JP5546371B2 - 騒音補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音補正装置に関し、特に、車両に搭載されたオーディオ装置の騒音補正に関する。
車両に搭載されるオーディオ装置には、走行中の騒音による影響を少なくするような騒音補正に関する技術が利用されている。例えば、オーディオ装置で再生されるオーディオ信号とマイクロフォンによって捕捉された車内空間に放射された音声信号との差分から騒音信号を抽出し、これを打ち消すような信号をオーディオ信号に与えたり、あるいは騒音信号が抑制されるようにオーディオ信号の利得(ゲイン)を補正している。
自動車内で音楽を聴取する場合、種々の騒音によって音楽の聴こえが悪くなる。時々刻々と変化する騒音レベルに適応して音楽の聴こえを改善するオーディオ装置(特許文献1)が開示されている。この装置では、車室内のマイクロフォンで観測された騒音レベルと再生中のオーディオ信号のレベルから、聴感上最適な補正利得を算出し、オーディオ信号のレベルを補正している。
特許第3322479号公報
騒音は、自動車の走行状態によらず常に存在し(例えば、音、エアコン、外部環境騒音)、特許文献1に示されるオーディオ装置は、走行状態によらず騒音の補正を行っている。自動車の停止時や低速走行時に、レベルの大きい騒音(例えば、道路の段差を乗り越えた場合、搭乗者の発話や咳など)が瞬間的に印加されると、オーディオ装置は、騒音レベルに応じて大きな利得でオーディオ信号を補正するため、聴取者には、オーディオ出力が過大に感じられることがある。これは、騒音による補正利得が行われないとき、聴取者は、常に騒音環境下で音楽を聴取するが、その状況下での音楽の聴こえを無騒音状態での聴こえと捉えているためと推測される。また、自車の後退時には音楽を傾聴すべきではなく、運転者の注意を妨げないように騒音補正を停止することが望まれている。
本発明の目的は、上記従来の課題を解決し、移動体の走行状態に応じて騒音補正を制御することができる騒音補正装置を提供することを目的とする。
本発明に係る騒音補正装置は、オーディオ信号を車内の音響空間に出力する出力手段と、前記音響空間内の音声を入力する入力手段と、前記入力手段から得られた音声信号と前記オーディオ信号を用いて騒音情報を検出する検出手段と、検出された騒音情報の騒音レベルに対応する利得を算出し、当該利得に基づきオーディオ信号を補正する補正手段と、移動体の走行状態に応じた利得上限を前記補正手段に提供する提供手段とを有し、前記補正手段は、利得上限を超えない範囲でオーディオ信号を補正する。
好ましくは前記補正手段は、前記利得上限と算出された利得を比較し、算出された利得が利得上限以下のとき、算出された利得による補正を行い、算出された利得が利得上限を超えるとき、利得上限値による補正を行う。好ましくは前記提供手段は、移動体の速度に応じた利得上限を提供する。好ましくは前記提供手段は、移動体の速度が小さいほど、小さい利得上限を提供する。好ましくは前記提供手段は、移動体が後退するとき、後退に応じた利得上限を提供する。好ましくは前記提供手段は、複数の走行状態と複数の利得上限との関係を定めた情報を保持する保持手段と、移動体の走行状態を取得する取得手段とを有し、前記提供手段は、前記保持手段によって保持された情報を参照し、取得された走行状態に対応する利得上限を選択する。
さらに本発明に係る騒音補正装置は、オーディオ信号を車内の音響空間に出力する出力手段と、前記音響空間内の音声を入力する入力手段と、前記入力手段から得られた音声信号と前記オーディオ信号を用いて騒音情報を検出する検出手段と、検出された騒音情報の騒音レベルに対応する利得を算出し、当該利得に基づきオーディオ信号を補正する補正手段と、移動体の走行速度に応じた利得補正を開始する閾値を前記補正手段に提供する提供手段とを有し、前記補正手段は、騒音レベルが前記閾値以上であるとき、騒音レベルに応じた利得を算出し、当該算出された利得による補正を行う。
