JP5542613B2 - 携帯通信端末、サーチ周期選択プログラム及びサーチ周期選択方法 - Google Patents
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Description
ところで、携帯通信端末が基地局をサーチする処理は周期的に行われるが、この周期が長いと、移動中に通話を行おうとしても即座には通話できないことになり、使い勝手が悪くなる。このため、サーチは頻繁に行うことが要請されるのであるが、その場合は、他方において携帯通信端末に内蔵の電池の消耗が激しく、電池持続時間が短くなるという問題がある。
具体的には、発着信回数が多い期間にはサーチ周期を短く、逆に発着信回数が少ない期間にはサーチ周期を長くする。この結果、電池の消耗をある程度抑制しつつ、通信の即応性の向上をはかることができる。また、特許文献2では、サーチを行う携帯無線通信端末において、低消費電力化と受信性能とを両立する技術が開示されている。
以下、本発明に係る携帯通信端末の一実施形態である携帯電話機について説明する。
<概要>
携帯電話機は、通信を行う処理を含むアプリケーションプログラムを実行しているか否かと、ユーザ操作の有無に応じて複数あるサーチ周期の中から一つの周期を選択し、選択した周期で基地局をサーチするものである。
以下、携帯電話機1000の構成について説明する。
図1は、携帯電話機1000の主要部の機能構成を表すブロック図である。
携帯電話機1000は、同図に示すように、通信部1100、サーチ部1200、記憶部1300、操作部1400、検知部1700、ディスプレイ1500、制御部1600を備える。
通信部1100は、アンテナを介して基地局との間で電波の送受信を行う回路であり、受信信号を復調し制御部1600へ伝達する機能、及び制御部1600から伝達された信号を変調し送信する機能を有する。
記憶部1300は、HDD(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶媒体を含み、携帯電話機1000が動作上必要とする各種データ、プログラムを記憶している。また、各種データの一部として、携帯電話機1000の設計者によって指定された、メールを行うアプリケーションや、インターネットを閲覧するアプリケーションや、電話番号の入力に基づいて通話(発呼や着呼)を行うアプリケーション等の通信アプリケーションの識別子を記憶している。この識別子は、例えば通信アプリケーションの名称であり、「メール」や「インターネットブラウザ」等の通信を行うアプリケーション名である。
ディスプレイ1500は、LCD(Liquid Crystal Display)により実現され、制御部1600からの指示を受けて文字等の画像を表示する機能を有する。ただし、LCDに限らずPDP(プラズマディスプレイパネル)や有機EL(Electro‐Luminescence)ディスプレイ等で実現してもよい。
通信アプリケーション判定部1620は、通信アプリケーションが起動されたか否かの判定処理(以下、「起動判定処理」という。)を行うことで、実行中のアプリケーションが通信アプリケーションであるか否かを判定する機能を有する。各アプリケーションは識別子をもち、通信アプリケーション判定部1620はその識別子を取得する機能も有する。通信アプリケーションであるか否かの判定は、実行中のアプリケーションの識別子と、記憶部1300に記憶してある通信アプリケーションの識別子が一致するか否かで行う。アプリケーションは、その識別子を取得するための関数やサブルーチンを含んでおり、通信アプリケーション判定部1620はその関数やサブルーチンを用いて識別子を取得する。
アプリケーション実行部1640は、操作部1400からの入力等に基づいてアプリケーションを実行する機能を有する。
ここで、サーチ部1200の機能について述べる。サーチ部1200は、制御部1600から最後に通知されたサーチ周期に基づいて、時間Tsをかけて繰り返し通信可能な基地局をサーチする。これらの結果、得られた通信可能な基地局と電波の電界強度の計測結果は記憶部1300に記憶され、通信アプリケーションが基地局に対し発信を行う際に用いられる。
以下、上述の構成を備える携帯電話機1000の動作について説明する。
