JP5542959B2 - 乾式壁シートを乾燥するための方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状材料、特に、サンドイッチ型の乾式壁シートを乾燥するための方法及び装置に関する。
シート状材料の乾燥は、ほとんどの場合、熱風をクロスフローさせる形式の対流熱伝達手段により行われる。この場合、しばしば複数段に亘って分配されたシートは、ローラコンベヤ又はスクリーンベルトのような供給装置手段によりドライヤに搬送される。
先行技術によれば、乾燥プラントは、ほとんどの場合、空気循環モードにより操作されている。この場合、乾燥空気は、シートに繰り返し吹き付けられ、各接触の後に再加熱される。湿気及び排ガスを周囲に排出するための乾燥空気の排気がほんの少ししか起こらないので、空気の湿気が徐々に高くなる。
ドライヤ構造特性の違いとしては、乾燥される材料への空気の吹き付け方が挙げられる。空気は、基本的に、クロスエアレーション、縦エアレーション、又はいわゆる衝突噴流エアレーション形式によりシートに吹き付けられる。
クロスエアレーションの場合、乾燥空気は、シート状材料の供給方向に対して横方向側方から乾燥される材料に吹き付けられる。乾燥空気は、乾燥される材料を通過する間に次第に冷却されるので、その結果、材料の幅方向に亘って乾燥速度が異なる。従って、この方法は、サンドイッチ型の乾式壁シートのような敏感な材料には用いられない。
縦エアレーションの場合、乾燥空気は、ドライヤの縦軸に沿った長い経路を移動し、その過程でシート上を流れ、その結果、相当な程度までシートを乾燥及び冷却する。従って、低温の乾燥空気が、その露点に近いエネルギー的に特に好ましい様式で排出され得る。熱交換手段による外気の加熱のために、凝結熱を意図的に利用することができる。
衝突噴流エアレーションの場合、乾燥空気は、エアラインやいわゆるノズルボックスを通って乾燥プラントの側方から供給され、空気排出ノズルを介して乾燥される材料表面に垂直に吹きつけられる。そこから、この空気は、乾燥プラントの反対側に吹き抜ける。
同様の構造を有するドライヤは、世界的規模で流通している。利点の一つとして挙げられるのは、個別にエアレーション及び加熱可能な複数の比較的短い乾燥チャンバから成る構成により、ドライヤの全長に亘って所望の乾燥温度及び環境を任意に選択できることである。従って、乾燥条件は、乾燥される材料の要件に適応可能である。更に、ドライヤは、例えば、製品変化に際して優れた様式で操作可能である。
衝突噴流エアレーションでは熱伝達が良いので、そのようなドライヤは、縦エアレーション流体を用いる比較可能なドライヤよりも、かなり短い構造とすることができる。
ノズルボックスの傾きを調節することで、更に、乾燥される材料の幅方向に亘って非常に均一な乾燥を行うことができる。
各々のチャンバの排気は、個々に排出及び回収される。チャンバは、乾燥過程において高い乾燥温度に曝されているので、排気の温度も高くなる。また、熱交換器を用いることで、排気湿度に含まれる凝結熱は、実質的に殆ど利用されない。
そのようなプラントは、乾式壁シートを迅速に乾燥するための方法及び装置と言うタイトルで独国特許公報19 46 696 A1に記載されている。この刊行物は、熱産出が可能な限り高く、かつ乾燥される材料の幅方向に亘って可能な限り均一な乾燥が保証されるように設計された乾燥チャンバについて記載している。しかしながら、エネルギー消費を低減する方法は、言及されていない。
2ステージ乾燥法及び乾燥プラントが、独国特許公報26 13 512 A1により既知となっている。この方法は、特に、乾式壁シート又は同様の特性を有する材料を廉価に乾燥できるように、既存の2ステージ乾燥法を改良又は補足することを課題としている。
