JP5538753B2 - 気泡排出装置および、これを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

気泡排出装置および、これを備えたインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明はインクジェット記録装置に関し、特にインクジェット記録ヘッドにインクを供給するインク供給系を有するインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッドの吐出口からインク滴を吐出して記録紙などに記録を行うインクジェット記録装置が広く知られている。
このようなインクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出状態を維持または回復させる回復動作が行われることが多い。
本発明の背景技術に関するインクジェット記録装置を図10に示し、記録ヘッドの回復動作について以下説明する。
図10に示すインクジェットプリンタは、記録ヘッド201と、記録ヘッド201にインクを供給するインク供給ユニット205と、記録ヘッド201の吐出状態を維持または回復させる回復ユニット207と、を備える。
記録ヘッド201の回復動作時には、回復ユニット207の吸引キャップ207aで記録ヘッド201のノズル形成面を密閉状態に覆ってから、吸引キャップ207a内に連通している吸引ポンプ(不図示)を動作させる。該吸引ポンプによる吸引によって記録ヘッド201のインク流路内を負圧にする。これによって、インクを吐出ノズル201gより吸引キャップ207gへ排出すると同時に、インク内に含まれている気泡Tも一緒に吐出ノズル201gから排出することで気泡処理を行っている。
但し、このような吸引回復動作では記録ヘッド201内部の気泡除去は可能であるが、回復動作時に廃インクが発生してしまう。
この課題を解決するための技術として、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1においては、記録ヘッド内のインク室の上部に接続された排気チューブを介して減圧ポンプによりインク室内を減圧しインク室内部の気泡を大気へ放出する。それと同時にインク室内へインクが供給され、液面が上昇する。インクより比重の軽いフロート部材がインク室に配置されているため、上昇する液面とともにフロート部材が上昇し、これが排気チューブを塞いで排気チューブからのインクの排出を阻止する。このような構成により、廃インクを発生させずにインク室内の気泡除去動作を行なうことが可能となる。
なお、上記フロート部材の形状として、特許文献2に開示されたテコ式フロート弁機構がある。このテコ式フロート弁機構はフロート部とシール部と回動軸部により構成され、インク液面が上昇することにより前記回動軸部を中心にフロート部が浮力により上昇する構成となっている。テコ式フロート弁機構は、回動軸を中心にフロート部が回転移動する機構のため安定した機構動作を得ることができる。
特開平11−48501号公報 特開2000-203049号公報
しかし、特許文献1に開示された、フロート弁による気泡除去構成においては、図11(a)〜(c)に示すようにフロート弁の動作を阻害する状況が発生することが懸念された。
図11(a)のように、フロート1gの周辺にインクも気泡も存在していない状況からインク室1c内部の気泡Tを除去しようとすると、インク室1c内部の気泡Tがフロート室1n内部に流れ込んでしまう(図11(b))。そして、この気泡がフロートを上方に押上げてしまう(図11(c))。
このような現象は、フロート室1nの内壁とフロート1gの間に泡の膜が形成され、この泡の膜が上昇する際に膜の表面張力によって軽量なフロート1gをいっしょに持ち上げてしまうことによって起こる。
その結果、泡を排出する前にフロート1gがフロートシール部材1hに接触して排出流路を遮断してしまい、インク室1c内部の気泡Tを完全には除去できない弊害が発生してしまう。このような現象はフロート室1nを小型化するほど発生しやすくなる。
このような課題は、特許文献2に開示されるテコ式フロート弁機構を用いた場合でも同じように起こる。
本発明の目的は、上記のような背景技術の課題を解決することができる、気泡排出装置を提供することにある。
