JP5536180B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、発電のために船舶に搭載される補機ディーゼルエンジン等に使用される排気ガス浄化装置に関する。
例えばタンカーや輸送船等の船舶では、各種補機、荷役装置、照明、空気調和に必要な電力を供給するため、複数のディーゼルエンジンで駆動される発電機が搭載されている。
ディーゼルエンジンは、排気ガス中に窒素酸化物および硫黄酸化物などの環境汚染物質を含むので、船舶用ディーゼルエンジンにおいても窒素酸化物および硫黄酸化物の国際的排出規制が行われている。2016年からは、沿岸や近海などの指定海域におけるディーゼルエンジンからの窒素酸化物の排出量がさらに規制強化される。また硫黄酸化物の規制については、燃料中の硫黄分濃度の上限を下げることによって、規制強化される。
さて、このようなディーゼルエンジンからの窒素酸化物を低減させる排気ガス浄化装置として、SCR装置(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)が知られている。排気ガス中の窒素酸化物を触媒に吸着させるとともにアンモニアと還元反応させることで窒素と水に分解して排出されるものである。例えば、特開平6−294318号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。
また、船舶の発電用補機ディーゼルエンジンに適用する排気ガス浄化装置としては、特開2010−71149号公報(特許文献2)に記載のものも提案されている。
しかし、従来の排気ガス浄化装置では、1台のディーゼルエンジンに対して1台のSCR装置が必要となる。船舶の発電用補機ディーゼルエンジンは一般的に3台のディーゼルエンジン台数となるため、SCR装置も3台が必要となる。SCR装置は非常に高価であり、また相当なスペースを要するため、3台のエンジンと同じ台数を船舶に搭載することには問題があった。また、特許文献2には、3台のエンジンに対して1台のSCR装置を共有して搭載するシステムが提案されているが、3台のエンジンの排気管が1台のSCR装置のところに合流しているため、一方の排気ガスが他方のディーゼルエンジンに逆流する恐れがある。
特開平6−294318号公報 特開2010−71149号公報
そこで、本発明の課題は、SCR装置を2台とし、3台のエンジンのうちの任意の2台の排気管と上記2台のSCR装置を1対1の関係で接続できて、高価なSCR装置の設置を節約することができて、且つSCR装置の設置スペースをも抑えることができる排気ガス浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の排気ガス浄化装置は、
第1,第2および第3のエンジンと、
エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を選択触媒還元して浄化する第1および第2のSCR装置と、
上記第1と第2のエンジンの排気管および上記第2と第3のエンジンの排気管を夫々接続する第1および第2の接続管と、上記第1の接続管と第1のSCR装置および上記第2の接続管と第2のSCR装置を夫々接続する第1および第2の分岐管と、上記第1の分岐管の上流側で第1のエンジン側に介設した第1の開閉弁と、上記第1の分岐管の上流側で第2のエンジン側に介設した第2の開閉弁と、上記第2の分岐管の上流側で第2のエンジン側に介設した第3の開閉弁と、上記第2の分岐管の上流側で第3のエンジン側に介設した第4の開閉弁と、上記第1および第2の分岐管に夫々介設した第5,第6の開閉弁と、
上記第5の開閉弁の上流側の上記第1の分岐管と上記第1のSCR装置の下流側の排気管を接続する第7の開閉弁が介設された第1のバイパス管と、上記第6の開閉弁の上流側の上記第2の分岐管と上記第2のSCR装置の下流側の排気管を接続する第8の開閉弁が介設された第2のバイパス管とを備え、
上記第1〜第8の開閉弁の開,閉により、上記第1〜第3のエンジンの排気管の任意の2つを上記第1,第2のSCR装置に接続し、或いはバイパスさせるようにしている。
