JP5544359B2 - 非線形歪み補償受信機及び非線形歪み補償方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非線形歪みを適応的に補償する非線形歪み補償受信機及び非線形歪み補償方法に関する。
近年、無線通信装置の小型化、低消費電力化が進展している。半導体プロセスの発展に伴って、電源電圧は低下しているが、電源電圧の低下によりアナログ回路の線形性が劣化することが知られている。さらに、地上デジタルテレビ放送(ISDB−T:Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)など多くの無線規格では、強い隣接妨害波が存在する条件下でも受信できる必要がある。そこで、受信機側での線形性の向上のため、歪み補償に対する要求が高まっている。
従来の歪み補償受信機としては、図1に示すようなものがある(例えば、非特許文献1参照)。図1において、歪み補償受信機10は、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)11、3乗回路12、ダウンミキサ13−1,13−2、LO(Local Oscillator:局部発振器)14、アナログのローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)15−1,15−2、アナログ・ディジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)16−1,16−2、ディジタルのローパスフィルタ(LPF)17−1,17−2、適応フィルタ18及び加算器19を備える。
図1に示される従来の歪み補償受信機10は、入力信号を本来の受信回路(メインパス)と、歪みのレプリカ(replica)信号生成用パス(レプリカパス)との2つのパスに分割する。次に、歪み補償受信機10は、レプリカパスの信号を3乗することにより、3次歪成分(IM(Inter Modulation)3)のレプリカ信号を生成する。次に、歪み補償受信機10は、このレプリカ信号をダウンミキサ13−2で周波数変換し、LPF15−2により帯域制限を行うことにより、レプリカ信号から受信帯域成分を抽出する。次に、歪み補償受信機10は、この抽出した信号を、適応フィルタ18を通した後にメインパスの信号から減算する。これにより、歪み補償受信機10は、メインパスの信号に含まれる3次歪成分を低減させている。
別の歪み補償受信機として、図2に示すようなものがある(例えば、非特許文献2参照)。図2において、歪み補償受信機20は、非線形回路21、帯域分割フィルタ22、歪み生成回路23、帯域制限フィルタ24、適応フィルタ25、遅延器26及び加算器27を備える。
図2に示される従来の歪み補償受信機20において、帯域分割フィルタ22は、非線形回路21によって増幅された信号を、希望帯域の信号とそれ以外の帯域の信号とに分割する。歪み生成回路23は、希望帯域以外の帯域の信号を用いて、歪成分(IM)のレプリカ信号を生成する。レプリカ信号は、帯域制限フィルタ24で帯域制限される。その後、帯域制限後のレプリカ信号を、適応フィルタ25を通した後に遅延器26から出力されるメインパスの信号から減算することにより、歪み補償受信機20は、メインパスの信号に含まれる非線形歪みを低減させている。
"Equalization of Third-Order intermodulation Products in Wideband Direct Conversion Receivers," IEEE Journal of Solid-State Circuits,vol.43,no.12,p.p.2853-2867,2008 "Advanced Digital Signal Processing Techniques for Compensation of Nonlinear Distortion in Wideband Multicarrier Radio Receivers、" IEEE Transactions on Microwave theory and techniques, vol.54,no.6,p.p.2356-2366,2006.
