JPH112690A - 炉内中性子束計測装置 - Google Patents

炉内中性子束計測装置

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JPH112690A
JPH112690A JP9155394A JP15539497A JPH112690A JP H112690 A JPH112690 A JP H112690A JP 9155394 A JP9155394 A JP 9155394A JP 15539497 A JP15539497 A JP 15539497A JP H112690 A JPH112690 A JP H112690A
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JP
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lprm
detector
reactor
signal
core
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JP9155394A
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Takeshi Nozaki
健 野崎
Yuichi Tokawa
裕一 東川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な炉心特性を有する原子炉において、中
性子エネルギースペクトルが変化する過渡事象時の燃料
物質と検出器物質のミスマッチに起因する誤差を補正す
ることにより、プラントの安全性及び燃料の健全性を確
保することにある。 【解決手段】 炉内中性子束計測装置における検出器4
のコーティグ物質と原子炉で使用される燃料物質を同一
物質とすることが困難な場合において、中性子エネルギ
ースペクトルが変化する過渡事象が発生した場合、LP
RMレベル演算回路6のLPRMレベル信号7を補正回
路8により補正する。その補正回路8による補正は、L
PRM検出器の位置ボイド率55によりLPRMレベル
補正係数56を算出し、該補正係数をLPRMレベル信
号7に乗算して補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉炉内出力分
布を監視する炉内中性子束計測装置、特に電離箱を採用
した検出器による沸騰水型原子力発電プラントの炉内中
性子束計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術の原子炉炉内出力分布
を監視する炉内中性子束計測装置について示す。沸騰水
型原子力発電プラントでの炉内中性子束計測装置は、原
子炉圧力容器1内の原子炉炉心2に多数個の中性子検出
器4を設置して、原子炉炉内中性子束を測定するもの
で、その機能は、原子炉出力レベルとその変化率の監
視、原子炉出力の異常上昇から原子炉を保護するための
制御棒引抜阻止信号14あるいは原子炉スクラム信号1
3の出力、及び原子炉内の中性子束分布を測定すること
による炉心管理、燃料管理のための情報の提供、等であ
る。
【0003】炉内中性子束計測装置には一般に起動領域
モニタ(SRNM)および出力領域モニタ(PRNM)
がある。それぞれの炉内中性子束計測装置は中性子束レ
ベルによって使い分けられる。すなわち、SRNM(検
出器150)は原子炉起動開始時の中性子束の低い領域
(起動領域)、またPRNM(検出器4)は出力運転中
の中性子束の高い領域(出力領域)で使用され、両者は
適切なオーバーラップ領域を有しており、一つの領域か
ら他の領域に移る際にも測定が不連続とならないように
なっている。
【0004】このうち、PRNMには局部出力中性子モ
ニタ(LPRM)と平均出力中性子モニタ(APRM)
があり、APRMはLPRM検出器4からの信号を平均
処理回路10により平均し、原子炉の炉心平均出力信号
11の情報を与えている。そして、炉心平均出力信号1
1が予め定められた設定値に達した場合は制御棒の引抜
きを阻止し、また、燃料損傷が発生する前に原子炉をス
クラムさせるトリップ信号を出力する。
【0005】次に、原子炉出力レベルの検出方法を図4
を用いて具体的に説明する。従来は、原子炉炉心2に配
置されたLPRM検出器4からの電離電流5(検出器電
流)をPRNMユニット15に入力し、いずれのLPR
M検出器4からの電離電流5についても各対応のLPR
Mレベル演算回路6で同様の処理方法で工学値変換する
(電離電流を電圧→デジタル→ゲイン倍→指示値(%)
に変換する)ことによりそれぞれLPRMレベル信号7
を平均処理回路10で平均することにより原子炉の炉心
平均出力信号11を算出して監視のために表示するとと