好ましくは前記補正手段は、騒音レベルが前記閾値より小さいとき、予め決められた利得による補正を行う。好ましくは前記予め決められた利得は、0dBである。好ましくは前記提供手段は、移動体の速度が小さいほど、大きい閾値を提供する。好ましくは前記提供手段は、複数の走行速度と複数の閾値との関係を定めた情報を保持する保持手段と、走行速度を取得する取得手段とを有し、前記提供手段は、前記保持手段によって保持された情報を参照し、取得された走行速度に対応する閾値を選択する。
本発明によれば、移動体の走行状態に応じて利得を補正することにより、聴取者にとって快適な音声出力を提供することができる。特に、移動体が停止または低速走行しているとき、あるいは移動体が後退するとき、突発的に大きな騒音が印加されてもオーディオ信号が過大に利得補正されることを抑制することができる。
本発明の実施例に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すDSPの機能的な構成を示すブロック図である。 同図(a)は利得上限テーブル、同図(b)は騒音レベル閾値テーブルの例である。 本実施例に係る信号処理部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係るオーディオ装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係るオーディオ装置の動作を説明するフローチャートである。 適応フィルタを用いた騒音抽出部の典型的な構成を示す図である。
次に、本発明の実施の形態に係る騒音補正装置について図面を参照して詳細に説明する。本発明の好ましい実施の形態として、騒音補正装置は、車両に搭載されるオーディオ装置に適用される。
図1は、本発明の実施例に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。オーディオ装置は、車内の音響空間に放射された音声を捕捉するマイクロフォン20と、マイクロフォン20で捕捉されて音声信号を増幅するアンプ30と、CD、DVD、テレビ放送等の音源ソース40と、アンプ30からの音声信号Sdおよび音源ソース30からのオーディオ信号Saを入力し、オーディオ信号Saの騒音補正を行うディジタル信号処理装置(DSP)50と、DSP50で処理されたオーディオ信号Sbを増幅するアンプ60と、増幅されたオーディオ信号を車内の音響空間に放射するスピーカ70と、車内バス90から車両の走行状態に関する情報を取得するマイクロコントローラ80とを有する。マイクロコントローラ80は、後述するように、車内バス90から車両の走行速度や車両の後退に関する情報を取得し、この情報に基づき騒音補正を制御するための制御信号SをDSP50へ提供する。
図2は、DSP50の騒音補正に関する機能的な構成を示すブロック図である。DSP50は、マイクロフォン20から得られた音声信号Sdと音源ソース30から得られたオーディオ信号Saを用いて騒音信号Snを抽出する騒音抽出部100と、抽出された騒音信号Snに基づき騒音レベルNLを計算する騒音レベル計算部110と、オーディオ信号Saに基づき音楽レベルを計算する音楽レベル計算部112と、計算された騒音レベルNLおよび音楽レベルに基づき補正パラメータを計算する補正パラメータ計算部120と、計算された補正パラメータに基づきオーディオ信号Saの騒音補正を行い、騒音補正されたオーディオ信号Sbを出力する信号処理部130とを有する。
騒音抽出部100は、好ましくは適応型フィルタを用いて、音声信号Sdとオーディオ信号Saの差分から誤差信号すなわちを騒音信号Snを抽出する。図7に適応型フィルタを用いた典型的な騒音抽出部の構成を示す。騒音抽出部100は、オーディオ信号Saのディジタルフィルタ処理を行うフィルタ処理部(ADF)102と、フィルタ処理部102のフィルタ係数を算出する係数算出部104と、マイクロフォン20(アンプ30)からの音声信号Sdとフィルタ処理部102でフィルタ処理されたオーディオ信号Sa’との差分を算出し誤差信号eを出力する減算器106とを有する。係数算出部104は、例えば、LMS(Least Mean Square)適応アルゴリズムに従って、誤差信号eが最小となるようにフィルタ係数を決定し、フィルタ処理部102は、決定されたフィルタ係数に従ってオーディオ信号Saをディジタルフィルタ処理し信号Sa’を出力する。
