JP5549388B2 - トナーカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置およびその装置本体に設けられるトナーカートリッジに関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置の一例では、4つの感光ドラムを保持する感光体ユニットが装置本体に着脱可能に設けられている。感光体ユニットには、各感光ドラムに対応して、現像ローラを保持する現像ユニットが装着される。現像ユニットには、現像ローラを収容する現像室が形成されており、この現像室に、トナーを収容した現像剤カートリッジが結合されている。
現像剤カートリッジには、幅方向(現像ローラの軸方向)の一端部および他端部に、シャッタ片により開閉される連通穴が形成されている。これに対応して、現像ユニットには、現像剤カートリッジが結合された状態で現像剤カートリッジの各連通穴と対向する位置に、シャッタ片により開閉される連通穴が形成されている。
現像剤カートリッジが現像室に結合された状態では、すべてのシャッタ片が開かれて、現像ユニットの現像室内と現像剤カートリッジ内とが両端部の連通穴を介して連通される。そして、現像剤カートリッジ内のトナーは、一端部の連通穴を介して現像室内に供給され、現像室内のトナーは、他端部の連通穴を介して現像剤カートリッジ内に戻される。その結果、現像室内と現像剤カートリッジ内との間でトナーが循環し、現像室内でのトナーの滞留が防止される。
特開2009−86149号公報
現像剤カートリッジ内のトナーがなくなると、すべてのシャッタ片が閉じられて、現像剤カートリッジが現像室から分離され、新品の現像剤カートリッジが現像室に結合される。このとき、現像室内には、古いトナー(先の現像剤カートリッジから現像室内に供給されたトナー)が残っている。そのため、新品の現像剤カートリッジから現像室内に新しいトナーが供給されると、現像室内で古いトナーと新しいトナーとが混ざる。その結果、古いトナーの帯電量と新しいトナーの帯電量との相違から、感光ドラムに形成されるトナー像の品質が低下する。
本発明の目的は、外部へのトナーの供給および外部からのトナーの返還(回収)の両機能を実現することができる、トナーカートリッジおよびこれを備える画像形成装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、第1の発明は、トナーカートリッジであって、トナーを収容するためのスペースを内部に有し、内外を連通する筐体側第1開口(供給口)および筐体側第2開口(返還口)が形成された筐体と、前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口の両方を閉塞する閉塞位置、前記筐体側第1開口のみを開放する第1開放位置、および前記筐体側第2開口のみを開放する第2開放位置に変位可能に設けられたシャッタとを備えることを特徴としている。
また、第2の発明は、画像形成装置であって、装置本体と、前記装置本体内に設けられた現像器と、前記装置本体内に装着されて、前記現像器と結合されるトナーカートリッジと、前記装置本体内に設けられ、前記シャッタを変位させるシャッタ変位機構とを備え、前記トナーカートリッジは、トナーを収容するためのスペースを内部に有し、内外を連通する筐体側第1開口(供給口)および筐体側第2開口(返還口)が形成された筐体と、前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口の両方を閉塞する閉塞位置、前記筐体側第1開口のみを開放する第1開放位置、および前記筐体側第2開口のみを開放する第2開放位置に変位可能に設けられたシャッタとを備えることを特徴としている。
第1および第2の発明によれば、トナーカートリッジの筐体は、トナーを収容するためのスペースを内部に有している。また、筐体には、内外を連通する筐体側第1開口および筐体側第2開口が形成されている。そして、トナーカートリッジには、シャッタが備えられている。シャッタは、筐体側第1開口および筐体側第2開口の両方を閉塞する閉塞位置と、筐体側第2開口を閉塞し、筐体側第1開口のみを開放する第1開放位置と、筐体側第1開口を閉塞し、筐体側第2開口のみを開放する第2開放位置とに変位可能に設けられている。
筐体側第1開口および筐体側第2開口は、たとえば、それぞれ外部へのトナーの供給のための供給口および外部からのトナーの返還(回収)のための返還口として使用することができる。シャッタが第1開放位置に配置されると、筐体側第1開口が開放され、筐体側第2開口が閉塞されるので、筐体内から筐体側第1開口を介して外部にトナーを供給することができる。また、シャッタが第2開放位置に配置されると、筐体側第2開口が開放され、筐体側第1開口が閉塞されるので、外部から筐体側第2開口を介して筐体内にトナーを回収することができる。
よって、外部へのトナーの供給および外部からのトナーの返還(回収)の両機能を実現することができる。
図1は、本発明に係るカラープリンタの斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るカラープリンタの断面図である。 図3は、図2に示されるカラープリンタの斜視図であり、ドロワユニットが本体ケーシングから引き出された状態を示す。 図4は、図3に示されるドロワユニットの斜視図であり、トナーカートリッジが装着された状態を示す。 図5は、図3に示されるドロワユニットの斜視図であり、トナーカートリッジが離脱された状態を示す。 図6は、図5に破線で示される円で囲まれる部分を示す斜視図である。 図7は、図4に示される切断線A−Aにおけるドロワユニットおよびトナーカートリッジの断面図である。 図8は、図4に示されるトナーカートリッジの斜視図である。 図9は、図8に示される内側筐体の斜視図である。 図10は、図1に示される本体ケーシングの斜視図であり、本体ケーシングの内部の構成を示す。 図11は、図3に示されるカラープリンタの断面図であり、現像器側シャッタの移動および内側筐体の回動のための機構を図解的に示す。 図12は、図11に示されるトナーカートリッジ、駆動ギヤおよびシャッタ駆動伝達機構の斜視図である。 図13Aは、図3に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口および筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図13Bは、図6に示される抜け止め用溝に対する図8に示される抜け止め用ボスの位置を図解的に示す左側面図であり、筐体側第1開口および筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図14Aは、図3に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口が開かれ、筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図14Bは、図6に示される抜け止め用溝に対する図8に示される抜け止め用ボスの位置を図解的に示す左側面図であり、筐体側第1開口が開かれ、筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図15Aは、図3に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口が閉じられ、筐体側第2開口が開かれた状態を示す。 図15Bは、図6に示される抜け止め用溝に対する図7に示される抜け止め用ボスの位置を図解的に示す左側面図であり、筐体側第1開口が閉じられ、筐体側第2開口が開かれた状態を示す。 図16は、本発明の第2実施形態に係るカラープリンタの断面図である。 図17は、図16に示されるカラープリンタの斜視図であり、ドロワユニットが本体ケーシングから引き出された状態を示す。 図18は、図15に示されるドロワユニットの斜視図であり、トナーカートリッジが離脱された状態を示す。 図19は、図18に破線で示される円で囲まれる部分を示す斜視図である。 図20は、図15に示されるトナーカートリッジの後下方から見た斜視図である。 図21は、図15に示されるトナーカートリッジの左下方から見た斜視図である。 図22は、図15に示される現像器およびトナーカートリッジの断面図である。 図23は、図20に示されるトナーカートリッジ、駆動ギヤおよびシャッタ駆動伝達機構の斜視図である。 図24は、図15に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口および筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図25は、図15に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口が開かれ、筐体側第2開口が閉じられた状態を示す。 図26は、図15に示されるドロワユニットの一部およびトナーカートリッジの断面図であり、筐体側第1開口が閉じられ、筐体側第2開口が開かれた状態を示す。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
