JP5532461B1 - 踵部の貼着装置及び貼着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】踵部が比較的深く且つ拡幅してもドーム状となって簡単に平坦化しない靴下であっても、踵部に貼着した非透湿性フィルムに皺ができ難く、且つ貼着工程を簡単化できる踵部の貼着装置を提供する。
【解決手段】一面側が接着面の非透湿性フィルムを靴下の踵部に貼着する貼着装置であって、平坦面に開口し、内壁面を踵部の形状に倣って形成した凹部の内壁面に、凹部の開口部面積よりも広い非透湿性フィルムを、前記接着面が踵部に当接した状態で減圧吸着する板状部材と、非透湿性フィルムのうち、凹部の開口部周縁部の部分を靴下の対応する部分に部分的に加熱圧着するように、凹部の開口部に対応する部分に貫通穴を形成した加熱板と、加熱板の貫通穴を通過し、凹部の内壁面に減圧吸着した状態で踵部と非透湿性フィルムとの全面を加熱圧着する加熱柱状体とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は靴下の踵部に、一面側が接着面に形成された非透湿性フィルムを貼着する踵部の貼着装置及び貼着方法に関するものである。
足の踵部の乾燥による角質化等を防止すべく、靴下の踵部に非透湿性フィルムを貼着することが行われている。例えば、下記特許文献1には、融点の異なる2枚のポリウレタン樹脂フィルムのうち融点の高いフィルムを離型紙側に、融点の低い側のフィルムを接着層として積層した積層体を、前記接着層をストッキングの踵部の内面側又は外面側に当てがい、押圧面の中央部に浅い凹部が形成された熱板を離型紙側に押当てることにより、前記積層体の周縁部を強接着させると共に、当該周縁部に囲まれた中央部を弱接着させることが記載されている。また、下記特許文献2には、靴下の踵部の内面側に、融点の低い側のフィルムを接着層として重ねた2枚のポリウレタン樹脂フィルムの積層体を、周縁部を強接着、中央部を弱接着で接着すると共に、接着した前記積層体部分を加熱軟化させ足型に合せて冷却し立体化することが記載されている。
特開2006−45705号公報 実用新案登録第3129461号公報
前掲の特許文献1によれば、踵部の出張が比較的浅く且つ拡幅することによって簡単に平坦化できるストッキングには適しているが、踵部の出張が比較的深く且つ拡幅してもドーム状となって平坦化し難いスポーツ用の靴下に適用すると、踵部に貼着した非透湿性フィルムに皺ができやすい。また、特許文献2によれば、踵部の比較的深い靴下にも適用できるが、靴下の踵部に貼着した非透湿性フィルムの接着剤を加熱軟化させて足型に合せて冷却し立体化することを要し、貼着工程が複雑化する。更に、非透湿性フィルムの接着剤としては、再加熱で軟化するもの、例えば熱可塑性接着剤に限定され、再加熱で軟化し難い熱硬化性接着剤を用いることができない。
そこで、本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、踵部が比較的深く且つ拡幅してもドーム状となって簡単に平坦化しない靴下であっても、踵部に貼着した非透湿性フィルムに皺ができ難く、且つ貼着工程を簡単化できる踵部の貼着装置及び貼着方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた本発明は、一面側が接着面に形成された非透湿性フィルムを、靴下の踵部に貼着する貼着装置であって、平坦面に開口され、内壁面が前記靴下の踵部の形状に倣って形成された凹部の内壁面に、前記凹部の開口部面積よりも広い前記非透湿性フィルムを、前記接着面が前記踵部に当接した状態で減圧吸着する吸着部材と、前記非透湿性フィルムのうち、前記凹部の開口部周縁部に位置する部分を前記靴下の対応する部分を部分的に加熱圧着するように、前記凹部の開口部に対応する部分に貫通穴が形成された部分加熱圧着部材と、前記部分加熱圧着部材の前記貫通穴を通過し、前記凹部の内壁面に減圧吸着した状態で前記踵部と前記非透湿性フィルムとの全面を加熱圧着する全面加熱圧着部材とを具備することを特徴とする踵部の貼着装置である。
