JP2003329985A - コンタクトレンズ用液剤 - Google Patents

コンタクトレンズ用液剤

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JP2003329985A
JP2003329985A JP2002140466A JP2002140466A JP2003329985A JP 2003329985 A JP2003329985 A JP 2003329985A JP 2002140466 A JP2002140466 A JP 2002140466A JP 2002140466 A JP2002140466 A JP 2002140466A JP 2003329985 A JP2003329985 A JP 2003329985A
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contact lenses
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Keiko Ibaraki
敬子 茨木
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Tomey Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼の傷害の原因となりうるような殺菌剤を用
いることなく、眼に対して安全で、コンタクトレンズの
ケアに対して高い消毒効果を有し、さらに洗浄効果をも
有するコンタクトレンズ用液剤を提供することにある。 【解決手段】 アルキル硫酸塩(特にラウリル硫酸ナト
リウム)とホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤等の緩衝剤を組
み合わせることにより、殺菌剤を用いることなく、コン
タクトレンズのケアに対して高い消毒効果を発現し、ア
ルキル硫酸塩によるレンズ洗浄効果をも有するコンタク
トレンズ用液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトレンズ
用液剤に係り、特に、従来汎用されている殺菌剤を用い
ることなく、優れた防腐乃至は殺菌効果を発揮すると共
に、眼に対する安全性をも十分に備えたコンタクトレン
ズ用液剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは人の眼に直接接触し
て使用されるので、これを安全且つ快適に装用するため
には、定期的に洗浄・消毒等の手入れを行うことが必要
となる。コンタクトレンズには涙液中の成分や、手指に
よる取扱中に汚れが付着し、これを放置してそのまま使
用を継続すれば、角膜や結膜に対し悪影響を及ぼすこと
は必至である。また、これらの汚れが原因でコンタクト
レンズを保存中に細菌などの微生物が増殖するおそれも
あり、それらの微生物によっても眼感染症などを引き起
こす可能性もある。従来、コンタクトレンズの手入れ方
法としては、目的に応じた個別のソリューションにより
処理されていたが、近年は、使用者の利便性を考え、一
つのソリューションで、洗浄、保存、消毒などの全てを
行う多目的タイプの液剤が主流になりつつある。この液
剤には、コンタクトレンズから汚れを除去するための界
面活性剤や、消毒効果を有する殺菌剤が配合されてお
り、当然この液剤がコンタクトレンズに付着したまま眼
の中に入っても安全であるように設計されている。
【0003】前記殺菌剤は、それ自体安全性の高いもの
が選択され、処方においても消毒効果と安全性を考慮し
て必要最小限の使用がされている。しかし、殺菌剤の濃
度をいくら低く設定しても消毒効果を発現させるために
は有る程度配合しなければならず、そうするとコンタク
トレンズの表面ないし内部に殺菌剤が吸着し、殺菌剤に
よっては過濃度に蓄積するため、実際のレンズ装用中に
眼に持ち込まれる殺菌剤の濃度が高くなって、これら薬
剤によるアレルギー症状や、眼障害の発生を惹起すると
いう指摘もなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、本発明
は、上述した事情を背景にして為されたものであって、
その解決課題とするところは、眼の傷害の原因となりう
るような殺菌剤を用いることなく、眼に対して安全で、
コンタクトレンズのケアに際して高い消毒効果を有し、
さらに洗浄効果をも有するコンタクトレンズ用液剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、アニオン性界
面活性剤の一種であるアルキル硫酸塩とホウ酸緩衝剤、
リン酸緩衝剤等の緩衝剤を組み合わせることにより、殺
菌剤を用いることなく、高い消毒効果を発現しうること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、アルキル硫酸塩および
緩衝剤を含有することを特徴とするコンタクトレンズ用
液剤であって、アルキル硫酸塩の優れた洗浄効果と、こ
れに緩衝剤を組み合わせたことによりコンタクトレンズ
の消毒効果を有する多目的タイプの液剤をその要旨とす
るものである。
【0007】なお、かかる本発明に従うコンタクトレン
