JP5539569B2 - インクカートリッジの発光を制御する方法及び制御ユニット、基板、インクカートリッジ、イメージング装置 - Google Patents

インクカートリッジの発光を制御する方法及び制御ユニット、基板、インクカートリッジ、イメージング装置 Download PDF

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Description

本発明は、イメージング装置制御技術、とりわけ一種のインクカートリッジの発光を制御する方法及び制御ユニット、基板、インクカートリッジ、イメージング装置に関する。
イメージング装置とは、今日の人々の仕事や日常生活でのプリンターやコピー機、ファックス等の電子機器をいう。イメージング装置の構造は、おおまかにイメージング装置本体とインクカートリッジの2つの部分に分かれている。インクカートリッジは消耗品であるため、取り外し可能な状態でイメージング装置本体に内蔵され、しかも簡単に交換することができる。
既存のイメージング装置では、その本体に複数のインクカートリッジが設けられているものが多く、これにより長時間の使用、複数の色の混用が可能になる。そして各インクカートリッジが正しい位置に装着できるようにしたのがインクカートリッジ位置検出技術である。
インクカートリッジ位置検知は、光の送受信を通じて実現することができる。従来の技術では、一般にインクカートリッジ上に光源を設置し、イメージング装置本体の中に受光器を設置している。インクカートリッジの位置を検知すると、当該インクカートリッジが受光器と向かい合う位置まで移動し、インクカートリッジの光源を制御して発光させ、これを受光器が受信して検出し、その発光量を記録する。次に隣のインクカートリッジを発光させて、これを受光器が受信して検出し、その発光量を記録する。受光器は検出待ちインクカートリッジと向かい合っているため、検出待ちインクカートリッジからの発光量は隣のインクカートリッジからの発光量よりも大きく、しかも検出待ちインクカートリッジの発光量はデフォルト制限値よりも大きい。これにより、イメージング装置本体は当該インクカートリッジが正しく装着されていると識別する。ほかのインクカートリッジの検知方法についても同様とする。
しかし、上記のようなインクカートリッジ位置検出方法にも多少の欠陥が存在する。即ちその生産過程において、どうしても製造上の誤差が生じ、各インクカートリッジの光源の発光量が必ずしも一致せず、隣のインクカートリッジの発光量が検出待ちインクカートリッジの発光量と同じか又は後者を上回る場合があり、その影響でインクカートリッジの位置が正しく識別されず、イメージング装置の誤報率が上昇する原因となっている。
本発明は、インクカートリッジ位置検知の誤報率を低減させる一種のインクカートリッジの発光を制御する方法及び発光ユニット、基板、インクカートリッジとイメージング装置を提供するものである。
上記目的を実現するために、本発明では一種のインクカートリッジの発光を制御する方法を提供した。前記インクカートリッジは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体に装着され、かつ前記インクカートリッジは前記イメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を保存する記憶ユニット、前記イメージング装置に設置された受光器に向かって発光する発光ユニット及び前記発光ユニットの発光を制御する制御ユニットから構成されているほか、前記イメージング装置本体には少なくとも2つの前記インクカートリッジが設けられている。このうち前記制御方法の具体的な内容は次の通りである。
制御ユニットは、前記イメージング装置本体からの発光制御指令を受信し、そして識別する。
識別により前記発光制御指令が光線点灯指令であると判明した場合、制御ユニットは点灯遅延カウントを開始する。
識別により前記発光制御指令が光線消灯指令であると判明した場合、制御ユニットは前記インクカートリッジ上の発光ユニットの発光を停止させる。
制御ユニットが点灯遅延カウントのカウント値が遅延制限値に達していることを検知した場合、前記発光ユニットを発光させる。
このうち、イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯とし、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯としたとき、前記遅延制限値は第2時間帯より大きいものの、第1時間帯よりは小さい。
本発明では、さらにインクカートリッジの発光を制御するための一種の制御ユニットを提供する。前記制御ユニットは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体にあるインクカートリッジ上に設置されており、イメージング装置本体上に受光器が設置されている。前記インクカートリッジはイメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を記憶するための記憶ユニット、イメージング装置本体上に設置された受光器に向かって発光する発光ユニットを含み、しかもイメージング装置本体には少なくとも前記インクカートリッジが2つ設けられている。このうち制御ユニットの内訳は次の通りである。
前記イメージング装置本体からの発光制御指令を受信して識別するための指令識別モジュール。
識別により前記発光制御指令が光線点灯指令であると判明された時に点灯遅延カウントを開始させる点灯遅延モジュール。
識別により前記発光制御指令光線が光線消灯指令であると判明された時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットの発光を停止させる光線消灯モジュール。
前記点灯遅延カウントを検知した時のカウント値が遅延制限値に達していることが検知された時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットを発光させる光線点灯モジュール。
このうち、イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯とし、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯としたとき、前記遅延制限値は第2時間帯より大きいものの、第1時間帯よりは小さい。
本発明ではさらに、インターフェイスユニット、記憶ユニット、制御ユニットから構成されるインクカートリッジの発光制御基板を提供する。前記インターフェイスユニットはイメージング装置本体からの信号の受信に用いられ、前記記憶ユニットは、インクカートリッジに関する情報を保存するのに用いられる。前記インターフェイスユニットと記憶ユニットはそれぞれ前記制御ユニットと接続され、このうち、制御ユニットは、本発明に係る実施例のいずれかが提供するインクカートリッジの発光制御に用いる制御ユニットを採用している。
本発明ではさらに、本発明に係る実施例のいずれかが提供するインクカートリッジの発光制御基板を含めたインクカートリッジ本体からなる一種のインクカートリッジを提供する。
本発明ではさらに、イメージング装置本体と少なくとも2つのインクカートリッジから構成されたイメージング装置を提供する。前記イメージング装置本体は少なくとも受光器、キャリッジ、位置検知モジュールから構成される。前記少なくとも2つのインクカートリッジは、前記キャリッジの上に固定されており、前記キャリッジは、受光器に合わせて移動する。
このうち、前記インクカートリッジは、本発明に係る実施例のいずれかが提供するインクカートリッジを採用する。
前記各インクカートリッジのインターフェイスユニットは、前記イメージング装置本体の指令出力端子と共通に接続されている。
前記位置検知モジュールは次のようなものから構成される。
キャリッジを検出待ちインクカートリッジが受光器と向かい合う位置に移動させる移動制御ユニット。
インクカートリッジに発光制御指令を出し、インクカートリッジの発光ユニットをインクカートリッジの正対位置検知の第1時間帯と隣接光検知の第2時間帯の時に発光させる発光制御ユニット。
識別により第1時間帯に受光した第1発光量が第1設定発光量を上回り、かつ第2時間帯に受光した第2発光量が第1発光量を下回ることを判明した時に、検知待ちインクカートリッジが正しく装着されたことを確定する発光量検知ユニット。
本発明の技術的手段では、光線点灯指令に、正対位置検知時間よりも短く、隣接光検知時間よりも長い遅延時間を設けることで、隣接光検知の時のインクカートリッジの発光を阻止し、隣接光検知段階の光量を正対位置検知段階の光量より少なくすることで、インクカートリッジ発光ユニットの製造上の誤差に起因する発光量のばらつきにより位置検知で装着エラーが発生しやすいという技術的な課題を解決した。
本発明に係る実施例のインクカートリッジの構造を示す説明図である。 図1aに示すインクカートリッジをイメージング装置本体に装着した時の構造を示す説明図である。 図1bの一部を拡大した時の構造を示す説明図である。 図1aのインクカートリッジチップの正面の構造を示す説明図である。 図1aのインクカートリッジチップの側面を示す説明図である。 本発明に係る実施例のインクカートリッジの位置を検知する原理を示す説明図である。 本発明に係る実施例のインクカートリッジの位置を検知する原理を示す説明図である。 本発明に係る実施例1のインクカートリッジの発光制御方法の流れを示す図である。 本発明に係る実施例2のインクカートリッジの発光制御方法の流れを示す図である。 本発明に係る実施例4のインクカートリッジの発光を制御するための制御ユニットの構造を示す説明図である。 本発明に係る実施例7のイメージング装置の構造を示す説明図である。 本発明に係る実施例7のイメージング装置の位置検知モジュールの構造を示す説明図である。 本発明に係る実施例のBKインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のBKインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のBKインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のCインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のCインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のCインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のMインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のMインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のMインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のYインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のYインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る実施例のYインクカートリッジの位置を検知する流れを示す説明図である。 本発明に係る変形例のリレーラックの構造を示す説明図である。 本発明に係る変形例の光伝送装置の構造を示す説明図である。