1.カラープリンタの構成
画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、図1,2に示されるように、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、図2に示されるように、ドロワユニット3が装着されている。本体ケーシング2の前面には、フロントカバー4が開閉可能に設けられている。そして、ドロワユニット3は、フロントカバー4を開けた状態で、本体ケーシング2内の収容位置(図2に示される位置)と本体ケーシング2外の引出位置(図3に示される位置)との間で水平方向に移動させることができる。
なお、フロントカバー4が設けられている側(図2における左側)をカラープリンタ1の前側(正面側)とする。また、カラープリンタ1の上下左右に関しては、カラープリンタ1を前側から見たときを基準とする。また、ドロワユニット3およびこれに装着されるトナーカートリッジ11については、特に言及がない限り、本体ケーシング2に装着された状態での方向を基準として説明する。
図2に示されるように、カラープリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。ドロワユニット3には、4つの感光ドラム5がそれぞれ左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に保持されている。4つの感光ドラム5は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
また、ドロワユニット3には、4つの帯電器6が保持されている。4つの帯電器6は、それぞれ感光ドラム5に対応して設けられ、その対応する感光ドラム5の後上方に配置されている。帯電器6は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
さらに、ドロワユニット3には、4つの現像器7が保持されている。4つの現像器7は、それぞれ感光ドラム5に対応して設けられ、その対応する感光ドラム5の前上方に配置されている。各現像器7は、現像フレーム8と、現像フレーム8に収容される現像ローラ9よび供給ローラ10とを備えている。現像ローラ9は、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられ、感光ドラム5に接触するように配置されている。
そして、ドロワユニット3において、各現像器7の上部には、トナーを収容するトナーカートリッジ11を装着するためのスペース12が設けられている。トナーカートリッジ11は、ドロワユニット3が引出位置に引き出された状態で、ドロワユニット3の上方から各現像器7の上方のスペース12に装着される。現像器7には、トナーカートリッジ11からトナーが供給される。
本体ケーシング2内において、ドロワユニット3の上方には、各色に対応した4本のレーザビームを出射する露光器13が配置されている。
感光ドラム5の回転に伴って、感光ドラム5の表面は、帯電器6からの放電によって一様に帯電された後、露光器13からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光ドラム5の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム5の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が現像ローラ9に対向すると、現像ローラ9から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム5の表面にトナー像が形成される。
なお、露光器13に代えて、4つのLEDアレイが各感光ドラム5に対応して設けられてもよい。
本体ケーシング2の底部には、用紙Pを収容する給紙カセット14が配置されている。給紙カセット14に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト15上に搬送される。搬送ベルト15は、4つの感光ドラム5に下方から対向して配置されている。感光ドラム5に対して搬送ベルト15の上側部分を挟んで対向する各位置には、転写ローラ16が配置されている。搬送ベルト15上に搬送された用紙Pは、搬送ベルト15の走行により、搬送ベルト15と各感光ドラム5との間を順次に通過する。そして、感光ドラム5の表面上のトナー像は、用紙Pと対向したときに、用紙Pに転写される。
搬送ベルト15に対して用紙Pの搬送方向における下流側には、定着器17が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、定着器17に搬送される。定着器17では、加熱および加圧により、トナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着した用紙Pは、各種ローラにより、本体ケーシング2の上面の排紙トレイ18に排出される。
なお、図3では、排紙トレイ18の図示が省略されている。
2.ドロワユニット
(1)ドロワフレーム
図3〜5に示されるように、ドロワユニット3は、保持部材の一例としてのドロワフレーム21を備えている。ドロワフレーム21は、左右方向に間隔を開けて対向する1対の側板22,23と、側板22,23の各前端部間に架設されるフロントビーム24と、側板22,23の各後端部間に架設されるリヤビーム25とを備え、全体として、平面視で四角枠状をなしている。
4つの感光ドラム5、4つの帯電器6および4つの現像器7(図2参照)は、側板22,23により、その左右両側から挟まれた状態で一括して保持されている。そして、側板22,23の間において、各現像器7の上方にトナーカートリッジ11を装着するためのスペース12が設けられている。言い換えれば、側板22,23は、各4つの感光ドラム5、帯電器6および現像器7を保持するとともに、トナーカートリッジ11を装着するためのスペース12を確保する間隔を左右方向に開けて、左右方向において互いに対向している。
各側板22,23の外側面には、その上端縁より少し下方の位置に、それぞれ前後方向に延びる突条をなす鍔部26,27が前後方向の全長にわたって形成されている。
右側の側板23の内側面(左側面)には、図5に示されるように、後述するトナーカートリッジ11の支持部58(図8参照)を受け入れて保持する保持部28が形成されている。保持部28は、側板23の上端縁から下方に切り欠かれたU字状の外形を有する凹部であり、前後方向に支持部58の外径とほぼ同じ幅を有し、その下端部が支持部58の外周面とほぼ同じ曲率で湾曲している。
また、右側の側板23の内側面には、保持部28の下方に、後述するトナーカートリッジ11の抜け止め用ボス59(図8参照)が嵌合する抜け止め用溝29が形成されている。抜け止め用溝29は、保持部28の下端縁と間隔を空けて、その下端縁に沿って湾曲する側面視C字状をなし、側板23の内側面から右側に窪んでいる。
そして、保持部28の最下端部と抜け止め用溝29との間には、それらを連通させる連通部30が貫通して形成されている。連通部30は、前後方向において、トナーカートリッジ11の抜け止め用ボス59が通過可能な幅を有している。
(2)現像フレーム
図2,3,5に示されるように、現像フレーム8は、前後方向に等間隔で配置され、側板22,23間に架設されている。トナーカートリッジ11を装着するための各スペース12は、現像フレーム8によって区切られている。
現像フレーム8には、図2に示されるように、現像ローラ9および供給ローラ10を収容する現像室41が形成されている。現像室41は、感光ドラム5側が開放されており、この現像室41における開放側の端部に、現像ローラ9が配置されている。供給ローラ10は、現像ローラ9の前側に配置されている。また、現像室41には、図2,7に示されるように、現像室41内のトナーを現像室41内の中央部から左右両側に搬送するためのオーガ42が設けられている。
なお、図7において、図面の視認性を高めるため、断面の一部のハッチングが省略されている。
現像フレーム8は、現像室41とトナーカートリッジ11を装着するためのスペース12との間に、現像室41側に向けて円弧状に凸湾曲した板状の仕切壁43を有している。この仕切壁43により、現像フレーム8内が現像室41とその上方のスペース12とに仕切られている。
