JP5541327B2 - 中継装置、局側装置並びにその中継装置を用いた通信システム及び通信方法 - Google Patents
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Description
このPONシステムにおいては、半導体レーザ等の光源を直接或いは外部変調したNRZ(Non-Return to Zero)光信号を伝送し、情報を送受信する。
かかるPONシステムでは、分岐数や伝送距離が大きくなるほど通信品質が悪化するので、32分岐以内でかつ20km以内の伝送距離で運用するのが通常である。
また、伝送距離の延長を図る別の中継装置として、G−EPONの光信号を電気信号に再生同期して中継する中継装置も既に知られている(特許文献2参照)。
従って、局側装置と宅側装置の間の伝送距離を延ばすことはできるが、システム全体としては不経済であるという欠点がある。
また、分岐数を多くすると、制御メッセージで消費される帯域が増え、ユーザデータが使用できる全体の帯域が減少するので、ユーザ当りの帯域が減少するし、上り方向では、バーストオーバーヘッド分の無効帯域が増加するので更に帯域が減少する。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、上段と下段の通信網において独立した上り多重アクセス制御を行う場合でも、システム全体の上り遅延時間を短縮できるようにすることを目的とする。
本発明の中継装置によれば、上記の通り、制御部が、第2回線の宅側装置に送信許可するデータ量を、そのデータが第2送受信部に到着する前に第1回線の局側装置へ申告するので、かかる申告を行わない場合に比べて、システム全体の上り遅延時間を短縮することができる。
この場合、送信許可したデータが第2送受信部に到着する前に、そのデータ量を前もって局側装置に申告する中継装置を、簡単な手段で実現することができる。
この場合、第1回線及び第2回線において行われる集中型DBAの1周期分だけ、システム全体の上り遅延時間を短縮できるようになる。
この場合、システム全体の上り遅延時間を、第2回線のDBAサイクルを遅らせる所定の余裕時間の分だけ更に短縮できるようになる。
(9) 本発明の別の通信方法は、上述の(7)に記載した通信システムにて行われる通信方法であって、当該通信システムと同様の作用効果を奏する。
なお、以下の説明では、PON回線1(上段の第1回線)とPON回線2(下段の第2回線)の論理リンクの対応が「1対多」である形態を「第1基本形態」といい、その論理リンクの対応が「1対1」である形態を「第2基本形態」という。
また、以下の説明では、本発明の実施形態の理解を容易にするため、上段と下段の通信網がいずれもPONである、第1及び第2基本形態の具体的内容を先に説明する。
〔光通信システムの接続形態〕
図1は、第1基本形態に係る光通信システムの接続形態を示す図である。
図1に示すように、第1基本形態の光通信システムでは、1つの局側装置10と多数の宅側装置20が、それらの間の複数の中継装置30を仲立ちとして、上下2段のPON回線1,2で接続された接続形態(トポロジ)となっている。
より具体的には、局側装置10に接続された一芯の光ファイバ51は、受動光分岐ノードである光カプラ52を介して複数の一芯の光ファイバ53に分岐しており、この分岐した各光ファイバ53の終端に、それぞれ中継装置30が接続されている。
従って、光ファイバ網51〜53よりなる上段側のPON回線1は、1つのOLT10に対応して1つだけ存在し、光ファイバ網54〜56よりなる下位側のPON回線2は、複数の中継装置30に対応して当該中継装置30と同数だけ存在する。
また、以下において、「局側装置」を「OLT」と略記し、「宅側装置」を「ONU」と略記する場合がある。
図2は、局側装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、OLT10は、上位側(図2の左側)から下位側に向かって順に、上位網IF(インタフェース)部11、制御部12、受信処理部13、LLID(Logical Link ID)の解決テーブル14、送信処理部15、PON送受信部16を備えている。また、OLT10は、上りバッファ17及び下りバッファ18を備えている。
また、受信処理部13は、フレーム種別がユーザフレームであれば、それを上りバッファ17へ出力するとともに、送信元MACアドレスとLLIDの対応を学習し、その対応をLLID解決テーブル14に記録する。なお、OAMループバック状態にあるLLIDは制御部12から通知されている。
送信処理部15は、制御部12から入力されるフレームを、電気信号としてPON送受信部16に出力するとともに、下りバッファ18にフレームがあれば、制御部12からのフレームの合間にそれを下りバッファ18から取り出し、電気信号としてPON送受信部16に出力する。
制御部12は、ONU20を運営管理するMPCPフレーム及びOAMフレーム等の制御フレームを生成し、この制御フレームを、送信処理部15を介してONU20へ送信するとともに、ONU20から送られるMPCPフレームやOAMフレーム等の制御フレームを、受信処理部13を介して受信し、その制御フレームの内容に対応する処理を行う。
第1基本形態では、上段のPON1が10G−EPONであるから、OLT10が送受信する光信号は10.3125Gbpsで伝送され、符号化前の電気信号のレートは10Gbpsとなる。