騒音レベル計算部110は、騒音信号Snの騒音レベルNL(dB)を計算し、この騒音レベルNLを補正パラメータ計算部120に提供する。特許文献1に説明されているように、人間の知覚する音の大きさは、ラウドネスとして表され、同一のラウドネスを得るためには騒音が大きい程、実際の音のレベルを大きくしなければならない。そして、騒音の大きさに応じて実際の音のレベルを制御すれば、騒音下でも静穏状態と同等の音を聴くことができるようになる。補正パラメータ計算部120は、予め用意された数式または参照テーブルに基づき騒音レベルNLと音楽レベルに応じた利得、すなわち騒音レベルNLが大きいほど、音楽レベルが小さいほどオーディオ信号Saのゲインが大きくなるような利得Gを計算する。
さらに補正パラメータ計算部120は、マイクロコントローラ80から制御信号Sを受け取り、制御信号Sで規定された利得上限GMAXと計算により求められた利得Gとを比較し、オーディオ信号の利得補正が利得上限GMAXを超えないような制御を行う。つまり、利得Gが利得上限GMX以下であれば、利得Gによる騒音補正が行われ、利得Gが利得上限GMAXを超えるのであれば、利得GMAXにより騒音補正が行われ、オーディオ信号の利得補正は、利得上限GMAXで頭打ちにされる。
信号処理部130は、補正パラメータ計算部120から利得Gまたは利得上限GMAXを受け取り、利得Gまたは利得上限GMAXに基づきオーディオ信号Saの利得補正をする。図4は、信号処理部の好ましい構成を示している。信号処理部130は、オーディオ信号Saを複数の周波数帯域に分割するフィルタバンク132と、各周波数帯域のオーディオ信号に利得G1、G2、G3・・・Gnを乗算するゲイン可変アンプ134と、各ゲイン可変アンプ134の出力を合成する合成部136と、合成されたオーディオ信号の音量を調整するボリューム138とを有する。
補正パラメータ計算部120は、周波数帯域毎の利得G1、G2、・・・Gnを、周波数帯域毎の騒音レベルNLに基づき計算をし、上記したように、利得G1、G2、・・・Gnが利得上限GMAX以下であれば、算出された利得Gがゲイン可変アンプ134へ提供されるが、利得G1、G2・・・Gnが利得上限GMAXを超える場合には、算出された利得Gの代わりに利得上限GMAXがゲイン可変アンプ134に提供される。例えば、利得G2>GMAXであれば、利得G2の代わりに利得上限GMAXが提供される。
図4(b)は、他の構成例を示している。オーディオ信号Saを複数の周波数帯域に分割しないような場合には、信号処理部130は、オーディオ信号Saの音量を調整するボリューム138の利得を可変する。この場合にも、ボリューム138は、補正パラメータ計算部120からの利得Gまたは利得GMAXに基づき音量を調整する。
マイクロコントローラ80は、中央処理装置、マイクロプロセッサ、電子処理装置などから構成される。好ましくは、データを記憶するデータメモリ、プログラムを記憶するプログラムメモリ、プログラムを実行する演算装置、外部バスやネットワークでデータの送受を可能にするI/Oポート等を含んで構成される。
マイクロコントローラ80は、自車に搭載された車速センサやギヤ位置などから車両の走行速度、および自車が前進か後退かを示す情報を取得する。マイクロコントローラ80は、取得した情報に基づき騒音補正を制御するための制御信号SをDSP50に提供する。好ましくは、自車が停止または一定以下の低速度で走行しているとき、および自車が後退しているとき、利得補正が抑制される。従来のオーディオ装置であれば、常時、発生する騒音レベルに応じた利得でオーディオ信号を補正するが、本実施例では、自車が停止、低速走行時または後退時には、発生する騒音レベルに応じた利得の上限を制限する。
