JPH10166224A - 揺動加工機能を有する数値制御放電加工機 - Google Patents

揺動加工機能を有する数値制御放電加工機

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Publication number
JPH10166224A
JPH10166224A JP32973396A JP32973396A JPH10166224A JP H10166224 A JPH10166224 A JP H10166224A JP 32973396 A JP32973396 A JP 32973396A JP 32973396 A JP32973396 A JP 32973396A JP H10166224 A JPH10166224 A JP H10166224A
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JP
Japan
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swing
oscillating
machining
shape
discharge
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Pending
Application number
JP32973396A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Yamamoto
京一 山本
Tomohiro Nakajima
智広 中島
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌によるスラッジの排出の促進、集中放電
の防止、側面の面粗度確保の全てを満足させることがで
きる揺動加工機能を有する数値制御放電加工機を提供す
る。 【解決手段】 揺動加工機能を有する数値制御放電加工
機において、一定の揺動面内において所定速度での周回
運動または放射運動と、同一揺動面内において前記の周
回運動または放射運動と独立に行なう間隙制御送りとを
実施可能にしており、また、揺動最終目標形状を複数に
分割して各々独立に揺動終了を判断することを可能にし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動加工機能を有
する数値制御放電加工機に関するものであり、特に、揺
動の周回運動または放射運動と独立に、電極及び被加工
物の間の間隙制御を行なう機能と、揺動最終目標形状を
複数に分割して揺動終了を判定する機能とを有する数値
制御放電加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8のブロック図を参照して、従来の数
値制御放電加工機における揺動加工機能について説明す
る。数値制御放電加工機においては、撹拌によるスラッ
ジの排出を促進するため、或いは集中放電を防止するた
め、図9に示すように揺動動作自体に間隙制御は伴わ
ず、一定の軌跡上を定速で揺動し、間隙制御は軸送り方
向に別途行なわれる揺動方法が採られる場合がある。こ
の揺動の方法を「定速揺動」と呼ぶこととする。
【0003】この定速揺動の方法を、以下に説明する。
NC(数値制御)プログラムメモリ11には、これから
行なう加工に用いるNCプログラムが格納されている。
NCプログラム解釈部12は、NCプログラムメモリ1
1から1ブロックずつNCプログラムを読み込んで解釈
し、本ブロックで指令されているか、或いはモーダル指
令として前ブロックまでで指令されている補間種類、目
標位置等を補間処理部13に送出し、更に揺動形状、揺
動半径、揺動速度等を揺動軌跡生成部14に送出し、加
工条件を放電制御部15に送出する。放電制御部15
は、NCプログラム解釈部12から送出された加工条件
に基づいて電極及びワークの間の放電間隙に放電電圧を
印加し、放電を発生させるように放電電源(図示せず)
に指令を出す。
【0004】加工状態モニタ部16は、電極とワークの
間の放電間隙の放電状態データ(適正放電の電圧・電
流、短絡、無放電等)を検出し、この検出データを間隙
制御部17に送出する。間隙制御部17は、加工状態モ
ニタ部16から送出された放電状態データに基づいて、