図3は、宅側装置20の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ONU20は、上位側(図3の左側)から下位側に向かって順に、PON送受信部21、送信処理部22、受信処理部23、制御部24及び下位網IF(インタフェース)部25を備えている。
また、ONU20は、2種類の上りバッファ26,27、下りバッファ28及びループ用バッファ29を備えている。第1の上りバッファ26は制御フレーム用であり、第2の上りバッファ27はユーザフレーム用である。
なお、ONU20のPON送受信部21から出力される光信号は、送信処理部22から入力されるバーストイネーブル信号がオフの期間は発光しないバースト信号となる。
また、受信処理部23は、廃棄されなかったフレームについてはフレーム種別を調べ、それが制御フレームであれば制御部24へ出力し、ユーザフレームであれば下りバッファ28へ出力する。
制御部24からの送信指示には、フレームの対象(レポートフレームか否か)、送信開始時刻及び送信期間が含まれる。
上記各バッファ26,27,29からのフレームの取り出しは、既にレポートした分を優先して行われ、また、第1上りバッファ26、第2上りバッファ27、ループ用バッファ29の順に優先される。
制御部24は、OLT10から送られるMPCPフレームやOAMフレームを、受信処理部23を介して受信し、それらの制御フレームに対応する処理を行うとともに、その応答或いは自ら生成するMPCPフレームやOAMフレームを、送信処理部22を介してOLT10へ送信する。
第1基本形態では、下段側のPON2jがG−EPONあるから、ONU20が送受信する光信号は1.25Gbpsで伝送され、符号化前の電気信号のレートは1Gbpsとなる。
図4は、中継装置30の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、中継装置30は、上位側(図4の左側)から下位側に向かって順に、第1PON送受信部31、第1送信処理部32、第1受信処理部33、制御部34、第2受信処理部35、LLID解決テーブル36、第2送信処理部37及び第2PON送受信部38を備えている。
また、中継装置30は、2種類の上りバッファ39,40、下りバッファ41及びループ用バッファ42を備えている。第1上りバッファ39は制御フレーム用であり、第2上りバッファ40はユーザフレーム用である。
なお、中継装置30の第1PON送受信部31から出力される光信号は、第1送信処理部32から入力されるバーストイネーブル信号がオフの期間は発光しないバースト信号となる。
また、第1受信処理部33は、廃棄されなかったフレームについてはフレーム種別を調べ、それが制御フレームであれば制御部34へ出力し、ユーザフレームであれば下りバッファ41へ出力する。
制御部34からの送信指示には、フレームの対象(レポートフレームか否か)、送信開始時刻、送信期間が含まれる。
上記各バッファ39,40,42からのフレームの取り出しは、既にレポートした分を優先して行われ、また、第1上りバッファ39、第2上りバッファ40、ループ用バッファ42の順に優先される。
また、第1送信処理部32は、フレームを電気信号に変換する際に、登録要求フレームに対してはブロードキャストのLLIDを付与し、その他のフレーム対しては当該ONU20のLLIDを付与する。
すなわち、制御部34は、第1PON送受信部31から送信する上りフレームの送信タイミングについては、OLT10が行う上り多重アクセス制御に従う。
第1基本形態では、上段側のPON1が10G−EPONであるから、中継装置30がPON回線1に送受信する光信号は10.3125Gbpsで伝送され、符号化前の電気信号のレートは10Gbpsとなる。また、下段側のPON2jがG−EPONであるから、中継装置30がPON回線2に送受信する光信号は1.25Gbpsで伝送され、符号化前の電気信号のレートは1Gbpsとなる。
また、第2受信処理部35は、フレーム種別がユーザフレームであれば、それを第2上りバッファ40へ出力するとともに、送信元MACアドレスとLLIDの対応を学習し、その対応をLLID解決テーブル36に記録する。なお、OAMループバック状態にあるLLIDは制御部34から通知されている。
このとき、第2送信処理部37は、ユーザフレームのLLIDとして、宛先MACアドレスを元にLLID解決テーブル36を参照して求めた値を付与する。
すなわち、制御部34は、第2PON送受信部38が受信する上りフレームの受信タイミングについては、OLT10とは別個に独自で上り多重アクセス制御を行う。
また、制御部34は、PON1とPON2jのMPCPリンクを個別に確立することができるが、上段PONと下段PONのMPCPリンクの登録シーケンスや離脱シーケンスについては、上段PONと下段PONの間で関連させて実行する。これらのシーケンスの詳細は、次の図5及び図6にて説明する。
第2PON送受信部38と第1PON送受信部31の間の「第2受信処理部35」、「上りバッファ40」及び「第1送信処理部32」は、第2PON送受信部38が受信した上りフレームを第1PON送受信部31に中継する上りの「中継処理部」を構成する。
そこで、第1基本形態の中継装置30では、より高速のPON1とより低速のPON2jとの伝送レートの差を、上記中継処理部を構成する第2上りバッファ40と下りバッファ41とで吸収している。