本発明に係る実施例の目的、技術手段およびメリットをよりはっきりさせる為に、次に本発明に係る実施例の説明図を用いて、本発明に係る実施例の技術手段について分かりやすくかつ十分に説明していく。もちろんのことだが、ここで説明される実施例は本発明に係る実施例の一部にすぎず、すべての実施例ではない。革新的な改良がなされた場合を除き、本技術分野の一般技術者が本発明の構想から離脱することなく本発明が例示した実施例に基づき成したその他実施例は、すべて本発明の特許の保護範囲に属する。
技術手段をよりはっきりさせるために、まず典型的なインクカートリッジとそのイメージング装置本体の接続構造について説明する。なお、本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。本発明に係る実施例の応用範囲は、図に示されたインクカートリッジ構造に限られない。
図1aは、本発明に係る実施例のインクカートリッジの構造を示す説明図であり、図1bは、図1aのインクカートリッジをイメージング装置本体に装着した時の構造を示す説明図である。今回はインクジェットプリンターを例にして当該イメージング装置について説明する。図1cは、図1bの一部を拡大した時の構造を示す説明図である。
図1aに示すように、インクカートリッジ10は、プラスチック製のカートリッジとそのカバーから構成されており、2つの部分は熱溶接又は摩擦溶接等の方法で1つにまとめられ、その内部に1つのタンクが形成されている。インクカートリッジ10のタンクは、内蔵された遮へい板106によって負圧タンク103とインクタンク105に分けられ、両者は遮へい板106の下にある貫通孔107によって連通される。このうち、インクタンク105にはプリンターに供給されるインクが収容されているのに対して、負圧タンク103にはインクカートリッジ10内部の負圧を制御するための多孔体等の負圧生成部品が内蔵されている。多孔体104の主な素材はスポンジである。本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の負圧生成部品は、その他のインクの移動又は気体の移動を制御する弁体等であってもよく、インクカートリッジの特徴に応じて選択しても構わない。また、インクカートリッジ内部のタンクも上記の遮へい構造のものに限られず、具体的な状況に応じて調整できるタイプでも構わない。
図1bに示すように、当該インクカートリッジ10は、取外し可能な状態でインクジェットプリンター20に装着され、その上には後側壁のある支点を中心に回転できる支持部108が設けられ、当該支持部108はインクカートリッジ10の外殻と一体的に作られた樹脂素材で作られている。また、インクカートリッジ10の前側壁と後側壁の上にさらに第1協働部109と第2協働部108aがあり、これらはそれぞれプリンター上のロック機構202a、202bと共にインクカートリッジ10をプリンター上にしっかりと固定することができる。上記の第2協働部108aは支持部108と一体化した構造となっている。
また、図1aに示すように、インクカートリッジ10の底表面に1つのプリンターにインクを供給するための供給口101があり、図1bに示すように、インクカートリッジ10は、プリンター20に装着されると、プリンター20のプリントヘッド205と接続する仕組みとなっている。インクカートリッジ10の負圧タンク103の上にはさらにインクカートリッジ10の内部を外部の空気とつなげる吸気口102が設けられている。このほか、図に示すように、インクタンク105底部にさらにインクカートリッジ10のインク残量を検知できるプリズム110が設けられているが、本技術分野でよく使われている技術であるため、ここでは説明を省略する。
当該インクジェットプリンターは上記の複数のインクカートリッジのほか、さらに次の部品から構成される。上記のインクカートリッジ10を収容するインクジェットプリンター20の上に設置された紙の印刷方向に沿って往復移動するキャリッジ201、キャリッジ201の上に固定された複数の上記インクカートリッジ10を収容するインクカートリッジ装着部202、複数の上記のインクカートリッジ10とそれぞれ対応する複数の設備の電気接点203、光を受信できる受光器204、上記の複数の設備の電気接点203と一本の回線で接続された電気回路(図に未記載)、及び上記の受光器204の受光結果をもとにインクカートリッジ10が正しい位置に装着されたかどうかを検知する制御回路(図に未記載)。上記の複数の設備の電気接点203同士は、コモン接続されているのが明らかである。そのため、複数のインクカートリッジ20がすべてプリンター20上に装着されると、複数のインクカートリッジ10はバス接続状態となる。
また、図1aと2bに示すように、インクカートリッジ20の底壁と後側壁が交差する曲がり角に1つのチップ30が設けられている。図2aと2bは、図1aのインクカートリッジチップの構造を示す説明図である。図2aと2bに示すように、当該チップ30はインクカートリッジ側の電気接点302、発光ユニット303、記憶ユニットと制御ユニット304を搭載するための基板301が含まれている。このうち制御ユニット304は1つのコントローラで、記憶ユニットはコントローラの中に統合されるか、もしくは単独で設置される。
複数のインクカートリッジ側の電気接点302は上記の基板301の上にあり、上記の相応の装置の電気接点203と接続してプリンター20とインクカートリッジ10の間で電気的接続を行い、情報交換を実現することができる。具体的に説明すると、上記の複数のインクカートリッジ側の電気接点302はプリンター側から出される電圧をチップ30に加えるための電源接点、プリンター20との間でデータ入力/出力を行うデータ接点等を含む。図1cに示すように、上記の受光器204に向かって発光する発光ユニット303は、以下の実施例において、あえてLEDランプ303を採用する。インク残量、インクカートリッジタイプ、インク色、インクカートリッジの製造日等やインクカートリッジ識別情報を含めたインクカートリッジ10に関する各種情報を記録するための記憶ユニットは上記の基板301上に設けられる。その媒体として、必要に応じてEEPROM、RAM等の各種記憶装置を使用することができる。制御ユニット304は、本実施例では1つのコントローラとなっており、図2bに示すように、主に上記の複数のインクカートリッジ側の電気接点302から送られたプリンターの制御指令を通じて上記の発光ユニット303に対して制御するために用いられる。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の発光ユニットは、白熱灯又はその他の発光部品でも構わない。上記のLEDランプ303は、設計上のニーズに応じて、可視光又は不可視光のような波長の異なる光を出すことができる。本実施例において、使用者が参考しやすいよう、あえて上記のLEDランプ303に可視光線を出射させた。
また、インクカートリッジ10にラベル(図に未記載)が貼られており、ラベル上にはインクカートリッジの型番と色マークが表示され、プリンター20のインクカートリッジ装着部202上にある各インクカートリッジのタンクにも同じような色情報を記載したラベルが貼られている。使用者は、装着する際にインクカートリッジラベルの色マークとプリンター20のインクカートリッジ装着部202にある色ラベルが一致であることを確保するだけで、インクカートリッジを正しい位置に装着することができる。
本発明に係る実施例は、インクカートリッジ位置検知機能を搭載したイメージング装置に応用することができる。インクジェットプリンターを例にしたその代表的な位置検知方法は次の通りである。
インクジェットプリンターが正常に動作することを確保し、インクカートリッジが誤った位置に装着されたことによる印刷誤差を防ぐため、通常は、インクカートリッジをプリンターに装着した後、インクカートリッジがインクジェットプリンターの所定の位置にきちんと装着されているかを検知する必要がある。図3aと3bは、本発明に係る実施例のインクカートリッジ位置検知原理を示す説明図である。図3aに示すように、仮にインクジェットプリンターに4つのインクカートリッジが装着されているとして、これらをはっきりと区別できるよう、ブラックインクカートリッジはBK、イエローインクカートリッジはY、シアンインクカートリッジはC、マゼンタインクカートリッジはMと、色でインクカートリッジを区別している。各インクカートリッジを所定のインクカートリッジ装着部に装着する時は、図3aに示す正しい位置、即ち位置A、位置B、位置Cと位置Dに装着する必要がある。インクジェットプリンター上には受光器が固定されており、移動型キャリッジでインクカートリッジの位置を調整しながら、インクカートリッジ上の発光ユニットをプリンターの受光器と向かい合う場所まで移動させる。