2ステージ乾燥法の場合、第2の乾燥ステージは、熱交換器を介して、第1の乾燥ステージの排気により加熱される。シートは、第1の乾燥ステージでは高温かつ高空気湿度で乾燥され、第2の乾燥ステージでは比較的低温度かつ低空気湿度で乾燥される。この場合、第1ステージは縦エアレーションされ、第2ステージはクロスエアレーションされる。衝突噴流エアレーションは、使用されない。このような構成にすることで、確かに、非常に低い消費が実現できる。しかしながら、第2ステージが間接加熱であるので、その温度レベルは非常に低い。そのため、低乾燥能及び供給電力の高消費が引き起こされる。従って、このようなドライヤは、実用化には至っていない。
更に、シート乾燥法及び対応するドライヤは、独国特許公報43 26 877 C1で既知となっている。
独国特許公報26 13 512に記載の方法に基づいて、1次及び2次エネルギー消費が可能な限り低い方法が記載されている。特に、利用される1次エネルギーは、多くの空気を循環させることで2次エネルギー要求を増加させることなく、排気の廃熱及び凝縮熱を利用することにより可能な限り最小限化される。
この場合、この課題は、熱交換器を介してステージBに接続されると共にドライヤの段に配置されたステージAの排気、及び低温度そして低空気湿度であると共にステージAの排気に対して逆流でガイドされる乾燥空気により達成される。
しかしながら、この場合、排気の冷却に関わるステージBが、衝突噴流エアレーションを有していないので、間接加熱の結果、ステージBの乾燥能は非常に低い。
従って、本発明に係る装置又は本発明に係る方法は、衝突噴流エアレーション手段によって、可能な限り低いエネルギー消費でシート状材料を注意深く乾燥することを課題とする。また、本発明の範囲において、既存のプラントを可能な限り廉価に改良することも目的とする。
この課題は、請求項1に係る方法又は請求項9に係る装置により達成される。
本発明に係る装置は、以下でより詳細に記載される。
本発明に係る乾燥チャンバの断面図。 ジェネリック型一般ドライヤの例示的機能概略図。 本発明に係るドライヤの機能概略図。 本発明に係るドライヤにおける空気の流れを示す基本概略平面図。 本発明に係るドライヤの変形例を示す例示的機能概略図。 本発明に係るドライヤの更なる変形例を示す例示的機能概略図。 壁フラップの詳細図。
図1は、本発明に係る乾燥チャンバの断面図を示す。矢印は、乾燥空気のフロー方向を指す。
前もって加熱された外気は、燃焼空気2及び混合空気3としてバーナ1に供給される。ガスとオイルが、燃料として使用される。ここで、バーナの代わりにスチーム加熱器又はサーモオイル加熱器を用いてもよい。その後、空気は、間接的に加熱される。
バーナ1によって加熱された空気の圧力チャンバ5への移動は、空気循環ファン4により行なわれる。圧力チャンバ5は、乾燥チャンバ6の個々の段に空気を一様に分配する。この場合、空気は、最初にいわゆるノズルボックス7に送られ、そこからノズル開口部36(分かり易くするために乾燥チャンバ6の最上段のもののみ示す)を介してシート8に直交して吹き付けられる。ノズル開口部は、ノズルボックスの上側又は下側に配置されている。シート8は、破断面に直交した方向に輸送装置33によって供給される。
シート8の幅方向に亘って空気を均一に分配するために、ノズルボックスは、テーパ状に配置されている。空気は、シート8の上側及び下側を通って吸気チャンバ9に流れ込む。空気の一部は、排気口10を介して排気される。ここで、空気は、燃焼ガスと、外気と、乾燥の結果として生じる水蒸気と、の合計に基本的に等しい。空気循環通路は、バーナ1で終了する。圧力チャンバ5、吸気チャンバ9、及び乾燥チャンバ6の上側領域は、オーバーヘッド11とも呼ばれる。通常の乾燥チャンバの場合、圧力チャンバ、吸気チャンバ及びオーバーヘッド11の各々に隣接する乾燥チャンバの部分は、閉じた境界壁により区切られている。図1では、本発明に係る乾燥チャンバ6が、吸気チャンバ9において1つ又は複数の壁フラップにより隣の乾燥チャンバと分けられているのが見て取れる。ここでは、5つのフラップが、一例として示されている。壁フラップ制御ユニット37は、これら各々の壁フラップ34に結合し、ドライヤの次のチャンバ又は次のセクションへの空気供給を制御する。
