JP5546114B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜等の電荷蓄積層を有する半導体装置の製造方法及びこの方法で製造された半導体記憶装置に関する。
書き換え可能な不揮発性の半導体記憶装置では、例えば酸化膜−窒化膜−酸化膜からなるONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜を用いたものがある。窒化膜が電荷蓄積層となって、窒化膜中に電荷を保持することにより情報が記憶される。ソース−ドレイン間に印加する電圧を入れ替えて使用すると、電荷蓄積層のソース側、ドレイン側にそれぞれ電荷を保持することが可能になる。これにより、1つの半導体記憶装置に2ビット記憶が可能になる。
2ビット記憶が可能な半導体記憶装置では、同じセル数であれば記憶容量が単純に2倍になり、逆に同じ記憶容量でもチップ面積が単純に半分になる。そのために、高集積化と低コスト化の要求を同時に満たすことができる。
また、このような半導体記憶装置のセルサイズを小さくすると、チャネル長、ビット線幅、ワード線幅等が縮小される。しかし、チャネル長が短くなると、電荷蓄積層内の2つの電荷保持領域を分離することが困難になる。そのために、物理的に電荷保持領域を2つに分離する構成が提供されている。
例えば、不揮発性の半導体記憶装置では、従来から、NO(Nitride-Oxide)膜やONO膜をU字型トレンチの側壁及び底部を覆うように形成した後に、RIE(Reactive Ion Etching)装置等による異方性エッチングによって、U字型トレンチの側壁に電荷蓄積層が側壁スペーサーの形状となるように、電荷蓄積層の分離構造を形成する製造方法が知られている。しかし、この電荷蓄積層の分離構造の形成過程において、エッチング等によってONO膜を構成する基板側の酸化膜(以下、「下側酸化膜」という。)、電荷蓄積層である窒化膜、及びゲート電極側の酸化膜(以下、「上側酸化膜」という。)が物理的損傷を受ける。これらの損傷は、操作特性を低下させることになる。
例えば、特許文献1には、電荷蓄積層の分離構造の形成過程の一例が示されている。特許文献1では、まずNO膜(下側酸化膜、及び窒化膜)が形成された後にエッチングされて、電荷蓄積層(窒化膜)が側壁スペーサーの形状になり、トレンチの底部では第1酸化膜が露出する。このとき、露出したトレンチの底部の下部酸化膜はエッチングによって損傷を受けており、同様にトレンチの側壁を覆う窒化膜も損傷を受けている。その後、この損傷した下側酸化膜及び窒化膜の上に上側酸化膜を形成する。特許文献1には、等方性エッチングにより窒化膜の表面を除去することによって窒化膜の損傷部分を除去するという、窒化膜の損傷に対する対策が記載されているが、下側酸化膜の損傷に対する対策は記載されていない。
また、特許文献2では、まず、ONO膜(下側酸化膜、窒化膜、上側酸化膜)が形成される。次いで、ONO膜が側壁スペーサーの形状にエッチングされ、トレンチの底部が露出する。このとき、上側酸化膜及びトレンチの底部のシリコン基板は損傷を受ける。次いで、露出したシリコン基板及びビット線が熱酸化によって酸化され、その上からゲート電極が形成されるが、上側酸化膜には損傷が残ったままとなる。また、このときに損傷を除去するために、熱酸化の前に上側酸化膜を除去する場合には、改めて熱酸化するために窒化膜の膜厚をかなり大きくする必要があり、所望の窒化膜の膜厚及び上側酸化膜の膜厚を得ることができないことになる。
特表2005−517301号公報 特開2005−116964号公報
特許文献1や特許文献2に開示されている発明によって、電荷蓄積層の分離構造を形成することは可能である。しかし、これらの開示では、エッチングによる酸化膜や電荷蓄積層となる窒化膜への損傷が生じ、その膜厚も損傷を除去するために変更せざるをえない場合がある。また、トレンチの底部には、例えば10nm以上の膜厚を有する酸化膜を形成して電荷蓄積層を分離することが望ましいが、そのような膜厚を有する酸化膜をトレンチの底部に形成することは困難である。
