JP5534232B2 - 重合体粒子の水分散体およびその製造方法 - Google Patents
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[2] 重合体粒子の粒子径の変動係数CVが30〜50%であることを特徴とする[1]に記載の重合体粒子の水分散体。
[3] 相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離を施したときに沈降する重合体粒子の質量が、全重合体粒子質量の65%未満であることを特徴とする[1]または[2]に記載の重合体粒子の水分散体。
[4] 相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離を施して重合体粒子を沈降させ、次いで周波数45kHzで10分間超音波振動を加えた時に再度分散する重合体粒子の質量が沈降した重合体粒子の質量の50%以上である請求項[1]から[3]のいずれかに記載の重合体粒子の水分散体。
[5] 水に対する溶解性が3質量%未満で炭素−炭素二重結合が3個以上であるビニル系単量体を3〜60質量%含有し、かつ、水に対する溶解性が3質量%未満であるビニル系単量体を前記単量体を含めて90〜100質量%含有する単量体混合物を、全単量体質量に対して0.001〜0.1質量%の水溶性アゾ系開始剤の存在下、油溶性重合開始剤を用いて水中で懸濁重合することを特徴とする体積平均粒子径が1〜5μmである重合体粒子の水分散体の製造方法。
フロー式粒子像分析装置(FPIA−3000S:シスメックス(株)製)を用い、以下の条件によって測定したデータを体積基準、粒子径限定無し、粒子径上限定無しで整理したときの円相当径の平均値を体積平均粒子径とする。また、粒子径分布から粒子径の変動係数CVを求める。
分散媒:水と界面活性剤(パーティクルシース:シスメックス(株)製)の混合溶液
測定モード:HPF
有効解析数:30000
撹拌して均一分散させた分散液試料約1gを精秤し(W1[g])、次いで120℃、60分間加熱して蒸発乾固させ、質量を測定する(W2[g])。次式により固形分[%]を算出する。
固形分[%]=(W2/W1)×100
撹拌して均一分散させた分散液試料30gを試験管に入れ、卓上遠心分離機(KS−8000:久保田商事(株)製)を用いて、相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離する。上澄み液を約1g採取し、質量を測定する(W3[g])。次いで、かかる上澄み液を120℃、60分間加熱して蒸発乾固させた後、質量を測定する(W4[g])。以上の測定結果および上記の固形分測定の結果から、次式により沈降性[%]を算出する。この数値が低いほど分散安定性が良好である。
沈降性[%]=(W2/W1−W4/W3)/(W2/W1)×100
撹拌して均一分散させた分散液試料30gを試験管に入れ、卓上遠心分離機(KS−8000:久保田商事(株)製)を用いて、相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離する。遠心分離後の試験管を超音波洗浄器(Bransonic B-220:BRANSON社製、周波数45kHz)に入れ、10分間振動を加えた後に、試験管を逆さにして10分間静置する。試験管より流れ出た再分散液約1gを採取し、質量を測定する(W5[g])。次いで、かかる再分散液を120℃、60分間加熱して蒸発乾固させた後、質量を測定する(W6[g])。以上の測定結果と上記の固形分測定および沈降性測定の結果から、次式により再分散性[%]を算出する。この数値が高いほどハードケーキが形成されにくく再分散性が良好である。
再分散性[%]=[1−{(W2/W1−W6/W5)/(W2/W1−W4/W3)}]×100
水700部にポリビニルアルコール13.5部を溶解させる。次いで、メタクリル酸メチル270部、エチレングリコールジメタクリレート15部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート15部からなる単量体混合物に2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3部を溶解させたものを添加し、回転刃式ホモジナイザーを用いて単量体液滴を分散させる。次いで、2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド0.03部を添加し、撹拌しながら50℃で2時間反応させることで、実施例1の重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル270部、エチレングリコールジメタクリレート21部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート9部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル240部、エチレングリコールジメタクリレート30部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート30部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル210部、エチレングリコールジメタクリレート45部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル210部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート90部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル270部、エチレングリコールジメタクリレート15部、トリメチロールプロパントリメタクリレート15部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドを用いないこと以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドの添加量を0.015部とすること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドの添加量を0.09部とすること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
水650部にポリビニルアルコール15.75部を溶解させる。次いで、メタクリル酸メチル315部、エチレングリコールジメタクリレート17.5部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート17.5部からなる単量体混合物に2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.5部を溶解させたものを添加し、回転刃式ホモジナイザーを用いて単量体液滴を分散させる。次いで、2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド0.035部を添加し、撹拌しながら50℃で2時間反応させることで、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
水800部にポリビニルアルコール9部を溶解させる。次いで、メタクリル酸メチル180部、エチレングリコールジメタクリレート10部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート10部からなる単量体混合物に2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2部を溶解させたものを添加し、回転刃式ホモジナイザーを用いて単量体液滴を分散させる。次いで、2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジサルフェートジハイドレート0.02部を添加し、撹拌しながら50℃で2時間反応させることで、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
単量体混合物として、メタクリル酸メチル270部、エチレングリコールジメタクリレート27部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート3部からなる単量体混合物を用いること以外は実施例1と同様にして、重合体粒子の水分散体を得た。得られた水分散体の評価結果を表1に示す。
2,2’−アゾビス−[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライドの添加量を0.6部とすること以外は実施例1と同様にして重合を行ったが、重合中に粒子が凝集、沈降して、水分散体を得ることはできなかった。
Claims (5)
- 水に対する溶解性が3質量%未満で炭素−炭素二重結合が3個以上であるビニル系単量体を3〜60質量%含有し、かつ、水に対する溶解性が3質量%未満であるビニル系単量体を前記単量体を含めて90〜100質量%含有する単量体混合物を、全単量体質量に対して0.001〜0.1質量%の水溶性アゾ系開始剤の存在下、油溶性重合開始剤を用いて水中で懸濁重合して得られる重合体粒子の水分散体であって、該重合体粒子の体積平均粒子径が1〜5μmである重合体粒子の水分散体。
- 重合体粒子の粒子径の変動係数CVが30〜50%であることを特徴とする請求項1に記載の重合体粒子の水分散体。
- 相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離を施したときに沈降する重合体粒子の質量が、全重合体粒子質量の65%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の重合体粒子の水分散体。
- 相対遠心加速度1520Gで10分間遠心分離を施して重合体粒子を沈降させ、次いで周波数45kHzで10分間超音波振動を加えた時に再度分散する重合体粒子の質量が沈降した重合体粒子の質量の50%以上である請求項1から3のいずれかに記載の重合体粒子の水分散体。
- 水に対する溶解性が3質量%未満で炭素−炭素二重結合が3個以上であるビニル系単量体を3〜60質量%含有し、かつ、水に対する溶解性が3質量%未満であるビニル系単量体を前記単量体を含めて90〜100質量%含有する単量体混合物を、全単量体質量に対して0.001〜0.1質量%の水溶性アゾ系開始剤の存在下、油溶性重合開始剤を用いて水中で懸濁重合することを特徴とする体積平均粒子径が1〜5μmである重合体粒子の水分散体の製造方法。
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