JP5538864B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を採用する画像形成装置に関する。
従来より、表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、トナー像を転写した後に像担持体表面に残留する残留トナーを除去するクリーニング装置とを備える画像形成装置が知られている。また、クリーニング装置として、像担持体表面に当接して残留トナーを掻き取るクリーニングブレードと、掻き取られたトナーを収容する廃トナー容器とを備えるクリーニング装置が知られている。
しかし、クリーニングブレードを用いて残留トナーを掻き取る場合、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力が大きいと、クリーニングブレードのびびり(スティックスリップ)が生じたり、クリーニングブレードがめくれるといった現象が生じてしまう。このような現象が生じてしまうと、像担持体表面を好適にクリーニング出来ないばかりか、像担持体表面に傷が形成され、それによって画像品質の低下を招いてしまう。また、クリーニングブレードのびびりに起因して、異音が生じてしまう。そこで、画像形成後に潤滑目的として現像ユニットから像担持体表面にトナーを供給することで、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させ、異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保つ技術が開示されている(特許文献1)。
特開平10−161426号公報
しかし、上記従来の画像形成装置には以下の課題がある。
廃トナー容器には像担持体表面を臨む開口部が設けられており、クリーニングブレードによって掻き取られたトナーは、この開口部から廃トナー容器に収容されることになる。このようなクリーニング装置を用いる場合、画像形成プロセスを重ねて廃トナー量が増加すると、収容されている廃トナーが開口部から露出し、廃トナーと像担持体表面とが接触した状態となる。この状態では、両者の接触部分から像担持体表面にトナーが供給されることになるので、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させることが可能になり、さらに、場合によっては現像ユニットから潤滑目的でトナーを供給する必要がなくなる。しかし、廃トナーと像担持体の表面とが接触し、像担持体の表面にトナーが供給されているにも関わらず、潤滑目的で現像ユニットからトナーを供給すると、不要なトナーを現像ユニットから供給することになり、現像ユニットの寿命を早めることにつながってしまう。
そこで本発明は、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくすることを特徴とする。
また、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくすることを特徴とする。
また、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくし、さらに前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合には、前記像担持体の表面に供給するトナー量をさらに少なくすることを特徴とする。
また、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレ
ードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする。
また、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする。
また、
表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行い、さらに前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数をさらに多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする。
本発明によれば、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態において廃トナーが増加していく様子を表す図。 第2の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第3の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第4の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1の実施形態>
(1−1:画像形成装置の概略構成)
