JP5529077B2 - 感光性光導波路 - Google Patents

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Description

本出願は、参照としてその開示のすべてが本明細書に組み込まれる、2003年12月2日出願の仏国特許出願第0314122号に基づくものであり、本出願により、米国特許法第119条の下にその優先権を主張するものである。
本発明は、光フィルタを構成するためのブラッグ回折格子の書込みに適した感光性光導波路の分野に関し、より詳細には利得平滑化フィルタに関する。
通常、利得平滑化フィルタ(GFF)は、光ファイバあるいはプレーナ型導波路などの導波路の一部に光書込みされたブラッグ回折格子からなっている。従来の導波路は、光信号を伝送し、かつ場合によっては増幅するべく機能する光コアからなっており、光コアは、光信号をコアに閉じ込めるべく機能する光クラッドによって取り囲まれている。そのために、コアの屈折率nとクラッドの屈折率nは、n>nになっている。良く知られているように、単一モード導波路中の光信号の伝搬は、コア中を導波される基本モードと、光コア/クラッドアセンブリ中を一定の距離に渡って導波される、クラッドモードとも呼ばれる二次モードに分割される。
光ファイバの場合、屈折率プロファイルは、通常、光ファイバの半径に沿った距離を関数としてプロットされた屈折率グラフの形によって示される。従来、光ファイバの中心からの距離rが、x軸上にプロットされ、光ファイバのコアの屈折率とクラッドの屈折率の差が、y軸上にプロットされている。したがって屈折率プロファイルは、グラフがステップ状、台形、あるいは三角形の形をしている場合、それぞれ「ステップ形」プロファイル、「台形」プロファイル、あるいは「三角形」プロファイルと呼ばれている。これらの曲線は、通常、光ファイバの理論プロファイルすなわち設定プロファイルを表しており、光ファイバの製造上の制約のため、実際のプロファイルは実質的に異なっている。同様に、プレーナ型光導波路の場合も、屈折率プロファイルは、導波路の中心からの距離rに屈折率の値を関連付ける。以下、導波路の中心からのこの距離rを半径方向距離と呼ぶ。
導波路のコアおよび/またはクラッドは、ブラッグ回折格子を書き込むために、たとえばゲルマニウム(Ge)でドープすることによって感光性にすることができる。したがって、導波路中の感光性ドーパント濃度の半径方向の分布を示すグラフの形によって、導波路の感光度プロファイルが画定される。
利得の平滑化に使用されている従来の回折格子は、傾斜ブラッグ回折格子すなわちSBGとして知られている傾斜回折格子である。このような回折格子は非反射型であり、基本モードのクラッドモードへの結合を可能にするように構成されているため、ストレートブラッグ回折格子などの反射型回折格子を使用して利得の平滑化を達成する場合に、不可欠である光アイソレータを省略することができる。
利得平滑化フィルタは、伝送線路に沿って一様に分布している光増幅器と結合している。通常、この光増幅器の増幅は、任意の1つの伝送線路の様々なチャネル中を伝送される信号のすべての波長に対して同じではない。
詳細には、DWDM(高密度波長分割多重化)を使用した高密度伝送アプリケーションを開発する場合、所与の帯域幅に渡る増幅の差が、際立ったものになりがちであり、また、利得平滑器の公差がますます厳しくなる。つまり、平滑化フィルタは、可能な限り厳密に増幅曲線に合致しなければならない。したがってDWDMアプリケーションには、より高いコントラストを示す、より狭いフィルタの製造が必要である。
特許出願EP1359442に、傾斜ブラッグ回折格子の縦続から構成された複合フィルタが開示されている。図1は、このようなフィルタのスペクトル応答を示したものである。増幅曲線テンプレート(実線)に可能な限り厳密に対応するためには、基本フィルタ(細線)は、より高いコントラストを有していなければならない。仕様によって課されている2nm近辺のスペクトル帯域に対する5dBのコントラストは、このタイプのアプリケーションには標準である。このようなコントラストを有する基本フィルタを使用することにより、所与のアプリケーション曲線に対応する複合平滑化プロファイルを形成するフィルタの縦続を製造することができる。
基本フィルタのスペクトル幅を狭くし、かつその阻止比率を大きくする(つまり基本フィルタのコントラストを大きくする)ための可能な方法の1つは、基本モードとクラッドモードの間のモード結合を改善し、それによりこれらのモード間の重なり積分を実質的に大きくすることである。この重なり積分は、基本モードおよびクラッドモードによって制限され、かつ導波路の感光度プロファイルによって重み付けされた領域として定義されている。
従来技術においては、この重なり積分を大きくするためのいくつかの技術が提案されている。第1の解決方法は、コアの直径を大きくし、基本モードを広げることによって、重なりを大きくすることからなっているが、この解決方法は、コアの直径が大きくなり過ぎた場合の信号伝搬の単一モード特性の損失によって制限されている。
もう1つの解決方法は、重なり領域の重みを増すべく、コアだけでなくクラッドを感光性にすることからなっているが、この解決方法は、基本モードの基本モード自身への結合を防止することによって信号の全反射を防止するべく、少なくとも6°の大きい傾斜角度での傾斜ブラッグ回折格子の書込みを意味している。したがってもう1つの解決方法は、回折格子の角度がより小さい場合における基本モードの基本モード自身への結合を防止するべく、コアの感光度を鈍くすることからなっている。
