JP5534762B2 - 粉砕機用部材およびこれを用いた粉砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、岩石や砂利あるいは鉱石などの粉砕や、建築廃材や舗装廃材などの廃棄物の粉砕に用いられる粉砕機用部材およびこれを用いた粉砕機に関する。
従来から、岩石や砂利あるいは鉱石などの粉砕や、建築廃材や舗装廃材などの廃棄物を粉砕するのに、衝撃式の粉砕機が用いられている。
図6は、従来の衝撃式の粉砕機の一例を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)におけるE−E’線での断面図である。
この粉砕機51は、駆動源となるモータ60にシャフト61が接続され、シャフト61にはロータ54および分級機59が接続されている。そして、ロータ54には複数の粉砕機用部材55が固定されており、分級機59の外周には、分級機59を囲むようにガイドリング57が配置されている。そして、これらの部材は、被粉砕物を供給する供給口52,エアー入口62および粉砕物通過孔63を有するケーシング53により囲まれており、ロータ54の外周となるケーシング53の内壁に円筒状のライナー56が設けられている。
この粉砕機51を用いた被粉砕物の粉砕は、モータ60の駆動により回転するシャフト61に接続された、粉砕機用部材55の取り付けられたロータ54および分級機59を回転させて、エアー入口62からエアーを供給しながら、供給口52から被粉砕物を供給することにより、ロータ54に固定された粉砕機用部材55とライナー56との間で受ける衝撃により粉砕される。粉砕された粉体は、ガイドリング57内の分級ゾーン58に導かれ、微粉は分級機59を通過し粉砕物通過孔63から粉砕機51外に取り出される。また、分級機59を通過することができなかった粗粉は、粉砕機51内を循環しながら再度ロータ54に固定された粉砕機用部材55とライナー56との間で受ける衝撃により粉砕される。このように分級機59を通過できない粗粉は繰り返し粉砕され、設定された分級点以下の微粉のみが分級機59を通過し粉砕物通過孔63から粉砕機51外に取り出される。
この粉砕機51における粉砕機用部材55は、粉砕の衝撃が加わる部分に、被粉砕物との衝撃や摩擦により磨耗が著しいので耐磨耗性や耐衝撃性に優れた部材が用いられ、この部材を金属からなる部材に接着等により一体化され、ボルト等でロータ54に固定されている。
例えば、このような粉砕機用部材55として、粉砕機のハンマーが特許文献1に開示されている。図7は、特許文献1に開示されている粉砕機のハンマーの断面図である。図7に示す粉砕機のハンマー70は、金属製のベース部材72とセラミック衝撃部材71とからなる破砕ブロック73と、この破砕ブロック73をアーム74に固定するボルト75およびこのボルト75の頭部を覆う超硬合金製のキャップ76とにより構成されている。また、セラミック衝撃部材71には、ボルト75の頭部およびキャップ76を嵌合可能な円筒状の拡径部が凹設されている。この粉砕機のハンマー70によれば、超硬合金製のキャップ76をセラミック衝撃部材71の拡径部に嵌合接着させていることから、破砕ブロック73をアーム74に固定しているボルト75の頭部を隠蔽することができるので、ボルト75の頭部に原石の破砕粒が直接衝突して磨耗して消失するおそれを防止でき、長期間にわたって破砕作業が行なえるというものである。
また、図8は特許文献2に開示されている粉砕機のハンマーの断面図である。図8に示す粉砕機のハンマー80は、原石を打撃することによって磨耗して消失が予想されるラインXから、所定の厚みをほぼ等しく残すように後面が凹状に形成された超硬合金製の衝撃部材81と、超硬合金製の衝撃部材81の後面と嵌合するように前面が凸状に形成された金属製のベース部材82とを接着してなる破砕ブロック83と、この破砕ブロック83をアーム84に破砕ブロック83の反対側から取り付けるボルト85により構成されている。この粉砕機のハンマー80によれば、耐磨耗性や耐衝撃性に優れた超硬合金製の衝撃部材81を用いることによって、原石を打撃するときの衝撃で欠損したり割れたりすることがなく、衝撃部材81が磨耗して消失が予想されるラインXまで磨耗したときに、衝撃部材81の部分はほぼ等しい厚さで残ることとなるので、高価な超硬合金を余分に残さず無駄なく使い切ることができるというものである。
特許第2721487号 特許第2693739号