上記構成の排気ガス浄化装置によれば、第1,第2バイパス管の第7,第8の開閉弁を閉じた状態で、例えば、第2,第4の開閉弁を閉じ、残りの開閉弁を開けば、第1,第2のエンジンの排気管が夫々第1,第2のSCR装置に1対1の関係で接続される。従って、船舶の入,出港時など大きな船内電力が必要となる場合、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を処理しつつ2台のエンジンを並列運転して、対応することができる。この場合、2台のエンジンの排気ガスは、2台のSCR装置で独立に処理されるので、2台のエンジンの排気ガスを1台のSCR装置で処理していた従来例のように、一方のエンジンの排気ガスが他方のエンジンに侵入する恐れはない。
ここで、第2,第3の開閉弁のみを閉じれば、第1,第3のエンジンを、第1,第3の開閉弁のみを閉じれば、第2,第3のエンジンを夫々第1,第2のSCR装置に接続して、2台並列運転ができ、同様の作用効果が奏される。
従って、3台のエンジンに対して2台のSCR装置だけで運用ができるため、余分な1台のSCR装置の費用とスペースを節約することができる。なお、エンジンが3台の場合は、船内電力の総和は2台のディーゼル発電の容量でまかなえるようにして、残りの1台はスタンバイのエンジンとなるように計画するのが一般的である。つまり非常時を除いては、エンジンを3台設置していても、運転台数の最大は2台である。
船内の電力需要が小さい場合で、発電エンジンの運転台数が1台のみの場合には、閉じている上記第2,第4の開閉弁に加えて第3の開閉弁を閉じれば、第1のエンジンのみを第1のSCR装置に接続して、また、第1の開閉弁を閉じれば、第2のエンジンのみを第2のSCR装置に接続して、1台運転ができる。
本発明の一実施形態の排気ガス浄化装置では、上記第5の開閉弁と第1のSCR装置の間の第1の分岐管に第1のバーナーを設け、上記第1のSCR装置の下流側の排気管の上記第1のバイパス管接続部よりも下流側に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第1のスクラバーを設け、上記第6の開閉弁と第2のSCR装置の間の第2の分岐管に第2のバーナーを設け、上記第2のSCR装置の下流側の排気管の上記第2のバイパス管接続部よりも下流側に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第2のスクラバーを設けた排気ガス浄化装置。
上記実施形態の排気ガス浄化装置では、第1,第2のSCR装置の入口側に第1,第の2バーナーを設け、出口側に第1,第2のスクラバーを設けている。従って、排気ガスは、バーナーで加熱され,昇温してから第1,第2のSCR装置に流入するので、高硫黄燃料(低質油)を用いた場合、排気ガス中のSOx(硫黄酸化物)によるSCR装置の触媒の劣化を防ぐことができる。また、第1,第2のスクラバーによって、排気ガス中のSOxが除去できる。本来は、排気ガス中の硫黄酸化物を低減するためには、硫黄分の含有が少ない燃料を使用するが、燃料代が非常に高くつくという問題がある。この実施形態ではスクラバーを設けており、排気ガス浄化装置で硫黄酸化物を除去できるので、安価な低質油(高硫黄燃料)を使用することができる。
本発明の一実施形態の排気ガス浄化装置では、上記第1のSCR装置よりも上流側の上記第1のバイパス管接続部よりも上流側の第1の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第1のスクラバーを設け、上記第5の開閉弁と第1のSCR装置の間の第1の分岐管に第1のバーナーを設け、上記第2のSCR装置よりも上流側の上記第2のバイパス管接続部よりも上流側の第2の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第2のスクラバーを設け、上記第6の開閉弁と第2のSCR装置の間の第2の分岐管に第2のバーナーを設けている。
上記実施形態の排気ガス浄化装置では、第1,第2のSCR装置の入口側に第1,第2のバーナーを設け、第1,第2のバーナーの上流側に第1,第2のスクラバーを設けている。従って、排気ガス中のSOxが、まずスクラバーによって除去され、SOxが除去された排気ガス中のNOxが、次にSCR装置によって除去されるので、SCR装置の触媒のSOxによる劣化がなくなり、SCR装置の寿命延長を図ることができる。また、スクラバーを通って低温になった排気ガスを、バーナーによってSCR装置の触媒が活性化する温度まで加熱するので、効率的にNOxを還元,除去できる。
本発明の一実施形態の排気ガス浄化装置では、上記第3の開閉弁と第4の開閉弁との間の第2の接続管の部分から、第3の分岐管を分岐させ、この第3の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化するスクラバーを第9の開閉弁を介して設けている。