図5は、第1基本形態の光通信システムにおける、ONU20と中継装置30のOLT10への登録シーケンスを示す図である。
より具体的には、図5では、中継装置30をOLT10に登録させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージと、ONU20を中継装置30に登録させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージとの関連を表している。
そこで、図5以後の各図のシーケンスでは、「OLT10」と「中継装置30」については、図面の参照符号を省略して「OLT」及び「中継装置」と表記し、ONU20については、「ONU1」及び「ONU2」と表記して区別している。
新たに稼動を開始したONU1は、中継装置からディスカバリゲートを受けると、その送信許可期間においてレジスタ要求を返す。中継装置は、ONU1からレジスタ要求を受けると、レジスタを返すとともに、そのONU1にノーマルゲートを送る。
中継装置は、配下のいずれかのONUが登録された時点以降に、OLTからディスカバリゲートを受けると、その送信許可期間においてOLTにレジスタ要求を返す。
OLTは、中継装置からレジスタ要求を受けると、レジスタを返すとともにその中継装置にノーマルゲートを送る。
図5の後半部分に示すように、上記のようにして中継装置の登録が完了した後で、新たにONU2が稼動を開始すると、ONU1の場合と同様のシーケンスがONU2について実行され、中継装置にONU2が登録される。
そして、OAMループバック試験が成功すると、本論理リンクと上段PON間のユーザフレームの疎通を解禁する。
そして、OAMループバック試験が成功すると、本論理リンクと上位網間のユーザフレームの疎通を解禁する。なお、第1基本形態では、これらのOAMループバック試験は互いに独立している。
図6は、第1基本形態の光通信システムにおける、PON回線1,2での上り多重アクセス制御を示すシーケンス図である。
より具体的には、図6では、中継装置、ONU1及びONU2のユーザフレームの疎通が解禁された以降に行われる、各PON回線1,2で上りバースト信号が衝突しないように時分割多重した、上り方向の多重アクセス制御を示している。
このノーマルゲートメッセージには2つのグラントが含まれている。このうち、最初のグラントは、レポート強制フラグを有効としたものとする。2つ目のグラントのグラント長は、各ONU1,2から受領したレポートメッセージを参考として、或いは、網運用者(通信事業者)のポリシーに基づいて決定される。
そして、中継装置は、OLTからのノーマルゲートの指示に従って、OLTに対して上りバースト信号を送出する。
図7は、第1基本形態の光通信システムにおける、ONU20及び中継装置30のOLT10からの離脱シーケンスを示す図である。
より具体的には、図7は、中継装置をOLTから登録解除させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージと、ONUを中継装置から登録解除させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージとの関連を表している。
新たに稼動を停止するONU1は、図7で図示しないゲートメッセージが示す送信許可期間において、デレジスタ要求を中継装置に送る。
中継装置は、ONU1からデレジスタ要求を受けると、デレジスタを返すとともに当該ONU1の登録を解除する。
ここで、中継装置の配下に登録されているONUがなくなったので、中継装置は、図7で図示しないゲートメッセージが示す送信許可期間において、デレジスタ要求をOLTに送る。OLTは、中継装置からデレジスタ要求を受けると、デレジスタを返すとともに当該中継装置の登録を解除する。
以上の通り、第1基本形態の中継装置30によれば、制御部34が、自装置から送信する上りフレームの送信については、OLT10が行う上り多重アクセス制御に従い、自装置が受信する上りフレームの受信については、独自に上り多重アクセス制御を行うので、図1に示すような、1つのOLT10を頂点として複数の中継装置30を接続する上段PONと、その中継装置30の配下に更に複数のONU20を接続する下段PONとを備えた、多段接続の光通信システムを構成できる。
また、PON固有の分岐数については、上段PONの分と下段PONの分とを乗算できるので、光通信システム全体の分岐数を多くすることできる。
更に、1つの下段PON当たりに中継装置が1台あればよいので、この点からも、光通信システム全体のコストを抑えることができる。
更に、中継装置30は上段PONへ加入して通信を行うための制御と、下段PONにONU20を加入させて通信を行うための制御を共通の制御部34で逐次的に行うことが出来るので、例えば制御を実行するためのCPUは一つあればよく、中継装置30のコストを抑えることができる。
このため、中継装置30の配下のONU20の数が多くなった場合でも、制御メッセージのオーバーヘッドやバーストオーバーヘッドが変わらず、ユーザ当りの帯域の無用な低下を防ぐことができる。
このため、ONU20が登録されていない中継装置30とOLT10との間で無駄な制御メッセージが発生することがなく、上段PONのユーザ帯域の無用な低下を防止することができる。
