JP5547303B1 - バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法 - Google Patents

バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5547303B1
JP5547303B1 JP2013002208A JP2013002208A JP5547303B1 JP 5547303 B1 JP5547303 B1 JP 5547303B1 JP 2013002208 A JP2013002208 A JP 2013002208A JP 2013002208 A JP2013002208 A JP 2013002208A JP 5547303 B1 JP5547303 B1 JP 5547303B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
insulator
bindless
overhead wire
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013002208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014135186A (ja
Inventor
裕之 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2013002208A priority Critical patent/JP5547303B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5547303B1 publication Critical patent/JP5547303B1/ja
Publication of JP2014135186A publication Critical patent/JP2014135186A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulators (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

【課題】作業員が一人で、ロープを使用せずに、DV電線等の架線を、無理な体勢となることなく機械的に引っ張ることを可能として、DV電線等の架線の張弛の調整を、全ての引き掛け部からDV電線を外して行うことなく安全に作業することができるバインドレス碍子を提供する。
【解決手段】バインドレス碍子1は、碍子本体3と突出体状の引き掛け部4〜8と回転引き掛け部9とを備える。回転引き掛け部9は、回転軸91と円板92、93とで構成され、円板92の円周面に滑り止め手段が形成されている。また、バインドレス碍子1は、回転軸91の回転を一方向に規制する回転方向規制機構10を有する。更に、バインドレス碍子1の碍子本体3は、通孔14を有する先端部322が、基部321と連結機構15により相対的に回転可能に連結されている。以上の構成によれば、回転軸91を工具で回転させることで、円板92が回転してDV電線2を引っ張ることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、低圧引込線等の架線を腕金等の被支持体に装着するためのバインドレス碍子に関し、特に架線の張りや弛みを簡易に調整することができるバインドレス碍子、並びにこのバインドレス碍子を用いて架線の張りや弛みを調整する方法に関する。
低圧引込線(以下、DV電線と称する。)を既設の電柱の腕金等に取り付ける場合には、例えば特許文献1及び特許文献2に示されるように、腕金の両端に設けられた笠形状の引込線引留器具に、例えば略8の字の線状の碍子取付具を介してバインドレス碍子を装着し、このバインドレス碍子にDV電線を掛止めさせるのが一般的である。
そして、バインドレス碍子には、細径のDV電線用と、太径のDV電線用とがあり、DV電線の径寸法や公称断面積の大きさに応じて使い分けられているもので、DV電線の公称断面積が14mmを越える場合には、特許文献1及び特許文献2に示される細径のDV電線用のバインドレス碍子ではなく、図6に示されるような、太径のDV電線用のバインドレス碍子500が使用される。
この図6に示される太径のDV電線用のバインドレス碍子は、碍子本体501から突出した複数の突出体502、503、504の周囲に、DV電線505を適宜引き回す構成や略8の字の線状の碍子取付具506を通孔507に装着する点では、特許文献1等に示される細径のDV電線用のバインドレス碍子と同様であり、押さえ部材508を回転させて突出体502に遠近するように変位させることで、押さえ部材508と突出体502との間でDV電線505を挟持したり、その挟持を解除したりする点で特有の構成となっている。
