JP5542511B2 - コンタクトレンズ用眼科組成物 - Google Patents

コンタクトレンズ用眼科組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5542511B2
JP5542511B2 JP2010093475A JP2010093475A JP5542511B2 JP 5542511 B2 JP5542511 B2 JP 5542511B2 JP 2010093475 A JP2010093475 A JP 2010093475A JP 2010093475 A JP2010093475 A JP 2010093475A JP 5542511 B2 JP5542511 B2 JP 5542511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact lens
ophthalmic composition
contact lenses
contact
adhesion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010093475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011219446A (ja
Inventor
江利 松本
温子 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2010093475A priority Critical patent/JP5542511B2/ja
Publication of JP2011219446A publication Critical patent/JP2011219446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5542511B2 publication Critical patent/JP5542511B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

本発明は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制できるコンタクトレンズ用眼科組成物に関する。また、本発明は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する方法に関する。更に、本発明は、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する方法、及びコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着を抑制する方法に関する。
近年、コンタクトレンズが急速に普及し、中でもソフトコンタクトレンズ(SCL)の装用者が増えており、長期間に亘って連続的に装用可能なコンタクトレンズも開発されている。一方、角膜は物理的刺激に弱く損傷を受け易いため、角膜と直接接触するコンタクトレンズには高い安全性が求められている。しかしながら、コンタクトレンズの脱着時や、コンタクトレンズ装用中に角膜上でレンズが動いた際には、コンタクトレンズと角膜との間に不可避的に摩擦が生じる。このようなコンタクトレンズと角膜との摩擦は、角膜から角膜上皮細胞を剥離する原因にもなりかねない。また、角膜上皮細胞の剥離は、角膜表面の損傷やそれに伴う痛みを発生させる恐れがあり、ひいてはコンタクトレンズ使用者のQOL(Quality of Life)を著しく低下させることにもなる。そのため、コンタクトレンズと角膜との摩擦による角膜上皮細胞の剥離を低減させるために、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を極力低減させることが求められている。しかしながら、眼科組成物を利用して、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する技術については、未だ十分に検討がなされていないのが現状である。
一方、酸化型グルタチオン(GSSG)は、N末端側からグルタミン酸、システイン及びグリシンがペプチド結合したグルタチオン(以下、還元型グルタチオン又はGSHと記載することもある)の2分子が、ジスルフィド結合で連結したペプチドである。酸化型グルタチオンは、眼科分野では、白内障、硝子体、緑内障等の眼科手術時の眼内・眼外の洗浄及び眼灌流等に使用されている。また、ホウ酸及び/又はその塩は、緩衝作用を有するため、製剤の緩衝剤等としてこれまでにも眼科組成物で使用されている。
しかしながら、これまでに、酸化型グルタチオンについても、ホウ酸及び/又はその塩についても、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着に対して及ぼす影響については、明らかにはされていない。ましてや、酸化型グルタチオンと、及びホウ酸及び/又はその塩とを併用した場合に、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着に及ぼす影響については、推認すらできないのが現状である。
特表平6−507503号公報
本発明は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制できるコンタクトレンズ用眼科組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、驚くべきことに、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及び/又はその塩とを配合したコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を効果的に抑制できることを見出した。また、本発明者等は検討を進めたところ、意外にも、酸化型グルタチオンを配合することによって、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制できることを見出した。更には、本発明者等は、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及び/又はその塩とを併用することによって、コンタクトレンズへのアカントアメーバの付着を抑制できることをも見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様のコンタクトレンズ用眼科組成物を提供する。
項1-1. (A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むことを特徴とする、コンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-2. (A)成分の含有割合が0.0001〜2w/v%である、項1-1に記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-3. (B)成分として、ホウ酸を含む、項1-1又は1-2に記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-4. (B)成分の含有割合が0.001〜3w/v%である、項1-1乃至1-3のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-5. (A)成分の総量1重量部当たり、(B)成分を総量で0.001〜2000重量部含有する、項1-1乃至1-4のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-6. コンタクトレンズケア用剤である、項1-1乃至1-5のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-7. コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液である、項1-1乃至1-6のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-8. ソフトコンタクトレンズ用である、項1-1乃至1-7のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-9. シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用である、項1-1乃至1-8のいずれかに記載のコンタクトレンズ用眼科組成物。