マイクロコントローラ80は、図3(a)に示すような利得上限テーブルをメモリに保持する。このテーブルには、車速の大きさとそのときの利得上限との関係が規定されている。例えば、車速が0km、および後退のときには、利得上限は0dBであり、このような状態のとき、利得補正はされないことになる。マイクロコントローラ80は、一定のサンプリング周期で車速情報、および前進か後退かの情報を取得し、この情報に応じた利得上限を補正パラメータ計算部120へ提供する。
次に、本発明の第1の実施例に係るオーディオ装置の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。ここでは、自車の車速情報を取得し、車速に応じた騒音補正をする例を説明する。
先ず、マイクロコントローラ80は、車内バス90を介して車速情報を取得する(ステップS101)。次に、マイクロコントローラ80は、今回取得した速度情報が前回取得した速度情報から変化したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、今回取得した車速が前回取得した車速の一定の範囲内に含まれる場合には、変化なしと判定する。速度に変化があると判定した場合には、マイクロコントローラ80は、利得上限テーブル(図3(a)を参照)を参照し、今回取得した車速に該当する利得上限GMAXを選択し(ステップS103)、選択された利得上限を補正パラメータ計算部120へ提供する(ステップS104)。一方、速度に変化がないと判定した場合には、マイクロコントローラ80は、前回選択した利得上限GMAXをそのまま維持しこれを提供する(ステップS105)。
次に、補正パラメータ計算部120は、騒音レベルNLに基づき計算された利得Gと制御信号Sとして提供された利得上限GMAXとを比較し(ステップS106)、利得Gが利得上限GMAX以下であれば、利得G(G1、G2、・・・Gn)が信号処理部130のゲイン可変アンプ134へ出力され(ステップS107)、他方、利得Gが利得上限GMAXを超える場合には、利得GMAXがゲイン可変アンプ134へ出力される(ステップS108)。そして、信号処理部130は、利得Gによる騒音補正(ステップS109)、または利得上限GMAXによる騒音補正(ステップS110)を行い、騒音補正されたオーディオ信号Sbがスピーカ70から車内音響空間に出力される。
図3(a)の利得上限テーブルに示されるように、車速が0Kmのとき、利得上限は「0」dBであり、ゲイン可変アンプ134により利得は1倍である。すなわち、オーディオ信号Saは、利得を変更されずにそのままゲイン可変アンプ134を介してボリューム138へ出力される。また、車速が20Kmのとき、利得上限は3dBである。従って、騒音レベルNLに対する利得Gが3dB以下であれば、利得Gでオーディオ信号Saが補正されるが、利得Gが3dBを超えるのであれば、3dBでオーディオ信号Saが補正される。従来のオーディオ装置では、車速による利得上限がないため、瞬時に大きな騒音レベルの騒音が印加された場合には、3dBを超える大きな利得でオーディオ信号Saが補正され、ユーザーに過大に感じるようなオーディオ出力を与えていたが、本実施例では、そのような過大なオーディオ出力を抑制することができる。
なお、図3(a)に示す利得上限テーブルの数値は、単なる例示であり、これに限られるものではない。また、利得上限は、より細かな制御をするために適当な数式により計算で算出するようにしてもよい。さらに、図3(a)では、時速160Kmまでの利得上限を示しているが、仮に、40Kmを低速走行とするような場合には、40Km以下の利得上限のテーブルであってもよい。
上記の動作は、車速に応じた利得補正を示したが、マイクロコントローラ80は、同様に、車内バス90から自車が前進か後退かの情報を取得し、自車が後進であると判定した場合には、マイクロコントローラ80は、後退に該当する利得上限(ここでは、0dB)を選択し、この利得上限を補正パラメータ計算部120へ提供する。そして、補正パラメータ120は、自車が後退されている間、オーディオ信号Saの利得補正を実質的に行わないことになる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例において、マイクロコントローラ80は、図3(b)に示すような騒音レベル閾値テーブルをメモリ等に保持し、車内バス90から取得した車速に対応する騒音レベル閾値を制御信号Sとして補正パラメータ計算部120へ提供する。騒音レベル閾値は、利得補正を開始する騒音レベルを規定するものであり、図3(b)に示すように、車速が小さくなるほど、騒音レベル閾値が大きくなっている。つまり、車速が小さいときほど、大きな騒音が生じないと騒音補正が行われないことを意味する。なお、マイクロコントローラ80は、騒音レベル閾値テーブルを保持する代わりに、適当な数式により騒音レベル閾値を算出するようにしてもよい。