本発明は、フロート部材とフロートシール部を有する排出流路から液体室の泡を効果的に排出できる排出装置を提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、液体を貯留する液体室と、該液体室から流体を排出する排出流路と、該排出流路の途中に構成されたフロート室と、該フロート室の内部に配され、シール部と該シール部を回動可能に支持する回動支持部と該シール部に固定され前記液体よりも比重が小さいフロート部を有し、前記フロート部が前記液体とともに重力方向上側に移動することによって前記シール部が前記排出流路を遮断するフロート弁と、を備える気泡排出装置において、前記フロート室の重力方向下側に位置する底面に配され、前記液体室から前記フロート室へ液体と気泡を流入させる流入口を有し、該流入口は重力方向から見て前記フロート弁とすべてが重ならない位置に配されていることを特徴とする。
本発明によれば、液体室の泡を、フロート弁機構部材を有する排出流路から効果的に排出できる。
第1実施形態のインクジェット記録装置におけるインク供給の基本原理の説明図。 第1実施形態のインクジェット記録装置の構成を概略的に示す斜視図。 図2の記録装置における1色分のインク供給流路を説明するための概略図。 第1実施形態によるフロート室の弁構成を説明するための図。 第1実施形態による泡抜きモードのシーケンスを説明するための図。 第1実施形態の、液体室側のフロート弁部の泡抜き動作時の経緯を示す断面図。 第1実施形態のインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図。 第1実施形態の変形例で、別の流入口配置を示した図。 第2実施形態による記録ヘッド内の液体室側のフロート弁を示す図。 背景技術に関するインクジェット記録装置を示す図。 本願が解決しようとする課題を説明するための図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置におけるインク供給の基本原理を説明するための図である。図2は、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の構成を概略的に示す斜視図である。図3は、図2のインクジェット記録装置における1色分のインク供給流路を説明するための概略図である。さらに図7は、図1、図2など本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
まず、本実施形態のインクジェット記録装置50における記録ヘッド1へのインク供給の基本原理について図1を参照して説明する。
図1に示すように、インクジェット記録装置50では、記録ヘッド1とメインタンク4とが供給チューブ6を通して連通されており、メインタンク4から記録ヘッド1の各吐出ノズル(吐出口)1eまでの流路がインクで満たされている。記録ヘッド1の吐出ノズル1eは、メインタンク4内に収容されたインクの液面よりも高さHだけ高い位置に配置され、記録ヘッド1内の圧力が高さHの水頭差分の負圧に保たれた状態となっている。このように、負圧発生手段としてメインタンクと記録ヘッドの吐出ノズル面との高低差により記録ヘッド内のインクに負圧を発生させているシステムが採用されている(水頭差方式と呼ぶ)。なお、記録ヘッド1内には、一定量のインクが蓄えられている。また、記録ヘッド1内部のインクに通常負圧を発生させる方式としては、水頭差方式以外の方式であっても構わない。
記録ヘッド1の吐出ノズル1eは、微細な穴として設けられている。上記の通り記録ヘッド1内が負圧となっていることにより、吐出ノズル1eの内部も負圧とされており、その結果、ノズル内のインクはノズル先端側でメニスカスを張った状態となっている。これにより、吐出ノズル1eからインクが漏れたり、大気から吐出ノズル1e内への空気が進入したりすることが防止される。
インクの吐出は、吐出ノズル1e内部に配置したヒータ(不図示)の膜沸騰エネルギーにより、吐出ノズル1e内のインクを押し出すことにより行われる。インクの吐出後、吐出ノズル1eの毛管力によってノズル内に再びインクを満たすサイクルが繰り返され、インクは、供給チューブ6を通してメインタンク4から記録ヘッド1へと再び吸い上げられる。
図7に示すように、記録装置の制御手段であるコントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602を有している。コントローラ600の特殊用途集積回路(ASIC)603は、キャリッジモータM1、搬送モータM2、回復ユニットの吸引ポンプモータM3の制御を行う。ASIC603は、さらに回復ユニットの三方弁ソレノイドSD1、弁駆動ユニットの弁駆動モータM4、記録ヘッド1の制御信号を生成する。
コントローラ600はさらに、RAM604とシステムバス605を有する。RAM604は画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等が設けられるRAMである。システムバス605はRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行う。
