JP5538590B2 - 印刷設定プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、プリンタが接続されたコンピュータ上で実行される印刷設定プログラムに関する。
商業用印刷においては、レイアウトデータをデザイナに設計してもらうことがあり、設計されたレイアウトデータは、通常、色管理プロファイル(例えば、ICCプロファイル)を埋め込み可能な汎用性の高い形式(例えば、PDF:Portable Document Format)のデータとして依頼者(ユーザ)に提供されている(例えば、特許文献1、2参照)。このようなデータは、作成段階だけではなく、出力においても適切に色管理がなされてこそ、デザイナの意図した色味が再現される。
上記のようなデータをユーザが印刷する場合、デザイナの設計段階の色管理を考慮して、印刷環境を整える必要がある。例えば、図1に示すように、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを、プリンタ1及びモニタ2が接続されたコンピュータ3で印刷操作する場合、デザイナは自ら作成したPDFデータの印刷環境設定がわかっているので、意図した色で印刷することができる。しかしながら、ユーザがデザイナからのPDFデータを、印刷環境設定を考慮せずに印刷すると、デザイナが意図した色ででなかったり、モニタでの表示色と印刷物の色が全く異なったりする可能性がある。
色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを、当該PDFデータの表示及び印刷操作が可能なPDF表示アプリケーション(例えば、Adobe Reader)で印刷する場合、PDFデータの埋め込み色管理プロファイル、モニタに設定されている色管理プロファイル、プリンタのページ記述言語設定、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定(図9参照)、プリンタの色変換最適化機能設定などの設定が色味に変化を及ぼす。
色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを、当該PDFデータの表示及び印刷操作が可能なPDF表示アプリケーション(例えば、Adobe Reader)で印刷する場合、PDFデータの埋め込み色管理プロファイル、モニタに設定されている色管理プロファイル、プリンタのページ記述言語設定、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定(図9参照)、プリンタの色変換最適化機能設定などの設定が色味に変化を及ぼす。
例えば、モニタの表示色は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、表示する色が決まる。
また、プリンタの印刷色は、PDF表示アプリケーションから印刷を行う際に、印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択しない場合、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされるので、モニタの表示色を維持しつつ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
また、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択した場合は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、プリンタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
また、プリンタの印刷色は、PDF表示アプリケーションから印刷を行う際に、印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択しない場合、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされるので、モニタの表示色を維持しつつ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
また、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択した場合は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、プリンタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
しかしながら、一般のユーザにあっては、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを印刷する際、最適な印刷環境設定ができず、設計値と印刷色の色味のずれが発生するという問題があった。このような問題が生じる原因としては、以下の2つが考えられる。
第一の原因は、PDFデータに埋め込まれている色管理プロファイルの種類などを、一般のユーザが容易に知ることができないことにある。PDFデータに埋め込まれている色管理プロファイルは、設計者が使用する特定のアプリケーション(例えば、Acrobat Pro)であれば表示することが可能であるが、一般のユーザが使用するアプリケーションでは表示することが不可能であり、一般のユーザは、埋め込み色管理プロファイルの有無すら認識していないことが多い。
第二の原因は、PDFデータに埋め込まれている色管理プロファイルの種類などを知ることができても、一般のユーザでは、埋め込み色管理プロファイルに応じた最適な印刷環境設定を行うことができないことにある。色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを印刷する際の印刷環境設定においては、上述した数多くの設定項目を最適化する必要があるので、色やコンピュータの知識が十分ではない一般のユーザでは、最適な印刷環境設定が困難なだけでなく、設定作業に手間がかかるという問題がある。
また、ユーザによっては、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていても、その色味が気に入らないなどの理由により、埋め込み色管理プロファイルを利用しないで印刷することを望む場合が考えられるが、このような印刷を適切に行うことは、知識が十分でない一般のユーザでは困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、PDFデータ等の特定データに埋め込まれた色管理プロファイルの存在を通知し、この色管理プロファイルを利用せずに特定データの印刷処理を行う場合にはその印刷環境設定を自動的に行う印刷設定プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の印刷設定プログラムは、プリンタが接続されたコンピュータ上で実行される印刷設定プログラムであって、前記コンピュータを、色管理プロファイルを埋め込み可能な特定データの印刷に際し、当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを分析する特定データ分析部、前記特定データに埋め込まれた色管理プロファイルの内容に応じ、当該色管理プロファイルに関する情報をモニタに表示するプロファイル情報表示部、及び、前記特定データの印刷処理に当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用するか否かを設定する環境設定部として機能させるようにしてある。