仕切壁43には、図5に示されるように、3つの矩形状の開口44が左右方向に間隔を空けて形成されている。これらの開口44を介して、現像室41内とスペース12とが連通している。
仕切壁43上には、図5に示されるように、現像器側シャッタ45が設けられている。現像器側シャッタ45は、左右方向に延び、仕切壁43に沿って湾曲する板状をなしている。現像器側シャッタ45の右端部には、図6に示されるように、右側に向けて延びる2つの凸部46が前後方向に間隔を空けて形成されている。また、図示されないが、現像器側シャッタ45の左端部には、左側に向けて延びる2つの凸部46が前後方向に間隔を空けて形成されている。そして、それらの凸部46が仕切壁43に形成された溝47に移動可能に受け入れられることにより、現像器側シャッタ45は、仕切壁43に沿って前後方向にスライド可能に設けられている。
現像器側シャッタ45には、図5に示されるように、3つの矩形状のシャッタ供給口48が左右方向に間隔を空けて形成されている。また、現像器側シャッタ45には、各シャッタ供給口48に対して前方に間隔を空けた位置に、矩形状のシャッタ返還口49が形成されている。すなわち、現像器側シャッタ45には、シャッタ供給口48の前方に、3つの矩形状のシャッタ返還口49が左右方向に間隔を空けて形成されている。3つのシャッタ供給口48および3つのシャッタ返還口49は、左右方向において、仕切壁43に形成されている3つの開口44と同じ位置に配置されている。したがって、現像器側シャッタ45が前後方向にスライドされることにより、3つのシャッタ供給口48が3つの開口44と対向する状態と、3つのシャッタ返還口49が3つの開口44と対向する状態とを選択的に取り得る。
また、現像器側シャッタ45には、左端のシャッタ返還口49の左側および右端のシャッタ返還口49の右側にそれぞれ間隔を空けた位置に、略正方形状の嵌合孔50が形成されている。
3.トナーカートリッジ
トナーカートリッジ11は、図7,8に示されるように、左端面が開放された中空円柱状の筐体の一例としての内側筐体51と、この内側筐体51を回動可能に収容し、右端面が開放された中空円柱状のシャッタの一例としての外側筐体52とを備えている。
(1)内側筐体
内側筐体51の周面には、図9に示されるように、3つの筐体側第1開口53が左右方向に間隔を空けて形成されている。3つの筐体側第1開口53は、トナーカートリッジ11が仕切壁43上のスペース12に装着された状態において、それぞれ3つのシャッタ供給口48と対向する位置に配置されている。
また、内側筐体51の周面には、3つの筐体側第2開口54が左右方向に間隔を空けて形成されている。3つの筐体側第2開口54は、トナーカートリッジ11が仕切壁43上のスペース12に装着された状態において、それぞれ3つのシャッタ返還口49と対向する位置に配置されている。また、筐体側第2開口54とこの筐体側第2開口54に対して内側筐体51の周面の周方向に対向する筐体側第1開口53との間には、後述する外側開口64の周方向の幅よりも大きい間隔が空けられている。
さらに、内側筐体51の周面には、左端の筐体側第2開口54の左側および右端の筐体側第2開口54の右側にそれぞれ間隔を空けた位置に、角柱状のシャッタ駆動用嵌合突起55が突設されている。シャッタ駆動用嵌合突起55とこれに隣り合う筐体側第2開口54との間の間隔は、嵌合孔50とこれに隣り合うシャッタ返還口49との間の間隔と同じである。
内側筐体51の右端面には、内側筐体51の周面よりも大きい径を有する円板状の右側板56が設けられている。右側板56の周面には、ギヤ歯57がその全周にわたって形成されている。また、右側板56の右端面には、右側板56よりも小さい径を有する円板状の支持部58がそれらの中心を一致させて形成されている。さらに、右側板56の右端面には、支持部58の周縁と右側板56の周縁との間に、円柱状の抜け止め用ボス59が突設されている。抜け止め用ボス59は、内側筐体51の周面に沿う方向において、シャッタ駆動用嵌合突起55と同じ位置に配置されている。
そして、内側筐体51内には、図2,13Aに示されるように、内側筐体51内のスペース60を供給トナー収容室61と返還トナー収容室62とに分けるための隔壁63が形成されている。供給トナー収容室61は、筐体側第1開口53と連通し、現像室41に供給すべきトナーを収容している。返還トナー収容室62は、筐体側第2開口54と連通し、現像室41から返還されるトナーを収容するために形成されている。
(2)外側筐体
外側筐体52の周面には、図8に示されるように、3つの外側開口64が左右方向に間隔を空けて形成されている。3つの外側開口64は、左右方向において、3つの筐体側第1開口53(筐体側第2開口54)と同じ位置に配置されている。したがって、内側筐体51が外側筐体52に対して回動されることにより、3つの筐体側第1開口53が3つの外側開口64と対向する状態と、3つの筐体側第2開口54が3つの外側開口64と対向する状態とを取り得る。
また、外側筐体52の周面には、シャッタ駆動用嵌合突起55が挿通される挿通孔65が形成されている。挿通孔65は、外側筐体52の周面に沿って延びており、筐体側第1開口53および筐体側第2開口54を外側開口64と選択的に対向させるための内側筐体51の回動を阻害しない長さを有している。
(3)トナーシール
外側筐体52の内周面には、図7,13に示されるように、外側開口64の周囲を取り囲むようにトナーシール66が貼着されている。
4.本体ケーシング内の構成
(1)ガイドレール
図10に示されるように、本体ケーシング2の左右両内面には、それぞれガイド71,72が形成されている。具体的には、本体ケーシング2の左内面(ドロワユニット3を収容する空間に対する左側の内面)には、前後方向に延びる溝73が形成されており、この溝73の下面は、ドロワフレーム21の側板22の鍔部26を下方から受けるガイド71をなしている。一方、本体ケーシング2の右内面(ドロワユニット3を収容する空間に対する右側の内面)には、前後方向に延びる断面矩形状の突条74が設けられている。突条74の上面は、ガイド71である溝73の下面と同じ高さの位置に形成され、ドロワフレーム21の側板23の鍔部27を下方から受けるガイド72をなしている。
鍔部26,27がそれぞれガイド71,72に下方から受けられることにより、ドロワユニット3は、ガイド71,72に保持される。そして、その状態で鍔部26,27がそれぞれガイド71,72上を摺動することにより、ドロワユニット3は、本体ケーシング2内の収容位置と本体ケーシング2外の引出位置(図3参照)との間で移動可能に設けられている。
(2)駆動ギヤ
また、本体ケーシング2内の右端部には、4つの駆動ギヤ75が前後方向に等間隔を空けて配置されている。4つの駆動ギヤ75は、ガイド72よりも少し左側であって、ガイド72に対して下方にドロワフレーム21の上下方向の高さに対応する間隔を空けた位置において、その約上半分の部分がドロワユニット3を収容する空間に露出した状態に設けられている。
各駆動ギヤ75には、図11に示されるように、モータMの駆動力が入力されるようになっている。
カラープリンタ1には、マイクロコンピュータを含む構成の制御部76が備えられており、各モータMの駆動は、変位制御手段の一例としての制御部76により制御されるようになっている。
5.シャッタ駆動伝達機構
そして、ドロワフレーム21には、ドロワユニット3が本体ケーシング2内の収容位置に位置した状態において、各モータMから各駆動ギヤ75に入力される駆動力を各現像器側シャッタ45に伝達するためのシャッタ駆動伝達機構81が設けられている。モータM、駆動ギヤ75、ギヤ歯57およびシャッタ駆動伝達機構81は、シャッタ変位機構の一例を構成する。
シャッタ駆動伝達機構81は、図12に示されるように、各駆動ギヤ75に対応して設けられた第1伝達ギヤ82と、第1伝達ギヤ82と噛合する第2伝達ギヤ83と、第2伝達ギヤ83と噛合する第3伝達ギヤ84と、第3伝達ギヤ84と共通の軸85(図7参照)に取り付けられた第4伝達ギヤ86とを備えている。
第1伝達ギヤ82、第2伝達ギヤ83および第3伝達ギヤ84は、ドロワフレーム21の右側の側板23の外側(右側)に配置されて、側板23に回転可能に支持されている。第1伝達ギヤ82は、側板23の下端部に配置され、その約下半分の部分は、側板23の下端縁よりも下方に突出している。
第4伝達ギヤ86は、側板23の内側(左側)に配置されて、側板23に回転可能に支持されている。そして、第4伝達ギヤ86は、図5に示されるように、その上側部分が仕切壁43の右端縁と側板23との間から上方に露出するように設けられている。
6.トナーカートリッジの着脱時の動作