上記実施形態の排気ガス浄化装置は、本発明の上記排気ガス浄化装置において、第1または第3のエンジンの分岐管から第3の分岐管を分岐させ、この第3の分岐管に第9の開閉弁を介してスクラバーを設けている。この排気ガス浄化装置は、NOx排出規制海域外での低負荷時のエンジン1台運転では、燃費節減のため安価な高硫黄燃料(硫黄分0.5%以上)を使用し、第1〜第4の開閉弁を適宜開,閉して第1あるいは第3のエンジンの1つのみの排気ガスを第1または第3のエンジンの排気管と第3の分岐管と第9の開閉弁を経てスクラバーに導いて、排気ガス中のSOxのみを除去する。NOx排出規制海域外なので、エンジンの排気ガスは、SCR装置を通してNOxを除去しなくとも問題ない。SOxの排出規制は、海域に関係ないので、スクラバーにてSOx除去を行う。一方、NOx排出規制海域内では、低硫黄燃料(硫黄分0.1%以下)を使用することでエンジンからのSOxの排出を抑えることができるので、第9の開閉弁を閉じてスクラバーの機能を止め、3台のエンジンのうちの任意の2つの排気ガスを、第1,第2のSCR装置に1対1の関係で導き、NOxを還元,除去しつつ、船舶内の大きな電力需要に対応する。
本発明の排気ガス浄化装置によれば、3台のディーゼルエンジのうちの任意の2台の排気管を2台のSCR装置に1対1の関係で接続できるので、高価でスペースを要するSCR装置の台数を減らすことができる。また、従来例のように、一方のエンジンの排気ガスが他方のエンジンに侵入する恐れはない。
図1は、本発明の第1の実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略図である。 図2は、本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略図である。 図3は、本発明の第3の実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略図である。 図4は、本発明の第4の実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略図である。
以下、本発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略図である。この排気ガス浄化装置は、第1,第2および第3のエンジンの一例としてのディーゼルエンジン1,2,3と、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を尿素水を用いて選択触媒還元して浄化する第1および第2のSCR装置4,5を備える。第1,第2のディーゼルエンジン1,2の排気管は、第1の接続管6で、第2,第3のディーゼルエンジン2,3の排気管は、第2の接続管7で夫々接続され、第1の接続管6は、第1の分岐管8を介して第1のSCR装置4に、第2の接続管7は、第2の分岐管9を介して第2のSCR装置5に夫々接続される。第1の分岐管8の上流側で第1のディーゼルエンジン1側に第1の開閉弁31を設け、第1の分岐管8の上流側で第2のディーゼルエンジン2側に第2の開閉弁32を設け、第2の分岐管9の上流側で第2のディーゼルエンジン2側に第3の開閉弁33を設け、第2の分岐管9の上流側で第3のディーゼルエンジン3側に第4の開閉弁34を設ける一方、第1,第2の分岐管8,9には、第5,第6の開閉弁35,36を設けている。
第5の開閉弁35の上流側の第1の分岐管8と第1のSCR装置4の下流側の排気管12との間を、第7の開閉弁37を介設した第1のバイパス管10で接続し、第6の開閉弁36の上流側の第2の分岐管9と第2のSCR装置5の下流側の排気管13との間を、第8の開閉弁38を介設した第2のバイパス管11で接続している。第1,第2のバイパス管10,11の下流側の排気管12,13に消音器19,20を設け、第3のディーゼルエンジン3の排気管から分岐する第3の分岐管14に、第9の開閉弁39を介して消音器21を設けている。
なお、第2のディーゼルエンジン2の排気管に開閉弁40を、第2のバイパス管11の上流側の第2の分岐管9に開閉弁41を、夫々排気ガス路の切り換えの便宜のため設けているが、省略することもできる。
上記第1の実施形態の排気ガス浄化装置は、次のように動作する。