前記踵部の貼着装置において、前記吸着部材を、前記凹部の内壁面に、内部に形成された減圧可能の空間部と連通する少なくとも1個の貫通孔が開口されている板状部材とすることにより、靴下の踵部と非透湿性フィルムとを凹部の内壁面に簡単に減圧吸着できる。
前記部分加熱部材を、前記吸着部材の前記平坦面に当接可能に設け、前記凹部の開口部に対応する部分に前記貫通穴を形成した加熱板とすることにより、凹部の開口部周縁部に位置する非透湿性フィルムの部分を靴下の対応する部分に部分的に簡単に加熱圧着できる。
前記全面加熱圧着部材を、先端部が前記凹部の内壁面形状に倣って形成されている加熱柱状体とし、前記加熱柱状体に装着し、前記部分加熱部材に対して接離方向に移動可能に設けた可動板と、前記部分加熱部材との間に設け、前記可動板を前記部分加熱部材から離間する方向に付勢する付勢部材と、前記可動板を前記付勢部材の付勢力に抗して前記部分加熱部材の方向に押圧するプレス装置とを具備することにより、凹部の内壁面に減圧吸着された踵部と非透湿性フィルムとの全面を、凹部の開口部周縁部に位置する非透湿性フィルムを部分的に加熱圧着した圧着力よりも高圧で加熱圧着できる。
前記吸着部材を、前記靴下内に挿入して前記靴下を拡幅する拡幅板とすることによって、吸着部材の凹部を覆う靴下の踵部の呈するドーム状を可及的に小さくできる。
或いは前記吸着部材の前記凹部の開口面側に、前記凹部の開口部に相当する部分に形成した穴に前記踵部が対応するように前記靴下を挿入して拡幅された拡幅板を載置することによって、踵部に非透湿性フィルムを貼着した靴下の取り出し等を簡単に行うことができる。
前記全面加熱圧着部材を、前記部分加熱部材から延出したガイド部材に沿って上下動可能に設けることにより、前記可動板の上下動をスムーズに行うことができる。
前記吸着部材の前記凹部を含む部分を着脱自在とすることによって、靴下の踵部の形状に応じて凹部の内壁面形状を適宜変更できる。
また、本発明は、吸着部材の平坦面に開口し、靴下の踵部の形状に倣って形成された凹部の内壁面に、前記凹部の開口部面積よりも広く且つ一面側を接着面に形成した非透湿性フィルムを、前記接着面が前記踵部に当接した状態で減圧吸着しつつ、前記非透湿性フィルムのうち、前記凹部の開口部周縁部に位置する部分を前記靴下の対応する部分に部分加熱圧着した後、前記凹部の内壁面に減圧吸着した状態で前記踵部と前記非透湿性フィルムとを全面加熱圧着することを特徴とする踵部の貼着方法である。
前記踵部の貼着方法において、前記吸着部材が板状部材であって、前記板状部材を前記靴下内に挿入し、前記靴下を拡幅した状態で前記板状部材の前記凹部に位置する前記踵部に前記非透湿性フィルムの接着面を当接することにより、前記板状部材の凹部を覆う靴下の踵部の呈するドーム状を可及的に小さくできる。
或いは、前記靴下を、前記吸着部材の前記凹部の開口部に相当する部分に穴が形成されている拡幅板に挿入し、前記靴下を拡幅した状態で前記吸着部材の前記平坦面側に載置することにより、踵部に非透湿性フィルムを貼着した靴下の取り出し等を簡単に行うことができる。
前記全面加熱圧着の圧着力を、前記部分加熱圧着の圧着力よりも高圧とすることにより、踵部に非透湿性フィルムの全面を確実に貼着できる。
