JP5529144B2 - 高速及び熱外中性子の流れのオンライン測定のための装置 - Google Patents

高速及び熱外中性子の流れのオンライン測定のための装置 Download PDF

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Description

本発明は、エネルギ区間[Emin,Emax]の高速及び熱外中性子の流れのオンライン測定のための装置に関する。
非限定的な例として、本発明は、炉心における高速及び熱外中性子の流れのオンライン測定であって、
−全体としての中性子の流れが大(例えば、1E14n/cm/s以上)であり、
−全体としての中性子の流れに対して熱中性子の寄与が大きく、
−ガンマ線が強烈であり、
−高速流の時間変化を監視するために(オンラインの)リアルタイム測定が望ましく、
−炉心において行われる測定(より一般的には、「炉心内(in−core)」測定と呼ばれる)が望ましいという制約を有する測定に、特に好都合に適用される。
上述の制約は、材料試験炉の計器類(より一般的には、MTR(Material Testing Reactor)計器という用語によって呼ばれる)に当てはまり、あるいは発電用原子炉の炉心の監視(より一般的には、「『炉心内』監視」という用語で呼ばれる)に当てはまる。
高速中性子の流れの測定は、現在のところ、アクティベーションによる検出器及びオンライン検出器という2つの種類の検出器を使用して行われている。
アクティベーションによる検出器は、線量計であり、その材料が、対象のエネルギ帯の中性子フルーエンスをもたらすように適切に選択されている。これは、試行及び試験された方法(文献[1]を参照)であるが、その欠点は、以下のとおりである。
−線量計を、分析のために炉心から取り出さなければならない(したがって、炉のサイクルの終了後に得られる事後測定である)。
−得られる量が、照射の継続時間にわたって積分された流れであり、したがって時間変化を得ることが不可能である。
オンライン検出器は、先の検出器と異なり、炉の炉心でのオンライン測定を可能にする。公知の技術によれば、オンライン検出器は、熱中性子吸収スクリーンの下方のウラニウム核分裂チャンバである。核分裂チャンバは、炉の中性子の監視のための周知かつきわめて一般的な中性子検出器(「炉心外」又は「炉心内」の検出器)である。小型又は超小型と呼ばれる特定のチャンバが、4mm以下の直径の円筒の外形を有しており、したがって「炉心内」計器(本発明の応用に包含される分野である)に特によく適する。1994年11月29日に「Commissariat a l’Energie Atomique」の名義で出願され、第2 727 526号として公開されたフランス特許出願(文献[2]を参照)が、そのような核分裂チャンバの詳細な説明を提示している。中性子が、核分裂反応が生じる場所である核分裂性デポジットを通じて検出される。きわめて多くの場合に、このデポジットは、熱中性子の測定もしくは熱成分が存在しない場合の高速中性子の測定によく適するウラニウムU235で構成される。上述の制約における高速中性子の測定のために、有効な核分裂部分がしきい値を有しているウランU238の使用が、原則として、優先的に示されている。しかしながら、熱中性子の捕捉の影響により、ウラニウムU238が、熱中性子のための核分裂性同位体であるプルトニウムPu239に変化するという問題が生じる。この問題を克服するために、Y.Kashchukら(文献[3]を参照)が、熱中性子を検出器そのものに達する前に吸収する役割のスクリーン(B10、Cd、Gd、など)の使用を推奨している。しかしながら、この解決策は、「炉心内」での使用に適合させることを困難にするかさばり、熱の流れの局所的な中断、機械的特性、放射線の影響下での消耗、検出器の加熱など、大きな問題を生じさせる。
別の種類のオンライン検出器を、出願人は承知している。この別の種類のオンライン検出器は、国内登録番号第07 60229号として2007年12月21日に本出願の出願人によって出願された未公開のフランス特許出願に記載されている従来技術である。この別の種類の検出器は、少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバで構成されている。図1A及び1Bが、そのような核分裂チャンバの2つの例を示しており、図2が、これらの核分裂チャンバにプルトニウムPu242を付着させるために適した装置を示している。そのような核分裂チャンバの利点は、いかなる熱中性子スクリーンも使用することなく上述の要件を満たす点にある。
図1Aが、少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバの第1の例を示している。機械的構造に関して、この核分裂チャンバは、第2 727 526号として公開された特許出願に記載のものと同一である。
参照番号20が、例えば1.5mmにおおむね等しい外径の管を指しており、この管が、核分裂チャンバのケーシングとして使用されると同時に、少なくとも参照番号21によって指し示されている部分に関して、カソードとして使用される。この管は、例えばインコネル(Inconel)又はステンレス鋼で製作される。
チャンバの内部において、例えばルビーで製作された2つのアイソレータ22、24が、しきい値核分裂性デポジット(例えば、少なくとも99.5%に等しい純度のプルトニウムPu242)で覆われた中央のアノード26を支持している。
管20の一端23が、例えばステンレス鋼で製作される端部キャップ28によって閉じられている。使用時、チャンバが、例えばアルゴン又は少量のチッ素(例えば、4%)が追加されたアルゴンなどの中性ガスで、数bar(例えば、5bar)の圧力に満たされ、端部キャップ28が、チャンバの充てん及び密封の両方に使用される。アノード26は、電気信号をチャンバの外部へと伝えるために、導電エレメント32、36へと接続される。これらの導電エレメント32、36は、特許出願第2 727 526号に記載のように、アセンブリを接続装置へと接続する接続ケーブル11の導電エレメント44に接続されている。
導体32が、核分裂チャンバを定める管20の内部で導体36の端部35へと接続される一方で、高純度のアルミニウムで製作された端部キャップ34を横切る導体36の他端37は、ケーブル11の金属製の外鞘30の延長部の内側で導体44へと接続されている。端部キャップ34は、管20の端部40へと溶接することができる金属ダクト38に少なくとも部分的にかしめられている。
図1Bが、少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバの第2の例を示している。