図1(a)、図1(b)を参照して、本発明を適用できる第1の実施形態について説明する。図1(a)、図1(b)は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すものである。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式を採用するフルカラーのレーザビームプリンタである。
画像形成装置には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーに応じて、4つのプロセスステーションY、M、C、Bkが設けられている。それぞれのプロセスステーションは、シート材P(記録材)を転写位置まで搬送する搬送ベルト10(ベルト部材)の回転方向に沿って(図中左から右にかけて)横一列に配設されている。これにより、搬送ベルト10の表面に担持されたシート材P上に、それぞれのプロセスステーションからトナー像を順次転写することで、シート材P上に所望のフルカラー画像を形成することができる。なお、このような画像形成方式を「インライン方式」と称する。
それぞれのプロセスステーションには、共に画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な現像ユニット30y〜30kとクリーニングユニット40y〜40kとが設けられている(図1(b))。
現像ユニット30y〜30kには、感光ドラム1(像担持体)の表面にトナー(現像剤)を供給する現像スリーブ3y1〜3k1、現像スリーブ3y1〜3k1にトナーを供給するトナー供給ローラ3y3〜3k3が設けられている。さらに、現像スリーブ3y1〜3k1の表面においてトナー層厚を規制する規制ブレード3y2〜3k2が設けられており、これらが現像容器内に一体的に保持されている。
一方、クリーニングユニット40y〜40kは、回転可能な感光ドラム1y〜1k(像担持体)、感光ドラム1y〜1kの表面に当接して感光ドラム1y〜1kの表面を一様に帯電する帯電ローラ2y〜2k、及びクリーニング装置4y〜4kを一体に有している。また、クリーニング装置4y〜4kには、回転状態にある感光ドラム1y〜1kの表面と当接することで、感光ドラム1y〜1kの表面からトナーを掻き取る(除去する)クリーニングブレード4y1〜4k1、及び廃トナー容器4y2〜4k2が設けられている。クリーニングブレード4y1〜4k1は、ウレタンゴム等の弾性部材によって形成されており、廃トナー容器4y2〜4k2には、感光ドラム1y〜1kの表面を臨み、掻き取られたトナーが通過する開口部が形成されている。
また、クリーニング装置4y〜4kの枠体上には、画像形成装置の使用情報(感光ドラム1y〜1kの回転数、印字率、廃トナー容器4y2〜4k2に収容されている廃トナー
量など)を記憶する記憶媒体41y〜41kが設けられている。この記憶媒体41y〜41kに記憶された情報は、画像形成装置の装置本体側に設けられた通信部を介して、装置本体側に設けられた制御部と通信(情報の書き込み、読取り)が可能である。なお、本実施形態では記憶媒体41y〜41kとして、2kバイトの記憶容量を有するNV−RAM(Non Volatile−RAM)を用いているが、記憶媒体41y〜41kの形態
はこれに限られるものではない。例えば、磁性記憶媒体や光記憶媒体等の記憶媒体であっても良い。
また、本実施形態では、感光ドラム1y〜1kとして、直径30mmの負帯電特性のOPC(有機光半導体)感光ドラムを用いている。この感光ドラム1y〜1kは、画像形成時には、不図示の駆動源によって矢印方向に100mm/secの周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
このように、画像形成装置の装置本体に対して現像ユニット30y〜30k、クリーニングユニット40y〜40kをそれぞれ着脱可能とすることにより、例えばトナーの補給等のメンテナンス作業がしやすくなるので、ユーザビリティの向上を図ることができる。また、現像ユニット30y〜30k、クリーニングユニット40y〜40kを、寿命到達まで効率的に使用することができる。なお、本実施形態では、記憶媒体41y〜41kに記憶されている感光ドラム1y〜1kの累積回転時間が所定値に達すると、クリーニングユニット40y〜40kが寿命を迎えたものと判断している。
次に、現像ユニット30y〜30k、クリーニングユニット40y〜40kを装置本体に対して装着した状態において、シート材上に画像を形成する画像形成プロセスについて説明する。
装置本体の制御部に画像形成開始の信号が入力されると、まず、感光ドラム1y〜1kが回転し始め、不図示の電源から帯電ローラ2y〜2kに帯電電圧(−1.2kVのDC電圧)が印加される。これにより、感光ドラム1y〜1kの表面が約−600Vに一様に帯電される。なお、帯電ローラ2y〜2kは実抵抗が1×10Ωであり、感光ドラム1y〜1kに対して総圧9.8N(ニュートン)で当接して感光ドラム1y〜1kに従動回転する。