しかしながら、特許文献1に記載の粉砕機のハンマー70は、破砕ブロック73をアーム74に固定しているボルト75の頭部が超硬合金製のキャップ76により覆われているので、ボルト75の頭部に原石の破砕粒が直接衝突してボルト75の頭部が磨耗して消失するおそれを防止できるものの、原石の打撃を続けて衝撃部材71の磨耗が進行したときに、耐磨耗性や耐衝撃性に優れた超硬合金製のキャップ76が外れることによって、他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれがある。また、キャップ76が外れることによって、ボルト75の頭部が露出するため、ボルト75の頭部に原石の破砕粒が直接衝突して、衝撃によって固定が緩んだり、ボルト75が折れたりして、破砕ブロック73が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるという問題があった。
また、特許文献2に記載の粉砕機のハンマー80は、耐磨耗性や耐衝撃性に優れた超硬合金製の衝撃部材81を用いることによって、原石を打撃するときの衝撃で欠損したり割れたりすることがないものの、超硬合金製の衝撃部材81と金属製のベース部材82とがろう付けあるいは接着剤により接着されて一体化されているので、原石を打撃するときの大きな衝撃が加わり続けたときに超硬合金製の衝撃部材80が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるという問題があった。
さらに、特許文献1に記載の粉砕機のハンマー70および特許文献2に記載の粉砕機のハンマー80は、被粉砕物との衝突などによってアーム74,84と金属製のベース72,82との僅かな隙間に、粉砕された微小な粉体が入り込み、この微少な粉体が研磨剤となって、アーム74,84や金属製のベース72,82が磨耗し、磨耗が進むことによって隙間が拡がり、被粉砕物との衝突による衝撃力がボルト75,85のアーム74,84とハンマー70,80との境目部分に集中してかかり、その部分のボルト75,85が折れて破砕ブロック73,83の固定が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決すべく案出されたものであり、被粉砕物の衝撃や粉砕された微小な粉末が隙間に入り込むことによって、粉砕機用部材を構成する部材や粉砕機用部材が外れることの少ない粉砕機用部材およびこれを用いた粉砕機を提供することを目的とする。
本発明の粉砕機用部材は、筒状のセラミック部材と該セラミック部材の内側に挿入される金属部材とからなる、ロータに固定されて被粉砕物の粉砕に用いられる粉砕機用部材であって、前記金属部材は、胴部と、該胴部の一方から張り出した頭部と、前記胴部の他方の端面に配置された締結部材受入穴とを有し、前記セラミック部材は、内周面に前記頭部に対応する大径部と前記胴部に対応する小径部とを有しており、内側に前記大径部側から前記金属部材が挿入され、前記小径部側が前記ロータの一方面側に配置されて、前記ロータの他方面側から締結部材を前記締結部材受入穴に挿入して締結することによって、前記頭部で前記大径部と前記小径部との段差が押圧されて前記ロータに固定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の粉砕機用部材は、上記構成において、前記金属部材は前記ロータへの固定時に、前記頭部の端面が前記セラミック部材の前記大径部側の端面よりも内側に位置し、前記頭部の前記端面を覆う蓋部材が取り付けられることを特徴とするものである。
また、本発明の粉砕機用部材は、上記いずれかの構成において、前記金属部材は前記ロータへの固定時に、前記胴部の他方が前記セラミック部材の前記小径部側の端面よりも突出し、前記ロータの前記一方面側に設けた凹部に突出した前記胴部の他方が挿入されることを特徴とするものである。
また、本発明の粉砕機は、上記いずれかの構成の粉砕機用部材がロータに固定されていることを特徴とするものである。
本発明の粉砕機用部材によれば、筒状のセラミック部材と該セラミック部材の内側に挿入される金属部材とからなる、ロータに固定されて被粉砕物の粉砕に用いられる粉砕機用部材であって、前記金属部材は、胴部と、該胴部の一方から張り出した頭部と、前記胴部の他方の端面に配置された締結部材受入穴とを有し、前記セラミック部材は、内周面に前記頭部に対応する大径部と前記胴部に対応する小径部とを有しており、内側に前記大径部側から前記金属部材が挿入され、前記小径部側が前記ロータの一方面側に配置されて、前記ロータの他方面側から締結部材を前記締結部材受入穴に挿入して締結することによって、前記頭部で前記大径部と前記小径部との段差が押圧されて前記ロータに固定されることにより、被粉砕物の粉砕を続けたときにセラミック部材および金属部材の磨耗が進行して消失したとしても、締結部材が露出することがないので、粉砕機用部材のロータへの固定が緩みにくい。また、粉砕機の稼働による遠心力で各部材が外れるおそれは少なく、金属部材の頭部が消失するまで磨耗するか、被粉砕物を粉砕するときの衝撃を長時間繰り返し受けることによって締結部材が折れて金属部材との締結が外れない限り、粉砕機用部材を構成する各部材が外れて、粉砕機の他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれは少ない。