核分裂チャンバが、装置の外ケーシングである導電性の材料で製作されたチャンバ本体1を備えている。筐体を、完全に別の材料から製作することも可能であり、導電性材料の層を、外側電極1を形成すべく筐体の壁の内側に付着させることが可能である。やはり導電性材料から製作された手段2が、放射性元素(すなわち、本発明によれば、少なくとも99.5%の純度のプルトニウム242)の薄い層120を付着させた支持体を形成している。動作において、これらの手段2は、例えばアノードを形成し、本体1がカソードを形成する。カソードとアノードとの間に、イオン化可能ガス(例えば、アルゴン)が1.5barで収容される。
気密通路3(金属及びアルミナ)が、基材2を保持し、チャンバの一端の気密を保証する一方で、外部への電気的な接続を可能にする。
ねじ4が、基材を気密通路に固定できるようにしている。
参照番号5が、端部キャップを指しており、参照番号6が、電気的な接続を容易にすべく気密通路のワイヤへと溶接された追加の厚さを指している。
このような核分裂チャンバは、例えば4mm程度の外径を有することができる。
プルトニウムPu242の核分裂チャンバの実施の形態がどのようであっても、プルトニウムPu242を含む核分裂性物質の薄い層が、一方の電極又は両方の電極に付着させられる。筐体は、中性子の透過に対して透明であり、換言すると、筐体の壁を中性子が通過することができる。換言すると、筐体の壁を構成する材料が、小さな有効中性子捕捉部を有している。電極は、全体が導電性材料で製作され、あるいは導電性材料の層で覆われる。
プルトニウムPu242の層を、例えば図2に示した装置などの装置を使用して、電気メッキによって形成することができる。
付着させられるプルトニウムPu242は、ビーカ102に配置された硝酸及びシュウ酸アンモニウムの混合物を含む電解液の溶液100の形態をとることができる。
付着の対象となる電極又は支持体120が、テフロン(Teflon)で作られた2つの端部111、113によって、例えばテフロン膜で覆われた白金製の棒116の端部に動かぬように保持される。この集合体が、溶液に配置される。溶液を、例えば磁性棒104をビーカ102の底に配置し、ビーカ102を磁気撹拌器106上に配置することによって、一様なままであるように攪拌することができる。
導電性材料(例えば、白金)で作られたワイヤ105が、溶液102内に配置される。電源107が、このワイヤ及び溶液に電流を流すことを可能にする。この電流が、プルトニウムを溶液から移動させ、電極又は支持体120へと付着させる。
いくつかの場合には、電解液に触れている全表面への一様な付着を得るために、モータ110を使用して電極又は支持体120を回転させることが可能である。例えば、内側の電極を、矢印108によって示されるとおり、60回転/分で回転させることが可能である。
この方法は、内側の電極及び外側の電極の両方に適用可能である。プルトニウムを外側の電極の内壁に付着させることが望まれる(したがって、外側の電極が例えば円筒形を有している)場合には、電極の外壁が、保護材料の層(例えば、テフロンの層)によって覆われる。
上述の事例では、約350mAの電流を2時間にわたって流すことによって、電解液に存在するプルトニウムの90〜95%を電極又は支持体120へと付着させることができる。
Pu242のプルトニウム核分裂チャンバの1つの問題は、デポジットに核分裂性の不純物(Pu239及びPu241)が存在し、これがチャンバに熱中性子に対する感度を与え、熱中性子の存在は少ないが完全に無視することはできない点にある。さらに、連続的な変化による核分裂性同位体の発生が、ウラニウムU238の場合に見られるよりも大幅に少ないものの、放射の際のこの熱感度を高める。したがって、Pu242のプルトニウム核分裂チャンバは、きわめて特定の状況においてのみスクリーンなしで使用することが可能であり、すなわち熱の流れが大きすぎず、あるいは照射の継続時間が短い場合にのみ、スクリーンなしで使用することができる。
したがって、高速中性子に起因する寄与分(知りたい量)を熱中性子に起因する寄与分から区別することができる測定システムを生み出すという真の要求が存在する。
上述のニーズに対応するために、本発明は、エネルギ区間[Emin,Emax]における瞬間tの高速及び熱外中性子の流れφ1(t)のオンライン測定のための装置であって、
−主として高速中性子の検出に適する材料を含んでいる高速中性子検出器(DNR)、
−主として熱中性子の検出に適する材料を含んでいる熱中性子検出器(DNT)、
−瞬間tにおいて、前記高速中性子検出器によって送達される検出信号からデジタル信号VR(t)を送達する第1の電子回路、
−瞬間tにおいて、前記熱中性子検出器によって送達される検出信号から第2のデジタル信号VT(t)を送達する第2の電子回路、
−瞬間tにおいて、前記高速中性子検出材料の同位体組成及び前記熱中性子検出材料の同位体組成を決定することができる手段、
−瞬間tにおいて、前記同位体組成から、前記高速中性子検出器の高速中性子に対する進行性の感度I11(t)、前記高速中性子検出器の熱中性子に対する進行性の感度I12(t)、前記熱中性子検出器の熱中性子に対する進行性の感度I21(t)、及び前記熱中性子検出器の高速中性子に対する進行性の感度I22(t)を決定することができる手段、及び
−瞬間tにおいて、高速及び熱外中性子の流れφ1(t)並びに熱中性子の流れφ2(t)を、以下の連立方程式:
VR(t)=KR×I11(t)×φ1(t)+KR×I12(t)×φ2(t)、及び
VT(t)=KT×I21(t)×φ1(t)+KT×I22(t)×φ2(t
(ここでKR及びKTは、それぞれ前記高速中性子検出器の較正のための係数及び前記熱中性子検出器の較正のための係数である)から計算するための手段(CALC)
を備えることを特徴とする測定装置を提案する。
本発明のさらなる特徴によれば、測定装置が、すべての中性子の流れφ(tn,E)を以下の式:
φ(t,E)=φ(t)・f(E)+φ(t)・f(E,θ)、
(ここで、
−f(E)=ffiss(E)+αfepi(E)、及び
−f(E,θ)=fmxw(E,θ)であり、
fiss(E)は、中性子の流れの核分裂成分であり、fepi(E)は中性子の流れの熱外成分であり、fmxw(E,θ)は中性子の流れのMaxwellian成分であり、αは、中性子の流れの熱外成分と中性子の流れの核分裂成分との間の比例係数である)を使用して計算するための手段をさらに備える。
本発明の別のさらなる特徴によれば、測定装置が、区間[Emin,Emax]について、瞬間tにおけるN個の積分結果を計算するための手段をさらに備えており、Nrは1以上の整数であり、k番目(k=1、2、・・・、N)の積分結果は、以下の式:
(t)=mk1・φ(t)+mk2(θ)・φ(t
によって与えられ、ここで
Figure 0005529144