感光ドラム1y〜1kの表面を一様に帯電した後、露光装置5y〜5kから画像信号に基づいて変調されたレーザ光(露光光)が射出され、感光ドラム1y〜1kの表面が走査露光されることにより、感光ドラム1y〜1kの表面に静電潜像が形成される。本実施形態では、レーザダイオードを用いたポリゴンスキャナを露光装置5y〜5kとして用いている。なお、レーザ露光を受けた部分の電位は約−200Vになる。レーザ露光の書き出しは、主走査方向(シート材の搬送方向と直交する方向)では、走査ラインごとにBDと呼ばれるポリゴンスキャナ内の位置信号から行われる。一方で、副走査方向(シート材の搬送方向)では、シート材搬送路内のスイッチ(不図示)を起点とするTОP信号から所定の時間だけ遅延させて行われる。これにより、4つのプロセスステーションY、M、C、Bkにおいて、常に感光ドラム1y〜1k表面上の同じ位置に対してレーザ露光を行うことができる。
その後、感光ドラム1y〜1kの表面に形成された静電潜像に対して、感光ドラム1y〜1kの表面に接触する現像スリーブ3y1〜3k1からトナーが供給され、静電潜像が各色のトナー像として現像される。この際、現像スリーブ3y1〜3k1には、不図示の電源より現像電圧(約−350V)が印加されており、これにより、トナーを静電気的に静電潜像に対して供給することが可能になる。なお、本実施形態では、現像剤として負帯電の非磁性一成分トナーを用いている。また、現像時には、現像スリーブ3y1〜3k1
が感光ドラム1y〜1kの回転方向に対して順方向に170%となるプロセススピードで回転している。
感光ドラム1y〜1kの表面に現像されたトナー像は、感光ドラム1y〜1kと転写ローラ9y〜9kとによって形成される各々の転写ニップ部(幅約1.5mm)において、ベルト部材としての搬送ベルト10上に担持されているシート材上に順次転写される。搬送ベルト10は、ローラ部材12に掛け渡されており、図中矢印方向に感光ドラム1y〜1kの現像時と同じプロセススピードをもって回転駆動されている。また、搬送ベルト10は1×1010Ωcmに抵抗調整された厚み100μmのポリイミドフィルムの単層樹脂ベルトを無端状に構成したものであり、背面側の両端部には、ベルトの蛇行や偏りを防止するためのリブが設けられている。
また、転写ローラ9y〜9kには、体積抵抗率1×10Ωcmに調整されたローラを用いており、搬送ベルト10をその背面から押圧して感光ドラム1y〜1kの表面に押し付けるようにしている。これら転写ローラ9y〜9kに正極性の転写電圧(DC電圧)を印加することで、各感光ドラム1y〜1kの表面に形成されたトナー像をシート材P上に順次転写することができる。転写ローラ9y〜9kに印加される転写電圧は、シート材Pの搬送方向上流側にある転写ローラ(この場合は9y)から順に、+2kV、+2.3kV、+2.6kV、+2.9kVとなるように設定されている。これにより、シート材Pに既にトナー像が転写されている場合も下流側のプロセスステーションでは確実にトナー像をシート材P上に転写することができ、転写不良を防止することができる。なお、感光ドラム1y〜1kの表面からシート材P上にトナー像を転写した後、感光ドラム1y〜1kの表面に残留した残留トナーは、クリーニング装置4y〜4kにおいて除去され、次工程以降の画像形成プロセスに再度供することができる。また、特にクリーニング装置4m〜4kは、シート材P上から感光ドラム1m〜1kの表面に逆転写されて感光ドラム1m〜1kの表面に残ったトナーを除去することも可能である。
上述の画像形成装置において、シート材Pは、給送カセット(不図示)から給送され、レジストローラ(不図示)を通過した後、転写入り口ガイド(不図示)を通過して搬送ベルト10上に供給される。この際、搬送ベルト10に接触している吸着ローラ11には+1kvの電圧が印加されており、これにより、帯電したシート材Pを搬送ベルト10上に静電吸着させることが可能になる。
各々の転写ニップ部において4色のトナー像が転写されたシート材Pは、搬送ベルト10から曲率によって分離され、その後、定着装置(不図示)においてトナー像が加圧・加熱され、シート材P上にトナー像が定着される。これにより、4色フルカラー画像の形成が終了し、シート材Pは画像形成装置本体外部に排出される。なお、本実施形態では、搬送ベルト10の両面にトナーが付着することに起因する画像不良を防止するために、搬送ベルト10の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置(不図示)が設けられている。
(1−2:トナー供給プロセス)
本実施形態では、クリーニングブレード4y1〜4k1と感光ドラム1y〜1kの表面との摩擦力を低減させるべく、現像ユニット30y〜30kから感光ドラム1y〜1kの表面にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能に構成されている。このトナー供給プロセスは、感光ドラム1y〜1kの前回転中、後回転中などの非画像形成時(画像形成を行っていない期間)に行うものである。例えば、未使用のクリーニングユニット40y〜40kが装着された時に行ってもよいし、予め決められた画像形成枚数毎に行ってもよい。本実施形態では、上述した記憶媒体41y〜41kによって画像形成枚数がカウントされており、100枚印字毎の間隔でトナー供給プロセスを行っている。