しかしながら、前記従来の構成では、以下に示すような課題を有する。まず、非特許文献1に記載の構成では、3乗回路12の出力に希望波自身の歪みも含まれている。そのため、強い希望波が存在する条件下では、希望波とその歪成分の相関により、適応フィルタ18が適切に動作しないという課題があった。さらに、歪成分のレプリカ信号生成のために、3乗回路12、ダウンミキサ13−1,13−2、帯域制限のためのLPF15−1,15−2、ADC16−1,16−2等が必要となり、回路規模が大きくなってしまう。
また、非特許文献2に記載の構成では、周波数変換を行うと同時に帯域制限を伴うミキサ、例えば、ダイレクトサンプリングミキサ(DSM:Direct Sampling Mixer)を使用している。しかし、ダイレクトサンプリングミキサ(DSM)を使用した場合は、歪成分の正確なレプリカ信号を生成するのが難しい。そのため、3次歪成分の抑圧量が制限されるという課題があった。
本発明の目的は、簡易な回路構成で、非線形歪みを低減することができる歪み補償受信機及び歪み補償方法を提供することである。
本発明の非線形歪み補償受信機は、入力信号の周波数変換を行うとともに帯域制限を行うことにより、前記入力信号をサンプリングするサンプリングミキサと、前記サンプリングミキサの周波数特性の逆特性を有し、サンプリングされた前記入力信号の周波数特性を補正し、補正された前記入力信号を補正信号として出力する補正フィルタと、前記補正信号から、希望波の周波数帯域成分を含むメインパスの信号を抽出するメイン信号抽出手段と、前記補正信号から、レプリカパスの信号として、妨害波の周波数帯域成分を抽出し、抽出された前記妨害波の周波数帯域成分を用いて、前記サンプリングミキサにおいて生じる非線形歪み成分のレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成手段と、フィルタ係数を更新しながら、前記レプリカ信号に適応的フィルタ処理を行う適応フィルタと、前記メイン信号抽出手段により抽出された前記メインパスの信号から、前記適応フィルタの出力信号を減算し、減算結果を希望波の信号として出力する減算手段と、を具備し、前記適応フィルタは、前記減算手段の出力信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する。
本発明の非線形歪み補償方法は、入力信号の周波数変換を行うとともに帯域制限を行うことにより、前記入力信号をサンプリングし、前記サンプリング処理の周波数特性の逆特性を用いて、サンプリングされた前記入力信号の周波数特性を補正し、補正された前記入力信号を補正信号として出力し、前記補正信号から、希望波の周波数帯域成分を含むメインパスの信号を抽出し、前記補正信号から、レプリカパスの信号として、妨害波の周波数帯域成分を抽出し、抽出された前記妨害波の周波数帯域成分を用いて、前記サンプリング処理において生じる非線形歪み成分のレプリカ信号を生成し、フィルタ係数を更新しながら、前記レプリカ信号に適応的フィルタ処理を行い、抽出された前記メインパスの信号から、前記適応的フィルタ処理が行われたレプリカ信号を減算し、減算結果を希望波の信号として出力し、前記適応的フィルタ処理は、前記減算結果を示す信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する。
本発明によれば、歪成分のレプリカ信号の生成と、適応フィルタリング(Adaptive Filtering)をディジタル信号処理で行うことができ、簡易な回路構成で、非線形歪みを適応的に補償することができる。特に、隣接妨害波の信号の歪成分を精度良くキャンセルすることができる。更に、歪成分のレプリカ信号の生成回路には、希望波が含まれないので、希望波の有無、強度にかかわらず、高精度に歪み補償を行うことができる。
従来の歪み補償受信機の構成の一例を示す図 従来の歪み補償受信機の構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。
LNA101は、入力信号を増幅する。LNA101は、増幅後の信号をダイレクトサンプリングミキサ(DSM)102に出力する。
ダイレクトサンプリングミキサ102は、LO1021、ミキサ1022及びLPF1023を含み、増幅後の信号を低周波数に周波数変換(ダウンコンバート)するとともに、周波数変換後の信号に帯域制限を行う。具体的には、ミキサ1022が、LO1021から出力されるローカル周波数信号と、LNA101から出力される増幅後の信号とを乗算することにより、増幅後の信号を低周波数に周波数変換する。そして、LPF1023が、周波数変換後の信号に帯域制限を行うことにより、ダイレクトサンプリングミキサ102は、LNA101から出力される増幅後の信号をダイレクトサンプリングする。ダイレクトサンプリングミキサ102は、ダイレクトサンプリング後の信号をADC103に出力する。