及び
Figure 0005529144

であって、ここで
−f(E)=ffiss(E)+αfepi(E)、及び
−f(E,θ)=fmxw(E,θ)
であり、ffiss(E)は、中性子の流れの核分裂成分であり、fepi(E)は中性子の流れの熱外成分であり、fmxw(E,θ)は中性子の流れのMaxwellian成分であり、αは中性子の流れの熱外成分と中性子の流れの核分裂成分との間の比例係数であり、
−Y(E)は、k番目の積分結果を特徴付ける応答関数である。
本発明の特有の特徴によれば、前記応答関数Y(E)が、前記区間[Emin,Emax]に一致し、あるいは前記区間[Emin,Emax]に含まれる対象のエネルギ帯[E,E]の識別関数であって、
<E<Eであるならば、Y(E)=1であり、
そうでないならば、Y(E)=0であり、
(t)が、エネルギがEとEの間である中性子の流れであり、すなわち:
Figure 0005529144

である。
本発明の別の特有の特徴によれば、前記応答関数Y(E)が、反応の有効巨視的部分Σ(E)であって、
Figure 0005529144

であり、
’は、媒体内に存在する同位体iの原子の数であり、
Figure 0005529144

は、媒体内での反応rに関する同位体iの有効微視的部分であり、R(t)は、媒体内での反応rの速度であり、すなわち:
Figure 0005529144

であり、反応rが、例えば核分裂又は捕捉又は拡散あるいは損傷反応である。
本発明の測定装置のさらなる特徴によれば、前記高速中性子検出器及び前記熱中性子検出器が核分裂チャンバであるため、前記進行性の感度I11(t)、I12(t)、I21(t)、及びI22(t)が、それぞれ:
Figure 0005529144

(ここでN(t)は、主として高速中性子の検出に適する材料の同位体iの瞬間tにおける同位体組成であり、
Figure 0005529144

は、同位体iの有効部分である)、
Figure 0005529144

(ここでN(t)は、主として熱中性子の検出に適する材料の同位体jの瞬間tにおける同位体組成であり、
Figure 0005529144

は、同位体jの有効部分である)
と記述される。
本発明のさらなる特徴によれば、前記熱中性子検出器が、ウラニウムU235を含んでいる核分裂チャンバである。
本発明の別のさらなる特徴によれば、前記高速中性子検出器が核分裂チャンバであり、前記熱中性子検出器がコレクトロンであるため、前記進行性の感度I11(t)、I12(t)、I21(t)、及びI22(t)が、それぞれ:
Figure 0005529144

及び
Figure 0005529144

(ここでN(t)は、主として高速中性子の検出に適する材料の同位体iの瞬間tにおける同位体組成であり、
Figure 0005529144

は、同位体iの有効部分である)、並びに
Figure 0005529144

(ここで
Figure 0005529144

は、主として熱中性子の検出に適する材料の瞬間tにおける熱フルーエンスtΨ(t)の関数として表にまとめられた補正の消耗関数であり、SRh(E)はコレクトロンの感度である)と記述される。
本発明のさらなる特徴によれば、前記熱中性子検出器が、ロジウム又はバナジウムあるいは銀で作られたコレクトロンである。
本発明の別のさらなる特徴によれば、前記高速中性子検出器が、しきい値核分裂性デポジットを有する核分裂チャンバであり、例えば少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバである。
本発明の別のさらなる特徴によれば、前記少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバが、
・加圧された検出ガスを収容することができ、中性子が通過できる壁を有している筐体、
・互いに電気的に絶縁されており、間に電圧を印加することができる第1及び第2の電極、
・前記2つの電極の少なくとも一方に付着させられ、少なくとも99.5%の原子の純度のプルトニウム242を含んでいる核分裂性物質、及び
・前記加圧された筐体に含まれており、核分裂の生成物によるイオン化が可能である検出ガス
を含んでいる。
本発明のさらなる特徴によれば、前記第1の電子回路が、前記高速中性子検出器によって供給される信号のデジタル分散の形態のデジタル信号VR(t)を送達するデジタル分散計算プロセッサを備えている。
本発明の別のさらなる特徴によれば、前記第2の電子回路が、前記熱中性子検出器によって供給される信号のデジタル分散の形態のデジタル信号VR(tn)を送達するデジタル分散計算プロセッサを備えている。
本発明の別のさらなる特徴によれば、前記第2の電子回路が、デジタル電流−電圧変換回路である。
本発明の測定装置は、ガンマ線に起因する信号の成分を選択的に破棄する。照射炉において行われた実験が、実際に、ガンマ線が、しきい値核分裂チャンバによって生成される平均電流の半数を超える原因であることを示している。この場合、核分裂チャンバを「変動」又は「Campbell」として知られるモードで動作させることが推奨される。これは、核分裂チャンバによって生成される電流の平均よりもむしろ、分散に関係することにある。その結果、ガンマ線の寄与を無視することが可能である。なぜならば、この寄与は、最大でも分散の数パーセントポイントしか呈さないからである。
ガンマ線の寄与を無視できるようにする本発明の好ましい実施の形態の文脈において、本発明の特に好都合な測定装置は、例えば以下の基本的な構成要素、すなわち:
・例えば4%のチッ素が加えられたアルゴンを収容しているPu242のプルトニウム核分裂チャンバなど、主として高速中性子について高感度である中性子検出器、
・Pu242のプルトニウム核分裂チャンバによって供給される信号を変動モードで操作できるようにする電子プロセッサ、
・変動モードにおける使用に適合し、Pu242のプルトニウム核分裂チャンバを核分裂チャンバによって供給される信号を使用する処理電子機器へと接続するケーブルによる接続(したがって、ケーブルの特徴インピーダンスは、電子プロセッサの入力インピーダンスに適するように変更される)、
・例えばコレクトロン(「自己出力形中性子検出器(Self Powered Neutron Detector)」を略してSPND)又はウラニウムU235の核分裂チャンバなど、主として熱中性子について高感度である中性子検出器、
・PMM演算コード(「測定のモデル化のプロセス(Process of Modelling of Measurement)」を略してPMM)、及び
・コンピュータ
を備える。
本発明の他の特徴及び利点が、添付の図面を参照しつつ好ましい実施の形態を検討することによって、明らかになるであろう。
A及びBは、本発明による測定装置を製造するために使用することができる核分裂チャンバの2つの例を示している。 図1A及び1Bに示した核分裂チャンバに核分裂性物質を付着させるために適した装置を示している。 本発明による測定装置の概略図を示している。 図3の本発明の測定装置の動作を説明するタイミング図を示している。 本発明の測定装置に使用される特定の回路の概略図を示している。 連続的な変化によって形成される種々の同位体について、Pu242のプルトニウム核分裂チャンバからの測定信号への寄与(熱の捕捉)を示している。
すべての図において、同じ参照番号は、同じ構成要素を指し示している。
図1A、1B、及び2については、すでに説明した。したがって、それらを再び説明する意味はない。
図3が、高速及び熱外中性子の流れをオンラインで測定する本発明による装置の概略図を示しており、図4が、図3に示した本発明の測定装置の動作の理解に役立つタイミング図を示している。
装置が、高速中性子の測定のためのDNR検出器と、DNR検出器からの信号を調整及び処理するための第1の電子回路C1と、熱中性子の測定のためのDNT検出器と、DNT検出器からの信号を調整及び処理するための第2の電子回路C2と、エボリューションコードCEと、演算コードPMMと、コンピュータCALCとを備えている。
DNR検出器が電流iR(t)を供給し、DNT検出器が、電流iT(t)を供給する。電流iR(t)及びiT(t)が、調整/処理回路C1及び第2の調整/処理回路C2へとそれぞれ送信され、調整/処理回路C1及び第2の調整/処理回路C2が、不連続な瞬間tにおけるデジタル信号VR(t)及びデジタル信号VT(t)をそれぞれ送達する。以下で明らかにされるとおり、デジタル信号VR(t)は、好ましくは電流iR(t)のデジタル分散である。しかしながら、本発明は、例えば電流の平均値など、電流の分散以外の他のデジタル信号に関する。デジタル信号VR(t)及びVT(t)は、コンピュータCALへと送信される。
コンピュータCALCは、各々の瞬間tにおいて、選択されたエネルギ区間[Emin,Emax]についての少なくとも1つの積分結果R(t)(k=1、2、・・・、N)を、デジタル信号VR(t)及びVT(t)並びにエボリューションコードCE及び演算コードPMMからもたらされるデータから計算する。指数kは、1〜Nまで変化するカレントインデックスであり、ここでNは、同じ瞬間tにおいて計算される完全な結果の最大数を表わしている。
次に、結果R(t)の計算を説明する。
各々の瞬間tにおいて、コンピュータCALCは、測定信号VR(t)及びVT(t)を受信し、以下の計算を実行する:
1)高速及び熱外中性子の流れの成分φ1(t)及び熱中性子の流れの成分φ2(t)の以下のような計算。
φ(t)=h11・VR(t)+h12・VT(t
φ(t)=h21・VR(t)+h22・VT(t
2)以下の式:
(t)=mk1・φ(t)+mk2(θ)・φ2(t
(ここで、大きさmk1及びmk2は、以下のそれぞれの式によって与えられる:
Figure 0005529144

