JP5541123B2 - 外乱磁場低減装置及び磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

外乱磁場低減装置及び磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Description

本発明は、外乱磁場低減装置及び磁気共鳴イメージング装置に関し、より詳細には、例えば、核磁気共鳴現象を利用して被撮像体の検査部位の断層像を得る磁気共鳴イメージング装置に適用することができる外乱磁場低減装置、及び磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI装置」と呼ぶ。)は、被撮像体の組織を構成する原子核スピンが発生するNMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号(「エコー信号」とも呼ばれる)を計測する装置である。MRI装置は、被撮像体の頭部、腹部、四肢等の形態及び機能を二次元的又は三次元的に画像化することができる。撮像において、NMR信号には傾斜磁場によって異なる位置情報が付与され、ディジタル信号として計測される。計測されたディジタル信号は、所定の信号処理が施され、断層画像が生成される。
MRI装置は、撮像時に、人間、動物等の被撮像体から発せられるNMR信号に対して傾斜磁場を印加することによりNMR信号に位置情報を付与している。そのため、計測空間である静磁場空間の静磁場は、空間的に均一な磁場強度であって、且つ、時間的に安定な磁場強度を有する必要がある。静磁場が空間的に不均一又は時間的に不安定で変動した場合、被撮像体から得られる断層画像の画質は劣化する。
計測空間である静磁場の時間的安定性は、MRI装置が有する静磁場磁石の性能とは別に、MRI装置の外で発生する外乱によっても乱される場合がある。例えば、静磁場磁石の近くで自動車、エレベータ等の磁性を有する物体が移動した場合、周囲の地磁気が乱れることによって、静磁場磁石により生じる磁力線の分布が変動する。鉄道の場合、車両の移動、又は架線とレール間に流れる電流により磁場が発生することによっても同様の現象が起きる。
そこで、静磁場に変動を及ぼす外乱磁場を低減するために様々な手法が採られている。例えば、静磁場磁石を設置しようとする場所の磁場変動が、設置環境条件として規定された磁場変動量を超えないことを設置前に試験し、設置環境条件を満たす場所に静磁場磁石を設置することが行われている。また、設置場所が設置環境条件を満たさない場合、シールドルームで撮像室を覆い、磁場シールドを施すことにより外部で発生した外乱磁場を遮断することが行われている(例えば、特許文献1)。また、磁場センサ、増幅器、補正磁場コイル等を用いて外乱磁場の方向とは逆方向の補正用磁場を発生し、その補正用磁場を静磁場空間に加えることにより外乱磁場をキャンセルすることが行われている(例えば、特許文献2)。
特開2003−273566号公報 特許第3337712号
シールドルームにより外乱磁場を遮断する手法は、シールドルームの設置費用が高額となり、かつ、その重量も大きいため、小型のMRI装置を用いた測定システムには不向きである。
外乱磁場を低減する手法では、磁場センサをMRI装置の外部に設置する必要がある。その理由は、静磁場空間内には強力な直流磁場が存在するため、静磁場空間内に設置された磁場センサは磁場飽和を起こし、磁場センサとしての機能を果たさなくなるからである。また、静磁場空間内には、傾斜磁場、及び高周波コイルから放射される電磁波が放射されているため、それらが磁場センサに与える影響も大きい。
また、計測空間である静磁場空間に磁気センサが設置されている場合、磁気センサが被撮像体を検査する際に邪魔になることもある。
静磁場空間は多くの磁石及びヨーク等の磁性体により取り囲まれているため、MRI装置の外部に設置された磁場センサにより測定される外乱磁場の強さは、静磁場空間内の実際の外乱磁場の強さとは異なる。そのため、MRI装置の外部に設置された磁場センサにより測定された外乱磁場の強さから、静磁場空間内の外乱磁場を低減するために必要な補正用磁場の強さを推定する。次いで、その強さに基づいて磁気センサの出力信号を増幅器で増幅して補正用コイルに流し、補正用磁場を発生する。そして、その補正用磁場を静磁場空間に印加することにより静磁場空間内の外乱磁場を低減する。
一方、MRI装置周辺の温度、外乱磁場の発生位置、外乱磁場の強さ、外乱磁場の発生源、MRI装置近傍の磁性体の存在等の外部環境は変化する。それに対して、上述の補正用磁場の強さを推定することはフィードバックのない制御であるため、外部環境が変化する度に増幅器の増幅率を調整しなければならないため調整作業が煩雑になる。
そこで、本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、低コストで簡易に外乱磁場を低減する外乱磁場低減装置及び磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
本発明の外乱磁場低減装置は、磁場発生源の外部から加わる外乱磁場を低減する外乱磁場低減装置において、外乱磁場の強さを検知する第一コイルと、該第一コイルと交差し、該第一コイルが検知した外乱磁場の強さに基づいて、前記外乱磁場を低減する磁場を発生する第二コイルとを備えることを特徴とする。