本発明によれば、色管理プロファイルが埋め込まれた特定データの印刷に際し、印刷環境設定を容易にするとともに、埋め込み色管理プロファイルを利用しない印刷を簡単に実行することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、特定データとしてPDFデータを用いた態様について説明を行う。
具体的には、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ3で生成又は保存されたPDFデータをPDFアプリケーション上の印刷実行処理操作によって、プリンタブルファイルに変換し、これを電気的に接続されたプリンタ1に送信することによって印刷処理を行う。
なお、本実施形態では、特定データとしてPDFデータを用いた態様について説明を行う。
具体的には、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ3で生成又は保存されたPDFデータをPDFアプリケーション上の印刷実行処理操作によって、プリンタブルファイルに変換し、これを電気的に接続されたプリンタ1に送信することによって印刷処理を行う。
ここで、コンピュータ3は、CPU(Central Process Unit)やチップセット等の制御要素、ROM(Read
Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、プログラムを実行する演算処理装置である。ROMは、プログラム及びデータを予め記憶した不揮発性のメモリである。RAMは、プログラムを実行する際にそのプログラム及びデータを一時的に記憶して、作業領域として用いるメモリである。ROMに記憶されたプログラムは、CPUの制御手段に読み込まれることにより、コンピュータ3の構成各部に指令を送り、各種処理を行わせる。
具体的には、本発明の印刷設定プログラムとコンピュータ3との協働により実現される機能的な構成として、図19に示す設定確認部10、設定保存部20、特定データ分析部30、プロファイル検索部40、プロファイル情報表示部50、環境設定部60、色変換演算部70、プリンタブルファイル生成部80、プリントデータ送信部90、リセット部100の各部を構成する。
Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、プログラムを実行する演算処理装置である。ROMは、プログラム及びデータを予め記憶した不揮発性のメモリである。RAMは、プログラムを実行する際にそのプログラム及びデータを一時的に記憶して、作業領域として用いるメモリである。ROMに記憶されたプログラムは、CPUの制御手段に読み込まれることにより、コンピュータ3の構成各部に指令を送り、各種処理を行わせる。
具体的には、本発明の印刷設定プログラムとコンピュータ3との協働により実現される機能的な構成として、図19に示す設定確認部10、設定保存部20、特定データ分析部30、プロファイル検索部40、プロファイル情報表示部50、環境設定部60、色変換演算部70、プリンタブルファイル生成部80、プリントデータ送信部90、リセット部100の各部を構成する。
また、コンピュータ3は、上記CPU、メモリの他、入力インタフェース、通信インタフェース、表示インタフェース等のハードウェア構成を備える。
入力インタフェースは、マウスやキーボード等の入力装置と接続される。
通信インタフェースは、プリンタ1と直接又はケーブル等を介して接続する接続手段である。
表示インタフェースは、モニタ2と接続され、例えば、画像データをモニタに出力する。
ユーザは、例えば、入力装置を介して所定操作を行うことにより、PDFデータをモニタ2に表示させ、また、モニタ2に表示したPDFデータをプリンタ1に出力して印刷させることができる。
以上のように、本実施形態に係る印刷処理プログラムをコンピュータにインストールすることによって、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して所望の作用・効果を奏する。
入力インタフェースは、マウスやキーボード等の入力装置と接続される。
通信インタフェースは、プリンタ1と直接又はケーブル等を介して接続する接続手段である。
表示インタフェースは、モニタ2と接続され、例えば、画像データをモニタに出力する。
ユーザは、例えば、入力装置を介して所定操作を行うことにより、PDFデータをモニタ2に表示させ、また、モニタ2に表示したPDFデータをプリンタ1に出力して印刷させることができる。
以上のように、本実施形態に係る印刷処理プログラムをコンピュータにインストールすることによって、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して所望の作用・効果を奏する。
図2は、印刷色の変化要因を示す説明図である。
図2に示すように、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを、プリンタ1及びモニタ2が接続されたコンピュータ3で印刷するために、コンピュータ3には、少なくとも、オペレーションシステム(OS)と、プリンタ1に対応したプリンタドライバと、PDFデータの表示及び印刷操作が可能なPDF表示アプリケーションとがあらかじめ導入される。ここで、本実施形態では、本発明の印刷設定プログラムがプリンタドライバとして実施されるものとする。
図2に示すように、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを、プリンタ1及びモニタ2が接続されたコンピュータ3で印刷するために、コンピュータ3には、少なくとも、オペレーションシステム(OS)と、プリンタ1に対応したプリンタドライバと、PDFデータの表示及び印刷操作が可能なPDF表示アプリケーションとがあらかじめ導入される。ここで、本実施形態では、本発明の印刷設定プログラムがプリンタドライバとして実施されるものとする。
図2に示すように、上記のシステムで色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータを印刷する場合、PDFデータの埋め込み色管理プロファイル、モニタ2に設定されている色管理プロファイル、プリンタ1のページ記述言語設定(PDL設定)、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定、プリンタ1の色変換最適化機能設定(CIE最適化処理設定)などの設定が色味に変化を及ぼす。