各々の乾燥チャンバにおいて、基本的に循環様式で移動している空気フローは、空気循環ファン4により生み出され、かつ空気フローの一部は、特定の乾燥チャンバに隣接する乾燥チャンバへ壁フラップ34を介して流れ込むので、最終乾燥セクション21において縦方向の空気フローが更に生み出される。
図2は、ほんの一例として、ジェネリック型一般ドライヤの機能概略図を示す。
図2の左側に見えるのはローディング装置12であり、この上をドライヤを通過する乾燥される材料(例えば、一連のサンドイッチ型の乾式壁シート)が搬送される。乾燥される材料は、その後、乾燥セクション14の一連の乾燥チャンバ43を通過し、最後に排出装置16を介してドライヤから排出される。
三角形は、個々のチャンバの加熱装置17を示す。
個々のチャンバ43の排気は、排気回収ライン18に回収される。回収された排気は、高温(例えば、220−300℃)での乾燥が行われるチャンバから排出されたものであるので、非常に熱い(例えば、150−250℃)。
また、図示するように、排気が熱交換器19において空気加熱プロセスに用いられるときには、いわゆる顕熱が主として伝播される。従って、水蒸気中に潜在している蒸発熱は、殆ど利用されないか、又は全く利用されない。従って、このドライヤでは低エネルギー消費を達成することができない。
図3は、本発明に係るドライヤの機能概略図を示す。
ここでは、ローディング装置12及び排出装置16は、図を簡潔にするために示していない。プレ乾燥ステージ13において、シートは、熱交換器19で加熱されて外気ライン40を介して供給された外気により予め加熱される。これは、エネルギー消費を低減する。
その後、シートは、メイン乾燥ステージ20を通過する。メイン乾燥ステージ20において、循環空気は、シートと接触する前には150℃−350℃の温度で、シートと接触した後には120℃−300℃の温度である。このステージにおける循環空気の湿度は、チャンバに依って異なり、150g/kgから850g/kgの間である。
最終乾燥は、最終乾燥ステージ21で行われる。シールセクション15は、ドライヤ排気口を介した乾燥空気の不要な排気を有益に低減する。
個々の乾燥チャンバ43の加熱装置17は、個々のチャンバ43に投射された矢印により示される。最終乾燥ステージ21のすべてのチャンバが、加熱装置17を有する訳ではないことが見てとれる。これらは、本発明に係る操作の制御に全く用いられていない又は殆ど使われていない。混合空気3及び燃焼空気2のためのラインも、図示されている。
本発明では、混合空気3は殆ど使われず、理想的には混合空気制御フラップ41は閉じている。
メイン乾燥ステージ20と最終乾燥ステージ21とに乾燥セクションを分割する目的は、メイン乾燥ステージ20の個々のチャンバ43の排気を回収し、その排気(おおよそ200g/kgから800g/kgの湿度で150℃から250℃の温度が実際的かつ好ましい)を最終乾燥ステージ21に導入して、該排気のエネルギーを利用して最終乾燥ステージ21における乾燥を行い、そして最後に該排気をかなりの低温(おおよそ250g/kgから850g/kgの湿度で80℃から130℃)で排出するためである。
乾燥される材料によって、乾燥能の10−30%が最終乾燥ステージ21において担われる。
従って、多くの乾燥される材料(特に、乾式壁シート)は、材料のダメージを引き起こし得る過乾燥を防ぐために、乾燥が終わりに近づくにつれて低温で乾燥される必要がある。
図3は、メイン乾燥ステージ20の排気が、どのように回収ラインA22に回収され、そしてどのようにファン23によって最終乾燥ステージ21へと繋がる分配ライン24に向けられるのかを示す。この場合、バイパス制御フラップ25は閉じ、制御フラップA26は開いている。空気は、複数の空気供給ライン27を介して最終乾燥ステージ21に向けられる。この場合、空気供給制御フラップ38は、殆どの空気が最終乾燥ステージ21の前半部のチャンバへ導入されるように制御される。この目的のため、図例では左側に配置された空気供給制御フラップ38は、最大限開かれ、そして右側の排気制御フラップ39は、できる限り絞められる。最終乾燥ステージ21の前半部では、1つ又は複数のチャンバが、そのような空気供給ライン27を備える。その後、空気は、最終乾燥ステージ21の後部より1つ又は複数の排気排出ライン28を介して排出される。分配ライン24と回収ラインB30との間の制御フラップB29は、本発明に係る操作の間、閉ざされている又は絞められている。