本発明の外乱磁場低減装置は、前記第一コイル及び第二コイルは環状であり、略同一平面上に配置され、該第一コイル及び第二コイル夫々により囲まれる領域の一部が平面視において重なっていることを特徴とする。
本発明の外乱磁場低減装置は、前記第一コイル又は前記第二コイルの少なくとも一方は前記同一平面上を移動できるようにしてあることを特徴とする。
本発明の外乱磁場低減装置は、前記第一コイルと前記第二コイルとの結合係数を可変にしてあることを特徴とする。
本発明の磁気共鳴イメージング装置は、磁場発生源と、該磁場発生源を間にして対向する二つのヨークとを備える磁気共鳴イメージング装置において、前記外乱磁場低減装置を備え、前記第一コイル及び第二コイルは、前記二つのヨークのうち一方のヨークの非対向側に設けられていることを特徴とする。
本発明にあっては、第一コイル(センスコイル)及び第二コイル(補正磁場発生コイル)を磁場発生源の近傍にて交差するようにしてあるため、第二コイルは外乱磁場を低減する磁場を発生できる。
本発明にあっては、第一コイル及び第二コイルが略同一平面状に配置され、第一コイル及び第二コイル夫々により囲まれる領域の一部が平面視において重なり合うようにされているため、第二コイルは、重なりの程度に応じて外乱磁場を低減する磁場を発生できる。
本発明にあっては、第一コイル及び第二コイルの少なくとも一方が同一平面上を移動できるようにしてあるため、第一コイル及び第二コイルの重なりの程度を変えることができる。
本発明にあっては、第一コイルと第二コイルとの結合係数を可変にしてあるため、第二コイルは、その結合係数に応じて、外乱磁場を低減する磁場を発生できる。
本発明にあっては、磁気共鳴イメージング装置に適用することができる。
本発明によれば、第一コイル及び第二コイルが交差するようにしてあるため、第二コイルは、外乱磁場を低減する磁場を発生することができる。
MRI装置の内部構成の全体概要を示すブロック図である。 MRI装置の内部構成の要部を示すブロック図である。 MRI装置内の磁気回路、センスコイル及び補正磁場発生コイルの外観の模式図である。 外乱磁場低減装置及び磁場を模式的に表した説明図である。 マグネットユニット並びにマグネットユニット上に配置されたセンスコイル及び補正磁場発生コイルを示す模式的平面図である。 実施の形態1に係る回路構成を示す説明図である。 実施の形態2に係る回路構成を示す説明図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して実施の形態1を具体的に説明する。
図1は、MRI装置1の内部構成の全体概要を示すブロック図である。
MRI装置1は、大別すると、静磁場発生部2、傾斜磁場発生部3、シーケンサ4、電磁波発生部5、電磁波検出部6、信号処理部8及び操作部18を有する。
静磁場発生部2は、例えば、人間、動物、人間又は動物の部位等の被撮像体100の下側に永久磁石方式、常電導方式又は超電導方式の静磁場磁石(図示せず)を有し、被撮像体100に対してMRI装置1の下部から上部に向けて静磁場をかける。
傾斜磁場発生部3は、MRI装置1の座標系(静止座標系)であるX、Y、Zの3軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9a及び9b、及び傾斜磁場コイル9a及び9bを駆動する傾斜磁場電源10を有する。Z軸方向は静磁場方向、X軸方向は電磁波発生部5から電磁波検出部6への方向、Y軸方向はX軸方向及びZ軸方向と互いに直交する方向である。傾斜磁場発生部3は、シーケンサ4からの指令に従って傾斜磁場コイル9aの傾斜磁場電源10を駆動することにより、X、Y、Zの3軸方向の傾斜磁場Gx,Gy,Gzを被撮像体100に印加する。被撮像体100の撮像時、傾斜磁場発生部3は、撮像断面に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を印加することにより、被撮像体100に対する撮像断面を設定する。
シーケンサ4は、信号処理部8からの指示に従い、被撮像体100の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を傾斜磁場発生部3、電磁波発生部5及び電磁波検出部6に与える。
電磁波発生部5は、高周波発振器11、変調器12、高周波増幅器13及び高周波送信コイル14aを有し、被撮像体100の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるため、被撮像体100に高周波磁場パルスを照射する。
変調器12は、シーケンサ4からの指令に従って、高周波発振器11から与えられた高周波パルスを所定のタイミングで振幅変調し、振幅変調した高周波パルスを高周波増幅器13に与える。
高周波増幅器13は、与えられた高周波パルスを増幅し、被撮像体100に近接する高周波送信コイル14aに与える。高周波送信コイル14aは、増幅された高周波パルスを被撮像体100に照射する。