まず、船舶の入,出港時など大きな船内電力が必要となる場合、容量的に発電用ディーゼルエンジンは2台の運転が必要となる。このとき、第1,第2のバイパス管の第7,第8の開閉弁37,38を閉じ、第3の分岐管14の第9の開閉弁39を閉じた状態で、例えば、第2,第4の開閉弁32,34を閉じ、残る総ての開閉弁を開く。第1のディーゼルエンジン1の排気は、第1の接続管6、第1の分岐管8、第5の開閉弁35を経て第1のSCR装置4に、また第2のディーゼルエンジン2の排気は、第2の接続管7、第2の分岐管9、第6の開閉弁36を経て第2のSCR装置にそれぞれ導かれる。つまり、第1,第2のディーゼルエンジン1,2の2台が運転されるとき、両エンジンと2台のSCR装置は、各々1対1の関係で接続されることとなる。そして、船舶の入出港時はNOxの排出規制海域内にあるから、第1のディーゼルエンジン1の排気ガス中のNOxは、第1のSCR装置4内の尿素水噴射によって窒素ガスと水に還元され、排気管12から消音器19を経て外部に放出され、第2のディーゼルエンジン2の排気ガス中のNOxは、第2のSCR装置5内で同様に還元され、排気管13から消音器20を経て外部に放出される。
この場合、2台のディーゼルエンジンの排気ガスは、2台のSCR装置で独立に処理されるので、従来例で述べた2台のディーゼルエンジンの排気ガスを1台のSCR装置で処理していた場合のように、一方のディーゼルエンジンの排気ガスが他方のディーゼルエンジンに侵入する恐れはなくなる。また、従来例のように複数台のディーゼルエンジンからの排気を1台のSCR装置で処理する場合に比べて、各ディーゼルエンジンの排気ガス温度と運転負荷に関連して、各開閉弁の開度を複雑に調整しなくとも、各SCR装置を簡素な制御により良好に運転することができる。
上記第2,第4の開閉弁32,34に代えて、第2,第3の開閉弁32,33のみを閉じれば、第1,第3のディーゼルエンジン1,3を、第1,第3の開閉弁31,33のみを閉じれば、第2,第3のディーゼルエンジン2,3を夫々第1,第2のSCR装置4,5に接続して、2台並列運転ができ、同様の作用効果が奏される。つまり、3台のディーゼルエンジン設置に対して、SCR装置を3台設ける必要はなく、SCR装置の設置は2台で済むので、高価なSCR装置の設置を節約することができて、かつSCR装置の設置スペースを抑えることもできる。
次に、船舶がNOx排出規制海域内にある場合で、かつ船内電力需要が小さくて、容量的に発電用ディーゼルエンジンの運転が1台で足りる場合には、[0022]で説明した開閉弁の状態で、第1のディーゼルエンジン1のみを運転して排気ガスを第1のSCR装置4に導いてやるか、もしくは第2のディーゼルエンジン2のみを運転して排気ガスを第2のSCR装置5に導いてやることができる。(このとき開閉弁33,31を閉じる必要はない。)
NOx排出規制海域外を航行する場合、排気ガス中のNOxを削除する必要はないので、SCR装置4,5の入口側の第5,第6の開閉弁35,36を全閉する一方、バイパス管10,11の開閉弁37,38を全開して、排気ガスをSCR装置に通さずにバイパスさせて排出させることができる。また、船舶がNOx排出規制海域外にある場合で、かつ船内電力需要が小さくて、容量的に発電用ディーゼルエンジンの運転が1台で足りる場合は、例えば、第1〜第3の開閉弁31〜33と開閉弁41を閉じ、第4の開閉弁34と第9の開閉弁39を開いて、第3のディーゼルエンジン3のみを運転し、排気ガスを浄化処理することなく第3の分岐管14を経て消音器21を通して外部へ放出することもできる。
図2は、排気ガス浄化装置の第2の実施形態を示す概略図である。この排気ガス浄化装置は、第1のSCR装置4と第5の開閉弁35の間の第1の分岐管8に、バーナー22を設け、第1のSCR装置4の排気管12の消音器19の下流側に第1のスクラバー23を設け、第2のSCR装置5と第6の開閉弁36の間の第2の分岐管9に、バーナー25を設け、第2のSCR装置5の排気管13の消音器20の下流側に第2のスクラバー26を設けた点が、図1の実施形態と異なる。従って、図1と同じ部材には同一番号を付して、説明を省略する。
上記第1,第2のスクラバー23,26は、流入する排気ガス中のSOx(硫黄酸化物)を例えば石灰水,水酸化マグネシウム水溶液,海水などの吸収液と接触させて化学的に吸収して除去する。