そして、図6に示される太径のDV電線用のバインドレス碍子500にDV電線505を係止した後に、DV電線505が弛んだり、当初からDV電線505の張りが十分でなかったりした場合には、DV電線505をバインドレス碍子500の突出体502、503、504から外した後、DV電線505を引っ張って、改めてDV電線505をバインドレス碍子500の突出体502、503、504に引き回して、DV電線505をバインドレス碍子500に掛止めする作業が一般的に行なわれていた。
特開2009−44939号公報 特開2004−95305号公報
もっとも、DV電線の公称断面積が38mm、60mmに大きくなると、DV電線の重量も相対的に大きくなると共に、DV電線はそもそもにおいて撚り線となっており、DV電線の撚りの部分で予定外の箇所に引き掛かりやすくなっている。
このため、柱上の作業員が一人で、DV電線を引っ張り上げる作業を行う共に、引っ張り上げたDV電線をバインドレス碍子の突出体に引き回す作業も行うのは、かかる柱上の作業員が無理な体勢や大きな力でDV電線を引っ張る等の作業を行う必要が生ずるおそれがあるとして、地上の作業員がロープを使ってDV電線を引っ張り上げて一時的に保持し、この引っ張り上げたDV電線が保持されている間に、柱上の作業員がDV電線をバインドレス碍子の突出体から外したり、改めて突出体に引き回したりするという作業を分担して行なう場合があった。
これに伴い、地上の作業員がロープを使ってDV電線を引っ張り上げるにあたって、ロープとDV電線とを確実に取り付けるために、テープをロープとDV電線とに何重にも巻き付ける作業が必要となると共に、DV電線の張弛の調整が完了した後は、テープを剥ぎ取る作業も必要となるので、架線の腕金等への取り付け作業全体の煩雑化を招いていた。そして、地上の作業員によるロープを使用したDV電線を引っ張り上げる作業も、DV電線の重量や撚りの部分での引き掛かりやすさによって必ずしも容易ではなかった。
また、DV電線をバインドレス碍子の全ての突出体から外したのでは、ロープのDV電線への取り付けが不十分だと、DV電線が落下する不都合も考えられる。また、ロープをDV電線に取り付けて、かかるDV電線をバインドレス碍子の全ての突出体から順次外していく際に、急にDV電線が予定外の突出体からも外れてしまい、柱上の作業員が体勢を崩してしまうことも考えられる。
そこで、本発明は、作業員が一人で、ロープを使用せずに、DV電線等の架線を、無理な体勢となることなく機械的に引っ張ることを可能として、DV電線等の架線の張弛の調整を、全ての引き掛け部からDV電線を外して行うことなく安全に作業することができるバインドレス碍子及びこのバインドレス碍子を用いた架線の張弛調整方法を提供することを目的とする。
この発明に係るバインドレス碍子は、絶縁性の素材から成るもので、碍子取付具が装着可能な通孔を有する多面体のブロック状の碍子本体と、前記碍子本体の所要の面から突出して架線を引き掛けることができる複数の引き掛け部とを備え、前記複数の引き掛け部のうちの少なくとも1の引き掛け部は、前記碍子本体に回転自在に取り付けられた回転軸と、前記回転軸と一体に回転する円板とで構成され、前記円板の円周面には前記円板が回転するときに当該円周面に接した前記架線が滑るのを防止する滑り止め手段が形成された回転引き掛け部であると共に、前記回転軸の回転を一方向のみに規制する回転方向規制機構を有することを特徴としている。ここで「絶縁性の素材」は、陶磁器、セラミックス等であっても良いが、滑り止め手段を有する円板等の成形の容易性等から例えば合成樹脂材等が好適である。また、「碍子取付具」とは、バインドレス碍子を腕金等の被支持体に取り付けるための器具である。更に、「架線」には、例えば低圧引込線等が該当する。更にまた、円板の「滑り止め手段」は、例えば円板の円周面において円周方向に並んだ三角形状又は台形状の突部で形成されている。回転引き掛け部の数は、1つでも複数であっても良い。
これにより、架線は、回転引き掛け部の円板の円周面に掛け渡した状態を維持しつつ、他の引き掛け部からは外した状態とし、回転方向規制機構で、架線を張った状態にすることが可能な方向にのみ回転軸が回転するように規制したり、架線を弛める状態にすることが可能な方向にのみ回転軸が回転するように規制したりした後、回転軸を回転させて円板を回転させることにより、円板の円周面に掛け渡された架線は回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動いていくので、作業員の力で架線を引っ張るのではなく架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となる。このため、作業員は架線を引っ張るときに大きな力を不要とし、作業員が架線を引っ張るために無理な体勢となることもない。また、架線を引き上げるためにケーブルを不要とするので、ケーブルを架線に取り付ける作業やケーブルを架線から外す作業も不要となる。更に、架線をバインドレス碍子の全ての引き掛け部から外すことがないので、架線がバインドレス碍子から外れて落下する危険も回避することができる。