電磁波検出部6は、高周波受信コイル14b、信号増幅器15、直交位相検波器16及びA/D変換器17を有し、被撮像体100の生体組織を構成する原子核スピンの核磁気共鳴により被撮像体100から放射される電磁波、即ち、NMR信号を検出する。被撮像体100は、高周波送信コイル14aから照射される電磁波によって核磁気共鳴を起こし、NMR信号を発信する。高周波受信コイル14bは、被撮像体100に近接し、被撮像体100から発信されたNMR信号を検出し、検出したNMR信号を信号増幅器15に与える。信号増幅器15は、与えられたNMR信号を増幅し、直交位相検波器16に与える。直交位相検波器16は、シーケンサ4からの指令に従い、信号増幅器15から与えられたNMR信号を2系統の信号に分割し、各信号をA/D変換器17でディジタル信号に変換し、信号処理部8に与える。
信号処理部8は、図示しないCPU、ROM及びRAMを有し、A/D変換器17から受け取ったディジタル信号に対して信号処理を施し、その処理結果を出力、保存等する。具体的には、信号処理部8は、電磁波検出部6からディジタル信号が与えられた場合、ディジタル信号に対してフーリエ変換、補正係数計算、画像再構成等の処理を施し、被撮像体100の断層画像を生成する。
操作部18は、ディスプレイ20、トラックボール又はマウス23及びキーボード24を有する。操作部18は、オペレータによる操作を受けて、MRI装置1の全体制御を行うのに必要なデータ、及び信号処理部8が処理するデータを受け付け、断層画像の生成用データを信号処理部8に与える。また、操作部18は、オペレータによる操作を受けて、信号処理部8が生成した断層画像をディスプレイ20に表示させ、又は、外部記憶装置(図示せず)に記憶させる。
図2は、MRI装置の内部構成の要部を示すブロック図である。
MRI装置1は、支柱ヨーク40a及び40b、ベースヨーク41a及び41b、静磁場磁石42a及び42b、傾斜磁場コイル9a及び9b、高周波送信コイル14a、高周波受信コイル14b、操作部18及び制御部19を有する。
静磁場磁石42a及び42bは、ベースヨーク41a及び41bの内側面に対向して配置され、さらにその内側面に傾斜磁場コイル9a及び9bが対向して配置される。また、高周波送信コイル14a、高周波受信コイル14b、及び傾斜磁場コイル9a及び9bは静磁場空間を形成し、その静磁場空間内に被撮像体100が置かれる。静磁場磁石42a及び42bと、支柱ヨーク40a及び40bと、ベースヨーク41a及び41bとは磁気的に連結されており、これらの磁性体によってMRI装置1の内部に磁気回路が形成される。
本実施の形態に係るセンスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、磁気回路の一部であるベースヨーク41aの上面近傍に配置される。センスコイル210は外乱磁場を検出する機能を有し、補正磁場発生コイル212は外乱磁場に対向する磁場を発生する機能を有する。センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、制御部19を介して電気的に接続される。
制御部19は、検出器213及び増幅器214を有する。検出器213はセンスコイル210に発生した電圧を検出し、増幅器214は検出器213が検出した電圧を増幅し、交流電流を補正磁場発生コイル212に供給する。
図3は、MRI装置内の磁気回路、センスコイル及び補正磁場発生コイルの外観の模式図である。
磁気回路30は、マグネットユニット201及び202及び支柱ヨーク40a及び40bから形成される。マグネットユニット201及び202は略円柱であり、支柱ヨーク40a及び40bを介して水平方向に設置される。即ち、マグネットユニット202の水平面から垂直に立てられた支柱ヨーク40a及び40bは、マグネットユニット202を土台としてマグネットユニット201を支持するように設置される。支柱ヨーク40a及び40bの形状は、例えば円柱、直方体等である。静磁場空間220は、マグニットユニット201及び202及び支柱ヨーク40a及び40bによって囲まれる。支柱ヨーク40a及び40bは、共に、マグネットユニット202の水平面の内の1つの半面の外周に沿った場所に所定の間隔をもって立てられる。具体的には、支柱ヨーク40a及び40bは、平面視で9時位置と6時位置に立てられる。これらの位置に支柱ヨーク40a及び40bを立てることによって、マグネットユニット201とマグネットユニット202との間に測定空間として広い静磁場空間220が形成される。測定時、被撮像体は、静磁場空間220の中に置かれる。
尚、上述した支柱ヨーク40a及び40bの設置位置は一例であって、これに限定されるものではない。
図示しないが、マグネットユニット201は、その内部に、図2に示したベースヨーク41a、静磁場磁石42a及び傾斜磁場コイル9aを含む。同様に、マグネットユニット202は、その内部に、図2に示したベースヨーク41b、静磁場磁石42b及び傾斜磁場コイル9bを含む。センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、図2に示す制御部19に接続される。
センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、外乱磁場を低減したい静磁場空間220の上部に設けられたマグネットユニット201の上面近傍であって、おおよそ静磁場空間220の上部に配置される。また、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、MRI装置1の磁場発生軸に対して略垂直方向の平面上であって略同一の平面上に配置される。即ち、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、同一平面上に配置されてもよいし、又は、少し離れた2つの平面上にそれぞれが配置されてもよい。また、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212により囲まれる平面領域の一部が重なるように配置される。また、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は交差していればよい。交差している場合とは、両者が接触した状態で交差して配置されている場合、離間した状態で交差して配置されている場合又は一方のコイルが他方のコイルに対して傾いて配置されている場合等を含む。
図4は、外乱磁場低減装置及び磁場を模式的に表した説明図である。
外乱磁場低減装置200は、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212の他にセンスコイル210の電圧を検出する検出器213、検出電圧を増幅し、交流電流を補正磁場発生コイル212に供給する増幅器214を有する。図4にて、実線の矢印は垂直方向の外乱磁場の磁束を表し、破線の矢印は補正磁場発生コイル212が発生する磁場の磁束を表す。図からわかるように、補正磁場発生コイル212が発生する磁束の方向は、外乱磁場の磁束の方向と逆向きである。
センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、可変の結合係数で結合され、センスコイル210に発生する交流電圧が略ゼロになるように、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212が配置されている。即ち、補正磁場発生コイル212が発生する磁場の一部がセンスコイル210を鎖交し、センスコイル210における外乱磁場による鎖交磁束と補正磁場発生コイル212が発生する磁場の鎖交磁束との和が略ゼロになるようにされている。
本実施の形態では、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212の結合係数を可変にするため、センスコイル210又は補正磁場発生コイル212のいずれか一方を移動させ、略同一平面上での両者の位置関係を変化させることができるようにしている。例えば、補正磁場発生コイル212をマグネットユニット201上に固定する一方、センスコイル210の設置場所を変えることができるようにする。
図5は、マグネットユニット並びにマグネットユニット上に配置されたセンスコイル及び補正磁場発生コイルを示す模式的平面図である。
センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、マグネットユニット201上に配置される。補正磁場発生コイル212は、複数の留め具5aによってマグネットユニット201上に固定される。留め具5aは、金具又はテープ等である。一方、センスコイル210は、補正磁場発生コイル212の上に配置され、例えばスライダーにより動かせるようになっている。センスコイル210は移動後に留め具(図示せず)によりマグネットユニット201上に固定される。センスコイル210及び補正磁場発生コイル212をマグネットユニット201上に留め具で固定する理由は、安定した測定を実現するためである。しかし、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212を安定させてマグネットユニット上に設置することができれば、留め具を用いなくともよい。
本実施の形態では、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212を磁気回路30の近傍に設置することができるため、センスコイルを磁気回路から遠ざけなければならない構成と比べて、装置全体の設置エリアを小さくできる。また、本実施の形態では、センスコイル210と補正磁場発生コイル212との結合係数が可変であるため、結合係数を変えることによって外乱磁場の数倍の磁場を発生させ補正磁場の届きにくい場所での外乱磁場をちょうどキャンセルすることが可能である。その結果、断層画像の画質を向上させることができ、画像診断の精度を高めることができる。
センスコイル210及び補正磁場発生コイル212の重なりの上下関係は問わない。また、センスコイル210と補正磁場発生コイル212との結合係数が0.1程度になるようにセンスコイル210及び補正磁場発生コイル212を配置するのが好ましいが、0.1以下でもよい。また、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、環状である。具体的には、センスコイル210の形状は例えば略円形であればよい。一方、補正磁場発生コイル212の形状は略円形に限らず、例えば略三角形又は半円形等の他の形状であってもよい。また、センスコイル210をファラデーシールドで覆ってもよい。また、補正磁場発生コイル212はセンスコイル210よりも大きい方が好ましい。更に、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212は、マグネットユニット201の上面に接するように配置されているのが好ましい。