加工状態をより良くするために次の補間タイミングにお
いて放電間隙を狭める(或いは広げる)量、即ち放電間
隙を調整するための送り速度を算出して補間処理部13
に送出する。補間処理部13は、NCプログラム解釈部
12から得られた補間種類、目標位置と間隙制御部17
から得られた送り速度とに基づいて、各軸毎の単位時間
(補間周期)当りの移動量Δzを算出してサーボ制御部
18に送出する。揺動軌跡生成部14は、NCプログラ
ム解釈部12から送出された揺動形状、揺動半径、揺動
速度等により、間隙制御に関係なく定速揺動を行なうた
めの各軸毎の単位時間(補間周期)当りの移動量Δx及
びΔyを算出し、算出された移動量Δx及びΔyをサー
ボ制御部18に送出する。サーボ制御部18は、補間処
理部13から得た各軸毎の単位時間当りの移動量Δx、
Δy、Δzに基づいて、各軸モータの回転を制御し、各
軸の動作を実施する。
【0005】以上のような構成で揺動加工を行なったと
すると、この定速揺動の側面方向に対する動作は揺動半
径の大きさによって以下のようになる。 (1)揺動半径<(下穴径−電極径−放電ギャップ) 撹拌によるスラッジの排出や集中放電防止の効果は得ら
れるものの、側面の面粗度は確保できない。 (2)(下穴径−電極径−放電ギャップ)≦揺動半径<
(下穴径−電極径) 撹拌によるスラッジの排出の効果は得られ、側面方向に
放電が発生するものの、間隙制御とは無関係に実施され
る揺動であることから、側面の面粗度を確保できるかは
分からない。 (3)(下穴径−電極径)≦揺動半径 電極底面付近が常に加工に使用されることとなるため、
電極底面付近の消耗が著しく、形状精度を確保できない
ために、一般的には用いられていない。
【0006】ここに、「放電ギャップ」とは、放電が発
生し得る最大の電極−ワーク間距離をいう。そこで、
「定速揺動」においては面粗度を確保するために、特公
平5−7127号に示される方法が提案されている。こ
れは、上記のような加工の場合に、Z方向の目標値に到
達しても、上記(2)の揺動半径で揺動を所定時間継続
させて、側面面粗度確保を図るものである。尚、ここで
は簡単のために、加工送り方向をZ方向に限定し、定速
揺動はX−Y平面内で行なわれるものとして説明してい
る。
【0007】次に、図10のブロック図を参照して、更
に別の従来の数値制御放電加工機における揺動加工機能
について説明する。数値制御放電加工機においては、側
面の面粗度を確保する等の理由により図11に示すよう
に、揺動動作自体において間隙制御を行なう揺動方法が
採られる場合がある。この揺動方法を「間隙制御揺動」
と呼ぶこととする。
【0008】この間隙制御揺動の方法は、以下のように
なっている。NCプログラムメモリ21には、これから
行なう加工に用いるNCプログラムが格納されている。
NCプログラム解釈部22は、NCプログラムメモリ2
1から1ブロックずつNCプログラムを読み込んで解釈
し、本ブロックで指令されているか、或いはモーダル指
令として前ブロックまでで指令されている間隙制御揺動
指令による揺動形状、周回数、最終半径等を加工軌跡生
成部23に送出すると共に、加工条件を放電制御部25
に送出する。放電制御部25は、NCプログラム解釈部
22から送出された加工条件に基づいて電極及びワーク
の間の放電間隙に放電電圧を印加し、放電を発生させる
ように放電電源(図示せず)に指令を出す。
【0009】加工状態モニタ部26は、電極とワークの
間の放電間隙の放電状態データ(適正放電、短絡、無放
電などの別及び電圧、電流等)を検出し、この検出デー
タを間隙制御部27に送出する。間隙制御部27は、加
工状態モニタ部26から送出された放電状態データに基
づいて、加工状態をより良くするために次の補間タイミ
ングにおいて放電間隙を狭める(或いは広げる)量、即
ち放電間隙を調整するための送り速度を算出して補間処
理部24に送出する。加工軌跡生成部23は、NCプロ
グラム解釈部22から送出された揺動形状、周回数、最
終半径等のデータに基づいて、今後間隙制御を進めるべ
き軌跡を算出し、補間処理部24に送出する。補間処理
部24は、加工軌跡生成部23から得られた間隙制御を
進めるべき軌跡と間隙制御部27から得られた送り速度
とに基づいて、各軸毎の単位時間(補間周期)当りの移
動量Δx及びΔyを算出し、算出された移動量Δx及び