また、本発明は、下記に掲げるコンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する方法を提供する。
項2.(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含有するコンタクトレンズ用眼科組成物と、コンタクトレンズとを接触させることを特徴とする、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する方法。
また、本発明は、下記に掲げるコンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用をコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供する。
項3.コンタクトレンズ用眼科組成物に、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを配合することを特徴とする、コンタクトレンズ用眼科組成物にコンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用を付与する方法。
また、本発明は、下記に掲げるホウ酸及び/又はその塩によるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する方法を提供する。
項4.コンタクトレンズ用眼科組成物において、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを併用することを特徴とする、該(B)成分により引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する方法。
また、本発明は、下記に掲げるホウ酸及び/又はその塩によるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する作用をコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供する。
項5.(A)酸化型グルタチオンを含有するコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを配合することを特徴とする、該(B)成分により引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する作用を該コンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法。
また、本発明は、下記に掲げるコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着を抑制する方法を提供する。
項6.(A)酸化型グルタチオンと(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むコンタクトレンズ用眼科組成物を、コンタクトレンズと接触させることを特徴とする、コンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制方法。
本発明は、下記に掲げるコンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制作用をコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供する。
項7.コンタクトレンズ用眼科組成物に、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを配合することを特徴とする、コンタクトレンズへのアカントアメーバ付着を抑制する作用を該コンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、コンタクトレンズに対する角膜上皮細胞の接着を効果的に抑制できるので、コンタクトレンズの使用による角膜表面の損傷やそれに伴う痛みを改善することができる。また、コンタクトレンズ装用時には角膜に障害が起きても自覚し難いことが知られており、長期間に亘りコンタクトレンズの連続装用を繰り返すと、重症になるまで気づかないことがある。しかし、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、長期間に亘りコンタクトレンズの連続装用を繰り返しても、角膜表面の損傷等が起こり難いため、前述のような重症化を未然に防ぎ、高い安全性をもってコンタクトレンズを長期間連続装用することをも可能になる。
また、コンタクトレンズ用眼科組成物において、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及び/又はその塩とを併用することによって、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズの変形(サイズ変化)を効果的に抑制できるので、装用感を損ねることなく、コンタクトレンズを使用することが可能になる。また、コンタクトレンズのサイズ変化は、予想外の物理的ストレスなどを眼に与える恐れがあるが、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズのサイズ変化を抑制できるので、高い安全性をもってコンタクトレンズを使用する為にも有効である。また、コンタクトレンズの過度のサイズ変化は、レンズ本来の視力矯正力を損なわせることもあるが、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズの変形を効果的に抑制できるので、レンズの視力矯正力を維持する為にも有効である。
更に、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、コンタクトレンズへのアカントアメーバ(例えばAcanthamoeba castellaniiAcanthamoeba polyphaga等)の付着を抑制できるので、コンタクトレンズを介したアカントアメーバ角膜感染症を予防することができる。コンタクトレンズは、アカントアメーバ角膜感染症の感染源にもなっているとも言われているが、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物を使用することによって、コンタクトレンズの使用によるアカントアメーバ角膜感染症のリスクを低減できる。
このように、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化の抑制、並びにコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制という有利な効果を奏するので、汎用性があり、様々なコンタクトレンズに好適に使用でき、その実用的価値は極めて高い。
試験例2において、試験液(実施例2及び比較例4)について、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に及ぼす影響を評価した結果を示す図である。 試験例2において、試験液(実施例3及び比較例5)について、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に及ぼす影響を評価した結果を示す図である。
1.コンタクトレンズ用眼科組成物
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、酸化型グルタチオン(以下、単に(A)成分と表記することもある)を含有する。
酸化型グルタチオンは、グルタミン酸、システイン及びグリシンがペプチド結合によって結合しているトリペプチド(還元型グルタチオン;GSH)2分子がジスルフィド結合で連結しているペプチドとして公知の化合物である。本発明に使用される酸化型グルタチオンは、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物において、(A)成分の含有割合は、(A)成分の種類、併用する(B)成分の種類、該コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定されるが、一例として、コンタクトレンズ用眼科組成物の総量に対して、(A)成分が総量で0.0001〜2w/v%、好ましくは0.0005〜1w/v%、更に好ましくは0.001〜0.3w/v%が例示される。