実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、センスコイル210と補正磁場発生コイル212の結合係数を可変にする結合係数可変部をセンスコイル210及び補正磁場発生コイル212に接続した形態である。ここでは、実施の形態2が実施の形態1と異なる点を明確にするため、実施の形態1に係る回路構成を比較例として示し、実施の形態2について説明する。
図6は、実施の形態1に係る回路構成を示す説明図であり、図7は、実施の形態2に係る回路構成を示す説明図である。図6と図7とを対比すると、実施の形態2は結合係数可変部230をセンスコイル210及び補正磁場発生コイル212に接続している点で実施の形態1とは異なり、他の構成は実施の形態1と同様である。
図6に示した実施の形態1に係る回路では、センスコイル210の両端は検出器213に接続され、補正磁場発生コイル212の入力端は増幅器214の出力端に接続され、補正磁場発生コイル212の出力端はグラウンドに接地される。これに対して、図7に示した実施の形態2に係る回路では、センスコイル210には巻線22aが直列に接続され、補正磁場発生コイル212には巻線22bが直列に接続され、巻線22aと巻線22bは可変の結合係数で結合している。センスコイル210及び巻線22aから成る回路の両端は、検出器213の入力端に接続される。補正磁場発生コイル212及び巻線22bから成る回路の補正磁場発生コイル212側の入力端は、増幅器214の出力端に接続され、巻線22b側の出力端は、グラウンドに接地される。
このように、実施の形態2では、結合係数可変部230を構成する巻線22a及び巻線22bを調整することによって、補正磁場発生コイル212が発生した磁場がセンスコイル210を鎖交する程度、即ち、センスコイル210と補正磁場発生コイル212との結合の強さを変える。
実施の形態2によれば、結合係数可変部230を用いているため、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212の結合係数を微調整することができる。
上述した実施の形態では、センスコイル210及び補正磁場発生コイル212をマグネットユニット201の上面近傍に設けた形態を示したが、マグネットユニット202の下面近傍に設けてもよい。
また、上述した実施の形態では、設置面に対して略水平に且つ上下に対向して設けられた2つのマグネットユニットを含む縦置き型のMRI装置に適用した形態を示したが、例えば、設置面に対して略垂直に且つ対向して設けられた2つのマグネットユニットを含む横置き型のMRI装置に適用してもよい。
本発明は、上記の様に、設置面に対して磁場の向きが垂直であっても水平であっても適用できる。
また、上述した実施の形態に係わる外乱磁場低減装置は、MRI装置の他にシールドルーム又は脳磁計や電子顕微鏡等に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 MRI装置
2 静磁場発生部
3 傾斜磁場発生部
4 シーケンサ
5 電磁波発生部
6 電磁波検出部
9a 傾斜磁場コイル
9b 傾斜磁場コイル
14a 高周波送信コイル
14b 高周波受信コイル
19 制御部
40a 支柱ヨーク
40b 支柱ヨーク
41a ベースヨーク
41b ベースヨーク
42a 静磁場磁石
42b 静磁場磁石
100 被撮像体
201 マグネットユニット
202 マグネットユニット
210 センスコイル
212 補正磁場発生コイル
213 検出器
214 増幅器
230 結合係数可変部

Claims (5)

  1. 磁場発生源の外部から加わる外乱磁場を低減する外乱磁場低減装置において、
    外乱磁場の強さを検知する第一コイルと、
    該第一コイルと交差し、該第一コイルが検知した外乱磁場の強さに基づいて、前記外乱磁場を低減する磁場を発生する第二コイルと
    を備えることを特徴とする外乱磁場低減装置。
  2. 前記第一コイル及び第二コイルは環状であり、略同一平面上に配置され、該第一コイル及び第二コイル夫々により囲まれる領域の一部が平面視において重なっていることを特徴とする請求項1記載の外乱磁場低減装置。
  3. 前記第一コイル又は前記第二コイルの少なくとも一方は前記同一平面上を移動できるようにしてあることを特徴とする請求項2記載の外乱磁場低減装置。
  4. 前記第一コイルと前記第二コイルとの結合係数を可変にしてあることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の外乱磁場低減装置。
  5. 磁場発生源と、該磁場発生源を間にして対向する二つのヨークとを備える磁気共鳴イメージング装置において、
    請求項1から請求項4のいずれか1項記載の外乱磁場低減装置
    を備え、
    前記第一コイル及び第二コイルは、前記二つのヨークのうち一方のヨークの非対向側に設けられている
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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