なお、トナー供給プロセスを行う際は、感光ドラム1y〜1kの表面に供給されたトナーがシート材P及び搬送ベルト10上に転写されないように、転写ローラ9y〜9kに印加される転写電圧がオフにされている。または、転写ローラ9y〜9kに対してトナーと同極性の電圧を印加してもよいし、通常の転写時よりも低い転写電圧を印加してもよい。
さらに本実施形態では、このトナー供給プロセスを、廃トナー容器4y2〜4k2に収容され、廃トナー容器4y2〜4k2の開口部から露出する廃トナーと感光ドラム1y〜1k表面との接触状態に基づいて行っていることを特徴とする。以下、本実施形態におけるトナー供給プロセスについて、さらに具体的に説明する。
トナー供給プロセスでは、感光ドラム1y〜1kが回転駆動している間に、感光ドラム1y〜1kの幅方向(軸方向)全域であって、かつ回転方向に所定の幅を有する帯状のトナー像を形成する(以下、供給用トナー像と称する)。この回転方向の幅は、供給するトナー量に応じて変えることができ、供給するトナー量を変えたい場合は、露光時間を増減することで調整することができる。このようにして形成された供給用トナー像が、クリーニングブレード4y1〜4k1と感光ドラム1y〜1mの表面との当接部に搬送されることにより、供給用トナー像が潤滑剤として作用し、両者の摩擦力を低減することができる。なお、供給用トナー像は、上述した「帯電−露光−現像」の方法以外にも、例えば帯電を行わない、といった方法によっても形成することができる。すなわち、像担持体1y〜1kの表面にトナーを供給できるのであれば、供給方法は特に限定されるものではない。
(1−3:廃トナー量検知部)
本実施形態に係る画像形成装置は、廃トナー容器4y2〜4k2内に収容される廃トナー量を検知する廃トナー検知部を備えている。廃トナー容器4y2〜4k2に収容される廃トナーは大きく分けると「転写後の残留トナー」、「トナー供給プロセスによって供給されたトナー」の2種類に分けることができ、「廃トナー量」とは、これらのトナー量を足した値になる。そこで本実施形態における廃トナー検知部は、これらのトナー量を以下の方法で検知している。なお、ここで検知された廃トナー量は、上述した記憶媒体41y〜41kに随時書き込まれる。
「転写後の残留トナー」は、ピクセルカウントによって検知している。ピクセルカウントとは、シート材上に印刷される画像(画像情報)を画素毎に分割されたドットマップに展開し、その際に得られるトナーが塗布されるべきドット数(ピクセル数)を数えて積算する手法である。この手法によると、1ピクセルあたりにトナー使用量が算出され、算出されたトナー使用量から廃トナー量(転写後の残留トナー起因のもの)を検知することができる。すなわち、ピクセルカウント数が大きいほど、転写後の残留トナーによる廃トナー量も多くなる。
「トナー供給プロセスによって供給されたトナー」は、供給用トナー像を形成する際の露光情報に基づくピクセルカウント値を用いて供給用トナー像のトナー量を算出し、これを廃トナー量(トナー供給プロセスによって供給されたトナー起因のもの)としている。また、上述したように、帯電を行わないことで供給用トナー像を形成する場合は、帯電電圧をオフにした時間から供給用トナー像のトナー量を算出し、これを廃トナー量とすればよい。
以上の手法で検知されたそれぞれのトナーを足し合わせることで得られる値を、「廃トナー容器に収容されている廃トナー量」とすればよい。なお、上記ではピクセルカウントによる廃トナー量の検知方法について説明したが、これ以外にも、光の透過量から廃トナー量を検知する手法であってもよい。
(1−4:廃トナー量と供給用トナー量との関係)
画像形成プロセスが繰り返され、廃トナー容器4y2〜4k2に収容される廃トナー量が増加すると、収容されている廃トナーが廃トナー容器4y2〜4k2の開口部から露出し、廃トナーと感光ドラム1y〜1kの表面とが接触した状態となる。この状態では、両者が接触している部分から感光ドラム1y〜1kの表面にトナーを供給可能となるので、本実施形態では、廃トナーと感光ドラム1y〜1kの表面との接触状態に応じて、トナー供給プロセスにおいて供給する供給用トナー量を調整している。すなわち、廃トナーが多くなったときに、供給用トナー量を減らす制御を行っている。以下、廃トナー量と供給用トナー量との関係について説明する。
本実施形態では、廃トナー量検知部によって、廃トナー容器4y2〜4k2に収容されている廃トナー量を検知し、その検知結果を「廃トナー累積値(%)」として記憶媒体41y〜41kに随時書き込んでいる。「廃トナー累積値(%)」とは、廃トナー容器4y〜4k2において廃トナーを収容可能な空間の体積に対する、実際に収容された廃トナー量の体積の割合を示す値である。つまり、例えば「廃トナー累積値(%)」が100%とは、廃トナー容器4y2〜4k2内に廃トナーが満載されている状態を指す。そして検知された(算出された)「廃トナー累積値(%)」に基づいて、現像ユニット30y〜30kからの供給用トナー量を変更している。具体的には、「廃トナー累積値(%)」が多くなった場合に、帯状の供給用トナー像の供給幅(mm)である「トナー帯供給幅(mm)」が小さくなるように、供給用トナー像のトナー量を制御している。