上記(A)成分の含有割合は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用を一層高めるという観点から好適であり、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化の抑制作用、又はコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制作用を一層高めるという観点からも好適である。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、上記(A)成分に加えて、ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種(以下、単に(B)成分と表記することもある)を含有する。このように(A)及び(B)成分を併用することによって、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を顕著に抑制することが可能になる。また、(A)及び(B)成分の併用は、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制でき、更にコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着を抑制することも可能になる。
ホウ酸は、ホウ素のオキソ酸の総称であり、オルトホウ酸、メタホウ酸、テトラホウ酸等が含まれる。ホウ酸は、公知の化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。
また、ホウ酸の塩は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されることを限度として、特に制限されるものではないが、例えば、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、アミノ酸、トリピリジン、ピコリン等の有機アミンとの塩等);無機塩基との塩[アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等);アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等);その他の金属塩(アルミニウム塩等)等]等が挙げられる。これらのホウ酸の塩の中でも、好ましくは無機塩基との塩であり、より好ましくはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩であり、更に好ましくはアルカリ金属塩であり、特に好ましくはナトリウム塩である。これらのホウ酸の塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
また、ホウ酸及び/又はその塩は、水和物の形態でも使用できる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物において、(B)成分は、ホウ酸及びその塩の中から1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。本発明に使用される(B)成分としては、具体的には、オルトホウ酸、メタホウ酸、テトラホウ酸等のホウ酸;オルトホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナトリウム、五ホウ酸ナトリウム、六ホウ酸ナトリウム、八ホウ酸ナトリウム、二ホウ酸ナトリウム、オルトホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、テトラホウ酸カリウム、オルトホウ酸アンモニウム、メタホウ酸アンモニウム、テトラホウ酸アンモニウム、ホウ砂等のホウ酸の塩が例示される。これらの中でも、とりわけホウ酸(特にオルトホウ酸)は、コンタクトレンズのサイズ変化の抑制作用、又はコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制作用を一層向上させ得るため、本発明の(B)成分として好適である。また、本発明において、(B)成分の好適な一態様として、ホウ酸単独、又はホウ酸とホウ砂の組合せが挙げられる。尚、ホウ酸、ホウ砂は、日本薬局方適合品が好適に用いられ、これらは市販のものを用いることができる。また、組み合わせて使用する場合、これらの比率については、特に制限されるものではないが、ホウ酸1重量部当たり、ホウ砂が総量で、通常0.001〜10重量部、好ましくは0.005〜1重量部、更に好ましくは0.01〜0.8重量部が挙げられる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物において、(B)成分の配合割合は、併用する(A)成分の種類、使用する(B)成分の種類、該コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定されるが、一例として、コンタクトレンズ用眼科組成物の総量に対して、(B)成分が総量で0.001〜5w/v%、好ましくは0.01〜2w/v%、更に好ましくは0.05〜1w/v%、特に好ましくは0.1〜0.5w/v%が例示される。上記(B)成分の含有割合は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用を一層高めるという観点から好適であり、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化の抑制作用、又はコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制作用を一層高めるという観点からも好適である。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物における(A)成分及び(B)成分の比率については、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用を一層高めるという観点から(A)成分の総量1重量部に対して、(B)成分が総量で0.001〜2000重量部、好ましくは0.01〜500重量部、更に好ましくは0.2〜100重量部となる比率が例示される。ここで例示する比率は、ホウ酸及び/又はその塩によって引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化の抑制を一層高める、又はコンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制作用を一層高めるという観点からも好適である。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、更に界面活性剤を含有していてもよい。本発明の眼科組成物に配合可能な界面活性剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されることを限度として特に制限されず、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤のいずれであってもよい。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に配合可能な非イオン性界面活性剤としては、具体的には、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;ポロクサマー407、ポロクサマー235、ポロクサマー188、ポロクサマー403、ポロクサマー237、ポロクサマー124等のPOE・POPブロックコポリマー類;POE(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)等のPOE硬化ヒマシ油類;POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE-POPアルキルエーテル類;POE(10)ノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類等が挙げられる。なお、上記で例示する化合物において、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレン、及び括弧内の数字は付加モル数を示す。