そして、この発明に係るバインドレス碍子では、前記回転方向規制機構は、前記回転軸と一体に回転する歯車と、前記碍子本体の所要の面に軸体を介して揺動可能に取り付けられた係合部材とで構成され、前記係合部材に形成された爪部が前記軸体を中心として揺動することにより、前記歯車の歯と前記係合部材との係合及びその解除が行われることを特徴としている(請求項2)。
これにより、係合部材を、軸部を中心に揺動させて、爪部を歯車の歯に対しある一方向に回転軸が回転するのを規制するように係合させることで、例えば回転軸ひいては円板を、架線を張るために回転させるときに、架線を弛める方向に円板が回転しようとしても規制され、また、係合部材を、軸部を中心に揺動させて、爪部を歯車の歯に対し上記とは反対方向に回転軸が回転するのを規制するように係合させることで、例えば回転軸ひいては円板を、架線を弛めるために回転させるときに、架線を張る方向に円板が回転しようとしても規制される。そして、回転方向規制機構による円板の回転方向の規制も軸部を中心として係合部材を所要方向に揺動させるのみで切り換えることができる。
また、この発明に係るバインドレス碍子では、前記回転軸の回転中心に回転伝達用の棒体を装着するための装着孔が形成されていることを特徴としている(請求項3)。回転伝達用の棒体は、例えばラチェットレンチ等の工具に取り付けられている。
これにより、ラチェットレンチ等の工具が有する回転伝達用棒体を回転軸の装着孔に装着して、ラチェットレンチ等の工具を回転伝達用棒体から回転軸に回転が伝達されるように操作するだけで、円板の円周面に掛け渡された架線は回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動いていくので、作業員の力で架線を引っ張るのではなく架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となる。
更に、この発明に係るバインドレス碍子では、前記碍子本体の前記回転引き掛け部よりも端側に、前記回転引き掛け部に遠近する方向に変位する押さえ部材が配置されていることを特徴としている(請求項4)。
これにより、回転引き掛け部と押さえ部材とで架線を挟持することによって、架線をより確実にバインドレス碍子に掛止することが可能となる。
更にまた、前記碍子取付具が装着可能な通孔は、前記碍子本体の最も先端側に配置されていると共に、前記碍子本体の通孔を有する先端部は、前記碍子本体の他の部位に対し相対的に回転可能に連結されていることを特徴としている(請求項5)。すなわち、碍子取付具が装着可能な通孔は、碍子本体の押さえ部材よりも端側に配置されている。
これにより、架線がDV電線等の撚線である場合には、架線の張弛を調整するために円板を回転させたときに、架線の撚部分が予定外の箇所に引っ掛かってしまい、架線を引っ張ることができなくなったときに、碍子本体の先端部以外の部位側を回転させることで架線の撚部分の引っ掛りが解除される。
この発明の架線の張弛調整方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のバインドレス碍子を用いた架線の張弛調整方法であって、前記架線を、前記複数の引き掛け部のうちの前記回転引き掛け部の円板の円周面に掛け渡した状態を維持しつつ、他の引き掛け部からは外した状態する工程と、前記回転方向規制機構で前記回転軸を所要の方向にのみ回転するように規制する工程と、前記回転軸を所要の方向に回転させることにより前記円板も回転させて前記架線を所要の方向に引っ張る工程とから成ることを特徴としたものとなっている(請求項6)。
これにより、円板の円周面に掛け渡された架線を回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動かすことができるため、作業員は人力で架線を引っ張らずとも、架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となるので、作業員は架線を引っ張るときに大きな力を不要とし、作業員が架線を引っ張るために無理な体勢となることもなくなる。また、架線を引き上げるためにケーブルを使用しないので、ケーブルを架線に確実に取り付けるためにテープをDV電線とケーブルとに巻き付ける工程やケーブルを架線から外すためにテープを剥ぎ取る工程が不要となる。
以上のように、請求項1から請求項5に記載の発明によれば、架線について、回転引き掛け部の円板の円周面に掛け渡した状態を維持しつつ、他の引き掛け部からは外した状態とし、回転方向規制機構で、架線を張った状態にすることが可能な方向にのみ回転軸が回転するように規制したり、架線を弛める状態にすることが可能な方向にのみ回転軸が回転するように規制したりした後、回転軸を回転させて円板を回転させることにより、円板の円周面に掛け渡された架線を回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動かすことができるので、作業員の力で架線を引っ張るのではなく架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となる。これにより、作業員が架線を引っ張るときに大きな力を不要とすることができ、作業員が架線を引っ張るために無理な体勢となることも防止することができる。また、架線を引き上げるためにケーブルを不要とすることができるので、ケーブルを架線に取り付けるための作業やケーブルを架線から外すための作業も不要とすることが可能である。更に、架線をバインドレス碍子の全ての引き掛け部から外さないので、架線がバインドレス碍子から外れて落下する危険も回避することができる。