さらにコントローラ600は以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などを有している。
また、記録装置1はホスト装置610との間でインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。ホスト装置610は画像データの供給源となるコンピュータ、或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなどである。
記録装置1はさらに、スイッチ群620と、装置状態を検出するためのセンサ群630を有する。
スイッチ群620は操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。スイッチ群620は、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623などを含む。
センサ群630は、位置センサ631、弁駆動位置センサ632、タイマー手段633、などから構成される。位置センサ631は、記録ヘッド1を搭載して記録用シートSの搬送方向に対し交差する方向に移動するキャリッジ2のホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどにより構成される。弁駆動位置センサ632は、記録ヘッド1内を大気開放する大気開放手段である大気開放弁1i(図3)の高さ位置を検知する。具体的には、大気開放弁1iの高さ位置を制御する弁駆動ユニット内の例えばカム機構のホームポジション位置を検出するためのフォトカプラなどにより構成される。タイマー手段633は、泡抜き吸引動作タイミング、時間などをコントローラ600内のMPU601に知らせる。
記録装置はキャリッジモータドライバ640と搬送モータドライバ642と吸引ポンプモータドライバ643と弁駆動モータドライバ644をさらに備える。
キャリッジモータドライバ640はキャリッジ2を図2の矢印A方向と直交する方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるものである。搬送モータドライバ642は記録用シートSを搬送するための搬送モータM2を駆動させるものである。吸引ポンプモータドライバ643は吸引ポンプを作動させるための吸引ポンプモータM3を駆動させるものである。弁駆動モータドライバ644は弁駆動モータM4を駆動させるためのものである。
以上のような構成で、記録装置本体はインタフェース611を介して転送された記録データのコマンドを解析し、記録に用いる画像データをRAM602に展開する。
画像データの展開領域(展開バッファ)は2次元の矩形領域である。画像データの展開領域の横サイズはキャリッジ移動方向(主走査方向)の記録可能領域分の画素数Hpに対応させる。画像データの展開領域の縦サイズは記録ヘッドの1回の記録走査で記録される記録媒体の搬送方向(副走査方向)の画素数である16×16cの4分の1(すなわち64c画素)に対応したものとして構成し、これをRAM602に確保する。
また、記録走査において記録ヘッド1に記録データを転送するために参照されるRAM602上の記憶領域(プリントバッファ)も2次元の矩形領域である。記憶領域は、その横サイズは主走査方向の記録可能領域分の画素数Vpに対応し、縦サイズを記録ヘッドの1回の記録走査で記録される副走査方向の画素数である16×16cに対応したものとして構成する。
ASIC603は、記録ヘッド1による記録走査の際に、RAM602の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
図2に示す、シリアル型のインクジェット記録装置50では、給送ローラ3によって副走査方向である矢印A方向に搬送される記録用シートSに対し、矢印A方向と直交する方向である主走査方向に移動する記録ヘッド1によって記録が行われる。
記録ヘッド1の主走査方向における往復移動(主走査)と、記録用シートSの所定ピッチごとの副走査方向への搬送(副走査)とが交互に繰り返される。これらの動きと同期させながら記録ヘッド1の複数の吐出ノズル1gから選択的にインクを吐出させて記録用シートSに付着させることで、文字や記号、画像等を形成する
記録ヘッド1は、2本のガイドレール20、21に摺動自在に支持され不図示のモータ等の駆動手段によりガイドレールに沿って往復移動されるキャリッジ2に着脱可能に搭載されている。