また、本発明の粉砕機用部材によれば、前記金属部材は前記ロータへの固定時に、前記頭部の端面が前記セラミック部材の前記大径部側の端面よりも内側に位置し、前記頭部の前記端面を覆う蓋部材が取り付けられるときには、被粉砕物が金属部材の頭部の端面に直接衝突して、金属部材が損傷したり磨耗したりすることはないので、金属部材の寿命を延ばすことが可能となり、結果、粉砕機用部材の長寿命化を図ることができる。
また、本発明の粉砕機用部材によれば、前記金属部材は前記ロータへの固定時に、前記胴部の他方が前記セラミック部材の前記小径部側の端面よりも突出し、前記ロータの前記一方面側に設けた凹部に突出した前記胴部の他方が挿入されるときには、被粉砕物との衝突による衝撃力が集中してかかるロータと粉砕機用部材との境目部分が、締結部材よりも径の大きな金属部材の胴部からなることから、より耐衝撃性が向上するので粉砕機用部材の固定が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれをさらに少なくすることができる。
また、本発明の粉砕機によれば、本発明の粉砕機用部材がロータに固定されていることにより、粉砕機用部材の固定が緩みにくく外れにくいので、長時間にわたって高い粉砕性能を維持しつつ被粉砕物の粉砕を行なうことができる。また、粉砕機用部材が外れることが少なく、他の部材に損傷を与えないので、メンテナンスが低減されて作業効率が高められるとともに、粉砕機の維持費を低減することができる。
本発明の粉砕機用部材を用いた粉砕機の実施の形態の一例を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)におけるA−A’線での断面図である。 本発明の粉砕機用部材の実施の形態の一例を示す、(a)は図1(b)におけるS部の拡大図であり、(b)は(a)におけるB−B’線での断面図である。 本発明の粉砕機用部材を構成するセラミック部材に設けられた段差の実施の形態の他の例を示す、断面図である。 本発明の粉砕機用部材の実施の形態の他の例を図2と同様の表し方で示す、(a)は模式図であり、(b)は(a)におけるC−C’線での断面図である。 本発明の粉砕機用部材の実施の形態の他の例を図2と同様の表し方で示す、(a)は模式図であり、(b)は(a)におけるD−D’線での断面図である。 従来の衝撃式の粉砕機を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)におけるE−E’線での断面図である。 従来の粉砕機用部材の断面図である。 従来の粉砕機用部材の他の例を示す、断面図である。
以下、本発明の粉砕機および本発明の粉砕機用部材を用いた粉砕機の実施の形態の例について説明する。
図1は、本発明の粉砕機用部材を用いた粉砕機の実施の形態の一例を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)におけるA−A’線での断面図である。
この粉砕機1は、駆動源となるモータ10にシャフト11が接続され、シャフト11にはロータ4および分級機9が接続されている。そして、ロータ4には複数の粉砕機用部材5が取り付けられており、分級機9の外周には、分級機9を囲むようにガイドリング7が配置されている。そして、これらの部材は、被粉砕物を供給する供給口2,エアー入口12および粉砕物通過孔13を有するケーシング3により囲まれており、ロータ4の外周となるケーシング3の内壁に円筒状のライナー6が設けられている。
この粉砕機1を用いた被粉砕物の粉砕は、モータ10の駆動により回転するシャフト11に接続された、粉砕機用部材5の取り付けられたロータ4および分級機9を回転させて、エアー入口12からエアーを供給しながら、供給口2から被粉砕物を供給し、ロータ4に固定された粉砕機用部材5とライナー6との間で受ける衝撃により粉砕される。粉砕された粉体は、ガイドリング7内の分級ゾーン8に導かれ、微粉は分級機9を通過し粉砕物通過孔13から粉砕機1外に取り出される。また、分級機9を通過することができなかった粗粉は、粉砕機1内を循環しながら再度ロータ4に固定された粉砕機用部材5とライナー6との間で受ける衝撃により粉砕される。このように分級機9を通過できない粗粉は繰り返し粉砕され、設定された分級点以下の微粉のみが分級機9を通過し粉砕物通過孔13から粉砕機1外に取り出される。