本発明は、上記の問題に鑑み、損傷のない酸化膜及び電荷蓄積層の形成とその膜厚の制御を可能とする半導体装置及びその製造方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決する本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン基板(10)に設けられたトレンチの側壁及び底部を覆うように、第1シリコン酸化膜(11)、電荷蓄積層(12)、及び第2シリコン酸化膜(13)をこの順に形成する第1の工程と、前記底部に形成された前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)を除去することにより、前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)をそれぞれ2つに分離して、前記底部に形成された第1シリコン酸化膜(11)を露出させる第2の工程と、前記側壁を覆う前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記露出した底部を覆う前記第1シリコン酸化膜(11)を除去して、前記トレンチの前記底部を露出させる第3の工程と、前記側壁を覆う前記電荷蓄積層(12)の上に第3シリコン酸化膜(14、23)を形成する第4の工程と、露出した前記トレンチの底部にゲート酸化膜(15、24)を形成する第5の工程と、を含む。
このような半導体装置の製造方法では、トレンチの側壁及び底部を覆うように形成された電荷蓄積層を分離する際に、側壁の第2シリコン酸化膜を残すようにしているため、側壁の第2シリコン酸化膜が保護となり、電荷蓄積層の分離時のエッチング等によって電荷蓄積層が損傷を受けないようになっている。同様に、電荷蓄積層を分離する際に、トレンチの底部には第1シリコン酸化膜を残すようにしているため、電荷蓄積層の分離時に、トレンチの底部は第1シリコン酸化膜に保護され、シリコン基板が損傷を受けないようになっている。
この半導体装置の製造方法では、例えば、前記第2の工程では、異方性エッチングにより前記底部に積層された前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)を除去し、前記第3の工程では、等方性エッチングにより前記側壁を覆う前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記底部を覆う前記第1シリコン酸化膜(11)を除去してもよい。
異方性エッチングによる電荷蓄積層及びトレンチの底部への損傷は、それぞれ第2シリコン酸化膜及び第1シリコン酸化膜によって防止することができる。そして、異方性エッチングによって損傷を受けた第2シリコン酸化膜及び第1シリコン酸化膜は、それに続く等方性エッチングにより除去されることで、損傷のない電荷蓄積層及びトレンチの底部が露出される。
前記第4の工程では、前記第3シリコン酸化膜(14、23)が、プラズマ酸化或いはラジカル酸化によって形成されてもよい。
前記第5の工程では、前記ゲート酸化膜(15、24)が、前記第4の工程における前記第3シリコン酸化膜(14)の形成と同時に、プラズマ酸化或いはラジカル酸化によって形成されてもよい。
前記第5の工程では、前記ゲート酸化膜(15、24)が、熱酸化及びプラズマ酸化の組合わせ、或いは熱酸化のみにより形成されてもよい。
また、前記第5の工程では、最初に熱酸化を行い、次にプラズマ酸化を行うことで前記ゲート酸化膜(15、24)が形成されてもよい。熱酸化では、シリコン窒化膜等で形成された電荷蓄積層はほとんど酸化されず、トレンチの底部の露出したシリコン基板のみが酸化される。したがって、まず熱酸化によって、ある程度の膜厚を有するゲート酸化膜を形成し、その後にプラズマ酸化を行うことでゲート酸化膜の膜厚の制御をより容易にすることができる。
他の本発明の半導体装置の製造方法では、シリコン基板(10)に設けられたトレンチの側壁及び底部を覆うように、第1シリコン酸化膜(11)、電荷蓄積層(12)、及び非晶質シリコン層(32)をこの順に形成する第1の工程と、前記底部に積層した前記非晶質シリコン層(32)及び前記電荷蓄積層(12)を除去することにより、前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)をそれぞれ2つに分離して、前記底部に形成された第1シリコン酸化膜(11)を露出させる第2の工程と、前記側壁上の前記非晶質シリコン層(32)を熱酸化して前記電荷蓄積層(12)を覆う第3シリコン酸化膜(33)を形成する第3の工程と、露出した前記第1シリコン酸化膜(11)上にゲート酸化膜(34)を形成する第4の工程と、を含む。