位置検知は主に、手前にある検知待ちインクカートリッジに対する正対位置検知とその隣のインクカートリッジに対する隣接光検知の2つに分かれており、イメージング装置にあるすべてインクカートリッジを検知待ちインクカートリッジとして逐一検知していく必要がある。このうち、正対位置検知とは、プリンターが受光器と向かい合う検知待ちインクカートリッジの発光ユニットを発光させ、これを受信した受光器が、その光量がデフォルト値より大きいかどうかを検知する過程をいう。これに対して隣接光検知とは、上記の検知待ちインクカートリッジを受光器と向かい合う場所に固定した後、プリンターが上記の検知待ちインクカートリッジの隣にある任意のインクカートリッジの発光ユニットを発光させ、これを受信した受光器が、その光量が上記の位置検知の時に受信した光量より小さいかどうかを検知する過程をいう。図3aに示すように、検知待ちインクカートリッジYについては、インクカートリッジYを移動して受光器に向かい合わせた後、検知待ちインクカートリッジYの発光ユニットを発光させ、これを受信した受光器が第1光量S1を獲得し、この第1光量S1がデフォルト規制値より大きいかどうかを識別する。大きい場合には、この検知待ちインクカートリッジの正対位置検知が正しく行われたことを意味する。図3bに示すように、検知待ちインクカートリッジYの位置を一定に保ち、検知待ちインクカートリッジYの隣にあるインクカートリッジBKの発光ユニットを発光させて、これを受信した受光器が第2光量S2を獲得し、この第2光量S2が第1光量より少ないかどうかを識別する。少ない場合、検知待ちインクカートリッジYの隣接光検知が正しく行われたことを意味する。多い場合、正対位置検知又は隣接光検知にエラーが発生したことを意味する。今のところ、この2つの方法でしか当該インクカートリッジが正しく装着されたかどうかを確認することができない。このうち、上記の説明において、検知待ちインクカートリッジをまもなく正対位置検知を受けようとするインクカートリッジ、隣のインクカートリッジを上記の検知待ちインクカートリッジの隣にある任意のインクカートリッジとみなして頂きたい。
上記のイメージング装置によるインクカートリッジ位置検知を実現しながらも、イメージング装置の仕様を変えることなく、インクカートリッジ位置検知誤差又は光量誤差に互換性を持たせ、位置検知のエラー率を低減できるよう、本発明では次のような解決策を提供する。
(実施例1)
図4は、本発明に係る実施例1のインクカートリッジの発光制御方法の流れを示す図である。この制御方法は次のようなインクカートリッジに応用することができる。図1a〜1cと図2a〜2bに示すように、前記インクカートリッジは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体に装着され、かつ前記インクカートリッジは前記イメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を保存する記憶ユニット、前記イメージング装置に設置された受光器に向かって発光する発光ユニット及び前記発光ユニットの発光を制御する制御ユニットから構成されているほか、前記イメージング装置本体には少なくとも2つの前記インクカートリッジが設けられている。本実施例の提供する方法は、インクカートリッジ上の制御ユニットで実現することができ、イメージング装置に複数のインクカートリッジがある場合には、そのうちいずれかのインクカートリッジ制御ユニットで本実施例の提供する方法を実施することができる。この方法の具体的な手順は次の通りである。
ステップ410、制御ユニットがイメージング装置本体からの発光制御指令を受信し、そして識別を行う。
ステップ420、制御ユニットが識別することにより前記発光制御指令が光線点灯指令であることが判明した場合、点灯遅延カウントを開始する。
本ステップにおいて、点灯遅延カウントは初カウントでも過去のカウントをリセットして再開したものでも構わない。
ステップ430、制御ユニットが識別することにより前記発光制御指令が光線消灯指令であることが判明した場合、前記インクカートリッジの発光ユニットの発光を停止させる。
ステップ440、制御ユニットが、前記点灯遅延カウント時のカウント値が遅延制限値に達していると検知した場合、前記発光ユニットを発光させる。
このうち、イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯T1とするとともに、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯T2としたとき、前記遅延制限値tは第2時間帯T2より大きいものの、第1時間帯T1よりは小さい。
イメージング装置本体の発光制御指令は主に光線点灯指令と光線消灯指令の2種類に分かれている。イメージング装置の位置検知技術の場合、正対位置検知と隣接光検知はいずれもターゲットのインクカートリッジに対して光線点灯指令と光線消灯指令を順番に送信し、当該インクカートリッジの発光ユニットを制御して一定期間内で発光させて検知を行う仕組みとなっている。
実際には、発光制御指令はインクカートリッジに対する移動制御と協働するものである。一つのケースとして、正対位置検知と隣接光検知の時間帯に対して、単独又はセットで光線点灯指令と光線消灯指令を送信して発光を制御し、その間、インクカートリッジを正対位置に移動させるものである。この場合において、上記の第1時間帯T1は、検知待ちインクカートリッジに対する正対位置検知を行う時に、プリンターから出される光線点灯指令と光線消灯指令との間の間隔である。これに対して第2時間帯T2は、上記の検知待ちインクカートリッジの隣接光検知を行う時に、プリンターから出される光線点灯指令と光線消灯指令との間の間隔である。通常は、第1時間帯T1が第2時間帯T2よりも長い。
もう一つのケースとしては、いずれかのインクカートリッジがほかのインクカートリッジの隣接インクカートリッジとして発光しながらも、検知待ちインクカートリッジに対する正対位置検知のために発光する必要があり、しかも上記の2つの発光制御は持続的なものである場合には、1組の光線点灯指令と光線消灯指令を送信するだけで、このインクカートリッジを持続的に発光させることができる。即ち正対位置検知段階を隣接光検知段階の発光指令を一つにまとめたもので、その長さは少なくとも第1時間帯T1と第2時間帯T2の合計とする。この場合において、上記の第1時間帯T1とは、光線点灯指令が出されてから受光器が正対位置検知の光量を受光した時までの時間帯をいう。これに対して第2時間帯T2とは、受光器が隣接光検知の光量を受光してから光線消灯指令が出された時までの時間帯をいう。もしくは上記の第2時間帯T2とは、光線点灯指令が出されてから受光器が正対位置検知の光量を受光した時までの時間帯をいい、第1時間帯T1とは受光器が隣接光検知の光量を受光してから光線消灯指令が出された時までの時間帯をいう。
正対位置検知と隣接光検知の発光制御指令がイメージング装置本体から検知待ちインクカートリッジに別々に送られた場合、検知待ちインクカートリッジに対する正対位置検知と隣接光検知はどちらが先でも構わない。上記の場合において、検知待ちインクカートリッジに対する正対位置検知は、隣接光として発光される発光制御指令と併合できるため、本実施例の方案は、隣接光検知を位置検知の後又は前に実施するケースにも適用できる。どのインクカートリッジも、光線点灯指令と光線消灯指令が正対位置検知用なのか隣接光検知用なのか区別していない。
本実施例では、インクカートリッジは自ら受信した光線点灯指令に対し、いずれも遅延させる形で発光を制御している。遅延設定後の時間になる前に光線消灯指令を受信した場合、そのまま発光させないようにする。遅延設定後の時間になっても光線消灯指令が来ない場合、発光を停止させる。遅延時間tが第2時間帯T2より大きいため、隣接光検知を行っている間は、発光ユニットは遅延により発光せず、これが正対位置検知段階に入ると、指定した遅延の後も、検知用として少なくとも長さT1−tの発光時間があることを意味する。
イメージング装置本体側の受光器の検知結果を見る限り、T1時間帯でも依然として第一光量を持つ光線を受光できるため、これをもって正対位置検知が正しく行われたと判断できる。T2時間帯になると、光線を受光できず、光量はゼロと第1光量よりも少ないため、これをもって隣接光検知が正しく行われたと判断できる。
1台のイメージング装置の中に複数のインクカートリッジが装着されるため、検知待ちインクカートリッジとなるインクカートリッジによっては、その第1時間帯が同じときもあれば異なる時もある。これに伴い、対応する第2時間帯も変わってくる。異なる場合、各インクカートリッジの制御ユニットに設定される遅延制限値を前記イメージング装置の中で最も大きい第2時間帯より大きく、最も小さい第1時間帯より小さく設定することが望ましい。同じ場合には、各インクカートリッジの制御ユニットに設定される遅延制限値が上記の「第2時間帯以上、第1時間帯以下」の原則に沿っていれば問題はない。また、インクカートリッジ制御ユニット別に設定する遅延制限値についても同じ数字に設定しても、別々の数字に設定しても構わない。言い換えれば、あらかじめ記憶ユニットに複数の遅延制限値を登録しておき、遅延制限値をランダムで採用することができる。
インクカートリッジ制御ユニット別に設定した遅延制限値tの長さは、検知待ちインクカートリッジの第1時間帯T1と第2時時間帯次第とし、第1時間帯300ms〜2s、第2時間帯1ms〜100msの時は、遅延制限値を200msに設定することが望ましい。
光線点灯指令を2回連続して受信し、しかも2つ目を受信する時に、前の光線消灯指令による点灯遅延カウントがまだ継続中で、もしくはリセットされていない場合には、制御ユニットは開始済みのカウントに対してリセットして再起動させることができる。再起動させた後に2回目の点灯遅延カウントを行う時の2回目の点灯遅延カウントの遅延制限値t2は、遅延制限値tと同じでも別々でも構わない。即ち、あらかじめ記憶ユニットに複数の遅延制限値を登録しておき、採用する制限値をランダムで選ぶか、もしくは受信した光線消灯指令の回数に応じた遅延制限値を使用することができる。
光線消灯指令と次の光線点灯指令の間の間隔T3が比較的短いケース、即ち点灯遅延カウントのカウント制限値tが第2時間帯T2とT3の合計を上回る場合には、光線消灯指令を受信した後、点灯遅延カウントをそのままにして、次の光線点灯指令を受信してから点灯遅延カウントをリセットしてカウントを再開しても構わない。中でも、識別により前記発光制御指令は光線消灯指令であると検知した場合、制御ユニットは前記点灯遅延カウントを停止させて、又は前記点灯遅延カウントをリセットさせて、発光ユニットが遅延時間切れにより発光するのを防ぐやり方が望ましい。