図2は、本発明の粉砕機用部材の実施の形態の一例を示す、(a)は図1(b)におけるS部の拡大図であり、(b)は(a)におけるB−B’線での断面図である。
図2に示す例の粉砕機用部材5は、筒状のセラミック部材14とセラミック部材14の内側に挿入される金属部材15とからなる、ロータ4に固定されて被粉砕物の粉砕に用いられるものである。この金属部材15は、胴部15bと、胴部15bの一方から張り出した頭部15aと、胴部15bの他方の端面に配置された締結部材受入穴15cとを有している。また、セラミック部材14は、内周面に金属部材15の頭部15aに対応する大径部14aと金属部材15の胴部15bに対応する小径部15bとを有している。また、ロータ4は、締結部材16を挿通させる締結部材挿通孔4aを有している。そして、図2(b)の断面図に示すように、セラミック部材14の大径部14a側から金属部材15が挿入され、小径部14b側がロータ4の一方面側に配置されて、ロータ4の他方面側から締結部材16を締結部材挿通孔4aに挿通し、続いて締結部材受入穴15cに挿入して締結することによって、本発明の粉砕機用部材5は、セラミック部材14の大径部14aと小径部14bとの段差Wが金属部材15の頭部15aに押圧されてロータ4に固定されることを特徴としている。
このように、ロータ4の他方面側から締結部材16を挿入して締結していることにより、被粉砕物の粉砕を続けたときにセラミック部材14および金属部材15の磨耗が進行して消失したとしても、締結部材16が露出することがないので、粉砕機用部材5のロータ4への固定が緩みにくい。
また、セラミック部材14の大径部14a側から金属部材15が挿入され、小径部14b側がロータ4の一方面側に配置されて、ロータ4の他方面側から締結部材16を締結部材受入穴15cに挿入して締結することによって、金属部材15の頭部15aでセラミック部材14に設けられた大径部14aと小径部14bとの径差により形成される段差Wが押圧されてロータ4に固定されているので、金属部材15の頭部15aが消失するまで磨耗するか、被粉砕物を粉砕するときの衝撃を長時間繰り返し受けることによって締結部材16が折れて金属部材16との締結が外れない限り、粉砕機用部材5を構成する各部材が外れて、ケーシング3やライナー6等の他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれは少ない。
さらに、粉砕機用部材5とライナー6との間で受ける衝撃による被粉砕物の粉砕を繰り返したときに、ロータ4とセラミック部材14との僅かな隙間に粉砕された微小な粉体が入り込んだとしても、従来のように粉砕された微小な粉体が入り込む僅かな隙間となるロータ4に対抗している箇所の材質が金属ではなく、耐磨耗性に優れたセラミックスからなるため、磨耗することが少ない。そのため、磨耗が進むことによって隙間が広がり、被粉砕物との衝突による衝撃力が締結部材16のロータ4と粉砕機用部材5との境目部分に集中してかかり、締結部材16が折れて粉砕機用部材5の固定が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれは少ない。
図3(a)〜(d)は、本発明の粉砕機用部材を構成するセラミック部材に設けられた段差の実施の形態の他の例を示す、断面図である。
図3(a)および(b)は、セラミック部材14に設けられた大径部14aと小径部14bとの径差により形成される段差Wが傾斜した例を示し、図3(c)は、複数の段差W1,W2を設けた例を示し、図3(d)は、段差Wに凸部を設けた例を示している。このように、金属部材15の頭部15aとセラミック部材14に設けられた大径部14aと小径部14bとの径差により形成される段差Wとの接触面積を増加させて、金属部材16と締結部材16との締結時にかかる金属部材15の頭部15aによる押圧力が高められることにより、粉砕機用部材5をロータ4に強固に固定することができる。
図4は、本発明の粉砕機用部材の実施の形態の他の例を図2と同様の表し方で示す、(a)は模式図であり、(b)は(a)におけるC−C’線での断面図である。なお、以下の図面においては、図2と同様の部材には同じ符号を用いて示す。
図4に示す例の粉砕機用部材5のように、金属部材15は、ロータ4への固定時に、頭部15aの端面がセラミック部材14の大径部14a側の端面よりも内側に位置し、頭部15aの端面を覆う蓋部材17が取り付けられていることが好ましい。蓋部材17が取り付けられているときには、被粉砕物が金属部材15の頭部15aの端面に直接衝突して、金属部材15が損傷したり磨耗したりすることはないので、金属部材15の寿命を延ばすことが可能となり、結果、粉砕機用部材5の長寿命化を図ることができる。なお、蓋部材17の材質としては、金属やセラミックなど種々の材質を用いることが可能であるが、蓋部材17の端面は露出しており、被粉砕物による衝撃を受けたり、粉砕された粉体によって摩擦したりすることから、耐磨耗性や耐衝撃性に優れた材質とすることが好適である。
