JP5543282B2 - 回転軸を備えたワイヤカット放電加工機の数値制御装置 - Google Patents
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Description
(a)直線軸(ワイヤ電極)が指令速度で移動し、回転軸(ワークの回転)はワイヤ電極の移動に追従する。
(b)回転軸の移動指令単位[deg]と直線軸の移動指令単位[mm]を同じとみなして、直線軸と回転軸の合成速度が指令速度になるように制御する。
請求項2に係る発明は、前記加工プログラムを解析し各ブロックに対して指定された前記各ブロックの終点でのワーク加工点における回転半径を取得する回転半径取得手段を備え、前記回転半径取得手段で取得された回転半径を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載のワイヤカット放電加工機の数値制御装置である。
図1は、ワイヤカット放電加工機の数値制御装置の構成を説明する図である。テーブル12は図示しない案内構造に案内され、水平面内で2軸方向に移動可能である。テーブル12はX軸モータ14及びY軸モータ16によりそれぞれの方向に移動される。テーブル12上には図示省略した加工槽が固定され、加工槽内には加工液30が満たされている。
テーブル12の支柱部18にはA軸をなす回転駆動装置20が固定されており、回転軸21はA軸モータ22により回転駆動され、A軸モータ22にはA軸速度検出器23及びA軸角度検出器24が取り付けられている。回転軸21の先端にはワーク1を把持するワーク固定金具25が取り付けられている。
ワイヤ電極2によるワーク1の加工を安定させるためには、ワーク加工点におけるワイヤ電極2とワーク1の相対速度が、指令速度Fcとなるように制御すればよい(図7参照)。ワーク加工点における回転半径rが判れば、数1式を満たすように、直線軸の速度及び回転軸の速度を求める。
ただし、Fx=直線軸の速度(mm/min)
Fa=回転軸の速度(deg/min)*π*r(mm)/180(deg)
ワーク加工点における回転半径、すなわち、ワークのどの位置が加工されるかは、加工プログラム作成時には明確であるので、加工プログラム作成時に意図していた各ブロックにおける回転半径が判ればよい。
G999R30.は、初期回転半径=30とする。
G01X10.A10.R30.は、X10A10の位置の回転半径=30とする。
G01X20.A0.R35.は、X20A0の位置の回転半径=35とする。これによって、回転半径は30→35へ変化する。
G01X30.A10.R35は、X30A10の位置の回転半径=35とする。
●[ステップSA100]加工プログラムの1ブロックを読み込む。
●[ステップSA101]初期回転半径を明示する指令ブロックであるか否か判断し、指令するブロックである場合にはステップSA102へ移行し、指令するブロックではない場合にはステップSA104へ移行する。
●[ステップSA102]初期回転半径Rを読み込む。
●[ステップSA103]初期回転半径Rを現在の回転半径Raに代入する。
●[ステップSA104]直線軸の移動量X、及び、回転軸の移動量Aを取得する。
●[ステップSA105]現在の回転半径Raを始点での回転半径Rsに代入する。
●[ステップSA106]回転半径指令があるか否か判断し、回転半径指令がある場合にはステップSA107へ移行し、指令がない場合にはステップSA108へ移行する。
●[ステップSA107]回転半径Rを終点での回転半径Reに代入する。
●[ステップSA108]現在の回転半径Raを終点での回転半径Reに代入する。
●[ステップSA109]終点での回転半径Reから始点での回転半径Rsを減算して得られた値を回転半径の増分Rincに代入する。
●[ステップSA110]移動量積算値SUMaを初期値の0とする。
●[ステップSA111]ブロック終点か否か判断し、ブロック終点の場合にはステップSA116へ移行し、ブロック終点ではない場合にはステップSA112へ移行する。
●[ステップSA112]加工電源から、指令速度Fcを取得する。
●[ステップSA113]Fc・X/√(X2+(Ra・k・A)2)を移動量ΔXに代入する。また、Fc・A/√(X2+(Ra・k・A)2)を移動量ΔAに代入する。ただし、k=π/180[deg]
●[ステップSA114]移動量積算値SUMaに移動量ΔAを加算した値を移動量積算値SUMaに代入する。
●[ステップSA115]現在の回転半径Raを、Rs+Rinc・SUMa/Aにより算出する。
●[ステップSA116]終点での回転半径Reを現在の回転半径Raに代入する。
●[ステップSA117]次のブロックがあるか否か判断し、ある場合にはステップSA100へ移行し、次のブロックがない場合には処理を終了する。
2 ワイヤ電極
3 加工溝
7a,7b ワーク加工点
8a,8b ワーク加工点
9 上ワイヤガイド
10 下ワイヤガイド
12 テーブル
14 X軸モータ
16 Y軸モータ
18 支柱部
20 回転駆動装置
21 回転軸
22 A軸モータ
23 A軸速度検出器
24 A軸角度検出器
25 ワーク固定金具
30 加工液
40 数値制御装置
50 加工電源
Fc 指令速度
Fx 直線軸の速度
Fa 回転軸の速度
Claims (2)
- 上ワイヤ電極ガイドと下ワイヤ電極ガイドとにより張架されたワイヤ電極とワークを互いに直交する方向に相対的に移動させる平面移動手段である直線軸と、前記ワークを回転させる回転駆動装置である回転軸と、を備えたワイヤカット放電加工機を加工プログラムに従って制御するワイヤカット放電加工機の数値制御装置において、
前記加工プログラムの各ブロックの終点でのワーク加工点における回転半径を記憶する記憶手段と、
実行するブロックの終点および前記実行するブロックの直前のブロックの終点でのそれぞれのワーク加工点における回転半径を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記記憶手段から読み出した前記実行するブロックの直前のブロックの終点の回転半径、実行するブロックの終点の回転半径、前記直線軸の移動量、および前記回転軸の移動量から所定周期毎に現在加工しているワーク加工点における回転半径を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された回転半径から前記ワイヤ電極とワーク加工点の相対速度が指令速度となるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機の数値制御装置。 - 前記加工プログラムを解析し各ブロックに対して指定された前記各ブロックの終点でのワーク加工点における回転半径を取得する回転半径取得手段を備え、前記回転半径取得手段で取得された回転半径を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載のワイヤカット放電加工機の数値制御装置。
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JP2010132278A JP5543282B2 (ja) | 2010-06-09 | 2010-06-09 | 回転軸を備えたワイヤカット放電加工機の数値制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010132278A JP5543282B2 (ja) | 2010-06-09 | 2010-06-09 | 回転軸を備えたワイヤカット放電加工機の数値制御装置 |
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