本発明によれば、靴下の踵部に非透湿性フィルムを貼着する際には、靴下の踵部に接着面が当接した状態で非透湿性フィルムを、吸着部材の平坦面に開口し、踵部の形状に倣って形成された凹部の内壁面に踵部と共に減圧吸着する。これによって、吸着部材の凹部の開口部をドーム状に覆う靴下の踵部は非透湿性フィルムと共に凹部の内壁面に倣って皺を形成することなく減圧吸着される。このように減圧吸着されている非透湿性フィルムのうち、凹部の開口部周縁部に位置する部分を靴下の対応する部分に部分加熱圧着し、踵部と非透湿性フィルムとを更に一層凹部内壁面に減圧吸着する。次いで、吸着部材の凹部の内壁面に皺を形成することなく減圧吸着した状態の踵部と非透湿性フィルムとを全面加熱圧着し、非透湿性フィルムを踵部に確実に貼着する。得られた靴下は、その踵部に非透湿性フィルムが皺なく貼着されているものであり、外観も良好なものである。また、非透湿性フィルムが踵部に充分に貼着されており、耐洗濯性も良好である。
本発明に係る貼着装置の一例を示す斜視図である。 図1に示す貼着装置の断面図である。 貼着装置の板状部材に靴下を挿入した状態を示す部分断面図である。 板状部材に挿入した靴下の踵部と非透湿性フィルムとを凹部の内壁面に減圧吸着した状態を示す部分断面図である。 非透湿性フィルムの凹部の開口部周縁部の部分を部分加熱圧着する状態を示す部分断面図及び拡大部分断面図である。 図6(a)は加熱柱状体の先端部が板状部材の凹部内に進入した状態を示す部分断面図及び図6(b)は凹部の内壁面に減圧吸着した踵部と非透湿性フィルムとの全面加熱圧着する状態を示す拡大部分断面図である。 本発明に係る貼着装置の他の例を示す部分断面図である。 板状体の他の例を示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る踵部の貼着装置の一例を図1及び図2に示す。図1は踵部の貼着装置の斜視図であり、図2はその断面図である。図1及び図2に示す貼着装置は、吸着部材、部分加熱部材及び全面加熱部材を具備する。吸着部材としては、先端部が先細に形成されている板状部材10が用いられている。板状部材10の平坦面には、内壁面が靴下の踵部の形状に倣って形成された凹部12が開口されている。この板状部材10内には、図2に示すように空間部14が、真空ポンプとチューブ16で連結されて減圧可能に形成されている。この凹部12の内壁面には、空間部14と凹部12とを連結する複数個の貫通孔12aが開口されている。この貫通孔12aは直径2mmで貫通孔12a間のピッチは4mmである。
部分加熱部材としては、加熱板18が用いられている。加熱板18は、板状部材10の凹部12が開口された平坦面に当接可能であって、板状部材10の凹部12の開口部に対応する位置に、凹部12の開口径と同径の貫通穴18aが形成されている。加熱板18の側面からは、内装されているヒータ(図示せず)に連結された電気配線18bが引き出されている。
全面加熱圧着部材としては、加熱柱状体20が用いられている。加熱柱状体20は、加熱板18の貫通穴18aに挿通可能の先端部20aが、板状部材10の凹部12の内壁面形状に倣って形成されている。加熱柱状体20内には、図2に示すようにヒータ20bが内装されており、その後端面から電気配線20c引き出されている。この加熱柱状体20の後端面には、可動板22が装着されている。可動板22は、加熱板18に対して接離方向に移動可能に設けられおり、加熱板18に立設された複数本の棒状のガイド24にガイドされて移動する。更に、加熱板18と可動板22との間には、可動板22と加熱板18との間の各ガイド24に付勢部材としてのバネ24aが挿入されており、可動板22を加熱板18との間を離間する方向に付勢している。この可動板22は、プレス装置(図1)によってバネ24aの付勢力に抗して加熱板18の方向に押圧可能に設けられている。このようなプレス装置による可動板22の押圧によって、加熱柱状体20の先端部20aは加熱板18の貫通穴18aを通過して板状部材10の凹部12の内壁面と当接して押圧できる。