また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に配合可能な両性界面活性剤としては、具体的には、アルキルジアミノエチルグリシン又はその塩(例えば、塩酸塩等)等が例示される。また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に配合可能な陽イオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が例示される。また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に配合可能な陰イオン性界面活性剤としては、具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪族α−スルホメチルエステル、α−オレフィンスルホン酸等が例示される。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物において、上記界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の界面活性剤の中でも、好ましくは非イオン性界面活性剤;より好ましくはPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE硬化ヒマシ油類、又はPOE・POPブロックコポリマー類;更に好ましくはポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポロクサマー407が用いられる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に界面活性剤を配合する場合、該界面活性剤の含有割合については、該界面活性剤の種類、他の配合成分の種類や含有割合、該眼科組成物の製剤形態等に応じて適宜設定できる。界面活性剤の含有割合の一例として、該コンタクトレンズ用眼科組成物の総量に対して、該界面活性剤が総量で、0.001〜1.0w/v%、好ましくは0.005〜0.7w/v%、更に好ましくは0.01〜0.5w/v%が例示される。
また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、更に等張化剤を含有していてもよい。本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に配合できる等張化剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。かかる等張化剤の具体例として、例えば、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、グリセリン、プロピレングリコール等が挙げられる。これらの等張化剤の中でも、好ましくは、グリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが挙げられ、更に好ましくは塩化ナトリウム又はグリセリンが挙げられ、特に好ましくは塩化ナトリウムが挙げられる。これらの等張化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物に等張化剤を配合する場合、該等張化剤の含有割合については、使用する等張化剤の種類等に応じて異なり、一律に規定することはできないが、例えば、該コンタクトレンズ用眼科組成物の総量に対し、該等張化剤が総量で0.01〜10w/v%、好ましくは0.05〜5w/v%、更に好ましくは0.1〜3w/v%となる割合が例示される。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、更にホウ酸及び/又はその塩以外の緩衝剤を含有してもよい。ホウ酸及び/又はその塩以外の緩衝剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。かかる緩衝剤の一例として、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、イプシロン−アミノカプロン酸、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩等が挙げられる。これらの緩衝剤は組み合わせて使用しても良い。ホウ酸及び/又はその塩以外の緩衝剤として、好ましいものは、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、及びクエン酸緩衝剤であり、より好ましいものは、リン酸緩衝剤である。リン酸緩衝剤としては、リン酸、又はリン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩等のリン酸塩が挙げられる。炭酸緩衝剤としては、炭酸、又は炭酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類金属塩等の炭酸塩が挙げられる。クエン酸緩衝剤としては、クエン酸、又はクエン酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ土類金属塩等が挙げられる。また、リン酸緩衝剤として、リン酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、リン酸緩衝剤として、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等);炭酸緩衝剤として、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等);クエン酸緩衝剤として、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等);酢酸緩衝剤として、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等);アスパラギン酸又はその塩(アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウム等)等が例示できる。これらのホウ酸及び/又はその塩以外の緩衝剤は1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物にホウ酸及び/又はその塩以外の緩衝剤を配合する場合、該緩衝剤の含有割合については、使用する緩衝剤の種類、他の配合成分の種類や含有割合、該コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態等に応じて異なり、一律に規定することはできないが、例えば、該コンタクトレンズ用眼科組成物の総量に対して、該緩衝剤が総量で0.01〜10w/v%、好ましくは0.1〜5w/v%、更に好ましくは0.2〜2w/v%となる割合が例示される。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物のpHについては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば特に限定されるものではない。本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物のpHの一例として、4.0〜9.5、好ましくは5.0〜9.0、更に好ましくは6.2〜8.5、特に好ましくは6.5〜8となる範囲が挙げられる。
また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の浸透圧については、生体に許容される範囲内であれば、特に制限されない。本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の浸透圧比の一例として、好ましくは0.5〜5.0、更に好ましくは0.6〜3.0、特に好ましくは0.7〜2.0となる範囲が挙げられる。浸透圧の調整は無機塩、多価アルコール、糖アルコール、糖類等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。浸透圧比は、第十五改正日本薬局方に基づき286mOsm(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(氷点降下法)を参考にして測定する。なお、浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)は、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)を用いる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記成分の他に、種々の薬理活性成分や生理活性成分を組み合わせて適当量含有してもよい。かかる成分は特に制限されず、例えば、一般用医薬品製造(輸入)承認基準2000年版(薬事審査研究会監修)に記載された眼科用薬における有効成分が例示できる。具体的には、眼科用薬において用いられる成分としては、次のような成分が挙げられる。