また、上述の第1基本形態では、OLT10及び中継装置30のLLID解決テーブル14,36を用いてMACアドレスとLLIDを対応づけているが、例えば、ユーザフレームのVLANタグ値(VID)とLLIDを対応づけてもよい。この場合、テーブル要素の登録は学習ベースではなく、網の管理者あるいは管理装置からプロビジョニングするのが好適である。
〔第2基本形態の装置構成等〕
第2基本形態に係る光通信システム、OLT10及びONU20の構成は、それぞれ、第1基本形態の場合(図1〜図3参照)と同様である。
一方、第2基本形態で用いる中継装置30は、上段のPON1に対して複数の「論理ONU」として振舞う。この論理ONUは、下段のPON2j(j=1,2……n)のONU20と1対1で対応するように設けられる。
そして、第2基本形態の中継装置30は、上りのユーザフレームを中継する際に、中継先のPON1において使用するLLIDを、中継元のPON2jにおいて使用されたLLIDから一意に決定する。また、第2基本形態では、図4のループ用バッファ42は不要であるが、その理由は、図11の説明のところで後述する。
図8及び図9は、第2基本形態の光通信システムにおける、ONUと中継装置内の論理ONUの登録シーケンスを示す図である。なお、図9は図8の続きである。
より具体的には、図8及び図9では、中継装置内の論理ONUをOLTに登録させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージと、ONUを中継装置に登録させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージとの関連を表している。
新たに稼動を開始したONU1は、中継装置からディスカバリゲートを受けると、その送信許可期間においてレジスタ要求を返す。中継装置は、ONU1からレジスタ要求を受けると、レジスタ(ここで開設するLLIDを「X」とする。)を返すとともに、ONU1にノーマルゲートを送る。
中継装置は、ONU1の登録完了後に、OLTからディスカバリゲートを受けると、その送信許可期間においてレジスタ要求を返す。
このとき、レジスタ要求の送信元MACアドレスを下段PONのONU毎に変えることとし、OLTに対して新しい「論理ONU」として認識させる。
また、中継装置は、下段PONにおけるONU1との間のLLID(=X)と上段PONにおけるLLID(=A)との対応を、前記したLLID解決テーブル36(図4参照)に記憶する。
OLTは、中継装置からレジスタ確認を受けると、ONU1のための論理ONU(LLID=A)の登録を完了させる。
更に、図9に示すように、上段のPON1においても、ONU1の場合と同様のシーケンスが実行され、ONU2のための新しい論理ONU(LLID=B)がOLTに登録される。このとき、中継装置は、上段のPON1と下段のPON2jとのLLIDの1対1の対応関係を、解決テーブル36に記憶する。
ただし、第2基本形態では、中継装置は、そのONU1,2へのOAMループバック試験を実施しない。OLTがその試験を実施するからである。また、OLTは、中継装置内の論理ONUの登録が完了すると、その中継装置内の論理ONUとの間の論理リンクを介して、OAMリンクを確立する。第2基本形態においてOLTが実施するOAMループバック試験は、図11において説明する。
図10は、第2基本形態の光通信システムにおける、ONUと中継装置内の論理ONUの離脱シーケンスを示す図である。
より具体的には、図10では、中継装置内の論理ONUをOLTから登録解除させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージと、ONUを中継装置から登録解除させるために両者の間でやり取りされるMPCPメッセージの関連を表している。
中継装置は、ONU1からデレジスタ要求を受けると、デレジスタを返すとともに当該ONU1の登録を解除する。
OLTは、LLID=Aの論理リンクからデレジスタ要求を受けると、対応するデレジスタを返すとともに、LLID=Aの論理ONUの登録を解除する。
更に、上段のPON1においても同様のシーケンスが実行され、OLTは、LLID=Bの論理ONUの登録を解除する。
図11は、第2基本形態の光通信システムにおける、OAMループバック試験シーケンスを示す図である。
より具体的には、図11では、上段PONにおけるOAMループバック試験と下段PONにおけるOAMループバック試験との関連を表している。
この場合、OLTは、LLID=AにOAMループバックの開設を要求するループバックコントロールOAMメッセージ(以下、「ループバック開設要求」という。)を送る。
中継装置1は、上段PONから上記メッセージを受けると、下段PONのONU1にループバック開設要求を送る。
中継装置は、下段PONから上記メッセージを受けると、上段PONのOLTにループバック開設応答を返すとともに、上段PONにおけるLLID=Aの論理リンクと下段PONにおけるLLID=Xの論理リンクの間のユーザフレームの疎通を解禁する。
具体的には、OLTの制御部12は、受信処理部13にLLID=AがOAMループバック試験状態にあることを通知してから、OAMループバック試験フレーム(LLID=A)を送信処理部15に送る。そして、OLTの制御部12は、受信処理部13を経由して返ってきたOAMループバック試験フレームをチェックし、試験の良否を判定する。
ONU1は、下段PONから上記メッセージを受けるとループ用バッファ29を経由するOAMループバックパスを解除し、OAMループバックパスの解除を通知するループバックコントロールOAMメッセージ(以下、「ループバック解除応答」)を返す。