図6は、本発明の第2の実施例の動作を説明するフローチャートである。マイクロコントローラ80は、車速情報を取得し(ステップS201)、自車の速度が変化したか否かを判定する(ステップS202)。速度が変化したと判定した場合には、騒音レベル閾値テーブルを参照し、今回取得した速度に該当する騒音レベル閾値Thを選択し(ステップS203)、この騒音レベル閾値Thを補正パラメータ計算部120へ提供する(ステップS204)。他方、速度が変化していないと判定した場合には、前回取得した速度に該当する騒音レベル閾値Thを維持し(ステップS205)、これを補正パラメータ計算部120へ提供する。
次に、補正パラメータ計算部120は、騒音レベル計算部110から受け取った騒音レベルNLと補正レベル閾値Thとを比較する(ステップS206)。騒音レベルNLが閾値TH以上であるとき、補正パラメータ計算部120は、騒音レベルNLに対応する利得Gを計算し(ステップS207)、信号処理部130は、利得Gによりオーディオ信号Saを補正する(ステップS208)。他方、騒音レベルNLが閾値Thよりも小さい場合には、補正パラメータ計算部120は、利得補正が抑制されるように、例えば、利得G=0dBを補正パラメータ計算部120へ提供し(ステップS209)、信号処理部130は、オーディオ信号Saの利得補正を実質的に停止する(ステップS210)。こうして、信号処理部130からは車速に応じて利得補正がされた、または利得補正が抑制されたオーディオ信号Sbが出力される(ステップS211)。
このように本発明の第2の実施例によれば、車速に応じて騒音補正を開始する騒音レベルを制御することによって、自車が停止または一定以下で走行しているとき、瞬時に印加された大きな騒音レベルに応じた騒音補正を抑制することができる。
上記実施例では、1つの騒音レベル閾値により利得補正をするか否かを決定したが、複数の騒音レベル閾値を用いることにより段階的な利得補正を制御することも可能である。例えば、車速が20Kmのとき、第1の騒音レベル閾値Th1を70dB、第2の騒音レベル閾値Th2を30dBとし、騒音レベルNLが30dBよりも小さければ、利得G=0dB、騒音レベルNLが30dB以上、70dB未満であれば、利得G=3dBのようにしてもよい。なお、図3(b)に示す車速と騒音レベル閾値の数値は、単なる例示である。
上記実施例では、マイクロコントローラ80が車速情報等を取得し、それに応じて騒音補正するための制御信号SをDSP50に提供する例を示したが、マイクロコントローラ80は、DSP50に機能的に結合されるものであってもよいし、あるいは、DSP50または補正パラメータ計算部120が車速情報を取得し車速情報に応じた騒音補正を行うようにしてもよい。さらに上記第1の実施例と第2の実施例とを組み合わせた補正騒音を行うことも可能である。例えば、騒音レベルNLが騒音レベル閾値Th以上であるとき、騒音レベルNLに基づき利得Gが算出されるが、この利得Gが利得上限GMAXを超えるような場合には、利得上限GMAXによる利得補正を行うことが可能である。
上記実施例では、騒音補正装置をオーディオ装置に適用する例を示したが、本発明の騒音補正装置は、オーディオ装置の他にも、オーディオ機能に加えて、ナビゲーション機能、ビデオ機能、テレビ受信機能、ラジオ受信機能などが搭載された電子装置に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10:オーディオ装置 20:マイクロフォン