ドロワユニット3(ドロワフレーム21)が本体ケーシング2外の引出位置(図2参照)に引き出された状態で、図3に示されるように、ドロワフレーム21内の各スペース12は、上方に開放されている。トナーカートリッジ11は、各スペース12に対して上方から着脱される。
スペース12にトナーカートリッジ11が装着されていない状態では、図13Aに示されるように、仕切壁43に形成された開口44に対して、現像器側シャッタ45におけるシャッタ供給口48とシャッタ返還口49との間の部分が対向している。
一方、トナーカートリッジ11がドロワユニット3から離脱した状態では、外側筐体52の外側開口64に対して、内側筐体51における筐体側第1開口53および筐体側第2開口54の間の部分が対向している。これにより、筐体側第1開口53および筐体側第2開口54は、外側筐体52とトナーシール66を挟んで対向し、トナーシール66により閉塞されている。このときの内側筐体51に対する外側筐体52の位置が、閉塞位置の一例である。
トナーカートリッジ11がスペース12に装着されるときには、トナーカートリッジ11は、抜け止め用ボス59がトナーカートリッジ11における最下部に配置される姿勢とされる。そして、スペース12の鉛直上方からトナーカートリッジ11が下降され、図13Bに示されるように、抜け止め用ボス59が保持部28および連通部30を通して抜け止め用溝29内に配置される。
トナーカートリッジ11がスペース12に装着された直後の状態では、トナーカートリッジ11の内側筐体51の右側板56に形成されている支持部58が保持部28に保持され、図12に示されるように、右側板56の周面に形成されているギヤ歯57が第4伝達ギヤ86に上方から噛合する。また、トナーカートリッジ11のシャッタ駆動用嵌合突起55が現像器側シャッタ45の嵌合孔50に嵌合する。
その後、ドロワユニット3が本体ケーシング2内の収容位置(図2参照)に移動される。ドロワユニット3が収容位置に位置すると、制御部76(図11参照)によりモータM(図11参照)が制御されて、モータMが予め定める回転量だけ正転駆動される。そして、モータMからの駆動力が駆動ギヤ75から第1伝達ギヤ82、第2伝達ギヤ83、第3伝達ギヤ84および第4伝達ギヤ86を介してギヤ歯57に伝達され、内側筐体51が右側から見て時計回りに回動する。また、シャッタ駆動用嵌合突起55が嵌合孔50に嵌合しているので、内側筐体51の回動に伴って、現像器側シャッタ45が前方にスライドする。
これにより、図14Aに示されるように、内側筐体51の筐体側第1開口53が外側筐体52の外側開口64と対向するとともに、現像器側シャッタ45のシャッタ供給口48が外側開口64および仕切壁43の開口44と対向する。その結果、筐体側第1開口53、外側開口64、シャッタ供給口48および開口44を介して、内側筐体51の供給トナー収容室61内と現像室41内とが連通し、供給トナー収容室61に収容されているトナーが現像室41内に供給される。なお、このときの内側筐体51に対する外側筐体52の位置が、第1開放位置の一例である。
また、内側筐体51の回動により、図14Bに示されるように、抜け止め用ボス59が抜け止め用溝29内を前方に移動する。この移動により、抜け止め用ボス59は、抜け止め用溝29における連通部30よりも前方の部分に嵌合された状態となり、上下方向の移動が規制される。そのため、この状態では、トナーカートリッジ11をドロワフレーム21から離脱させることはできない。
画像形成動作が繰り返されることにより、供給トナー収容室61内のトナーがなくなると(トナーエンプティ状態になると)、制御部76によりモータMが制御されて、モータMが予め定める回転量だけ逆転駆動される。そして、モータMからの駆動力が駆動ギヤ75から第1伝達ギヤ82、第2伝達ギヤ83、第3伝達ギヤ84および第4伝達ギヤ86を介してギヤ歯57に伝達され、内側筐体51が右側から見て反時計回りに回動する。また、シャッタ駆動用嵌合突起55が嵌合孔50に嵌合しているので、内側筐体51の回動に伴って、現像器側シャッタ45が後方にスライドする。
これにより、図15Aに示されるように、内側筐体51の筐体側第2開口54が外側筐体52の外側開口64と対向するとともに、現像器側シャッタ45のシャッタ返還口49が外側開口64および仕切壁43の開口44と対向する。その結果、筐体側第2開口54、外側開口64、シャッタ返還口49および開口44を介して、内側筐体51の返還トナー収容室62内と現像室41内とが連通する。筐体側第2開口54は、筐体側第1開口53よりも低い位置に位置している。なお、このときの内側筐体51に対する外側筐体52の位置が、第2開放位置の一例である。
また、内側筐体51の回動により、図15Bに示されるように、抜け止め用ボス59が抜け止め用溝29内を後方に移動する。この移動により、抜け止め用ボス59は、連通部30と対向する部分を通過して、抜け止め用溝29における連通部30よりも後方の部分に嵌合された状態となり、上下方向の移動が規制される。そのため、この状態では、トナーカートリッジ11をドロワフレーム21から離脱させることはできない。
そして、この状態において、オーガ42が所定時間にわたって回転駆動される。これにより、現像室41内に残っているトナーは、開口44、シャッタ返還口49、外側開口64および筐体側第2開口54を介して、返還トナー収容室62に送り込まれる。
オーガ42の所定時間にわたる回転駆動が終了すると、制御部76によりモータMが制御されて、モータMが予め定める回転量だけ正転駆動される。この駆動により、内側筐体51が右側から見て時計回りに回動するとともに、現像器側シャッタ45が前方にスライドして、図13Aに示されるように、外側筐体52の外側開口64に対して内側筐体51における筐体側第1開口53および筐体側第2開口54の間の部分が対向し、仕切壁43の開口44に対して現像器側シャッタ45におけるシャッタ供給口48とシャッタ返還口49との間の部分が対向する。また、抜け止め用ボス59が抜け止め用溝29における連通部30と対向する部分に配置される。したがって、抜け止め用ボス59を抜け止め用溝29から連通部30および保持部28を通して抜き取ることができるので、ドロワフレーム21からのトナーカートリッジ11の離脱が可能な状態となる。
その後、ドロワユニット3が本体ケーシング2外の引出位置に引き出されて、トナーカートリッジ11がスペース12から上方に取り出される。このとき、筐体側第1開口53および筐体側第2開口54が閉塞されているので、返還トナー収容室62内に返還されたトナーがこぼれるおそれはない。
7.作用効果
(1)作用効果1
以上のように、トナーカートリッジ11の内側筐体51は、トナーを収容するためのスペース60を内部に有している。また、内側筐体51には、内外を連通する筐体側第1開口53および筐体側第2開口54が形成されている。そして、トナーカートリッジ11には、外側筐体52が備えられている。外側筐体52は、筐体側第1開口53および筐体側第2開口54の両方を閉塞する閉塞位置と、筐体側第2開口54を閉塞し、筐体側第1開口53のみを開放する第1開放位置と、筐体側第1開口53を閉塞し、筐体側第2開口54のみを開放する第2開放位置とに変位可能に設けられている。
筐体側第1開口53および筐体側第2開口54は、それぞれ現像室41内へのトナーの供給のための供給口および現像室41内からのトナーの返還(回収)のための返還口として使用することができる。外側筐体52が第1開放位置に配置されると、筐体側第1開口53が開放され、筐体側第2開口54が閉塞されるので、内側筐体51内から筐体側第1開口53を介して現像室41内にトナーを供給することができる。また、外側筐体52が第2開放位置に配置されると、筐体側第2開口54が開放され、筐体側第1開口53が閉塞されるので、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーを回収することができる。
よって、現像室41内へのトナーの供給および現像室41内からのトナーの返還(回収)の両機能を実現することができる。
(2)作用効果2
内側筐体51内のスペース60には、現像室41内に供給すべきトナーを収容するための供給トナー収容室61と、現像室41内から返還されるトナーを収容するための返還トナー収容室62とが区画して形成されている。筐体側第1開口53は、供給トナー収容室61内と外部とを連通させ、筐体側第2開口54は、返還トナー収容室62内と外部とを連通させる。よって、供給トナー収容室61内から筐体側第1開口53を介して現像室41内にトナーを供給することができ、現像室41内から筐体側第2開口54を介して返還トナー収容室62内にトナーを回収することができる。
(3)作用効果3