抗ヒスタミン剤:例えば、イプロヘプチン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸ケトチフェン、ペミロラストカリウム等。
充血除去剤:例えば、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硫酸ナファゾリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等。
殺菌剤:例えば、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサニド等。
ビタミン類:例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、酢酸トコフェロール等。
アミノ酸類:例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム等。
消炎剤:例えば、グリチルリチン酸二カリウム、プラノプロフェン、アラントイン、アズレン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレン、ε−アミノカプロン酸、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、塩化リゾチーム、甘草等。
その他:例えば、クロモグリク酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム等。
また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物には、発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途や製剤形態に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して適当量含有させてもよい。それらの添加物として、例えば、医薬品添加物事典2007(日本医薬品添加剤協会編集)に記載された各種添加物が例示できる。代表的な成分として次の添加物が挙げられる。
担体:例えば、水、含水エタノール等の水性担体。
糖類:例えば、シクロデキストリン等。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、グローキル(ローディア社製 商品名)等。
pH調節剤:例えば、塩酸、イプシロン−アミノカプロン酸、クエン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、硫酸、リン酸、ポリリン酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム等。
安定化剤:例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン等。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、所望量の上記(A)及び(B)成分、及び必要に応じて他の配合成分を所望の含有割合となるように添加することにより調製される。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、眼科分野で使用されるものであれば、その製剤形態については制限されない。例えば、コンタクトレンズ用点眼剤(コンタクトレンズを装着したまま使用可能な点眼剤)、コンタクトレンズ用洗眼剤(コンタクトレンズを装着したまま使用可能な洗眼剤)、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用剤(コンタクトレンズ消毒液、コンタクトレンズ保存液、コンタクトレンズ洗浄液、及びコンタクトレンズ洗浄・保存液、コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソルーション)等)等を挙げることができる。中でも、コンタクトレンズケア用剤は、コンタクトレンズの表裏に製剤が付着した状態で角膜と接触すること等から、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞接着抑制作用、コンタクトレンズのサイズ変化抑制作用、及びコンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制作用の付与が強く要求されている製剤形態であるため、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態として特に好適である。また、コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソリューション)は、コンタクトレンズの消毒・洗浄・保存を一液で行うため、コンタクトレンズを介して角膜に直接接触する製剤である。従って、コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液は、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞接着抑制作用、コンタクトレンズのサイズ変化抑制作用、及びコンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制作用がとりわけ高度に求められる製剤形態であり、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態として特に好適である。
なお、本発明において、コンタクトレンズとは、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、及び酸素透過性ハードコンタクトレンズのいずれをも包含する。また、ソフトコンタクトレンズとは、イオン性及び非イオン性の双方を包含し、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(以下、SHCLと略記することもある)及び非シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(シリコーンハイドロゲルレンズでは無いソフトコンタクトレンズ)の双方を包含する。
コンタクトレンズへの角膜上皮細胞接着やコンタクトレンズのサイズ変化は、ソフトコンタクトレンズにおいて強く認められる傾向がある。また、アカントアメーバ角膜感染症は、コンタクトレンズ装用者の中でも、ソフトコンタクトレンズ装用者が罹患することが多く、ソフトコンタクトレンズ装用者に対して角膜へのアカントアメーバの接着抑制作用が強く要求されている。そのため、本発明の眼科組成物の製剤形態として、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物(即ち、適用対象レンズがソフトコンタクトレンズであるコンタクトレンズ用眼科組成物)が好適である。
また、SCL分類がグループIVに属するソフトコンタクトレンズ(イオン性の高含水コンタクトレンズ)は、ホウ酸及び/又はその塩によってサイズ変化が引きおこされ易い傾向があり、当該サイズ変化の抑制が強く求められている。かかる観点から、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の好適な適用対象の一例として、SCL分類がグループIVのソフトコンタクトレンズが挙げられる。