(ここで、Y(E)は、エネルギサポート[Emin,Emax]に関して定められ、最終結果R(t)を特徴付ける応答関数である)
を使用した少なくとも1つの結果
Figure 0005529144

の計算。
これに限られるわけではない例として、高速中性子の流れの計算においては、応答関数Y(E)が、[E,Emax]に対応し、ここでエネルギEが、これを上回ると中性子が高速中性子であると考えられるしきい値である。しきい値Eは、例えば100KeV又は1Mevに等しくてよい。これにより、以下が得られる:
E>Eにおいて、Y(E)=1、及び
E≦Eにおいて、Y(E)=0
2つの関数f(E)及びf(E,θ)が、以下のそれぞれの式によって与えられる:
(E)=ffiss(E)+α・fepi(E)
(E,θ)=fmxw(E,θ)
(ここで、ffiss(E)、fepi(E)、及びfmxw(E,θ)が、それぞれ中性子の流れの核分裂成分、中性子の流れの熱外成分、及び中性子の流れのMaxwellian成分である。成分ffiss(E)、fepi(E)、及びfmxw(E,θ)は、この技術分野において公知の大きさである。係数αは、熱外成分と核分裂成分との間の公知の比例係数である。)
上述したように、本発明は、上記定義の応答関数以外の応答関数Y(E)に関する。したがって、応答関数Y(E)は、区間[Emin,Emax]内にあり、あるいは区間[Emin,Emax]と同一である対象のエネルギ帯[E,E]の識別関数であってよい。これにより、以下が得られる:
<E<Eであるならば、Y(E)=1
そうでない場合、Y(E)=0
応答関数は、以下のように、反応の有効巨視的部分Σ(E)であってもよい。
Figure 0005529144

(ここで、N’は、媒体内に存在する同位体iの原子の数であり、
Figure 0005529144

は、媒体内の反応rに関する同位体iの有効微視的部分であり、R(t)が、媒体内の反応rの速度である。
有利には、大きさN’の流れの最中のエボリューションを、測定システムによって割り出される流れφ(t,E)を使用し、エボリューションコード(例えば、核分裂チャンバの検出材料の同位体組成の計算に使用されるエボリューションコードCE)を使用して計算することができる。
同じ瞬間tにおいてN回の流れの計算が同時に行われる一般的な場合においては、以前の計算が、行列の形態で記述される。これにより、時間変数を省略して、以下が得られる:
Figure 0005529144
M及びHの行列が、最初に初期化段階においてPMMによって計算され、次いで後述のように、不連続な瞬間
Figure 0005529144

においてPMMによって定期的に更新される。
初期の行列M及びHは、M及びHと称される。更新の瞬間
Figure 0005529144

及び
Figure 0005529144

の間の行列M及びHは、M及びHと称される。
PMMの機能は、中性子の流れ及び検出器の物理的モデルに基づいてM及びHの測定を解釈するための行列を計算することである。
1)初期化段階
第1の測定の瞬間tの前に、PMMは、以下の作業を実行する。
1.1)行列Mの計算
k1及びmk2が、デジタル積分アルゴリズムを使用して計算される。これにより、以下が得られる:
Figure 0005529144
減速材の温度θは、ユーザによって入力され(したがって、実験の全体にわたって一定であると仮定される)、あるいはシステムの始動時に測定される。
上述したように、Y(E)は、選択される積分結果を定める応答関数である。積分結果は、以下のとおり再掲される:
Figure 0005529144
すでに述べたように、2つの関数f(E)及びf(E,θ)が、以下のように与えられる:
(E)=ffiss(E)+α・fepi(E)
(E,θ)=fmxw(E,θ)、
(ここで、核分裂成分ffiss、熱外成分fepi、及びMaxwellian成分fmxwは、この技術分野において公知の大きさである。)
非限定的な例として、核分裂成分は、以下の形態の関数によってエネルギに依存する:
Figure 0005529144

(ここで、パラメータa及びbは、炉において使用される燃料の種類に応じて決まる。)
これは、熱外成分について、例えば:
Figure 0005529144

を与え、ここで、非限定的な例として:
=0eV;E=0.2eV;E=0.25MeV;E=1MeV
である。
最後に、Maxwellian成分は、例えば:
Figure 0005529144

と記述され、ここで、K=8.617343×10−5eV/Kである(Kは、ボルツマン定数を電子の電荷で割ったもの)。
正規化係数κfiss及びκepiは、以下のようである。
Figure 0005529144
1.2)Hの計算
1.2.1 DNR及びDNT検出器が核分裂チャンバである場合:
すなわち、核分裂チャンバが、指数jによって特定される:
− j=1が、高速中性子の検出のための核分裂チャンバ(例えば、Pu242チャンバ)であり、
− j=2が、熱中性子の検出のための核分裂チャンバ(例えば、U235チャンバ)である。
ステップ1:同位体組成の計算
入力データは、核分裂チャンバのデポジットの初期の同位体組成
Figure 0005529144

(各々の同位体iの原子の数)で構成される。瞬間
Figure 0005529144

において与えられるこの同位体組成は、核分裂チャンバの製造者によって行われる化学的分析からもたらされ、あるいは有利には、核分裂チャンバの以前の照射においてPMMによって行われた計算から得られる。
この入力データにて、PMMは、(JEF、ENDF、などの種類の)標準的なライブラリから得られる核データ(有効部分、放射性崩壊定数、など)にさらに依存するエボリューションコードCEを使用して、中性子の流れがゼロである場合について、エボリューションの計算を開始する。
放射性崩壊の計算だけ(流れがゼロ)で構成されるこのエボリューションの計算の結果が、tにおけるデポジットの同位体組成:
Figure 0005529144