ズ用液剤にあっては、アルキル硫酸塩として化粧品原料
基準にも収載されているラウリル硫酸ナトリウムが、緩
衝剤としてホウ酸緩衝剤及び/又はリン酸緩衝剤が好ま
しく用いられる。特にこの組み合わせに優れた消毒効果
が発現されるからである。また本発明にかかるコンタク
トレンズ用液剤にあっては、有利にはアルキル硫酸塩の
濃度は0.01〜1.0(W/V)%とされ、緩衝剤の
濃度は0.05〜3.0(W/V)%とされる。これら
の濃度範囲で用いることにより、コンタクトレンズに付
着する脂質汚れなどの優れた洗浄力を有しつつ、殺菌剤
を使用しなくても消毒効果を有するコンタクトレンズ用
液剤が得られるのである。
【0008】さらに、本発明に従うコンタクトレンズ用
液剤のpHは6〜9と、中性から眼に対して安全な範囲
の弱アルカリ性において使用される。このpHは、前記
緩衝剤により容易に維持されることとなり、保存、使用
期間を通じて品質の安定した状態を保つことができるの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に従うコンタクトレンズ用
液剤に用いられるアルキル硫酸塩は、アニオン性界面活
性剤の一種であるが、アニオン性界面活性剤の中には他
に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、N−アシル
タウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル
カルボン酸塩などが挙げられる。本発明では特定のアニ
オン性界面活性剤であるアルキル硫酸塩を選択的に使用
し、緩衝剤と併用することにより、他の界面活性剤の使
用では得られない消毒効果を発現することができる。ア
ルキル硫酸塩に特有のこの効果は、殺菌剤の使用をする
ことなくコンタクトレンズの消毒ができるので、従来の
殺菌剤を使用した方法に比較して、コンタクトレンズへ
の殺菌剤の過濃度吸着の心配がないために、より一層安
全性にすぐれた液剤を提供することができる。
【0010】アルキル硫酸塩のなかでも、ラウリル硫酸
ナトリウムが特に好ましく用いられる。この界面活性剤
は脂質汚れに対して非常に優れた洗浄力を示し、コンタ
クトレンズの装用中に生じた眼脂由来の汚れはもとよ
り、レンズのはめはずしに際して手指からの汚れに対し
ても洗浄効果が高いので、通常のレンズの処理に際して
は擦り洗いを必要とせず、浸漬するのみで充分な洗浄効
果が得られる。この使用濃度は、0.01〜1.0(W
/V)%の範囲が好ましく、0.02〜0.5(W/
V)%がより好ましい。ラウリル硫酸ナトリウム濃度が
0.01(W/V)%より低いと、緩衝剤を組み合わせ
ても所望の消毒効果を発揮しえず、また1.0(W/
V)%よりも高くなると、洗浄効果として充分な上に必
要以上の界面活性剤による眼刺激が生じるおそれがある
からである。
【0011】本発明では、前記したアルキル硫酸塩に、
緩衝剤を併用することで従来にない(殺菌剤の存在を前
提としない)消毒効果が発現される。緩衝剤は、コンタ
クトレンズ用液剤には従来より添加されてきた各種のも
のの中から適宜選択されて用いられるが、具体的には、
ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、トリス緩衝剤、クエン酸
緩衝剤などが挙げられ、中でも、ホウ酸緩衝剤、リン酸
緩衝剤との組み合わせで用いられることにより、有効な
消毒効果が得られることから、特に好ましい。このよう
な緩衝剤の濃度は、一般に0.05〜3.0(W/V)
%とされ、好ましくは0.1〜1.5(W/V)%、特
に好ましくは0.3〜1.0(W/V)%とされる。緩
衝剤の濃度が、0.05(W/V)%より低い場合に
は、コンタクトレンズ用液剤のpHを一定に保つことが
難しくなるからであり、また3.0(W/V)%より高
くても、pHの安定性がより向上せしめられるというわ
けではないからである。
【0012】さらに、本発明に従うコンタクトレンズ用
液剤にあっては、他の添加成分として、キレート剤、増
粘剤、等張化剤、蛋白除去剤等も挙げられる。それら
は、眼に対して安全でありコンタクトレンズの素材に対
して悪影響を与えないものであれば、従来より公知の如
何なるものも用いることが出来、それらを必要に応じ
て、適宜組み合わせて含有せしめることも可能である。
具体的には、キレート剤としては、エデト酸ナトリウ
ム、クエン酸、ポリリン酸等があり、増粘剤としては、
プロピレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、増粘多糖類などが挙げられる。
また、本発明に従うコンタクトレンズ用液剤は、保存液
としても用いるので、眼に対する刺激を和らげるため
に、等張化剤を用いることが望ましく、その場合には、
一般に150〜400mOsm程度、好ましくは200
〜350mOsm程度の浸透圧に調整される。そのよう
な等張化剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
炭酸ナトリウム等を用いることができる。更に、蛋白質
汚れに対する洗浄効果を持たせるために、セリンプロテ