内側筐体51は、円周状の外周面を有している。筐体側第1開口53および筐体側第2開口54は、その内側筐体51の外周面の周方向に並べて形成されている。そのため、内側筐体51および外側筐体52を周方向に相対的に移動させることにより、外側筐体52を閉塞位置、第1開放位置および第2開放位置に変位させることができる。
(4)作用効果4
また、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーが回収されるときには、筐体側第2開口54は、筐体側第1開口53よりも低い位置に配置される。したがって、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーをより良好に回収することができる。
(5)作用効果5
外側筐体52は、閉塞位置から一方向に内側筐体51に対して相対的に移動されることにより、第1開放位置に配置され、閉塞位置からその逆方向に内側筐体51に対して相対的に移動されることにより、第2開放位置に配置される。そのため、外側筐体52が第1開放位置と閉塞位置との間で変位されるときに、その変位の途中で外側筐体52が第2開放位置に位置することがない。また、外側筐体52が第2開放位置と閉塞位置との間で変位されるときに、その変位の途中で外側筐体52が第1開放位置に位置することがない。よって、筐体側第1開口53および筐体側第2開口54が所望せずに開放されることを防止できる。
(6)作用効果6
トナーカートリッジ11が交換されるべき状態になると(トナーエンプティ状態になると)、外側筐体52が第1開放位置から第2開放位置に変位される。これにより、トナーカートリッジ11の交換に先立ち、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーを回収することができる。
(7)作用効果7
さらに、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーが回収された後、外側筐体52が第2開放位置から閉塞位置に変位される。したがって、トナーカートリッジ11が現像器から分離された後、そのトナーカートリッジ11からトナーがこぼれるおそれがない。
(8)作用効果8
そして、カラープリンタ1は、本体ケーシング2内に収容された収容位置と装置本体外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられるドロワフレーム21を備えている。現像器7は、ドロワフレーム21に保持されている。ドロワフレーム21が引出位置に位置する状態において、トナーカートリッジ11をドロワフレーム21に対して着脱することができる。よって、現像器7が本体ケーシング2内に固定的に配置される構成と比較して、トナーカートリッジ11を現像器7に対して容易に結合/分離することができる。
なお、図9では、ほぼ同じサイズの筐体側第1開口53および筐体側第2開口54が図示されているが、筐体側第2開口54は、筐体側第1開口53よりも大きいことが好ましい。これにより、現像室41内から筐体側第2開口54を介して内側筐体51内にトナーを良好に回収することができる。
また、ドロワユニット3が収容位置と引出位置との間で移動可能な構成を取り上げたが、ドロワユニット3は、本体ケーシング2に対して収容位置で固定されていてもよい。この場合、本体ケーシング2の上面にトップカバーが開閉可能に設けられ、そのトップカバーを開いたときに形成される開口を介して、ドロワユニット3に対してトナーカートリッジ11が着脱される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態に係るレーザプリンタ101の外観構成は、第1実施形態に係るレーザプリンタ1の外観構成(図1参照)と同じである。
1.カラープリンタの全体構成
画像形成装置の一例としてのカラープリンタ101は、図16に示されるように、装置本体の一例としての本体ケーシング102を備えている。本体ケーシング102内には、ドロワユニット103が装着されている。本体ケーシング102の前面には、フロントカバー104が開閉可能に設けられている。そして、ドロワユニット103は、フロントカバー104を開けた状態で、本体ケーシング102内の収容位置(図16に示される位置)と本体ケーシング102外の引出位置(図17参照)との間で水平方向に移動させることができる。
なお、フロントカバー104が設けられている側(図16における左側)をカラープリンタ101の前側(正面側)とする。また、カラープリンタ101の上下左右に関しては、カラープリンタ101を前側から見たときを基準とする。また、ドロワユニット103およびこれに装着されるトナーカートリッジ111については、特に言及がない限り、本体ケーシング102に装着された状態での方向を基準として説明する。
カラープリンタ101は、タンデム型のカラープリンタである。ドロワユニット103には、4つの感光ドラム105がそれぞれ左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に保持されている。4つの感光ドラム105は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
また、ドロワユニット103には、4つの帯電器106が保持されている。4つの帯電器106は、それぞれ感光ドラム105に対応して設けられ、その対応する感光ドラム105の後上方に配置されている。帯電器106は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
さらに、ドロワユニット103には、4つの現像器107が保持されている。4つの現像器107は、それぞれ感光ドラム105に対応して設けられ、その対応する感光ドラム105の前上方に配置されている。各現像器107は、現像フレーム108と、現像フレーム108に収容される現像ローラ109および供給ローラ110とを備えている。現像ローラ109は、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられ、感光ドラム105に接触するように配置されている。
そして、ドロワユニット103において、各現像器107の上部には、トナーを収容するトナーカートリッジ111を装着するためのスペース112が設けられている。トナーカートリッジ111は、ドロワユニット103が引出位置に引き出された状態で、ドロワユニット103の上方から各現像器107の上方のスペース112に装着される。現像器107には、トナーカートリッジ111からトナーが供給される。
本体ケーシング102内において、ドロワユニット103の上方には、各色に対応した4本のレーザビームを出射する露光器113が配置されている。
感光ドラム105の回転に伴って、感光ドラム105の表面は、帯電器106からの放電によって一様に帯電された後、露光器113からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光ドラム105の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム105の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が現像ローラ109に対向すると、現像ローラ109から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム105の表面にトナー像が形成される。
なお、露光器113に代えて、4つのLEDアレイが各感光ドラム105に対応して設けられてもよい。
本体ケーシング102の底部には、用紙Pを収容する給紙カセット114が配置されている。給紙カセット114に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト115上に搬送される。搬送ベルト115は、4つの感光ドラム105に下方から対向して配置されている。感光ドラム105に対して搬送ベルト115の上側部分を挟んで対向する各位置には、転写ローラ116が配置されている。搬送ベルト115上に搬送された用紙Pは、搬送ベルト115の走行により、搬送ベルト115と各感光ドラム105との間を順次に通過する。そして、感光ドラム105の表面上のトナー像は、用紙Pと対向したときに、用紙Pに転写される。
搬送ベルト115に対して用紙Pの搬送方向における下流側には、定着器117が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、定着器117に搬送される。定着器117では、加熱および加圧により、トナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着した用紙Pは、各種ローラにより、本体ケーシング102の上面の排紙トレイ118に排出される。
