JP5541283B2 - ナノカーボン材料の分離方法、及び分離装置 - Google Patents

ナノカーボン材料の分離方法、及び分離装置 Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2009−148861号(2009年6月23日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明はナノカーボン材料の分離方法、及び分離装置に関する。
近年、ナノメートル領域における炭素材料は、それらが持つ機械的・電気的・化学的特性により様々な新規材料として利用する事が期待されている。特に、単層カーボンナノチューブ(SWCNT;Single Walled Carbon Nanotube)は優れた電気的特性を持つナノカーボン材料であり、次世代の電子材料として期待されている。この単層カーボンナノチューブは、チューブの直径、巻き具合によって金属性と半導体性という2つの異なる性質に分かれることが知られている。すなわち、現在知られている製造方法を用いて単層カーボンナノチューブを合成すると、金属的な性質を有する単層カーボンナノチューブと半導体的な性質を有する単層カーボンナノチューブが統計的に1:2の割合で含まれる単層カーボンナノチューブの混合材料が得られる。
このような単層カーボンナノチューブを個別分離するため、多くの技術が開示されている。そのうち、半導体性・金属性SWCNTの分離に限ると、(1)誘電泳動法を用いた半導体性単層カーボンナノチューブの分離手法(非特許文献1)、(2)密度遠心勾配法を用いた分離手法(非特許文献2)、(3)DNA Wrappingによるイオン吸着クロマトグラフィーを利用した分離手法(非特許文献3)、(4)ゲル電気泳動を用いた分離手法(特許文献1)、(5)ゲルへの吸着を用いた半導体性・金属性単層カーボンナノチューブの分離手法(非特許文献4)という分離手法が提案されている。
一方、半導体装置の分野では、半導体膜としてアモルファスまたは多結晶のシリコンを用いた薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が知られており、アクティブマトリックス液晶ディスプレイ等のスイッチング素子として実用化されている。
近年、TFT用の半導体膜の材料として単層カーボンナノチューブを用いることが検討されている。例えば、単層カーボンナノチューブを含む薄膜を用いて作製したTFTの一例が特許文献1に記載されている。このような単層カーボンナノチューブを用いたTFTには、アモルファスまたは多結晶のシリコンを用いたTFTに比べ、製造プロセスの低温化が図れるという利点がある。そのため、プラスチック基板上への回路の形成が可能になり、装置の軽量化、低コスト化が図れるなど、多くの効果が期待されている。
特開2008−285387号公報
Ralph Krupke et al.,"Thin Films of Metallic Carbon Nanotubes Prepared by Dielectrophoresis", Advanced Materials 18(2006), pp.1468−1470. Michael S. Arnold et al.,"Sorting carbon nanotubes by electronic structure using density differentiation", Nature Nanotechnology 1(2006), pp.60−65. Ming Zheng et al.,"Structure−Based Carbon Nanotube Sorting by Sequence−Dependent DNA Assembly", Science 302(2003), pp.1545−1548. Takeshi Tanaka et al.,"Simple and Scalable Gel−Based Separation of Metallic and Semiconducting Carbon Nanotubes", Nano Letters 9(2009), pp.1497−1500.
上記特許文献1及び非特許文献1〜4の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。以下に本発明による関連技術の分析を与える。
前述したように、例えば、ナノカーボン材料の一種である単層カーボンナノチューブには半導体性と金属性のそれぞれ異なる性質を持つ単層カーボンナノチューブが統計的に2:1の割合で含まれている。これは、電子材料として利用した場合、特性の低下といった問題の原因となる。例えば、TFT用の半導体膜の材料として単層カーボンナノチューブを用いた場合、金属的な性質を持つ単層カーボンナノチューブによって、短絡やOn/Off性能の低下といった性能の低下が生じる。
そこで半導体性・金属性SWCNTを分離して個別に利用することが必要であるが、上述の従来の半導体性・金属性SWCNTの分離方法は、表1に示すような理由により簡便かつ大量に分離することが難しく、工業的な応用は困難であった。