また、制御ユニットが前記発光制御指令は光線消灯指令であると検知して点灯遅延カウントを停止させた場合には、前記点灯遅延カウントを直接リセットさせるか、もしくは次の光線点灯指令を受信してからゼロ戻し又はリセットさせても構わない。これと同じ要領で、制御ユニットが前記点灯遅延カウントのカウント値が遅延制限値に達していることを検知した場合には、カウントを停止するとともに、前記発光ユニットを発光させる。なお、前記点灯遅延カウントのゼロ戻し又はリセットは、カウント停止操作と同時に行うこともできれば、次の光線点灯指令を受信した時に行うこともできる。
ここからもわかるように、本実施例の提供する技術的手段は、イメージング装置による特別な位置検知に対応できるだけでなく、インクカートリッジ発光ユニットの製造上の誤差による誤判断の発生等の欠陥を解決することもできる。イメージング装置本体が既に販売、使用されている場合でも、この方法なら既存の大量のイメージング装置本体を大きく変更する必要もなく、消耗品であるインクカートリッジに多少手を加えるだけで実現できるため、簡単に普及を図ることができる。
(実施例2)
図5は本発明に係る実施例2の提供するインクカートリッジの発光を制御する方法に関する流れを示した説明図である。本実施例では、上記の実施例をベースに光線点灯操作のさらなる合理化を図っている。各インクカートリッジとイメージング装置本体との間にあるインターフェイスユニットは、通常はコモン接続されており、即ちイメージング装置本体がある特定のインクカートリッジに送る発光制御指令群をすべてのインクカートリッジ制御ユニットに送信し、これを受信したインクカートリッジの制御ユニットはこの発光制御指令のターゲットが自ら制御するインクカートリッジであるかどうかを識別する。インクカートリッジの制御ユニットは、通常は前記識別を発光制御指令に含まれるインクカートリッジの識別情報と本体上り記憶ユニットにあるインクカートリッジの識別情報を利用して行っている。このやり方は、従来のイメージング装置本体においても幅広く採用されている方法でもある。前記の実施例において、この技術的手段を活用して、インクカートリッジの制御ユニットに対して、本体にあるインクカートリッジからの発光制御指令を受信した時のみ、点灯、遅延、消灯操作を行わせることができる。
本実施例はさらに別の解決策を提供する。具体的に説明すると、インクカートリッジの制御ユニットは他のインクカートリッジからの発光制御指令に対しても所定のアクションを実行し、即ち、どのインクカートリッジも、イメージング装置本体から少なくとも2つのインクカートリッジひいてはすべてのインクカートリッジに送られる発光制御指令をもとに点灯、遅延又は消灯を実行することができる。
さらに具体的に説明すると、制御ユニットは、前記イメージング装置本体からの発光制御指令を受信して次のステップを含めた識別を行う。
ステップ510:前記制御ユニットは、前記イメージング装置本体からのインクカートリッジ識別情報と光線制御情報を含めた発光制御指令を受信する。
イメージング装置本体にとって、インクカートリッジ識別情報は主に制御対象の区別に用いられ、即ちインクカートリッジ、光線制御情報は制御内容(光線点灯指令なのか光線消灯指令なのか)を区別する役割を果たしている。
ステップ520:前記制御ユニットは、前記インクカートリッジ識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定し、前記発光制御指令をインクカートリッジの発光制御指令と確定する。
ステップ530:前記制御ユニットは、前記光線制御情報をもとに前記発光制御指令は光線点灯指令なのか光線消灯指令なのかを判断する。
以上に述べたように、本実施例の技術的手段を活用することで、インクカートリッジはイメージング装置本体から少なくとも2つのインクカートリッジひいては全てのインクカートリッジに送られる発光制御指令をもとに点灯、遅延又は消灯操作を行うことができる。即ち、正対位置検知段階において、検知待ちインクカートリッジは発光だけでなく、別の1つ又は全てのインクカートリッジの発光ユニットも発光することができる。これにより受光器に届く光量は確実に1つのインクカートリッジの光量を上回り、結果的には予め設定した制限値を上回ることになる。これにより製造上の誤差又は電気不足による発光ユニットの光量が少ない欠陥を解決し、誤判断率をより効果的に低減させることができる。
(実施例3)
本発明に係る実施例3の提供するインクカートリッジの発光を制御する方法は、実施例2をベースに、インクカートリッジを識別するための推奨実施例に関するものである。表1は、本発明に係る実施例3を活用できるインクカートリッジ識別情報である。
Figure 0005539569
このうち、インクカートリッジの識別情報は少なくとも2値論理値を含むことができる。表1のインクカートリッジ識別情報は、プリンターがインクカートリッジ種類を区別するためのコードで、インクカートリッジの色情報をインクカートリッジ識別情報として使用している。もちろん、インクカートリッジをはっきりと区別できるのであれば、他の情報を識別情報又はコードとして使用しても構わない。発光制御情報(光線制御情報)とは、上記の発光ユニットに対してスイッチ制御、即ち点灯/消灯(ON/OFF)を行うコードである。表1に示すように、「100」はON、即ち発光ユニットを発光させることを意味する。「000」はOFF、即ち発光ユニットを消灯させることを意味する。もちろん、2つのアクションを区別できるのであれば、他のコードを用いても構わない。各インクカートリッジの識別情報は、各発光制御情報のコードとペアを組むことで、各色のインクカートリッジの発光ユニットだけの点灯/消灯制御指令となる。例えば「000100」は、BKインクカートリッジの発光ユニットを発光させることを意味し、「100000」はインクカートリッジCの発光ユニットを消灯させることを意味する。
前記制御ユニットは、前記インクカートリッジの識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定し、以下の操作を実行することができる。
前記制御ユニットは、前記インクカートリッジの識別情報に含まれる論理値の一部値又は全部値を切り捨てることができる。
前記制御ユニットは、インクカートリッジ識別情報に含まれる余剰値の論理値と自らのインクカートリッジの識別情報の論理値をもとに、受信した前記インクカートリッジの識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定する。
上記の方法では、全部値の論理値を切り捨ててしまうと、余剰値の論理値も存在しなくなる。インクカートリッジの識別情報がないため、発光制御指令に、インクカートリッジに保存されたインクカートリッジ識別情報と一致しないケースが生じることもなく、当該発光制御指令が自らのインクカートリッジ向けに送られたものであると確定することができる。一部値の論理値を切り捨てる場合、インクカートリッジの制御ユニットは、余剰値の論理値が本体のものと一致するかどうかしか比較できない。切り捨てた論理値がインクカートリッジ本体に保存されたインクカートリッジ識別情報の対応値と一致しないケースが生じないため、依然として一部のインクカートリッジの発光制御指令が本体のインクカートリッジの発光制御指令と誤認されてしまうことができる。
上記の解決策は、とりわけ図2aに示すような、電気接点302をインターフェイスユニットとして使い、インクカートリッジが電気接点302を通じてイメージング装置本体と接続するケースに適用される。電気接点はイメージング装置本体からの高電圧又は低電圧を受信し、少なくとも2値の論理値形式の指令を生成する。高電圧の範囲は通常3.5V〜5Vで、数字で表すと「1」となる。低電圧の範囲は通常0〜1.5Vで、数字で表すと「0」となる。
これにより、制御ユニットは複数のインクカートリッジの発光制御指令を本体向けのものとして認定することができる。複数のインクカートリッジの制御ユニットが同じ遅延制限値を採用した場合には、インクカートリッジ別に送る制御指令に対してアクションを起こすことができる。この場合において、このような制御ユニットを持つ複数のインクカートリッジが同時に発光するケースが生じる可能性がある。
(実施例4)
図6は、本発明に係る実施例4の提供するインクカートリッジの発光制御に用いる制御ユニットの構造を示す説明図である。前記制御ユニットは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体にあるインクカートリッジ上に設置されており、イメージング装置本体上に受光器が設置されている。前記インクカートリッジはイメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を記憶するための記憶ユニット、イメージング装置本体上に設置された受光器に向かって発光する発光ユニットを含み、しかもイメージング装置本体には少なくとも前記インクカートリッジが2つ設けられている。発光ユニットは、受光器と向かい合う場所に設置することもできれば、少し外れた場所に設置し、光学部品で光を受光器まで導くタイプでも構わない。このうち制御ユニットの具体的な内訳は次の通りである。前記イメージング装置本体からの発光制御指令を受信して識別するための指令識別モジュール610、識別により前記発光制御指令が光線点灯指令であると判明された時に点灯遅延カウントを開始させる点灯遅延モジュール620、識別により前記発光制御指令光線が光線消灯指令であると判明された時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットの発光を停止させる光線消灯モジュール630、前記点灯遅延カウンタのカウンタ値が遅延制限値に達していることを検知した時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットを発光させる光線点灯モジュール640である。このうち、イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯とするとともに、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯としたとき、前記遅延制限値は第2時間帯より大きいものの、第1時間帯よりは小さい。