このような半導体装置の製造方法では、電荷蓄積層を分離した後に、電荷蓄積層の上の非晶質シリコン層を熱酸化することで上側酸化膜を形成する。熱酸化では、シリコン窒化膜等で形成された電荷蓄積層はほとんど酸化されないため、非晶質シリコン層を全て酸化しても、その下にある電荷蓄積層は酸化されない。一方、トレンチの底部の露出したシリコン基板は酸化速度が速いため、ゲート酸化膜の膜厚の制御をより容易にすることができる。
上記のような半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、酸化膜や電荷蓄積層の損傷がないために、所望の膜厚で形成できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、各実施形態の説明では、共通するものには共通の符号を用いることとし、重複する説明は場合により省略するものとする。
また、以下の各実施形態は、電荷蓄積層の分離構造を形成する工程についてのみであり、それ以前に行われる下地工程、電荷蓄積層の分離構造の形成後に行われる配線形成等の上地工程については省略している。電荷蓄積層の分離構造の形成以外の他の工程については、従来と同じ方法により行われる。また、以下の各実施形態では、基板が従来のシリコン等のシリコン基板、酸化膜がシリコン酸化膜等のシリコン酸化膜、窒化膜がシリコン窒化膜等のシリコン窒化膜、ゲート電極がポリシリコンにより形成される。
≪第1実施形態≫
図1a〜図1kは、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための図である。
第1実施形態の半導体装置の製造方法では、まず、基板10上にマスク用酸化膜1及びマスク用窒化膜2を、基板10側からこの順に積層し、図1aに示すように、パターニングすることでトレンチ3を形成する。マスク用窒化膜2は、ハードマスクとして機能する。マスク用酸化膜1の膜厚は例えば5nmであり、マスク用窒化膜2の膜厚は例えば50nmである。また、トレンチ3の深さは例えば50nmであり、幅は例えば90nmである。トレンチを複数形成する場合には、間隔を例えば70nmあける。
次いで、熱酸化処理により、トレンチ3の側壁及び底部を酸化して、基板10上に第1酸化膜11を形成する(図1b)。第1酸化膜11の膜厚は例えば5nmである。
次いで、トレンチ3の側壁及び底部に沿って第1窒化膜12を形成する(図1c)。第1窒化膜12は、第1酸化膜11上に形成される。第1窒化膜は、後述するように分離構造を形成することで、電荷蓄積層となる。第1窒化膜12の膜厚は所望する電荷蓄積層としての厚さより厚めに形成しておき、例えば12nmである。第1窒化膜12のうちマスク用窒化膜2上に形成された部分はマスク用窒化膜2と一体化して1つの窒化膜となる。
次いで、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic-Layer Deposition)法等の酸化処理により、マスク用窒化膜2及び第1窒化膜12を覆って第2酸化膜13を形成する(図1d)。第2酸化膜13の膜厚は例えば10nmであるが、この膜厚はこの後に行われるエッチングの状況に応じて決められる。
次いで、RIE等の異方性エッチングによって、マスク用窒化膜2、第1窒化膜12、及び犠牲酸化膜13を分離する(図1e)。異方性エッチングは、加工すべき材料膜表面に垂直な方向、つまり、トレンチ3に平行な方向にのみエッチングが進行する。したがって、第2酸化膜13及び第1窒化膜12のうち、トレンチ3の底部及びマスク用窒化膜2の表面に形成された部分のみが除去される。このとき、トレンチ3の底部の第1酸化膜11がエッチングされずに残り、エッチングに対する防御層としての役割を果たすために基板10への損傷はない。また、トレンチ3の側壁を覆う分離した第1窒化膜12は、第2酸化膜13に保護されているためエッチングによる損傷はない。