もに、その値を以てトリップ回路12により制御棒引き
抜き阻止及びスクラム設定値と比較し、設定値を超える
ような出力の異常上昇時には制御棒引抜阻止信号14及
び原子炉スクラム信号13を出力する。制御棒引抜阻止
信号14は制御棒の操作電動機の引抜阻止を、原子炉ス
クラム信号13は電動機とは独立して制御棒挿入を制御
する。これにより原子炉をスクラムして炉心の保護を行
なっている。
【0006】また、原子炉起動レベルの検出についても
上記PRNMと同様にSRNM検出器150からの電離
電流151をSRNMユニット152へ入力し、SRN
Mユニット152内で工学値変換されトリップ回路によ
り設定値と比較して、設定値を超えるような場合には制
御棒引抜阻止信号154及び原子炉スクラム信号153
を出力し、制御により炉心の保護を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に炉内の中性子束
測定には電離箱が使用される。電離箱方式による中性子
検出器の原理を図5を用いて説明する。同軸二重円筒構
造の外側電極と内側電極との間には、電離用気体として
アルゴンガスを封入する。外側電極の内面には核分裂用
物質としてウランをコーティングする。また、電離によ
って発生した電子やイオンを効率よく収集するため、電
極間に高電圧を印加する。
【0008】熱中性子が検出器のコーティング物質(ウ
ラン)と衝突すると、ウランは核分裂してアルゴンガス
中に核分裂片を放出する。この電荷を帯びた核分裂片
は、アルゴンガスとの衝突によりアルゴンガスを電離さ
せる。電離したアルゴンガスの電子やイオンを収集する
ために、電極間に電圧が印加され、電離によって発生し
た電子やイオンは電極に到達し電離電流として検出され
る。
【0009】ところで、従来は原子炉で使用される燃料
物質と中性子検出器にコーティングされる物質が同一物
質である場合は、双方の核分裂断面積は等しく、中性子
エネルギースペクトルが変化する過渡事象時において
も、燃料の出力に対する検出器の応答は線形関係にある
ものとみなせた。例えば、ウラン燃料の場合は中性子検
出器のコーティング物質も原子炉で使用されるウランと
同一であるため、図7に示すよう、燃料も検出器にコー
ティングされる物質も同様な核分裂断面積となるため、
中性子エネルギースペクトルの変化を伴う過渡事象が発
生しても、燃料の出力に対する検出器の応答は線形関係
にあるものとみなせた。式で表すと以下の数1のように
なる。
【0010】
【数1】
【0011】図6は、燃料物質にプルトニウムを使用し
た原子炉に対する検出器のコーティング物質に原子炉で
使用される燃料物質と同一のプルトニウムを選択した場
合で、このときは、燃料物質と検出器のコーティング物
質が同一のもので構成され、検出器の応答に問題はな
い。
【0012】しかし、従来の炉内中性子束計測装置シス
テムでは、燃料物質と中性子検出器にコーティングされ
る物質が異なる場合、この場合に燃料物質に中性子検出
器のコーティング物質を合わせるということは行なわれ
ておらず、また、炉心燃料と検出器の核物質とのミスマ
ッチに起因する検出器指示値に誤差があっても、そのの
誤差を補正するという方法は考えられていない。このた
め、燃料物質と中性子検出器にコーティングされる物質
が異なる原子炉の場合、原子炉によって異なる中性子エ
ネルギースペクトル分布の形状によっては、適切な出力
分布計測が行なわれるとは限らず、原子力発電プラント
の安全性及び燃料の健全性を確保することができなかっ
た。
【0013】例えば、原子炉燃料物質がプルトニウム、
検出器コーティング物質がウランで、原子炉の中性子エ
ネルギースペクトルが過渡時において図8に示すような
変化を示す場合を例にとって説明すると、プルトニウム
燃料を使用する原子炉の場合中性子検出器のコーティン
グ物質と原子炉で使用される燃料物質が異なり、従っ
て、図8に示すように、燃料物質と検出器にコーティン
グされる物質とは異なる核分裂断面積を有する。このた
め、原子炉によって異なる中性子エネルギースペクトル
がプルトニウム239の核分裂断面積のピーク近辺の領
域において、ボイド率の変化を伴う過渡事象により図8
に示すような中性子エネルギースペクトルの変化が発生
した場合、燃料の出力に対する検出器の応答は線形関係
とはならない。式で表すと以下の数2のようになる。
【0014】
【数2】
【0015】つまり、U235核分裂断面積とPu23
9核分裂断面積が図8のような異なる分布を有するた
め、Pu239核分裂断面積のピークが高い領域に中性
子エネルギースペクトルがシフトすると、実際の燃料出
力よりも検出器出力が低い応答を示す傾向を有する。従
って、原子炉によって異なる様々な分布をもつ中性子エ
ネルギースペクトルの形状によっては、適切な出力分布
計測が行なわれるとは限らず、原子力発電プラントの安