なお、図17では、排紙トレイ118の図示が省略されている。
2.ドロワユニット
(1)ドロワフレーム
図17,18に示されるように、ドロワユニット103は、保持部材の一例としてのドロワフレーム121を備えている。ドロワフレーム121は、左右方向に間隔を開けて対向する1対の側板122,123と、側板122,123の各前端部間に架設されるフロントビーム124と、側板122,123の各後端部間に架設されるリヤビーム125とを備え、全体として、平面視で四角枠状をなしている。
4つの感光ドラム105、4つの帯電器106および4つの現像器107(図16参照)は、側板122,123により、その左右両側から挟まれた状態で一括して保持されている。そして、側板122,123の間において、各現像器107の上方にトナーカートリッジ111を装着するためのスペース112が設けられている。言い換えれば、側板122,123は、各4つの感光ドラム105、帯電器106および現像器107を保持するとともに、トナーカートリッジ111を装着するためのスペース112を確保する間隔を左右方向に開けて、左右方向において互いに対向している。
各側板122,123の外側面には、その上端縁より少し下方の位置に、それぞれ前後方向に延びる突条をなす鍔部126,127が前後方向の全長にわたって形成されている。本体ケーシング102の左右両内面には、それぞれ図10に示されるガイド71,72と同様の構成のガイド(図示せず)が形成されている。鍔部126,127がガイドに下方から受けられることにより、ドロワユニット103は、ガイドに保持され、そのガイドに沿って、本体ケーシング102内の収容位置と本体ケーシング102外の引出位置との間で移動可能とされている。
右側の側板123の内側面(左側面)には、図18,19に示されるように、各スペース112と対向する位置に、トナーカートリッジ111(図15参照)を受け入れて保持する保持部128が形成されている。保持部128は、側板123の上端縁から下方に切り欠かれた凹部であり、前後方向にトナーカートリッジ111とほぼ同じ幅を有し、その下端部がトナーカートリッジ111の下端部とほぼ同じ曲率で湾曲している。
また、側板123の内側面には、ガイド溝129が各保持部128からさらに外側に窪んで形成されている。ガイド溝129は、上下方向に延び、後述するトナーカートリッジ111の突出部156を嵌合可能な幅を有している。ガイド溝129の上端部の幅は、上側ほど大きくなるように広がっている。
(2)現像フレーム
図15,16に示されるように、現像フレーム108は、前後方向に等間隔で配置され、側板122,123間に架設されている。トナーカートリッジ111を装着するための各スペース112は、現像フレーム108によって区切られている。
現像フレーム108には、図16に示されるように、現像ローラ109および供給ローラ110を収容する現像室141が形成されている。現像室141は、感光ドラム105側が開放されており、この現像室141における開放側の端部に、現像ローラ109が配置されている。供給ローラ10は、現像ローラ9の前側に配置されている。また、現像室141には、図16に示されるように、現像室141内のトナーを現像室141内の中央部から左右両側に搬送するためのオーガ142が設けられている。
現像フレーム108は、現像室141とトナーカートリッジ111を装着するためのスペース112との間に、現像室141側に向けて円弧状に凸湾曲した板状の仕切壁143を有している。この仕切壁143により、現像フレーム108内が現像室141とその上方のスペース112とに仕切られている。
仕切壁143には、前後方向の中央部に、スペース112側に向けて凸湾曲した断面略半円弧状(略C字状)の半円弧状部131が形成されている。そして、現像室141内における半円弧状部131の内側には、図16に示されるように、現像室141内のトナーをトナーカートリッジ111内に返還するための返還用アジテータ132が設けられている。また、半円弧状部131には、互いに前後方向に対向する後側部分および前側部分に、それぞれ複数のフレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134が形成されている。フレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134は、それぞれ左右方向に等間隔を空けて形成されている。スペース112と現像室141とは、フレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134を介して連通している。
仕切壁143上には、図18に示されるように、現像シャッタ145が左右方向にスライド可能に設けられている。現像シャッタ145は、左右方向に延び、仕切壁143に沿って湾曲する板状の湾曲部145Aと、前後方向の中央部に形成され、仕切壁143の半円弧状部131を収容する収容部145Bとを一体的に有している。
収容部145Bには、互いに前後方向に対向する後側部分および前側部分に、それぞれ現像シャッタ側第1開口146および現像シャッタ側第2開口147(図24参照)が形成されている。現像シャッタ側第1開口146および現像シャッタ側第2開口147は、それぞれフレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134に対応して形成されている。また、現像シャッタ側第1開口146および現像シャッタ側第2開口147は、左右方向に互いに位置をずらして形成されている。したがって、現像シャッタ145が左右方向にスライドされることにより、現像シャッタ側第1開口146および現像シャッタ側第2開口147がそれぞれフレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134にいずれも対向しない状態と、各現像シャッタ側第1開口146がフレーム側第1開口133に対向する状態と、各現像シャッタ側第2開口147がフレーム側第2開口134に対向する状態とを選択的に取り得る。
3.トナーカートリッジ
トナーカートリッジ111は、図20に示されるように、中空略半円柱状の筐体151と、この筐体151の下端部に設けられたシャッタの一例としてのカートリッジシャッタ152とを備えている。
(1)筐体
筐体151の下端部には、図22に示されるように、筐体151の内側に凸湾曲した断面略半円弧状(略C字状)の凹部の一例としてのシャッタ取付部153が形成されている。シャッタ取付部153は、互いに前後方向に対向する第1壁153Aおよび第2壁153Bを有している。第1壁153Aは、第2壁153Bに対して後側から対向している。第1壁153Aには、トナーカートリッジ111が仕切壁143上のスペース112に装着された状態において、仕切壁134の各フレーム側第1開口133と対向する位置に、筐体側第1開口154が形成されている。第2壁153Bには、トナーカートリッジ111が仕切壁143上のスペース112に装着された状態において、仕切壁134の各フレーム側第2開口134と対向する位置に、筐体側第2開口155が形成されている。筐体側第2開口155は、筐体側第1開口154よりも大きい開口面積を有している。
筐体151の左右両端面には、図20,21に示されるように、上下方向に延びる突条の突出部156が形成されている。
そして、筐体151の内部には、図22に示されるように、トナーを収容するためのスペース157が単一の室として形成されている。
(2)カートリッジシャッタ
カートリッジシャッタ152は、筐体151のシャッタ取付部153に取り付けられ、左右方向(筐体151の外周面の中心軸線と平行な方向)にスライド可能に設けられている。カートリッジシャッタ152は、筐体151のシャッタ取付部153に対応した断面略半円弧状(略C字状)に形成され、シャッタ取付部153内に収容される本体部158と、本体部158の両下端縁から筐体151の外面に沿って延びる延設部159とを一体的に備えている。
本体部158は、シャッタ取付部153の第1壁153Aおよび第2壁153Bとそれぞれ対向する第1対向壁158Aおよび第2対向壁158Bを有している。第1対向壁158Aには、トナーカートリッジ111が仕切壁143上のスペース112に装着された状態において、現像シャッタ145の各現像シャッタ側第1開口146と対向する位置に、シャッタ側第1開口の一例としてのカートリッジシャッタ側第1開口160が形成されている。第2対向壁158Bには、トナーカートリッジ111が仕切壁143上のスペース112に装着された状態において、現像シャッタ145の各現像シャッタ側第2開口147と対向する位置に、シャッタ側第2開口の一例としてのカートリッジシャッタ側第2開口161が形成されている。