Δyをサーボ制御部28に送出する。サーボ制御部28
は、補間処理部24から得た各軸毎の単位時間当りの移
動量Δx及びΔyに基づいて、各軸モータの回転を制御
し、各軸の動作を実施する。
【0010】終了判定部29は、補間処理部24から間
隙制御を進めるべき軌跡の終点に達する指令を行なった
という信号を得たときに、加工状態モニタ部26から放
電状態データを受け取り、最終軌跡の全領域で無放電状
態であるかを判定する。そして、最終軌跡全領域で無放
電状態でなければ、最終軌跡上の動作を継続するように
補間処理部24に指令し、最終軌跡の全領域で無放電状
態となれば、最終軌跡上の動作を終了するように補間処
理部24に指令する。これは、側面に対して間隙制御を
行なうと共に、最終揺動軌跡の全領域で無放電となるま
で揺動を継続することにより、側面の面粗度の確保を図
るものである。尚、ここでは簡単のために、揺動による
軸動作のみがX−Y平面内のみで行なわれるものとして
説明している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記「定速揺動」にお
いて面粗度を確保する方法としては、目標値に到達して
も揺動時間を所定時間継続させるというものであったた
め、面粗度確保のための必要時間は、経験値から導き出
さざるを得ないという問題があった。また、「間隙制御
揺動」においては、スラッジの滞留等の理由により、加
工の進捗がにぶるような事態が発生すると特定位置近く
に電極が長時間留まるため、集中放電を発生し易くなる
という問題があった。このように、従来の揺動機能によ
っては、撹拌によるスラッジの排出の促進、集中放電の
防止、側面の面粗度確保の全てを満足させることはでき
なかった。
【0012】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、撹拌によるスラッジの排出
の促進、集中放電の防止、側面の面粗度確保の全てを満
足させることができる揺動加工機能を有する数値制御放
電加工機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は揺動加工機能を
有する数値制御放電加工機に関するもので、本発明の上
記目的は、一定の揺動面内において所定速度での周回運
動または放射運動を行なう揺動手段と、前記揺動面内に
おいて前記周回運動または放射運動と独立に、電極と被
加工物の間の間隙制御を行なう揺動間隙制御手段とを設
けることによって達成される。
【0014】また上記目的は、揺動最終目標形状を複数
に分割する揺動形状分割手段と、各分割形状毎に最終目
標形状に到達したか否かを判定する個別到達判定手段
と、前記各分割形状全てが前記最終目標形状に到達した
と判定されたときに揺動を終了する揺動終了判定手段と
を設けることによって達成される。前記個別到達判定手
段が、一旦前記最終目標形状に到達した分割形状につい
て、前記最終目標形状に到達したか否かの判定を除外す
る機能を有することによって、より良く達成される。さ
らに、前記揺動終了判定手段が、揺動形状が前記最終目
標形状に到達したと判定されてから予め設定された時間
揺動を継続する機能を有することによって、より良く達
成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の揺動加工機能を有する数
値制御放電加工機の実施形態は、荒加工電極での「定速
揺動+深さ方向への間隙制御送り」(図2)の後、仕上
電極で「円錐台上の揺動」(図3に示す本発明の揺動方
法)を行なうようにしたものである。
【0016】以下、図1のブロック図を参照して本発明
を説明する。尚、荒加工電極での「定速揺動+深さ方向
への間隙制御送り」においては、図9で示した従来例と
同様(但し、Z方向の目標値に到達しても揺動を所定時
間継続させることはしない)であるため説明を省略す
る。従って、以下の説明は、仕上電極で「円錐台上の揺
動」を行なう場合のみを示すものである。また、図1の
ブロック図には、図8及び図10のブロック図と重複す
る同一装置のブロックがあるが、分かり易くするため再
度説明を行なう。
【0017】NCプログラムメモリ31には、これから
行なう加工に用いるNCプログラムが格納されている。
NCプログラム解釈部32は、NCプログラムメモリ3