また、傾斜角度を小さくすることにより、傾斜回折格子によって形成された基本フィルタのスペクトル幅を狭くすることができるが、信号の後方反射が小さくなるように維持する必要があるため、つまり基本モードの基本モード自身への逆伝搬結合を最小化する必要があるため、この傾斜角度を小さくすることは、制限されたままである。
したがって、M.J.Holmesらの刊行物「Ultra Narrowband Optical Fiber Sidetap Filters」、ECOC’98、1998年9月、Madrid、Spain、137〜138頁に、それぞれ図2aおよび図2bにプロットした屈折率プロファイルおよび感光度プロファイルを有する単一モードファイバが記述されている。この屈折率プロファイルは、コア/クラッドがステップ状である矩形のプロファイルであり、グラフ2aの単位は、コア半径rcoreおよびクラッドの屈折率nに正規化されている。クラッドは、ゲルマニウムおよびホウ素でドープされているため、感光性になっており、かつ、コアの屈折率より小さい屈折率が維持されている。このようなファイバプロファイルにより、2.3°の小さい角度でSBGを書き込むことができるため、コントラストスペクトル応答が得られる。
書込み角度の値は、回折格子の角度θを関数としてプロットした場合に、基本モードの基本モード自身への結合が最小になるように決定されている。したがって曲線K(θ)が決定され、図3は、この曲線を図2aおよび図2bのファイバに対してプロットしたものである。
K(θ)の理論表現式が、
Figure 0005529077
であることが思い起こされよう。
上式でrはファイバの半径
θは回折格子の傾斜角度
coreは基本モードの電界
W(r)は感光度プロファイル
Λはブラッグ回折格子の周期
は一次ベッセル関数
である。
感光度プロファイルが、図2bのファイバの感光度プロファイルのような矩形である場合、基本モードの基本モード自身への最小結合K(θ)は、−30dBで0.1°の小さい角度幅を有しており、そのために角度に対する依存性が極めて強くなっている。つまり、信号の後方反射が、正確な回折格子書込み角度に対して最小になっている。この角度が変化すると、信号が急激に後方反射することになる。したがって、基本モードの基本モード自身への結合が最小化されるSBG書込み角度の公差は、「反射ポケット」と呼ばれている。図3は、図2aおよび図2bに対応するプロファイルを有するファイバに書き込まれた回折格子の反射ポケットが、極めて狭く、フィルタの製造を複雑にしていることを示している。
したがって、他の多くの刊行物によって、SBGによって形成された基本フィルタの帯域幅を狭くするようになされた感光度プロファイルが提案されている。たとえばC.W.Haggensらの刊行物「Narrow−band rejection filter with negligible backreflection using tilted photoinduced gratings in single mode fibers」、IEEE PTL、Vol.10、No.5、1998年5月、I.Riantらの刊行物「Gain equalisation with optimised Slanted Bragg Grating on adapted fibre for multichannel long haul submarine transmission」、OFC Paper ThJ6、およびC.De Barrosらの刊行物「Optimised C−Band Gain Flattening Filter using Slanted Bragg Technology」、ECOC’02、Paper 10.4.1、ならびに特許US−A−6 005 999に言及することができる。
これらのすべての刊行物には、クラッドに対するコアの感光度の調整が提案されているが、これらのすべてのプロファイルは、回折格子書込み角度に対して狭い反射ポケットを生成している。
M.J.Holmesらの刊行物「Novel fiber design for narrow−band symmetric response sidetap filters with suppressed leaky mode resonanse」、ECOC’99、Conference Proceedings、216〜217頁に、ステップ屈折率の単一モードファイバのためのもう1つの感光度プロファイルが記述されている。図4aおよび図4bは、それぞれ屈折率プロファイルおよび感光度プロファイルを示したものであり、図5は、回折格子書込み角度を関数とした、対応するファイバ中の基本モードの基本モード自身への結合K(θ)を示したものである。
この感光度プロファイルは、ファイバコア中で急激に変化している。したがってこのファイバコアは、非感光性ドーパントでドープされた中央領域と、感光性ドーパントおよび非感光性ドーパントでドープされた環状領域とを有しており、コアの屈折率を一定に維持することができる。回折格子角度を関数とした信号後方反射曲線K(θ)は、−30dBにおける角度幅が0.2°の書込み角度3.5°を示している。このようなファイバプロファイルによって「反射ポケット」が若干広がり、SBG回折格子を書き込む際の公差を大きくしている。
