JP5539797B2 - 立体駐車場における自動二輪車の駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車を自動車用の立体駐車場に駐車させるための駐車装置に関する。
近年、駐車場法の一部改正により、駐車場法第二条第四項の「自動車」の定義に大型自動二輪車及び普通自動二輪車(以下、これらを単に「自動二輪車」と称する。)が加えられたことに伴い、かかる自動二輪車の違法駐車取締りが強化されている。
このため、自動二輪車の駐車場整備の要望が高まっているが、土地の高度利用が進んでいる駅前や都市中心部では新たな駐車場の確保は困難であるため、既存の自動車用の機械式立体駐車場に自動二輪車を安全に駐車させ得る駐車装置の開発が盛んに行われている。
この機械式立体駐車場の一種として、ハンガーの底板部を構成するパレットに自動車を乗載し、昇降搬送装置によって垂直長円軌道を吊持状態で循環搬送して建物内に収容する垂直循環方式の立体駐車場が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる垂直循環方式の立体駐車場は、土地面積が比較的狭小でも設置可能であるため駅前や都市中心部において多く運用されており、このような垂直循環方式の立体駐車場に自動二輪車用の駐車装置を設けるようにしたものが既に提案されている。
この自動二輪車用の駐車装置は、自動二輪車を搭載するための自動二輪車専用パレットを自動車用パレット上に重ねて配置するとともに、該自動車用パレット上に配設した左右一対の案内レールに自動二輪車専用パレットの左右両側に設けたローラを係合して支持させることにより、自動二輪車専用パレットを左右両側の案内レールに沿って進退移動可能に設け、自動二輪車専用パレットに搭載した自動二輪車を自動車用パレット上の駐車位置に移動させることができるように構成されている(特許文献2参照)。
また、上記のように自動二輪車全体を自動二輪車専用パレットに搭載して移動させるもの以外に、自動二輪車の前輪のみを乗載する前輪台車を、左右一対の案内レールに支持される左右両側のローラを介して進退移動可能に設けたものも知られている(特許文献3参照)。
特開平8−144561号公報(段落[0003]、図3) 特開2009−257071号公報 特開平8−60890号公報
ところで、上記従来構成にあっては、自動二輪車専用パレットや前輪台車に設けた左右両側のローラを夫々係合して支持する左右二本の案内レールが必要であるため、構成部品が多く、装置構成が複雑となって製造コストが高くなるとともに、両案内レールをパレット上に平行に配設しなければならないため、設置工事に手間が掛かるという問題点があった。
また、垂直循環方式の立体駐車場にあっては、自動車用パレットが、昇降搬送装置に吊持されて循環搬送されるハンガーの底板部を構成するものであるため、上記のように自動車用パレット上に左右二本の案内レールを配設すると、ハンガーの重量が重くなってしまうという問題点もあった。
本発明は、かかる従来構成の問題点を解消するためになされたものであり、案内レールを一本とすることによって装置構成を簡単にし、以て製造コストの低廉化及び設置工事の容易化をなし得るとともに、装置重量を軽量化し得る、立体駐車場における自動二輪車の駐車装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、自動車用パレットに乗載した自動車を搬送して建物内に収容する立体駐車場において、上面に自動二輪車の前輪を保持する前輪ホルダーを備え、下面に配設された複数のローラによって自動車用パレット上を前後方向に進退移動可能に設けられ、側部にスライダーが連設された前輪搬送台車と、該前輪搬送台車の側部に位置させて自動車用パレット上にその長手方向に沿って配設され、前記スライダーがスライド可能に係合されて、前輪搬送台車の進退移動時に該前輪搬送台車を自動車用パレットの長手方向に沿って案内する単一の案内レールとを備えてなることを特徴とする立体駐車場における自動二輪車の駐車装置である。
ここで、本発明にかかる自動二輪車の駐車装置は、底板部を自動車用パレットとする複数のハンガーが、昇降搬送装置によって垂直長円軌道を吊持状態で循環搬送される垂直循環方式の立体駐車場に好適に用いられ得る。
上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車またはスライダーから後方向に延出されてその後端部に起立状態と倒伏状態とに変換可能な操作ハンドルが設けられ、起立状態の操作ハンドルに対する押出し操作または引き戻し操作を介して前輪搬送台車を進退させる進退操作杆を備えている構成が提案される。