図1及び図2に示す貼着装置を用いて靴下の踵部の内面に非透湿性フィルムを貼着する際には、図3に示すように、板状部材10に靴下30を裏返して挿入し靴下30を拡幅する。その際に、靴下30を板状部材10の先細に形成された先端部側から挿入し、板状部材10の凹部12の開口部を踵部30aで覆うように、靴下30の位置調整を行う。凹部12の開口部を覆う踵部30aはドーム状に突出する。かかる踵部30aに、接着面が当接するように非透湿性フィルム32を載置する。非透湿性フィルム32は、板状部材10の凹部12の開口部面積よりも広いものである。
非透湿性フィルム32としては、ウレタン等の弾性樹脂からなる非透湿層の一面側が、全面又は散点状に接着剤としてのホットメルト樹脂が塗布された接着面に形成されているものを用いることができる。特に、図3の部分拡大図に示すように、ポリウレタン等の弾性樹脂からなる非透湿層32aの一面側が全面又は散点状に接着剤としてポリウレタンホットメルト樹脂が塗布された接着層32bに形成され、且つ非透湿層32aの他面側が天然繊維、半合成繊維或いは合成繊維から成るニット層32cに形成された非透湿性フィルム32を好適に用いることができる。この非透湿性フィルム32を踵部30aに貼着した靴下30は、足に履いたとき、非透湿性フィルム32のニット層32cが踵に接触し、靴下30の履き心地が良好である。
図3に示すように凹部12の開口部がドーム状に突出する踵部30aで覆われている状態で、図1に示す真空ポンプを駆動し、板状部材10の空間部14を10〜20kPa程度の減圧状態とする。このように空間部14を減圧状態とすることにより、踵部30aは、接着面が踵部30aに当接するように載置された非透湿性フィルム32と共に、図4に示すように凹部12の内壁面に皺を生じることなく減圧吸着される。また、非透湿性フィルム32の周縁部は、凹部12の開口部周縁の平坦面に位置する靴下30の部分に当接する。
板状部材10の凹部12の内壁面に、踵部30aに接着面が当接状態で減圧吸着された非透湿性フィルム32に、図5(a)に示すように加熱板18を載置する。非透湿性フィルム32に載置された加熱板18には、図5(b)に示すように、凹部12の開口部に対応する部分に貫通穴18aが形成されており、非透湿性フィルム32の凹部12の開口部周縁部のみを部分加熱圧着する。この部分加熱圧着の際に、プレス装置によって可動板22は、バネ24aの付勢力に抗して矢印A(図5(a))の方向に押圧され、加熱板18の方向に移動する。この可動板22の移動に伴って、加熱柱状体20の先端部20aも加熱板18の貫通穴18aの方向に移動する。加熱柱状体20の先端部20aが加熱板18の貫通穴18aの方向に移動しても、先端部20aが貫通穴18aを通過し、凹部12の内壁面に減圧吸着されている踵部30a及び非透湿性フィルム32に当接するまでの間は、非透湿性フィルム32の凹部12の開口部周縁部のみを部分加熱圧着している。かかる部分加熱圧着での圧着力はバネ24aの付勢力と等しい。このように部分加熱圧着を所定の圧着力で施すことにより、凹部12の開口部周縁部のシール性が向上し、凹部12の内壁面に踵部30a及び非透湿性フィルム32が更に一層減圧吸着される。かかる部分加熱圧着では、加熱板18の表面温度を非透湿性フィルム32の接着層32b(図3)のポリウレタンホットメルト樹脂の軟化点温度よりも高温の120〜160℃、好ましくは130〜150℃とし、加熱板18による圧着時間が10〜20秒間となるように調整することが好ましい。