また、収容された廃トナーが感光ドラム1y〜1kの表面と接触するか否か、さらに接触面積がどの程度になるのかは、クリーニング装置4y〜4kの姿勢による。つまり、クリーニング装置4y〜4kの姿勢によっては、収容されている廃トナーが少量でも廃トナーと感光ドラム1y〜1kの表面が接触する場合もあり得る。すなわち、廃トナー量と供給用トナー量との関係は、クリーニング装置4y〜4kの姿勢を考慮して設定する必要がある。
図2(a)〜図2(c)に、本実施形態において、廃トナー量の増加に伴う廃トナーと感光ドラム1yの表面との接触状態の変化を示す。ここでは図2(a)、図2(b)、図2(c)の順に、廃トナー量が増えていく様子を示している。なお、ここではY(イエロー)に対応したクリーニング装置4y、感光ドラム1yのみ示しているが、他のクリーニング装置4m〜4k、感光ドラム1m〜1kの構成も図2の構成と同一であるので、他の構成に関しての説明は省略する。
図示するように、本実施形態のクリーニング装置4yの姿勢では、廃トナー量が少量であると(図2(a)の状態)、廃トナーと感光ドラム1yの表面とは接触しない。よって、この状態では通常のトナー供給プロセスを行うことで、クリーニングブレード4y1と感光ドラム1yの表面との摩擦力を低減させることができる。しかし、廃トナー量が増加すると(図2(b)の状態)、廃トナー容器4y2の開口部から廃トナーが露出し、廃トナーと感光ドラム1yの表面とが常に接触するようになる。この場合では、両者の接触部分からトナーが感光ドラム1yの表面に供給されるので、その分を考慮して現像ユニット30yからの供給用トナー量を少なくしている。
また、廃トナー量検知部の検知結果により、廃トナーと感光ドラム1yの表面との接触面積が増加したと判断されると、現像ユニット30yからの供給用トナー量を少なくしてもよい。例えば、接触面積が増加した図2(c)の状態では、開口部のほぼ全領域で廃トナーと感光ドラム1yの表面とが接触することになるので、この接触部分から供給されるトナーがより多くなる。よって、現像ユニット30yからの供給用トナー量をさらに少な
くするか、もしくは供給しないようにしている。
表1に、本実施形態における廃トナー量累積値(%)とトナー帯供給幅(mm)の関係を示す。
Figure 0005538864
表に示すように、本実施形態では、廃トナー量累積値(%)が大きくなった時に、トナー帯供給幅(mm)を小さくしている。すなわち、廃トナー量累積値(%)が0〜50の場合は、廃トナーと感光ドラム1y〜1kの表面とが「接触していない」と判断し、現像ユニット30y〜30kによって通常のトナー供給プロセスを行う。その後、廃トナー量累積値(%)が51〜80であることを検知した場合に、廃トナーと感光ドラム1y〜1kの表面とが「接触している」と判断し、トナー帯供給幅(mm)を15mmにする。さらに廃トナー量累積値(%)が81〜100であることを検知した場合は、廃トナー容器4y2〜4k2から十分量のトナー量が供給されていると判断し、トナー帯供給幅(mm)を0にしている。すなわち、トナー供給プロセスを行わない。なお、表に示す廃トナー量累積値(%)の値は、5%分の余裕を持たせて設定された値である。これは、収容されている廃トナーの塊の表面が直線にはならないことや、廃トナー量累積値(%)の誤差を考慮したことによる。なお、ここで説明した制御は、記憶媒体41y〜41kに記憶されている情報に基づいて、画像形成装置の装置本体側に設けられている制御部(不図示)によって行われている。
このように本実施形態によれば、廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量から廃トナーと感光ドラム1y〜1mの接触状態(接触の有無、接触面積の増加)を判断し、これに基づいてトナー供給プロセスで供給される供給用トナー量を制御している。よって、廃トナー容器4y2〜4k2からトナーが供給されている場合は、現像ユニット30y〜30kから供給されるトナー量を少なくすることができるので、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能になる。
以上より、本実施形態によれば、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
<第2の実施形態>
図3を参照して、本発明を適用できる第2の実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置の各部材、装置の配置方向が上記第1の実施形態と異なっており、画像形成装置の構成自体は第1の実施形態と同一である。よって、同一の構成に関してはここでは説明を省略する。
(2−1:廃トナー量と供給用トナー量との関係)