である。
ステップ2:核分裂チャンバの高速及び熱感度の計算
核分裂チャンバの感度Ijiが、核分裂速度RDと該当の流れの成分との間の比として定められ、すなわち以下のようであることが、再掲される:
RD=Ij1・φ+Ij2・φ
したがって、PMMが、核分裂チャンバの高速及び熱感度の係数を計算する:
Figure 0005529144
減速材の温度θは、ユーザによって入力され(したがって、実験の全体にわたって一定であると仮定される)、あるいはシステムの始動時に測定される。
エネルギサポート[Emin,Emax]に関して定められる入力データ
Figure 0005529144

は、同位体iの有効核分裂部分を指す。一般的には、(JEF、ENDF、などの種類の)標準化された核データライブラリから得られる。
1.2.2 DNR検出器が核分裂チャンバであり、DNT検出器がコレクトロン(SPND)である場合
コレクトロンと核分裂チャンバとの間の相違は、コレクトロンの固体検出材料における自己保護及び自己吸収現象を、デポジットがきわめて薄い(単位面積あたりの質量が1mg/cm未満である)核分裂チャンバの場合と異なり、無視することができない点にある。したがって、流れの最中のエボリューションの計算がより複雑になり、オンラインで実行することが不可能である。したがって、計算が前もって実行され、後述されるように、コレクトロンによって積分される熱フルーエンスに依存する消耗関数の形態にて結果が表にまとめられる。
すなわち、コレクトロン(例えば、ロジウム(Rh)コレクトロン)が、指数jによって特定される。コレクトロンの感度が、捕捉速度RDと該当の流れの成分との間の比として定められ、すなわち以下のようであることを、思い出されたい:
RD=Ij1・φ+Ij2・φ
この場合、入力データは、以下のとおりである:

Figure 0005529144

:コレクトロンによって積分された初期の熱フルーエンス(熱の流れの時間積分)。瞬間
Figure 0005529144

において与えられるこのフルーエンスは、新しいコレクトロンの場合にはゼロである。他の場合には、コレクトロンの先の使用(照射)の際にPMMによって行われた計算から得られる。
−SRh:有効捕捉部、エミッタの自己保護、及び放射された電子の自己吸収を考慮に入れたSPND(例えば、ロジウムRh SPND)の感度(専門家によって行われる計算)。
−U(Ψ):熱フルーエンスΨの関数として表にまとめられた消耗関数(専門家による計算、又は実験的経験からのフィードバック)。
Rh及びUの計算は、例えば参考文献[6]に記載の刊行物に記載されている。
PMMは、以下の式を使用してコレクトロンの高速及び熱感度を直接計算する:
Figure 0005529144
減速材の温度θは、ユーザによって入力され(したがって、実験の全体を通じて一定であると仮定される)、あるいはシステムの始動時に測定される。
1.2.3)H の計算
PPMMは、2×2の行列を反転させる:
Figure 0005529144
較正係数Kは、コンピュータへと送られた大きさVと検出器jにおける相互作用(核分裂又は捕捉)の速度RDとの間の比である(V=K・RD)。
2)M及びH行列の更新
2.1)コンピュータCALC及びPMMの時間同期
コンピュータCALC及びPMMの時間同期が、図4に示されている。
PMMは、T(図4のT、T、T、T、・・・を参照)と称される瞬間において、M及びHを更新するための計算を開始する。
計算が収束したとき、PMMは、M及びHと称される新たな行列を、Mp−1及びHp−1と称される先の行列の代わりに使用するためにコンピュータへと送信する。
コンピュータは、瞬間
Figure 0005529144

において、M及びHを考慮する。期間
Figure 0005529144

は、さまざまであってよい。瞬間Tが、
Figure 0005529144

であるように選択されることだけが必要である。
実際には、PMMを担当するプロセッサが許容する演算性能の関数として、可能な限り小さい一定の値ΔT=T−Tp−1=Q・dtが選択される。PMMの他のシーケンシングの基準も考えられるが、我々の選択したシーケンシングの基準と比べ、特に興味深いものではない。
観察:測定値は、瞬間
Figure 0005529144

の付近において一定であるが、解釈行列の変化が、結果に小さなジャンプε(図4のε、ε、εを参照)を持ち込む。
Figure 0005529144
ジャンプεは、実際には、Tp−1における最後のPMMの計算から(ゆっくりと)蓄積した感度誤差の保証である。この誤差は、(T−Tp−1)が充分に短い場合(実際には、この時間期間において検出器によって積分されるフルーエンスが充分に小さい場合)には、依然として無視できる。
2.2)平均測定値の計算
PMMは、コンピュータによって使用される解釈行列M及びHを更新するために、測定値VR及びVTを使用する。減速材の温度θが測定される場合、それもこのプロセスにおいて使用されるが、そうでない場合には、PMMは、ユーザによって入力される温度(検出器の照射の全体を通じて一定であると仮定される)を使用する。
瞬間Tp−1及びTの間に、PMMは、各々の瞬間tにおいてコンピュータによってPMMへと送信される測定値VR及びVT(おそらくは、θも)を、以下の平均値を計算する目的で蓄積する:
Figure 0005529144

Figure 0005529144

θが測定される場合、
Figure 0005529144

θが入力される場合、
Figure 0005529144

は、瞬間Tp−1及びTの間にPMMへと送信される測定値の数である。
Figure 0005529144
2.3)瞬間Tにおける平均中性子流の計算
平均の測定は、行列Hを使用してコンピュータが行うものとPMMによって解釈される。以下が最初に計算され:
Figure 0005529144

次いで平均中性子流が、以下によって計算される:
Figure 0005529144

観察1:平均の流れが、Hを計算するために使用される。したがって、PMMは、Hを計算するためにHp−1を使用し、これは反復アルゴリズムである。
観察2:2つのPMMの計算の間の時間間隔が可能な限り短いと仮定されるため、以下の工程において平均の流れを使用することを容認できる。
2.4)行列Mの更新
温度θがユーザによって入力され、一定であると仮定される場合、何も行う必要がない。M=Mである。
温度θが測定される場合、Mの第2列だけを更新しなければならない。θ
Figure 0005529144

で置き換えることによって、Mと同様に進められる:
Figure 0005529144
2.5)行列Hの更新
の計算は、中性子の流れがもはやゼロではなく、エボリューションの計算において中性子の検出材料との相互作用が考慮されなければならない点で、Hの計算と異なる。
2.5.1 核分裂チャンバの感度の計算
すなわち、指数jによって特定される核分裂チャンバ(DNR核分裂チャンバについて、j=1であり、DNT核分裂チャンバについて、j=2である)。
ステップ1:同位体組成の計算
入力データは、以下のとおりである。
−瞬間Tp−1における核分裂チャンバのデポジットの同位体組成
Figure 0005529144