プレス装置によって可動板22がバネ24aの付勢力に抗して矢印Aの方向に押圧され、加熱板18の方向に移動しつつ、加熱柱状体20の先端部20aが加熱板18の貫通穴18aを通過し、図6(a)に示すように板状部材10の凹部12内に進入する。更に、可動板22がプレス装置によって矢印A方向に押圧されると、加熱柱状体20の先端部20aが凹部12の内壁面に減圧吸着されている踵部30a及び非透湿性フィルム32に当接し押圧して全面加熱圧着を施す。この全面加熱圧着の圧着力は、図5に示す部分加熱圧着の圧着力よりも高圧とすることによって、踵部30aと非透湿性フィルム32とを十分に接着できる。かかる全面加熱圧着では、加熱柱状体20の先端部20aの表面温度を非透湿性フィルム32の接着層32b(図3)のポリウレタンホットメルト樹脂の軟化点温度よりも高温の120〜160℃、好ましくは130〜150℃とし、加熱柱状体20の先端部20aによる圧着時間が10〜20秒間となるように調整することが好ましい。
従来の貼着装置では、靴下を拡幅しても、踵部は図3に示すようにドーム状に突出した状態となる。このようなドーム状の踵部に平坦な非透湿性フィルムを加熱圧着すると、ドーム状の踵部が押し潰されて皺が形成されると共に、非透湿性フィルムにも皺が生じる。このように踵部及び非透湿性フィルムに皺が形成された靴下は外観及び履き心地が劣るものである。この点、図1〜図6に示す貼着装置によれば、ドーム状に盛り上がった踵部30aに接着面が当接した非透湿性フィルム32を、板状部材10の平坦面に開口し、踵部30aの形状に倣って形成した凹部12の内壁面に踵部30aと共に減圧吸着する。このため、ドーム状の踵部30aが凹部12の内壁面に減圧吸着されて皺が形成され難く、この皺に因る非透湿性フィルム32の皺も発生し難くなり、踵部30aに非透湿性フィルム32が皺なく貼着された靴下30を得ることができる。この靴下30の踵部30aの外観は良好であり、履き心地の良好な靴下30である。
図1〜図6に示す貼着装置では、凹部12が形成された板状部材10に靴下30を挿入していたが、図7に示すように凹部12が開口された板状部材10の平坦面側には、凹部12の開口部に相当する部分に形成された穴34aに踵部30aが対応するように靴下30が挿入されて拡幅された拡幅板34を載置してもよい。踵部30aに非透湿性フィルム32を貼着する靴下30、或いは踵部30aに非透湿性フィルム32の貼着が終了した靴下30の貼着装置への着脱を簡単とすることができる。
また、図1〜図7に示す貼着装置では、板状部材10の凹部12は固定されているものであったが、図8に示すように板状部材10に凹部12を着脱自在としてもよい。靴下30の踵部30aの大きさや形状に応じて凹部12の大きさや内壁面の形状を簡単に変更できる。
本発明に係る踵部の貼着装置及び貼着方法は、スポーツ用のように比較的出張が深い踵部の靴下やストッキングのように比較的出張が浅い靴下でも、踵部に非透湿性フィルムを皺なく貼着できる。
10:板状部材、12:凹部、12a:貫通孔、14:空間部、16:チューブ、18:加熱板、18a:貫通穴、18b,20c:電気配線、20:加熱柱状体、20a:先端部、20b:ヒータ、22:可動板、24:ガイド、24a:バネ、30:靴下、30a:踵部、32:非透湿性フィルム、32a:非透湿層、32b:接着層、32c:ニット層、34:拡幅板、34a:穴

Claims (12)

  1. 一面側が接着面に形成された非透湿性フィルムを、靴下の踵部に貼着する貼着装置であって、