図3から図5は、本実施形態に係る携帯電話機1000のサーチ周期選択部1630が行う選択処理を示すフローチャートである。この選択処理は、ユーザにより携帯電話機1000の電源が入れられたときに開始するものであり、図示しないが、電源が切られたときに終了するものである。
次に、サーチ周期選択部1630がユーザ操作を受け付けたかどうかを判定する(ステップS302)。具体的には、折りたたみタイプの携帯電話機である場合には開く操作、スライドタイプの携帯電話機である場合にはスライドして開く操作、画面がフェードアウトしている状態から待ち受け画面を出力する操作、及び入力操作を、操作部1400や検知部1700を介して制御部1600が受け付けたかを判定する。操作を受け付けていない場合(ステップS302:NO)、再びステップS302の処理を行う。操作を受け付けた場合(ステップS302:YES)、サーチ周期T3を選択し、サーチ部1200に通知する(ステップS303)。
ステップS304では、後述するように記憶部1300に通信アプリケーションとして識別子が登録されているアプリケーションを起動したかどうかを通信アプリケーション判定部1620が判定し、通信アプリケーション判定部1620が、起動している場合は起動FLAGを1に設定し、起動していない場合は起動FLAGを0に設定する。ここで、起動FLAGは、通信アプリケーション判定部1620が行った、通信アプリケーションが起動したかどうかの判定結果を、サーチ周期選択部1630が知得するために用いられる。
ステップS401の後、通信アプリケーションの終了を受け付けたかを判定する(ステップS402)。通信アプリケーションの終了を受け付けていない場合(ステップS402:NO)、サーチ周期選択部1630が、前回操作から一定時間(例えば60秒)操作を受け付けなかったかを判定する(ステップS403)。この判定は、制御部1600によって、操作部1400からの操作を受け付けた時間を記憶部1300に記憶しておき、サーチ周期選択部1630が、それを用いて最後に操作を受け付けた時間からの経過時間を見ることによって行う。操作を受け付けてから一定時間が経過していない場合(ステップS403:NO)、サーチ周期選択部1630によって、通信アプリケーションが通信を開始したかを判定する(ステップS404)。
サーチ周期選択部1630がサーチ周期T1を選択し、サーチ部1200に通知した後、サーチ周期選択部1630によって、通信アプリケーションが通信を終了したかを判定する(ステップS406)。サーチ周期選択部1630が通信を終了していない場合(ステップS406:NO)、再びステップS406の処理を行う。通信アプリケーションが通信を終了した場合(ステップS406:YES)、ステップS401へ戻り、サーチ周期T2を選択し、サーチ部1200に通知する。
通信アプリケーションを実行中の場合(ステップS308:YES)、ステップS304に戻る。通信アプリケーションを実行していない場合(ステップS308:NO)、ステップS301に戻り、サーチ周期選択部1630がサーチ周期T4を選択し、サーチ部1200に通知する。
まず、通信アプリケーション判定部1620がアプリケーションを起動しているかを判定する(ステップS501)。アプリケーションを起動していない場合(ステップS501:NO)、ステップS504へ進み、通信アプリケーション判定部1620が起動FLAGを0に設定し、終了する。アプリケーションを起動している場合(ステップS501:YES)、通信アプリケーション判定部1620が、アプリケーションから識別子を取得し、その識別子が記憶部1300に通信アプリケーションの識別子として登録されているかを判定する(ステップS502)。
図3から図5までのフローチャートを状態遷移図で表したものを図6に示す。図6では、サーチ周期がT1、T2、T3、T4である4つの状態をどの様に遷移するのかを示している。
<補足>
以上、本発明に係る携帯通信端末の実施形態として、例示した携帯通信端末を以下のように変形することも可能であり、本発明は上述の実施形態で示した通りの携帯通信端末に限られないことはもちろんである。
例えば、アプリケーション側で、通信を行うか否かを示す情報を有する構成にしておき、携帯電話機1000の通信アプリケーション判定部1620でその情報を取得できるようにしておく。例えば、アプリケーションが通信を行うかどうかのフラグを有し、外部アプリケーションから呼び出されて、そのフラグの値を取得するための関数やサブルーチンも含んでいる。こうすることで、通信アプリケーション判定部1620が、その関数やサブルーチンを用いて、アプリケーションが有しているフラグの値を取得し、そのフラグの値に基づいて通信アプリケーションであるか否かの判定を行うようにしてもよい。