アーゼ、チオールプロテアーゼ、金属プロテアーゼ、カ
ルボキシルプロテアーゼ等の蛋白分解酵素を適宜添加す
ることも可能である。
【0013】ところで、本発明に従うコンタクトレンズ
用液剤を調製するにあたっては、通常の水溶液を調製す
る場合と同様に、所定量の滅菌精製水ないし脱イオン化
された水中に各成分を添加後、均一に溶解させることに
より容易に得られるものである。そのようにして得られ
るコンタクトレンズ用液剤は澄明であり、必要に応じて
オートクレーブによる滅菌・無菌濾過等を行うこともで
きる。また、前記所定の成分を錠剤もしくは粉末・顆粒
剤として供給し、使用者によって定量容器内で精製水等
を混合溶解して調製してもよい。
【0014】こうして得られた本発明に従うコンタクト
レンズ用液剤を用いた、コンタクトレンズの手入れ方法
は、以下のようにして行われることとなる。先ず、眼か
ら外したコンタクトレンズに対して、本発明に従うコン
タクトレンズ用液剤を数滴滴下し、かかるコンタクトレ
ンズを親指と人差し指の間で、あるいは手の平の上に保
持しながら、数秒から数十秒こすり洗いする。次いで、
かかるコンタクトレンズ用液剤で濯いだのち、該液剤を
充たしたケース中に10分から24時間、好ましくは3
0分から4時間浸漬することにより、保存・消毒を行
う。ただし、これはあくまでも例示であって、本発明の
液剤を用いた手入れ方法は前記に限定されるものではな
い。例えば、蛋白分解酵素を併用するに際しては、蛋白
質分解酵素を添加した本発明の液剤にコンタクトレンズ
を保存した後取り出して、本発明の液剤を用いて濯いだ
り、あるいは水道水等ですすいでから再び装用する場合
や、汚れのひどいコンタクトレンズに対しては、特殊な
酸化剤等を含む洗浄剤で処理した後に、本発明の液剤に
保存するなど、必要に応じた使用方法が採用される。
【0015】上記一連の処理により、コンタクトレンズ
を効果的、かつ簡便に洗浄消毒することができ、従来の
殺菌剤を使用しなくても消毒効果を有するので、コンタ
クトレンズへの殺菌剤の吸着・蓄積といった問題が有利
に解決されることとなる。
【0016】
【実施例】以下本発明をより具体的に明らかにするため
に、本発明に係るコンタクトレンズ用液剤について、幾
つかの実施例を示す。
【0017】実施例 1 −殺菌効果試験:緩衝剤の影響− 供試菌として黄色ブドウ球菌(S.a.;Staphylococcus
aureus)及びカンジダ・アルビカンス(C.a.;Candida
albicans)を用い、S.a.についてはソイビーンカゼイ
ン培地で35℃×24時間培養したもの、C.a.について
はブドウ糖ペプトン培地で23℃×48時間培養したも
のを用いて、それぞれ生理食塩水に懸濁し、107〜1
8cfu/mLの供試菌液となるように調製した。
【0018】一方、本発明例1〜6及び比較例1〜4の
各種のコンタクトレンズ用液剤を、下記表1に示される
成分組成において調製するとともに、そのpHを調製し
た。なお、アルキル硫酸塩として、ラウリル硫酸ナトリ
ウム(商品名SLS;日光ケミカルズ(株)製)を用い
た。この調製された各種コンタクトレンズ用液剤の10
mLを、それぞれ、別の滅菌済試験管に取り、そこへ各
種の供試菌液の0.05mLを加えた。その後、それら
各種の供試菌液配合液を、23℃の恒温槽中にて保管
し、そして該配合液の調製から4時間後に各配合液の一
定量を取り出し、それぞれの配合液について、滅菌済生
理食塩水を用いて希釈し、混釈平板法によって生菌数を
調べた。この混釈平板法における培養には、S.a.につい
てはソイビーン・カゼイン培地を用いて35℃×3日間
の条件で培養し、C.a.についてはブドウ糖ペプトン培地
を用いて23℃×5日間の条件で培養した。
【0019】上記の方法により、接種直後の生菌数と、
配合液の調製から4時間後の生菌数を求め、その結果を
合わせて表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果より本発明例1〜6に係るコン
タクトレンズ用液剤を用いた場合には、比較例1〜4の
各成分単独で用いた場合と比較して高い殺菌効果がある
ことが分かる。
【0022】実施例 2 −殺菌効果:他のアニオン性界面活性剤とホウ酸緩衝剤
との組み合わせ− アニオン性界面活性剤の種類としてアルキル硫酸塩のほ
かに、スルホン酸塩としてテトラデセンスルホン酸ナト
リウム(商品名OS−14;日光ケミカルズ(株)
製)、N−アシルタウリン塩としてN−ラウロイルメチ
ルタウリンナトリウム(商品名LMT;日光ケミカルズ
(株)製)、N−アシルアミノ酸塩としてラウロイルサ
ルコシンナトリウム(商品名サルコシネートLN;日光
ケミカルズ(株)製)、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩としてポリオキシエチレン(4)ノニルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム(商品名SNP−4N;
日光ケミカルズ(株)製)を用い、これらの所定濃度と
ホウ酸緩衝剤(ホウ酸:0.32%、ホウ砂:0.02
3%、塩化ナトリウム:0.643%、エデト酸ナトリ
ウム:0.05%からなりpH8.0)とを組み合わせ