特許出願EP 1160594A1に、セグメント化された感光度プロファイルをコアの内部に有し、かつ非感光性クラッドを有するファイバが開示されている。このようなファイバにより、6°を超える角度でブラッグ回折格子を書き込むことができる。このようなファイバプロファイルの場合、−30dBで最大0.5°の角度幅が可能であるが、このような大きい書込み角度では、狭いフィルタを製造することはできない。この文献に記載されているフィルタのスペクトル帯域は、20nmより広く、DWDMアプリケーションには不適切である。
従来技術によるすべての解決方法は、光導波路のコアとクラッドの間で急激に変化する感光度プロファイルに基づいている。コアとクラッドの間の感光度を最適化することにより、回折格子書込み角度を適合させることは可能であるが、その角度における反射ポケットを広げることはできない。
欧州特許出願1359442明細書 米国特許第6005999号明細書 欧州特許出願1160594A1明細書 米国特許第5852690号明細書
M.J.Holmes et al、「Ultra Narrowband Optical Fiber Sidetap Filters」、ECOC’98、1998年9月、Madrid、Spain、137〜138頁 C.W.Haggens et al、「Narrow−band rejection filter with negligible backreflection using tilted photoinduced gratings in single mode fibers」、IEEE PTL、Vol.10、No.5、1998年5月 I.Riant et al、「Gain equalisation with optimised Slanted Bragg Grating on adapted fibre for multichannel long haul submarine transmission」、OFC Paper ThJ6 C.De Barros et al、「Optimised C−Band Gain Flattening Filter using Slanted Bragg Technology」、ECOC’02、Paper 10.4.1 M.J.Holmes et al、「Novel fiber design for narrow−band symmetric response sidetap filters with suppressed leaky mode resonance」、ECOC’99、Conference Proceedings、216〜217頁 T.Erdogan et al、「Tilted fiber phase gratings」、Journal of The Optical Society of America、Vol.13、No.2、1996年2月、296〜313頁 C.W.Haggens et al、「Narrow−depressed cladding fiber design for minimazation of claddingmode losses in azmuthally asymmetric fiber bragg gratings」、Journal of Lightwave Technology、IEEE、Vol.16、No.5、1998年5月、902〜909頁 L.Dong et al、「Supression of cladding mode coupring loss in fiber bragg gratings」、Journal of Lightwave Technology、IEEE、Vol.18、No.11、2000年11月、1587頁 Y.Liu et al、「Fabricating fiber edge filters with arbitrary spectral response based on tilted chirped grating structures」、Measurement Science and Technology、Vol.10、No.1、1999年1月、L01〜L03頁
本発明により、従来技術の欠点が緩和され、また特定の屈折率プロファイルおよび比感光度プロファイルを有する光導波路が提供される。したがってこの光導波路は、光導波路中への、基本伝搬モードの基本伝搬モード自身への反射が最小化される増大された書込み角度での傾斜回折格子の書込みに適している。
したがって、本発明の主題は、所与の傾斜角度(θ)での傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の書込みに適した感光性光導波路を提供することである。
この感光性光導波路は、コアおよびクラッドを画定している屈折率と、感光性光導波路中への逆伝搬としての基本モードの基本モード自身への結合(K(θ))、および角度(θ)に対するその導関数(K’(θ))が、前記所与のSBG書込み角度(θ)に対して実質的にゼロに等しいような感光度プロファイルW(r)とを有している。
一特徴によれば、感光度プロファイルW(r)は、少なくとも1つのステップを有しており、該感光度プロファイルのステップの半径方向の位置は、感光性光導波路のコアとクラッドの間の屈折率ステップの半径方向の位置には無関係である。
一特徴によれば、感光度プロファイルW(r)は、感光性光導波路のクラッド内に配置された少なくとも1つのステップを有している。
一特徴によれば、感光度プロファイルW(r)は、感光性光導波路のコア内に配置された少なくとも1つのステップを有している。