本発明に係る実施例の提供する制御ユニットは、本発明に係る実施例の提供するインクカートリッジの発光制御方法を実行するのに必要なモジュールを搭載している。このモジュールはハードウェアとソフトウェアのどちらでも構わず、コントローラ仕様のチップの中に埋め込まれる。
この制御ユニットに、制御ユニットの識別した前記発光制御指令は光線消灯指令であった場合、誤点灯を防ぐために前記点灯遅延カウントを停止し、又は前記点灯遅延カウントをリセットさせる機能を持つカウント制御モジュール650を搭載することが望ましい。
本実施例において、指令識別モジュール610は以下に掲げるものを含むことが望ましい。指令受信ユニット611、インクカートリッジ特定ユニット612、光線制御ユニット613である。このうち、指令受信ユニット611は、イメージング装置本体からの発光制御指令を受信するためのものである。ここでいう発光制御指令は、インクカートリッジ識別情報と発光制御情報から構成されている。インクカートリッジ特定ユニット612は、前記インクカートリッジ識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定したり、インクカートリッジ識別情報の確定結果をもとに前記発光制御指令は自らのインクカートリッジの発光制御指令であることを確定するためのものである。光線制御ユニット613は、前記光線制御情報をもとに前記指令が光線点灯指令なのか光線消灯指令なのかを識別するために用いられる。以上に述べたように、この解決策は、とりわけ正対位置検知が正しく行われることを確保するために、正対位置検知段階において、複数のインクカートリッジの発光ユニットを同時に発光させたいケースに適している。
上記のインクカートリッジ識別情報は少なくとも2値の論理値を含む。即ち、インクカートリッジ特定ユニット612は次のものを含むことができる。前記インクカートリッジ識別情報に含まれる論理値の一部値又は全部値を切り捨てるための論理値切捨サブユニット612a、インクカートリッジの識別情報にある余剰値の論理値とコントローラのあるインクカートリッジの識別情報の論理値をもとに受信した前記インクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定するための余剰値比較サブユニット612b、インクカートリッジの識別情報の識別結果をもとに前記発光制御指令を自らのインクカートリッジの発光制御指令として確定するための指令確定サブユニット612cである。
上記の技術的手段について、論理値が電気接点を介して送受信された場合には、前記論理値切捨てサブユニット612aと自らのインクカートリッジ上の各値論理値を受信する電気接点を、スイッチ形式でオンオフを切り換えることが望ましく、これによりオフの時に論理値を切り捨てられるようにするか、もしくは前もって論理値の切り捨てを設定することができる。
(実施例5)
本発明に係る実施例5の提供するインクカートリッジの発光制御基板は、図2aと2bに示すように、インターフェイスユニット、記憶ユニット、制御ユニット304を有し、前記インターフェイスユニットはイメージング装置本体からの信号の受信するために用いられる。前記記憶ユニットは、インクカートリッジに関する情報を保存できるものでれば、どんな記憶装置でも構わない。前記インターフェイスユニットと記憶ユニットは、それぞれ前記制御ユニット304と接続する。このうち、制御ユニット304は、本発明の任意の実施例の提供するインクカートリッジの発光制御に用いる制御ユニットを採用する。
前記インターフェイスユニットは、電気接点302を使用することが望ましく、図2aと2bに示すように、イメージング装置本体からの高電圧又は低電圧を受信し、少なくとも2値の論理値で構成される指令を生成するために用いられる。
前記インクカートリッジの発光制御基板上にさらにLEDランプ304のような発光ユニットを前記イメージング装置本体上の受光器に向かって発光するように設置して制御ユニット304と接続させるか、もしくは基板とは別に、発光ユニットをインクカートリッジ本体上のほかの部分に設置することができる。
(実施例6)
本発明に係る実施例6は、インクカートリッジ本体及び本発明の任意の実施例の提供するインクカートリッジ発光制御基板を含めた一種のインクカートリッジを提供したものである。インクカートリッジ本体における基板の設置場所については図1a、1b、1cを参照されたい。なお、インクカートリッジ本体の具体的な構造については図1a、1b、1c以外でも構わない。
このインクカートリッジはさらに前記イメージング装置本体上にある受光器に向かって発光して前記制御ユニットと接続する発光ユニットを含む。前記発光ユニットは、前記基板上又は前記インクカートリッジ本体上に設置されている。
(実施例7)
図7は、本発明に係る実施例7の提供するイメージング装置の構造を示す説明図である。当該イメージング装置20は、イメージング装置本体と少なくとも2つのインクカートリッジ10から構成されている。前記イメージング装置本体は、少なくとも受光器204、キャリッジ201及び位置検知モジュールから構成されている。前記少なくとも2つのインクカートリッジ10は、前記キャリッジ201の上に固定され、前記キャリッジ201は、前記受光器204に向かって移動可能な状態で設置される。このうち、前記インクカートリッジ10は、本発明の任意の実施例の提供したインクカートリッジを採用し、各前記インクカートリッジ10のインターフェイスユニットは、電気接点等のような前記イメージング装置本体の指令出力端と共通に接続される。当該位置検知モジュールは、ハードウエアとソフトウェアのどちらでも構わないイメージング装置本体に内蔵された制御部品である。位置検知モジュールについては、図8に示すように移動型制御ユニット810、発光制御ユニット820、発光量検知ユニット830から構成される。このうち移動型制御ユニット810は、キャリッジを検知待ちインクカートリッジと受光器が向かい合う場所まで移動させるために用いられる。発光制御ユニット820は、インクカートリッジに向かって発光制御指令を送信し、インクカートリッジの発光ユニットを検知待ちインクカートリッジの正対位置検知の第1時間帯と隣接光検知の第2時間帯の間に発光させるために用いられる。発光量検知ユニット830は、第1時間帯に受光した第1発光量が第1設定発光量より多く、しかも第2時間帯に受光した第2発光量が第1発光量より小さい時に検知待ちインクカートリッジが正しい位置にあることを確定するために用いられる。
発光制御ユニット820は、前記検知待ちインクカートリッジを制御する光線点灯指令を生成・送信し、第1時間帯の後に光線消灯指令を生成・送信できる上で、第1時間帯の前又は後に前記検知待ちインクカートリッジの隣接するインクカートリッジを制御する光線点灯指令を生成・送信し、第2時間帯の後に光線消灯指令を生成・送信できるものであれば、ここに記載されたもの以外の制御方法を採用しても構わない。
発光制御ユニット820はさらに検知待ちインクカートリッジを制御する光線点灯指令を生成・送信することができ、少なくとも第1時間帯と第2時間帯を加えた時間が経過した後に光線消灯指令を生成・送信できる。
中でも、前記発光量検知ユニットが第1時間帯に受信した第1発光量が第1設定発光量を上回り、しかも第2時間帯に受信した第2発光量が第1発光量と第2設定発光量を下回る時に検知待ちインクカートリッジが正しい位置にあるかどうかを確認するために用いられることが望ましい。
イメージング装置の場合、複数のインクカートリッジが内蔵されているため、検知待ちインクカートリッジとなるインクカートリッジ次第で、第1時間帯と第2時間帯が異なる場合もあり、即ちインクカートリッジ制御ユニット別に設定された遅延制限値が前記イメージング装置の中で最も大きい第2時間帯よりも大きく、最も小さい第1時間帯よりも小さい。インクカートリッジ制御ユニット別に設定された遅延規制値は同じでも異なっていてもかまわない。複数のインクカートリッジを検知待ちインクカートリッジとして使う時にその第1時間帯及び第2時間帯が同じ場合でも、各インクカートリッジ制御ユニット別に設定された遅延制限値が「第2時間帯以上、第1時間帯未満」の原則に沿ったものであれば問題がない。
本発明に係る実施例が提供する基板、インクカートリッジ及びイメージング装置は、従来のインクカートリッジ側の発光制御方式を変えることで、インクカートリッジの発光ユニット又はその他の製造上の誤差による誤認を効果的に防ぎ、「インクカートリッジが正しい位置にあるにも関わらず、装着されていないと誤認されてしまう」問題点を解決し、これにより利用者の選択範囲が広がり、使用コストもある程度抑えることができる。なお、ここでいうイメージング装置は、インクジェットプリンター、複写機又はファックス等でも構わない。この解決策は、「インク連続供給システム」を搭載したプリンターに応用することが望ましい。理由としては、インク連続供給プリンターの場合、本体のカバーがインク供給チューブに邪魔されて完全に閉めることができず、そのためインクカートリッジに対して上記の検知を行う際に外部から光が入りやすくなり、識別エラー発生率の上昇の原因となっている。
本発明に係る実施例が提供するインクカートリッジ発光制御方法についてよりはっきりと説明できるよう、次に実施例を用いて位置検知の流れについて説明していく。
本実施例において、イメージング装置はBKインクカートリッジ、Cインクカートリッジ、Yインクカートリッジ、Mインクカートリッジの4色を装着できるインクジェットプリンターであり、前記インクカートリッジは、順番にプリンターのキャリッジ上に装着されている。
プリンターが位置検知を行う時の複数のインクカートリッジの移動及び、検知の流れについては以下のとおりである。
Figure 0005539569
