JP5535724B2 - 触媒電極層用電解質材料及び電解質膜―触媒電極層接合体 - Google Patents
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Description
(i) 反応場が強酸性のため、貴金属触媒しか使用できず、また、パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂電解質膜も高価であり、コストダウンに限界がある。
(ii) 物理的な強度が低いため薄膜化による電気抵抗の低減が困難である。
(iii) 燃料にメタノールを用いた場合に、電解質膜に対するメタノールの透過性が高く、酸化剤室側ガス拡散電極に到達したメタノールがその表面で酸素と反応するため、出力電圧が低下する。
し易さの点から、スチレン、α−メチルスチレンが好ましく使用される。また、アニオン交換基を有する単量体としては、ビニルベンジルトリメチルアミン、ビニルベンジルトリエチルアミン等のアミン系単量体、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の含窒素複素環系単量体、それらの塩類およびエステル類等が用いられる。
レン、プロピレン、ブチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、アクリル酸エステル等のビニル化合物が用いられる。その使用量は、アニオン交換基が導入可能な官能基を有する単量体またはアニオン交換基を有する単量体100質量部に対して0〜100質量部が好ましい。
お、ブロック共重合の形態としては、ジブロック共重合、トリブロック共重合、ラジアルブロック共重合、マルチブロック共重合の何れであってもよいが、末端ブロックがお互いに凝集してドメインを形成し易いという理由からトリブロック共重合が好適である。さらに、熱可塑性樹脂と同様に成形加工し易いという理由から、各ブロック共重合体の平均分子量が1万〜30万、特に2万〜15万の平均分子量になるような重合条件で重合するのが好適である。さらに、ブロック共重合体の共役ジエン部分を水素添加する場合には、水素添加率が95%以上になるよう水素を添加するのが好ましい。また、アニオン交換基が導入可能な官能基を有する単量体を用いた場合におけるアニオン交換基の導入は、前記と同様に行なうことができる。
先ず、アニオン交換樹脂を1−プロパノールに5質量%となるように溶解させた溶液をシャーレ上に滴下、室温乾燥して膜状に形成し、幅2.0cm、長さ4.0cm、厚さ50μmの短冊状に切り出したものを、1mol/lのHCl水溶液に10時間以上浸漬して塩素イオン型とした後、1mol/lのNaNO3水溶液で硝酸イオン型に置換させ、遊離した塩素イオンを電位差滴定装置で定量した(なお、この時の定量値をAmolとする)。次に、定量後のアニオン交換樹脂の膜状物を1mol/lNaCl水溶液に4時間以上浸漬して塩素イオン型とし、水洗後、60℃で5時間減圧乾燥させ、その質量を測定した(この時の質量をWgとする)。上記測定値に基づいて、アニオン交換容量(mmol/g−乾燥樹脂)は次式により求めた。
アニオン交換樹脂を乾燥させて膜状に形成し、数日間大気雰囲気に放置することによってイオン交換基の対イオンを炭酸イオン型としたアニオン交換樹脂膜のサンプルを準備した。次に、上記膜をイオン交換水に24時間以上浸漬して完全に湿潤状態とした後、幅2.0cm、長さ4.0cmの短冊状に切り出した。線幅0.3mmの白金線5本を5mm間隔に互いに離して平行に配置した絶縁基板を用い、前記白金線に、湿潤した2.0cm幅の短冊状の上記膜を押し当てた。40℃の恒温恒湿槽中で膜を常に湿潤状態に保持しつつ、白金線間に1kHzの交流を印加したときの交流インピーダンスを測定した。
σ:イオン伝導度[mS/cm]
S:端子間勾配[Ω/cm]
L:膜厚[cm]
W:アニオン交換樹脂膜の幅[cm]
アニオン交換樹脂を乾燥させて膜状に形成したものを、2.0cm×1.0cmのサイズで6枚切り出し、それぞれのサンプルの膜厚を5点測定した平均値から乾燥膜の体積(Vdrycm3)を求めた。なお、膜厚は、純水で湿潤させたアニオン交換樹脂膜をガラス板の間に挟んで膜厚計で測定した。この膜を常温のイオン交換水に2時間浸漬した後、再び膜のサイズを測定して湿潤膜の体積(Vwetcm3)を求め、下記式より常温での膨潤率を求めた。なお、湿潤膜のサイズを測定する際は、膜の乾燥を防ぐためにイオン交換水を充分に含ませたろ紙上で行った。