この場合、排気排出ライン28の排気制御フラップ39は、多くの排気が最終乾燥ステージ21の最後のチャンバ43に排出されるように設定される。この目的のため、図例で右側に配置された排気制御フラップ39は広く開放され、そして左側の空気供給制御フラップ38は絞められる。最終乾燥ステージ21の1つ又は複数のチャンバ43は、そのような排気排出ライン28を備える。排気ファン31は、回収ラインB30を通ってきた空気を、外気を予め暖める熱交換器19を通して外部に排出する。熱交換器において排気が低温で取り込まれるので、外気を加熱するためのエネルギーは、かなりの部分が排気の凝縮熱から生み出される。
バイパスライン32は、空気が交換器へ直接に排出される必要があるときに用いられる。この目的のため、バイパス制御フラップ25が開かれ、制御フラップA26は閉じられそして制御フラップB29は開かれる。ファン23は、スイッチオフされる。これは、例外的な操作状態(例えば、プラントのスタート時及びシャットダウン時や、製品変化時)である。これにより、このような状態のときに、ドライヤをより有利に制御することができる。
図4は、本発明に係るドライヤの内部を通過する空気の様子を示す基本概略図である。
空気供給ライン27から、空気は、吸気チャンバ9に入り、そこに存在する循環空気と混合される。空気(基本的に、供給された排気と蒸発した水との合計量に対応する)の余剰分は、輸送方向に隣接して配置された乾燥チャンバ43の吸気チャンバから取り出される。各々の隣接する乾燥チャンバ43に向けて伸びる吸気チャンバの側壁及び空気循環ファン4までのオーバーヘッド11領域の側壁は、可能な限り効率的に空気を通過させるように壁フラップ34を有する。循環空気は、空気循環ファン4によって圧力チャンバ5に向けられ、そこから個々のノズルボックスに分配される。圧力チャンバ5の側壁は、閉ざされている。
実際の乾燥チャンバ6において、チャンバの側方境界面は、基本的にシートのみが通過できるようにシールされている。本発明によれば、開口(ここでは図を簡単にするために示していない)は、乾燥される材料のシート厚みに応じて調整可能かつ制御可能なデザイン及び公差を有する。これは、シートの幅方向に亘って均一な乾燥を達成するために必要である。乾燥により冷却された空気及び水蒸気は、シートを再び通って吸気チャンバ9へ流れ込む。空気循環通路は、そこで完結する。この操作は、前のチャンバの乾燥空気も加えられる点だけを異にして、後の乾燥チャンバでも繰り返される。
排気排出ライン28は、相応して機能する。空気は、吸気チャンバ9からここで排出され、そして乾燥空気の更なる部分が、後のチャンバ43に取り込まれる。最後のチャンバ43では、乾燥空気は排出される。
図5は、ほんの一例として、本発明に係るドライヤの有利な変形例を示す。
この場合、各々のチャンバ43は、別々の空気供給ライン27及び排気排出ライン28を有する。この配置は、最終乾燥ステージ21のチャンバ43へのエントリ又はチャンバからチャンバへの移動の間に、排気の供給量が巨大な圧力損失が起こり得る量である場合や、乾燥工学的理由から、図3に示した場合に比べて、最終乾燥ステージ21のチャンバ43の前半部において乾燥を僅かに低温度で行い、かつチャンバ43の後半部において乾燥を僅かに高い温度で行うように温度特性がシフトされる必要がある場合に有利である。この発明によれば、ドライヤは、60−100%が最終乾燥ステージ21の前半部において導入され、60−100%が最終乾燥ステージ21の後半部において排出されるように設定される。
また、この変形例は、バイパスライン32を含む。バイパスライン32により、余剰な排気は、熱交換器19へ直接に排出され得る。これは、例外的な操作状態における場合である(図3参照)。