(各々の同位体iの原子の数)。
Figure 0005529144

は、初期化段階においてPMMによって計算される。
−平均中性子の流れ
Figure 0005529144
この入力データにて、PMMは、(JEF、ENDF、などの種類の)標準的なライブラリから得られるDN核データ(有効部分、放射性崩壊定数、など)にさらに依存するエボリューションコードCEを使用して、中性子の流れの最中のエボリューションの計算を開始する。
このエボリューションの計算の結果が、瞬間Tにおけるデポジットの同位体組成:
Figure 0005529144

である。
ステップ2:核分裂チャンバの高速及び熱感度の計算
核分裂チャンバの感度Ijiが、核分裂速度と該当の流れの成分との間の比として定められ、すなわち以下のようであることを、思い出されたい:
RD=Ij1・φ+Ij2・φ
したがって、PMMが、瞬間Tにおける核分裂チャンバの高速及び熱感度の係数を計算することができる:
Figure 0005529144
エネルギサポート
Figure 0005529144

に関して定められる入力データ
Figure 0005529144

が、同位体iの有効核分裂部分を指す。(JEF、ENDF、などの種類の)標準化された核データライブラリから得られる。
2.5.2 コレクトロンの感度の計算(DNT検出器がコレクトロンである場合)
すなわち、コレクトロン(例えば、ロジウム(Rh)コレクトロン)が、指数jによって特定される。
2つのステップが含まれる。
ステップ1:コレクトロンによって積分される熱フルーエンスの計算
反復的なやり方で進められる:
Figure 0005529144

かつ
Ψ(T)=Ψ(t
(ここで、
Figure 0005529144

は、関数SRh(E)及びU(Ψ)の計算において使用された約束事と同じ約束事を使用して
Figure 0005529144

から推定される熱の流れである。
実際には、関数SRh(E)及びU(Ψ)の計算を行った専門家が、以下のように2つのパラメータα及びαを定めている。
Figure 0005529144
ステップ2:コレクトロンの高速及び熱感度の計算
入力データは、以下のとおりである。
−Ψ(T):コレクトロンによって積分された熱フルーエンス(熱の流れの時間積分)。
−SRh(E):有効捕捉部、エミッタの自己保護、及び放射された電子の自己吸収を考慮に入れたコレクトロン(例えば、ロジウム(Rh)コレクトロン)の感度(専門家によって行われる計算)。
−U(Ψ):熱フルーエンスΨの関数として表にまとめられた消耗関数(専門家による計算、又は実験的経験からのフィードバック)。
PMMは、以下の式を使用してコレクトロンの高速及び熱感度を直接計算する。
Figure 0005529144
2.5.3)Hの計算
PMMは、2×2の行列を反転させる。
Figure 0005529144
較正係数Kは、コンピュータへと送られた大きさVと検出器jにおける相互作用(核分裂又は捕捉)の速度RDとの間の比である(V=K・RD)。
2.6)行列M及びHの送信
PMMが、行列M及びHをコンピュータCALCへと送信し、コンピュータCALCが、瞬間
Figure 0005529144