ADC103は、ダイレクトサンプリングミキサ102の後段に設けられ、ダイレクトサンプリング後の信号に対しA/D(Analog to Digital)変換処理を行う。ADC103は、A/D変換後のディジタル信号を補正(逆特性)フィルタ104に出力する。
補正(逆特性)フィルタ104は、ダイレクトサンプリングミキサ102の周波数特性とは逆特性を有する。例えば、ダイレクトサンプリングミキサ102に含まれるLPF1023のフィルタ特性がフラットでなく、帯域偏差を有する場合、補正(逆特性)フィルタ104は、LPF1023のフィルタ特性とは逆のフィルタ特性を有する。
補正(逆特性)フィルタ104は、ADC103の後段に設けられ、A/D変換後のディジタル信号を補正する。これにより、例えば、LPF1023のフィルタ特性が帯域偏差を有する場合、当該帯域偏差が事前に補償される。なお、LNA101の周波数特性がフラットでない場合、補正(逆特性)フィルタ104に、LNA101及びダイレクトサンプリングミキサ102の周波数特性の逆特性を持たせる。これにより、LNA101及びダイレクトサンプリングミキサ102の周波数特性が補正される。
補正(逆特性)フィルタ104は、補正後の信号を、遅延器105及びLPF106を含むメインパスと、BPF(Band Pass Filter)107、3乗回路108、LPF109及び適応フィルタ110を含むレプリカパスとに分離する。ここで、メインパスは、補正後の信号を非線形歪み補償受信機100の本来の受信回路部であり、レプリカパスは、歪みのレプリカ信号生成用の回路部である。以降、上記メインパスを通る信号は、メインパス信号と呼び、上記レプリカパスを通る信号はレプリカパス信号と呼ぶ。
遅延器105は、メインパス信号を遅延させ、LPF106に出力する。遅延器105において、メインパス信号を遅延させるのは、レプリカパスに配置されているBPF107におけるフィルタリング処理等によって、メインパスとレプリカパスとに生じる相対的な時間差を解消するためである。
LPF106は、遅延器105によって遅延されたメインパス信号に対し帯域制限を行い、メインパス信号の帯域成分から、希望波の周波数帯域成分を抽出する。LPF106は、帯域制限後のメインパス信号を減算器111に出力する。
BPF107は、レプリカパス信号に対し帯域制限を行うことにより、レプリカパス信号の帯域成分から、妨害波に起因する歪みの元になる成分が含まれている基本帯域成分を抽出する。BPF107は、帯域制限後のレプリカパス信号を3乗回路108に出力する。
3乗回路108は、帯域制限後のレプリカパス信号に対し3乗演算することによりIM3のレプリカを生成する。3乗回路108は、IM3のレプリカをLPF109に出力する。
LPF109は、IM3のレプリカに対し帯域制限を行い、IM3のレプリカの周波数帯域成分のみを抽出する。LPF109は、帯域制限後のIM3のレプリカを適応フィルタ110に出力する。
適応フィルタ110は、LPF109から出力される帯域制限後のIM3のレプリカを入力とし、帯域制限後のIM3のレプリカに対しフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のフィルタ出力信号を減算器111に送出する。適応フィルタ110は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタで構成される。また、適応フィルタ110は、後述の減算器111からフィードバックされる誤差信号に基づいて、適応的にフィルタ係数を更新する。
減算器111は、LPF106により帯域制限された受信信号(メインパス信号)、及び、適応フィルタ110の出力信号を入力とし、メインパス信号から、適応フィルタ110の出力信号を減算し、減算結果を希望波として出力する。また、減算器111は、メインパス信号と適応フィルタ110の出力信号との差(減算結果)を誤差信号として、適応フィルタ110にフィードバックする。
適応フィルタ110は、この誤差信号の自乗平均を最小化するような適応アルゴリズムを用いてフィルタ処理(適応的フィルタ処理)を行い、適応フィルタ110のフィルタ係数を随時更新する。誤差信号の自乗平均は、誤差信号の電力に相当する。そのため、誤差信号が本来の希望波でなく、誤差信号にIM3が依然として含まれている場合、誤差信号の自乗平均の値は本来の希望波の電力に比べ大きくなる。そこで、適応フィルタ110は、誤差信号の自乗平均を最小化するような適応アルゴリズム処理を行い、フィルタ係数を随時更新することにより、減算器111においてメインパス信号からIM3をキャンセルすることができる。また、適応アルゴリズムとしては、例えば、LMS(Least Mean Square:最小二乗法)アルゴリズムを用いることができる。
次に、非線形歪み補償受信機100の動作について説明する。