図6は、ほんの一例として、本発明に係るドライヤの更なる有利な変形例を示す。
乾燥される材料が多い場合(例えば、天井タイルの場合)には、これらを乾燥の終わりに向けて高温(例えば、150−250℃)で乾燥させることが可能であり賢明である。これは、例えば、材料が高温に曝されてもダメージを受けない場合や、材料が低い熱コンダクタンスを有する場合に適用できる。
その後、空気は、後部セクションにおいて低温で排出されず、従って、排気は、最終乾燥に利用されない。
図示するように、最終乾燥ステージ21及びメイン乾燥ステージ20を鏡像配置とすることで、ここでは下流とされるメイン乾燥ステージ20からの排気が、ここでは上流とされる最終乾燥ステージ21において、材料の加熱及び前乾燥に用いられるようにドライヤを首尾良く改良することができる。後乾燥のためのプレ乾燥ステージ13は、不要となる。
チャンバ43からチャンバ43への排気の移動は、輸送方向に対して吸気チャンバ9で行われる。
図7は、壁フラップの詳細図を示す。
図1では、最終乾燥ステージ21におけるフロー条件は、殆ど随意に調整でき、かつ変化する操作パラメータに対してリアルタイムに適応可能であることを述べた。これらフロー条件の意図的な変化は、壁フラップ34の特定デザインによっても成される。このようにウイング特性様式で1つ又は複数の壁フラップ34の特性又は断面を変更することで、空気吹き抜けのフロー速度に直接的な影響を与えることができる。航空機構造における羽根の下側又は上側での圧力条件は、空気力学的な相関を構成する。対応するフローセンサ35により、空気フローの速度といった更なる制御パラメータは、直ちに記録されて制御プログラムに供給される。
上述したような連続動作に係る複雑な制御は、特別な制御プログラムを必要とする。
1 バーナ
2 燃焼空気
3 混合空気
4 空気循環ファン
5 圧力チャンバ
6 乾燥チャンバ
7 ノズルボックス
8 シート
9 吸気チャンバ
10 排気口
11 オーバーヘッド
12 ローディング装置
13 プレ乾燥ステージ
14 乾燥セクション
15 シールセクション
16 排出装置
17 加熱装置
18 排気回収ライン
19 熱交換器
20 メイン乾燥ステージA
21 最終乾燥ステージB
22 回収ラインA
23 ファン
24 分配ライン
25 バイパス制御フラップ
26 制御フラップA
27 空気供給ライン
28 排気排出ライン
29 制御フラップB
30 回収ラインB
31 排気ファン
32 バイパスライン
33 輸送装置
34 壁フラップ
35 フローセンサ
36 開口ノズル
37 壁フラップ制御ユニット
38 空気供給制御フラップ
39 排気制御フラップ
40 外気ライン
41 混合空気制御フラップ
43 乾燥チャンバ

Claims (19)

  1. 複数の乾燥チャンバに分割された装置を通してシートを段状に輸送し、前記シートをメイン乾燥ステージ20及び最終乾燥ステージ21において衝突噴流エアレーション手段により乾燥空気と接触させ、前記衝突噴流エアレーションをクロスエアレーションノズルボックスにより生成する、シートを乾燥するための方法であって、
    前記最終乾燥ステージ21は、複数の乾燥チャンバ43を有し、これら複数の乾燥チャンバ43のうち一部の乾燥チャンバ43に前記乾燥空気を加熱するための加熱装置17が設けられ、
    前記メイン乾燥ステージ20の排気は、前記最終乾燥ステージ21を加熱するために該最終乾燥ステージ21の前半部において1つ又は複数の前記乾燥チャンバ43の圧力チャンバ5に加えられ、
    混合空気3の一部は、空気循環モードにおいて前記乾燥チャンバ43での乾燥に用いられ、
    混合空気3の更なる部分は、次の前記乾燥チャンバの吸気チャンバ9に導入され、
    前記排気は、前記最終乾燥ステージ21内を一巡し、
    前記最終乾燥ステージ21の後半部において1つ又は複数の前記乾燥チャンバ43からの排気は、低温で排出されることを特徴とするシートを乾燥するための方法。