特に請求項2に記載の発明によれば、係合部材を、軸部を中心に揺動させて、爪部を歯車の歯に対しある一方向に回転軸が回転するのを規制するように係合させることで、例えば回転軸ひいては円板を、架線を張るために回転させるときに、架線を弛める方向に円板が回転しようとするのを規制することができ、また、係合部材を、軸部を中心に揺動させて、爪部を歯車の歯に対し上記とは反対方向に回転軸が回転するのを規制するように係合させることで、例えば回転軸ひいては円板を、架線を弛めるために回転させるときに、架線を張る方向に円板が回転しようとするのを規制することができるので、作業の安全性を向上さることが可能となる。そして、回転方向規制機構による円板の回転方向の規制も、係合部材を所要方向に揺動させて係合部材の爪部と歯車の歯との係合を変更するのみで簡易に切り換えることができる。
特に請求項3に記載の発明によれば、ラチェットレンチ等の工具が有する回転伝達用棒体を回転軸の装着孔に装着して、ラチェットレンチ等の工具を回転伝達用棒体から回転軸に回転が伝達されるように操作するだけで、円板の円周面に掛け渡された架線は回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動いていくため、作業員の力で架線を引っ張るのではなく架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となるので、作業の簡略化と安全の向上とを図ることができる。
特に請求項4に記載の発明によれば、回転引き掛け部と押さえ部材とで架線を挟持することによって、架線をより確実にバインドレス碍子に掛止することが可能となる。しかも、回転引き掛け部の円板の円周面に掛け渡した状態を維持しつつ、他の引き掛け部からは外した状態とするときに、押さえ部で架線の動きを規制しない程度に押さえ部を回転引き掛け部に近接させることで、押さえ部がガイドとなり、架線が回転引き掛け部から外れるのを抑制することが可能となる。
特に請求項5に記載の発明によれば、架線がDV電線等の撚線である場合には、架線の張弛を調整するために円板を回転させたときに、架線の撚部分が予定外の箇所に引っ掛かってしまい、架線を引っ張ることができなくなったときに、碍子本体の先端部以外の部位側を回転させることで架線の撚部分の引っ掛りを解除することが可能であるので、作業の能率化、迅速化を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、円板の円周面に掛け渡された架線を回転引き掛け部の円板の回転方向に従って動かすことができるため、作業員は人力で架線を引っ張らずとも、架線を機械的に所要の方向に引っ張ることが可能となるので、作業員は架線を引っ張るときに大きな力を不要とし、作業員が架線を引っ張るために無理な体勢となることもなくなる。また、請求項6に記載の発明によれば、架線を引き上げるためにケーブルを使用しないので、ケーブルを架線に確実に取り付けるためにテープをDV電線とケーブルとに巻き付ける工程やケーブルを架線から外すためにテープを剥ぎ取る工程が不要となる。
図1は、この発明に係るバインドレス碍子の構成を示す説明図であり、図1(a)は、上記バインドレス碍子の側面図、図1(b)は、上記バインドレス碍子の平面図、図1(c)は、上記バインドレス碍子の碍子本体とその先端部及びこの先端部が有する連結部を示す断面図である。 図2は、上記バインドレス碍子の回転引き掛け部と通常の引き掛け部とにDV電線を引き回し、先端部に碍子取付具を取り付け、更に、碍子取付具を腕金等に設けた金具に取り付けた状態を示す説明図である。 図3(a)は、DV電線を張った状態にするためにDV電線を回転引き掛け部に引き掛け、他の引き掛け部から外した状態で、DV電線を引っ張る作業を示す説明図であり、図3(b)は、円板が回転方向規制機構の係合部材の爪部により反時計回りの方向にのみ回転するように規制された状態を示す拡大図である。 図4(a)は、DV電線を弛めるためにDV電線を回転引き掛け部に引き掛け、他の引き掛け部から外した状態で、DV電線を引っ張る作業を示す説明図であり、図4(b)は、円板が回転方向規制機構の係合部材の爪部により時計回りの方向にのみ回転するように規制された状態を示す拡大図である。 図5は、回転軸の装着孔にラチェットレンチの回転伝達用棒体を装着する工程を示す説明図である。 図6は、従来の太径のDV電線用のバインドレス碍子の構成及びこのバインドレス碍子の突出体にDV電線を引き回した状態を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図5において、この発明に係るバインドレス碍子1の実施形態の一例が示されている。このバインドレス碍子1は、例えば公称断面積が14mmを越える太径のDV電線2、特に公称断面積が38mm、60mmである、より太径のDV電線2に対応したものである。尚、DV電線2は、図2から図4では簡略化して図示されているが、複数の電線を撚り合せて成る撚り線である。