図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態に係る画像形成装置を上下方向に反転させた配置となっており、クリーニング装置4y(4m〜4kも同一)の姿勢は図3(b)に示すようになっている。この姿勢によると、図2に示す第1の実施形態におけるクリーニング装置4と比較すると、クリーニングブレード4y1によって掻き取られた廃トナーが容易に感光ドラム1yの表面と接触することができる。表2に本実施形態における廃トナー量累積値(%)とトナー帯供給幅(mm)との関係を示す。
Figure 0005538864
表2に示すように、本実施形態では、廃トナーが比較的早い段階で感光ドラム1yの表面に接触することになるので、第1の実施形態と比較すると、廃トナー量累積値(%)が0〜50におけるトナー帯供給幅(mm)を少なくすることができる。また、廃トナー量累積値(%)が51以上になると、十分量のトナーが感光ドラム1yの表面に供給されていると判断し、トナー供給プロセスを行わないようにすることができる。よって、現像ユニット30yが不要なトナー供給プロセスを行うことを抑制できるので、現像ユニット30yの寿命を延ばすことができる。
以上より、本実施形態によれば、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
<第3の実施形態>
図4を参照して、本発明を適用できる第3の実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置の各部材、装置の配置方向が上記第1、第2の実施形態と異なっており、画像形成装置の構成自体は第1、第2の実施形態と同一である。よって、同一の構成に関してはここでは説明を省略する。
(3−1:廃トナー量と供給用トナー量との関係)
図4に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態に係る画像形成装置を90°回転させた配置となっており、クリーニング装置4y(4m〜4kも同一)の姿勢は図4(b)に示すようになっている。この姿勢によると、図2に示す第1の実施形態におけるクリーニング装置4と比較すると、クリーニングブレード4y1によって掻き取られた廃トナーが容易に感光ドラム1yの表面と接触することができる。また、図3に示す第2の実施形態におけるクリーンニング装置4と比較しても、廃トナーがより容易に感光ドラム1yの表面と接触することができる。ここで、表3に、本実施形態における廃トナー量累積値(%)とトナー帯供給幅(mm)との関係を示す。
Figure 0005538864
表3に示すように、本実施形態では、廃トナーが早い段階で感光ドラム1yの表面に接触することになるので、第1、第2の実施形態と比較すると、廃トナー量累積値(%)が0〜50におけるトナー帯供給幅(mm)をより少なくすることができる。また、廃トナー量累積値(%)が51以上になると、十分量のトナーが感光ドラム1yの表面に供給されていると判断し、トナー供給プロセスを行わないようにすることができる。よって、現像ユニット30yが不要なトナー供給プロセスを行うことを抑制できるので、現像ユニット30yの寿命を延ばすことができる。
以上より、本実施形態によれば、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
<第4の実施形態>
図5を参照して、本発明を適用できる第4の実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すものである。
(4−1:画像形成装置の概略構成)
上記第1〜第3の実施形態では、搬送ベルト10に対して感光ドラム1y〜1kを一列に配したインライン方式の画像形成装置について説明を行ったが、本発明を適用可能な画像形成装置はこれに限られるものではない。例えば、図5に示すような「回転現像方式」を採用する画像形成装置に対しても本発明を適用可能である。
本実施形態に係る画像形成装置は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した現像ユニット30y〜30kが、回転現像装置25に回転可能かつ一体に保持されている。各々の現像ユニット30y〜30kは、回転現像装置25が回転することにより、感光ドラム1と接触可能な位置(現像位置)まで移動させられる。また、現像位置では、加圧部材19が、現像ユニット30y〜30kのうち現像位置に配置されている現像ユニットを感光ドラム1の方向に加圧することにより、感光ドラム1の表面に対して現像スリーブ3y1〜3k1のいずれかを当接させることができる。さらに、感光ドラム1の表面には中間転写体18が当接しており、中間転写体18に対しては、転写ローラ20が当接している。