本発明における目的は、複数の電荷を持つナノカーボンミセル群混合材料、例えば半導体性・金属性の混合した単層カーボンナノチューブからなる材料から、半導体性・金属性のそれぞれを工業的に大量、簡便、高効率に分離選別する手法、及び分離選別する装置を提供することにある。
まず本発明を完成するに至った経緯を説明する。発明者は、界面活性剤溶液の界面活性剤濃度を調製し、その溶液中へ単層カーボンナノチューブの単分散溶液を静かに導入することにより、単層カーボンナノチューブの単分散溶液が層状に保持されることを発見した。また、この単層カーボンナノチューブの単分散溶液層は、単層カーボンナノチューブミセルと界面活性剤溶液との比重差により規定される位置に層が保持されることを見出した。
この保持された単分散単層カーボンナノチューブ層に対して、無担体電気泳動法を用いる分離を行うことにより、単層カーボンナノチューブミセルと保持に用いられている界面活性剤溶液との間の比重差によって生じる浮力と、単層カーボンナノチューブミセル個々に対して印加する電界により生じる電気泳動力との、二つの力の合力を駆動力とした電気泳動分離法を実施することを試みた。その結果、この分離手法により、比重差と電界の強度をコントロールすることにより、特定の電荷を持つ単層カーボンナノチューブミセルのみを大量、簡便、高効率に分離選別できることを見出した。なお、溶液は必ずしも界面活性剤溶液でなくともよい。
本発明は、ナノカーボン材料の分離方法として、ナノカーボンミセル及び保持に用いられている溶液との間の比重差により生じる浮力と、印加する電界により生じるナノカーボンミセルへの電気泳動力との合力を駆動力とした電気泳動分離法を実施することにより、上述した課題の解決を行うものである。
第1の視点において、本発明のナノカーボン材料分離方法は、異なる複数の電荷を持つナノカーボンミセル群に分散した、ナノカーボン材料の分散溶液と、該ナノカーボン材料と異なる比重を持つ保持溶液とを、電気泳動槽内に所定の方向に積層して導入配置する工程と、該積層して導入配置した分散溶液と保持溶液に、直列方向に直流電圧を印加することにより、該ナノカーボンミセル群を2以上のナノカーボンミセル群に分離する工程と、を含むことを特徴とする。電圧を印加することにより、保持溶液の比重とナノカーボン材料(ナノカーボンミセル群)の比重の差により規定される移動力と、電界と電荷により規定される電気泳動力の合力の違いに基づいて、ナノカーボンミセル群の混合体を2群以上のナノカーボンミセル群に分離することができる。
本発明により、例えば半導体性・金属性の混合したナノカーボン材料から、半導体性・金属性のそれぞれを工業的に大量、簡便、高効率に分離選別することができる。
第2の視点において、本発明のナノカーボン材料分離装置は、電気泳動流路部と、該電気泳動流路部に、異なる複数の電荷を持つナノカーボンミセル群が分散したナノカーボン材料の分散溶液と該ナノカーボン材料と異なる比重を持つ保持溶液とを積層して導入配置できるように配置される導入口部と、該積層して導入配置した分散溶液と保持溶液に、直列方向に直流電圧を印加するための、少なくとも2つの対向電極部と、を含むことを特徴とする。両端部の対向電極部の間にさらに電極部を配置した場合は、異なる電位勾配を同一流路内に形成することが可能となる。
本発明における分離方法・製造方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に用いる電気泳動槽(装置)の概略図である。 本発明の一実施例に用いる他の電気泳動槽(装置)の概略図である。 電気泳動におけるナノカーボン材料の挙動を示す概略図である。 本発明の実施例1の電気泳動時の泳動条件を示す概略図である。 本発明の実施例1の電気泳動時の試料移動写真である。 分離後試料のGバンド及びDバンドラマンスペクトルである。 分離後試料のRBMバンドラマンスペクトルである。 分離後試料の光吸収スペクトルである。 本発明の実施例2の電気泳動時の泳動条件を示す概略図である。 本発明の実施例3の電気泳動時の泳動条件を示す概略図である。
第1の視点において、前記分散溶液と保持溶液とを積層して導入配置する工程は、前記保持溶液及び前記分散溶液を調製する工程と、該保持溶液を前記電気泳動槽内へ導入する工程と、次いで該分散溶液を該電気泳動槽内へ導入する工程と、からなることが好ましい。
前記所定の方向は、重力方向又は遠心力方向と平行方向であることが好ましい。これは、浮力と電磁気力との合力を利用するために好適であるからである。
前記保持溶液及び分散溶液は、それぞれが水、重水、有機溶媒又はイオン液体のいずれかを溶媒成分とすることが好ましい。
前記保持溶液及び分散溶液は、それぞれさらに分散補助剤としての界面活性剤を含むことが好ましい。
前記ナノカーボン材料は多層カーボンナノチューブであってもよく、2層カーボンナノチューブであってもよく、また単層カーボンナノチューブであってもよい。
前記ナノカーボンミセル群が、半導体性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、金属性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、により構成されていることが好ましい。