OLTの制御部12は、上記メッセージを受けると、受信処理部13にLLID=AのOAMループバック試験状態の解除を通知するとともに、LLID=Aと上位網との間のユーザフレームの疎通を解禁する。
第2基本形態の中継装置30によれば、第1基本形態の場合と比べて、更に次の効果を奏する。
すなわち、第2基本形態では、中継装置30が、PON回線2の論理リンクを開設する度にPON回線1の論理リンクの開設をOLT10に要求し(図8及び図9の登録シーケンス)、PON回線2の論理リンクを切断する度にPON回線1の論理リンクの切断をOLT10に要求する(図10の離脱シーケンス)。
図12は、第1及び第2基本形態における集中型DBAのシーケンスを示す図である。
集中型DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)とは、固定の帯域割当周期(サイクル長をToとし、各サイクルをC1,C2,……とする。)を設定しておき、OLTが、周期Toごとに、レポート収集とデータ収集をそれぞれ多くとも1回行いつつ、次のレポートとデータの送信タイミングを指示するゲートを送出するDBAのことをいう。
また、「太線」で表した矢印は、「ゲートメッセージ」或いは「レポートメッセージ」に、ユーザデータに対応した値が含まれることを示している。従って、太線のゲートメッセージは、OLT又は中継装置によるグラント(送信許可)であり、太線のレポートメッセージは、ONU又は中継装置によるリクエスト(帯域申告)である。
2)中継装置又はOLTが、上り帯域を動的に割り当ててゲートに反映(送信許可)
3)ONU又は中継装置が、ゲートで指示されたタイミングにユーザデータを中継装置又はOLTに送信
このため、上述の第1及び第2基本形態においてOLTと中継装置が独立して集中型DBAを行うと、ONUに届いたユーザデータがOLTに届くまでの上り遅延時間(Ta+Tb)は、輻輳のない場合でも4To〜6Toかかり、上り遅延時間が比較的長くなる。
以下、中継装置が上記の予約の帯域申告を行うことで上り遅延時間を短縮する、本発明の実施形態について説明する。
また、ユーザフレームと制御フレームの区別を容易にするため、下段PONのONUは、両者のキューステータスを分けてレポートするようにしてもよい。
したがって、フレームの集合を対象としたレポート量からFECオーバーヘッド量を正確に見積もることは不可能である。平均的フレーム長を想定して換算してもよいが、フラグメントロスを少なくするという観点から、FECオーバーヘッド分を少なく見積もるようにしてもよい。
〔第1実施形態の装置構成等〕
第1実施形態に係る光通信システム、OLT10及びONU20の構成は、それぞれ、第1基本形態の場合(図1〜図3参照)と同様である。
中継装置30の基本的な構成要素も、第1基本形態の場合(図4)と同様であるが、第1実施形態では、PON回線1の論理リンクとPON回線2の論理リンクの対応関係は任意であり、「1対多」又は「1対1」のいずれもよい。
図13は、第1実施形態の中継装置30(基本的構成は図4と同様)に用いる、ユーザフレーム用の第2上りバッファ40の説明図である。
図13に示すように、第1実施形態の中継装置30では、第2上りバッファ40は、読み出しと書き込みの双方の「予約」が可能なリングバッファよりなり、リードポインタ40Rとライトポインタ40Wの他に、予約リードポインタ40ARと予約ライトポインタ40AWを有する。
第1送信処理部32は、予約リードポインタ40ARにより、グラント受領済みの送信予定のデータ部分の読み出し位置を保持する。
第1送信処理部32は、PON回線1のOLT10にレポートを送信する場合、制御部34の予約ライトポインタ40AWを参照して、予約リードポインタ40ARと予約ライトポインタ40AWで囲まれた部分を、当該OLT10へのレポート対象とする。
あるいは、第2上りバッファ40を、レポート処理用の仮想FIFOと実際のフレームデータを格納する実FIFOの二つのFIFOに分けてもよい。仮想FIFOを表すものとしては、リードポインタ、ライトポインタ、予約リードポインタ、予約ライトポインタがあればよく、リングバッファの実体は必要ない。
この第2上りバッファ40の構成において、下段PONからユーザフレームが到着した際には、ユーザフレームデータが実FIFOに書き込まれるとともに、仮想FIFOのライトポインタがフレーム間ギャップを含めて進められる。
また、下段PONへのグラント処理が行われた際には、仮想FIFOの予約ライトポインタがFECパリティ相当量を除いて進められ、上段PONからグラントを受信した際には、ユーザフレームに対応したグラント量からFECパリティ換算分を除いた分だけ、仮想FIFOの予約リードポインタが進められる。
また、G−EPONではFECがオプションであり、FECを使用する場合には、レポートにFECパリティ分を含めることになっている。
同様に、上段PONへのユーザフレーム群のバースト送信が終了した後、仮想FIFOの予約リードポインタを仮想FIFOのリードポインタと等しくなるよう校正してもよい。
所定の条件の一例として、下段PONからのユーザフレームに対するレポート量が数サイクルに渡ってゼロになり、それ以前に受信したユーザフレームは既に上段PONに転送し終えていることとしてよい。また、このようなポインタのリセットを前提にすると、仮想FIFOのライトポインタおよびリードポインタはなくてもよい。