また、上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車が自動車用パレットの後端まで後退した乗降待機位置と、自動車用パレットの長手方向の略中央まで前進した駐車位置で、前輪搬送台車を夫々移動不能にロックするロック機構を備えている構成が提案される。
さらに、上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車及び案内レールが、自動車用パレットに取付けられる帯板状の取付基板上に配設されている構成が提案される。
本発明は、上述したように、自動車用パレット上を複数のローラによって前後方向に進退移動可能に設けられた前輪搬送台車の側部に位置させて、自動車用パレット上にその長手方向に沿って単一の案内レールを配設し、該案内レールに前輪搬送台車の側部に連設されたスライダーをスライド可能に係合させ、該スライダーのスライド作用を介して、前輪搬送台車の進退移動時に該前輪搬送台車を自動車用パレットの長手方向に沿って案内させるようにした駐車装置であるから、自動二輪車の前輪を前輪ホルダーに保持させて前輪搬送台車に乗載した状態で、案内レールに沿って前輪搬送台車を前後方向に移動させることにより自動二輪車を進退させることができる。この時、自動二輪車の前部側の重量は、前輪搬送台車の下面に配設された複数のローラに支持されるとともに、該ローラの転動作用を介して前輪搬送台車が移動する。従って、案内レールには前輪搬送台車及びこれに乗載された自動二輪車の前部側の重量が掛かることがなく、案内レールは専ら前輪搬送台車と該前輪搬送台車に前輪を乗載した自動二輪車とを自動車用パレットの長手方向に沿って案内するものとして機能する。そして、このように、荷重支持の必要のない単一の案内レールを設けて前輪搬送台車と自動二輪車の案内機能を得るようにしたことによって、装置構成が簡単となり、製造コストの低廉化及び設置工事の容易化をなし得るとともに、装置重量を軽量化することができる。
上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車またはスライダーから後方向に延出されてその後端部に起立状態と倒伏状態とに変換可能な操作ハンドルが設けられ、起立状態の操作ハンドルに対する押出し操作または引き戻し操作を介して前輪搬送台車を進退させる進退操作杆を備えている構成にあっては、起立状態の操作ハンドルに対する押出し操作または引き戻し操作によって、案内レールに沿って前輪搬送台車とともに自動二輪車を容易に進退させることができる。また、操作ハンドルの倒伏状態にあっては、進退操作杆に沿って自動二輪車を前進させることにより、前輪搬送台車の前輪ホルダーへの進入案内の指標としての機能も得られる。
また、上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車が自動車用パレットの後端まで後退した乗降待機位置と、自動車用パレットの長手方向の略中央まで前進した駐車位置で、前輪搬送台車を夫々移動不能にロックするロック機構を備えている構成にあっては、該ロック機構によって前輪搬送台車を乗降待機位置でロックすれば、前輪搬送台車の前輪ホルダーに対する自動二輪車の前輪の乗降作業を安定的に行うことができる一方、前輪搬送台車を駐車位置でロックすることによって、ハンガーの搬送時における振動や駐車時における地震に起因する自動二輪車の移動が防止され、安定した駐車状態を維持することができる。
さらに、上記自動二輪車の駐車装置にあって、前輪搬送台車及び案内レールが、自動車用パレットに取付けられる帯板状の取付基板上に配設されている構成にあっては、工場で前輪搬送台車及び案内レールを配設した取付基板を、既設の立体駐車場の自動車用パレットに取付けるだけで駐車装置の設置が略完了するため、設置作業を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明にかかる自動二輪車の駐車装置1を取付けた自動車用パレット2の平面図である。 同上の自動車用パレット2の側面図である。 駐車装置1の平面図である。 駐車装置1の正面図である。 駐車装置1の側面図である。 前輪搬送台車3の正面図である。 案内レール4とスライダー16の側面図である。 (A)は進退操作杆24の操作ハンドル25部分の正面図、(B)は操作ハンドル25の連結部分の一部切欠側面図である。 ロック機構30の正面図である。 ロック機構30の平面図である。
本発明の実施形態を、図1〜図10に示す実施例に基づいて説明する。