1から1ブロックずつNCプログラムを読み込んで解釈
し、本ブロックで指令されているか、或いはモーダル指
令として前ブロックまでで指令されている揺動形状、最
終半径等を補間処理部33及び揺動形状分割部39に送
出し、更に揺動形状、揺動速度等を揺動制御部34に送
出し、加工条件を放電制御部35に送出する。放電制御
部35は、NCプログラム解釈部32から送出された加
工条件に基づいて電極とワークの間の放電間隙に放電電
圧を印加し、放電を発生させるように放電電源(図示せ
ず)に指令を出す。
【0018】加工状態モニタ部36は、電極とワークの
間の放電間隙の放電状態データ(適正放電、短絡、無放
電などの別及び電圧、電流等)を検出し、この検出デー
タを間隙制御部37及び加工終了判定部310に送出す
る。間隙制御部37は、加工状態モニタ部36から送出
された放電状態データに基づいて、加工状態をより良く
するために次の補間タイミングにおいて放電間隙を狭め
る(或いは広げる)量、即ち放電間隙を調整するための
送り速度を算出して補間処理部33に送出する。補間処
理部33は、NCプログラム解釈部32から送出された
揺動形状、最終半径等と間隙制御部37から送出された
送り速度とに基づいて、図3の如く揺動すべき軌跡が構
成する円錐台の側線方向の単位時間(補間周期)当りの
移動量Δx、Δy、Δzを算出し、これら移動量Δx、
Δy、Δzをサーボ制御部38に送出し、現在位置x、
y、zを揺動制御部34及び加工終了判定部310に送
出する。
【0019】揺動制御部34は、NCプログラム解釈部
32から送出された揺動形状、揺動速度等と補間処理部
33から送出された現在位置とにより、間隙制御に関係
なく定速揺動を行なうための各軸毎の単位時間(補間周
期)当りの移動量Δx及びΔyを算出し、算出された移
動量Δx及びΔyをサーボ制御部38に送出する。サー
ボ制御部38は、補間処理部33から送出された円錐台
の側線方向の単位時間当りの移動量Δx、Δy、Δz
と、揺動制御部34から送出された揺動の単位時間当り
の移動量Δx及びΔyとのベクトル合成結果に基づい
て、各軸モータの回転を制御し、各軸の動作を実施す
る。揺動形状分割部39は、NCプログラム解釈部32
から送出された揺動形状、最終半径等に基づいて揺動最
終形状を生成し、この揺動最終形状を図4に示す如く予
め指定された数に分割(本例では8分割)して、各々の
分割形状座標値を加工終了判定部310に通知する。
【0020】加工終了判定部310は、補間処理部33
から送出された現在位置と、揺動形状分割部39から送
出された分割形状座標値とが一致している場合に、各々
の分割形状毎にその分割形状の全領域において加工状態
モニタ部36から得た放電状態データが無放電となって
いるかを判定する。その分割形状の全領域において無放
電となっていれば、その分割形状については加工が終了
したと判断し、全ての分割形状で加工が終了したと判断
されれば、NCプログラム解釈部32へ本揺動加工の完
了を通知する。本例では、単一の加工条件での仕上加工
を前提とし、揺動半径の指令もその加工条件での加工に
必要な放電ギャップを考慮した指令となっていることを
前提として説明した。
【0021】更に本発明の実施の形態を、複数の加工条
件を変更しながら行なった場合について、図5及び図6
のフローチャートを参照して説明する。尚、ここでは、
以下の内容(a)〜(c)を前提条件としている。 (a)加工条件は、m番(中仕上加工条件)〜n番(最
終仕上加工条件)にて加工する。(m>n;m,nは正
の整数) (b)揺動終了判定は、揺動形状を8分割して各部分に
ついて実施する。 (c)揺動終了判定タイマ(ステップS14)を最終仕
上加工条件にのみ使用する。
【0022】先ず、次の加工条件を読み込む(ステップ
S1)が、最初であればm番の加工条件を読み込むこと
となり、n番の加工条件での加工を実行した後であれば
次の加工条件は無いため、EMPTYが読み込まれるこ
ととなる。そして、読み込んだ加工条件がEMPTYか
否かを判定し(ステップS2)、読み込んだ加工条件が
EMPTYであればステップS14に進んで所定時間所
定時間揺動を継続した後に加工を終了し、加工条件がE
MPTYでなければ、目標揺動半径を計算する(ステッ
プS3)。即ち、目標揺動半径=指令揺動半径−(以降