  2. 前記メイン乾燥ステージ20において、
    循環空気は、150℃から350℃に加熱され、
    前記循環空気は、前記シートとの接触の後に120℃から300℃に冷却され、
    前記循環空気は、150g/kgから850g/kgの湿度を有し、
    前記循環空気の一部は、チャンバ毎に排出され、回収され、前記最終乾燥ステージ21に排気として供給され、
    前記最終乾燥ステージ21において、
    前記メイン乾燥ステージ20の排気は、150℃から250℃の温度かつ200から800g/kgの湿度で供給され、
    前記最終乾燥ステージ21の排気は、80℃から130℃の温度かつ250から850g/kgの湿度で排出され、
    前記最終乾燥ステージ21の乾燥能は、前記メイン乾燥ステージ20の乾燥能の10%から30%であることを特徴とする請求項1に記載のシートを乾燥するための方法。
  3. 前記メイン乾燥ステージ20の排気は、前記最終乾燥ステージ21の全領域に亘って前記乾燥チャンバ43に加えられ、そのうちの60−100%が前記最終乾燥ステージ21の前半部に導入され、
    前記最終乾燥ステージ21の排気は、前記最終乾燥ステージ21の全領域に亘って前記乾燥チャンバ43から排出され、そのうちの60−100%が前記最終乾燥ステージ21の後半部において1つ又は複数の前記乾燥チャンバ43から排出されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートを乾燥するための方法。
  4. 外気の一部は、熱交換器で加熱されてプレ乾燥ステージを加熱するのに用いられ、
    前記シートは、前記プレ乾燥ステージで加熱された後、前記メイン乾燥ステージ20で乾燥されてから前記最終乾燥ステージ21で乾燥されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための方法。
  5. 前記メイン乾燥ステージ20と前記最終乾燥ステージ21との順序が入れ替えられ、
    プレ乾燥が、まず、前記最終乾燥ステージ21において行われ、
    その後、最終乾燥が、前記メイン乾燥ステージ20において行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための方法。
  6. 1つ又は複数の前記乾燥チャンバ43において、オープンループ制御技術に基づいた様式で空気フローを制御することができるように、前記乾燥チャンバ43の縦方向及び/又は横断方向に配置され各々壁フラップ制御ユニットを有する大きさの異なる複数の壁フラップを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための方法。
  7. 1つ又は複数の前記乾燥チャンバにおいて、1つ又は複数の前記壁フラップは、流体的に活性かつ効率的に形成された表面とフローセンサとを有し、各々の前記壁フラップにおけるフロー速度を調整及び測定することにより、オープンループ制御技術に基づいた様式で全プラントにおける空気フローを輸送装置33の速度及び乾燥される個々の材料のタイプに対応させることを特徴とする請求項6に記載のシートを乾燥するための方法。
  8. 前記最終乾燥ステージ21の排気は、前記熱交換器に供給され、
    前記熱交換器において加熱された外気は、燃焼空気及び混合空気として装置に供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための方法。
  9. 段状に配置されたシートをメイン乾燥ステージ20及び最終乾燥ステージ21を通して輸送するための輸送装置33と、
    前記メイン乾燥ステージ20及び最終乾燥ステージ21の各々に少なくとも2つ設けられた乾燥チャンバ43と、
    前記乾燥チャンバ43の各々に設けられ輸送方向に対して横切るように段状に配置されたノズルボックスと、
    前記乾燥チャンバ43内に配置され循環空気の供給手段、空気を供給するための手段、及び排気を排出するための手段を有する空気循環通路と、を備えたシートを乾燥するための装置であって、