図3は、PDFデータの構文を示す説明図、図4は、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータの構造を示す説明図、図5は、色管理プロファイルが埋め込まれていないPDFデータの構造を示す説明図である。
図3に示すように、PDFデータは、構文を有しており、構文内には、図4に示すように、色管理プロファイル(図4の実線の枠内)が埋め込まれる場合と、図5に示すように、色管理プロファイルが埋め込まれない場合がある。
図3に示すように、PDFデータは、構文を有しており、構文内には、図4に示すように、色管理プロファイル(図4の実線の枠内)が埋め込まれる場合と、図5に示すように、色管理プロファイルが埋め込まれない場合がある。
図6は、モニタの色管理プロファイル設定画面を示す説明図である。
図6の左側に示される画面は、モニタ2のプロパティに含まれる設定画面であり、設定画面の下部にある詳細設定ボタンをクリックすると、図6の右側に示す詳細設定画面が表示される。ここで、色の管理タブを選択操作すると、モニタ2の色管理プロファイル設定画面が表示され、モニタ2に適用する色管理プロファイルを手動で設定することが可能となる。
図6の左側に示される画面は、モニタ2のプロパティに含まれる設定画面であり、設定画面の下部にある詳細設定ボタンをクリックすると、図6の右側に示す詳細設定画面が表示される。ここで、色の管理タブを選択操作すると、モニタ2の色管理プロファイル設定画面が表示され、モニタ2に適用する色管理プロファイルを手動で設定することが可能となる。
図7は、プリンタドライバのデバイス設定画面を示す説明図、図8の(a)〜(c)は、プリンタドライバのページ記述言語設定画面を示す説明図である。
図7に示される画面は、プリンタドライバ(プリンタプロパティ)のデバイス設定画面であり、デバイス設定画面にあるPDL設定ボタンをクリックすると、図8に示すページ記述言語設定画面が表示される。本実施形態では、この画面において2種類のページ記述言語(以下、KPDL、PCL XLと称する)を手動で設定することができる。また、一方のページ記述言語(KPDL)は、非常に複雑なドキュメントや様々な色空間に対応する動作モード(以下、パススルーモードと称する)を有し、そのON/OFFを手動で設定することができる。
図7に示される画面は、プリンタドライバ(プリンタプロパティ)のデバイス設定画面であり、デバイス設定画面にあるPDL設定ボタンをクリックすると、図8に示すページ記述言語設定画面が表示される。本実施形態では、この画面において2種類のページ記述言語(以下、KPDL、PCL XLと称する)を手動で設定することができる。また、一方のページ記述言語(KPDL)は、非常に複雑なドキュメントや様々な色空間に対応する動作モード(以下、パススルーモードと称する)を有し、そのON/OFFを手動で設定することができる。
上述のように本実施形態では、実質的に3種類のページ記述言語を選択的に設定でき、各ページ記述言語の特徴を以下に示す。
1)PCL XL
このページ記述言語は、高速な印刷を可能にする標準的なページ記述言語であるが、グラフィックの再現性は、KPDLに比べて劣る。
2)KPDL(パススルーOFF)
このページ記述言語は、グラフィックの再現性に優れた標準的なページ記述言語(例えば、PostScriptエミューション)であるが、印刷速度は、PCL XLに比べて劣る。
3)KPDL(パススルーON)
このページ記述言語は、KPDLをパススルーモードで動作させる高度なページ記述言語であり、非常に複雑なドキュメントや様々な色空間に対応するが、印刷速度は、KPDL(パススルーOFF)に比べて劣る。
1)PCL XL
このページ記述言語は、高速な印刷を可能にする標準的なページ記述言語であるが、グラフィックの再現性は、KPDLに比べて劣る。
2)KPDL(パススルーOFF)
このページ記述言語は、グラフィックの再現性に優れた標準的なページ記述言語(例えば、PostScriptエミューション)であるが、印刷速度は、PCL XLに比べて劣る。
3)KPDL(パススルーON)
このページ記述言語は、KPDLをパススルーモードで動作させる高度なページ記述言語であり、非常に複雑なドキュメントや様々な色空間に対応するが、印刷速度は、KPDL(パススルーOFF)に比べて劣る。
図9は、PDF表示アプリケーションの印刷画面及び詳細設定画面を示す説明図である。
図9の左側に示される画面は、PDF表示アプリケーションの印刷画面であり、この画面の下部にある詳細設定ボタンをクリックすると、図9の右側に示す詳細設定画面が表示される。この画面では、「プリンタによるカラー指定」をするか否かを手動で設定することができる。「プリンタによるカラー指定」をするとした場合は、印刷に適用される色管理プロファイルとして、プリンタ1に設定されている色管理プロファイルが適用され、「プリンタによるカラー指定」をしないとした場合は、印刷に適用される色管理プロファイルとして、モニタ2に設定されている色管理プロファイルが適用される。
図9の左側に示される画面は、PDF表示アプリケーションの印刷画面であり、この画面の下部にある詳細設定ボタンをクリックすると、図9の右側に示す詳細設定画面が表示される。この画面では、「プリンタによるカラー指定」をするか否かを手動で設定することができる。「プリンタによるカラー指定」をするとした場合は、印刷に適用される色管理プロファイルとして、プリンタ1に設定されている色管理プロファイルが適用され、「プリンタによるカラー指定」をしないとした場合は、印刷に適用される色管理プロファイルとして、モニタ2に設定されている色管理プロファイルが適用される。
図10は、プリンタドライバのグラフィック詳細設定画面を示す説明図である。
図10の左側に示される画面は、プリンタドライバ(プリンタプロパティ)の印刷品質設定画面であり、印刷品質設定画面にあるグラフィック詳細設定ボタンをクリックすると、図10の右側に示すグラフィック詳細設定画面が表示される。この画面では、プリンタ1が備える色変換最適化機能の有効/無効を手動で設定することができる。本実施形態の色変換最適化機能は、ページ記述言語として「KPDL」が設定され、かつ、使用色空間が「CIEベースRGB」の場合に、色変換処理を最適化して高速な色変換処理が可能となるが、色空間が最適化により「デバイスRBG」に変換されるので、PDFデータの埋め込み色管理プロファイルによる色指定は実質的に無効となる。