全性及び燃料の健全性を確保することができないという
問題がある。
【0016】従来、炉内中性子検出器の温度変化及び感
度変化をオンラインで校正するものに特開昭55−14
2287号公報等があるが、これは上記の問題を解決す
るものではない。
【0017】本発明の目的は、上記問題に鑑み、原子炉
で使用される燃料物質と中性子検出器にコーティングさ
れる検出物質が異なる原子炉においても適切な出力分布
計測が行なわれ、原子力発電プラントの安全性及び燃料
の健全性を確保するのに好適な炉内中性子束計測装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、炉心燃料
と検出器の核物質が異なることに起因する検出器指示値
の誤差を補正する手段を設けたことによって達成され
る。
【0019】更に上記の目的は、燃料物質と中性子検出
器にコーティングされる検出物質を同一とすることが困
難な場合、予め中性子エネルギースペクトルの変化を伴
う過渡変化時の炉心ボイド率分布を解析により求めてお
き、中性子エネルギースペクトルの変化を伴う過渡変化
が発生した場合には、そのボイド率分布により検出器出
力を補正する手段を設けることによって達成される。
【0020】上記の手段によると、原子炉で使用される
燃料物質と中性子検出器にコーティングされる検出器物
質を同一物質にすることが困難な場合に、中性子エネル
ギースペクトルの変化を伴う過渡事象発生時に原子炉の
ボイド分布により検出器出力を補正する。これにより、
常に適切な出力分布計測が行なわれ、中性子エネルギー
スペクトルの変化を伴う過渡事象発生時の原子力発電プ
ラントの安全性及び燃料の健全性を確保することができ
る。
【0021】また、上記の目的は、通常の定格運転時に
おいても、ボイド率分布により検出器出力を補正する手
段を設けることによって原子力発電プラントの安全性及
び燃料の健全性を確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0023】本発明は、原子炉で使用される燃料物質と
中性子検出器にコーティングされる物質を同一のものと
することが困難な場合について適用するものである。ま
た炉内中性子束計測装置にはSRNMとPRNMがある
が、PRNMについてのみ説明する。
【0024】図1及び図2は本発明の一実施形態を示
し、検出信号の補正手段について説明するものである。
【0025】図1に示される原子炉圧力容器1内の原子
炉炉心2にLPRMストリング3が複数本均等に配置さ
れる。各LPRMストリング3内では軸方向に等間隔に
複数のLPRM検出器4が配置され、これにより軸方向
に等間隔及び径方向にも等間隔にLPRM検出器4が配
置され、局所的な中性子束の監視を行なう。LPRM検
出器4からは原子炉炉心2の熱中性子により発生した電
離電流5が出力され、PRNMユニット15内のLPR
Mレベル演算回路6に入力される。LPRMレベル演算
回路6に入力された電離電流5は工学値変換され、LP
RMレベル信号7として出力される。
【0026】従来は、このLPRMレベル信号7がその
まま平均処理回路10へ入力され炉心平均出力信号11
が出力されるが、本発明ではLPRMレベル演算回路6
で演算されたLPRMレベル信号7を補正回路8により
補正してLPRMレベル補正信号9を出力し、平均処理
回路10に入力するものである。平均処理回路10にお
いて各LPRMレベル補正信号9を用いて炉心平均出力
信号11が演算され、トリップ回路12へ入力される。
トリップ回路12へ入力された炉心平均出力信号11は
設定値と比較され、それぞれ原子炉スクラム信号13及
び制御棒引抜阻止信号14を出力し、制御棒の引抜阻止
及び原子炉をスクラムして原子力発電プラントの安全性
及び燃料の健全性を確保する。
【0027】なお、LPRMレベル演算回路6は、いく
つかのLPRM検出器4からのLPRM信号5を並列処
理しており、また補正回路8もLPRMレベル信号7の
並列処理をすることにより多数の炉心検出信号の処理が
可能となる。
【0028】図2を用いて、補正回路8におけるLPR
Mレベル信号7の補正方法について説明する。原子炉炉
心2に配置された各LPRM検出器4の軸方向位置信号
50及び径方向位置信号51が各LPRM検出器4対応
のLPRMレベル演算回路6に入力保持されており、そ
れがLPRMレベル演算回路6よりLPRMレベル信号
7とともに補正回路8に入力する。LPRMレベル演算
回路6より出力するLPRM軸方向位置信号50及びL
PRM径方向位置信号51は補正回路のそれぞれの関数
発生器100a、100bへ入力する。
【0029】関数発生器100aでは炉心平均軸方向ボ
イド率分布が入力されており、LPRM軸方向位置信号
50の入力信号よりLPRM軸方向ボイド率52が出力