記録用シートSは、搬送ローラ3により、記録ヘッド1のインク吐出面に対面し、かつ、インク吐出面との距離を一定に維持するように、キャリッジ2の移動方向と交差する方向(例えば、直交する方向である矢印A方向)に搬送される。また、記録ヘッド1のノズル列は、記録ヘッド1の主走査方向とほぼ直交した方向に延びている。記録ヘッド1から吐出されるインクの色に対応して、複数の独立したメインタンク4が、インク供給ユニット5に着脱可能に装着されるように構成されている。そして、インク供給ユニット5と記録ヘッド1とは、それぞれのインクの色に対応した複数の供給チューブ6によって接続されている。メインタンク4をインク供給ユニット5に装着することで、メインタンク4内に収納された各色のインクを、記録ヘッド1の各ノズル列に独立して供給することが可能となっている。
回復ユニット7は、記録ヘッド1の往復移動範囲内であって、かつ、記録用シートSの通過範囲外の領域である非記録領域に、記録ヘッド1のインク吐出面と対面するように、また、インク供給ユニット5と隣接するように配置されている。
回復ユニット7は図3に示すように、減圧側で使用する吸引ポンプ7cが内蔵され、吸引キャップを介して記録ヘッド1の各吐出ノズル1gからそのノズル内のインクまたは空気を強制的に吸い出し、吐出ノズル1gのクリーニングを行なう。吸引ポンプ7cは、三方弁7bにより回復ユニット7は記録ヘッド1の液体室であるサブタンク部1aと液室1c内にそれぞれ設けられたフロート弁が配置された排出流路とも接続され、前記サブタンクと液室内の気泡を除去する構成となっている。
インクジェット記録装置は、インクを吐出するための記録ヘッド1と、記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給ユニット5(不図示)と、記録ヘッド1に対して回復動作を行なう回復ユニット7とに大別される。
以下、記録ヘッド1、インク供給ユニット5、および回復ユニット7の各構成について詳述する。
「記録ヘッド1」
記録装置のキャリッジ2に記録ヘッド1が搭載された状態において、記録ヘッド1の重力方向上側の部分には、インクを一定量貯留するためのインク室として構成されたサブタンク部1aが設けられている。そのサブタンク部1aの重力方向下側の部分には、並列に配列された列状の複数の吐出ノズル1eにインクを直接供給する液室1cが形成されている。サブタンク部1aと液室1cはそれぞれ液体室を構成する。また、サブタンク部1bの側面には供給チューブ6が接続されるコネクタ挿入口が設けられている。サブタンク部1aと液室1cとの境界には、開口部が形成されており、その開口部には流入フィルタ1bが配置されている。このようにしてサブタンク部1aは、流入フィルタ1b、および液室1cを介して各吐出ノズル1eと繋がっており、各吐出ノズルへインクを供給する流路構成となっている。そしてサブタンク部1aの重量方向上部と、液室1cの重力方向上部とには、気泡などの流体を排出する気泡排出路(排出流路)1jがそれぞれ設けられている。2本の排出流路1jは下流側にて合流され、さらに下流側においては各色分の排出流路が統合される。統合された排出流路は、記録ヘッド1が主走査方向に往復移動可能となるように排気専用の可撓性チューブにて回復ユニット7内の吸引ポンプ7cに接続されている。液室1cとその重力方向上部の排出流路との接合部には流出フィルタ1dが配置されている。
本実施例では気泡排出路1jから下流側は排気専用の可撓性チューブ8にて回復ユニット内の吸引ポンプ7cに接続されている構成としたが、ただし他の方式でも構わない。例えば気泡排出路1jが記録ヘッド1側と回復ユニット7側に切り離された構成で、記録ヘッド1が回復ポジションに位置するときに気泡排出路1jが連通する方式(ピットイン方式)であってもかまわない。
液室1cの流出フィルタ1dの上側と、サブタンク部1aの上側のそれぞれの排出流路途中にはフロートハウジング(以下、フロート室とも呼ぶ。)1l、1mが配置されている。フロートハウジング1l、1mの内部にはフロート弁1f、1gが移動可能に設けられている。
図4(a)、(b)の如くフロート弁1gは、フロート部1nと、これを回動可能に支持する回動支持部である回動軸部1pと、シール部1qから成り、回動軸部1pを中心としてフロート部1nが上下方向(重力方向)に回転移動する構成となっている。また、フロート弁1gは液体であるインクよりも比重の小さい部材より成り、インク液面の上昇とともにフロート部1nが重力方向上方に移動する。フロートハウジング(フロート室)1mの重力方向上部にはフロートシール部材1hが形成され、インク液面とともに上昇したシール部1qがフロートシール部1hに当接することによって、流路を遮断することができる。なお、図示していないが、サブタンク側のフロート弁1fについてもフロート弁1gと同様の構成からなり、またフロートハウジング1lの重力方向上部の構成もフロートハウジング1mと同様の構成である。