また、SHCLは、高い酸素透過性を有するが故に長期間の使用が想定されており、最長1ヶ月間連続装用や終日装用される場合もあり、他のソフトコンタクトレンズに比べて装用中に角膜上皮細胞の接着を助長し易い傾向がある。更に、SHCLは、他のソフトコンタクトレンズに比べて、アカントアメーバを付着させやすい傾向がある。そのため、ソフトコンタクトレンズの中でも、とりわけSHCLに対して適用される眼科組成物(即ち、SHCL用眼科組成物)は、角膜上皮細胞の接着抑制作用及びコンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制作用がより強く求められる製剤形態である。かかる観点から、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態として、好ましくはSHCL用眼科組成物、更に好ましくはSHCL用点眼剤及びSHCLケア用剤、特に好ましくはSHCL消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソリューション)が挙げられる。なお、本明細書において、単にSHCLと表示する場合には、イオン性SHCL及び非イオン性SHCLの双方が包含される。ここでイオン性SHCLとは、米国FDA(米国食品医薬品局)基準に則り、SHCL素材中のイオン性成分含有率が1mol%以上であるSHCLを指し、非イオン性SHCLとは、米国FDA(米国食品医薬品局)基準に則り、コンタクトレンズ素材中のイオン性成分含有率が1mol%未満であるSHCLを指す。
更に、SHCLの中でも、非イオン性SHCLは、角膜上皮細胞との接着が顕著になる傾向があり、非イオン性SHCLに対して適用される眼科組成物(即ち、非イオン性SHCL用眼科組成物)には、角膜上皮細胞との接着抑制がより強く求められている。かかる観点から、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態として、好ましくは非イオン性SHCL用眼科組成物、更に好ましくは非イオン性SHCL用点眼剤及び非イオン性SHCLケア用剤、特に好ましくは非イオン性SHCL消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソリューション)が挙げられる。
また、SHCLの中でも、イオン性SHCLは、アカントアメーバの付着が顕著になる傾向があり、イオン性SHCLに対して適用される眼科組成物(即ち、イオン性SHCL用眼科組成物)には、アカントアメーバの付着抑制がより強く求められている。かかる観点からは、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態として、好ましくはイオン性SHCL用眼科組成物、更に好ましくはイオン性SHCL用点眼剤及びイオン性SHCLケア用液剤、特に好ましくはイオン性SHCL消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソリューション)が挙げられる。
本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を効果的に抑制できるので、コンタクトレンズの装用によって引き起こされる角膜上皮障害を予防することができる。従って、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズの装用により生じる角膜上皮障害の予防剤として用いることができる。
また、角膜上皮細胞はアレルゲン等に対するバリアー機能も有しているので、コンタクトレンズ装用により引き起こされる角膜上皮障害は、そのバリアー機能を低下させ、目のアレルギー症状等を発症させ易くする畏れがある。これに対して、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制することによって、角膜上皮細胞を正常な状態に保持し、角膜上皮細胞のバリアー機能を維持させることが可能である。従って、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズを装用する者が、アレルギー症状を始めとする種々の眼病に対して抵抗力を高めて予防するための眼病予防剤(例えば、アレルギー症状の予防剤)として好適に用いられる。
また、本発明のコンタクトレンズ用眼科組成物は、コンタクトレンズへのアカントアメーバの接着抑制作用を発揮できるので、アカントアメーバ角膜感染症の予防の用途に使用することができる。
2.コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制方法、及びコンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する作用をコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法
前述するように、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及び/又はその塩とを併用することによって、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制することができる。
従って、本発明は、更に別の観点から、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含有するコンタクトレンズ用眼科組成物と、コンタクトレンズとを接触させることを特徴とする、コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着を抑制する方法を提供する。更には、コンタクトレンズ用眼科組成物に、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを配合することを特徴とする、コンタクトレンズ用眼科組成物にコンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制作用を付与する方法を提供する。
これらの方法において、使用する(A)及び(B)成分の種類、それらの含有割合、それらの比率、その他に配合される成分の種類や含有割合、コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態、コンタクトレンズの種類等については、前記「1.コンタクトレンズ用眼科組成物」と同様である。
3.ホウ酸及び/又はその塩によるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する方法、及びホウ酸及び/又はその塩によるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する作用を眼科組成物に付与する方法
前述するように、コンタクトレンズ用眼科組成物中で、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及び/又はその塩とを共存させることによって、ホウ酸及び/又はその塩との接触で引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制することができる。
従って、本発明は、更に別の観点から、コンタクトレンズ用眼科組成物において、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを併用することを特徴とする、該(B)成分により引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する方法を提供する。また、本発明は、(A)酸化型グルタチオンを含有するコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、該(B)成分により引き起こされるコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する作用を該コンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供する。
これらの方法において、使用する(A)及び(B)成分の種類、それらの含有割合、それらの比率、その他に配合される成分の種類や含有割合、コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態、コンタクトレンズの種類等については、前記「1.コンタクトレンズ用眼科組成物」と同様である。
4.コンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制方法、及びコンタクトレンズへのアカントアメーバ付着抑制作用をコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法
また、前述するように、(A)及び(B)成分を併用することによって、コンタクトレンズへのアカントアメーバの付着を抑制することができる。