図10の左側に示される画面は、プリンタドライバ(プリンタプロパティ)の印刷品質設定画面であり、印刷品質設定画面にあるグラフィック詳細設定ボタンをクリックすると、図10の右側に示すグラフィック詳細設定画面が表示される。この画面では、プリンタ1が備える色変換最適化機能の有効/無効を手動で設定することができる。本実施形態の色変換最適化機能は、ページ記述言語として「KPDL」が設定され、かつ、使用色空間が「CIEベースRGB」の場合に、色変換処理を最適化して高速な色変換処理が可能となるが、色空間が最適化により「デバイスRBG」に変換されるので、PDFデータの埋め込み色管理プロファイルによる色指定は実質的に無効となる。
また、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータの印刷に際し、色味が変化する原因としては、プリンタ1の色空間強制変換機能(PostScriptによるCIEカラーからデバイスカラーへの強制変換処理)も挙げられる。この機能は、プリンタドライバの設定項目には含まれないが、プリンタ1に所定のコマンドを送るにより有効とすることができる。この色変換強制機能を有効にすると、「CIEベースCMYK」が「デバイスCMYK」に強制的に変換されるので、PDFデータの埋め込み色管理プロファイルによる色指定は実質的に無効となる。
図11は、色変換の流れを示す説明図である。
図11の上段に示すように、モニタ2の表示色は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタ2に設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、表示する色が決まる。
また、図11の中段に示すように、プリンタ1の印刷色は、PDF表示アプリケーションから印刷を行う際に、印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択しない場合、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされるので、モニタの表示色を維持しつつ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
また、図11の下段に示すように、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択した場合は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、プリンタ1に設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、プリンタ1へとデータが送られて印刷される。
図11の上段に示すように、モニタ2の表示色は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタ2に設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、表示する色が決まる。
また、図11の中段に示すように、プリンタ1の印刷色は、PDF表示アプリケーションから印刷を行う際に、印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択しない場合、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、モニタに設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされるので、モニタの表示色を維持しつつ、プリンタへとデータが送られて印刷される。
また、図11の下段に示すように、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定で「プリンタによるカラー指定」を選択した場合は、PDFデータが持つ色管理プロファイルと、プリンタ1に設定されている色管理プロファイルとの組み合わせで色変換がなされ、プリンタ1へとデータが送られて印刷される。
上記のような手動設定によれば、設計した色味で印刷することが可能であるが、手間がかかるだけでなく、誤った設定により色味にずれが発生するという問題がある。そこで、本発明の実施形態に係る印刷設定プログラムは、コンピュータを、色管理プロファイルを埋め込み可能な特定データの印刷に際し、当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを分析する特定データ分析部、特定データに埋め込まれた色管理プロファイルの内容に応じ、色管理プロファイルに関する情報をモニタに表示するプロファイル情報表示部、及び、特定データの印刷処理に当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用するか否かを設定する環境設定部として機能させるようにしてある。
このような印刷設定プログラムによれば、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータ等の特定データの印刷に際し、印刷環境設定の最適化を自動的に行うことにより、設計値と印刷色の色味のずれを抑制するとともに、ユーザの手間を軽減することができる。
以下、本実施形態における自動印刷環境設定の例を示す。
このような印刷設定プログラムによれば、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータ等の特定データの印刷に際し、印刷環境設定の最適化を自動的に行うことにより、設計値と印刷色の色味のずれを抑制するとともに、ユーザの手間を軽減することができる。
以下、本実施形態における自動印刷環境設定の例を示す。
図12は、PDFデータの使用色空間がRGBで、埋め込み色管理プロファイルがない場合の印刷環境の設定例を示す説明図、図13は、PDFデータの使用色空間がRGBで、埋め込み色管理プロファイルがある場合の印刷環境の設定例を示す説明図、図14は、PDFデータの使用色空間がCMYKで、埋め込み色管理プロファイルがない場合の印刷環境の設定例を示す説明図、図15は、PDFデータの使用色空間がRGBで、埋め込み色管理プロファイルがある場合の印刷環境の設定例を示す説明図である。
これらの図に示すように、本実施形態では、PDFデータの使用色空間が「RGB」又「CMYK」の場合は、埋め込み色管理プロファイルの有無にかかわらず、ページ記述言語として「KPDL(パススルーON)」に設定し、PDF表示アプリケーションの「プリンタによるカラー指定」をするに設定する。これにより、プリンタドライバは、埋め込み色管理プロファイルで指定された色味を維持しつつ、各種色空間のプリンタブルファイルを生成することができる。
これらの図に示すように、本実施形態では、PDFデータの使用色空間が「RGB」又「CMYK」の場合は、埋め込み色管理プロファイルの有無にかかわらず、ページ記述言語として「KPDL(パススルーON)」に設定し、PDF表示アプリケーションの「プリンタによるカラー指定」をするに設定する。これにより、プリンタドライバは、埋め込み色管理プロファイルで指定された色味を維持しつつ、各種色空間のプリンタブルファイルを生成することができる。