上記のインクカートリッジの移動と発光制御の流れに沿って、プリンターは、BKインクカートリッジを最初に、Yインクカートリッジを最後にして、キャリッジの移動方向に沿って逐一検知していく。これに対して隣接光検知の場合、キャリッジの移動方向又はその逆の方向において位置検知を行うインクカートリッジの隣のインクカートリッジがその対象となる。例えばBKインクカートリッジとMインクカートリッジに対して位置検知を行う場合、隣接光検知の対象となるのがCインクカートリッジである。Cインクカートリッジにとって、順番を見る限り、BKインクカートリッジの隣接光検知及び自らの位置検知を行う必要があり、そこで手間を減らすために、本実施例において、プリンターは二つのプロセスにおいてCインクカートリッジのLEDランプに対して出された点灯/消灯指令を1つにまとめた。即ち1つの点灯/消灯指令として送り、その発光時間を延長させることで、二つの検知を同時に行うことに成功した。この時、BKインクカートリッジの後に出された発光制御指令、C ONとC OFFの間の時間間隔にBKインクカートリッジの隣接光検知とCインクカートリッジの位置検知を行う時間も含まれている。上記のような時間を遅らせてからLEDランプを発光させる解決策を採用した場合、遅延された分はもともとBKインクカートリッジに対する隣接光検知を行う時間帯であるため、この方法でも同じように隣接光検知の実行を阻止することができる。
表2は、本実施例における各インクカートリッジが正対位置検知と隣接光検知を行う時にプリンターから出された個々の信号間の時間間隔及びこれらの信号を制御するために行われた検知方式を示す。このうち、時間間隔Δtは、1つ前の指令と次の指令の間の時間間隔を表す。BK ONとBK OFFの二つの制御信号の間の時間間隔は800msであるのに対して、BK OFFとC ONの間の時間間隔は90.2msとなっている。検知方式のNとPは、それぞれ隣接光検知と位置検知を表し、N+Pは両方の検知を含むことを意味する。
Figure 0005539569
よりはっきりと説明できるよう、以降ではプリンターから送られた発光制御指令を「色ID+発光制御情報」の形式で表示する。例えば指令BK ONは、ブラックインクカートリッジの発光ユニットを発光させることを意味し、BK OFFはブラックインクカートリッジの発光ユニットの発光を停止させることを意味する。
表2に示すΔt及び検知方式、上記のインクカートリッジの検知の順番からもわかるように、インクカートリッジに対する正対位置検知を行う時のLEDランプの発光を制御する指令とLEDランプを消灯させる指令との間の時間間隔が比較的長く、どれも300ms以上となっている。隣接光検知を行う場合、光線点灯指令と光線消灯指令との間の時間間隔が比較的短く、どれも100ms未満となっている。このため、本実施例において、あえて遅延の遅延制限値を200msに設定した。これにより複数のインクカートリッジに対して上記の検知を行う場合でも、よりスムーズな正対位置検知を行えるだけでなく、隣接光検知の実施を阻止し、LEDの光度が多少弱くでも、機能が正常なインクカートリッジであれば問題なく使用することができる。
また、表2に示すように、時間間隔424msの指令C ONと指令C OFFにはBKインクカートリッジに対する隣接光検知及びCインクカートリッジ自らの正対位置検知も含まれており、間隔の前半は隣接光検知段階、後半は正対位置検知段階となっている。このため、200ms遅れで指令C ONを実行させた時点で、隣接光検知が既に省かれたことになる。
Mインクカートリッジを例に、正対位置検知を行うために受光器の相対的な位置に設置し、プリンターはその上にあるLEDランプを発光させる指令M ONを送ると、すべてのインクカートリッジがこの発光制御指令を受信し、そして指示に従い、それぞれの制御ユニットがその上にあるLEDランプの発光時間を200ms遅らせる。表2に示すように、200msもの間、プリンターからの発光制御指令を受信しなかったために、プリンター上の複数のインクカートリッジ上のLEDランプが200ms経過するとどれも点灯し、これにより受光器に十分な第1光量S1が届くようになり、しかも第1光量S1はプリンターのデフォルト限界値よりも大きい。次に、プリンターは再び指令M OFFを出し、上記のすべてのインクカートリッジが上記の発光制御指令を受信した後、その指示に従い、それぞれのLEDランプを消灯させる。この時点で、Mインクカートリッジに対する正対位置検知がすべて終了する。最後に、Mインクカートリッジの位置をそのままにして、プリンターは指令C ONを出してMインクカートリッジに隣接するCインクカートリッジ上にあるLEDランプを発光させて隣接光検知を行う。上記の複数のインクカートリッジの制御ユニットは同様に200ms遅れでLEDを点灯させる。以上に述べたように、隣接光検知の時の光線点灯指令と光線消灯指令と間の時間間隔が短く、表2からもわかるように、プリンターは87.8ms後に指令C OFFを出している。この場合、87.8msが200msより短いために、プリンターは上記の指令C OFFを受信した後に上記の制御指示に従いそのまま発光を停止させている。即ちすべてのインクカートリッジ上のLEDランプが消灯されたままである。プリンター側の受光器にとって、その受信した光量が上記の第1光量S1より少ない「0」だったために、プリンターはMインクカートリッジが既に正しい位置に装着され、正常に使用できる状態になったと認識する。
図9a−9c、図10a−10c、図11a−11c、図12a−12cは、本発明に係る実施例の提供する複数のインクカートリッジの位置検知プロセスを示す説明図である。次に図9a−9cを使ってインクカートリッジの装着検知プロセスについて系統的に説明する。
まず、複数のインクカートリッジ(BK/C/M/Y)を順次にインクジェットプリンターの中に装着し、次にプリンターがキャリッジを駆動して、複数のインクカートリッジを載せて往復移動し、上記のBKインクカートリッジと受光器が向かい合う場所まで到着すると、その移動を停止する。
図9aに示すように、プリンターの制御回路は、BKインクカートリッジの発光ユニットを発光させる指令BK ONを出すと、4つのインクカートリッジの制御ユニットはすべてコモン接続を通じて上記の指令を受信し、発光制御指令がONであると確認した後、200ms遅れでそれぞれのLEDランプを発光させると、すべてのインクカートリッジのLEDランプが点灯する。図9bに示すように、LEDランプがしばらく発光した後、プリンターはBKインクカートリッジの発光ユニットを消灯させる指令BK OFFを出し、4つのインクカートリッジは上記の発光制御指令を受信した後に直ちにそれぞれのLEDランプを消し、この時点でBKインクカートリッジに対する正対位置検知が終了する。この時、受光器は受信した光量情報を第1光量S1としてプリンターの制御回路に送信する。第1光量S1はプリンターのデフォルト限界値よりも大きい。
次に、図9cに示すように、BKインクカートリッジの位置をそのままにして、プリンターはCインクカートリッジの発光ユニットを発光させる発光制御指令C ONを出し、これを受信した4つのインクカートリッジの制御ユニットは、200ms遅れで各自のLEDランプを点灯させる。以上に述べたように、Cインクカートリッジにとって、この段階には隣接光検知と正対位置検知の両方が含まれており、しかも隣接光検知が正対位置検知より先に行われるため、遅延時間を200msに設定すると、隣接光検知を行う間はLEDランプがずっと消えたままで、プリンターの制御回路はBKインクカートリッジの隣接光検知で受光した第2光量S2が第1光量S1より小さい「0」と識別し、図9cに示すように、BKインクカートリッジが既に正しく装着されたと判断し、この時点でBKインクカートリッジの隣接光検知が終了する。
BKインクカートリッジに対する隣接光検知が終了した後、プリンターはキャリッジをCインクカートリッジと受光器が向かい合う位置まで移動させて、図10aに示すように、Cインクカートリッジに対する正対位置検知を行う。移動する過程で、前記の「遅延」制御の影響により、複数のLEDランプが点灯する。Cインクカートリッジと受光器が向かい合うと、上記の複数インクカートリッジのLEDランプがすべて点灯するために、受光器に十分な光、即ちCインクカートリッジの第3光量S3を受光することができる。その後、LEDランプがしばらく発光した後、プリンターはBKインクカートリッジの発光ユニットを消灯させる指令BK OFFを出し、4つのインクカートリッジは上記の発光制御指令を受信した後に直ちにそれぞれのLEDランプを消し、この時点でBKインクカートリッジに対する正対位置検知が終了する。図10cに示すように、Cインクカートリッジの位置をそのままにして、プリンターはBKインクカートリッジのLEDランプを点灯させる指令BK ONを出し、これを受信した上記の4つのインクカートリッジは、それぞれ各自のLEDランプを200ms遅れで点灯させる。但し、100msも経たないうちに、Cインクカートリッジの隣接光検知が終了するため、プリンターはBKインクカートリッジのLEDランプを消灯させる指令BK OFFを出し、これを受信した各インクカートリッジの制御ユニットは、直ちに消灯操作を実行し、それ以前の指令BK ONは無効になり、LEDランプは消灯した状態となり、この時の受光器は、受信した第4光量S4が第3光量S3よりも小さい「0」で、Cインクカートリッジが正しく装着されたと判断する。
次に、Mインクカートリッジに対する検知を行う。プリンターはキャリッジをMインクカートリッジと受光器が向かい合う位置まで移動させた後、図11aと11bに示すように、指令M ONと指令M OFFを順次に出してMインクカートリッジの正対位置検知を行う。図11cに示すように、指令C ONと指令C OFFを出してMインクカートリッジの隣接光検知を行う。このうち、発光ユニットの制御については、上記の制御原則に沿って実行する。プリンターの制御回路は、検出された光量の比較結果をもとにMインクカートリッジが正しく装着されたかどうかを判断する。
最後にYインクカートリッジの検知を行う。プリンターはキャリッジをYインクカートリッジと受光器が向かい合う位置まで移動させて、図12aと12bに示すように、これまでと同様、指令Y ONと指令Y OFFを順次に出してYインクカートリッジの正対位置検知を行う。次に、図12cに示すように、指令M ONと指令M OFFを出してYインクカートリッジの隣接光検知を行う。なお、発光ユニットの制御方式及びプリンターの制御回路による判断の原則について、上記と同様とする。