前記電気泳動槽の電極数が2個により構成されることが好ましい。しかし3個以上の電極を用いることも可能である。
前記分散溶液を前記保持溶液の上層と最上部電極の間へ導入することが好ましい。
前記分散溶液を前記保持溶液の下層と最下部電極の間へ導入することが好ましい。
前記分散溶液を最上部電極と最下部電極の間にある保持溶液中へ導入することが好ましい。つまり、分散溶液の上部、下部の両方に保持溶液層があるように配置する方法が好ましい。特に連続的に分散溶液を供給(及び抜き出し)する場合等に好適である。
第2の視点において、前記電気泳動流路部の少なくとも一部が重力方向又は遠心力方向と平行に配置されていることが好ましい。
前記ナノカーボン材料は多層カーボンナノチューブであってもよく、2層カーボンナノチューブであってもよく、また単層カーボンナノチューブであってもよい。
前記ナノカーボンミセル群が、半導体性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、金属性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、により構成されていることが好ましい。
前記対向電極部は2個の対向する電極により構成されていることが好ましい。
前記導入口部は、分散溶液を保持溶液の上層と最上部電極の間へ導入するように配置されることが好ましい。
前記導入口部は、分散溶液を保持溶液の下層と最下部電極の間へ導入するように配置されることが好ましい。
前記導入口部は、分散溶液を最上部電極と最下部電極の間である保持溶液中へ導入するように配置されることが好ましい。
第3の視点において、本発明のナノカーボン材料分離済分散溶液は、異なる複数の電荷を持つナノカーボンミセル群に分散した、ナノカーボン材料の分散溶液と、該ナノカーボン材料と異なる比重を持つ保持溶液とを、電気泳動槽内に所定の方向に積層して導入配置する工程と、該積層して導入配置した分散溶液と保持溶液に、直列方向に直流電圧を印加することにより、該ナノカーボンミセル群を2以上のナノカーボンミセル群に分離する工程と、を含むナノカーボン材料分離方法により選別されることを特徴とする。
第3の視点において、前記ナノカーボン材料は、多層カーボンナノチューブであってもよく、2層カーボンナノチューブであってもよく、また単層カーボンナノチューブであってもよい。
前記ナノカーボンミセル群が、半導体性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、金属性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、により構成されていることが好ましい。
以下に、図面を参照しながら、本発明の詳細な実施形態について説明する。
図1は、本発明におけるナノカーボン材料の分離方法および分離済み溶液の製造方法を説明するためのフローチャートである。本発明はフローチャート上に示すS1からS6までの各ステップを実施することにより分離を実現する。
まず、第1のステップ(S1)として2以上の電荷分布を持つ第2の比重を持つナノカーボンミセル群が分散した分散溶液の準備を行う。次に、第2のステップ(S2)として、ある比重(第1の比重)を持つ保持溶液の調製を行う。さらに、第3のステップ(S3)として、調製した保持溶液を2個以上の電極を持つ電気泳動槽(装置)へ導入する。その後、第4のステップ(S4)として、2以上の電荷分布を持ち、保持溶液と異なる比重(第2の比重)を持つナノカーボンミセル群が分散した分散溶液を、保持溶液が充填された電気泳動槽へ導入する。導入後、第5のステップ(S5)として、電気泳動槽へ直流電圧を印加することにより、第1の比重と第2の比重の差により規定される移動力と、電界と電荷により規定される電気泳動力の合力を生じ、2以上のナノカーボンミセル群に分離される。最後に、第6のステップ(S6)では、分離後の試料の分取を行う。
以下に、各ステップの詳細を述べる。まず第1のステップ(S1)では、ナノカーボン材料による分散溶液の準備を行う。本明細書におけるナノカーボン材料とは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノツイスト、グラフェン、フラーレンなどを含めた主に炭素により構成されている炭素材料をいう。これらのナノカーボン材料は、純炭素により構成されていても良いし、ナノカーボン材料を有機系もしくは水系の溶媒に対する可溶性を発現させるために任意の適切な官能基で置換されていても良い。
本明細書におけるナノカーボン(材料)分散溶液とは、分離時間相当の間、ナノカーボン材料が溶媒中へ分散浮遊している溶液のことをいう。ナノカーボン分散溶液の溶媒には水もしくは重水を用いることが好適であるが、ナノカーボン材料を分散浮遊することができる溶媒であれば水、重水、有機溶媒、イオン液体など他の溶媒を用いても良い。溶媒中にナノカーボン材料を分散させる補助材料としては、非イオン性界面活性剤を用いる事が好適であるが、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、その他の分散補助剤、もしくはナノカーボン材料の可溶性発現の為の任意の適切な官能基による置換を適宜行ってもよい。また、分散補助材料を用いなくても良い。