される。関数発生器100bでは炉心平均径方向ボイド
率分布が入力されており、LPRM径方向位置信号51
の入力信号よりLPRM径方向ボイド率補正係数53が
出力される。LPRM軸方向ボイド率52にLPRM径
方向ボイド率補正係数53を乗算器54aに入力してそ
の積を求めることにより個々のLPRM検出器位置ボイ
ド率55が求められる。そして、LPRM検出器位置ボ
イド率55を関数発生器100cへ入力する。関数発生
器100cでは各ボイド率におけるLPRMレベル補正
係数が入力されており、LPRM検出器位置ボイド率5
5の入力信号よりLPRMレベル補正係数56が出力さ
れる。
【0030】LPRMレベル補正係数56は、 LPRMレベル補正係数56=燃料出力/検出器出力 で与えられ、LPRMレベル補正係数56とボイド率と
の関係は予め解析により求められる。このLPRMレベ
ル補正係数56とボイド率との関係は原子炉によって異
なる様々な分布をもつ中性子エネルギースペクトルの形
状によって異なるため、その使用される原子炉のデータ
より計算された関数を関数発生器100cに与える必要
がある。
【0031】このようにして関数発生器100cより出
力されたLPRMレベル補正係数56を乗算器54bに
入力する。
【0032】一方検出器の電離電流から得られたLPR
Mレベル信号7がLPRMレベル演算回路6より乗算器
54bに入力し、乗算器54bでこのLPRMレベル信
号7とLPRMレベル補正係数56との積を計算するこ
とでLPRMレベル補正信号9を出力し、燃料物質と検
出器物質のミスマッチに起因する誤差の補正を行う。
【0033】このようにして誤差補正されたLPRMレ
ベル補正信号9が平均処理回路10で平均されるから燃
料物質と検出器核物質のミスマッチに起因する誤差を除
去した正確な炉心全体の平均出力信号11が得られ、こ
れが監視のために表示され、またトリップ回路12で設
定値と比較され、出力異常上昇時には原子炉スクラム信
号13及び制御棒引抜阻止信号14を出力する。
【0034】図3は、原子炉炉内出力分布を監視する炉
内中性子束計測装置において、本実施形態を採用した場
合と、従来例を適用した場合の中性子エネルギースペク
トルの変化する過渡事象時の挙動の比較を示す。
【0035】過渡時に中性子エネルギースペクトルが変
化すると図3に示すように燃料の出力・安全解析上の検
出器出力(実線)となる。これに対して、従来例を適用
した場合の検出器の応答出力(点線)が過渡変化発生時
に少なめに検出されることが懸念されるが、本実施形態
を採用した場合の検出器の応答出力は上記燃料の出力・
安全解析上の検出器出力(実線)と同等の応答を示す。
従って、中性子エネルギースペクトルが変化する過渡事
象時において原子力発電プラントの安全性及び燃料の健
全性を確保することができる。
【0036】また、検出器信号は炉心管理、燃料管理の
ための情報としてもプロセス計算機に提供されているた
め、通常の定格運転時においても、図2で説明した関数
発生器100a、100bに定格運転時のボイド分布の
データを入力して補正を行うことにより、原子炉におけ
る正確な炉心管理、燃料管理が可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
様々な炉心特性を有する原子炉において、中性子エネル
ギースペクトルが変化する過渡事象時の燃料物質と検出
器物質のミスマッチに起因する誤差を補正することがで
きる。従って、燃料の出力・安全解析上の検出器出力と
同等の応答を示して制御棒引抜阻止信号及び原子炉スク
ラム信号が出力されるため、過渡事象時に燃料の健全性
を確保することができる。
【0038】また、通常の定格運転時においても、誤差
補正により原子炉の正確な炉心管理、燃料管理が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の炉内中性子束計測装置の
構成図。
【図2】図1におけるLPRMレベル信号補正回路の詳
細構成図。
【図3】本発明による中性子エネルギースペクトルが変
化する過渡事象時の挙動説明図。
【図4】従来技術による炉内中性子束計測装置の構成
図。
【図5】燃料核物質と異なる物質をコーティングした場
合の中性子検出器の原理図。
【図6】燃料核物質と同一物質をコーティングした場合
の中性子検出器の原理図。
【図7】核分裂断面積及び中性子スペクトルの特性図。
【図8】核分裂断面積及び中性子スペクトルの特性図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…原子炉炉心、3…LPRMス
トリング、4…LPRM検出器、5…電離電流、6…L
PRMレベル演算回路、7…LPRMレベル信号、8…
補正回路、9…LPRMレベル補正信号、10…平均処
理回路、11…炉心平均出力信号、12…トリップ回