バインドレス碍子1は、例えば合成樹脂等の素材で形成されているもので、対峙する平坦な側面31a、31bを有する薄い略直方体状のブロック部分31を備えた碍子本体3と、この碍子本体3のブロック部分31の長手方向の一方端側の部位において側面31a、31bから突出した引き掛け部4、5と、この碍子本体3のブロック部分31の長手方向の略中央部位において側面31a、31bから突出した引き掛け部6、7とを有している。
これらの引き掛け部4、5、6、7は、特に図1(b)に示されるように、頭部4a、5a、6a、7aと柱部4b、5b、6b、7bとで構成されており、碍子本体3のブロック部分31と一体形成されている。尚、引き掛け部4、5、6、7は、この実施形態では、側面31a、31bの双方から、引き掛け部4と引き掛け部5、引き掛け部6と引き掛け部7とで対称方向に延びたものとなっているが、片側の側面31a側に並らんだ引き掛け部4、6のみ、又は片側の側面31b側に並んだ引き掛け部5、7のみであっても良い。
そして、バインドレス碍子1は、碍子本体3のブロック部分31において、当該ブロック部分31の長手方向のうち引き掛け部5を有する側の端とは反対側の端の近傍に、回転引き掛け部9を有している。回転引き掛け部9は、この実施形態では、回転軸91と、この回転軸91の長手方向の両端側に配置された2つの円板92、93とで構成されている。
このうち、回転軸91は、ブロック部分31に貫通しつつ回転可能に装着されており、回転軸91の長手方向の一方端部分は側面31aから突出し、回転軸91の長手方向の他方端部分は側面31bから突出している。回転軸91の回転中心を有する側には、後述するラチェットレンチ17の回転伝達用棒体171を装着可能な装着孔94が形成されている。装着孔93の開口形状は、この実施形態では、六角形状をなしているが、必ずしもこれに限定されず、三角形状、四角形状、五角形状等であっても良い。そして、装着孔93は、回転軸91の側面31a側にのみ開口していても、回転軸91の側面31a側と側面31b側との双方に開口していても良い。
円板92、93は、例えば公称断面積が38mm、60mmのDV電線2の直径寸法と同じかそれよりも若干大きな厚みを有するもので、円板92はブロック部分31の側面31a側に配置され、円板93はブロック部分31の側面31b側に配置されている。円板92、93の円周面には、DV電線2が当接した状態で円板92、93が回転すると、DV電線2も一緒に動くように、DV電線2の滑り止めとして、円板92、93の円周方向に例えば三角形状の突部が複数並んで形成されている。
そして、円板92は、側面31aに近接しておらず、後述する回転方向規制機構10を構成する歯車101が円板92と側面31aとの間に適宜に配することができるように、所要の間隔を空けて回転軸91に取り付けられている。また、この実施形態では、円板93も側面31bに近接しておらず、側面31bに対し円板92と同じ間隔を空けて回転軸91に取り付けられている。もっとも、円板93は、この構成に限定されず、側面31bに近接した位置で回転軸91に取り付けられていても良い。
また、回転引き掛け部9は、例えばブロック部分31の側面31a側にのみ回転軸91が突出し、この回転軸91に円板92が装着されるものとしても良い。
更に、バインドレス碍子1は、この実施形態では、碍子本体3のブロック部分31の側面31a側において、回転方向規制機構10を有している。回転方向規制機構10は、この実施形態では、特に図3(b)及び図4(b)に示されるように、回転軸91に取り付けられた歯車101と、軸部103によりブロック部分31の側面31aに揺動可能に取り付けられた係合部材102とで構成されている。
このうち、歯車101は、回転軸91に固着されて当該回転軸91と一体に回転するようになっていると共に、複数の台形状の歯を有したものとなっている。係合部材102は、2つの爪部102a、102bを有するプレート状のもので、軸部103を中心として、爪部102aが歯車101に近づいていく方向(図3(b)、図4(b)中の反時計回りの方向)に揺動して傾いたり、爪部102bが歯車101に近づいていく方向(図3、図4中の時計回りの方向)に揺動して傾いたりする。