上記からもわかるように、本実施例の技術的手段では、隣接光検知を行わず、正対位置検知だけで、インクカートリッジ検知を行う際に外部からの光の妨げによる検知エラーを防いでいる。その上、発光ユニットの光度が多少弱いインクカートリッジでもスムーズに正対位置検知を行えるよう、制御ユニットは発光制御指令に含まれる発光制御情報だけで発光ユニットを制御し、複数のインクカートリッジの発光ユニットを同時に発光させている。受光器が正対位置検知を行う時に受光できる光量を補うことで、上記のインクカートリッジがプリンターに設定された強制的な位置検知にも問題なく対応できる。これらの措置により、インクカートリッジの正常な使用を確保し、資源の浪費や「インクカートリッジが正しい位置に装着されているにも関わらず、正しく装着されていないと誤判されてしまう」というトラブルを回避することができる。
以上に述べたように、本発明の各実施例の提供する技術的手段を採用することで、インクカートリッジはイメージング装置に予め設定された位置検知でもスムーズに対応できるようになり、装着の安定性やイメージング装置の互換性が向上し、LEDランプの製造上の誤差によるインクカートリッジ装着検知エラーが発生しやすい問題点を解決したことで、利用者の選択範囲が広がり、使用コストも低減した。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例では、イメージング装置上に複数のインクカートリッジが設置されており、しかも各インクカートリッジの第1時間帯及び第2時間帯がどれも異なっているため、「遅延制限値」(又は予定遅延時間tという)を決めるにあたり、各インクカートリッジの中で一番大きい第2時間帯より大きく、各インクカートリッジの中で一番小さい第1時間帯より小さい原則に従って決める必要がある。また、各インクカートリッジの「遅延制限値」については、各遅延制限値が上記基準を満たすものであれば同じでも異なっていてもかまわない。例えば上記の実施例の場合、BKインクカートリッジとCインクカートリッジの発光ユニットを200ms遅れで発光させることもできれば、BKインクカートリッジの発光ユニットを160ms遅れ、Cインクカートリッジの発光ユニットを205ms遅れと、別々に発光させることもできる。なぜかというと、160msと205msはいずれも(100ms、300ms)範囲内にあるからである。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。正対位置検知を行うにはインクカートリッジを移動させる必要があるが、隣接光検知はインクカートリッジを移動させる必要はないため、検知待ちインクカートリッジが受光器と向かい合う位置に到着する前に、プリンターに先に発光制御指令を出させる方式でも構わない。これにより、正対位置検知の時間間隔が隣接光検知の時間間隔を上回り、上記の実施例の技術的手段のよりスムーズな実施を確保することができる。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。インターフェイスユニットについては、上記の実施例に記載された電気接点等の有線仕様のほかに、無線仕様のものでも構わない。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例における発光ユニットは、受光器と向かい合う場所に設置することもできれば、少し外れた場所に設置し、光学部品で光を受光器まで導くタイプでも構わない。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例において、1つの制御ユニットで複数の制御ユニットを制御させることもできる。具体的に説明すると、図13に示すように、上記の制御ユニット及び複数の発光ユニット4101を1つのリレーラック400の上に設置し、当該リレーラック400は上記のインクカートリッジとイメージング装置本体との間に設置され、しかもその上に複数のインクカートリッジを収容可能なスペース420がある。つまりリレーラック400をまずイメージング装置本体の上に装着し、次に複数のインクカートリッジをリレーラック400の上に装着する。この時、各発光ユニット410は装着された複数インクカートリッジとそれぞれ向かい合う。これによりインクカートリッジ上に制御ユニット及び発光ユニットを設置する必要がなくなり、インクカートリッジに関する情報を保存する記憶ユニットを設置してイメージング装置本体との間でデータの転送と読み書きを行うだけで同じ機能を実現することができる。さらに本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の技術的手段において、複数の発光ユニットはそれぞれ複数のインクカートリッジ上に設置されており、この時、リレーラック上に設置された制御ユニットと複数のインクカートリッジをインターフェイスユニットで接続するだけで、イメージング装置本体から出された発光制御指令で発光ユニットを制御することができる。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例では、イメージング装置本体上に装着された複数のインクカートリッジのうち、制御ユニット及び発光ユニットが設置されているのは1つだけである。図14に示すように、このとき、光伝送装置430を設置することで、発光ユニットが発光する時に光を各インクカートリッジと受光器が向かい合う位置まで導くことができる。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例では、検知待ちインクカートリッジは光線点灯指令を受信すると点灯遅延カウントを開始し、通常によりも遅れて発光させている。遅延設定後の時間になる前に光線消灯指令を受信した場合、1つ前の光線点灯指令で開始された点灯遅延カウントが停止し、リセット又はゼロに戻され、新しい光線点灯指令によるカウントを始める。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の実施例では、イメージング装置上に設置された複数のインクカートリッジの第1時間帯と第2時間帯はどれも異なっており、各インクカートリッジの遅延制限値についても、それぞれの第1時間帯と第2時間帯に応じて様々な数値に設定することができる。例えばBKインクカートリッジの第1時間帯と第2時間帯はそれぞれ400msと100msだとして、この場合は遅延制限値を200msに設定することができる。Cインクカートリッジの第1時間帯と第2時間帯はそれぞれ200ms、40msだとして、この場合は遅延制限値を80msに設定することができる。具体的に説明すると、あらかじめ各インクカートリッジの制御ユニットに複数の遅延制限値を登録しておく。どの遅延制限値も、イメージング装置本体が位置検知を行う時に出した光線点灯指令に対応しており、しかもこの時イメージング装置本体から出された発光制御指令は決められた順番で逐一送信される。制御ユニットにはさらに受信した光線点灯指令の数を統計するためのカウントモジュールが設置されており、各インクカートリッジの光線点灯指令に対して個々の規則を設けている。例えば、イメージング装置本体は、BKインクカートリッジとCインクカートリッジの正対位置検知と隣接光検知を行う際に、BK ON―BK OFF(BKインクカートリッジの正対位置検知)―C ON―C OFF(BKインクカートリッジの隣接光検知)の―C ON―C OFF(Cインクカートリッジの正対位置検知)--BK ON―BK OFF(Cインクカートリッジの隣接光検知)の順で指令を出すことになっている。この時、BKインクカートリッジとCインクカートリッジの制御ユニットにはあらかじめ第1遅延制限値(BKインクカートリッジ向け、200ms)と第2遅延制限値(Cインクカートリッジ向け、80ms)が保存されており、しかも特別なルールが設けられている。即ちBK又はCインクカートリッジの光線点灯指令の送信回数が1だった場合、第1遅延制限値を使用し、1以上だった場合、第2遅延制限値を使用するというものである。複数のインクカートリッジが装着されている場合でも、上記と同じ要領で実行する。
本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。上記の各実施例のすべて又は一部をプログラムコマンド関連のハードウェアで実現することができる。前記のプログラムは、コンピュータの読み書き可能な記憶媒体に保存できるもので、プログラムが実行されると、上記の各実施例に記載された手順が実行される。なお、ここでいう記憶媒体とは、ROM、RAM、ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを保存できる各種記憶媒体をいう。
最後に注意して頂きたいのは、上記実施例はあくまで本発明の技術的手段を説明する為に例示したものであり、それに対する制限ではない。上記実施例を通じて本発明について詳しく説明したものの、それでも本技術分野の一般技術者には次のことを理解されたい。前記各実施例に記載された技術的手段をある程度改良・加工したり、或いはその一部の技術的特徴を別のものに置き換えたりすることはできるが、これらはいずれも本発明の構想から離脱しないことを前提に行わなければならない。

Claims (18)

  1. インクカートリッジの発光を制御する方法であって、前記インクカートリッジは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体に装着され、かつ前記インクカートリッジは前記イメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を保存する記憶ユニット、前記イメージング装置に設置された受光器に向かって発光する発光ユニット及び前記発光ユニットの発光を制御する制御ユニットを有し、前記イメージング装置本体には少なくとも2つの前記インクカートリッジが設けられている、前記インクカートリッジの発光を制御する方法において、
    制御ユニットは、前記イメージング装置本体からの発光制御指令を受信し、そして識別し、
    識別により前記発光制御指令が光線点灯指令であると判明した場合、制御ユニットは点灯遅延カウントを開始し、
    識別により前記発光制御指令が光線消灯指令であると判明した場合、制御ユニットは前記インクカートリッジ上の発光ユニットの発光を停止させ、
    制御ユニットが点灯遅延カウントのカウント値が遅延制限値に達していることを検知した場合、前記発光ユニットを発光させ、
    イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯とし、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯としたとき、前記遅延制限値は第2時間帯より大きいものの、第1時間帯よりは小さい、
    ことを特徴とする、インクカートリッジの発光を制御する方法。
  2. 制御ユニットは、前記発光制御指令が光線消灯指令であると判明した場合、前記点灯遅延カウントを停止させるか、もしくは前記点灯遅延カウントをリセットさせることを特徴とする、請求項1記載のインクカートリッジの発光を制御する方法。
  3. 前記制御ユニットは、インクカートリッジ識別情報と光線制御情報からなるイメージング装置本体からの発光制御指令を受信し、
    前記制御ユニットは、前記インクカートリッジ識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として判定し、前記発光制御指令を自らのインクカートリッジの発光制御指令として確定し、
    前記制御ユニットは、前記光線制御情報をもとに、前記発光制御指令を光線点灯指令又は光線消灯指令として確定することを特徴とする、請求項1記載のインクカートリッジの発光を制御する方法。
  4. 前記インクカートリッジ識別情報は少なくとも2値論理値を含み、前記制御ユニットは、前記インクカートリッジ識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定し、
    前記自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定することは、
    前記制御ユニットは、前記インクカートリッジ識別情報に含まれる論理値の一部値又は全部値を切り捨て、
    前記制御ユニットは、インクカートリッジ識別情報に含まれる余剰値の論理値と自らのインクカートリッジ識別情報の対応する値論理値をもとに、受信した前記インクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定することを含む、
    ことを特徴とする、請求項3記載のインクカートリッジの発光を制御する方法。
  5. 一種のインクカートリッジの発光を制御するための制御ユニットであって、前記制御ユニットは、取り外し可能な状態でイメージング装置本体にあるインクカートリッジ上に設置されており、かつ、前記イメージング装置本体に受光器が設置されており、前記インクカートリッジは、前記イメージング装置本体からの信号を受信するためのインターフェイスユニット、前記インクカートリッジに関する情報を保存する記憶ユニット、及び前記イメージング装置に設置された受光器に向かって発光する発光ユニットを有し、前記イメージング装置本体には少なくとも2つの前記インクカートリッジが設けられている一種のインクカートリッジの発光を制御するための制御ユニットにおいて、
    イメージング装置本体からの発光制御指令を受信して識別するための指令識別モジュールと、
    前記発光制御指令が光線点灯指令であると判明された時に点灯遅延カウントを開始させる点灯遅延モジュールと、
    前記発光制御指令が光線消灯指令であると判明された時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットの発光を停止させる光線消灯モジュールと、
    前記点灯遅延カウンタのカウンタ値が遅延制限値に達していることを検知した時に前記インクカートリッジ上の発光ユニットを発光させる光線点灯モジュールと、を有し、
    イメージング装置本体を検知待ちインクカートリッジの正対位置検知に用いた時の時間間隔を第1時間帯とし、検知待ちインクカートリッジの隣接光検知に用いた時の時間間隔を第2時間帯としたとき、前記遅延制限値は第2時間帯より大きいものの、第1時間帯よりは小さい
    ことを特徴とする、インクカートリッジの発光を制御する制御ユニット。
  6. 制御ユニットが識別により、前記発光制御指令が光線消灯指令であると判明した時に前記点灯遅延カウントを停止させるか、もしくは前記点灯遅延カウントをリセットさせるカウント制御モジュールを有することを特徴とする、請求項5記載のインクカートリッジの発光を制御する制御ユニット。
  7. 前記指令識別モジュールは、
    イメージング装置本体からの発光制御指令を受信するための指令受信ユニットであって、前記発光制御指令はインクカートリッジ識別情報と光線制御情報から構成される指令受信ユニットと、
    前記インクカートリッジ識別情報をもとに、少なくとも2つのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定し、そしてインクカートリッジ識別情報の確定結果をもとに、前記発光制御指令を自らのインクカートリッジの発光制御指令として確定するインクカートリッジ確定ユニットと、
    前記光線制御情報をもとに、前記指令が光線点灯指令なのか光線点灯指令なかのを識別する光線制御ユニットと、
    を有することを特徴とする、請求項5記載のインクカートリッジの発光を制御する制御ユニット。
  8. 前記インクカートリッジ識別情報は少なくとも2値論理値を含み、前記インクカートリッジ確定ユニットは、
    前記インクカートリッジ識別情報に含まれる論理値の一部値又は全部値を切り捨てるための論理値切捨サブユニットと、
    インクカートリッジ識別情報に含まれる余剰値の論理値と自らの制御ユニットのあるインクカートリッジの識別情報の対応する値論理値をもとに、受信した前記インクカートリッジ識別情報を自らのインクカートリッジのインクカートリッジ識別情報として確定するための余剰値比較サブユニットと、
    インクカートリッジ識別情報の確定結果をもとに前記発光制御指令は自らのインクカートリッジの発光制御指令であることを確定するための指令確定サブユニットと、
    を含むことを特徴とする請求項7記載のインクカートリッジの発光を制御する制御ユニット。
  9. 前記論理値切捨サブユニットと自らのインクカートリッジ上にある各値論理値を受信するための電気接点は、スイッチ切り換え方式でオン・オフを実現することを特徴とする請求項8記載のインクカートリッジの発光を制御する制御ユニット。
  10. インターフェイスユニット、記憶ユニット、制御ユニットを有する一種のインクカートリッジの発光制御基板であって、前記インターフェイスユニットは、イメージング装置本体からの信号を受信するのに用いられ、前記記憶ユニットは、インクカートリッジに関する情報を保存するのに用いられ、前記インターフェイスユニットと記憶ユニットはそれぞれ制御ユニットと接続し、前記制御ユニットは、請求項5〜9記載のいずれかのインクカートリッジの発光を制御するための制御ユニットを採用することを特徴とする一種のインクカートリッジ発光制御基板。
  11. 前記インターフェイスユニットは電気接点で、イメージング装置本体からの高電圧又は低電圧を受信するのに用いられ、少なくとも2値論理値を含む指令を生成することを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ発光制御基板。
  12. さらに前記インクカートリッジ発光制御基板上に設置され、前記イメージング装置本体上の受光器に向かって発光し、かつ前記制御ユニットと接続する発光ユニットを含むことを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ発光制御基板。
  13. さらに請求項10又は請求項11記載のインクカートリッジ発光制御基板を含むことを特徴とするインクカートリッジ本体からなる一種のインクカートリッジ。
  14. さらに前記イメージング装置本体上の受光器に向かって発光し、かつ前記制御ユニットと接続する発光ユニットを含み、前記発光ユニットは、前記基板の上又は前記インクカートリッジ本体上に設置されていることを特徴とする請求項13記載のインクカートリッジ。
  15. イメージング装置本体と少なくとも2つのインクカートリッジから構成される1種のイメージング装置であって、前記イメージング装置本体は少なくとも受光器、キャリッジ、および位置検知モジュールを有し、前記少なくとも2つのインクカートリッジは、前記キャリッジの上に固定されており、前記キャリッジは、前記受光器に合わせて移動するイメージング装置において、
    前記インクカートリッジは、請求項13又は14記載のインクカートリッジを採用し、
    前記各インクカートリッジのインターフェイスユニットは、前記イメージング装置本体の指令出力端子と共通に接続されており、
    前記位置検知モジュールは、
    キャリッジを検出待ちインクカートリッジが受光器と向かい合う位置に移動させる移動制御ユニットと、
    インクカートリッジに発光制御指令を出し、インクカートリッジの発光ユニットをインクカートリッジの正対位置検知の第1時間帯と隣接光検知の第2時間帯の時に発光させる発光制御ユニットと、
    識別により第1時間帯に受光した第1発光量が第1設定発光量を上回り、かつ第2時間帯に受光した第2発光量が第1発光量を下回ることを判明した時に、検知待ちインクカートリッジが正しく装着されたことを確定する発光量検知ユニットと、
    を有することを特徴とするイメージング装置。
  16. 前記発光量検知ユニットは主に第1時間帯に受光した第1発光量が第1設定発光量を上回り、かつ第2時間帯に受光した第2発光量が第1発光量と第2設定発光量を下回った時に検知待ちインクカートリッジが正しく装着されたことを確定するのに用いられることを特徴とする請求項15記載のイメージング装置。
  17. 検知待ちインクカートリッジとなるインクカートリッジによっては、その第1時間帯や対応する第2時間帯も異なり、インクカートリッジ制御ユニット別に設定された遅延制限値は前記イメージング装置の中で一番大きい第2時間帯より大きく、一番小さい第1時間帯よりは小さいことを特徴とする請求項15記載のイメージング装置。
  18. インクカートリッジ制御ユニット別に設定された遅延制限値は同じときもあれば異なるときもあることを特徴とする請求項15又は17記載のイメージング装置。
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