本発明かかる自動二輪車の駐車装置1は、図1に示すように、自動車用パレット2上を前後方向に進退移動可能に設けられた前輪搬送台車3と、該前輪搬送台車3の側部に位置させて自動車用パレット2上にその長手方向に沿って配設された単一の案内レール4とを備えている。
自動車用パレット2は、垂直循環方式の立体駐車場(図示省略)にあって、昇降搬送装置によって垂直長円軌道を吊持状態で循環搬送される複数のハンガーの各底板部を構成するものである。該自動車用パレット2は平面視で矩形状に形成されており、その長手方向に沿う中央の広幅突条部5の両側には、これより一段低い自動車案内用溝路6,6(図2参照)が設けられている。そして、この自動車案内用溝路6,6上に本発明かかる駐車装置1,1が夫々並設されており、該駐車装置1,1によって二台の自動二輪車を駐車させ得るようになっている。尚、駐車装置1,1は夫々の前輪搬送台車3と案内レール4とが左右対称に配置されている以外は同一構成であり、以下に一方の駐車装置1について詳述する。
駐車装置1は、図3〜図5に示すように、前記自動車案内用溝路6(図2参照)内に敷設してネジ止めや溶接等の固定手段を介して固定される帯板状の取付基板7を備えており、該取付基板7上に前輪搬送台車3が進退可能に乗載されている。ここで、取付基板7は、図1,図2に示すように、その横幅が自動車案内用溝路6の横幅より若干狭く、その長さが自動車用パレット2の長さの5分の3程度となるように設定されており、その上面は後述するローラ14が円滑に転動し得るように平滑面となっている。また、該取付基板7は、その長手方向の一端を自動車案内用溝路6の後端に略一致させて配設されている。前輪搬送台車3には、図3に示すように、矩形状のベースプレート8の上面に自動二輪車の前輪W(図6参照)を保持する前輪ホルダー9が配設されている。該前輪ホルダー9は、前輪Wの前部が嵌合される断面V形の前溝部材10と前輪Wの下部が嵌合される断面V形の下溝部材11とを備えており、これらがベースプレート8に取付けられた支持フレーム12に固定されている。
下溝部材11は、図6に示すように、側面視で略L形に形成されており、その中央下部近傍に配設された枢支軸13によって前後方向に回動可能に枢支されている。また、下溝部材11は、図6に鎖線で示すように、常態では後片部11a側が水平となるように後方向に回動しており、この状態で前輪Wが嵌合されるとその重量によって前片部11b側が前方向に回動するようになっている。そして、この後方回動時に下溝部材11の後片部11aが前輪Wの斜め下側後部に当接し、前輪Wを後方から支持するようになっている。さらに、下溝部材11には、前方回動した状態において後方回動を規制する回動規制機構(図示省略)が設けられており、該回動規制機構によって下溝部材11の後方回動を規制することにより、該下溝部材11と前溝部材10とによって前輪Wを前後方向から挟持して自動二輪車の立ち姿勢を保持することができるようになっている。尚、下溝部材11はスライド機構によって前後方向にスライド可能に設けてもよい。これにより、サイズの異なる前輪Wに対応し得るものとなる。
ベースプレート8の下面には、図5,図6に示すように、左右両側に複数のローラ14が前後方向に配設されており、各ローラ14によってベースプレート8が水平状に保持されるとともに、各ローラ14の転動により、前輪搬送台車3が前後方向に進退可能となっている。また、ベースプレート8の下面からは、前後二本のアーム杆15,15が側方に向けて突設されており、該アーム杆15,15の先端に後述するスライダー16が連結されている。
ベースプレート8の後端部には、図6に示すように、前輪ホルダー9の後方に位置させて下方向に傾斜したスロープ17が配設されており、該スロープ17によってローラ14の高さにより生じるベースプレート8と取付基板7間の段差をなくして、自動二輪車の前輪Wの乗降が容易となるようにしている。
前記案内レール4は、図7に示すように、左右両側に側方に開口する一対の案内路18,18を備えた断面倒H字形に形成されており、その長さは取付基板7と略同じ長さになっている。該案内レール4は、前輪搬送台車3の側部に位置させて取付基板7の長手方向に配設されており、その下部が溶接により取付基板7に接合されている。この案内レール4は、断面コ字形の二本のチャンネル杆を背中合わせに接合することにより形成され得る。この案内レール4には、前輪搬送台車3から側方に突設された前記アーム杆15,15に連結されたスライダー16がスライド可能に係合されている。