送信局(図示せず)から送信されたアナログ信号は、アンテナ(図示せず)において受信され、LNA101において増幅される。増幅されたアナログ信号は、ダイレクトサンプリングミキサ102において、LO1021からのローカル周波数信号が用いられて、ミキサ1022により、低周波数に周波数変換(ダウンコンバート)される。また、ダイレクトサンプリングミキサ102のLPF1023によるフィルタ処理により所定の周波数帯域成分が抽出され、これによりベースバンド信号が得られる。ベースバンド信号は、ADC103によりディジタル信号に変換される。そして、ディジタル信号は、ダイレクトサンプリングミキサ102に含まれるLPF1023のフィルタ特性とは、逆のフィルタ特性を有する補正(逆特性)フィルタ104により、補正される。これにより、LPF1023により生じる帯域偏差を補償することができる。
補正後のディジタル信号は、メインパスとレプリカパスとに分離される。メインパスでは、遅延器105により、補正後のディジタル信号(メインパス信号)が遅延され、LPF106により遅延後のメインパス信号が帯域制限される。レプリカパスでは、BPF107により、補正後のディジタル信号(レプリカパス信号)は帯域制限され、希望波以外の妨害波成分が抽出される。そして、3乗回路108により、帯域制限後のレプリカパス信号、すなわち、妨害波成分のIM3のレプリカが生成され、適応フィルタ110により、妨害波成分のIM3のレプリカに対しフィルタ処理が行われる。減算器111により、メインパス信号から、フィルタ処理後の妨害波成分のIM3のレプリカが減算されることにより、IM3がキャンセルされる。
以上のように、本実施の形態では、補正(逆特性)フィルタ104は、ダイレクトサンプリングミキサ102の周波数特性の逆特性を有し、ダイレクトサンプリングミキサ102によってサンプリングされた信号を補正する。メインパスでは、LPF106は、補正後の信号から希望波の周波数帯域成分を抽出する。レプリカパスでは、BPF107は、補正後の信号の周波数成分から妨害波の周波数帯域成分を抽出する。3乗回路108は、妨害波の周波数帯域成分を用いて、非線形歪みのレプリカ信号を生成する。適応フィルタ110は、フィルタ係数を更新しながらレプリカ信号にフィルタ処理を行う。減算器111は、抽出した希望波の周波数帯域成分から、適応フィルタ110の出力信号を減算し、減算結果を希望波として出力する。これにより、ダイレクトサンプリングミキサ102の周波数特性がフラットでないような場合においても、補正(逆特性)フィルタ104により事前にダイレクトサンプリング後の信号の周波数特性が補正される。この結果、歪みのレプリカ信号を精度良く生成することができ、受信信号から歪成分を精度良く除去することができる。また、歪みのレプリカ信号は、希望波の周波数帯域成分を用いずに生成されるようになるので、希望波の有無又は強度に関わらず、高精度に歪み補償を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ダイレクトコンバージョン受信機(DCR:Direct Conversion Receiver)について説明した。本実施の形態では、low−IF(低IF(Inter Frequency:中間周波数))受信機について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。なお、図4の本実施の形態に係る非線形歪み補償受信機において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。図4の非線形歪み補償受信機200は、図3の非線形歪み補償受信機100に対して、周波数変換器201を追加した構成を採る。
周波数変換器201は、補正(逆特性)フィルタ104の後段に設けられ、補正フィルタ後の信号をゼロIF信号に変換する。周波数変換器201は、ゼロIF変換後の信号を、非線形歪み補償受信機200の本来の受信回路部であるメインパスと、歪みのレプリカ信号生成用のレプリカパスとに分離する。
以降、実施の形態1と同様に、メインパスでは、遅延器105により、補正後のディジタル信号(メインパス信号)が遅延され、LPF106により遅延後のメインパス信号が帯域制限される。また、レプリカパスでは、BPF107により、補正後のディジタル信号(レプリカパス信号)は帯域制限され、希望波以外の妨害波成分が抽出される。そして、3乗回路108により、帯域制限後のレプリカパス信号、すなわち、妨害波成分のIM3のレプリカが生成され、適応フィルタ110により、妨害波成分のIM3のレプリカに対しフィルタ処理が行われる。減算器111により、メインパス信号から、フィルタ処理後の妨害波成分のIM3のレプリカが減算されることにより、IM3がキャンセルされる。