第2のステップ(S2)では、電気泳動槽における保持溶液の調製を行う。保持溶液はナノカーボン材料の再凝集を防ぐものであり、また、ナノカーボン材料のミセルとの比重差があるように定める必要がある。その組成はナノカーボンミセル群が分散した分散溶液同様、重水、水を好適とするが、それ以外のナノカーボンミセルの分散を保持することが可能な溶媒ならば、水、重水、有機溶媒、イオン液体など他の溶媒を用いても良い。また、重水、水を用いた場合、前記ナノカーボン分散溶液と同様の分散補助剤(界面活性剤等)を溶液に添加することが望ましいが、その他の分散剤を用いることもできる。また、比重調整の為に界面活性剤以外の有機溶媒を添加することも可能である。
溶媒として水や重水の界面活性剤溶液を用いる場合、その界面活性剤の濃度を調整することによって比重の調製ができる。例えば、溶媒に重水を、界面活性剤として非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン(100)ラウリルエーテル(商品名;Brij(登録商標)700、以下Brij700と記述)を用いる場合、室温(25℃)では、Brij700と単層カーボンナノチューブにより構成されるミセルは、Brij700の1wt%重水溶液よりも比重が小さく、Brij700の0.5wt%重水溶液よりも比重が大きい。このように、保持溶液へ添加する界面活性剤の濃度を調整することにより比重差を制御することができる。
第3のステップ(S3)では、電気泳動槽へ保持溶液の導入を行う。電気泳動槽は泳動流路と電極により構成されている。このとき、電気泳動槽の流路は、第1の比重を持つ保持溶液と第2の比重を持つナノカーボン材料ミセルとの比重差により層分離が行われる方向と直流電圧を印加する方向が平行となるならばどのような流路形態をとっても良い。以下に、電気泳動槽の構造について二つの例を示す。
図2は重力と平行な方向に流路を形成した電気泳動槽(装置)200を説明する図である。電気泳動槽200には流路203を矢印に示す重力方向204と平行な方向に設置した。さらに、流路203の両端には電極(部)201及び電極(部)202を設置する。また、ナノカーボンミセル分散溶液の導入口205は流路の先端にある。ナノカーボンミセル分散液の導入口の位置は一例であり、流路内の他の位置に配置しても良い。
他の電気泳動槽の構造例として、遠心力方向に対して平行な方向に流路を形成した電気泳動槽(装置)300について図3を利用して説明する。電気泳動槽300は矢印に示す回転方向305方向に常に回転しており、流路303が中心部分から放射状に広がる遠心方向に対して中心から遠方に比重の大きな試料が偏り、中心から近くの側に比重の小さな試料が偏るような構造をしている。さらに、流路303の両端には電極(部)301及び電極(部)302を設置している。また、ナノカーボンミセル分散溶液の導入口304は流路の中心部分に設置する。ナノカーボンミセル分散液の導入口の位置は一例であり、流路内の他の位置に配置しても良い。
第4のステップ(S4)では、2群以上の電荷分布を持つ第2の比重を持つナノカーボンミセル群の分散溶液を前記電気泳動槽内へと導入する。ナノカーボンミセル分散溶液は導入口から静かに注ぎ込むことにより、保持溶液中へと拡散しないように導入を行う。このナノカーボンミセル分散溶液の導入は、第5のステップ(S5)となる直流電圧の印加を開始した後に導入してもよい。
ナノカーボンミセル分散溶液の導入位置は、保持溶液との比重差及び印加する直流電圧の大きさにより定まる。
以下において、「上」とは試料を導入した際に比重の小さな試料が偏る方向の事をいい、「下」とは比重の大きな試料が偏る方向の事を示す。
例えば、Brij700を界面活性剤として用いた単層カーボンナノチューブミセルは室温(27℃)において、Brij700の1wt%重水溶液よりも比重が小さく、Brij700の0.5wt%重水溶液よりも比重が大きい。この為、Brij700の1wt%重水溶液を保持溶液として用いるときはBrij700−単層カーボンナノチューブ分散溶液は保持溶液よりも上に導入することが望まれる。また、Brij700の0.5wt%重水溶液を保持溶液として用いた場合、単層カーボンナノチューブ分散溶液は保持溶液よりも下に、導入することが好ましい。
第5のステップ(S5)では、導入後の電気泳動槽内へ直流電圧を印加する。印加する電圧は、溶媒の組成及びナノカーボンミセルの電荷量により最適な値を決定する必要がある。水及び重水溶液を溶媒として用いた場合、最も離れた電極間に加える印加電圧は0Vより大きく、1000V以下(0〜1000V)の間の任意の値とすることが可能である。特に水・重水溶媒では溶媒の電気分解の効果を抑えるため、0Vより大きく、120V以下(0〜120V)の範囲において電圧を印加することが望ましい。