例えば、音声通信を行う通信アプリケーションと、データ通信を行う通信アプリケーションによってT2をそれぞれT2_1とT2_2、T1をそれぞれT1_1とT1_2とし、違うサーチ周期で基地局をサーチさせても良い。
例えば、実施形態では、通信アプリケーションを起動させてから、操作をせずに時間が経過した場合には、サーチ周期をT2からT3に変化させた。これを、T2からT3の間に、サーチ周期の大小関係がT2<T3_d<T3_dd<T3となるように新たにサーチ周期T3_d、T3_ddを設ける。そして、通信アプリケーションを起動させてから通信をせずに経過した時間が長くなるにつれて段階的にT2からT3_d、T3_dからT3_ddへと変化させても良い。
この結果、携帯電話機1000を使用していない状態において、より電池の持続時間を長くすることができ、省電力性能を上げることができる。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯通信端末は、基地局のサーチを行うサーチ部と、前記サーチ部でサーチされた一つもしくは複数の基地局と通信を行う通信部と、実行中のアプリケーションプログラムが前記通信部を通じて通信を行う処理を含む通信アプリケーションであるか否かの判定を行う通信アプリケーション判定部と、実行中のアプリケーションプログラムが前記通信アプリケーション判定部によって前記通信アプリケーションであると判定された場合に、前記通信アプリケーションが実行されていないときと比較して短い第1の短い周期を選択し、当該第1の短い周期で前記サーチ部にサーチさせるサーチ周期選択部とを備える。
これにより、通信アプリケーションが起動中であっても、一定時間操作がされなかった場合には、基地局をサーチする周期として第1の短い周期と比較して長い周期を選択することで、携帯電話の電池の持続時間を長くすることができる。即ち、省電力性能を上げることができる。
これにより、通信アプリケーションを実行中で、一定時間操作がなされず長い周期が選択された後、ユーザが操作をした際に長い周期と比較して短い第2の短い周期を選択する。従って、発信を行う可能性が高くなったときに、すぐに基地局と通信できる可能性が増すため、ユーザによる発信要求に答えることできる可能性を高めることができる。
(e)ここで、前記通信アプリケーション判定部は、前記アプリケーションプログラムから前記通信部を通じて通信を行うか否かを示す情報を取得し、前記アプリケーションプログラムから前記情報を得た場合に、当該情報が通信を行う旨の情報であったときは当該アプリケーションプログラムを前記通信アプリケーションであると判定することとしてもよい。
1100 通信部
1200 サーチ部
1300 記憶部
1400 操作部
1500 ディスプレイ
1600 制御部
1610 電界強度計測部
1620 通信アプリケーション判定部
1630 サーチ周期選択部
1640 アプリケーション実行部
1700 検知部
Claims (8)
- 基地局のサーチを行うサーチ部と、
前記サーチ部でサーチされた一つもしくは複数の基地局と通信を行う通信部と、
実行中のアプリケーションプログラムが前記通信部を通じて通信を行う処理を含む通信アプリケーションであるか否かの判定を行う通信アプリケーション判定部と、
実行中のアプリケーションプログラムが前記通信アプリケーション判定部によって前記通信アプリケーションであると判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第1の周期及び当該第1の周期よりも長い周期の第2の周期から選択し、
前記通信アプリケーションではないと判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第3の周期及び当該第3の周期よりも周期の長い第4の周期から選択し、選択した周期で前記サーチ部にサーチさせるサーチ周期選択部とを備え、
前記第3の周期及び前記第4の周期は共に、前記第1の周期及び前記第2の周期とも異なる周期である、
ことを特徴とする携帯通信端末。 - 前記第3の周期は、前記第2の周期よりも長い周期である