図14は、第1実施形態における集中型DBAのシーケンスを示す図である。
図14に示す第1実施形態のシーケンスでは、図12の場合と同様に、OLTと中継装置が独立して集中型DBAを行うものであり、上段PONのDBA周期と下段PONのDBA周期は同じでかつ位相も揃えられているものとする。
ここで、「MPCP時刻」とは、MPCPに従う処理を行う各局のローカル時刻のことをいう。また、「RTT」(Round Trip Time)は、PON回線1におけるOLTと中継装置の間の「往復伝搬時間」である。OLTは、中継装置に、例えばOAMプロトコルを使用してRTT相当値を通知すればよい。
このゲートメッセージには、レポート送信を指示するグラントと、ユーザデータの送信を指示するグラントが含まれる(なお、ユーザデータを送信させない場合は、後者のグラントは省略される。)。
すなわち、中継装置の制御部34は、決定した割当帯域に対応するバッファ量だけ、第2上りバッファ40の予約ライトポインタ40AW(図13参照)を進め、中継装置の第1送信処理部32は、予約リードポインタ40ARと予約ライトポインタ40AWで囲まれた部分に相当するデータ量を、レポートに含めてOLTに予め帯域申請する。
その結果、周期C4の初めにユーザデータが上段PONのOLTに到着し、周期C5の始めにユーザデータが到着する図12の場合に比べて、システム全体の上り遅延時間が1周期分短くなる。
一般に、集中型DBAにおいては、各ONUに対するレポート収集を集中させる(図14では、各周期C1,C2……の最後の部分)とともに、各ONUへのゲートはレポート収集後すみやかに送信される。
そこで、中継装置においては、自局がOLTとして振る舞うPON回線2のすべてのONUへの割当帯域を決定してから、自局がONUとして振る舞うPON回線1のOLTに対するレポート値を決定するまでの間に、所定の余裕時間(以下、この余裕時間を「Tm」とする。)がある。
図15は、第1実施形態における変形例に係る集中型DBAのシーケンスを示す図である。
図15のシーケンスが図14のそれと異なる点は、中継装置によるPON回線2のDBAサイクルが、OLTによるPON回線1のDBAサイクルよりも所定時間(例えば、前記Tm)だけ遅らせた点にある。
このため、システム全体の上り遅延時間を、下段PONのDBAサイクルを遅らせる所定の余裕時間の分だけ更に短縮できるという利点がある。
このため、前記Tmをより大きく設定することが可能となり、多段PONシステムにおける上り遅延時間をさらに短縮することができる。
従って、PON回線1のOLTは、必ずしも中継装置にRTT相当値を通知する必要はなく、中継装置は、PON回線1に想定される最大RTTを採用してもよいし、PON回線1において自局がONUとして振る舞う場合のMPCP時刻を、そのままPON回線2のOLTとして振る舞う場合のMPCP時刻としてもよい。
〔第2実施形態の装置構成等〕
第2実施形態に係る光通信システム、OLT10及びONU20の構成は、それぞれ、第1基本形態の場合(図1〜図3参照)と同様である。
中継装置30の基本的な構成要素も、第1基本形態の場合(図4)と同様であるが、第2実施形態では、PON回線1の論理リンクとPON回線2の論理リンクの対応関係が「1対1」である場合を想定している。
図16は、第2実施形態における分散型DBAのシーケンスを示す図である。
図16に示すように、第2実施形態では、OLT及び中継装置が行うDBAは分散型であるものとする。ここで、分散型DBAとは、すべてのONU(論理リンク)に共通なDBAサイクルを設定せず、ONU(論理リンク)毎に任意の周期(固定である必要はない)で、ゲートメッセージとレポートメッセージをやり取りするDBAのことをいう。
この場合、ONUは、受信済のグラントに対応したユーザデータを送信した後に、レポートメッセージを決定すればよいので、ONUの上りバッファ27(図3参照)及び中継装置の上りバッファ40(図4参照)において、「予約リードポインタ」を設ける必要がなくなる。
中継装置は、それに対応したグラントを、ゲートメッセージG22にてONUに指示する。その指示に従って、ONUは、D22で示す期間にユーザデータD1を送信し、引き続いて、レポートメッセージR22を送信する。
OLTは、それに対応したグラントを、ゲートメッセージG12にて中継装置に指示する。その指示に従って、中継装置は、前もってONUから受信したユーザデータD1をD12で示す期間に送信し、引き続いて、レポートメッセージR12を送信する。
これに対して、第2実施形態の分散型DBAでは、中継装置がR11によってOLTに予約の帯域申告を行うので、その分だけOLTからゲートメッセージG12を受領する時期が早まり、多段PONシステムにおける上り遅延時間を短縮することができる。
このため、図16のユーザデータD2以後のやり取りで示すように、PON回線2の特定の論理リンクのDBA周期が、PON回線1の対応する論理リンクのDBA周期より長くなり、中継装置がグラントしたユーザデータD24が実際にPON回線2から中継装置に到着する前に、そのユーザデータ相当量のデータ送信D14を、中継装置がOLTから指示されることがある。
かかる問題を回避するため、PON回線2におけるゲート遅延(ゲートメッセージの送信時刻とそのゲートメッセージが表すグラントの送信開始時刻の差:以下、「ONU処理時間」ともいう。)の上限(「maxTgd」とする。)と、RTTの上限(以下、「maxRTT2」とする。)を定めることが好ましい。