30:アンプ 40:音源ソース
50:DSP 60:アンプ
70:スピーカ 80:マイクロコントローラ
90:車内バス 100:騒音抽出部
110:騒音レベル計算部 112:音楽レベル計算部
120:補正パラメータ計算部 130:信号処理部
132:フィルタバンク 134:ゲイン可変アンプ
136:合成部 138:ボリューム
S:制御信号 Sd:音声信号
Sa:オーディオ信号 Sn:騒音信号
NL:騒音レベル GMAX:利得上限

Claims (10)

  1. オーディオ信号を車内の音響空間に出力する出力手段と、
    前記音響空間内の音声を入力する入力手段と、
    前記入力手段から得られた音声信号と前記オーディオ信号を用いて騒音情報を検出する検出手段と、
    検出された騒音情報の騒音レベルに対応する周波数帯域毎の利得を算出し、当該周波数帯域毎の利得に基づきオーディオ信号を補正する補正手段であって、
    オーディオ信号を複数の周波数帯域に分割するフィルタバンクと、各周波数帯域のオーディオ信号に対し、算出された周波数帯域毎の利得を乗算するゲイン可変アンプとを含む、補正手段と、
    移動体の走行速度に応じた利得補正を開始する閾値と、移動体の走行状態に応じた利得上限とを前記補正手段に提供する提供手段であって、移動体の走行速度が小さいほど、大きい閾値を提供する提供手段とを有し、
    前記補正手段は、騒音レベルが前記閾値以上であるとき、周波数帯域毎に算出された各利得と前記利得上限とをそれぞれ比較し、前記フィルタバンクにより分割された各周波数帯域において、それぞれ利得上限を超えない範囲でオーディオ信号を補正する、騒音補正装置。
  2. 前記補正手段は、前記利得上限と算出された利得を比較し、算出された利得が利得上限以下のとき、算出された利得による補正を行い、算出された利得が利得上限を超えるとき、利得上限値による補正を行う、請求項1に記載の騒音補正装置。
  3. 前記提供手段は、移動体の速度に応じた利得上限を提供する、請求項1または2に記載の騒音補正装置。
  4. 前記提供手段は、移動体の速度が小さいほど、小さい利得上限を提供する、請求項3に記載の騒音補正装置。
  5. 前記提供手段は、移動体が後退するとき、後退に応じた利得上限を提供する、請求項1または2に記載の騒音補正装置。
  6. 前記提供手段は、複数の走行状態と複数の利得上限との関係を定めた情報を保持する保持手段と、移動体の走行状態を取得する取得手段とを有し、前記提供手段は、前記保持手段によって保持された情報を参照し、取得された走行状態に対応する利得上限を選択する、請求項1ないし5いずれか1つに記載の騒音補正装置。
  7. オーディオ信号を車内の音響空間に出力する出力手段と、
    前記音響空間内の音声を入力する入力手段と、
    前記入力手段から得られた音声信号と前記オーディオ信号を用いて騒音情報を検出する検出手段と、
    検出された騒音情報の騒音レベルに対応する利得を算出し、当該利得に基づきオーディオ信号を補正する補正手段と、
    移動体の走行速度に応じた利得補正を開始する閾値を前記補正手段に提供する提供手段であって、移動体の走行速度が小さいほど、大きい閾値を提供する提供手段とを有し、
    前記補正手段は、騒音レベルが前記閾値以上であるとき、騒音レベルに応じた利得を算出し、当該算出された利得による補正を行う、騒音補正装置。
  8. 前記補正手段は、騒音レベルが前記閾値より小さいとき、予め決められた利得による補正を行う、請求項7に記載の騒音補正装置。
  9. 前記予め決められた利得は、0dBである、請求項8に記載の騒音補正装置。
  10. 前記提供手段は、複数の走行速度と複数の閾値との関係を定めた情報を保持する保持手段と、走行速度を取得する取得手段とを有し、前記提供手段は、前記保持手段によって保持された情報を参照し、取得された走行速度に対応する閾値を選択する、請求項7ないし9いずれか1つに記載の騒音補正装置。
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