例えば、図12に示すように、PDFデータの使用色空間が「RGB」で、埋め込み色管理プロファイルがない場合は、「デバイスRGB」のプリンタブルファイルが生成され、図13に示す容易、PDFデータの使用色空間が「RGB」で、埋め込み色管理プロファイルがある場合は、埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持された「CIEベースRGB」(以下、「CIEベースABC」と称する)のプリンタブルファイルが生成され、図14に示すように、PDFデータの使用色空間が「CMYK」で、埋め込み色管理プロファイルがない場合は、「デバイスCMYK」のプリンタブルファイルが生成され、図15に示すように、PDFデータの使用色空間が「CMYK」で、埋め込み色管理プロファイルがある場合は、埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持された「CIEベースCMYK」(以下、「CIEベースDEFG」と称する)のプリンタブルファイルが生成される。
上記のような自動的な印刷環境設定によれば、埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持された印刷が可能であるが、ユーザによっては、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていても、その色味が気に入らないなどの理由により、埋め込み色管理プロファイルを利用しないで印刷することを望む場合が考えられる。しかしながら、従来では、このような印刷を適切に行うことは、知識が十分でない一般のユーザでは困難であった。
そこで、本発明の実施形態に係る印刷設定プログラムは、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合に、埋め込み色管理プロファイルの情報をモニタ2に表示するとともに、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせるプロファイル情報表示部50を備える。また、上述した環境設定部60は、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かにもとづいて、印刷環境設定を自動的に変更するように構成される。
このようにすると、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータの印刷に際し、埋め込み色管理プロファイルを利用しない印刷を簡単に実行することが可能になる。
このようにすると、色管理プロファイルが埋め込まれたPDFデータの印刷に際し、埋め込み色管理プロファイルを利用しない印刷を簡単に実行することが可能になる。
図16は、プロファイル情報表示画面を示す説明図である。
この図に示すように、プロファイル情報表示部は、モニタ2に表示するプロファイル情報表示画面において、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせる際に、埋め込み色管理プロファイルを利用した場合の色味サンプルと、埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合の色味サンプルを比較可能に表示することが好ましい。
このようにすると、ユーザの好みに応じて色味を選択し、埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを決めることができる。
この図に示すように、プロファイル情報表示部は、モニタ2に表示するプロファイル情報表示画面において、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせる際に、埋め込み色管理プロファイルを利用した場合の色味サンプルと、埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合の色味サンプルを比較可能に表示することが好ましい。
このようにすると、ユーザの好みに応じて色味を選択し、埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを決めることができる。
図17は、色変換最適化機能の説明図、図18は、埋め込み色管理プロファイルを無視するための2つの方法を示す説明図である。
環境設定部60は、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合に、前述したプリンタ1の色変換最適化機能や色空間強制変換機能を利用して埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にする。
例えば、図17及び図18に示すように、プリンタブルファイルが「CIEベースABC」の場合は、プリンタ1の色変換最適化機能を有効にすることで、埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にし、プリンタブルファイルが「CIEベースDEFG」の場合は、プリンタ1の色空間強制変換機能を有効にすることで、埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にする。
環境設定部60は、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合に、前述したプリンタ1の色変換最適化機能や色空間強制変換機能を利用して埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にする。
例えば、図17及び図18に示すように、プリンタブルファイルが「CIEベースABC」の場合は、プリンタ1の色変換最適化機能を有効にすることで、埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にし、プリンタブルファイルが「CIEベースDEFG」の場合は、プリンタ1の色空間強制変換機能を有効にすることで、埋め込み色管理プロファイルによる色指定を無効にする。
つぎに、プリンタドライバとして構成された本発明の印刷設定プログラムの具体的な構成について、図19を参照して説明する。
図19は、本発明の実施形態に係る印刷設定プログラム(プリンタドライバ)の機能的な構成を示すブロック図である。
この図に示すようには、印刷設定プログラムは、設定確認部10、設定保存部20、特定データ分析部30、プロファイル情報保存部40、プロファイル情報表示部50、環境設定部60、色変換演算部70、プリンタブルファイル生成部80、プリントデータ送信部90及びリセット部100を機能ブロックとして備える。
この図に示すようには、印刷設定プログラムは、設定確認部10、設定保存部20、特定データ分析部30、プロファイル情報保存部40、プロファイル情報表示部50、環境設定部60、色変換演算部70、プリンタブルファイル生成部80、プリントデータ送信部90及びリセット部100を機能ブロックとして備える。