路、13…原子炉スクラム信号、14…制御棒引抜阻止
信号、15…PRNMユニット、50…LPRM軸方向
位置信号、51…LPRM径方向位置信号、52…LP
RM軸方向位置ボイド率、53…LPRM径方向位置ボ
イド率補正係数、54a、54b…乗算器、55…LP
RM検出器位置ボイド率、56…LPRMレベル補正係
数、100a、100b、100c…関数発生器、15
0…SRNM検出器、151…電離電流、152…SR
NMユニット、153…原子炉スクラム信号、154…
制御棒引抜阻止信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉炉心に配置された検出器により原
    子炉炉内出力分布の局部的な中性子束を連続的に測定
    し、局部的な原子炉出力の異常上昇から原子炉を保護す
    るための情報、局部出力分布を監視するための情報、及
    び炉心管理等の情報を提供するための沸騰水型原子炉の
    中性子束計測装置において、炉心燃料と検出器の核物質
    が異なることに起因する検出器指示値の誤差を補正する
    手段を設けたことを特徴とする炉内中性子束計測装置。
  2. 【請求項2】 前記検出器は、原子炉炉心の軸方向及び
    径方向に等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1
    記載の炉内中性子束計測装置。
  3. 【請求項3】 前記検出器指示値の誤差を補正する手段
    は、中性子エネルギースペクトルの変化を伴う過渡事象
    発生時に、炉心燃料と検出器の核物質が異なることに起
    因する検出器指示値の誤差を過渡事象発生時の炉心ボイ
    ド率分布により補正するものであることを特徴とする請
    求項1記載の炉内中性子束計測装置。
  4. 【請求項4】 前記検出器指示値の誤差を補正する手段
    は、通常の定格運転時に、炉心燃料と検出器の核物質が
    異なることに起因する検出器指示値の誤差を定格運転時
    の炉心ボイド率分布により補正するものであることを特
    徴とする請求項1記載の炉内中性子束計測装置。
  5. 【請求項5】 原子炉炉心に配置された検出器により原
    子炉炉内出力分布の局部的な中性子束を連続的に測定
    し、局部的な原子炉出力の異常上昇から原子炉を保護す
    るための情報、局部出力分布を監視するための情報、及
    び炉心管理等の情報を提供するための沸騰水型原子炉の
    中性子束計測装置において、LPRM検出器の検出信号
    をLPRMレベル信号に変換する手段と、該LPRMレ
    ベル信号を炉心燃料とLPRM検出器の核物質が異なる
    ことに起因する誤差を補正してLPRMレベル補正信号
    を出力する誤差補正手段と、該LPRMレベル補正信号
    を平均して炉心平均出力信号を出力する平均処理手段
    と、該炉心平均出力信号を判別してトリップ信号を出力
    するトリップ手段とを有する出力領域モニタを設けたこ
    とを特徴とする炉内中性子束計測装置。
  6. 【請求項6】 前記誤差補正手段は、LPRM検出器の
    軸方向位置信号及び径方向位置信号を入力しLPRM軸
    方向ボイド率及びLPRM径方向ボイド率補正係数を出
    力する関数発生器と、該LPRM軸方向ボイド率にLP
    RM径方向ボイド率補正係数を積算してLPRM検出器
    位置ボイド率を出力する乗算器と、該LPRM検出器位
    置ボイド率を入力しLPRMレベル補正係数を出力する
    関数発生器と、LPRM検出器のLPRMレベル信号を
    入力し、上記LPRMレベル補正係数と積算しLPRM
    レベル補正信号を出力する乗算器とを有することを特徴
    とする請求項5記載の炉内中性子束計測装置。
JP9155394A 1997-06-12 1997-06-12 炉内中性子束計測装置 Pending JPH112690A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4793404A (en) * 1984-12-21 1988-12-27 Ryosuke Hata Composite pipe, process for producing the same, and heat pipe using of the same
JP2012505392A (ja) * 2008-10-13 2012-03-01 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 高速及び熱外中性子の流れのオンライン測定のための装置

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