における解釈行列M及びHへと代入する。
本発明の好ましい実施の形態によれば、DNR検出器が、しきい値核分裂性デポジットを有する核分裂チャンバである。そのような核分裂チャンバが、例えば図1A及び1Bに示されている。しきい値核分裂性デポジットは、すでに述べたように、プルトニウムPu242のデポジットであってよい。しきい値核分裂性デポジットはまた、ウラニウムU238、ネプツニウムNp237、又はトリウムTh232のデポジットであってもよい。本発明の好ましい実施の形態の文脈においては、接続ケーブルが、DNR検出器を回路C1へと接続している。この接続ケーブルは、検出器に電気的極性を与えるため、及び核分裂チャンバによって供給される信号を処理回路C1へと伝えるために、同時に使用される。ケーブルのうちの中性子の流れに曝される部分を、無機絶縁体(アルミナ、シリカ、マグネシウム)から製作しなければならない。ケーブルは、好ましくは検出器に一体化され、その外径は、検出器の外径よりも小さい。さらに、このケーブルは、変動モードでの核分裂チャンバの動作に適合した電気的特性を有していなければならない。すなわち、単位長さあたりの容量が小さくなければならず、特徴インピーダンスが電子機器の入力インピーダンス(典型的には、50Ω)に近くなければならず、寄生信号に対する頑強な免疫を保証するために伝達インピーダンスが低くなければならない。この目的のため、銅の導体及び銅の遮蔽が、炉内で満足できる機械的特性を付与するために、ステンレス鋼又はインコネル製のケーシングとともに使用される。ケーブルは、例えば、直径3mmの核分裂チャンバにおいては、おおむね2mm〜2.2mmの間の直径を有し、直径1.5mmの核分裂チャンバにおいては、おおむね1.3mmに等しい直径を有する(伝達インピーダンスの最適化)。
図5が、本発明の好ましい実施の形態による調整/処理回路C1を詳しく示す概略図を示している。回路C1は、前置増幅器PA、アナログ/デジタル変換器CAN、デジタル分散演算プロセッサVAR、及び高電圧発生器HTを含んでいる。DNR検出器が、ケーブルCABによって回路C1へと接続されている。前置増幅器PAが、ケーブルCABを介して受信した電流iR(t)をアナログ電圧Va(t)へと変換し、アナログ電圧Va(t)が、アナログ/デジタル変換器CANへと送信される。高電圧発生器HTによってもたらされる高電圧Tが、前置増幅器PA及びケーブルCABを介してDNR検出器へと通過する。アナログ/デジタル変換器CANが、アナログ電圧Va(t)を、不連続な間隔t=n・dt(dtがサンプリング間隔(典型的には、dt=1μs)であり、nがサンプルの時間インデックスを表わす整数である)でサンプリングされたデジタル電圧V(t)へと変換し、デジタル電圧V(t)が、デジタル分散演算プロセッサVARへと送信され、デジタル分散演算プロセッサVARが、デジタル分散VR(t)を供給する。
信号処理器は、好ましくはCampbellの定理(文献[4]を参照)にもとづく変動モードを使用する。この定理は、核分裂チャンバにおいてパルスの累積によって生成される電気信号が、興味深い統計学的特性を有することを実証している。この信号の平均及び分散の両方が、実際に、入射する中性子の流れに比例するが、平均が、検出される各々の中性子についてガス中に生成される平均電荷Qにも比例する一方で、分散に関しては、この電荷の平方に比例する。
この技術分野において公知の様相で、核分裂チャンバは、生成される電流の平均が対象である場合に、「電流モード」で動作していると称される。電流モードの核分裂チャンバの感度は、Qに比例する。一般に、中性子によって生成される電荷は、ガンマ光子によって生成される電荷よりも100倍も大きいため、同じことが、中性子及びガンマのそれぞれの流れに対する相対感度にも当てはまる。この特性が、核分裂チャンバを、強力なガンマ線の存在下(炉における測定の典型的な状況)での中性子の測定におおむね良好に適している中性子検出器にする。しかしながら、特定の条件下では、電流モードにおけるガンマ線の排除が、ガンマ線がきわめて強力(とりわけ、照射炉において)であるという理由、又は中性子に対する感度が低い(高速中性子に対する感度が伝統的なU235核分裂チャンバの熱中性子に関する感度よりも2桁低いPu242核分裂チャンバの場合など)という理由で、不充分である可能性がある。したがって、「電流モード」の信号を、核分裂性のデポジットを持たない(したがって、もっぱらガンマ線を感受する)近傍の核分裂チャンバによって供給される信号を引き算することによって、補正しなければならない。したがって、中性子の流れにアクセスするために2つの検出器を使用しなければならない。
この場合に、核分裂チャンバを「変動モード」で動作させることは、興味深い代案である。感度は量Qに依存するため、ガンマ線に対する感度は、中性子に関して観察される感度よりも約10,000分の1の小ささである。したがって、たとえ相当に難しい環境下でも、ただ1つの核分裂チャンバで、充分に効果的なガンマ線の除去を得ることが可能である。プルトニウムPu242の核分裂チャンバにて、本件特許出願の発明者は、照射炉において、ガンマ線の寄与が電流モードにおける約50%から変動モードにおける約0.6%にまで低下することを確認した。これが、本件特許出願の発明者が、変動モードでチャンバを動作させるために信号をデジタル処理するための電子機器を開発することを優先的に選択した理由である。
核分裂チャンバから由来する電気信号が、増幅及び調整(前置増幅器PA)の後で、アナログ−デジタル変換器CANを使用してデジタル化される。次いで、分散の計算が、例えばFPGA(FPGAは、「Field Programmable Gate Array」の略)式のデジタル電子回路を使用し、あるいはプロセッサを使用して、デジタル的に実行される。
CAN回路が、サンプリング周波数Fe=1/dtでアナログ信号Va(t)をデジタル信号VR(t)としてサンプリングし、t=n・dtである。周波数Feは、例えば1MHzに等しい。次いで、デジタル信号Vn(t)が、デジタルプロセッサVARによって処理される。プロセッサVARが、N個のサンプルからなる
=Ndt
のような継続時間Tの巡る時間枠について、デジタル分散VR(t)を計算する。
継続時間Tは、例えば100msに等しい。これにより、以下が得られる:
Figure 0005529144
デジタル分散VR(t)を、その帯域幅が元の信号Vn(t)の帯域幅よりも小さいため、おそらくは(係数Nまで)大いに減らすことができる。このようにして、連続する測定が、入射する中性子の流れに比例する分散のデジタル値を、例えば100msごとに生成する。
熱中性子の測定は、例えばロジウムコレクトロンなどのコレクトロン(SPND)を使用して行われ、あるいはウラニウムU235核分裂チャンバを使用して行われ、これも好ましくは変動モードで動作する(ガンマ線の排除)。熱中性子の測定が、流れの際の核分裂チャンバのデポジットの同位体組成のエボリューションを評価するために使用される。実際、強い熱の流れの影響下で、プルトニウムPu242の連続的な変化によって核分裂性の同位体が形成され、プルトニウムPu242核分裂チャンバの熱中性子に対する感度がどんどん高くなる。図6は、これに限られるわけではない例として、1E15n/cm/sの熱及び高速の流れについて、総核分裂速度(図6のグラフKS)、並びに順次の変化によって形成される種々の同位体、すなわちプルトニウムPu242(図6のグラフK1)、プルトニウムPu241(図6のグラフK2)、アメリシウムAM243(図6のグラフK3)、キュリウムCM244(図6のグラフK4)、及びキュリウムCM245(図6のグラフK5)の総核分裂速度への寄与を示している。明らかに見て取ることができるとおり、連続的な変化によって出現する核分裂性の同位体のうちで最も問題になるものは、1021n/cm程度の熱フルーエンスからのCm245(グラフK5)である。
本発明の文脈において、電子調整/処理回路C2(図には示されていない)は、有利には、DNT検出器がU235核分裂チャンバである場合に、回路C1と同一である。DNT熱検出器がコレクトロンである場合には、回路C2は、デジタル電流−電圧変換回路である。この機能は、例えば、コレクトロンによって生成された電流が流れる抵抗器(例えば、1%において10kΩの抵抗器)の端子における電圧の低下を測定するデジタル電圧計によって提供されうる。
参考文献
[1]D. Beretzら:"French PWR Vessel Surveillance Program Dosimetry Experience Feedback from More than a Hundred Capsules", Reactor Dosimetry ASTM STP 1398, West Conshohocken, PA, 2000
[2]G. Bignan and J-C. Guyard: "Chambre a fission subminiature avec passage etanche" [Subminiature Fission Chamber with Airtight Passage], French patent, registration N° 9414293, publication N° 2727526
[3]Y. Kashchukら: "Monitoring the Fast Neutron Flux Density and Fluence in a RBMK Core Using a Threshold Fission Chamber in a Screen-Absorber". Atomic Energy, Vol. 98, 4, (2005), 249
[4]G.F. Knoll: "Radiation Detection and Measurement" 3rd Edition, John Wiley & Sons, 1999.
[5]A. Tsilanizaraら。DARWIN: "An evolution code system for a large range of applications". J. Nucl. Sci. Technol. 37 (2000) 845.
[6]L. Vermeeren: "Absolute on-line in-pile measurement of neutron fluxes using self-powered neutron detectors", 5th International Topical Meeting on Research Reactor Fuel Management, Org. European Nuclear Society, Aix-la-Chapelle, Germany, 1-3 April 2001.

Claims (20)

  1. エネルギ区間[Emin,Emax]における瞬間tの高速及び熱外中性子の流れφ(t)のオンライン測定のための装置であって、
    − 主として高速中性子の検出に適する材料を含んでいる高速中性子検出器(DNR)、
    − 主として熱中性子の検出に適する材料を含んでいる熱中性子検出器(DNT)、
    − 瞬間tにおいて、前記高速中性子検出器によって送達される検出信号からデジタル信号VR(t)を送達する第1の電子回路(C1)、
    − 瞬間tにおいて、前記熱中性子検出器によって送達される検出信号から第2のデジタル信号VT(t)を送達する第2の電子回路(C2)、
    − 瞬間tにおいて、前記高速中性子検出材料の同位体組成及び前記熱中性子検出材料の同位体組成を決定することができる手段(PMM、CE)、
    − 瞬間tにおいて、前記同位体組成から、前記高速中性子検出器の高速中性子に対する進行性の感度I11(t)、前記高速中性子検出器の熱中性子に対する進行性の感度I12(t)、前記熱中性子検出器の熱中性子に対する進行性の感度I21(t)、及び前記熱中性子検出器の高速中性子に対する進行性の感度I22(t)を決定することができる手段(PMM、CE)、並びに
    − 瞬間tにおいて、高速及び熱外中性子の流れφ(t)と、熱中性子の流れφ(t)とを、以下の連立方程式:
    VR(t)=KR×I11(t)×φ(t)+KR×I12(t)×φ(t)、及び
    VT(t)=KT×I21(t)×φ(t)+KT×I22(t)×φ(t
    (ここでKR及びKTは、それぞれ前記高速中性子検出器の較正のための係数及び前記熱中性子検出器の較正のための係数である)
    から計算するための手段(CALC)
    を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記高速及び熱外中性子の流れφ (t )と、前記熱中性子の流れφ (t )から、すべての中性子の流れφ(t,E)を、以下の式:
    φ(t,E)=φ(t)・f(E)+φ(t)・f(E,θ)
    (ここで、
    −f(E)=ffiss(E)+αfepi(E)、及び
    −f(E,θ)=fmxw(E,θ)
    であり、ffiss(E)は中性子の流れの核分裂成分であり、fepi(E)は中性子の流れの熱外成分であり、fmxw(E,θ)は中性子の流れのMaxwellian成分であり、αは中性子の流れの熱外成分と中性子の流れの核分裂成分との間の比例係数である)を使用して計算するための手段(CALC)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記高速及び熱外中性子の流れφ (t )と、前記熱中性子の流れφ (t )から、区間[Emin,Emax]について、瞬間tにおけるN個の積分結果
    (t )=m k1 ・φ (t )+m k2 (θ)・φ (t
    を計算するための手段(CALC)をさらに備えており、ここで は1以上の整数であり、k番目(k=1、2、・・・N)の積分結果 k1 、m k2 は以下の式
    Figure 0005529144