なお、蓋部材17は、粉砕機用部材5とライナー6との間で受ける衝撃によってセラミック部材14が磨耗して消失が予想される以上の厚みを有していることが好ましい。これにより、蓋部材17が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれを少なくすることができる。
また、蓋部材17は、金属部材15の頭部15aおよびセラミック部材14の大径部14aと接する面で各種接合剤により取り付ければよい。あるいは、蓋部材17に雄ねじ部もしくは雌ねじ部を設け、金属部材15の頭部15aの端面に、蓋部材17に設けたねじ部に対応する、一体化可能な雄ねじ部または雌ねじ部を設けて両者をねじ締結により取り付けてもよい。さらに、セラミック部材14の大径部14aに縦溝および横溝等を設けて、蓋部材17の側面に設けた突起を縦溝および横溝等に合わせて嵌め合わせて取り付けてもよい。また、これらの取り付け方法を組み合わせて用いてもよいことはいうまでもない。
図5は、本発明の粉砕機用部材の実施の形態のさらに他の例を図2と同様の表し方で示す、(a)は模式図であり、(b)は(a)におけるD−D‘線での断面図である。
図5に示す例の粉砕機部材5のように、金属部材15は、ロータ4への固定時に、胴部15bの他方がセラミック部材14の小径部14b側の端面よりも突出し、ロータ4の一方面側に設けた凹部4bに突出した胴部15bの他方が挿入されることが好ましい。ロータ4への固定時に、金属部材15の胴部15bの他方がセラミック部材14の小径部14b側の端面よりも突出し、ロータ4の一方面側に設けた凹部4bに突出した胴部15bの他方が挿入されているときには、粉砕機1の稼働による遠心力で各部材が外れるおそれは少なくなり、また図1や図4に示すロータ4に固定された粉砕機用部材5と比較して、被粉砕物との衝突による衝撃力が集中してかかるロータ4と粉砕機用部材5との境目部分が、締結部材16よりも径の大きな金属部材15の胴部15bからなることから、より耐衝撃性が向上するので粉砕機用部材5の固定が外れて他の部材にぶつかり損傷を与えるおそれをさらに少なくすることができる。
また、粉砕機用部材5とライナー6との間で受ける衝撃による被粉砕物の粉砕を繰り返したときに、ロータ4とセラミック部材14との僅かな隙間に粉砕された微小な粉体が入り込んで磨耗が進んだとしても、ロータ4の一方面側に設けた凹部4bに金属部材15の胴部15bが挿入されていることにより、隙間が拡がるのを抑制することができる。
そして、本発明の粉砕機1は、上記いずれかの構成の本発明の粉砕機用部材5がロータ4に固定されていることにより、粉砕機用部材5の固定が緩みにくく外れにくいので、長時間にわたって高い粉砕性能を維持しつつ被粉砕物の粉砕を行なうことができる。また、粉砕機用部材5が外れることが少なく、他の部材に損傷を与えないので、メンテナンスが低減されて作業効率が高められるとともに、粉砕機の維持費を低減することができる。
次に、本発明の粉砕機用部材5を構成、または関連する各部材の材質について説明する。セラミック部材14の材質としては、イットリア,カルシア,セリア,マグネシア,ディスプロシウムなどの各種安定化剤により安定化されたジルコニア,アルミナ,イットリア,マグネシアおよびスピネルなどの酸化物セラミックスや、これらの酸化物セラミックスのいずれか2種以上の複合酸化物セラミックス、炭化珪素,窒化珪素および窒化アルミニウムなどの非酸化物セラミックスなどを用いることができ、特に、高比重かつ耐衝撃性に優れる点において、セラミック部材14の材質がジルコニアであることが好ましい。
また、本発明の粉砕機用部材5を構成する金属部材15の材質としては、ステンレス鋼(SUS),炭素鋼(S),炭素工具鋼(SK)および合金工具鋼(SKS,SKD)などを用いることができる。また、本発明の粉砕機用部材5の固定に用いられる締結部材16としては、リベットやボルトなどを用いることができるが、容易にメンテナンスが行なえる点において、ボルトが好ましく、材質としては、金属部材15と同材質とすることが好ましい。
次に、本発明の粉砕機用部材5の製造方法について説明する。