従って、本発明は、更に別の観点から、(A)酸化型グルタチオンと(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むコンタクトレンズ用眼科組成物を、コンタクトレンズと接触させることを特徴とする、コンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制方法を提供する。また、本発明は、コンタクトレンズ用眼科組成物に、(A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを配合することを特徴とする、コンタクトレンズへのアカントアメーバ付着を抑制する作用を該コンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法をも提供する。
これらの方法において、使用する(A)及び(B)成分の種類、それらの含有割合、それらの比率、その他に配合される成分の種類や含有割合、コンタクトレンズ用眼科組成物の製剤形態、コンタクトレンズの種類等については、前記「1.コンタクトレンズ用眼科組成物」と同様である。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
試験例1:コンタクトレンズへの角膜上皮細胞の接着抑制試験
表1に示す試験液(実施例1及び比較例1−2)を用いて、SCLに対する角膜上皮細胞の接着抑制効果を評価した。
SCL(非イオン性SHCL、主材質LotrafilconB、含水率33.0%、ベースカーブ(BC)8.6、レンズ直径(DIA)14.2mm)を、生理食塩液にすばやく(1秒程度)浸漬させ、レンズに付着した余分なコンタクトレンズ包装液をすすいだ(レンズの前処理)。
前処理後のレンズを、表1に示す各試験液(実施例1及び比較例1−2)1mlに一枚づつ浸漬し、34℃条件下で2時間静置した。各試験液から取り出したSCLを、増殖用培地(10%ウシ胎児血清含有DMEM培地)が900μL入った24ウェルプレート(細菌試験用)に凸面が上になるように一枚づつ浸漬させた。各ウェルに、増殖用培地を用いて調整したウサギ角膜上皮細胞株SIRC(ATCC number:CCL-60)の細胞懸濁液(1×105cell/ml)を100μLづつ播種し、37℃、5%CO条件下で48時間培養した後、レンズに接着した生存細胞数を計測した(サンプル群)。また、コントロールとして、表1に示すコントロール試験液で同様の操作を行ったSCLを用いて、上記と同条件でウサギ角膜上皮細胞株の細胞懸濁液を播種して培養を行い、SCLに接着した生存細胞数を計測した(コントロール群)。更に、ブランクとして、ウサギ角膜上皮細胞を播種せずに増殖用培地(10%ウシ胎児血清含有DMEM培地)1000μLのみを添加したウェルを作製し、37℃、5%CO条件下で48時間静置した(ブランク群)。なお、生存細胞数の計測には、Cell Counting Kit((株)同仁化学研究所)を用い、下式に従って細胞接着抑制率(%)を算出した。
Figure 0005542511
得られた結果を表1に併せて示す。この結果、コントロール試験液で処理した場合と比較し、酸化型グルタチオン単独(比較例1)で処理した場合は、細胞接着抑制効果はやや改善された。一方、ホウ酸類単独(比較例2)で処理した場合は、むしろ細胞接着抑制効果は悪化した。これに対して、酸化型グルタチオン及びホウ酸類を同時に含有する試験液(実施例1)で処理したSCLでは著しく高い上皮細胞接着抑制効果が得られることが判明した。実施例1の試験液によって認められた細胞接着抑制効果は、比較例1又は2の試験液で処理した場合からは想像し得ない程に格段に優れたものである。
Figure 0005542511
試験例2:コンタクトレンズのサイズ変化抑制試験
表2に記載の試験液(実施例2−3及び比較例3−5)を用いて、SCL(ソフトコンタクトレンズ分類:グループIV、主材質:etafilconA、含水率:58%)のサイズ変化に与える影響について評価を行った。
具体的には、以下の方法により評価した。まず、生理食塩水5mL中にSCLを1枚ずつ浸漬して24時間放置し、レンズサイズを安定化させた(レンズの前処理)。前処理後、生理食塩水を満たしたセルにレンズを移し、該セルを万能投影機(製品名:PROFILE PROJECTOR V-12B、Nikon製)にセットして、レンズのサイズを測定した(スタート値)。次に、SCLを表2に記載の各試験液20mLに浸漬し、4時間室温にて保存した。4時間後、セルを各試験液で共洗いし、それらのセルに各処方液を満たしてレンズを浸漬した。次いで、セルを万能投影機にセットして、レンズのサイズを測定した(保存後値)。そして、測定されたレンズのサイズの保存後値からスタート値を差し引くことにより、各レンズのサイズ変化を算出した。次いで、比較例3の試験液を使用した場合のレンズのサイズ変化を100として、各試験液を使用した際のレンズのサイズ変化の相対値を算出した。
Figure 0005542511
本試験では、ソフトコンタクトレンズが生理食塩水に浸漬した状態は、ソフトコンタクトレンズが涙液のみと接している状態をモデル化しており、ソフトコンタクトレンズが試験液に浸漬した状態は、ソフトコンタクトレンズがコンタクトレンズケア用液剤に浸漬、又はソフトコンタクトレンズ装用中に点眼剤を点眼した状態をモデル化している。コンタクトレンズのサイズ、即ち、レンズの物性が大きく変化すると、予想外の物理的ストレスなどを眼に与え、眼障害等を引き起こすなど、種々の問題が生じる可能性がある。そのため、コンタクトレンズのサイズは、涙液のみと接触している時と、装着時又は点眼剤の点眼後では、サイズ変化が少ない方が望ましい。
本試験の結果を図1及び図2に示す。酸化型グルタチオンを単独で含む試験液(比較例3)の場合、ソフトコンタクトレンズを膨潤させた。また、ホウ酸及びホウ砂を含む試験液でも、ソフトコンタクトレンズを膨潤させた。一方、酸化型グルタチオンと、ホウ酸及びホウ砂とを併用した場合(実施例2−3)では、意外にも、ソフトコンタクトレンズの膨潤を抑制していた。
試験例3:コンタクトレンズへのアカントアメーバの付着抑制試験
表3に示す試験液(実施例4−5及び比較例6)を用いて、SCL(イオン性SHCL、SCL分類:グループIII、主材質:BalafilconA、含水率36.0%、BC 8.6、DIA 14.0mm)へのAcanthamoeba castellanii(ATCC30868)の付着性について評価した。
SCLを1枚あたり1/4リンゲル液(日本薬局方リンゲル液を精製水で1/4に希釈したもの;以下、1/4RS)約3mLに1晩浸漬させた(レンズの前処理)。各試験液(実施例4−5及び比較例6)500μLを48ウェルマルチプレートに入れて準備した。すすぎ用に別容器に準備したそれぞれの試験液に前処理済みのレンズをすばやく(約1秒)浸漬させて余分な1/4リンゲル液をすすいだ。その後、生検トレパンで直径6mmの円状にカットしたSCLを、48ウェルマルチプレートに準備した各試験液500μLに1枚ずつ入れた。ブランクとしては1/4RSを用いた(n=3)。更に約5×105cells/mLに調整したAcanthamoeba castellanii菌液(1/4RSで懸濁)を各ウエルに50μLずつ入れ、4時間室温遮光下にて保存した。次に、それぞれのSCLをピンセットで1/4RS100mLにすばやく(約1秒)浸漬させて余分な試験液をすすいだ後、1/4RS1mLを入れた1.5mL容量マイクロチューブに移し、1分間試験管ミキサーにかけることで、各SCLに付着したアメーバを剥がし、付着アメーバ液とした。
得られた付着アメーバ液を、PYG培地にて10倍希釈し、さらに10倍希釈を繰り返し10-4まで希釈した液(10-1、10-2、10-3、10-4)をそれぞれ96ウェルプレートに180μLずつ入れ、32℃7日間培養した。各希釈段階におけるアメーバの増殖の有無を評価し、Spearman-karber法にてSCLに対する付着アメーバ数を求めた。Spearman-karber法について、詳しくは、顕微鏡によって、形成されたコロニーの有無を観察し(レンズ1枚につきn=4)、それぞれの希釈段階においてアメーバが増殖したサンプル数(0〜4)を計測してSpearman-karberの式に当てはめることにより、元の付着アメーバ液におけるAcanthamoeba castellaniiの菌数(アメーバ数)を求めた(サンプル群)。また、コントロールとして、表3に示すコントロール試験液を用いて同様の操作を行って、上記と同条件で試験を実施し、付着アメーバ液中のアメーバ数を計測した(コントロール群)。得られたアメーバ数から下記式に従ってアメーバ付着抑制率を算出した。
