JP5533244B2 - 電流センサ - Google Patents
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Description
つまり、MREおよびバイアス磁石の取付位置がずれると、外乱磁界の影響を打ち消すことができず、検出精度が低下するおそれのあることが分かった。
したがって、第1の磁気抵抗素子の取付位置が、第1のバイアス磁石のS極の中心およびN極の中心を結ぶ線と直交する方向にずれた場合であっても、第1の磁気抵抗素子に備えられた磁気抵抗に印加される磁束の磁化容易軸に対する入射角度が変化しないため、電路を挾んで配置された1対のMREおよび1対のバイアス磁石のペア性が崩れるおそれがない。第2の磁気抵抗素子および第2のバイアス磁石についても同様である。
つまり、磁気抵抗素子およびバイアス磁石の取付位置の誤差による検出精度の低下を少なくすることができる。
この発明に係る実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係る電流センサの概略構成を示す平面説明図であり、図2は、図1のA−A矢視断面図である。
電流センサ50は、基板51を備えており、その基板51には、基板51の表面51aおよび裏面51bを貫通するスリット52が形成されている。スリット52には、被検出電流Iが流れるバスバー90が挿通されている。バスバー90は、たとえば、車両に搭載されたバッテリーと接続されており、そのバッテリーから供給される電源を所定の電気回路へ供給する。
次に、磁界の分布とMREの位置関係について図を参照して説明する。図4は、バイアス磁石31,32およびバスバー90から発生する磁界の分布を示す説明図である。図5は、バイアス磁石31から発生するバイアス磁界の分布を拡大して示す説明図である。図6は、各MREを構成する磁気抵抗の配置を示す説明図である。図7は、各MREに発生する磁気ベクトルの説明図である。
次に、電流センサ50の主な電気的構成について、それを示す図8を参照して説明する。
次に、本願発明者が、本願発明の効果について行った検証結果について説明する。本願発明者は、外乱磁界の影響についてシミュレーションを行った。このシミュレーションでは、従来の電流センサ70と、本願発明の電流センサ50とを用いた。そして、外乱磁界を0から0.5mTまで増大させたときの電流センサにより検出された電流値の実際の電流値に対する誤差(誤差電流(%))の大小を比較した。
つまり、本願発明の電流センサ50の方が、従来の電流センサ70よりも外乱磁界による影響が小さいことが分かった。
(1)上述した第1実施形態の電流センサ50は、MRE21,22およびバイアス磁石31,32が、MREの磁気抵抗形成平面とバイアス磁石の磁極中心間平面とが平行になるように配置されているため、バイアス磁石のN極から発生する磁束同士が平行になっている一様な分布のバイアス磁界をMREに印加することができる。
したがって、MREの取付位置が、バイアス磁石の磁極中心間を結ぶ線と直交する方向にずれた場合であっても、MREに備えられた磁気抵抗Ra〜Rdに印加されるバイアス磁界の磁化容易軸に対する入射角度が変化しないため、バスバー90を挾んで配置された1対のMRE21,22および1対のバイアス磁石31,32のペア性が崩れるおそれがない。
つまり、MREおよびバイアス磁石の取付位置の誤差による検出精度の低下を少なくすることができる。
次に、この発明の第2実施形態について図を参照して説明する。図12は、この実施形態に係る電流センサの断面図であり、(a)はMRE21,22を取付ける前の断面図、(b)はMRE21,22を取付けた後の断面図である。
次に、この発明の第3実施形態について図を参照して説明する。図13は、この実施形態に係る電流センサの断面図であり、(a)はバイアス磁石31,32を取付ける前の断面図、(b)はバイアス磁石31,32を取付けた後の断面図である。
次に、この発明の第4実施形態について図を参照して説明する。図14は、この実施形態に係る電流センサの断面図である。
図15は、第4実施形態の変更例に係る電流センサの断面図である。同図に示すように、基板51の表面51aにバイアス磁石の位置決め用凹部51eを形成し、MREを直上に固定したバイアス磁石31,32を各位置決め用凹部51eに嵌め込んで固定しても良い。また、各バイアス磁石を位置決め用凹部51eに嵌め込んで固定した後に各バイアス磁石の直上にMREを密着固定しても良い。この構成を用いれば、前述した第4実施形態の効果に加えて、取付け作業効率を高めることができるという効果を奏することもできる。
(1)MRE21,22と基板51上の回路との接続方法としてワイヤボンディングに代えてフリップチップ接続を用いることもできる。この接続方法を用いれば、MREの実装面積を小さくできる。また,配線が短いためにMREの電気的特性を向上させることもできる。