セラミック部材14の材質としてジルコニアを用いる場合は、安定化剤であるYを3モル%含み、共沈法により作製された粒径が0.1μmの市販のジルコニア1次原料を準備し、この1次原料100質量%に対し、バインダを3質量%、溶媒を100質量%、分散剤を0.5質量%計量する。そしてこれらを攪拌機内に入れて混合攪拌しスラリーとした後、噴霧造粒(スプレードライ)法にて造粒して2次原料とする。次に、この2次原料を静水圧プレス成形(ラバープレス)法や粉末プレス成形法にて所定形状に成形し、大径部14aおよび小径部14bを切削加工により形成した後、焼成炉に入れて大気雰囲気中1300〜1500℃の焼成温度で焼成する。焼成後、研削加工により最終仕上げを行なって純度95%以上のジルコニア質焼結体からなるセラミック部材14を得る。
また、金属部材15の材質としてステンレス鋼を用いる場合は、市販の棒状のステンレス鋼材を準備し、各種研削装置を用いてこのステンレス鋼材に研削加工を施して、頭部15a,胴部15bおよび締結部材受入穴15cを有する金属部材15を得る。なお、締結部材16としてボルトを用いる場合には、締結部材受入穴15cの内側面にタップや旋盤などを用いて締結部材16の形状に応じたねじ加工を施しておく。
また、締結部材16について、ボルトを用いる場合は、市販のボルトを準備して用いればよい。ただし、締結部材16に必要な長さや径など市販のもので対応ができない場合には、金属部材15と同材質の鋼材を準備し、これから締結部材受入穴15cの内径に合わせた所定外径の鋼棒を研削加工により切り出し、この鋼棒の外側面にダイスや旋盤を用いてねじ加工を施すことにより締結部材16を得ればよい。
また、ロータ4の一方面側に凹部4bを設ける場合は、フライス盤を用いて座繰り加工を施して設けてもよく、ロータ4の外径が大きく後加工が困難な場合は、あらかじめロータ4を鋳造により製造する際、成形型に凹部4bに対応する凸部を形成しておき、鋳造後に凹部4bが形成されたロータ4を得てもよい。
また、蓋部材17について、例えばセラミック部材14と同材質のジルコニアを用いて形成する場合は、セラミック部材14の製造に用いたときと同様のジルコニア2次原料を所定形状の金型に充填して粉末プレス成形法により成形した後、大気雰囲気中1300〜1500℃の焼成温度で焼成し、焼成後必要に応じて研削加工にを施すことにより得られる。
また、本発明の粉砕機用部材5のロータ4への固定については、まずセラミック部材14の内側の大径部14a側から金属部材15を挿入し、小径部14bに胴部15b、大径部14aに頭部15aを合わせて嵌める。そして、小径部14b側をロータ4の一方面側に配置して、ロータ4の他方面側から締結部材16を締結部材挿通孔4aに挿通し、続いて締結部材受入穴15cに挿入して締結することによって、金属部材15の頭部15aでセラミック部材14の大径部14aと小径部14bとの段差Wが押圧されてロータ4に固定される。
また、金属部材15の頭部15aの端面を覆う蓋部材17を取り付けるときには、例えばロータ4に固定した後に、金属部材15の頭部15aの表面およびセラミック部材14の大径部14aの内側の少なくとも一方に塗布した接着剤により蓋部材17を取り付ければよい。また、ロータ4の一方面側に凹部4bを設けたときには、セラミック部材14の内側の大径部14a側から金属部材15を挿入し、セラミック部材14の小径部14b側の端面よりも突出した胴部15bを凹部4bに挿入し、締結部材16で締結すればよい。
以上、本発明の粉砕機用部材5について、実施形態の一例について説明したが、本発明の粉砕機用部材5は上述の内容に限定されるものでなく、蓋部材17の取り付けに関し、接着以外の方法により取り付けたり、段差Wを図3に示す例のような形状にしたりするなど、その要旨を逸脱しない範囲内であれば種々変更をしてもよいことはいうまでもない。
本発明の粉砕機用部材5の実施例について以下に示す。
図2に示す本発明の粉砕機用部材5を作製してロータ4に固定し、石灰石を粉砕する試験を実施した。
まず、セラミック部材14の製造を実施した。安定化剤であるYを3モル%含み、共沈法により作製された粒径が0.1μmの市販のジルコニア1次原料を準備し、この1次原料100質量%に対し、バインダを3質量%、溶媒を100質量%、分散剤を0.5質量%計量した。そして、これらを攪拌機内に入れて混合攪拌しスラリーとした後、噴霧造粒(スプレードライ)法にて造粒して2次原料を得た。次に、この2次原料を所望の形状が得られる成形型に充填し、静水圧プレス成形法(ラバープレス)により所定形状の成形体を得た。そして、この成形体に切削加工を施して大径部14aおよび小径部14bを形成した後、焼成炉に入れて大気雰囲気中1450℃の焼成温度で焼成し、さらに研削加工により最終寸法に仕上げ本発明の粉砕機用部材5を構成するセラミック部材14を得た。
次に、金属部材15を作製した。棒状のステンレス鋼材を準備し、旋盤を用いて所定の外径の頭部15aおよび胴部15bとなるように研削加工を施した。さらに、胴部15b側にボール盤を用いて穴加工を施して、締結受入穴15cを有する金属部材22を得た。