以上のように、本実施の形態では、補正(逆特性)フィルタ104の後段に、補正フィルタ後の信号をゼロIF信号に変換する周波数変換器201を設ける。これにより、メインパス及びレプリカパスでは、DC成分を含まないゼロIF信号に対し処理が行われるようになるので、DCオフセットによる影響を回避することができる。
なお、本実施の形態において、図4には、IFアンプを省略した非線形歪み補償受信機200の構成例を図示したが、これに限られない。非線形歪み補償受信機200は、当然IFアンプを含んでも良い。この構成によればダイレクトサンプリングミキサ102(又は、LNA101及びダイレクトサンプリングミキサ102)だけでなく、中間周波数(IF)段での歪みも幾分抑圧することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1及び実施の形態2では、レプリカパス信号を生成する、レプリカパスに配置される適応フィルタ110が線形フィルタであることを前提として説明した。本実施の形態では、レプリカパスに配置される適応フィルタが、非線形適応フィルタの場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。なお、図5の本実施の形態に係る非線形歪み補償受信機において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。図5の非線形歪み補償受信機300は、図3の非線形歪み補償受信機100に対して、補正(逆特性)フィルタ104、3乗回路108及び適応フィルタ110を削除し、非線形適応フィルタ301を追加した構成を採る。なお、非線形適応フィルタ301は、適応フィルタ110に補正(逆特性)フィルタ104及び3乗回路108の機能を組み込んだものに相当する。したがって、本実施の形態では、実施の形態1及び実施の形態2に比べ、回路規模を削減することができる。
非線形適応フィルタ301は、BPF107によって帯域制限された帯域制限後のレプリカパス信号を入力とし、帯域制限後のレプリカパス信号に対し非線形フィルタリング処理を行う。非線形適応フィルタ301としては、例えば、非線形Volterraフィルタを用いることができる。
上述したように、非線形適応フィルタ301は、適応フィルタ110に補正(逆特性)フィルタ104及び3乗回路108の機能を組み込んだものに相当する。以下、非線形適応フィルタ301が、適応フィルタ110に補正(逆特性)フィルタ104及び3乗回路108の機能を組み込んだフィルタである点について説明する。
LO1021、ミキサ1022及びLPF1023からなるダイレクトサンプリングミキサ102のフィルタ特性が、式(1)で表されるとする。
Figure 0005544359
式(1)において、z−1は遅延演算子である。
補正(逆特性)フィルタ104のフィルタ特性が式(2)で表されるとする。
Figure 0005544359
ここで、補正(逆特性)フィルタ104を通過する前の隣接妨害波信号は、x(n)とする。図3に示す非線形歪み補償受信機100では、レプリカパス信号は、補正(逆特性)フィルタ104を通過した後の信号を3乗演算することにより生成される。補正(逆特性)フィルタ104を通過した後の信号yは、式(3−1)のように表され、補正(逆特性)フィルタ104を通過した信号を用いて3乗回路108により生成されるレプリカパス信号yは、式(3−2)のように表される。
Figure 0005544359
ここで、補正(逆特性)フィルタ104及び3乗回路108の機能を合わせもつ仮想的なブロックの入出力を示す式(3−2)は、展開することにより、式(4)のように表される。
Figure 0005544359
一方で、非線形適応フィルタ301が3次のVolterraフィルタの場合、非線形適応フィルタ301の入出力は、式(5)で与えられる。
Figure 0005544359
ここで、x(n)に直流(DC)成分が含まれない場合、式(5)の第1項から第3項は現れないので、非線形適応フィルタ301の入出力は式(6)で表せることができる。なお、ほとんどの場合、x(n)に直流(DC)成分は含まれず、直流(DC)成分はカットされている。また、x(n)に直流(DC)成分が含まれている場合には、直流(DC)成分をカットすることにより、非線形適応フィルタ301の入出力は式(6)で表せる。
Figure 0005544359
ここで、式(4)と式(6)とを比較すると、式(7)が成立する場合に、非線形適応フィルタ301は、適応フィルタ110に補正(逆特性)フィルタ104及び3乗回路108の機能が組み込まれたフィルタと同等であると言える。
Figure 0005544359
したがって、入出力が式(6)で表されるような非線形適応フィルタ301の係数cを調整することで、補正(逆特性)フィルタ104、3乗回路108及び適応フィルタ110と同様の効果を得ることができる。つまり、受信回路の周波数特性を含んだレプリカ信号を生成することができ、実施の形態1及び実施の形態2に比べ、回路規模を削減することができる。