て、表2にしめされる成分組成において調製するととも
に、実施例1と同様の操作により殺菌効果試験を行っ
た。その結果を合わせて表2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】表2の結果より、アニオン性界面活性剤の
中でも、特にアルキル硫酸塩を使用することにより顕著
な殺菌効果を発現することが分かる。なお、この表2に
おいて、OS−14については細菌に対して殺菌効果が
あるが、これはこの界面活性剤自体の効果であって、本
発明の趣旨である緩衝剤と組み合わせて初めて細菌・真
菌に対してともに殺菌効果を有するものとなることとは
本質的に異なる。
【0025】実施例 3 −殺菌効果:pHの影響− アルキル硫酸塩とホウ酸緩衝液との組み合わせにおい
て、pHによる影響を調べるために表3に示す処方にて
実施例1と同様の操作により殺菌効果を行い。その結果
を合わせて表3に示した。
【0026】
【表3】
【0027】表3の結果より、コンタクトレンズ用液剤
として通常使用されるpHにおいて優れた殺菌効果を発
現することが分かる。また、ラウリル硫酸ナトリウム濃
度が低いものであっても、充分な殺菌効果を得ることが
できる。
【0028】実施例 4 −洗浄効果試験− 表3に示す本発明例7〜9のコンタクトレンズ用液剤に
ついて、以下のようにして、洗浄効果試験を行った。先
ず、かかる洗浄効果試験に用いるために、ソルビタンモ
ノオレイン酸エステル:6w/v%、ヒマシ油:16w
/v%、ラノリン:35w/v%、オレイン酸:5w/
v%、ソルビタントリオレイン酸エステル:4w/v
%、セチルアルコール:2w/v%、コレステロール:
2w/v%、及び酢酸コレステロール:30w/v%を
溶解し、攪拌によって均一化された人工脂質液2.5部
と、生理食塩水97.5部とを混合して人工脂質溶液を
調製した。
【0029】ハードコンタクトレンズ(メニコンスーパ
ーEX:株式会社メニコン製)を供試レンズとして用意
し、その表面に前記人工脂質溶液を5μLずつ、レンズ
両面に均一に付着させて、人工脂質汚れ付着レンズを得
た。そして、この得られた人工脂質汚れ付着レンズを手
の平にとり、これに本発明例7〜9のコンタクトレンズ
用液を2〜3滴滴下し、指先で5秒間こすることによ
り、コンタクトレンズの洗浄処理を行った。
【0030】かかる洗浄処理の後、コンタクトレンズの
外観を観察したところ、いずれの本発明例の液剤を使用
したものであっても、コンタクトレンズに付着した人工
汚れは完全に除去されていた。この結果から明らかなよ
うに、本発明に従うコンタクトレンズ用液剤にあって
は、その優れた消毒効果に加えて、優れた洗浄効果も有
しているのである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンタク
トレンズ用液剤は、アルキル硫酸塩と緩衝剤を組み合わ
せて用いることにより、通常使用される殺菌剤を使用す
ることなく、高い消毒効果を得られるものであり、ま
た、アルキル硫酸塩による高い洗浄効果を有するもので
もある。このように殺菌剤を使用しないことにより、殺
菌剤のコンタクトレンズへの吸着・蓄積といった問題を
起こすこともないものであるとともに、本発明の液剤1
本でコンタクトレンズを洗浄、消毒、すすぎ、保存の各
処理を施すことができるので、コンタクトレンズ使用者
にとって安心してかつ簡便にコンタクトレンズをケアす
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/06 C11D 3/06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル硫酸塩および緩衝剤を含有する
    ことを特徴とするコンタクトレンズ用液剤。
  2. 【請求項2】 緩衝剤がホウ酸緩衝剤及び/又はリン酸
    緩衝剤である請求項1記載のコンタクトレンズ用液剤。
  3. 【請求項3】 アルキル硫酸塩を0.01〜1.0(W
    /V)%の濃度で含有し、緩衝剤を0.05〜3.0
    (W/V)%の濃度で含有する請求項1〜3記載のコン
    タクトレンズ用液剤。
  4. 【請求項4】 緩衝剤がホウ酸緩衝剤である請求項1〜
    3記載のコンタクトレンズ用液剤。
  5. 【請求項5】 アルキル硫酸塩がラウリル硫酸ナトリウ
    ムである請求項1〜4記載のコンタクトレンズ用液剤。
  6. 【請求項6】 pHが6〜9である請求項1〜5記載の
    コンタクトレンズ用液剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219446A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Rohto Pharmaceutical Co Ltd コンタクトレンズ用眼科組成物
JP2013035924A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Miura Co Ltd 界面活性剤組成物

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