    前記最終乾燥ステージ21において一部の前記乾燥チャンバ43に設けられ前記循環空気を加熱するための加熱装置17と、
    前記メイン乾燥ステージ20と前記最終乾燥ステージ21との間に配置され、前記メイン乾燥ステージ20から前記最終乾燥ステージ21へ排気を向かわせる供給機器と、
    前記最終乾燥ステージ21においてつ又は複数、しかしながらせいぜい半分の前記乾燥チャンバ43に設けられ、前記メイン乾燥ステージ20からの排気を前記乾燥チャンバ43に分配する空気供給制御フラップ38と、
    前記最終乾燥ステージ21においてつ又は複数、しかしながらせいぜい残り半分の前記乾燥チャンバ43に設けられ、前記最終乾燥ステージ21からの排気を前記乾燥チャンバ43から排出する排気制御フラップ39と、
    前記メイン乾燥ステージ20と前記最終乾燥ステージ21との間の前記供給機器に設けられた輸送手段と、
    記乾燥チャンバ43の吸気側において、隣接する前記乾燥チャンバ43への空気供給を制御する壁フラップと、を備えたことを特徴とするシートを乾燥するための装置。
  10. 回収ラインA22は、バイパスライン32及びバイパス制御フラップ25により分配ライン24に接続され、
    前記分配ライン24及び回収ラインB30は、制御フラップB29によって相互に連結されていることを特徴とする請求項9に記載のシートを乾燥するための装置。
  11. 前記分配ライン24は、前記乾燥チャンバ43と接続された前記空気供給制御フラップ38を有し、
    前記回収ラインB30は、前記乾燥チャンバ43と接続された前記排気制御フラップ39を有することを特徴とする請求項10に記載のシートを乾燥するための装置。
  12. 前記メイン乾燥ステージ20及び最終乾燥ステージ21の上流に配置されたプレ乾燥ステージ13を有することを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための装置。
  13. 前記最終乾燥ステージ21は、輸送方向において前記メイン乾燥ステージ20の上流に配置されていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための装置。
  14. 前記輸送装置33は、スクリーンベルトを有することを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための装置。
  15. 前記乾燥チャンバ間の吸気側開口は、調整可能なフラップとして形成されていることを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための装置。
  16. 各々の前記乾燥チャンバは、それぞれ該乾燥チャンバの縦方向及び/又は横断方向に配置された大きさの異なる複数の壁フラップを有することを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか一項に記載のシートを乾燥するための装置。


  17. 前記壁フラップは、それぞれ壁フラップ制御ユニットを有し、
    少なくとも1つの前記壁フラップは、流体的に活性かつ効率的に形成された表面及びフローセンサを有することを特徴とする請求項16に記載のシートを乾燥するための装置。
  18. プログラムがコンピュータにより遂行される場合、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載された方法ステップを実行するためのプログラムコードを備えたコンピュータプログラム。
  19. プログラムがコンピュータにより遂行される場合、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載された方法を実行するためのコンピュータプログラムのプログラムコードを備えた機械可読記憶媒体。
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