図4(a)〜図4(c)を用いてナノカーボンミセルに掛かる浮力と電界により与えられる力及びそれらの合力について説明する。ここで、電荷q1を持つナノカーボンミセル401、電荷q2を持つナノカーボンミセル402、電荷q3を持つナノカーボンミセル403について考える。それぞれのナノカーボンミセルの長さと直径は等しいものとする。電荷は、q1>q2>q3である。
第5のステップにおいて電界を印加すると、それぞれのナノカーボンミセルは電界により生じる力を受ける。それぞれのナノカーボンミセルに生じる力の大きさは、印加した電界の電位勾配と電荷により決まる。図では、それぞれのナノカーボンミセルに生じる電磁気力の方向と大きさは矢印に示す404、405、406のように示される。また、それぞれのナノカーボンミセルに生じる浮力は、ミセルの質量と体積で規定される。その為、それぞれに掛かる浮力は同じものとなる。それぞれのナノカーボンミセルに掛かる浮力の方向と大きさは、矢印407のように示すことができる。本発明により生じる分離力はこれらの力の合力である。これらの合力は矢印408、矢印409(上下方向の力がつりあった状態)、矢印410のように示される。
図4(b)に示すように、電位勾配の大きさと電荷q2により生じる電磁気力(矢印405)と浮力(矢印407)が等しくなると、ナノカーボンミセルは流路中において留められる。流路中に電極を複数設置し、それぞれの電極間における流路中の電位勾配を制御し、各電荷q1、q2、q3を持つナノカーボンミセルへの電磁気力と浮力とを各電極においてつりあわせることで、異なる領域に各ナノカーボンミセルを留めることができる。さらに、連続的に導入し、各滞留領域から連続的に抜き取ることにより、それぞれの異なる電荷を持つナノカーボンミセルを濃縮や、連続的に分取することも可能となる。
ナノカーボンミセルの電荷は、例えば、単層カーボンナノチューブではその金属性・半導体性の性質の違いにより大きく異なる。その為、本手法は特に単層カーボンナノチューブの半導体・金属性分離に好適な手法であるといえる。また、同様な性質を持っている単層カーボンナノチューブ場合でも、その表面積により電荷の量は異なるため、そのナノチューブの直径によっても電荷の量は依存する。その為、本手法は、同様な性質を持つカーボンナノチューブについては直径ごとに分離することを可能とすることができる。他のナノカーボン材料でも、例えば多層カーボンナノチューブやナノツイスター等においても、ナノカーボンミセルの電荷を用いて分離を行うこととなるため、同様の手法を適用することができる。
第6のステップ(S6)では、分離後の溶液を分画し分取を行う。分画はそれぞれの試料を拡散混合しないならば、どのような手段を用いても良い。例えば、電圧の印加をやめ、静かにピペットにより1mL毎に吸い出す方法、流路に対して仕切り板を導入し各ブロックの溶液を分取する方法、流路中の各電極付近に吸出し口を設置し、電圧を印加したまま連続的に導入・吸出しを行う方法などを用いることができる。もちろん、これ以外の手法により試料を分画してもよい。
S6により分画分取した試料は、次に述べる各手法により評価を行うことができる。すなわち、顕微Raman分光分析法(Radial Breathing Mode領域のRamanスペクトルの変化、BWF領域のRamanスペクトル形状の変化)、及び、紫外可視近赤外吸光光度分析法(吸収スペクトルのピーク形状の変化)である。
また、特にナノカーボン材料に単層カーボンナノチューブを用いた場合には、得られた試料の電気的特性について、例えば電界効果トランジスタを作製して、そのトランジスタ特性を測定することによっても試料の評価を行うことができる。
以下に、実施例を示す。
(実施例1)
分散溶媒として非イオン性界面活性剤であるBrij700を1wt%溶解した重水溶液を用い、この溶液に対して、単層カーボンナノチューブ(HiPCO;Unidym社製)を単分散した試料溶液を調整した。この溶液調製には、単層カーボンナノチューブを1mg/mLとなるように界面活性剤重水溶液へとHorn型超音波破砕器(出力300W、1時間)を用いて超音波処理を行い、その後、分散溶液中の単分散単層カーボンナノチューブのみを分取した。単分散化単層カーボンナノチューブのみを分取するために、59000rpm、1.5時間の超遠心分離を行い、上澄み70%を分取して単層カーボンナノチューブ単分散溶液とした。
また保持溶液として、Brij700−1wt%とする界面活性剤重水溶液を調製した。この保持溶液8mLを電気泳動槽内へと注いだ。図5に電気泳動槽の説明図を示す。電気泳動槽(装置)500は重力方向501に平行な泳動流路502を持つ。この保持溶液を充填した電気泳動槽500に、保持溶液層503を充填している。この保持溶液層503へと単分散化を行った単層カーボンナノチューブ単分散溶液約2mLを導入した。単層カーボンナノチューブ分散溶液は保持溶液液面504付近へ静かに注いだ。拡散しないように静かに注ぎ、単分散溶液は界面活性剤溶液(保持溶液層503)の上層に層状のナノチューブ分散溶液層505として保持された。
この単分散溶液内へ対向電極(部)507を静かに下ろし電気泳動を行えるようにした。電極には白金電極を用いた。電極間に直流電圧(65V)を印加した。下側の電極(部)506を陽極、上側の電極(部)507を陰極とした。電圧の印加は6時間行った。