主成分が水であるインクよりも比重の小さいフロート部の材料としては、例えば比重が0.93であるポリプロピレン(PP)が好ましい。フロート部の材料はその他の材質でインク媒体主成分である水よりも比重の小さい材質であれば他の材質であっても構わない。
またフロート弁1f、1gは、フロートシール部材1hとの接触性が良好な形状が必須であり、例えば図3に示すような円形穴のフロートシール部材1hに対しては、球形状、シート形状などが好ましい。球形状、シート形状以外の接触性のよい形状であってもかまわない。
また、非弾性材質であるPP材質のフロート部1nに対して、フロートシール部材1hを、弾性を有するエラストマー樹脂、ゴム材質などで形成するとフロート部nとの接触領域が広がり接触性能が上がる。フロートシール部材1hはエラストマー樹脂、ゴム材質以外の材質であってもかまわない。
本実施例では、フロートハウジング1mへの気泡Tとインクを流入するための流入口(流出フィルタ1d)1rの位置は、図4(a)の如くフロートシール部材1hよりも下側(フロート1gよりも更に下側)に配置されている。また、流入口(流出フィルタ1d)1rの位置は図4(b)の如く、フロート弁が配置された姿勢で重力方向(上視図での方向)から見て、フロート弁1gとすべてが重ならない位置に配置させるのが好ましい。例えば図4(a)、(b)の如く、流入口(流出フィルタ1d)1rをフロート弁の回動軸部1pのさらに外側に配置している。
さらには、流入口(流出フィルタ1d)1rからフロート弁1gの回動軸部1pまでのフロートハウジング1m内の空間を広くすることで気泡専用流路空間(図4(a)、(b)のA領域)を設けることが好ましい。
勿論、サブタンク側のフロートハウジング1lに対する流入口の配置についても、上記液室側の説明と同様である。
各色の気泡排出流路1jの途中には該気泡排出流路が大気と連通可能となるように大気開放弁1iが配置されており、大気開放弁1iはプリンタ本体側に配置された弁駆動ユニット8により開閉される。
吐出ノズル1eは、断面径が20μm程度の微細な筒状の構造を持ち、吐出ノズル1e内のインクに吐出エネルギーを与えることでインクを吐出ノズル1eから吐出させる。インクの吐出後、吐出ノズル1eの毛管力により吐出ノズル1e内にインクが満たされる。通常、高速な画像形成を目的として、この吐出動作は20kHz以上のサイクルで繰り返される。吐出ノズル1e内のインクに吐出エネルギーを与えるために、記録ヘッド1は、吐出ノズル1eごとにエネルギー発生手段を有している。本実施形態では、エネルギー発生手段として、吐出ノズル1e内のインクを加熱する発熱抵抗素子を用いている。ヘッド制御部であるコントローラ基板600からの指令(駆動信号)により発熱抵抗素子を選択的に駆動し、所望の吐出ノズル1g内のインクを膜沸騰させる。この膜沸騰により生じる気泡の圧力を利用して吐出ノズル1eからインクを吐出させている。
なお、上述したように、インクはメニスカスを形成した状態で吐出ノズル1e内を満たしているおり、これを実現するため、記録ヘッド1の内部、特に吐出ノズル1e内は負圧の状態に保たれている。ここで、この負圧が小さすぎると、吐出ノズルの先端に異物やインクが付着した場合、インクのメニスカスが崩れてインクが吐出ノズルから漏れ出てしまうことがある。また逆に負圧が大きすぎると、吐出時にインクに与えられるエネルギーよりも吐出ノズル1g内にインクを引き戻す力が強くなってしまい、吐出不良の原因となる。したがって、吐出ノズル内における負圧は、大気圧よりも若干低い一定の範囲に保たれていることが好ましい。
この負圧の範囲は、例えば、−40mmAq(約−0.0040atm=−4.053kPa)〜−200mmAq(約−0.0200atm=−2.0265kPa)の範囲(ただし、インクの比重≒水の比重とする)であることが好ましい。ただし、この負圧の範囲は、吐出ノズル1gの数、断面積、発熱抵抗素子の性能等により異なる。
流入フィルタ1bは、吐出ノズル1eを詰まらせるような異物がサブタンク部1aから液室1cへ流出するのを防止するためのものであって、吐出ノズル1eの断面幅よりも小さい10μm以下の微細孔を有する金属メッシュで構成されている。微細孔のサイズが小さいほどメニスカスの強度は強くなり、また、空気をより通しにくくなる。
流出フィルタ1dも流入フィルタ1bと同様に吐出ノズル1eを詰まらせるような異物が流出フィルタ1d下流側の排出流路から液室1cに流入するのを防止するためのものであり、フィルタ材質、メッシュサイズ等は流入フィルタ1bと同様なものが好ましい。
「インク供給ユニット5」
次に、インク供給ユニット5とそれに接続されているメインタンク4について説明する。
メインタンク4は、インク供給ユニット5に対して着脱可能な構成である。剛性を有するインクケース4a内部には液体のインクを収容するためのインク袋4bが内蔵され、インク袋4bの一部にはインク流出口が備えられている。またインクケース4a内部のインク袋4b周辺は大気に開放された状態である。