の全加工条件の側面加工代)−(最終加工条件の側面放
電ギャップ)を計算する。ここで、(以降の全加工条件
の側面加工代)とは、例えば、(n+2)番の加工条件
で加工を行なうのであれば、(n+1)番の加工条件で
の側面方向の加工代とn番の加工条件での側面方向の加
工代との和(またはこの和に一定の係数を乗じた値)を
意味する。また、(最終加工条件の側面放電ギャップ)
とは、n番の加工条件で適正に加工が行なわれ得る電極
とワークとの側面方向の距離を意味する。
【0023】上記計算の後、目標加工深さを、目標加工
深さ=指令加工深さ−(以降の全加工条件の正面加工
代)−(最終加工条件の正面放電ギャップ)として計算
する(ステップS4)。ここで、(以降の全加工条件の
正面加工代)とは、例えば、(n+2)番の加工条件で
加工を行なうのであれば、(n+1)番の加工条件での
正面方向の加工代とn番の加工条件での正面方向の加工
代との和(またはこの和に一定の係数を乗じた値)を意
味する。また、(最終加工条件の正面放電ギャップ)と
は、n番の加工条件で適正に加工が行なわれ得る電極と
ワークとの正面方向の距離を意味する。
【0024】次に、上記ステップS3及びS4で求めら
れた目標揺動半径及び目標加工深さから本加工条件での
最終揺動形状を生成し(ステップS5)、最終揺動形状
を指定等分数(ここでは図4に示すように8等分)に等
分し(ステップS6)、「定速揺動+深さ方向への間隙
制御送り」を開始する(ステップS7)。図3が、「定
速揺動+深さ方向への間隙制御送り」による軸動作の様
子を摸式化したものである。
【0025】次に、目標揺動半径(又は目標加工深さ)
に達したか否かを判定し(ステップS8)、軸位置が目
標揺動半径(又は目標加工深さ)に達すればステップS
9に進み、さもなければ加工を継続しながら本判定を繰
り返す。軸位置が目標揺動半径(又は目標加工深さ)に
達すれば、現在加工中の揺動分割形状(例えば、図4の
分割された領域の形状の内の何れの加工に当たるかによ
る)において、「加工終了」の登録があったか否かを判
定し(ステップS9)、現在加工中の揺動分割形状に
「加工終了」の登録があれば、全形状で完了かを判断す
るステップS10に進み、さもなければステップS11
に進む。ステップS10では、全ての揺動分割形状で
「加工終了」の登録があったかを判定し、もし該当すれ
ばステップS1に戻り、該当しなければステップS13
に進む。ステップS11では、現在加工中の揺動分割形
状の全領域において、加工状態データが無放電を示して
いるか否かを判定し、もし全領域で無放電ならばステッ
プS12に進み、全領域で無放電でなければステップS
13に進む。
【0026】ステップS12では、現在加工中の揺動分
割形状の全領域において、加工状態データが無放電を示
しているのであるから、現在加工中の揺動分割形状につ
いては「加工終了」であると判定し、この揺動分割形状
の「加工終了」を登録してステップS9に戻る。また、
ステップS9に戻る段階では、揺動分割形状は次の形状
に進んでいることになる。ステップS13では、現在加
工中の揺動分割形状の領域を通過して次の揺動分割形状
領域に入るか否かを判定し、次の揺動分割形状領域に入
るのであればステップS9に戻り、そうでなければ加工
を継続しながら本判定を繰り返す。こうして、最終仕上
加工条件での揺動を所定時間継続する(ステップS1
4)ことで、確実な面粗度を得ることができる。
【0027】尚、図1のブロック図のブロックと図5及
び図6のフローチャートのステップとの対応関係は、次
のようになっている。 ステップS1〜S4:NCプログラム解釈部32 ステップS5〜S6:揺動形状分割部39 ステップS7〜S8:補間処理部33及び揺動制御部3
4 ステップS9〜S14:加工終了判定部310
【0028】
【発明の効果】本発明の数値制御放電加工機によれば、
一定の位置近くに留まることなく定速揺動動作を継続す
るため、撹拌によるスラッジの排出や集中放電防止が可
能となり、被加工物と対峙する方向に間隙制御を行なう
ため、側面の面粗度も確保することができる。しかも、
揺動加工の終了判定手段を持っているため、最終揺動形
状への確実な到達(側面加工の完遂)を実現できる。
【0029】より具体的な効果を説明すれば、ワーク側