第2の実施形態の排気ガス浄化装置は、第1,第2のSCR装置4,5の入口側に第1,第の2バーナー22,25を設け、出口側に第1,第2のスクラバー23,26を設けている。従って、図1の第1の実施形態で述べた動作に加えて、2台のディーゼルエンジンからの排気ガスは、バーナー22,25で夫々加熱され,昇温してから第1,第2のSCR装置4,5に流入するので、高硫黄燃料(低質油)を用いた場合、排気ガス中のSOx(硫黄酸化物)によるSCR装置4,5の触媒の劣化を防ぐことができるという利点がある。さらに、後段の第1,第2のスクラバー23,26によって、排気ガス中のSOxを吸収,除去することができるので、燃料中の硫黄分が高い安価な低質油を使用することができる。
図3は、排気ガス浄化装置の第3の実施形態を示す概略図である。この排気ガス浄化装置は、第1のバイパス管10の接続部よりも上流側の第1の分岐管8に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第1のスクラバー23を設け、第5の開閉弁35と第1のSCR装置4の間の第1の分岐管8に第1のバーナー22を設け、第2のバイパス管11の接続部よりも上流側の第2の分岐管9に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第2のスクラバー26を設け、上記第6の開閉弁36と第2のSCR装置5の間の第2の分岐管9に第2のバーナー25を設けた点が、図1の実施形態と異なる。従って、図1と同じ部材には同一番号を付して、説明を省略する。
上記実施形態の排気ガス浄化装置では、第1,第2のSCR装置の入口側に第1,第2のバーナー22,25を設け、第1,第2のバーナー22,25の上流側に第1,第2のスクラバー23,26を設けている。従って、図1の第1の実施形態で述べた動作に加えて、2台のディーゼルエンジンからの排気ガス中のSOxが、まず第1,第2のスクラバー23,26によって吸収,除去され、SOxが除去された排気ガス中のNOxが、次に第1,第2のSCR装置4,5によって還元,除去されるので、SCR装置4,5の触媒のSOxによる劣化がなくなり、SCR装置4,5の寿命延長を図ることができる。また、第1,第2のスクラバー23,26を通って低温になった排気ガスを、第1,第2のバーナー22,25で加熱してSCR装置4,5の触媒が活性化する温度まで昇温するので、燃料中の硫黄分が高い安価な低質油を使用することができる。さらに、効率的にNOxを還元,除去できる。
図3の第3実施形態のSCR4,5は、図2の第2実施形態のスクラバー23,26の上流側にあるSCR4,5とは逆に、スクラバー23,26の下流側にある。そのため、図3のSCR4,5は、スクラバー23,26を通って低温になった排気ガスを触媒が活性化する温度まで昇温する必要があるため、バーナー22,25が図2のバーナー22,25よりも大きくなるが、スクラバー23,26を通ることで排気ガス中の煤を除去できるので、図2のSCR4,5よりも寿命が延びるという利点がある。
図4は、排気ガス浄化装置の第4の実施形態を示す概略図である。この排気ガス浄化装置は、第3の開閉弁33と第4の開閉弁34との間の第2の接続管7部分から第3の分岐管14を分岐させ、この第3の分岐管14に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化するスクラバー23を第9の開閉弁39を介して設けた点が、図1で述べた実施形態と異なる。従って、図1と同じ部材には同一番号を付して、説明を省略する。

上記実施形態の排気ガス浄化装置では、第2の分岐管9から第3の分岐管14を分岐させ、この第3の分岐管14に第9の開閉弁39を介してスクラバー23を設けている。この排気ガス浄化装置は、NOx排出規制海域外で航行中は、発電用ディーゼルエンジンは通常低負荷故、1台運転で足る。そこで、燃費節減のため安価な高硫黄燃料(硫黄分0.5%以上)を使用し、第1〜第4の開閉弁31〜34を適宜開,閉して第2,第3のディーゼルエンジン2,3の1つのみの排気ガスを第2,第3の分岐管9,14と第9の開閉弁39を経てスクラバー23に導いて、排気ガス中のSOxのみを吸収,除去する。NOx排出規制海域外での低負荷時の1台運転なので、ディーゼルエンジンの排気ガスは、第1,第2のSCR装置4,5を通さなくとも問題ない。一方、NOx排出規制海域内では、低硫黄燃料(硫黄分0.1%以下)を使用し、第9の開閉弁39を閉じてスクラバー23の機能を止め、3台のディーゼルエンジンのうちの任意の2つの排気ガスを、第1,第2のSCR装置4,5に1対1の関係で導き、NOxを還元,除去しつつ、船舶内の大きな電力需要に対応する。