またインク供給ユニット5へ挿入されたメインタンク4は、インク供給ユニット5側に配置されたインク供給針がメインタンク4側のインク出口を突き刺しインク袋4b内部のインクと連通する構成となっている。メインタンク4がインク供給ユニット5に装着されたとき、メインタンク4内のインクはインク供給針、インク供給チューブ6を介して記録ヘッド1のサブタンク部1aに供給される。インク供給チューブ6は、記録ヘッド1が印字時等に主走査方向の往復移動が可能なように、少なくとも一部分が可撓性チューブより構成されている。
以上のようなメインタンク4から記録ヘッド1までのインク供給流路構成が各色分設けられている(例えば4色プリンタの場合ブラック、イエロー、シアン、マゼンタなど)。
「回復ユニット7」
次に、回復ユニット7について説明する。
回復ユニット7は吐出ノズル1eからインクと気泡を吸引する回復動作機能と、フロート弁を介して記録ヘッド1内の各インク室(フロートハウジング)内の気泡を排出する泡抜き動作機能を有している。回復ユニット7はさらに、記録ヘッド1の吐出面をキャッピングするキャップ手段である吸引キャップ7aを有している。
吸引キャップ7aには廃インクチューブ7dが接続されており、そのチューブの中間位置に吸引ポンプ7cが配置されている。吸引ポンプ7cは、ポンプモータM3(図6)によって駆動されるようになっている。これら吸引キャップ7a、チューブ、吸引ポンプ7c、およびポンプモータM3が、所定時に記録ヘッド1内のインクを吐出ノズル1eから吸引するための吸引手段として設けられている。
吸引キャップ7aは、少なくともインク吐出面と接触する部分がゴム等の弾性部材で構成されている。吸引キャップ7aは、インク吐出面を覆って密閉するキャップ位置と、記録ヘッド1から離間した退避位置との間を移動可能に設けられている。吸引ポンプ7cは、複数のコロを備えたチューブ式のポンプであり、ポンプモータM3を駆動することでインクを連続的に吸引することが可能となっている。また、ポンプモータM3の回転量に応じて、吸引量を変えることができるように構成されている。
吸引ポンプ7cと吸引キャップ7a間のチューブには、各色の記録ヘッド1のフロート弁が配置された複数の排出流路1jが統合された流路が三方弁7bにより合流されている。三方弁7bにより、吸引ポンプ7cに対して吸引キャップ7aとフロート弁側の排出流路1jのいずれか一方が接続されるように切換えを行なうことが可能な構成となっている。吸引ポンプ7cによる泡抜き動作によって排出された廃インクや、吸引キャップ7aによって記録1ヘッドから排出された廃インクはメインタンク4内部の廃インク収容部へ回収される。
「気泡発生とその泡の除去動作」
本実施形態のインクジェット記録装置では、画像信号に合わせて各吐出ノズルの発熱素子を作動させてインク吐出を行なうために、吐出ノズル1e部の温度が上昇し、サブタンク1a、液室1c内部に気泡Tが蓄積してしまう。
図7に示すコントローラ600内部のMPU601は記録ヘッド1によりインクを吐出させた吐出回数を常時数えている。吐出回数が所定回数になったときに、ROM602内に記憶されている泡抜き吸引動作プログラムを引出し、MPU601から泡抜き吸引動作の命令指示を行なう。そして、以下に記す泡抜き吸引動作を実行する。
また、記録装置本体による印刷を長期間作動させない場合、主に吐出ノズル1eなどを通じて液室1cのインク内部に酸素、窒素等の気体が長期的に侵入することでも液室1cに気泡Tが蓄積してしまい、図4(a)の状態になってしまう。そこで、記録装置本体のタイマー手段633により、印刷動作が終了した時からの経過時間をカウントし、経過時間が所定時間を超えたとMPU601が判断した場合、MPU601は泡抜き吸引動作の命令指示を行なう。
なお、上記インク吐出数、印刷動作が終了したときの時間、などのデータは記録装置本体の電源が立ち上がっているときはMPU601内部に記憶されている。またこれらのデータは、記録装置本体の電源を切ったときはコントローラ600内部のフラッシュメモリ606内部に記憶させる。再度電源を立ち上げた時にフラッシュメモリ606に記憶されているインク吐出数、時間等のデータをMPU601に記憶させることで、泡抜き吸引動作タイミングを検出させる。
図5はフロート弁による吸引泡抜き動作時のフローチャートであり、図6(a)〜(c)は泡抜き動作完了までの液室1c側のフロート弁周辺の泡抜き状態を示した断面図である。