送信可能時刻=Trrp+maxTgd+maxRTT2
このように、OLTが、ユーザデータD2に対応するデータフレームD14を上記送信可能時刻以降に受信するように、中継装置にグラントするようにすれば、ユーザデータD2が未到着の中継装置にOLTがそのユーザデータD2の送信許可を行うことに伴う、PON回線1の帯域の無駄使いを未然に防止できるようになる。
第2実施形態において、PON回線1の帯域の無駄使いを防止する別の手段として、中継装置が、PON回線1のOLTに送信するレポートメッセージR13(予約の帯域申告)に、そのレポートメッセージR13に記されたキュー状態が実現される時刻(以下、「キュー完成時刻」とする。)を併せて送信することにしてもよい。
この所定条件とは、OLTがゲートメッセージG14によってグラントする送信開始時刻が、レポートメッセージR13にて中継装置から通知されたキュー完成時刻を超えることである。
例えば、レポートメッセージR13にほぼ連続して時刻通知用の別のメッセージを中継装置がOLTに送信することとし、その別のメッセージに、キュー完成時刻を含めることにしてもよい。
すなわち、本発明は、一般に、「ポーリング方式」の多重アクセス制御を採用する通信網(PONや後述のCDNなど)を、中継局を介して多段に接続した通信システムに適用可能である。ここで「ポーリング方式」とは、親局が子局に送信したい情報量を申告させてから、送信を許可する方式のことを言う。
このようにすれば、実際の情報伝送が行われる前に多重アクセス制御を無駄なく実施できるので、通信システム全体の伝送遅延時間を短縮することができる。
この場合、中継局は、情報完成時刻を含む情報量を下位網の中継局又は子局から申告された場合、下位網の中継局又は子局に送信許可する時刻が情報完成時刻以後になるよう、下位網への多重アクセス制御を行い、自身が子局として動作する上位網に対しては、下位網に送信許可した時刻を情報完成時刻として情報量を申告する。
〔システムの全体構成〕
図17は、第3実施形態に係る通信システムの接続形態を示す図である。
図17に示すように、第3実施形態の通信システムでは、上段ネットワークは光ファイバを使用したPON(具体的にはGE−PON)よりなり、下段ネットワークは、同軸ケーブル(Coax)を使用したCDN(Coaxial Distribution Network )よりなる。
そこで、第3実施形態の通信システムでは、中継装置30がCLTとして振る舞う下段ネットワークにおいて、同軸ケーブル154が、CATVの分配器155を介して複数の支線156に分岐しており、その支線156にCNU120が接続されている。
電気信号は、OFDMキャリアを多値QAM変調されたものであるが、これに限定されず、公知の変調技術を使用してもよい。このとき、下り信号と上り信号のキャリア周波数帯を変えて、周波数多重することが好ましい。
なお、CDNにおける下り信号と上り信号の多重方式に関して、同じキャリア周波数を用いた時分割複信(TDD)モードとしてもよい。この場合、下り方向に割り当てられた期間には上り通信しないように、上り多重アクセス制御を行えばよい。
また、図17の第3実施形態において、上段側の第1回線についても、CDN回線で構成されていてもよいし、上段及び下段の双方に、その他の通信回線(無線回線であってもよい。)を用いるシステムであってもよい。
CDN送受信部21は、CDN回線から受信した変調された電気信号をベースバンド信号に復調し、受信処理部23に出力するとともに、送信処理部22から入力されるベースバンド信号を変調してCDN回線に出力する。
また、PC中継装置30の第2CDN送受信部38は、CDN回線から受信した変調された電気信号をベースバンド信号に復調し、第2受信処理部35に出力するとともに、第2送信処理部37から入力されるベースバンド信号を変調してCDN回線に出力する。
CDN送受信部16は、CDN回線から受信した変調された電気信号をベースバンド信号に復調し、受信処理部13に出力するとともに、送信処理部15から入力されるベースバンド信号を変調してCDN回線に出力する。
本発明の権利範囲は、上述の基本形態や実施形態(変形例を含む。)ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲及びその構成と均等な範囲内のすべての変更が含まれる。
以下、上述の基本形態についての幾つかの変形例を例示するが、これらの変形例は、上述の実施形態にも適用可能である。
また、上記第2変形例の場合には、中継装置30の下りバッファ41により、第1PON送受信部31と第2PON送受信部38との間の下りの伝送レートの差を吸収すればよい。
しかし、一つのONU20に対してもサービスクラスに対応づけられた複数の論理リンクを構成するようにしてもよい。
同様に、上述の第2基本形態においては、同じサービスクラスに属する論理リンクについて、それぞれ、PON回線1の論理リンクとPON回線2の論理リンクとを1対1で対応させることにすればよい。
このとき、光アンプ等により光パワーを増幅させてもよい。特定波長は、OTDR試験や映像信号の放送などに使用できる。
更に、上段PONとして10G−EPONの送受信手段に加えて、G−EPONの送受信手段を中継装置30に設け、あるいは10G−EPONの送受信手段がG−EPONの送受信機能も備え、設定により一方を動作させるにようにしてもよい。