なお、非線形適応フィルタ301が、Volterra型の非線形適応フィルタの場合、FIRフィルタと同様に、LMS等のアルゴリズムを用いてフィルタ係数を更新することができる。ただし、本実施の形態では、非線形適応フィルタ301と減算器111との間にLPF109が入るので、非線形適応フィルタ301をFiltered-X Volterraフィルタとして構成する必要がある。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。なお、図6の本実施の形態に係る非線形歪み補償受信機において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。図6の非線形歪み補償受信機400は、図3の非線形歪み補償受信機100の3乗回路108、LPF109、適応フィルタ110及び減算器111に代え、歪み生成回路401、LPF402−2〜402−N、適応フィルタ403−2〜403−N及び減算器404を具備する構成を採る。
歪み生成回路401は、2次歪み生成部401−2、3次歪み生成部401−3、…、N次歪み生成部401−Nを含む。各n次歪み生成部401−n(n=2、3、…、N)は、n次歪みのレプリカ信号を生成し、生成したn次歪みのレプリカ信号をLPF402−nに出力する。
LPF402−n(n=2、3、…、N)は、歪み生成回路401から出力されるn次歪みのレプリカ信号に対し帯域制限を行う。そして、LPF402−n(n=2、3、…、N)は、帯域制限後のn次歪みのレプリカ信号を適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)に出力する。
適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)は、LPF402−nの出力を入力とし、帯域制限後のn次歪みのレプリカ信号に対し、適応的にフィルタ係数を変更しながら、フィルタ処理を行う。そして、適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)は、フィルタ処理後のフィルタ出力信号を減算器404に送出する。適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)は、適応フィルタ110と同様に、例えばFIRフィルタで構成される。
減算器404は、LPF106により帯域制限された受信信号(メインパス信号)、及び、適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)の出力信号を入力とする。そして、減算器404は、メインパス信号から、適応フィルタ403−nの出力信号を減算し、減算結果を希望波として出力する。また、減算器404は、メインパス信号と適応フィルタ403−n(n=2、3、…、N)の出力信号との差(減算結果)を誤差信号として、適応フィルタ403−nにフィードバックする。
以上のように、本実施の形態では、歪み生成回路401は、n次歪み(n=2、3、…、N)のレプリカ信号を生成する。適応フィルタ403−nは、フィルタ係数を更新しながらn次歪みのレプリカ信号にフィルタ処理を行う。減算器404は、抽出した希望波の周波数帯域成分から、適応フィルタ403−nの出力信号を減算し、減算結果を希望波として出力する。これにより、3次歪みだけでなく、任意の次数の歪みをキャンセルすることができる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜実施の形態4では、歪みのレプリカ信号をディジタル回路にて生成した。これに対し、本実施の形態では、歪みのレプリカ信号をアナログ回路で生成する場合について説明する。
図7は、本発明の実施の形態5に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。なお、図7の本実施の形態に係る非線形歪み補償受信機において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では、非線形歪み補償受信機500は、ミキサ1022により周波数変換された信号を、メインパスとレプリカパスとに分離する。
なお、本実施の形態では、メインパスは、LPF505及びADC506を含み、レプリカパスは、HPF(High Pass Filter)501、アナログ3乗回路502、LPF503、ADC504及び適応フィルタ110を含む。そして、ミキサ1022により周波数変換された受信信号は、LPF505により帯域制限がかけられる前段で、メインパスとレプリカパスとに分離される。