次いで、等方性エッチングによって、異方性エッチングにより損傷した第2酸化膜13及びトレンチ3の底部の第1酸化膜11を完全に除去する(図1f)。犠牲酸化膜13及びトレンチ3底部の第1酸化膜11を同時に除去することで、この後に実行される酸化処理によって、上側酸化膜とトレンチ3の底部の酸化膜(ゲート酸化膜)を同時に形成することができる。
次いで、プラズマ酸化やラジカル酸化等の酸化処理により、第3酸化膜14及びゲート酸化膜15が形成される(図1g)。第3酸化膜14はマスク用窒化膜2及び第1窒化膜12の酸化によって形成され、ゲート酸化膜15はトレンチ3の底部に露出した基板10の酸化によって形成される。電荷蓄積層となる第1窒化膜12の膜厚は、この酸化処理の時間によって調整することができる。また、シリコン基板の酸化率は窒化膜の酸化率よりも高いため、ゲート酸化膜15の膜厚は第3酸化膜14の膜厚よりも厚くすることができ、トレンチ3の底部に所望の膜厚の酸化膜を容易に形成することができる。第3酸化膜14の膜厚は例えば10nmであり、ゲート酸化膜15の膜厚は例えば13nmであり、第1窒化膜12の膜厚は例えば5nmとなる。
次いで、非晶質シリコン16を堆積することで、トレンチ3を埋める(図1h)。
次いで、マスク用窒化膜2上の第3酸化膜14及びマスク用窒化膜2を除去する。その後、ビット線17を形成する(図1i)。ビット線17は例えば注入量2E15/cm、注入エネルギー50keVの砒素イオン(As+)を注入することで形成する。
次いで、第4酸化膜18を堆積させ、その後CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって平坦化をする(図1j)。最後に、ポリシリコンを堆積し、不純物を導入し、パターニングすることによりワード線19を形成する(図1k)。
これらの工程によって、上側酸化膜となる第3酸化膜14、下側酸化膜となる第1酸化膜11、及び電荷蓄積層となる第1窒化膜12を、損傷が生じないように形成することができる。また、電荷蓄積層の分離のために十分な膜厚を有するように、ゲート酸化膜15を形成することができる。
≪第2実施形態≫
図2a〜図2iは、本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための図である。第2実施形態では、第1実施形態と基本的には同じであるが、U字型のトレンチ3の底部の酸化処理において、プラズマ酸化又はラジカル酸化のどちらか一方と熱酸化を組合わせている点で異なる。第2実施形態の図2a以前の工程は、第1実施形態の図1a〜図1cまでの工程と同じであるので、説明を省略する。
図1cまでの工程によりトレンチ3の側壁及び底部に沿って第1窒化膜12が形成された後に、第2実施形態では、CVD法やALD法等の酸化処理により、マスク用窒化膜2及び第1窒化膜12を覆って第2酸化膜21を形成する(図2a)。第2酸化膜21の膜厚は例えば20nmであるが、この膜厚はこの後に行われるエッチングの状況に応じて決められる。したがって、この膜厚は第1実施形態の第2酸化膜13と同じ10nmであってもよい。
次いで、RIE等の異方性エッチングによって、マスク用窒化膜2、第1窒化膜12、及び犠牲酸化膜21を分離する(図2b)。このとき、トレンチ3の底部の第1酸化膜11がエッチングされずに残り、エッチングに対する防御層としての役割を果たすために基板10への損傷はない。また、トレンチ3の側壁を覆う分離した第1窒化膜12は、犠牲酸化膜21に保護されているためエッチングによる損傷はない。また、この実施形態では、犠牲酸化膜21の膜厚を20nmとしているため、犠牲酸化膜による保護の程度が第1実施形態よりも大きい。
次いで、等方性エッチングによって、異方性エッチングにより損傷した第2酸化膜21及びトレンチ3の底部の第1酸化膜11を完全に除去する(図2c)。第2酸化膜21及びトレンチ3の底部の第1酸化膜11を同時に除去することで、この後に実行される酸化処理によって、上側酸化膜とトレンチ3の底部の酸化膜を同時に形成することができる。