なお、各部の寸法について、セラミック部材14は平面視したときの一辺が40mmの正方形であり、厚みが20mmである。そして、大径部14aの内径が30mm,深さが10mmであり、小径部14bの内径が20mm,深さが10mmである。また、金属部材15の頭部15aの外径は30mm,高さは10mmであり、胴部15bの外径は20mm,高さは10mmである。
次に、セラミック部材14の内側の大径部14a側から金属部材15を挿入し、小径部14bに胴部15b、大径部14aに頭部15aを合わせて嵌めた。そして、小径部14b側をロータ4の一方面側に配置して、ロータ4の他方面側から締結部材16としてM10(ねじ山の外径10mm)のボルトをロータ4に形成された締結部材挿通孔4aに挿通し、続いて締結部材受入穴15cに挿入して締結することによって、金属部材15の頭部15aでセラミック部材14の大径部14aと小径部14bとの段差Wを押圧することにより、本発明の粉砕機用部材5をロータ4に固定した。なお、本発明の粉砕機用部材5のロータ4への固定は4箇所に行なった。
また、比較例として、本発明の粉砕機用部材5と同様の2次原料およびステンレス鋼材を用いて、図7に示す形状の粉砕機用部材を作製し、別の粉砕機のロータ4にボルトを用いて固定し、ボルトの頭部をジルコニア質焼結体からなる厚み2mmのキャップで覆った。なお、寸法については、平面視したときの一辺が40mmの正方形であり、セラミックス部分と金属部分とを重ね合わせた厚みは20mmとした。
次に、本発明の粉砕機用部材5および比較例の粉砕用部材をそれぞれロータ4に固定したそれぞれの粉砕機を用いて石灰石を粉砕する試験を実施した。粉砕は、ロータ4を所定の回転数にて回転させながら、石灰石1トンを供給口2より順次投入することにより実施し、粉砕後の本発明の粉砕機用部材5および比較例の粉砕用部材の磨耗状態や固定の緩みについて確認した。なお、各粉砕機には粉砕性能の低下がないかを目視で確認できるように、分級機を通過した粉砕された石灰石を計量し、重量の表示機能を有する計りを取り付けた。
その結果、比較例の粉砕機用部材をロータ4に固定した粉砕機では、半分の処理量を過ぎた辺りから粉砕性能の低下が見られた。そして、全体の70%を粉砕したところで粉砕性能が著しく低下したため、粉砕を終了して比較例の粉砕機用部材を確認したところ、セラミックス部分が磨耗して、キャップが外れボルトが露出しておりボルトに磨耗が見られた。また、露出したボルトに被粉砕物である石灰石が衝突したために、比較例の粉砕機用部材の固定に緩みを生じていた。また、設置4箇所のうち、1箇所は比較例の粉砕機用部材の固定が外れており、ライナー6やケーシング3に比較例の粉砕機用部材がぶつかったと思われる損傷箇所があった。
これと比較して、本発明の粉砕機用部材5をロータに固定した粉砕機については、粉砕性能の若干の低下が見られたものの粉砕を終了させることができた。また、粉砕後の粉砕機用部材5の確認において、セラミック部材14および金属部材15の一部が磨耗により消失していたものの、粉砕機用部材5の固定に緩みを生じることはなく、4箇所に固定した粉砕機用部材5はロータ4から外れていなかった。
次に、図4に示す蓋部材17を取り付けた本発明の粉砕機用部材5を作製してロータ4に固定し、実施例1と同様に石灰石を粉砕する試験を実施した。
まず、セラミック部材14については、実施例1で作製した本発明の粉砕機用部材5と同様の2次原料を用いて同様の方法で作製した。次に、金属部材15については、頭部15aの高さを5mmとした以外は、実施例1と同様のステンレス鋼材を用いて、同様の加工方法で作製した。
また、蓋部材17は、セラミック部材14と同様の2次原料を用いて、所望の形状が得られる成形型に充填し、粉末プレス成形法にて所定形状に成形した。成型後の工程については、実施例1と同様の製造方法により作製し、外径が30mmであり、高さが5mmの蓋部材17を得た。そして、実施例1で作製した本発明の粉砕機用部材5と同様の手順にてロータ4に固定し、金属部材15の頭部15aの端面の表面に樹脂系接着剤を塗布して、頭部15aを覆う蓋部材17を取り付けた。なお、締結部材16については、実施例1と同様にM10のボルトを用いた。
そして、蓋部材17を取り付けた本発明の粉砕機用部材5をロータ4に固定した粉砕機を用いて、実施例1と同様に、石灰石1トンを粉砕したところ、蓋部材17により金属部材15が覆われていることから、金属部材15は磨耗しておらず、固定も緩んでいないことが確認された。
次に、図5に示す本発明の粉砕機用部材5を作製してロータ4に固定し、実施例1と同様に石灰石を粉砕する試験を実施した。