図6(a)は記録ヘッド1の液室1c内に気泡Tが溜まった状況である。この状態から、MPU601が泡抜き吸引動作命令を発すると、三方弁7bを気泡排出流路1j側に切り替える(図5のステップS101)。その状態で次に吸引ポンプ7cを所定時間回転させることで(図5のステップS102)、記録ヘッド1内の気泡Tをフロート弁から排出しながらヘッド内部(サブタンクと液室)へインクを供給する。
図6(b)は泡抜き動作中の特に液室1c側の泡抜き動作状態を示したものである。液室1c内部の気泡Tが流出フィルタ1dを通過するとさらに細かい気泡を生成しながら泡抜きが行なわれる。そしてフロートハウジング(液室側)1m内に設けられた気泡専用流路空間Aを積極的に上記の気泡が通過しながら、フロートシール部材1hに気泡Tが吸込まれる(図6の矢印B)。上記の気泡専用流路空間を積極的に気泡Tを通過させることで、泡抜き完了前に、流出フィルタ1dで生成された気泡によりフロート部1nが持ち上がることを防止することが可能となる。
記録ヘッド1内の泡抜きが終了し液面がフロート弁1g側に上昇すると、フロート弁1gは共にフロート部1n部に働く浮力により回動軸部1pを中心に重力方向上側に移動する。そしてシール部1qがフロートシール部材1hと接触することでフロートハウジング1m内部と気泡排出流路1jとが遮断され、インクが漏れることなく泡抜き動作が終了する。
その後、吸引ポンプ7cを停止し、さらには三方弁7bを吸引キャップ7a側に連通させることで(図5のステップS103)、一連の泡抜き動作を終了させる。
図8(a)、(b)は本実施形態の変形例で、別の流入口(流出フィルタ1d)配置を示したものである。
上記の実施形態においては、流入口(流出フィルタ1d)1rを、図8(b)の上視図から見てフロート弁1gの周辺の位置で、かつフロートシール部材1h(またはフロート弁1g)の下側に配置させてもかまわない。
(第2の実施形態)
図9は第2の実施形態による記録ヘッド1内の液室1c側のフロート弁1gを示しており、(a)は断面図、(b)は上視図である。
図9(a)の如く、流出フィルタ1dから延びた流路はフロートハウジング1mへと連通する構成であるが、フロートハウジング1mへの流入口1rの位置はフロートシール部材1hと同一高さ、またはフロートシール部材1hよりも高い位置に配置されている。
本実施形態の如く、フロートハウジング1mへの流入口位置を、フロートシール部材1hよりも同一高さ、またはそれ以上の高さ位置に配置する。そのことにより、泡抜き動作時に発生する気泡Tは図9(a)内の矢印Bに沿って流れる。よって本実施形態は、フロート弁1gが泡抜き完了前に気泡Tにより持ち上げられることで排出流路がフロート弁1gで遮断されてしまうことを防止することが出来る。
1 記録ヘッド
1c 液室
1g フロート弁(液室側)
1j 気泡排出流路
1m フロートハウジング(液室側)
1p 回動軸部
1q シール部
T 気泡

Claims (4)

  1. 液体を貯留する液体室と、
    該液体室から流体を排出する排出流路と、
    該排出流路の途中に構成されたフロート室と、
    該フロート室の内部に配され、シール部と該シール部を回動可能に支持する回動支持部と該シール部に固定され前記液体よりも比重が小さいフロート部を有し、前記フロート部が前記液体とともに重力方向上側に移動することによって前記シール部が前記排出流路を遮断するフロート弁と、を備える気泡排出装置において、
    前記フロート室の重力方向下側に位置する底面に配され、前記液体室から前記フロート室へ液体と気泡を流入させる流入口を有し、該流入口は重力方向から見て前記フロート弁とすべてが重ならない位置に配されていることを特徴とする気泡排出装置。
  2. 前記回動支持部と前記フロート部は前記シール部の前記排出流路を遮断する部位を挟むように配置され、前記流入口は前記回動支持部に対して前記フロート部とは反対側に配されていることを特徴とする請求項1に記載の気泡排出装置。
  3. 前記液体室と前記流入口の間の流路にフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の気泡排出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の気泡排出装置を有するインクジェット記録装置において、
    前記液体室内の液体を吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドへ供給される液体を収容するタンクと、前記液体室内を減圧して前記液体室内の気泡を前記排出流路へ送るとともに前記タンクから前記液体室へ液体を供給するための吸引ポンプと、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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