次いで、熱酸化処理によって、露出したトレンチ3の底部に薄い付加酸化膜22を形成する(図2d)。このとき、第1窒化膜12は、熱酸化処理ではほとんど酸化されない。付加酸化膜22の膜厚は例えば2nmである。
次いで、プラズマ酸化やラジカル酸化等の酸化処理により、第3酸化膜23及びゲート酸化膜24が形成される(図2e)。第3酸化膜23はマスク用窒化膜2及び第1窒化膜12の酸化によって形成され、ゲート酸化膜24は付加酸化膜22に加えて、露出したトレンチ3の底部の基板10を酸化することによって形成される。電荷蓄積層となる第1窒化膜12の膜厚は、この酸化処理の時間によって調整することができる。また、シリコン基板の酸化率は窒化膜の酸化率よりも高いため、ゲート酸化膜24の膜厚は第3酸化膜23の膜厚よりも厚くすることができ、トレンチ3の底部に所望の膜厚のゲート酸化膜を容易に形成することができる。プラズマ酸化やラジカル酸化の酸化処理のみでトレンチ3の底部のゲート酸化膜24を形成する場合には、第1窒化膜12が過剰に酸化されることがあるが、あらかじめ熱酸化の酸化処理によって付加酸化膜22を形成しておくことで、第1窒化膜12の過剰な酸化を防止することができる。第3酸化膜23の膜厚は例えば10nmであり、ゲート酸化膜24の膜厚は例えば13nmであり、第1窒化膜12の膜厚は例えば5nmとなる。
以降の図2f〜図2iの工程は、第1実施形態の図1h以降と同じ工程であるので説明を省略する。
これらの工程によって、上側酸化膜となる第3酸化膜23、下側酸化膜となる第1酸化膜11、及び電荷蓄積層となる第1窒化膜12を、損傷が生じないように形成することができる。また、電荷蓄積層の分離のために十分な膜厚を有するように、ゲート酸化膜24を形成することができる。
≪第3実施形態≫
図3a〜図3hは、本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための図である。第3実施形態の工程では、第1実施形態の工程と基本的には同じであるが、犠牲酸化膜を用いる代わりに非晶質シリコンを用いている点で異なる。第3実施形態の図3a以前の工程は、第1実施形態の図1a〜図1bまでの工程と同じであるので、説明を省略する。
図1bまでの工程によりトレンチ3の側壁及び底部に沿って第1酸化膜11が形成された後に、第3実施形態では、トレンチ3上に第1窒化膜31を形成する(図3a)。第1窒化膜31は、第1酸化膜11上に形成される。第1実施形態や第2実施形態の第1窒化膜12は、上側酸化膜の形成のために、この後に続く工程において酸化処理が行われるため、酸化される分の厚みが余分に必要であったが、第3実施形態では、第1窒化膜31に対しては酸化処理が行われないので、第1窒化膜31の膜厚は第1実施形態や第2実施形態の第1窒化膜12の膜厚よりも薄くてよい。第1窒化膜12の膜厚は例えば5nmである。第1窒化膜12のうちマスク用窒化膜2上に形成された部分はマスク用窒化膜2と一体化して1つの窒化膜となる。
次いで、マスク用窒化膜2及び第1窒化膜31上に非晶質シリコン層32を形成する(図3b)。非晶質シリコン層32の厚さは例えば5nmである。
次いで、RIE等の異方性エッチングによって、マスク用窒化膜2、第1窒化膜31、及び非晶質シリコン層32を分離する(図3c)。このとき、トレンチ3の底部の第1酸化膜11がエッチングされずに残り、エッチングに対する防御層としての役割を果たすために基板10への損傷はない。また、トレンチ3の側壁を覆う分離した第1窒化膜31は、非晶質シリコン層32に保護されているためエッチングによる損傷はない。
次いで、熱酸化処理によって、第3酸化膜33及びゲート酸化膜34が形成される(図3d)。第3酸化膜33は非晶質シリコン層32の酸化によって形成される。ゲート酸化膜34は、トレンチ3の底部の第1酸化膜11をウェットエッチングにより除去した後、露出したトレンチ3の底部の基板10の酸化によって形成される。熱酸化処理を行う場合、非晶質シリコン層32の全てが酸化された場合でも、電荷蓄積層となる第1窒化膜31はほとんど酸化されない。そのため、トレンチ3の底部のゲート酸化膜34の膜厚は、第1窒化膜31の膜厚に関係なく制御することができる。第3酸化膜33の膜厚は例えば5nmであり、ゲート酸化膜34の膜厚は例えば13nmであり、第1窒化膜31の膜厚は例えば5nmとなる。