HPF501は、レプリカパス信号を帯域制限することにより、レプリカパス信号の帯域成分から、希望波の帯域成分を除去する。HPF501は、帯域制限後のレプリカパス信号をアナログ3乗回路502に出力する。
アナログ3乗回路502は、帯域制限後のレプリカパス信号に対し3乗演算することによりIM3のレプリカを生成する。アナログ3乗回路502は、IM3のレプリカをLPF503に出力する。
LPF503は、IM3のレプリカに対し帯域制限を行い、IM3のレプリカの周波数成分のみを抽出する。LPF503は、帯域制限後のIM3のレプリカをADC504に出力する。
ADC504は、帯域制限後のレプリカ信号に対しA/D変換処理を行い、A/D変換後の信号を適応フィルタ110に出力する。
LPF505は、メインパス信号に対し帯域制限を行い、メインパス信号の帯域成分から、希望波の周波数帯域成分を抽出する。LPF505は、帯域制限後のメインパス信号をADC506に出力する。
ADC506は、帯域制限後のメインパス信号に対しA/D変換処理を行い、A/D変換後のメインパス信号を減算器111に出力する。
以上のように、本実施の形態では、レプリカパスにおいて、HPF501は、レプリカパス信号の帯域成分から、希望波の周波数帯域成分を除去するようにした。HPF501が、レプリカパス信号の帯域成分から、希望波の周波数帯域成分を取り除くようにしたので、隣接妨害波以外の、広帯域に分布する妨害波に起因する歪みを補償することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、希望波がOFDM信号である場合の非線形歪み補償受信機について説明する。
図8は、本発明の実施の形態6に係る非線形歪み補償受信機の要部構成を示すブロック図である。なお、図8の本実施の形態に係る非線形歪み補償受信機において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。図8の非線形歪み補償受信機600は、図3の非線形歪み補償受信機100に対して、補正(逆特性)フィルタ104の後段にFFT部601を設け、遅延器105を削除した構成を採る。
FFT部601は、補正(逆特性)フィルタ104の後段に設けられ、補正(逆特性)フィルタ104を通過後の信号に対し高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)し、周波数領域の信号に変換する。そして、FFT部601は、変換後の周波数領域の信号をメインパス及びレプリカパスに分離する。以降、メインパス及びレプリカパスにおける信号処理は、周波数領域で行なわれ、メインパス及びレプリカパスにおける時間領域の畳み込み演算を、周波数領域の乗算に置き換えて実施する。これにより、受信信号がOFDM信号の場合においても、高精度に歪み補償を行うことができる。
以上のように、本実施の形態では、FFT部601を補正(逆特性)フィルタ104の後段に設けるようにしたので、受信信号がOFDM信号の場合においても、高精度に歪み補償を行うことができる。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、入力信号及び出力信号が実数信号である場合を前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、非線形歪み補償受信機が直交復調器の場合、A/D変換後の同相(I)信号及び直交(Q)信号によって表される複素数信号(I+jQ)に対し歪み補償を行っても良い。この場合、偶数乗演算はx^Nではなく|x|^Nに、奇数乗演算x|x|^(N−1)になることは言うまでもない。
また、上記実施の形態では、補正(逆特性)フィルタ104を固定フィルタとして説明したが、補正(逆特性)フィルタ104の係数自体も適応的に更新する構成としても良い。
また、上記実施の形態では、適応フィルタ110における適応アルゴリズムをLMSとしたが、RLS(Recursive Least Squares:逐次最小二乗法)やその他LMSの拡張方法を用いても良い。また、非線形適応フィルタ301の各係数(Volterra核)は、線形フィルタと同様にLMSやRLS及びその拡張方法を用いて更新することができる。
また、以上の説明では、妨害波抽出用フィルタとしてBPF107を用いる構成を示したが、BPF107に代えて、希望波以外を通すハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)を用いてもよい。
また、以上の説明では、補正(逆特性)フィルタ104を、メインパス信号とレプリカパス信号とに分離する前段に配置することにより、希望波及び妨害波の両方に補正(逆特性)フィルタ104の補償機能を作用させることができる。なお、補正(逆特性)フィルタ104は、メインパス信号とレプリカパス信号とに分離した後に配置し、レプリカパス信号のみを補償する構成としてもよい。