設定確認部10は、起動に際し、プリンタドライバにおけるページ記述言語設定を確認するページ記述言語設定確認手段11と、PDF表示アプリケーションの印刷詳細設定を確認するアプリケーション印刷詳細設定確認手段12と、モニタ2のプロファイル設定を確認するモニタプロファイル確認手段13とを有する。
設定保存部20は、設定確認部10が確認した各種設定状態を保存する。
設定保存部20は、設定確認部10が確認した各種設定状態を保存する。
特定データ分析部30は、PDFデータを読み込む特定データ読み込み手段31と、PDFデータがカラー又はモノクロであるかを判定するとともに、カラーである場合は、PDFデータ内の構文(例えば、Resouces内のColorSpace)を分析する特定データ構文分析手段32と、構文に記載されている色管理プロファイル(ColorSpace)を調べる埋め込みプロファイル分析手段33とを備える。
プロファイル情報保存部40は、PDFデータに埋め込み色管理プロファイルがあるとき、その色管理プロファイル情報を保存する。
プロファイル情報保存部40は、PDFデータに埋め込み色管理プロファイルがあるとき、その色管理プロファイル情報を保存する。
プロファイル情報表示部50は、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合に、埋め込み色管理プロファイルの情報をモニタに表示するプロファイル情報表示手段51と、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせるプロファイル利用問合せ手段52と、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かをユーザに問い合わせる際に、埋め込み色管理プロファイルを利用した場合の色味サンプルと、埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合の色味サンプルを表示する色味サンプル表示手段53とを有する。
環境設定部60は、特定データ分析部30の分析結果にもとづいて、PDFデータの印刷に適用されるページ記述言語を自動的に設定するページ記述言語設定手段61と、特定データ分析部30の分析結果にもとづいて、PDFデータの印刷に適用される色管理プロファイル(PDF表示アプリケーションの「プリンタによるカラー指定」)を自動的に設定する印刷用プロファイル設定手段62と、プロファイル情報表示部50の問合せ結果にもとづいて、プリンタ1の色変換最適化機能の有効/無効を自動的に設定する色変換最適化機能設定手段63と、プロファイル情報表示部50の問合せ結果にもとづいて、プリンタ1の色空間強制変換機能の有効/無効を自動的に設定する色空間強制変換機能設定手段64とを有する。
色変換演算部70は、環境設定部60の設定にもとづいてPDFデータの色変換処理を行う。
プリンタブルファイル生成部80は、プリンタ1が解釈できるプリンタブルファイル(例えば、PRN/PSファイル)を生成する。
プリントデータ送信部90は、印刷命令に応じてプリンタブルファイルを指定されたプリンタへ送信する。
リセット部100は、印刷終了後、各設定を起動時の設定へ戻す。
プリンタブルファイル生成部80は、プリンタ1が解釈できるプリンタブルファイル(例えば、PRN/PSファイル)を生成する。
プリントデータ送信部90は、印刷命令に応じてプリンタブルファイルを指定されたプリンタへ送信する。
リセット部100は、印刷終了後、各設定を起動時の設定へ戻す。
つぎに、本発明の実施形態に係る印刷設定プログラムの処理手順について、図20〜図23を参照して説明する。
図20は、前準備の処理手順を示すフローチャート、図21は、印刷時の全体的な処理手順を示すフローチャート、図22は、PDFデータの使用色空間がRGBである場合の処理手順を示すフローチャート、図23は、PDFデータの使用色空間がCMYKである場合の処理手順を示すフローチャートである。
図20に示すように、印刷設定プログラムは、前準備として、まず、ページ記述言語設定確認手段11が、プリンタドライバ設定におけるページ記述言語設定を確認する(S101)。
次いで、アプリケーション印刷詳細設定確認手段12が、PDF表示アプリケーションにおける「プリンタによるカラー指定」設定を確認する(S102)。
続いて、モニタプロファイル設定確認手段13が、モニタ2のプロファイル設定を確認する(S103)。
そして、設定保存部20が、これらの設定状態を保存する(S104)。
図20に示すように、印刷設定プログラムは、前準備として、まず、ページ記述言語設定確認手段11が、プリンタドライバ設定におけるページ記述言語設定を確認する(S101)。
次いで、アプリケーション印刷詳細設定確認手段12が、PDF表示アプリケーションにおける「プリンタによるカラー指定」設定を確認する(S102)。
続いて、モニタプロファイル設定確認手段13が、モニタ2のプロファイル設定を確認する(S103)。
そして、設定保存部20が、これらの設定状態を保存する(S104)。
図21に示すように、印刷設定プログラムは、特定データ読み込み手段31が、PDFデータの印刷に際し、PDFデータを読み込み(S201)、特定データ構文分析手段32が、PDFデータの構文を分析する(S202)。
つぎに、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータがモノクロかカラーかを判断する(S203)。
ここで、PDFデータがモノクロである場合は、何も設定を変更せず、プリンタブルファイル生成部80が、プリンタブルファイルを作成し(S209)、プリントデータ送信部90が、作成したプリンタブルファイルをプリンタ1に送信し(S210)、印刷が完了する。
つぎに、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータがモノクロかカラーかを判断する(S203)。
ここで、PDFデータがモノクロである場合は、何も設定を変更せず、プリンタブルファイル生成部80が、プリンタブルファイルを作成し(S209)、プリントデータ送信部90が、作成したプリンタブルファイルをプリンタ1に送信し(S210)、印刷が完了する。
一方、PDFデータがカラーの場合は、ページ記述言語設定手段61が、プリンタ1のページ記述言語設定を「KPDL(パススルーON)」へ設定変更する(S204)。
次に、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータの使用色空間を分析する(S205)。
使用色空間が「RGB」である場合は、図22に示すRGBルート処理を実行し(S206)、使用色空間が「CMYK」である場合は、図23に示すCMYKルート処理を実行する(S207)。