    及び
    Figure 0005529144

    によって与えられ、ここで
    −f(E)=ffiss(E)+αfepi(E)、及び
    −f(E,θ)=fmxw(E,θ)
    であり、ffiss(E)は、中性子の流れの核分裂成分であり、fepi(E)は中性子の流れの熱外成分であり、fmxw(E,θ)は中性子の流れのMaxwellian成分であり、αは中性子の流れの熱外成分と中性子の流れの核分裂成分との間の比例係数であり、
    −Y(E)はk番目の最終結果を特徴付ける応答関数であることを特徴とする、請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記応答関数Y(E)が、前記区間[Emin,Emax]に一致するか又は前記区間[Emin,Emax]に含まれる対象のエネルギ帯[E,E]の識別関数であって、
    <E<Eであるならば、Y(E)=1
    そうでないならば、Y(E)=0
    であり、R(t)が、エネルギがEとEの間である中性子の流れであり、すなわち、すべての中性子の流れ
    φ(t ,E)=φ (t )・f (E)+φ (t )・f (E,θ)
    に対して
    Figure 0005529144

    である、請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記応答関数Y(E)が反応の有効巨視的部分Σ(E)であって、
    Figure 0005529144

    であり、N’は媒体内に存在する同位体iの原子の数であり、
    Figure 0005529144

    は媒体内での反応rに関する同位体iの有効微視的部分であり、R(t)は媒体内での反応rの速度であり、すなわち、すべての中性子の流れ
    φ(t ,E)=φ (t )・f (E)+φ (t )・f (E,θ)
    に対して
    Figure 0005529144

    である、請求項3に記載の測定装置。
  6. 前記反応rが、核分裂、又は捕捉ある、請求項5に記載の測定装置。
  7. 前記高速中性子検出器及び前記熱中性子検出器が核分裂チャンバであるため、前記進行性の感度I11(t)、I12(t)、I21(t)、及びI22(t)が、それぞれ:
    Figure 0005529144

    (ここで、N(t)は、主として高速中性子の検出に適する材料の同位体iの瞬間tにおける同位体組成であり、
    Figure 0005529144

    は同位体iの有効部分である)
    Figure 0005529144

    (ここで、N(t)は、主として熱中性子の検出に適する材料の同位体jの瞬間tにおける同位体組成であり、
    Figure 0005529144

    は同位体jの有効部分である)と記述される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の測定装置。
  8. 前記熱中性子検出器が、ウラニウムU235を含んでいる核分裂チャンバである、請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記高速中性子検出器が核分裂チャンバであり、前記熱中性子検出器がコレクトロンであるため、前記進行性の感度I11(t)、I12(t)、I21(t)、及びI22(t)が、それぞれ:
    Figure 0005529144

    及び
    Figure 0005529144

    (ここで、N(t)は、主として高速中性子の検出に適する材料の同位体iの瞬間tにおける同位体組成であり、
    Figure 0005529144

    は同位体iの有効部分である)、並びに
    Figure 0005529144

    (ここで、
    Figure 0005529144

    は、主として熱中性子の検出に適する材料の瞬間tにおける熱フルーエンスの関数
    Figure 0005529144

    として表にまとめられた補正の消耗関数であり、SRh(E)はコレクトロンの感度である)と記述される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の測定装置。
  10. 前記熱中性子検出器が、ロジウム、バナジウム、又は銀コレクトロンである、請求項9に記載の測定装置。
  11. 前記高速中性子検出器が、しきい値核分裂性デポジットを有する核分裂チャンバである、請求項7ないし10のいずれか一項に記載の測定装置。
  12. 前記核分裂チャンバが、少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバである、請求項11に記載の測定装置。
  13. 前記少なくとも99.5%の純度のプルトニウムPu242を含んでいる核分裂チャンバが、
    ・加圧された検出ガスを収容することができ、中性子が通過できる壁を有している筐体(1、20)、
    ・互いに電気的に絶縁されており、間に電圧を印加することができる第1及び第2の電極(21、26、120)、
    ・前記2つの電極の少なくとも一方に付着させられ、少なくとも99.5%の原子の純度のプルトニウム242を含んでいる核分裂性物質、及び
    ・前記加圧された筐体に含まれており、核分裂の生成物によるイオン化が可能である検出ガス
    を含んでいる、請求項12に記載の測定装置。
  14. 前記第1及び第2の電極のいずれか一方が前記筐体の一部を形成し、したがって前記電極が外側電極(1)及び内側電極(2)と称される、請求項13に記載の測定装置。
  15. 前記核分裂性物質(3)が前記内側電極の壁に付着させられている、請求項14に記載の測定装置。
  16. 前記検出ガスが4%のチッ素が加えられたアルゴンである、請求項13ないし15のいずれか一項に記載の測定装置。
  17. 前記高速中性子検出器が、ネプツニウムNp237、ウラニウムU238、又はトリウムTh232を含んでいる核分裂チャンバである、請求項11に記載の測定装置。
  18. 前記第1の電子回路(C1)が、前記高速中性子検出器によって送達される信号のデジタル分散の形態のデジタル信号VR(t)を送達するデジタル分散計算プロセッサを含んでいる、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の測定装置。
  19. 前記第2の電子回路(C2)が、前記熱中性子検出器によって送達される信号のデジタル分散の形態のデジタル信号VT(t)を送達するデジタル分散計算プロセッサを含んでいる、請求項1ないし18のいずれか一項に記載の測定装置。
  20. 前記第2の電子回路(C2)がデジタル電流−電圧変換回路である、請求項1ないし18のいずれか一項に記載の測定装置。
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