前記スライダー16は、案内レール4の左右両側に位置する側板19a,19bと、該側板19a,19bの上端部相互を連結する複数のタイロッド20とによって門形に形成されている。側板19a,19bには、案内レール4内に位置して案内路18,18上を転動する複数のローラ21,21が配設されており、さらに案内レール4の内壁部22に当接してスライダー16の左右方向の振れを防止する複数の水平ローラ23,23が配設されている。該スライダー16の、前輪搬送台車3側に位置する側板19aには、前輪搬送台車3から突設された前記アーム杆15,15の先端が溶接により接合されており、これによってスライダー16が前輪搬送台車3の側部に連設されている。そしてこのように、案内レール4にスライド可能に係合されたスライダー16のスライド作用を介して、前輪搬送台車3の進退移動時に該前輪搬送台車3が自動車用パレット2の長手方向に沿って直線的に案内されるようになっている。
また、前記スライダー16には、前輪搬送台車3を進退させるための進退操作杆24の一端が連結されている(図1参照)。該進退操作杆24は、前輪搬送台車3の移動距離に対応する所定長さの杆材からなり、スライダー16から後方向に延出されている。この進退操作杆24は、その後端部に起立状態と倒伏状態とに変換可能な操作ハンドル25が設けられている。該操作ハンドル25は起立状態で人による上端部の把持が可能な所定長さの杆材からなり、その基部が、図8(A)に示すように、ヒンジ軸26を介して進退操作杆24の後端部に起倒可能に枢結されている。進退操作杆24の後端部には、図8(B)に示すように、ブラケット27が固着されており、該ブラケット27の外面側には前記ヒンジ軸26の上方に位置させてストッパーピン28が進退可能に配設されている。該ストッパーピン28は、内蔵するバネ(図示省略)により常時その先端部28aがブラケット27の内面側に突出するように付勢されており、操作ハンドル25の基部近傍に形成された係止孔29にストッパーピン28の先端部28aを嵌入させることにより、操作ハンドル25の起立状態が保持されるようになっている。そして、この起立状態の操作ハンドル25に対する押出し操作または引き戻し操作を介してスライダー16を前後方向に摺動させて前輪搬送台車3を進退させ得るようになっている。尚、この実施例では、進退操作杆24の一端をスライダー16に連結するようにしているが、該進退操作杆24は、その一端を前輪搬送台車3に連結することも可能である。
また、駐車装置1は、前輪搬送台車3が自動車用パレット2の後端まで後退した乗降待機位置と、自動車用パレット2の長手方向の略中央まで前進した駐車位置で、前輪搬送台車3を夫々移動不能にロックするためのロック機構30を備えている。該ロック機構30は、前記乗降待機位置に配設される後部ロック装置31と、前記駐車位置に配設される前部ロック装置32と、該前部及び後部の両ロック装置31,32を連動させる連結ロッド33と、スライダー16の前後に配設されたロックピン34a,34bとによって構成されている。
後部ロック装置31と前部ロック装置32は、案内レール4の側部に位置させて、取付基板7上にネジ止めや溶接等の固定手段を介して固定されている。後部ロック装置31は、図9,図10に示すように、左右両側に所定間隔で対向配置された一対の側板35,35間にロック片36を備えた支軸37が回動可能に横架されており、一方の側板35の外側方に突出された前記支軸37の端部に上下方向のレバー杆38の中間部が固着されている。該レバー杆38の下端には引張バネ39の一端が係合されており、該引張バネ39の他端は側板35に突設されたバネ受け杆40に係止されている。そして、該引張バネ39の引張力を介して支軸37がロック片36の先端ロック部41を側板35,35から上方に突出させる方向に回動するように付勢されている。
ロック片36の先端ロック部41は、後部上方に向けて傾斜する案内傾斜面42aと、該案内傾斜面42aの後部にスライダー16の後部のロックピン34aを係止可能な係止面42bとを備えている。ロック片36は、該先端ロック部41が側板35,35の上端から上方に突出する位置で、レバー杆38の下側面が側板35に設けられたボルトからなる回動規制部材43に前方から当接することにより、ロック片36のそれ以上の上方回動が規制されるようになっている。また、ロック片36の下面からロック解除ペダル44が後方に突設されており、該ロック解除ペダル44を踏圧することによってロック片36を下方回動させることができるようにしている。一方、スライダー16には、側板19aから後方向に延設された支持杆45a(図3参照)に水平状のロックピン34aが設けられている。そして、スライダー16を後退させると、該ロックピン34aがロック片36の案内傾斜面42aを前方から押圧して該ロック片36を下方回動させることにより、ロックピン34aの通過が可能となり、その通過後に引張バネ39の付勢力を介してロック片36が上方回動することによって係止面42bがロックピン34aの逆行を規制する。これにより、スライダー16の前方への移動を規制するロック状態が得られるようになっている。また、案内レール4には、前記ロック状態において、スライダー16の側板19a,19bの後端面に当接してスライダー16のそれ以上の後退を規制する左右一対のストッパー55,55(図3,図4参照)が配設されている。