先ず、室温に放置して、乾燥させたアニオン交換樹脂を用いて、5質量%になるように20℃の水に浸漬した。上記液を遠心分離後、上澄み液中の固形分濃度を測定し、アニオン交換樹脂の水への溶解度(質量%)を求めた。
表1に示した熱可塑性エラストマーであるSEBS{ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロック共重合体、質量平均分子量54,000}、またはSEPS{ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレントリブロック共重合体、質量平均分子量74,000}20gを1000mlのクロロホルムに溶解し、クロルメチルエチルエーテル100g、無水塩化スズ100gを氷冷下で添加した後、100℃で3時間反応させた。次に、メタノールを40リットル用いて反応物を沈殿させた後に分離し、真空乾燥によりクロルメチル化された熱可塑性エラストマー23gを得た。得られたクロルメチル化体を30質量%トリメチルアミン水溶液10質量部、水5質量部、アセトン5質量部よりなる室温のアミノ化浴において4級化した。アミノ化浴への浸漬時間を調整することによって、アニオン交換容量が0.1mmol/g〜0.7mmol/g−乾燥樹脂のアニオン交換樹脂を得た。得られたアニオン交換樹脂のアニオン交換容量、イオン伝導度、膨潤率、水への溶解度を測定し、その結果を表1に示した。
実施例1のアニオン交換樹脂の製造において、4級化する際のアミノ化浴の浸漬時間を調整し、アニオン交換容量が0mmol/gのアニオン交換樹脂および0.7mmol/gを超えるアニオン交換樹脂を作製して、実施例1と同様に触媒電極層用電解質材料を調製し、触媒電極層を形成し、酸素還元反応の対する触媒活性能の評価を行った。表1に、得られたアニオン交換樹脂のアニオン交換容量、イオン伝導度、膨潤率、水への溶解度を、表2に−0.1V(銀・塩化銀電極に対して)の電位のときの電流値を示した。
実施例1に用いたアニオン交換樹脂の代わりにカチオン交換樹脂であるナフィオン(品番274704)を用いて、実施例1と同様に触媒電極層用電解質材料を調製し、触媒電極層を形成し、酸素還元反応に対する触媒活性能の評価を行った。表1に、ナフィオンのカチオン交換容量、イオン伝導度、膨潤率、水への溶解度を、表2に−0.1V(銀・塩化銀電極に対して)の電位のときの電流値を示した。なお、ナフィオンの伝導イオンはH+またはK+である。
実施例2、比較例2と同様にして作製した触媒電極層を形成した回転リングディスク電極を用い、メタノールの酸化反応に対する触媒活性能の評価を行った。測定に使用した電解液は、燃料電池の反応物質として燃料であるメタノールを1mol/lとなるように添加した1mol/lKOH水溶液である。また、電解液の温度は25℃、リングディスク電極の回転数は3000rpmにおいてリニアスイープボルタンメトリーの測定を行った。スイープ条件は、電位は0.2V〜―0.8V(銀・塩化銀電極に対して)、スイープ速度は0.005V/sで行った。表3に酸化電流曲線のピーク値である−0.2V(銀・塩化銀電極に対して)の電位における電流値を示した。
実施例2、比較例2と同様にして、触媒電極層用電解質材料を調製し、該触媒電極層用電解質材料を用いて形成した触媒電極層を燃料極側に用いた直接メタノール型燃料電池の24時間連続発電試験を行った。
2;燃料ガス流通孔
3;酸化剤ガス流通孔
4;燃料室側触媒電極層
5;酸化剤室側触媒電極層
6;燃料室側ガス拡散電極(集電体)
7;酸化剤室側ガス拡散電極(集電体)
8;固体高分子電解質膜
9;燃料室
10;酸化剤室
11;回転電極
12;触媒電極層
13;電解液
14;電解層
15;燃料流通孔
16;対極
17;参照極
18;回転ディスク電極
19;回転リング電極
Claims (4)
- 電極触媒、導電材、およびアニオン交換容量が0.1〜0.6mmol/g−乾燥樹脂の水不溶性のアニオン交換樹脂を含む組成物からなる、含水液体と接して使用される触媒電極層用電解質材料。
- 直接液体燃料型燃料電池の燃料極側触媒電極層用である請求項1記載の触媒電極層用電解質材料。
- 直接液体燃料型燃料電池の液体燃料が低級アルコール、エチレングリコール、ジメチルエーテル、アンモニア、ヒドラジンのいずれかを含有する水溶液である請求項2記載の触媒電極層用電解質材料。
- 請求項2または請求項3記載の触媒電極層用電解質材料により燃料極側触媒電極層が形成されてなる直接液体燃料型燃料電池の電解質膜−触媒電極層接合体。
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