また、上述の基本形態では、中継装置30は上段PON(PON1)に対する制御フレームの処理と、下段PONに対する制御フレームの処理を一つの制御部34が実行している。
この場合、ONU20の下段PONへの送信動作をスリープさせることができ、ONU20の省電力化を図ることができる。さらに、すべてのONU20がスリープする場合は、中継装置30の上段PONへの送信動作をスリープさせることができ、中継装置30の省電力化を図ることができる。
この場合、ONU20の下段PONへの送信動作だけでなく、下段PONからの受信動作もスリープさせることができ、ONU20の省電力効果をより向上することができる。さらに、すべてのONU20のスリープが重複した期間においては、中継装置30の上段PONへの送信動作だけでなく、上段PONからの受信動作もスリープさせることができ、中継装置30の省電力効果をより向上することができる。
20 宅側装置(ONU:子局装置)
30 中継装置
31 第1PON送受信部(第1送受信部)
32 第1送信処理部(中継処理部)
33 第1受信処理部(中継処理部)
34 制御部
35 第2受信処理部(中継処理部)
36 LLID解決テーブル
37 第2送信処理部(中継処理部)
38 第2PON送受信部(第2送受信部)
39 第1上りバッファ(制御フレーム用)
40 第2上りバッファ(ユーザフレーム用)
41 下りバッファ
42 ループ用バッファ
Claims (9)
- 上段の第1回線に対する信号の送受信を行う第1送受信部と、
下段の第2回線に対する信号の送受信を行う第2送受信部と、
前記第1送受信部が受信した下りフレームを前記第2送受信部に中継し、前記第2送受信部が受信した上りフレームを前記第1送受信部に中継する中継処理部と、
前記第1送受信部が前記第1回線の局側装置に送信する前記上りフレームの送信については、前記局側装置が行う上り多重アクセス制御に従い、前記第2送受信部が前記第2回線の宅側装置から受信する前記上りフレームの受信については、独自に上り多重アクセス制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2回線の前記宅側装置に送信許可するデータ量を、そのデータが前記第2送受信部に到着する前に前記第1回線の前記局側装置へ申告することを特徴とする中継装置。 - 前記中継処理部は、上りのデータをバッファリングする上りバッファを有し、
前記制御部は、前記宅側装置に送信許可するデータ量を決定した後、そのデータ量を前記上りバッファに書き込み予約し、書き込み予約したバッファ量に基づいて前記局側装置へ申告するデータ量を求める請求項1に記載の中継装置。 - 集中型DBAを行う前記局側装置に接続され、当該集中型DBAと周期が同じで位相が揃えられている集中型DBAを行う請求項1又は2に記載の中継装置。
- 集中型DBAを行う前記局側装置に接続され、当該集中型DBAと周期が同じで位相が所定の余裕時間だけ遅らせてある集中型DBAを行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の中継装置。
- 分散型DBAを行う請求項1又は2に記載の中継装置と接続される、分散型DBAを行う局側装置であって、
前記第1回線におけるある論理リンクから受信した帯域申告に応じて割り当てる帯域の受信開始時刻を、前記帯域申告の受信時刻値と、前記第2回線におけるゲート遅延の上限値と、前記第2回線の往復伝搬時間の上限値とに基づいて決定する局側装置。 - 親局装置がポーリング方式の多重アクセス制御を行う第1通信網と、
中継装置がポーリング方式の多重アクセス制御を行う第2通信網とが、前記中継装置を介して接続された通信システムであって、
前記中継装置は、前記第2通信網において送信許可するデータ量を、そのデータが自局に到着する前に前記親局装置へ申告することを特徴とする通信システム。 - 親局装置がポーリング方式の多重アクセス制御を行う第1通信網と、
中継装置がポーリング方式の多重アクセス制御を行う第2通信網とが、前記中継装置を介して接続された通信システムであって、
前記中継装置は、前記親局装置に所定のデータ量を申告する場合に、その申告するデータ量が実際に充足する時刻を表す情報完成時刻を加えて申告し、
前記親局装置は、前記中継装置から申告されたデータ量に応じた送信許可を、前記情報完成時刻以降に割り当てることを特徴とする通信システム。 - 第1通信網の親局装置が中継装置に対してポーリング方式の多重アクセス制御を行い、前記中継装置が第2通信網の子局装置に対してポーリング方式の多重アクセス制御を行う通信方法であって、
前記中継装置は、前記第2通信網において送信許可するデータ量を、そのデータが自局に到着する前に前記親局装置へ申告することを特徴とする通信方法。 - 第1通信網の親局装置が中継装置に対してポーリング方式の多重アクセス制御を行い、前記中継装置が第2通信網の子局装置に対してポーリング方式の多重アクセス制御を行う通信方法であって、
前記中継装置は、前記親局装置に所定のデータ量を申告する場合に、その申告するデータ量が実際に充足する時刻を表す情報完成時刻を加えて申告し、
前記親局装置は、前記中継装置から申告されたデータ量に応じた送信許可を、前記情報完成時刻以降に割り当てることを特徴とする通信方法。
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