したがって、カートリッジシャッタ152が左右方向にスライドされることにより、カートリッジシャッタ側第1開口160およびカートリッジシャッタ側第2開口161がそれぞれ筐体側第1開口154および筐体側第2開口155にいずれも対向しない状態と、各カートリッジシャッタ側第1開口160が筐体側第1開口154に対向する状態と、各カートリッジシャッタ側第2開口161が筐体側第2開口155に対向する状態とを選択的に取り得る。
(3)カートリッジギヤ機構
カートリッジシャッタ152には、図23に示されるように、その右端部から右方に延びるラックギヤ162が形成されている。そして、筐体151の右端部には、ラックギヤ162に噛合するピニオンギヤ163と、ピニオンギヤ163と共通の回転軸に支持された傘歯ギヤ164とが一体回転可能に設けられている。傘歯ギヤ164は、図20に示されるように、その歯列が筐体151の下面において露出するように配置されている。
4.シャッタ駆動伝達機構
本体ケーシング102内の右端部には、4つの駆動ギヤ175(図23参照)が配置されている。4つの駆動ギヤ175は、図10に示される駆動ギヤ75と同様に、前後方向に等間隔を空けて、その約上半分の部分がドロワユニット103を収容する空間に露出した状態に設けられている。
各駆動ギヤ175には、図23に示されるように、モータMの駆動力が入力されるようになっている。
カラープリンタ101には、マイクロコンピュータを含む構成の制御部176が備えられており、各モータMの駆動は、変位制御手段の一例としての制御部176により制御されるようになっている。
そして、ドロワフレーム121には、ドロワユニット103が本体ケーシング102内の収容位置に位置した状態において、各モータMから各駆動ギヤ175に入力される駆動力を各現像シャッタ145に伝達するためのシャッタ駆動伝達機構181が設けられている。ラックギヤ162、ピニオンギヤ163、傘歯ギヤ164、モータM、駆動ギヤ175およびシャッタ駆動伝達機構181は、シャッタ変位機構の一例を構成する。
シャッタ駆動伝達機構181は、図22に示されるように、各駆動ギヤ175に対応して設けられた第1伝達ギヤ182と、第1伝達ギヤ182と噛合する第2伝達ギヤ183と、第2伝達ギヤ183と噛合する第3伝達ギヤ184と、第3伝達ギヤ184と共通の軸に取り付けられた第4伝達ギヤ186とを備えている。
第1伝達ギヤ182、第2伝達ギヤ183および第3伝達ギヤ184は、ドロワフレーム121の右側の側板123の外側(右側)に配置されて、側板123に回転可能に支持されている。第1伝達ギヤ182は、側板123の下端部に配置され、その約下半分の部分は、側板123の下端縁よりも下方に突出している。
第4伝達ギヤ186は、側板123の内側(左側)に配置されて、側板123に回転可能に支持されている。そして、第4伝達ギヤ186は、図19に示されるように、傘歯ギヤであり、その上側部分が仕切壁143の右端縁と側板123との間から上方に露出するように設けられている。
5.トナーカートリッジの着脱時の動作
ドロワユニット103(ドロワフレーム121)が本体ケーシング102外の引出位置(図17参照)に引き出された状態で、図17に示されるように、ドロワフレーム121内の各スペース112は、上方に開放されている。トナーカートリッジ111は、各スペース112に対して上方から着脱される。
スペース112にトナーカートリッジ111が装着されていない状態では、図24に示されるように、現像シャッタ145の現像シャッタ側第1開口146および現像シャッタ側第2開口147は、それぞれ仕切壁143のフレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134と対向しておらず、フレーム側第1開口133およびフレーム側第2開口134は、現像シャッタ145により閉塞されている。
一方、トナーカートリッジ111がドロワユニット103から離脱した状態では、カートリッジシャッタ152のカートリッジシャッタ側第1開口160およびカートリッジシャッタ側第2開口162は、それぞれ筐体151の筐体側第1開口154および筐体側第2開口155に対向しておらず、筐体側第1開口154および筐体側第2開口155は、カートリッジシャッタ152により閉塞されている。このときの筐体151に対するカートリッジシャッタ152の位置が、閉塞位置の一例である。
トナーカートリッジ111は、筐体151の突出部156がドロワフレーム121のガイド溝129に上方から差し込まれて、突出部156がガイド溝129に案内されつつ、下方に移動されることにより、スペース112に装着される。トナーカートリッジ111がスペース112に装着されると、現像シャッタ145とカートリッジシャッタ152とが相対移動不能に結合される。また、傘歯ギヤ164が第4伝達ギヤ186に噛合する。筐体側第2開口155は、筐体側第1開口154よりも低い位置に位置する。
その後、ドロワユニット103が本体ケーシング102内の収容位置(図16参照)に移動される。ドロワユニット103が収容位置に位置すると、制御部176(図23参照)によりモータM(図23参照)が制御されて、モータMが予め定める回転量だけ正転駆動される。そして、モータMからの駆動力が駆動ギヤ175から第1伝達ギヤ182、第2伝達ギヤ183、第3伝達ギヤ184および第4伝達ギヤ186を介して傘歯ギヤ164に伝達される。これにより、傘歯ギヤ164が回転し、この傘歯ギヤ164とともにピニオンギヤ163が回転し、これに伴って、ラックギヤ162が左方に移動する。
ラックギヤ162の移動により、カートリッジシャッタ152が現像シャッタ145と一体的に左方にスライドし、図25に示されるように、カートリッジシャッタ側第1開口160が筐体側第1開口154に対向し、現像シャッタ側第1開口146がフレーム側第1開口133に対向する。その結果、筐体側第1開口154、カートリッジシャッタ側第1開口160、現像シャッタ側第1開口146およびフレーム側第1開口133を介して、筐体151内のスペース157と現像室141内とが連通し、スペース157に収容されているトナーが現像室141内に供給される。このときのカートリッジシャッタ152の位置が、第1開放位置の一例である。
画像形成動作が繰り返されることにより、筐体151内のトナーがなくなると(トナーエンプティ状態になると)、制御部176によりモータMが制御されて、モータMが予め定める回転量だけ逆転駆動される。そして、モータMからの駆動力が駆動ギヤ175から第1伝達ギヤ182、第2伝達ギヤ183、第3伝達ギヤ184および第4伝達ギヤ186を介して傘歯ギヤ164に伝達される。これにより、傘歯ギヤ164が回転し、この傘歯ギヤ164とともにピニオンギヤ163が回転し、これに伴って、ラックギヤ162が右方に移動する。
ラックギヤ162の移動により、カートリッジシャッタ152が現像シャッタ145と一体的に右方にスライドし、図26に示されるように、カートリッジシャッタ側第2開口161が筐体側第2開口155に対向し、現像シャッタ側第2開口147がフレーム側第2開口134に対向する。その結果、筐体側第2開口155、カートリッジシャッタ側第2開口161、現像シャッタ側第2開口147およびフレーム側第2開口134を介して、筐体151内のスペース157と現像室141内とが連通する。なお、このときの筐体151に対するカートリッジシャッタ152の位置が、第2開放位置の一例である。
そして、この状態において、返還用アジテータ132が所定時間にわたって回転駆動される。これにより、現像室141内に残っているトナーは、フレーム側第2開口134、現像シャッタ側第2開口147、カートリッジシャッタ側第2開口161および筐体側第2開口155を介して、筐体151内のスペース157に返還される。
返還用アジテータ132の所定時間にわたる回転駆動が終了すると、制御部176によりモータMが制御されて、モータMが予め定める回転量だけ正転駆動される。この駆動により、カートリッジシャッタ152が現像シャッタ145と一体的に左方にスライドし、カートリッジシャッタ152が図24に示される閉塞位置に戻される。
その後、ドロワユニット103が本体ケーシング102外の引出位置に引き出されて、トナーカートリッジ111がスペース112から上方に取り出される。このとき、筐体側第1開口154および筐体側第2開口155が閉塞されているので、筐体151内のスペース157に返還されたトナーがこぼれるおそれはない。
6.作用効果
第2実施形態に係るカラープリンタ101においても、第1実施形態に係るカラープリンタ1とほぼ同様な効果を奏することができる。