ことを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。 - 前記サーチ周期選択部は、前記通信アプリケーションが実行中で、前記第1の周期を選択している場合において、一定時間ユーザによる操作がなされなかったときには、前記第1の周期に代えて前記第2の周期を選択して、当該第2の周期で前記サーチ部にサーチさせ、
前記第2の周期を選択している場合において、操作が行われたときには、前記第2の周期に代えて前記第1の周期を選択して、当該第1の周期で前記サーチ部にサーチさせる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯通信端末。 - 前記サーチ周期選択部は、前記通信アプリケーションを実行中ではなく、
前記第3の周期を選択している場合において、一定時間ユーザによる操作がなされなかったときには、前記第3の周期に代えて前記第4の周期を選択して、当該第4の周期で前記サーチ部にサーチさせ、
前記第4の周期を選択している場合において、操作が行われたときには、前記第4の周期に代えて前記第3の周期を選択して、当該第3の周期で前記サーチ部にサーチさせる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯通信端末。 - 前記通信アプリケーションの識別情報を記憶している記憶部を備え、
前記通信アプリケーション判定部は、前記記憶部に記憶されている前記通信アプリケーションの前記識別情報と実行中のアプリケーションプログラムの識別情報が一致する場合に当該アプリケーションプログラムを前記通信アプリケーションであると判定する
ことを特徴とする請求項2記載の携帯通信端末。 - 前記通信アプリケーション判定部は、前記アプリケーションプログラムから前記通信部
を通じて通信を行うか否かを示す情報を取得し、前記アプリケーションプログラムから前
記情報を得た場合に、当該情報が通信を行う旨の情報であったときは当該アプリケーショ
ンプログラムを前記通信アプリケーションであると判定する
ことを特徴とする請求項2記載の携帯通信端末。 - 基地局のサーチを行うサーチ部と、
前記サーチ部でサーチされた一つもしくは複数の基地局と通信を行う通信部と、
を備える携帯通信端末のプロセッサに基地局をサーチする周期を選択させるためのサーチ周期選択処理を行わせるためのサーチ周期選択プログラムであって、
前記サーチ周期選択処理は、
実行中のアプリケーションプログラムが前記通信アプリケーション判定部によって前記通信アプリケーションであると判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第1の周期及び当該第1の周期よりも長い周期の第2の周期から選択し、
前記通信アプリケーションではないと判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第3の周期及び当該第3の周期よりも周期の長い第4の周期から選択し、選択した周期で前記サーチ部にサーチさせるサーチ周期選択ステップとを含み、
前記第3の周期及び前記第4の周期は共に、前記第1の周期及び前記第2の周期とも異なる周期である、
ことを特徴とするサーチ周期選択プログラム。 - 基地局のサーチを行うサーチ部と、
前記サーチ部でサーチされた一つもしくは複数の基地局と通信を行う通信部と、
を備える携帯通信端末におけるサーチ周期選択方法であって、
実行中のアプリケーションプログラムが前記通信部を通じて通信を行う処理を含む通信アプリケーションであるか否かの判定を行う通信アプリケーション判定ステップと、
実行中のアプリケーションプログラムが前記通信アプリケーション判定部によって前記通信アプリケーションであると判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第1の周期及び当該第1の周期よりも長い周期の第2の周期から選択し、
前記通信アプリケーションではないと判定された場合には、自機の操作状況に応じて、第3の周期及び当該第3の周期よりも周期の長い第4の周期から選択し、選択した周期で前記サーチ部にサーチさせるサーチ周期選択ステップとを含み、
前記第3の周期及び前記第4の周期は共に、前記第1の周期及び前記第2の周期とも異なる周期である、
ことを特徴とするサーチ周期選択方法。
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