約1時間ごとの溶液状態を図6に示す。単層カーボンナノチューブ分散溶液の領域は陰極側に層を形成していた状態から、時間の経過に伴い、陽極側である容器下部へと移動し拡大した。また、電圧印加開始から2時間経過後に拡大した分散溶液領域に呈色し、その色のグラデーションが観測された。特に、単層カーボンナノチューブ分散溶液の領域は時間が経過するにつれ、その幅が陽極側へと拡大するが、陰極に近い領域では黄褐色から赤褐色のような呈色が観測された。さらに時間が経過すると主な分散溶液の領域は拡大拡散しその色の濃さは薄くなっていったが、陰極付近では赤褐色の領域が集合し6時間経過時には陰極である白金電極付近に赤褐色の帯を形成した。直流電圧を6時間印加後、電気泳動槽の上部より約1mL毎に10フラクションとなるよう分取した。各フラクションは電気泳動槽の陰極側(上部)から#0、#1…#9とした。得られたフラクションと分離前の溶液について、その半導体性・金属性の分離傾向について顕微Ramanスペクトル分析法と紫外可視近赤外吸光光度分析法により分析を行った。
図7は分離前試料、フラクション#1及びフラクション#9の488nm励起時におけるG及びD−bandのRamanスペクトルである。1530〜1560cm−1付近に存在するピークがBWFピークである。分離前試料及びフラクション#1には明確にBWFピークが観測された。G−bandとのピーク強度比は分離前が0.25、フラクション#1が0.15であった。一方、フラクション#9には、1530〜1560cm−1付近の明確なピークは確認できない。これは、フラクション#9には共鳴励起が測定困難な程の金属性SWCNTしか含まれていないことを示唆している。
図8は分離前試料、フラクション#1及びフラクション#9の488nm励起時におけるRBM領域のRamanスペクトルである。分離前試料では、200cm−1に半導体性由来の大きなピークが、250cm−1、300cm−1付近に金属性由来であるピークが観測された。
フラクション#1では200cm−1に半導体性由来の大きなピークが、250cm−1付近に金属性由来であるピークが見られている。フラクション#9では、200cm−1に半導体性由来の大きなピークが、金属性の単層カーボンナノチューブ由来の波数領域では250cm−1付近に小規模なピークが存在することが観測された。分離前のRamanスペクトルに比べ、金属性単層カーボンナノチューブピーク高さと半導体性単層カーボンナノチューブピーク高さの比に対しピーク比率は小さくなっていることが確認でき、半導体性が主なフラクションと金属性単層カーボンナノチューブが主なフラクションへの分割が確認できる。
図9に分離前試料と分取したフラクション#1,#2,#3,#4及び#9の各試料について励起光エネルギー1eVから3.5eVにおける吸光スペクトルを示す。それぞれのスペクトルは1.9eVにおいて規格化した。図9から、M1のピーク強度はフラクション番号が大きくなるにつれ小さくなった。特にM1のピーク強度が最も小さくなるのはフラクション#9であった。これは、金属性SWCNTが陽極側へ移動するにつれ、その濃度が減少していることを意味している。
ここで、各フラクションのM1とS22のピーク面積比を求め、それぞれのフラクションにおける金属性単層カーボンナノチューブの量について考える。分離前溶液のM1/S22ピーク面積比を100とした時の各フラクションのM1/S22ピーク面積比を表2に示す。表2においても明らかなように、陽極に近づくにつれて金属性のSWCNT濃度が減少していくことがわかる。このため、半導体性SWCNTの比率は陽極に近づくにつれ増加することがわかる。
最も半導体性単層カーボンナノチューブの比率が高くなったのは、陽極に最も近いフラクション#9であった。ピーク面積からの半導体性/金属性比率の評価により、その金属性比率は21%、半導体性比率は79%となった。逆に、最も金属性比率が高くなったのは陽極に最も近いフラクション#1であり、その金属性単層カーボンナノチューブ比率は41%(半導体性59%)となり、半導体性・金属性の分離が行われている事を確認した。
(実施例2)
ナノカーボン分散溶液として非イオン性界面活性剤であるBrij700を分散剤として用いた重水溶液に単層カーボンナノチューブ(HiPCO;Unidym社製)を単分散化した。また、保持溶液にはBrij700を0.5wt%溶解した重水溶液を用いた。
電気泳動槽へのサンプルの設置は次のように行った。まず、保持溶液8mLを電気泳動槽内へと注いだ。続いて、単分散化を行った単層カーボンナノチューブ単分散溶液約2mLを、ピペットを用いて界面活性剤重水溶液の底面付近へ静かに注いだ。