かかる構成によると、感光ドラム1の表面が帯電ローラ2によって一様に帯電され、露光装置5によって該表面が走査露光されることにより、該表面上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして静電潜像が現像位置まで搬送され、現像位置において静電潜像が現像ユニット30y〜30kによって現像されることにより、感光ドラム1の表面にトナー像が形成される。このトナー像を中間転写体18に転写し、トナーの色毎に現像、転写を繰り返すことで、中間転写体18上には所望のカラー画像が形成される。中間転写体18上に形成されたカラー画像は、中間転写体18と転写ローラ20とで形成される転写ニップ部において、転写ローラ20に転写電圧が印加されることにより、シート材P上に転写される。その後、トナー像が転写されたシート材Pは、搬送ローラ21によって定着装置(不図示)に搬送され、トナー像の定着が行われた後に画像形成装置外部に排出される。
一方、感光ドラム1から中間転写体18にトナー像を転写した後に感光ドラム1の表面に残留する残留トナーは、クリーニング装置4によって除去される。クリーニング装置4は、クリーニングブレード4a、廃トナー容器4bを有しており、廃トナー容器に4bには感光ドラム1の表面を臨む開口部が形成されている。また、トナー像をシート材P上に転写した後に中間転写体18上に残留する残留トナーは、電荷付与ローラ22で電荷が付与され、感光ドラム1の表面に逆転写された後にクリーニング装置4によって除去される。なお、クリーニング装置4の姿勢は、図2に示したものと同一である。
(4−2:廃トナー量と供給用トナー量との関係)
表4に、本実施形態における廃トナー量累積値(%)とトナー帯供給幅(mm)との関係を示す。
Figure 0005538864
本実施形態では、「転写後の残留トナー」に、感光ドラム1の表面に残留する残留トナーのみならず、中間転写体18上に残留する残留トナーも含まれる。よって、クリーニン
グ装置4の姿勢は第1の実施形態と同一ではあるが、多くの残留トナーが廃トナー容器4bに収容されることになるので、廃トナー量累積値(%)が0〜50におけるトナー帯供給幅(mm)を少なくしている。さらに廃トナー量累積値(%)が51以上になると、廃トナー容器4bから供給されるトナー量が多くなるので、トナー帯供給幅(mm)をさらに少なくし、8mmに設定している。また、廃トナー量累積値(%)が81以上になると、十分量のトナーが感光ドラム1の表面に供給されることになるので、トナー供給プロセスを行わないようにしている。よって、現像ユニット30y〜30kが不要なトナー供給プロセスを行うことを抑制できるので、現像ユニット30y〜30kの寿命を延ばすことができる。
以上より、本実施形態によれば、クリーニングブレードと像担持体表面との摩擦力を低減させて異音の発生を抑制し、良好なクリーニング性能を保ちつつ、現像ユニットの寿命を延ばすことが可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
<その他の実施形態>
第1〜第3の実施形態では、廃トナー累積値(%)に基づいてトナー帯供給幅(mm)を制御している。しかしながら、トナー供給プロセスを行う頻度を制御する構成であってもよい。すなわち、第1〜第3の実施形態では、100枚(所定の画像形成枚数)毎にトナー供給プロセスを実行していたが、廃トナー累積値(%)が大きくなった場合は、200枚毎にトナー供給プロセスを行うようにしてもよい。つまり、トナー供給プロセスを行う間隔としての「予め決められた画像形成枚数」を多くすることにより、現像ユニット30y〜30kから不要なトナーが供給されることを抑制できる。また、「予め決められた画像形成枚数」の制御と、「トナー帯供給幅(mm)」の制御を組み合わせることも可能である。このような構成に本発明を適用しても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
第1〜第3の実施形態では、廃トナー量が記憶媒体41y〜41kに随時書き込まれる構成について説明した。しかしながら、廃トナー量検知部によって検知された廃トナー量を、画像形成装置の装置本体側に設けられた記憶媒体に書き込む構成であってもよい。さらに、画像形成装置に対して、クリーニングユニットが新品であることを検知する新品検知部を設け、新品のクリーニングユニットが検知された場合に、記憶媒体に書き込まれた廃トナー量積算値をリセットする構成であってもよい。具体的には、新品検知部としてヒューズを用い、新品を検知した場合にヒューズを溶断するようにすればよい。この構成によれば、トナー供給プロセスが必要とされる新品状態の感光ドラムに対して、確実にトナー供給プロセスを実行することができる。
第1〜第3の実施形態では、画像形成装置の装置本体に対して現像ユニット30y〜30k、クリーニングユニット40y〜40kをそれぞれ着脱可能した構成について説明した。しかしながら、現像ユニット30y〜30kとクリーニングユニット40y〜40kとを、それぞれトナーの色毎にプロセスカートリッジとして一体化する構成であってもよい。また、このようにして一体化したプロセスカートリッジを画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とする構成であってもよい。このような構成に本発明を適用しても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