面とワーク底面との仕上加工が同時に行なわれるため、
仕上面の境界であるワーク内エッジ部分の面粗度が劣る
等の不具合を発生せず、均一で品位の高い加工面を得る
ことができることになる。また、マシニングセンタ等で
荒加工したワークに仕上電極を入れる場合に、取り代が
均一にならない場合があるが、このような場合でも、本
発明によれば、図7の如く揺動軌跡が下穴にならった形
となって加工を進めるために、効率の良い加工を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機における荒加工及び仕上加工の関係を説明するた
めの図である。
【図3】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機に係る「定速揺動+深さ方向への間隙制御送り」
を説明するための図である。
【図4】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機に係る揺動形状分割を説明するための図である。
【図5】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機の動作例を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機の動作例を示す図5のフローチャートに続くフロ
ーチャートである。
【図7】 本発明の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機による効果を説明するための図である。
【図8】 従来の揺動加工機能を有する数値制御放電加
工機の一例を示すブロック図である。
【図9】 従来の数値制御放電加工機における揺動加工
機能の内の「定速揺動」を説明するための図である。
【図10】 従来の揺動加工機能を有する数値制御放電
加工機の他の例を示すブロック図である。
【図11】 従来の数値制御放電加工機における揺動加
工機能の内の「間隙制御揺動」を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11、21、31 NCプログラムメモリ 12、22、32 NCプログラム解釈部 13、23、33 補間処理部 15、25、35 放電制御部 16、26、36 加工状態モニタ部 17、27、37 間隙制御部 18、28、38 サーボ制御部 34 揺動制御部 39 揺動形状分割部 310 加工終了判定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動加工機能を有する数値制御放電加工
    機において、一定の揺動面内において所定速度での周回
    運動または放射運動を行なう揺動手段と、前記揺動面内
    において前記周回運動または放射運動と独立に、電極と
    被加工物の間の間隙制御を行なう揺動間隙制御手段とを
    具備したことを特徴とする揺動加工機能を有する数値制
    御放電加工機。
  2. 【請求項2】 揺動加工機能を有する数値制御放電加工
    機において、揺動最終目標形状を複数に分割する揺動形
    状分割手段と、各分割形状毎に最終目標形状に到達した
    か否かを判定する個別到達判定手段と、前記各分割形状
    全てが前記最終目標形状に到達したと判定されたときに
    揺動を終了する揺動終了判定手段とを具備したことを特
    徴とする揺動加工機能を有する数値制御放電加工機。
  3. 【請求項3】 前記個別到達判定手段が、一旦前記最終
    目標形状に到達した分割形状について、前記最終目標形
    状に到達したか否かの判定を除外する機能を有している
    請求項2に記載の揺動加工機能を有する数値制御放電加
    工機。
  4. 【請求項4】 前記揺動終了判定手段が、揺動形状が前
    記最終目標形状に到達したと判定されてから予め設定さ
    れた時間揺動を継続する機能を有している請求項2に記
    載の揺動加工機能を有する数値制御放電加工機。
JP32973396A 1996-12-10 1996-12-10 揺動加工機能を有する数値制御放電加工機 Pending JPH10166224A (ja)

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