これに伴い、図3(b)に示されるように、爪部102aが歯車101の歯と噛み合うように係合部材102が傾いた状態では、図3(b)の矢印で示す反時計回りの方向(DV電線2を張る方向)への歯車101の回転を許容しつつ、反対に時計回りの方向(DV電線2を弛める方向)への歯車101の回転は規制されたものとなる。また、図4(b)に示されるように、爪部102bが歯車101の歯と噛み合うように係合部材102が傾いた状態では、図4(b)の矢印で示す時計回りの方向(DV電線2を弛める方向)への歯車101の回転を許容しつつ、反対に反時計回りの方向(DV電線2を張る方向)への歯車101の回転は規制されたものとなる。
更にまた、バインドレス碍子1の碍子本体3は、ブロック部分31に連接された柱状部分32を備えている。この柱状部分32は、ブロック部分31の回転引き掛け部9を有する端部からブロック部分31の長手方向に沿って突出しているもので、押さえ部材12が外装されていると共に、碍子取付具13が装着される通孔14が形成されている。尚、通孔14は、この実施形態では、引込線引留器具16の円弧状の部分が装着されるように長孔となっている。
そして、柱状部分32は、この実施形態では、ブロック部分31と一体形成された基部321と、基部321に対しブロック部分31とは反対側に位置する先端部322とで構成されている。そして、基部321と先端部322とは、連結機構15により相対的に回転可能に連結されている。
基部321は、全体又はその一部が、断面が真円の円柱状となっており、この円柱状部分に押さえ部材12が外装されている。そして、押さえ部材12を回転させることにより、押さえ部材12が回転引き掛け部9に遠近するかたちで変位することが可能となっている。また、先端部322に碍子取付具13の装着される通孔14が配置されている。
連結機構15は、例えば図1(c)に示されるように、先端部322の基部321側において基部321に向かって延びると共に頭部に球体部分を有する軸棒151と、基部321の先端部322側に開口して、軸棒151が回転可能に挿入される挿入孔152とで構成されている。
次に、このような構成のバインドレス碍子1を用いて電柱に架設された腕金(図示せず。)に例えば公称断面積が38mm、60mmのDV電線2が取付けられた状態について、図2を用いて説明する。
バインドレス碍子1は、引込線引留器具16、ひいては腕金に碍子取付具13を介して取り付けられるようになっている。引込線引留器具16は、公知のもので、例えば複数の貫通した取付孔161を有する笠形状乃至は扇形状をなしており、例えば腕金の長手方向の両端に固定されている。碍子取付具13も、公知のもので、例えば8の字形状をなしており、1つの線状部材を複数にわたって曲げることで8の字形状となっていると共に、一方側が引込線引留器具16の取付孔161に取付けられていると共に、他方側がバインドレス碍子1の通孔14に取り付けられている。
そして、腕金に引込線引留器具16及び碍子取付具13を介して取付けられた状態のバインドレス碍子1に対し、かかるバインドレス碍子1の引き掛け部4、6、回転引き掛け部9の円板92又はバインドレス碍子1の引き掛け部5、7、引き掛け部9の円板93乃至はその双方にDV電線2を適宜掛け渡した後、押さえ部材12を回転させて押さえ部材12と円板92又は93とでDV電線2を挟むことで、図2に示されるように、DV電線2は、バインドレス碍子1に掛け止めされ、ひいては腕金に間接的に取付けられた状態となる。
一方で、一旦、図2に示されるように、DV電線2を例えば引き掛け部4、6、回転引き掛け部9の円板92に適宜掛け渡し、DV電線2を円板92と押さえ部材12とで挟んだ後に、DV電線2を更に張った状態にしたり、DV電線2の張りを弛めたりする場合について、図3及び図4を用いて説明する。
DV電線2について、更に張った状態にするには、図3(a)に示されるように、DV電線2を引き掛け部4、6から外し、回転引き掛け部9の円板92にのみ掛け渡した状態とすると共に、係合部材102の爪部102aが歯車101の歯と噛み合う状態に係合部材102を揺動する。この場合、押さえ部材12を円板92側に変位させて、押さえ部材12と円板92との間に、DV電線2の直径寸法より大きな通路をDV電線2のガイド用に形成するようにしても良い。そして、DV電線2を、図3(a)に示されるように、押さえ部材12と円板92との間から、下方に垂れ下がる状態とする。これにより、回転軸91を図3(b)の矢印で示す反時計回りに回転させることで、DV電線2は、図3(a)の白抜き矢印の方向に動くので、DV電線2を更に張った状態とすることができる。
これに対し、DV電線2について張った状態から弛めるためには、図4(a)に示されるように、DV電線2を引き掛け部4、6から外し、回転引き掛け部9の円板92にのみ掛け渡した状態とすると共に、係合部材102の爪部102bが歯車101の歯と噛み合う状態に係合部材102を揺動する。この場合も、押さえ部材12を円板92側に変位させて、押さえ部材12と円板92との間にガイド用に前記通路を形成するようにしても良い。そして、DV電線2を、図4(a)に示されるように、押さえ部材12と円板92との間から、下方に垂れ下がる状態とする。これにより、回転軸91を図4(b)の矢印で示す時計回りに回転させることで、DV電線2は図4(a)の白抜き矢印の方向に動くので、DV電線2を張った状態から弛めることができる。