以降の図3e〜図3hの工程は、第1実施形態の図1h以降と同じ工程であるので説明を省略する。
これらの工程によって、上側酸化膜となる第3酸化膜33、下側酸化膜となる第1酸化膜11、及び電荷蓄積層となる第1窒化膜31を、損傷が生じないように形成することができる。また、電荷蓄積層の分離のために十分な膜厚を有するように、ゲート酸化膜34を形成することができる。
本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。 本発明の第3実施形態の半導体装置の製造方法を説明する図。
符号の説明
1 マスク用酸化膜
2 マスク用窒化膜
3 トレンチ
10 基板
11 第1酸化膜
12 第1窒化膜
13、21 第2酸化膜
14、23、33 第3酸化膜
15、24、34 ゲート酸化膜
16、25、35 非晶質シリコン
17、26、36 ビット線
18、27、37 第4酸化膜
19、28、38 ワード線
22 付加酸化膜
32 非晶質シリコン層

Claims (5)

  1. シリコン基板(10)に設けられたトレンチの側壁及び底部を覆うように、第1シリコン酸化膜(11)、電荷蓄積層(12)、及び第2シリコン酸化膜(13)をこの順に形成する第1の工程と、
    異方性エッチングによって前記底部に形成された前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)を除去することにより、前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記電荷蓄積層(12)をそれぞれ2つに分離して、前記底部に形成された第1シリコン酸化膜(11)を露出させる第2の工程と、
    等方性エッチングによって前記電荷蓄積層(12)上に形成された前記第2シリコン酸化膜(13)及び前記底部に形成された前記第1シリコン酸化膜(11)を除去して、前記トレンチの前記底部を露出させる第3の工程と、
    前記側壁に形成された前記電荷蓄積層(12)の上に第3シリコン酸化膜(14、23)を形成する第4の工程と、
    露出された前記トレンチの前記底部にゲート酸化膜(15、24)を形成する第5の工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記第4の工程では、前記第3シリコン酸化膜(14、23)を、プラズマ酸化或いはラジカル酸化によって形成する、
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第5の工程では、前記ゲート酸化膜(15、24)を、前記第4の工程における前記第3シリコン酸化膜(14、23)の形成と同時に、プラズマ酸化或いはラジカル酸化によって形成する、
    請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第5の工程では、前記ゲート酸化膜(15、24)を、最初に熱酸化を行い次にプラズマ酸化を行うことにより、或いは熱酸化のみにより形成する、
    請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  5. シリコン基板(10)に設けられたトレンチの側壁及び底部を覆うように、第1シリコン酸化膜(11)、電荷蓄積層(12)、及び非晶質シリコン層(32)をこの順に形成する第1の工程と、
    異方性エッチングによって前記底部に積層した前記非晶質シリコン層(32)及び前記電荷蓄積層(12)を除去することにより、前記非晶質シリコン層(32)及び前記電荷蓄積層(12)をそれぞれ2つに分離して、前記底部に形成された第1シリコン酸化膜(11)を露出させる第2の工程と、
    前記側壁上の前記非晶質シリコン層(32)を熱酸化して前記電荷蓄積層(12)を覆う第3シリコン酸化膜(33)を形成する第3の工程と、
    ウェットエッチングによって前記底部に形成された前記第1シリコン酸化膜(11)を除去した後、前記底部にゲート酸化膜(34)を形成する第4の工程と、を含む、
    半導体装置の製造方法。
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