Figure 0005542511
得られた結果を表3に併せて示す。この結果から、ホウ酸単独(比較例6)では、SCLへのアカントアメーバの付着抑制効果は認められなかったが、酸化型グルタチオンとホウ酸を併用した場合(実施例4−5)には、顕著に優れたSCLへのアカントアメーバの付着抑制効果が認められた。
Figure 0005542511
製剤例
表4に記載の処方で、コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液(マルチパーパスソリューション)(実施例6−11)が調製される。
Figure 0005542511

Claims (4)

  1. (A)酸化型グルタチオンと、(B)ホウ酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種とを含むことを特徴とする、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  2. (B)成分として、ホウ酸を含む、請求項1に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  3. (A)成分の総量1重量部当たり、(B)成分を総量で0.001〜2000重量部含有する、請求項1又は2に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  4. コンタクトレンズ消毒・洗浄・保存液である、請求項1乃至3のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
JP2010093475A 2010-04-14 2010-04-14 コンタクトレンズ用眼科組成物 Active JP5542511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093475A JP5542511B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 コンタクトレンズ用眼科組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093475A JP5542511B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 コンタクトレンズ用眼科組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011219446A JP2011219446A (ja) 2011-11-04
JP5542511B2 true JP5542511B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45036880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010093475A Active JP5542511B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 コンタクトレンズ用眼科組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5542511B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611704B2 (ja) * 1989-01-19 1994-02-16 参天製薬株式会社 角膜疾患治療用点眼剤
NZ242358A (en) * 1991-05-10 1994-03-25 Allergan Inc Use of thiol compounds to inhibit deposits on a contact lens
JP2003057610A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Ophtecs Corp コンタクトレンズ用液剤組成物
JP2003329985A (ja) * 2002-05-15 2003-11-19 Tomey Corp コンタクトレンズ用液剤
JP2009161456A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Lion Corp 眼科用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011219446A (ja) 2011-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5568246B2 (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP5616620B2 (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5616618B2 (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2020073606A (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2012031075A (ja) イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5688954B2 (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2016166248A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5700479B2 (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2011111441A (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5650864B2 (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5542511B2 (ja) コンタクトレンズ用眼科組成物
JP5448557B2 (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2014101391A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2011221464A (ja) コンタクトレンズ用眼科組成物
JP2015028090A (ja) 非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5689200B2 (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2020109121A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5689198B2 (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2018197271A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2016222727A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2015098473A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
JP2010090119A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2010090120A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2010090118A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤
JP2015078236A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5542511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250