まず、セラミック部材14については、実施例2で作製した本発明の粉砕機用部材5と同様の2次原料を用いて同様の方法で作製した。次に、金属部材15については、胴部15aの高さを20mmとした以外は、実施例2と同様のステンレス鋼材を用いて、同様の加工方法で作製した。また、蓋部材17については、実施例2と同様の2次原料を用いて同様の方法で作製した。
また、ロータ4については、締結部材挿通孔4aを形成した箇所に、フライス盤を用いて座繰り加工を施し、内径が20mm,深さが10mmの凹部4bを設けた。そして、セラミック部材14の内側の大径部14a側から金属部材15を挿入し、小径部14b側の端面から突出した胴部15bをロータ4の一方面側に設けた凹部4bに挿入した。次に、ロータ4の他方面側からM10のボルトを締結部材挿通孔4aに挿通し、続いて締結部材受入穴15cに挿入して締結した。次に、金属部材15の頭部15aの端面の表面に樹脂系接着剤を塗布して、頭部15aを覆う蓋部材17を取り付け、図5に示す本発明の粉砕機用部材5を得た。
そして、図5に示す本発明の粉砕機用部材5をロータ4に固定した粉砕機を用いて、実施例1と同様に、石灰石1トンを粉砕したところ、粉砕性能の若干の低下が見られたものの粉砕を終了させることができた。また、粉砕後の粉砕機用部材5の確認において、セラミック部材14および蓋部材17の一部が磨耗により消失していたものの、粉砕機用部材5の固定に緩みを生じることはなかった。
さらにここで、実施例1の試験実施後の図2に示す本発明の粉砕機用部材5と、実施例3の試験実施後の図5に示す本発明の粉砕機用部材5とについて、被粉砕物である石灰石との衝突による衝撃力が集中してかかるロータ4との境目部分の確認を行なった。それぞれのセラミック部材14の小径部14b側の磨耗度合いに差は見られなかったものの、図2に示す本発明の粉砕機用部材5については、金属部材15の胴部15bの端面にも磨耗が見られ、粉砕された微小な粉体が締結部材16であるボルトにも付着していた。これに対し、図5に示す本発明の粉砕機用部材5は、ロータ4の一方面側に設けた凹部4bに金属部材15の胴部15bが挿入されていることにより、粉砕された微小な粉体の進入は妨げられ、隙間が拡がるのを抑制できることがわかった。そのため、図5に示す本発明の粉砕機用部材5の方が、長時間にわたって粉砕を継続できることが確認された。
これらの実施例1〜実施例3の結果から、本発明の粉砕機用部材5がロータ4に固定されている本発明の粉砕機1は、粉砕機用部材5の固定が緩みにくく外れにくいので、長時間にわたって高い粉砕性能を維持しつつ被粉砕物の粉砕を行なえることがわかった。また、粉砕機用部材5が外れることが少なく、他の部材に損傷を与えないので、メンテナンスが低減されて作業効率が高められるとともに、粉砕機の維持費を低減することができることがわかった。
1:粉砕機
4:ロータ
4a:締結部材挿通孔
4b:凹部
5:粉砕機用部材
14:セラミック部材
14a:大径部
14b:小径部
15:金属部材
15a:頭部
15b:胴部
15c:締結部材受入穴
16:締結部材
17:蓋部材
W:段差

Claims (4)

  1. 筒状のセラミック部材と該セラミック部材の内側に挿入される金属部材とからなる、ロータに固定されて被粉砕物の粉砕に用いられる粉砕機用部材であって、前記金属部材は、胴部と、該胴部の一方から張り出した頭部と、前記胴部の他方の端面に配置された締結部材受入穴とを有し、前記セラミック部材は、内周面に前記頭部に対応する大径部と前記胴部に対応する小径部とを有しており、内側に前記大径部側から前記金属部材が挿入され、前記小径部側が前記ロータの一方面側に配置されて、前記ロータの他方面側から締結部材を前記締結部材受入穴に挿入して締結することによって、前記頭部で前記大径部と前記小径部との段差が押圧されて前記ロータに固定されることを特徴とする粉砕機用部材。
  2. 前記金属部材は、前記ロータへの固定時に、前記頭部の端面が前記セラミック部材の前記大径部側の端面よりも内側に位置し、前記頭部の前記端面を覆う蓋部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機用部材。
  3. 前記金属部材は、前記ロータへの固定時に、前記胴部の他方が前記セラミック部材の前記小径部側の端面よりも突出し、前記ロータの前記一方面側に設けた凹部に突出した前記胴部の他方が挿入されることを特徴とする請求項1または2に記載の粉砕機用部材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の粉砕機用部材がロータに固定されていることを特徴とする粉砕機。
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