そして、回転軸91を、図3(b)の矢印で示す反時計回りに回転させたり、図4(b)の矢印で示す時計回りに回転させたりするには、図5に示されるように、ラチェットレンチ17の回転伝達用棒体171を回転軸91の装着孔94に挿入して回転伝達棒171が所要方向に回転するようにラチェットレンチ17を操作すれば良い。
他方で、DV電線2は撚り線であるため、DV電線2について、図3に示すように更に張った状態としたり、図4に示されるように、張った状態から弛めたりする場合、更には、図2に示されるように、引き掛け部4、6、9に引き掛ける場合に、DV電線2の撚り部分が予定外の箇所に引き掛かる場合があるが、その場合には、バインドレス碍子1の碍子本体3の柱状部分32のうち基部321側、すなわち、先端部322以外の部位を連結機構15の軸棒151を回転中心として時計回り若しくは反時計回りに回転させることで、DV電線2の撚り部分の予定外の箇所での引き掛りを解除することができる。
最後に、図示しないが、引き掛け部6、7の代わりに回転引き掛け部9と同様の構成の回転引き掛け部を用いても良い。
1 バインドレス碍子
2 DV電線(架線)
3 碍子本体
31 ブロック部分
31a 側面
31b 側面
32 柱状部分
321 基部
322 先端部
4 引き掛け部(他の引き掛け部)
5 引き掛け部(他の引き掛け部)
6 引き掛け部(他の引き掛け部)
7 引き掛け部(他の引き掛け部)
9 回転引き掛け部
91 回転軸
92 円板
93 円板
94 取付孔
10 回転方向規制機構
101 歯車
102 係合部材
103 軸部
12 押さえ部材
13 碍子取付具
14 通孔
15 連結機構
151 軸棒
152 挿入孔
16 金具
161 取付孔
17 ラチェットレンチ(工具)
171 回転伝達用棒体(棒体)

Claims (6)

  1. 絶縁性の素材から成るもので、
    碍子取付具が装着可能な通孔を有する多面体のブロック状の碍子本体と、前記碍子本体の所要の面から突出して架線を引き掛けることができる複数の引き掛け部とを備え、
    前記複数の引き掛け部のうちの少なくとも1の引き掛け部は、前記碍子本体に回転自在に取り付けられた回転軸と、前記回転軸と一体に回転する円板とで構成され、前記円板の円周面には前記円板が回転するときに当該円周面に接した前記架線が滑るのを防止する滑り止め手段が形成された回転引き掛け部であると共に、
    前記回転軸の回転を一方向のみに規制する回転方向規制機構を有することを特徴とするバインドレス碍子。
  2. 前記回転方向規制機構は、
    前記回転軸と一体に回転する歯車と、前記碍子本体の所要の面に軸体を介して揺動可能に取り付けられた係合部材とで構成され、
    前記係合部材に形成された爪部が前記軸体を中心として揺動することにより、前記歯車の歯と前記係合部材との係合及びその解除が行われることを特徴とする請求項1に記載のバインドレス碍子。
  3. 前記回転軸の回転中心に回転伝達用の棒体を装着するための装着孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバインドレス碍子。
  4. 前記碍子本体の前記回転引き掛け部よりも端側に、前記回転引き掛け部に遠近する方向に変位する押さえ部材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のバインドレス碍子。
  5. 前記碍子取付具が装着可能な通孔は、前記碍子本体の最も先端側に配置されていると共に、前記碍子本体の通孔を有する先端部は、前記碍子本体の他の部位に対し相対的に回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のバインドレス碍子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のバインドレス碍子を用いた架線の張弛調整方法であって、
    前記架線を、前記複数の引き掛け部のうちの前記回転引き掛け部の円板の円周面に掛け渡した状態を維持しつつ、他の引き掛け部からは外した状態する工程と、
    前記回転方向規制機構で前記回転軸を所要の方向にのみ回転するように規制する工程と、
    前記回転軸を所要の方向に回転させることにより前記円板も回転させて前記架線を所要の方向に引っ張る工程と
    から成ることを特徴とする架線の張弛調整方法。