    平坦面に開口され、内壁面が前記靴下の踵部の形状に倣って形成された凹部の内壁面に、前記凹部の開口部面積よりも広い前記非透湿性フィルムを、前記接着面が前記踵部に当接した状態で減圧吸着する吸着部材と、
    前記非透湿性フィルムのうち、前記凹部の開口部周縁部に位置する部分を前記靴下の対応する部分を部分的に加熱圧着するように、前記凹部の開口部に対応する部分に貫通穴が形成された部分加熱圧着部材と、
    前記部分加熱圧着部材の前記貫通穴を通過し、前記凹部の内壁面に減圧吸着した状態で前記踵部と前記非透湿性フィルムとの全面を加熱圧着する全面加熱圧着部材とを具備することを特徴とする踵部の貼着装置。
  2. 前記吸着部材が、前記凹部の内壁面に、内部に形成された減圧可能の空間部と連通する少なくとも1個の貫通孔が開口されている板状部材である請求項1記載の踵部の貼着装置。
  3. 前記部分加熱部材が、前記吸着部材の前記平坦面に当接可能に設けられ、前記凹部の開口部に対応する部分に前記貫通穴が形成されている加熱板である請求項1又は請求項2記載の踵部の貼着装置。
  4. 前記全面加熱圧着部材が、先端部が前記凹部の内壁面形状に倣って形成されている加熱柱状体であって、前記加熱柱状体に装着され、前記部分加熱部材に対して接離方向に移動可能に設けられた可動板と、前記部分加熱部材との間に設けられ、前記可動板を前記部分加熱部材から離間する方向に付勢する付勢部材と、前記可動板を前記付勢部材の付勢力に抗して前記部分加熱部材の方向に押圧するプレス装置とを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の踵部の貼着装置。
  5. 前記吸着部材が、前記靴下内に挿入して前記靴下を拡幅する拡幅板状部材である請求項1〜4のいずれか一項記載の踵部の貼着装置。
  6. 前記吸着部材の前記平坦面側には、前記凹部の開口部に相当する部分に形成された穴に前記踵部が対応するように前記靴下が挿入されて拡幅された拡幅板が載置される請求項1〜4のいずれか一項記載の踵部の貼着装置。
  7. 前記全面加熱圧着部材が、前記部分加熱部材を構成する前記部分加熱部材から延出されたガイド部材に沿って上下動可能に設けられている請求項1〜6のいずれか一項記載の踵部の貼着装置。
  8. 前記吸着部材の前記凹部を含む部分が着脱自在である請求項1〜7のいずれか一項記載の踵部の貼着装置。
  9. 吸着部材の平坦面に開口し、靴下の踵部の形状に倣って形成された凹部の内壁面に、前記凹部の開口部面積よりも広く且つ一面側を接着面に形成した非透湿性フィルムを、前記接着面が前記踵部に当接した状態で減圧吸着しつつ、
    前記非透湿性フィルムのうち、前記凹部の開口部周縁部に位置する部分を前記靴下の対応する部分に部分加熱圧着した後、
    前記凹部の内壁面に減圧吸着した状態で前記踵部と前記非透湿性フィルムとを全面加熱圧着することを特徴とする踵部の貼着方法。
  10. 前記吸着部材が板状部材であって、前記板状部材を前記靴下内に挿入し、前記靴下を拡幅した状態で前記板状部材の前記凹部に位置する前記踵部に前記非透湿性フィルムの接着面を当接する請求項9記載の踵部の貼着方法。
  11. 前記靴下を、前記吸着部材の前記凹部の開口部に相当する部分に穴が形成されている拡幅板に挿入し、前記靴下を拡幅した状態で前記吸着部材の前記平坦面側に載置する請求項9記載の踵部の貼着方法。
  12. 前記全面加熱圧着の圧着力を、前記部分加熱圧着の圧着力よりも高圧とする請求項9〜11のいずれか一項記載の踵部の貼着方法。
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