使用色空間ごとの設定が完了後、印刷用プロファイル設定手段62が、PDF表示アプリケーションにおける詳細設定の「プリンタによるカラー指定」をONにする(S208)。
その後、プリンタブルファイル生成部80が、プリンタブルファイルを作成し(S209)、プリントデータ送信部90が、作成したプリンタブルファイルをプリンタ1に送信し(S210)、印刷が完了する。
また、リセット部100が、変更した各種設定は初期値に戻しておく(S211)。
次に、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータの使用色空間を分析する(S205)。
使用色空間が「RGB」である場合は、図22に示すRGBルート処理を実行し(S206)、使用色空間が「CMYK」である場合は、図23に示すCMYKルート処理を実行する(S207)。
使用色空間ごとの設定が完了後、印刷用プロファイル設定手段62が、PDF表示アプリケーションにおける詳細設定の「プリンタによるカラー指定」をONにする(S208)。
その後、プリンタブルファイル生成部80が、プリンタブルファイルを作成し(S209)、プリントデータ送信部90が、作成したプリンタブルファイルをプリンタ1に送信し(S210)、印刷が完了する。
また、リセット部100が、変更した各種設定は初期値に戻しておく(S211)。
図22に示すように、RGBルート処理では、まず、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれているか否かを判断する(S301)。
ここで、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていない場合は、プロファイル情報を明示する必要が無いので、RGBルート処理を完了する。
一方、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合は、さらに、埋め込みプロファイル分析手段33が、埋め込まれている色管理プロファイルを分析し(S302)、プロファイル情報表示部50が、色管理プロファイルの情報をモニタ2に表示する(S303)。
具体的には、色味サンプル表示手段53が、プロファイル情報として色管理プロファイルの名称と、基本6色(R、G、B、R+G、G+B、B+R)の色味サンプルを表示する。この色味サンプルは、埋め込み色管理プロファイルを利用した場合のものと、埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合のものとを対比可能に表示する。このとき、プロファイル利用問い合わせ手段52が、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを問い合わせる。
ここで、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていない場合は、プロファイル情報を明示する必要が無いので、RGBルート処理を完了する。
一方、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合は、さらに、埋め込みプロファイル分析手段33が、埋め込まれている色管理プロファイルを分析し(S302)、プロファイル情報表示部50が、色管理プロファイルの情報をモニタ2に表示する(S303)。
具体的には、色味サンプル表示手段53が、プロファイル情報として色管理プロファイルの名称と、基本6色(R、G、B、R+G、G+B、B+R)の色味サンプルを表示する。この色味サンプルは、埋め込み色管理プロファイルを利用した場合のものと、埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合のものとを対比可能に表示する。このとき、プロファイル利用問い合わせ手段52が、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを問い合わせる。
つぎに、ユーザの選択結果を判断し(S304)、ユーザの選択結果が埋め込み色管理プロファイルを利用する場合は、埋め込み色管理プロファイルの指定色を維持するため、色変換最適化機能設定手段63が、プリンタドライバにおける色変換最適化機能設定をOFFにする(S305)。
また、ユーザの選択結果が埋め込み色管理プロファイルを無視する場合は、埋め込み色管理プロファイルの指定色を無視するため、色変換最適化機能設定手段63が、プリンタドライバにおける色変換最適化機能設定をONにする(S306)。
また、ユーザの選択結果が埋め込み色管理プロファイルを無視する場合は、埋め込み色管理プロファイルの指定色を無視するため、色変換最適化機能設定手段63が、プリンタドライバにおける色変換最適化機能設定をONにする(S306)。
図23に示すように、CMYルート処理では、まず、埋め込みプロファイル分析手段33が、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれているか否かを判断する(S401)。
ここで、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていない場合は、プロファイル情報を明示する必要が無いので、CMYKルート処理を完了する。
一方、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合は、さらに、埋め込みプロファイル分析手段33が、埋め込まれている色管理プロファイルを分析し(S402)、色管理プロファイルの情報をモニタ2に表示する(S403)。
この際、プロファイル利用問い合わせ手段52が、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを問い合わせる。
ここで、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれていない場合は、プロファイル情報を明示する必要が無いので、CMYKルート処理を完了する。
一方、PDFデータに色管理プロファイルが埋め込まれている場合は、さらに、埋め込みプロファイル分析手段33が、埋め込まれている色管理プロファイルを分析し(S402)、色管理プロファイルの情報をモニタ2に表示する(S403)。
この際、プロファイル利用問い合わせ手段52が、PDFデータの印刷に埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを問い合わせる。
つぎに、ユーザの選択結果を判断し(S404)、ユーザの選択結果が埋め込み色管理プロファイルを利用する場合は、特に設定を変更しないが、ユーザの選択結果が埋め込み色管理プロファイルを無視する場合は、埋め込み色管理プロファイルの指定色を無視するため、色空間強制変換機能設定手段64が、プリンタ1に色空間強制変換機能をONにするコマンドを送信する(S405)。