図10に電気泳動槽(装置)1000の説明図を示す。電気泳動槽1000は重力方向1001に平行な泳動流路1002を持つ。この電気泳動槽1000に、保持溶液層1003を充填している。この保持溶液層1003へ単分散化を行った単層カーボンナノチューブ単分散溶液約2mLを導入した。単層カーボンナノチューブ分散溶液は保持溶液底面付近の領域1004へ静かに注いだ。拡散しないように静かに注ぐことにより、分散溶液は界面活性剤溶液の下層に層状領域1004として保持された。底面には電極(部)1005を設置している。また、保持溶液内へ対向電極(部)1006を静かに下ろし電気泳動を行えるようにした。電気泳動槽1000への試料溶液の設置後、直流電源を電極間に取り付け直流電圧(65V)を印加した。そのとき、底面側の電極(部)1005を陰極、対向電極(部)1006を陽極とした。電圧の印加は6時間行った。直流電圧を6時間印加後、電気泳動槽1000の上部より約1mL毎に10フラクションとなるよう分取した。各フラクションは電気泳動槽1000の陽極側(上部)から#0、#1…#9とした。
得られたフラクションと分離前の溶液について、その半導体性・金属性の分離傾向について顕微Ramanスペクトル分析法と紫外可視近赤外吸光光度分析法により分析を行ったところ、実施例1と同様の結果を得た。
(実施例3)
ナノカーボン分散溶液として非イオン性界面活性剤であるBrij700を分散剤として用いた水溶液に単層カーボンナノチューブ(HiPCO;Unidym社製)を単分散化した。また、保持溶液にはBrij700を1wt%溶解した水溶液を用いた。
図11に示す電気泳動槽(装置)1100へのサンプルの設置は次のように行った。まず、保持溶液5mLを電気泳動槽1100内へと注ぐことにより保持溶液領域1101を形成した。続いて、単分散化を行った単層カーボンナノチューブ単分散溶液約1mLを、ピペットを用いて界面活性剤重水溶液の電極(部)1102付近へ静かに注いだ。拡散しないように静かに注ぐことにより、単分散溶液は界面活性剤溶液の上層である領域に層状に浮いて保持し、単層カーボンナノチューブ単分散溶液領域1103を形成した。この単分散溶液領域1103内へ電極(部)1102を静かに下ろした。また、対向側にも電極(部)1104を静かに下ろした。電気泳動槽1100への試料溶液の設置後、直流電源を電極1102及び1104の間に取り付け直流電圧(100V)を印加した。そのとき、単層カーボンナノチューブ溶液導入側の電極1102を陰極、対向電極である電極1104を陽極とした。電圧の印加は6時間行った。直流電圧を6時間印加後、電気泳動槽1100の上部より約1mL毎に5フラクションとなるよう分取した。各フラクションは電気泳動槽1100の陽極側から#1、#2…#5とした。
得られたフラクションと分離前の溶液について、その半導体性・金属性の分離傾向について顕微Ramanスペクトル分析法と紫外可視近赤外吸光光度分析法により分析を行ったところ、実施例1と同様の結果を得た。このように、泳動流路は全体が重力又は遠心力と平行でなくとも、少なくとも一部が平行であれば良い。
以上をまとめると、本発明は従来技術と比較して下表3のように優れていることがわかった。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものではなく、本発明の範囲内で当業者であればなしうるであろう各種変形、修正を含むことはもちろんである。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。
200 電気泳動槽(装置)
201、202 電極(部)
203 電気泳動流路
204 重力方向
205 導入口
300 電気泳動槽(装置)
301、302 電極(部)
303 泳動流路
304 導入口
305 回転方向
401 電荷q1を持つナノカーボンミセル
402 電荷q2を持つナノカーボンミセル
403 電荷q3を持つナノカーボンミセル
404 電荷q1を持つナノカーボンミセルに生じた電磁気力(の方向と大きさ)
405 電荷q2を持つナノカーボンミセルに生じた電磁気力(の方向と大きさ)
406 電荷q3を持つナノカーボンミセルに生じた電磁気力(の方向と大きさ)
407 各ナノカーボンミセルに掛かる浮力(の方向と大きさ)
408 電荷q1を持つナノカーボンミセルに生じた駆動力(の方向と大きさ)
409 電荷q2を持つナノカーボンミセルに生じた駆動力(の方向と大きさ)
410 電荷q3を持つナノカーボンミセルに生じた駆動力(の方向と大きさ)
500 電気泳動槽(装置)
501 重力方向
502 泳動流路
503 保持溶液層
504 保持溶液液面
505 ナノチューブ分散溶液層
506、507 電極(部)
1000 電気泳動槽(装置)
1001 重力方向
1002 泳動流路
1003 保持溶液層
1004 ナノチューブ分散溶液層
1005、1006 電極(部)
1100 電気泳動槽(装置)
1101 保持溶液領域
1102、1104 電極(部)
1103 ナノチューブ分散溶液領域

Claims (23)

  1. 異なる複数の電荷を持つナノカーボンミセル群に分散した、ナノカーボン材料の分散溶液と、該ナノカーボン材料と異なる比重を持つ保持溶液とを、電気泳動槽内に所定の方向に積層して導入配置する工程と、
    該積層して導入配置した分散溶液と保持溶液に、直列方向に直流電圧を印加することにより、該ナノカーボンミセル群を2以上のナノカーボンミセル群に分離する工程と、
    を含むことを特徴とするナノカーボン材料分離方法。
  2. 前記分散溶液と保持溶液とを積層して導入配置する工程は、