第1〜第3の実施形態では、トナーの色毎に4つのプロセスステーションY、M、C、Bkが設けたインライン方式の画像形成装置について説明した。しかしながら、例えばBk(ブラック)のプロセスステーションのみが設けられているモノクロ画像形成装置に対しても本発明を適用可能である。このような構成に本発明を適用しても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
第1〜第3の実施形態では、ベルト部材として、表面にシート材Pを静電吸着可能な搬送ベルト10を用いて説明を行った。しかしながら、感光ドラム1y〜1kの表面からトナー像が一次転写された後に、該トナー像をシート材上に二次転写する中間転写ベルトをベルト部材として用いる構成に対しても本発明を適用することができる。なお、この場合は、第4の実施形態で説明したように、中間転写ベルトに残留する残留トナーが廃トナーとして回収されることを考慮する必要がある。このような構成に本発明を適用しても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
1y〜1k…感光ドラム 4y〜4k…クリーニング装置 4y1〜4k1…クリーニングブレード 4y2〜4k2…廃トナー容器 30y〜30k…現像ユニット 40y〜40k…クリーニングユニット

Claims (7)

  1. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、
    前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面
    にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、
    前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを実行可能であって、
    前記像担持体に対して前記トナー供給プロセスを実行する際は、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも前記像担持体の表面に供給するトナー量を少なくし、さらに前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合には、前記像担持体の表面に供給するトナー量をさらに少なくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを
    掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像ユニットと、
    回転状態にある前記像担持体の表面と当接することで前記像担持体の表面からトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
    前記像担持体の表面を臨む開口部を有し、前記クリーニングブレードによって掻き取られたトナーを前記開口部から収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知する廃トナー量検知部と、
    を備え、記録材に画像形成を行う画像形成装置において、
    記録材に画像形成を行なわない期間において前記現像ユニットから前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記クリーニングブレードと前記像担持体の表面との間にトナーを供給するトナー供給プロセスを、予め決められる画像形成枚数ごとに実行可能であって、
    前記廃トナー量検知部によって検知される廃トナー量に基づいて、
    前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面とが接触していると判断した場合には、接触していない場合よりも、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数を多くして前記トナー供給プロセスを行い、さらに前記廃トナー容器に収容されている廃トナーと前記像担持体の表面との接触面積が増加したと判断した場合に、前記トナー供給プロセスを行う間隔となる画像形成枚数をさらに多くして前記トナー供給プロセスを行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記廃トナー量検知部は、記録材に形成される画像情報から得られるピクセルカウント数と、前記トナー供給プロセスにおいて前記像担持体に静電潜像を形成するための露光情報から得られるピクセルカウント値と、に基づいて、前記廃トナー容器に収容されている廃トナー量を検知することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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