以上、本実施形態の印刷設定プログラムによれば、色管理プロファイルが埋め込まれた特定データの印刷に際し、印刷環境設定が容易になるだけでなく、埋め込み色管理プロファイルを利用しない印刷を簡単に実行することが可能になる。
また、印刷に際し、ユーザは色味サンプルの対比にもとづいて、埋め込み色管理プロファイルを利用するか否かを判断することができる。
また、印刷に際し、特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用しない場合に、プリンタ1の色変換最適化機能を利用して埋め込み色管理プロファイルの指定色を容易に無効にすることができる。
また、プリンタ1は、特定データに埋め込み色管理プロファイルを利用しない場合に、プリンタ1の色空間強制変換機能を利用して埋め込み色管理プロファイルの指定色を容易に無効にすることができる。
以上、本発明について、実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、本発明の印刷設定プログラムをプリンタドライバとして説明したが、プリンタドライバと独立して構成される印刷ユーティリティとして実施したり、PDF表示アプリケーションの一部として実施したりすることもできる。
また、特定データとしてPDFデータを用いて説明したが、これに限定するものではなく、色管理プロファイルが付された他のアプリケーションデータにも適用することができる。
さらに、PDLの例として、PCL XL、KPDL(パススルーON/OFF)を用いて説明したが、これらに限定するものではなく、他のプリンタ記述言語であってもよい。
例えば、前記実施形態では、本発明の印刷設定プログラムをプリンタドライバとして説明したが、プリンタドライバと独立して構成される印刷ユーティリティとして実施したり、PDF表示アプリケーションの一部として実施したりすることもできる。
また、特定データとしてPDFデータを用いて説明したが、これに限定するものではなく、色管理プロファイルが付された他のアプリケーションデータにも適用することができる。
さらに、PDLの例として、PCL XL、KPDL(パススルーON/OFF)を用いて説明したが、これらに限定するものではなく、他のプリンタ記述言語であってもよい。
本発明は、プリンタが接続されたコンピュータ上で実行される印刷設定プログラムであり、プリンタドライバ、印刷ユーティリティ、PDF表示アプリケーションなどに適用することができる。
1 プリンタ
2 モニタ
3 コンピュータ
30 特定データ分析部
50 プロファイル情報表示部
51 プロファイル情報表示手段
53 色味サンプル表示手段
60 環境設定部
2 モニタ
3 コンピュータ
30 特定データ分析部
50 プロファイル情報表示部
51 プロファイル情報表示手段
53 色味サンプル表示手段
60 環境設定部
Claims (7)
- プリンタが接続されたコンピュータ上で実行される印刷設定プログラムであって、
前記コンピュータを、
色管理プロファイルを埋め込み可能な特定データの印刷に際し、当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを分析する特定データ分析部、及び、
前記プリンタが、印刷データに適用される色管理プロファイルを利用しない色変換最適化機能を有する場合において、埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持されたプリンタブルデータに埋め込まれている色管理プロファイルにRGB色空間が適用された場合に、当該プリンタブルデータについての前記色変換最適化機能を有効にさせる環境設定部、として機能させる
ことを特徴とする印刷設定プログラム。 - 前記環境設定部は、
(i)前記特定データの印刷処理に当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用するか否かを設定し、
(ii)埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持されたプリンタブルデータに埋め込まれている色管理プロファイルにRGB色空間が適用され、かつ、色管理プロファイルを利用しない設定である場合に、当該プリンタブルデータについての前記色変換最適化機能を有効にさせる
ことを特徴とする請求項1記載の印刷設定プログラム。 - プリンタが接続されたコンピュータ上で実行される印刷設定プログラムであって、
前記コンピュータを、
色管理プロファイルを埋め込み可能な特定データの印刷に際し、当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを分析する特定データ分析部、及び、
前記プリンタが、印刷対象のデータに埋め込まれている色管理プロファイルによって適用される色空間を所定の色空間に強制的に変換する色空間強制変換機能を有する場合において、埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持されたプリンタブルデータに埋め込まれている色管理プロファイルにCMYK色空間が適用された場合に、前記色空間強制変換機能を有効にする所定のコマンドを前記プリンタに送信させる環境設定部、として機能させる
ことを特徴とする印刷設定プログラム。 - 前記環境設定部は、
(i)前記特定データの印刷処理に当該特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用するか否かを設定し、
(ii)埋め込み色管理プロファイルの色指定が維持されたプリンタブルデータに埋め込まれている色管理プロファイルにCMYK色空間が適用され、かつ、色管理プロファイルを利用しない設定である場合に、前記色空間強制変換機能を有効にする所定のコマンドを前記プリンタに送信させる
ことを特徴とする請求項3記載の印刷設定プログラム。 - 前記環境設定部は、入力操作にもとづいて色管理プロファイルを利用するか否かを設定する
ことを特徴とする請求項2または4記載の印刷設定プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記特定データに埋め込まれた色管理プロファイルの内容に応じ、当該色管理プロファイルに関する情報をモニタに表示するプロファイル情報表示部として機能させる
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷設定プログラム。 - 前記プロファイル情報表示部に、
前記色管理プロファイルに関する情報として、前記特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用した場合の色味サンプル及び前記特定データに埋め込まれた色管理プロファイルを利用しない場合の色味サンプルを表示させる
ことを特徴とする請求項6記載の印刷設定プログラム。
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