一方、前部ロック装置32は、図9,図10に示すように、左右両側に所定間隔で対向配置された一対の側板56,56間にロック片57を備えた支軸58が回動可能に横架されており、一方の側板56の外側方に突出された前記支軸58の端部に上下方向のレバー杆59の中間部が固着されている。該レバー杆59の下端には引張バネ60の一端が係合されており、該引張バネ60の他端は側板56に突設されたバネ受け杆61に係止されている。そして、該引張バネ60の引張力を介して支軸58がロック片57の先端ロック部62を側板56,56から上方に突出させる方向に回動するように付勢されている。
ロック片57の先端ロック部62は、前部上方に向けて傾斜する案内傾斜面62aと、該案内傾斜面62aの前部にスライダー16の前部のロックピン34bを係止可能な係止面62bとを備えている。ロック片57は、該先端ロック部62が側板56,56の上端から上方に突出する位置で、レバー杆59の下側面が側板56に設けられたボルトからなる回動規制部材63に前方から当接することにより、ロック片57のそれ以上の上方回動が規制されるようになっている。一方、スライダー16には、側板19aから前方向に延設された支持杆45b(図3参照)に水平状のロックピン34bが設けられている。そして、スライダー16を前進させると、該ロックピン34bがロック片57の案内傾斜面62aを後方から押圧して該ロック片57を下方回動させることにより、ロックピン34bの通過が可能となり、その通過後に引張バネ60の付勢力を介してロック片57が上方回動することによって係止面62bがロックピン34bの逆行を規制する。これにより、スライダー16の後方への移動を規制するロック状態が得られるようになっている。また、案内レール4には、前記ロック状態において、スライダー16の側板19a,19bの前端面に当接してスライダー16のそれ以上の前進を規制する左右一対のストッパー64,64(図3,図4参照)が配設されている。
後部ロック装置31のレバー杆38と前部ロック装置32のレバー杆59は、その各上端が連結ロッド33によって連結されており、ロック解除ペダル44の踏圧によって後部ロック装置31のロック片36を下方回動させると、これに伴ってレバー杆38が引張バネ39の付勢に抗して回動するとともに、該レバー杆38に連結ロッド33を介して連結されている前部ロック装置32のレバー杆59が引張バネ60の付勢に抗して回動し、前部ロック装置32のロック片57が下方回動する。これにより、両ロック片36,57の作動が連動し、ロック解除ペダル44の踏圧操作によって後部ロック装置31と前部ロック装置32のロック状態を同時に解除し得るようになっている。
また、取付基板7には、図4,図7に示すように、案内レール4,後部ロック装置31と前部ロック装置32及び連結ロッド33の上方を覆う帯板状のカバー板65が配設されている。該カバー板65は、案内レール4の側部に沿って取付基板7上に所定間隔で立設された複数の支柱66にその側縁部を片持ち状に支持させることによって配設されており、該カバー板65によって外的美観を向上させるようにしている。
かかる構成にあって、自動二輪車の前輪Wを前輪ホルダー9に保持させて前輪搬送台車3に乗載した状態で、案内レール4に沿って前輪搬送台車3を前後方向に移動させることにより自動二輪車を進退させることができる。この時、自動二輪車の前部側の重量は、前輪搬送台車3の下面に配設された複数のローラ14に支持されるとともに、該ローラ14の転動作用を介して前輪搬送台車3が移動する。従って、案内レール4には前輪搬送台車3及び乗載された自動二輪車の前部側の重量が掛かることがなく、案内レール4は専ら前輪搬送台車3と該前輪搬送台車3に前輪Wを乗載した自動二輪車とを自動車用パレット2の長手方向に沿って案内するものとして機能する。そして、このように、荷重支持の必要のない単一の案内レール4を設けて前輪搬送台車3と自動二輪車の案内機能を得るようにしたことによって、駐車装置1の構成が簡単となり、製造コストの低廉化及び設置工事の容易化をなし得るとともに、駐車装置1の重量を軽量化することができる。