JP2013002208A 2013-01-10 2013-01-10 バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法 Active JP5547303B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002208A JP5547303B1 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002208A JP5547303B1 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5547303B1 true JP5547303B1 (ja) 2014-07-09
JP2014135186A JP2014135186A (ja) 2014-07-24

Family

ID=51409591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013002208A Active JP5547303B1 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5547303B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107134747A (zh) * 2017-05-21 2017-09-05 广州市迪越网络科技有限公司 一种电线调控装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6734811B2 (ja) * 2017-05-15 2020-08-05 株式会社永木精機 架線二重防護用工具

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5887419U (ja) * 1981-12-04 1983-06-14 株式会社白山製作所 通信線用引留具
JPS58186727U (ja) * 1982-06-08 1983-12-12 株式会社白山製作所 通信線用引留具
JPH047633Y2 (ja) * 1987-06-30 1992-02-27
JP2002152958A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Denpa Koji Kk ケーブル支持線引張具
JP3574441B2 (ja) * 2002-06-14 2004-10-06 近畿電機株式会社 合成樹脂製のdv線引留具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107134747A (zh) * 2017-05-21 2017-09-05 广州市迪越网络科技有限公司 一种电线调控装置
CN107134747B (zh) * 2017-05-21 2018-10-16 烟台东岳科技有限公司 一种电线调控装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014135186A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5547303B1 (ja) バインドレス碍子及び架線の張弛調整方法
JP2009039055A (ja) 鳥害防止具
JP5823197B2 (ja) 電線引留め方式
JP2013233038A (ja) 4導体送電線のがいし装置取替工法及び当該工法に使用する取替装置
JP6009365B2 (ja) 鳥害防止具
WO2019208650A1 (ja) 碍子分離工法並びにこの工法で用いられる柱上吊上げ装置、碍子支持具、対電柱固定具及び掛吊具
JP4145767B2 (ja) 光ケーブル留め具
JP5277323B2 (ja) 屋外架空ケーブルへの装着品固定装置
JP2019004609A (ja) 鳥害防止用索条の保持具
CN216436638U (zh) 一种电力工程线缆安装用紧线器
JP4476189B2 (ja) テープ巻用治具及びテープの巻き付け方法
JP2018196208A (ja) 架線二重防護用工具
KR102506253B1 (ko) 스마트 스틱용 클램프 헤드 및 클램프 헤드가 장착된 스마트 스틱
US4514004A (en) Wire-routing device
JP2012161199A (ja) 脱落防止機能付き高圧引下線引留装置
JP2990103B2 (ja) 張線装置
JP4025205B2 (ja) 高枝切鋏
JP4340141B2 (ja) 線状体の固定方法
KR101315603B1 (ko) 와이어 권취용 드럼
JP4173399B2 (ja) 電設工事治具
CN107181204B (zh) 高压带电紧线保护器
JP6572723B2 (ja) 電線固定装置
JP2935458B1 (ja) 巻付グリップ取外し具
JP7318307B2 (ja) 鳥害防止具
JP2015023706A (ja) 電線作業用クリップ、電線作業用工具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5547303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250