22・・MRE(第2の磁気抵抗素子)、21c,22c・・中点、
31・・バイアス磁石(第1のバイアス磁石)、31a・・磁極中心間平面、
32・・バイアス磁石(第2のバイアス磁石)、50・・電流センサ、
51・・基板、51c〜51e・・位置決め用凹部、52・・スリット、
53・・差動増幅回路、90・・バスバー、Ra〜Rd・・磁気抵抗。
Claims (11)
- 被検出電流が流れる電路を挾んで配置された第1および第2の磁気抵抗素子と、前記第1の磁気抵抗素子にバイアス磁界を与える第1のバイアス磁石と、前記第2の磁気抵抗素子にバイアス磁界を与える第2のバイアス磁石とを備えており、前記第1および第2の磁気抵抗素子の検出信号の差分を出力するように構成された電流センサであって、
前記第1および第2のバイアス磁石は、それぞれ自身のS極の中心およびN極の中心を結ぶ線が前記被検出電流の流れる方向と直交し、かつ、同じ磁極同士が相対向するように配置されており、
前記第1の磁気抵抗素子は、自身が有する磁気抵抗の磁化容易軸を含む平面と前記第1のバイアス磁石のS極の中心およびN極の中心を結ぶ線を含む平面とが平行になるように配置されており、
前記第2の磁気抵抗素子は、自身が有する磁気抵抗の磁化容易軸を含む平面と前記第2のバイアス磁石のS極の中心およびN極の中心を結ぶ線を含む平面とが平行になるように配置されていることを特徴とする電流センサ。 - 前記第1の磁気抵抗素子および第1のバイアス磁石は基板を挾んで設けられており、前記第2の磁気抵抗素子および第2のバイアス磁石も基板を挾んで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 前記第1のバイアス磁石は基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられており、前記第2のバイアス磁石も基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
- 前記第1の磁気抵抗素子は基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられており、前記第2の磁気抵抗素子も基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電流センサ。
- 前記第1の磁気抵抗素子は基板上に設けられた前記第1のバイアス磁石と密着して設けられており、前記第2の磁気抵抗素子は基板上に設けられた前記第2のバイアス磁石と密着して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 前記第1のバイアス磁石は基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられており、前記第2のバイアス磁石も基板上に形成された位置決め用の凹部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電流センサ。
- 前記第1の磁気抵抗素子の中心および第1のバイアス磁石の中心が同軸上に配置されており、前記第2の磁気抵抗素子の中心および第2のバイアス磁石の中心も同軸上に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の電流センサ。
- 前記第1のバイアス磁石の面積が前記第1の磁気抵抗素子よりも大きく、前記第2のバイアス磁石の面積が前記第2の抵抗素子よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の電流センサ。
- 前記電路は、前記基板に貫通形成された空間に挿通されていることを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか1つに記載の電流センサ。
- 前記第1および第2の磁気抵抗素子が出力する各検出信号は、振幅が同一で、かつ、位相が90°異なることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の電流センサ。
- 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、複数の磁気抵抗から成るブリッジ回路を構成しており、
前記ブリッジ回路の2つの中点から出力される各検出信号を差動増幅して出力する差動増幅回路を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の電流センサ。
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