また、前輪搬送台車3またはスライダー16から後方向に延出されてその後端部に起立状態と倒伏状態とに変換可能な操作ハンドル25が設けられ、起立状態の操作ハンドル25に対する押出し操作または引き戻し操作を介して前輪搬送台車3を進退させる進退操作杆24を備えていることにより、起立状態の操作ハンドル25に対する押出し操作または引き戻し操作によって、案内レール4に沿って前輪搬送台車3とともに自動二輪車を容易に進退させることができる。また、操作ハンドル25の倒伏状態にあっては、進退操作杆24に沿って自動二輪車を前進させることにより、前輪搬送台車3の前輪ホルダー9への進入案内の指標としての機能も得ることができる。
また、前輪搬送台車3が自動車用パレット2の後端まで後退した乗降待機位置と、自動車用パレット2の長手方向の略中央まで前進した駐車位置で、前輪搬送台車3を夫々移動不能にロックするロック機構30を備えていることにより、該ロック機構30によって前輪搬送台車3を乗降待機位置でロックすれば、前輪搬送台車3の前輪ホルダー9に対する自動二輪車の前輪Wの乗降作業を安定的に行うことができる一方、前輪搬送台車3を駐車位置でロックすることによって、ハンガーの搬送時における振動や駐車時における地震に起因する自動二輪車の移動が防止され、安定した駐車状態を維持することができる。
さらに、前輪搬送台車3及び案内レール4を、自動車用パレット2に取付けられる帯板状の取付基板7上に配設したことによって、工場で前輪搬送台車3及び案内レール4を配設した取付基板7を、既設の立体駐車場の自動車用パレット2に取付けるだけで駐車装置1の設置が略完了するため、その設置作業を容易かつ迅速に行うことができる。
尚、本発明は、上述した実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、取付基板7を用いることなく、案内レール4を自動車用パレット2上に直接取付けるようにしてもよい。この場合にあっても、案内レール4が単一であるため、その取付け作業を容易かつ迅速に行うことができる。また、実施例では、後部ロック装置31と前部ロック装置32を案内レール4の側部に位置させて、取付基板7上に固定するようにしているが、これに代えて該後部ロック装置31と前部ロック装置32を案内レール4上に固定することも可能である。
1 駐車装置
2 自動車用パレット
3 前輪搬送台車
4 案内レール
7 取付基板
9 前輪ホルダー
14 ローラ
16 スライダー
24 進退操作杆
25 操作ハンドル
30 ロック機構
W 前輪

Claims (4)

  1. 自動車用パレットに乗載した自動車を搬送して建物内に収容する立体駐車場において、
    上面に自動二輪車の前輪を保持する前輪ホルダーを備え、下面に配設された複数のローラによって自動車用パレット上を前後方向に進退移動可能に設けられ、側部にスライダーが連設された前輪搬送台車と、
    該前輪搬送台車の側部に位置させて自動車用パレット上にその長手方向に沿って配設され、前記スライダーがスライド可能に係合されて、前輪搬送台車の進退移動時に該前輪搬送台車を自動車用パレットの長手方向に沿って案内する単一の案内レールと
    を備えてなることを特徴とする立体駐車場における自動二輪車の駐車装置。
  2. 前輪搬送台車またはスライダーから後方向に延出されてその後端部に起立状態と倒伏状態とに変換可能な操作ハンドルが設けられ、起立状態の操作ハンドルに対する押出し操作または引き戻し操作を介して前輪搬送台車を進退させる進退操作杆を備えていることを特徴とする請求項1記載の立体駐車場における自動二輪車の駐車装置。
  3. 前輪搬送台車が自動車用パレットの後端まで後退した乗降待機位置と、自動車用パレットの長手方向の略中央まで前進した駐車位置で、前輪搬送台車を夫々移動不能にロックするロック機構を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の立体駐車場における自動二輪車の駐車装置。
  4. 前輪搬送台車及び案内レールが、自動車用パレットに取付けられる帯板状の取付基板上に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の立体駐車場における自動二輪車の駐車装置。
JP2010145942A 2010-06-28 2010-06-28 立体駐車場における自動二輪車の駐車装置 Expired - Fee Related JP5539797B2 (ja)

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