2009年7月6日出願の特願2009−160031の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係る非線形歪み補償受信機及び非線形歪み補償方法は、簡易な回路構成で、隣接妨害波の信号の歪成分をキャンセルすることができ、小型、消費電力の受信機を構成するのに好適である。
100,200,300,400,500,600 非線形歪み補償受信機
101 LNA
102 ダイレクトサンプリングミキサ
1021 LO
1022 ミキサ
1023,106,109,402−2〜402−N,503,505 LPF
103,504,506 ADC
104 補正(逆特性)フィルタ
105 遅延器
107 BPF
108 3乗回路
110,403−2〜403−N 適応フィルタ
111,404 減算器
201 周波数変換器
301 非線形適応フィルタ
401 歪み生成回路
401−n n次歪み生成部
501 HPF
502 アナログ3乗回路
601 FFT部

Claims (7)

  1. 入力信号の周波数変換を行うとともに帯域制限を行うことにより、前記入力信号をサンプリングするサンプリングミキサと、
    前記サンプリングミキサの周波数特性の逆特性を有し、サンプリングされた前記入力信号の周波数特性を補正し、補正された前記入力信号を補正信号として出力する補正フィルタと、
    前記補正信号から、希望波の周波数帯域成分を含むメインパスの信号を抽出するメイン信号抽出手段と、
    前記補正信号から、レプリカパスの信号として、妨害波の周波数帯域成分を抽出し、抽出された前記妨害波の周波数帯域成分を用いて、前記サンプリングミキサにおいて生じる非線形歪み成分のレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成手段と、
    フィルタ係数を更新しながら、前記レプリカ信号に適応的フィルタ処理を行う適応フィルタと、
    前記メイン信号抽出手段により抽出された前記メインパスの信号から、前記適応フィルタの出力信号を減算し、減算結果を希望波の信号として出力する減算手段と、
    を具備し、
    前記適応フィルタは、前記減算手段の出力信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する
    非線形歪み補償受信機。
  2. 前記非線形歪み補償受信機は、low−IF型の受信機であり、
    前記補正フィルタの後段に、前記補正信号をゼロIFへ周波数変換する変換手段を更に具備する、
    請求項1記載の非線形歪み補償受信機。
  3. 前記生成手段は、前記レプリカ信号として、n(nは2以上の整数)次歪みのレプリカ信号を生成し、
    前記適応フィルタは、前記n次歪みのレプリカ信号の各々に適応的フィルタ処理を行う、
    請求項1記載の非線形歪み補償受信機。
  4. 前記サンプリングミキサによりサンプリングされた前記入力信号は、同相信号及び直交信号からなる複素信号である、
    請求項1記載の非線形歪み補償受信機。
  5. 前記入力信号はOFDM信号であり、
    前記補正フィルタの後段に設けられ、前記補正フィルタの出力信号を高速フーリエ変換し、フーリエ変換された信号を出力する変換手段、を更に具備し、
    前記メイン信号抽出手段は、前記フーリエ変換された信号から前記メインパスの信号を抽出し、
    前記レプリカ信号生成手段は、前記フーリエ変換された信号から前記レプリカ信号を生成する、
    請求項1記載の非線形歪み補償受信機。
  6. 前記補正フィルタは、フィルタ係数を適応的に更新することができる、
    請求項1記載の非線形歪み補償受信機。
  7. 入力信号の周波数変換を行うとともに帯域制限を行うことにより、前記入力信号をサンプリングし、
    前記サンプリング処理の周波数特性の逆特性を用いて、サンプリングされた前記入力信号の周波数特性を補正し、補正された前記入力信号を補正信号として出力し、
    前記補正信号から、希望波の周波数帯域成分を含むメインパスの信号を抽出し、
    前記補正信号から、レプリカパスの信号として、妨害波の周波数帯域成分を抽出し、抽出された前記妨害波の周波数帯域成分を用いて、前記サンプリング処理において生じる非線形歪み成分のレプリカ信号を生成し、
    フィルタ係数を更新しながら、前記レプリカ信号に適応的フィルタ処理を行い、
    抽出された前記メインパスの信号から、前記適応的フィルタ処理が行われたレプリカ信号を減算し、減算結果を希望波の信号として出力し、
    前記適応的フィルタ処理は、前記減算結果を示す信号に基づいて、前記フィルタ係数を更新する
    非線形歪み補償方法。
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