なお、図4の例では、第9の開閉弁39を介してスクラバー23を設けた第3の分岐管14を第2の分岐管9から分岐させたが、第2の分岐管9に代えて第1の分岐管8から分岐させることもできる。この場合は、第1〜第4の開閉弁31〜34を適宜開,閉して第1,第2のディーゼルエンジン1,2の1つのみの排気ガスを第1,第3の分岐管8,14と第9の開閉弁39を経てスクラバー23に導けばよい。
上記実施形態では、船舶の複数の発電機を駆動する補機ディーゼルエンジンについて述べたが、本発明の排気ガス浄化装置が、ガスエンジン等の他のエンジンにも使用できることは勿論である。
1 第1のディーゼルエンジン
2 第2のディーゼルエンジン
3 第3のディーゼルエンジン
4 第1のSCR装置
5 第2のSCR装置
6 第1の接続管
7 第2の接続管
8 第1の分岐管
9 第2の分岐管
10 第1のバイパス管
11 第2のバイパス管
22 第1のバーナー
23 第1のスクラバー
25 第2のバーナー
26 第2のスクラバー
31〜39 第1〜第9の開閉弁
40,41 開閉弁

Claims (4)

  1. 第1,第2および第3のエンジンと、
    エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を選択触媒還元して浄化する第1および第2のSCR装置と、
    上記第1と第2のエンジンの排気管および上記第2と第3のエンジンの排気管を夫々接続する第1および第2の接続管と、上記第1の接続管と第1のSCR装置および上記第2の接続管と第2のSCR装置を夫々接続する第1および第2の分岐管と、上記第1の分岐管の上流側で第1のエンジン側に介設した第1の開閉弁と、上記第1の分岐管の上流側で第2のエンジン側に介設した第2の開閉弁と、上記第2の分岐管の上流側で第2のエンジン側に介設した第3の開閉弁と、上記第2の分岐管の上流側で第3のエンジン側に介設した第4の開閉弁と、上記第1および第2の分岐管に夫々介設した第5,第6の開閉弁と、
    上記第5の開閉弁の上流側の上記第1の分岐管と上記第1のSCR装置の下流側の排気管を接続する第7の開閉弁が介設された第1のバイパス管と、上記第6の開閉弁の上流側の上記第2の分岐管と上記第2のSCR装置の下流側の排気管を接続する第8の開閉弁が介設された第2のバイパス管とを備え、
    上記第1〜第8の開閉弁の開,閉により、上記第1〜第3のエンジンの排気管の任意の2つを上記第1,第2のSCR装置に接続し、或いはバイパスさせるようにした排気ガス浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気ガス浄化装置において、上記第5の開閉弁と第1のSCR装置の間の第1の分岐管に第1のバーナーを設け、上記第1のSCR装置の下流側の排気管の上記第1のバイパス管接続部よりも下流側に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第1のスクラバーを設け、上記第6の開閉弁と第2のSCR装置の間の第2の分岐管に第2のバーナーを設け、上記第2のSCR装置の下流側の排気管の上記第2のバイパス管接続部よりも下流側に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第2のスクラバーを設けた排気ガス浄化装置。
  3. 請求項1に記載の排気ガス浄化装置において、上記第1のSCR装置よりも上流側の上記第1のバイパス管接続部よりも上流側の第1の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第1のスクラバーを設け、上記第5の開閉弁と第1のSCR装置の間の第1の分岐管に第1のバーナーを設け、上記第2のSCR装置よりも上流側の上記第2のバイパス管接接続部よりも上流側の第2の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化する第2のスクラバーを設け、上記第6の開閉弁と第2のSCR装置の間の第2の分岐管に第2のバーナーを設けた排気ガス浄化装置。
  4. 請求項1に記載の排気ガス浄化装置において、上記第3の開閉弁と第4の開閉弁との間の第2の接続管の部分から、第3の分岐管を分岐させ、この第3の分岐管に排気ガス中の硫黄酸化物を浄化するスクラバーを第9の開閉弁を介して設けた排気ガス浄化装置。
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