    前記保持溶液及び前記分散溶液を調製する工程と、
    該保持溶液を前記電気泳動槽内へ導入する工程と、
    次いで該分散溶液を該電気泳動槽内へ導入する工程と、からなることを特徴とする、請求項1に記載の分離方法。
  3. 前記所定の方向は、重力方向又は遠心力方向と平行方向であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の分離方法。
  4. 前記保持溶液及び分散溶液は、それぞれが水、重水、有機溶媒又はイオン液体のいずれかを溶媒成分とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の分離方法。
  5. 前記保持溶液及び分散溶液は、それぞれさらに分散補助剤としての界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項4に記載の分離方法。
  6. 前記ナノカーボン材料が多層カーボンナノチューブであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の分離方法。
  7. 前記ナノカーボン材料が2層カーボンナノチューブであることを特徴とする、請求項6に記載の分離方法。
  8. 前記ナノカーボン材料が単層カーボンナノチューブであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の分離方法。
  9. 前記ナノカーボンミセル群が、半導体性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、金属性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、により構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の分離方法。
  10. 前記電気泳動槽の電極数が2個により構成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載の分離方法。
  11. 前記分散溶液を前記保持溶液の上層と最上部電極の間へ導入することを特徴とする、請求項2〜10のいずれか一に記載の分離方法。
  12. 前記分散溶液を前記保持溶液の下層と最下部電極の間へ導入することを特徴とする、請求項2〜10のいずれか一に記載の分離方法。
  13. 前記分散溶液を最上部電極と最下部電極の間にある保持溶液中へ導入することを特徴とする、請求項2〜10のいずれか一に記載の分離方法。
  14. 電気泳動流路部と、
    該電気泳動流路部に、異なる複数の電荷を持つナノカーボンミセル群が分散したナノカーボン材料の分散溶液と該ナノカーボン材料と異なる比重を持つ保持溶液とを積層して導入配置できるように配置される導入口部と、
    該積層して導入配置した分散溶液と保持溶液に、直列方向に直流電圧を印加するための、少なくとも2つの対向電極部と、
    を含むことを特徴とする、ナノカーボン材料分離装置。
  15. 前記電気泳動流路部の少なくとも一部が重力方向又は遠心力方向と平行に配置されていることを特徴とする、請求項14に記載の分離装置。
  16. 前記ナノカーボン材料が多層カーボンナノチューブである請求項14又は15に記載の分離装置。
  17. 前記ナノカーボン材料が2層カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項16に記載の分離装置。
  18. 前記ナノカーボン材料が単層カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項14又は15に記載の分離装置。
  19. 前記ナノカーボンミセル群が、半導体性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、金属性を持つ単層カーボンナノチューブを包含するミセル群と、により構成されていることを特徴とする、請求項18に記載の分離装置。
  20. 前記対向電極部は2個の対向する電極により構成されていることを特徴とする、請求項14〜19のいずれか一に記載の分離装置。
  21. 前記導入口部は、分散溶液を保持溶液の上層と最上部電極の間へ導入するように配置されることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一に記載の分離装置。
  22. 前記導入口部は、分散溶液を保持溶液の下層と最下部電極の間へ導入するように配置されることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一に記載の分離装置。
  23. 前記導入口部は、分散溶液を最上部電極と最下部電極の間である保持溶液中へ導入するように配置されることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一に記載の分離装置。
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