トナーカートリッジ111の筐体151には、筐体151の内側に窪むシャッタ取付部153が形成されている。そして、仕切壁143には、シャッタ取付部153に対応して、半円弧状部131が形成されている。そのため、現像室141内における半円弧状部131の内側に、現像室141内のトナーをトナーカートリッジ111内に返還するための返還用アジテータ132を配置することができる。その結果、現像室141内から筐体151内のスペース157へのトナーの返還効率を上げることができる。
また、シャッタ取付部153の第1壁153Aおよび第2壁153Bに、それぞれ筐体側第1開口154および筐体側第2開口155を形成することができる。そして、これに対応して、カートリッジシャッタ152に、カートリッジシャッタ側第1開口160およびカートリッジシャッタ側第2開口161を形成することができる。そのため、カートリッジシャッタ152を左右方向にスライドさせることにより、カートリッジシャッタ152による筐体側第1開口154および筐体側第2開口155の選択的な開閉を達成することができる。
さらに、筐体側第2開口155は、筐体側第1開口154よりも大きいので、現像室141内から筐体側第2開口154を介して内側筐体151内にトナーを良好に回収することができる。
なお、ドロワユニット103が収容位置と引出位置との間で移動可能な構成を取り上げたが、ドロワユニット103は、本体ケーシング2に対して収容位置で固定されていてもよい。この場合、本体ケーシング102の上面にトップカバーが開閉可能に設けられ、そのトップカバーを開いたときに形成される開口を介して、ドロワユニット103に対してトナーカートリッジ111が着脱される。
以上、本発明の2つの実施形態を説明したが、本発明は、その他の形態で実施することもでき、前述の各実施形態には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 カラープリンタ
7 現像器
11 トナーカートリッジ
21 ドロワフレーム
51 内側筐体
52 外側筐体
53 筐体側第1開口
54 筐体側第2開口
57 ギヤ歯
60 スペース
61 供給トナー収容室
62 返還トナー収容室
75 駆動ギヤ
76 制御部
81 シャッタ駆動伝達機構
101 カラープリンタ
107 現像器
111 トナーカートリッジ
121 ドロワフレーム
151 筐体
154 筐体側第1開口
155 筐体側第2開口
157 スペース
160 カートリッジシャッタ側第1開口
161 カートリッジシャッタ側第2開口
163 ピニオンギヤ
164 傘歯ギヤ
175 駆動ギヤ
181 シャッタ駆動伝達機構
176 制御部
M モータ

Claims (15)

  1. トナーを収容するためのスペースを内部に有し、内外を連通する筐体側第1開口および筐体側第2開口が形成された筐体と、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口の両方を閉塞する閉塞位置、前記筐体側第1開口のみを開放する第1開放位置、および前記筐体側第2開口のみを開放する第2開放位置に変位可能に設けられたシャッタと、を備え、
    前記筐体内の前記スペースには、外部に供給すべきトナーを収容するための供給トナー収容室と、外部から返還されるトナーを収容するための返還トナー収容室とが区画して形成されており、
    前記筐体側第1開口は、前記供給トナー収容室内と外部とを連通し、
    前記筐体側第2開口は、前記返還トナー収容室内と外部とを連通し、
    前記供給トナー収容室および前記返還トナー収容室のうち、前記供給トナー収容室のみにアジテータが備えられる、トナーカートリッジ。
  2. 前記筐体は、円周状の外周面を有し、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口は、前記筐体の外周面の周方向に並べて形成されている、請求項に記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記筐体および前記シャッタは、前記周方向に相対的に移動可能に設けられている、請求項に記載のトナーカートリッジ。
  4. トナーを収容するためのスペースを内部に有し、内外を連通する筐体側第1開口および筐体側第2開口が形成された筐体と、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口の両方を閉塞する閉塞位置、前記筐体側第1開口のみを開放する第1開放位置、および前記筐体側第2開口のみを開放する第2開放位置に変位可能に設けられたシャッタと、を備え、
    前記筐体および前記シャッタは、前記筐体の外周面の中心軸線と平行な方向に相対的に移動可能に設けられている、トナーカートリッジ。
  5. 前記筐体には、その外周面から当該外周面の中心軸線側に窪む凹部が形成されており、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口は、前記筐体における前記凹部内に臨む部分に形成されている、請求項に記載のトナーカートリッジ。
  6. 前記筐体は、円周状の外周面を有し、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口は、前記筐体の外周面の周方向に並べて形成されている、請求項5に記載のトナーカートリッジ。
  7. 前記筐体は、前記凹部内に臨み、前記周方向に対向する第1壁および第2壁を有し、
    前記筐体側第1開口および前記筐体側第2開口は、それぞれ前記第1壁および前記第2壁に形成されている、請求項6に記載のトナーカートリッジ。
  8. 前記シャッタには、前記筐体側第1開口と対向したときに、前記筐体側第1開口と連通するシャッタ側第1開口と、前記筐体側第2開口と対向したときに、前記筐体側第2開口と連通するシャッタ側第2開口とが形成され、
    前記シャッタ側第1開口および前記シャッタ側第2開口は、前記外周面の中心軸線と平行な方向に互いに位置をずらして形成されている、請求項7に記載のトナーカートリッジ。
  9. 前記筐体側第1開口は、前記筐体内から外部に供給されるトナーが通過する供給口であり、
    前記筐体側第2開口は、外部から前記筐体内に返還されるトナーが通過する返還口であり、
    前記筐体側第2開口は、前記筐体側第1開口よりも大きい、請求項1〜8のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
  10. 前記シャッタは、前記閉塞位置から一方向に前記筐体に対して相対的に移動して、前記第1開放位置に変位し、前記閉塞位置から前記一方向と逆方向に前記筐体に対して相対的に移動して、前記第2開放位置に変位する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
  11. 装置本体と、
    前記装置本体内に設けられた現像器と、
    前記装置本体内に装着されて、前記現像器と結合される、請求項1〜10のいずれか一項に記載のトナーカートリッジと、
    前記装置本体内に設けられ、前記シャッタを変位させるシャッタ変位機構とを備える、画像形成装置。
  12. 前記トナーカートリッジが交換されるべき状態となったときに、前記シャッタ変位機構を制御して、前記シャッタを前記第1開放位置から前記第2開放位置に変位させる変位制御手段を備えている、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記変位制御手段は、前記シャッタを前記第1開放位置から前記第2開放位置に変位させた後、前記シャッタを前記第2開放位置から前記閉塞位置に変位させる、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記筐体側第1開口は、前記筐体内から外部に供給されるトナーが通過する供給口であり、
    前記筐体側第2開口は、外部から前記筐体内に返還されるトナーが通過する返還口であり、前記トナーカートリッジが前記装置本体内に装着された状態で、前記筐体側第1開口よりも低い位置に配置される、請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記装置本体内に収容された収容位置と前記装置本体外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられる保持部材を備え、
    前記現像器は、前記保持部材に保持され、
    前記トナーカートリッジは、前記保持部材が前記引出位置に位置する状態で、前記保持部材に対して着脱される、請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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