一特徴によれば、感光度プロファイルW(r)は、1°と4.5°の間の角度(θ)での傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の書込みに適している。
一特徴によれば、感光度プロファイルW(r)は、光導波路中の逆伝搬としての基本モードの基本モード自身への結合(K(θ))が最小になる、傾斜ブラッグ回折格子(SBG)を書き込む所与の角度(θ)を中心とした角度幅(Δθ)が、0.3°と0.6°の間になるプロファイルである。
また、本発明は、本発明が特許請求する光導波路の一部に書き込まれた少なくとも1つの傾斜ブラッグ回折格子(SBG)を備えた光フィルタに関している。
一特徴によれば、傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の傾斜角度は、1°と4.5°の間である。
一特徴によれば、傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の周期は可変である。
本発明の可能アプリケーションの1つは、本発明による光フィルタの縦続からなる利得平滑化フィルタを備えた光伝送システムである。
本発明の特徴および利点は、添付の図面を参照して行う以下の説明を読むことにより、より明確になるであろう。以下の説明は、単なる説明目的に過ぎず、本発明を何ら制限するものではない。
複合利得平滑化フィルタのスペクトル応答を示すグラフである。 従来技術による第1のファイバの正規化屈折率プロファイルを示すグラフである。 従来技術による第1のファイバの正規化感光度プロファイルを示すグラフである。 図2aおよび図2bに示すプロファイルを有するファイバ中の回折格子書込み角度を関数とした、基本モードの基本モード自身への結合を示すグラフである。 従来技術による第2のファイバの正規化屈折率プロファイルを示すグラフである。 従来技術による第2のファイバの正規化感光度プロファイルを示すグラフである。 図4aおよび図4bに示すプロファイルを有するファイバ中の回折格子書込み角度を関数とした、基本モードの基本モード自身への結合を示すグラフである。 所与の回折格子角度、ならびに屈折率プロファイルおよび感光度プロファイルに対する、基本モードの結合およびその導関数の曲線を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態による導波路の屈折率プロファイルを示すグラフである。 本発明の第1の実施形態による導波路の感光度プロファイルを示すグラフである。 図7aおよび図7bに示すプロファイルを有する導波路中の回折格子書込み角度を関数とした、基本モードの基本モード自身への結合を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態による導波路の屈折率プロファイルを示すグラフである。 本発明の第2の実施形態による導波路の感光度プロファイルを示すグラフである。 図9aおよび図9bに示すプロファイルを有する導波路中の回折格子書込み角度を関数とした、基本モードの基本モード自身への結合を示すグラフである。 本発明によるファイバ中の傾斜ブラッグ回折格子の書込み角度を関数とした、基本モードの結合に対する理論と実験の比較を示すグラフである。
本発明によれば、SBGの書込みに適した光導波路は、コアおよびクラッドを画定している屈折率プロファイルと、特定の感光度プロファイルとを有している。この感光度プロファイルW(r)は、所与のSBG書込み角度θに対して、光導波路中の逆伝搬としての基本モードの基本モード自身への結合K(θ)が基本的にゼロであり、また、角度θに対するその導関数K’(θ)も、同じく実質的にゼロに等しいプロファイルである。角度を関数とした基本モードのゼロ導関数およびゼロ結合は、回折格子書込み角度を中心としたより広い反射ポケットが保証されることを意味している。
詳細には、本発明による導波路の感光度プロファイルは、ファイバのコアとクラッドの間の区別に何ら限定されない。したがって導波路内における感光度値の半径方向の分布は、コアとクラッドの間の屈折率の急激な変化には無関係である。
したがって目的は、上に示した、基本モードの基本モード自身への逆伝搬結合に対する式(1)を単に最小化することではなく、次の2つの式をゼロに等しくすることである。
Figure 0005529077
は、二次ベッセル関数である。
基本モードの電界Ecore(r)は、導波路の屈折率プロファイルによって設定される。この屈折率プロファイルは、導波路のコアとクラッドの間にステップを有する、たとえば従来の単一モードファイバプロファイルを構成している矩形のプロファイルであることが好ましいが、たとえばグレーデッド屈折率プロファイルなどの他の屈折率プロファイルを選択することも可能である。感光度プロファイルの画定に強く影響する屈折率プロファイルによって画定される唯一の特性は、基本モードに対応する電界Ecore(r)のプロファイルである。
SBG回折格子の周期Λは、フィルタリングすべき信号の波長によって設定される。
本発明によれば、SBG回折格子の角度θを、フィルタのスペクトル幅の制約に合致するべく設定することができ、かつ、これらの制約に対応する感光度プロファイルを決定することができる。また、上の式(1)から、逆ハンケル変換によって、角度θを関数とした基本モードの基本モード自身への結合を表す所与の結合関数に対して、電界プロファイルを関数とした感光度プロファイルの表現式を計算することも可能である。つまり、
Figure 0005529077
しかしながら、このような表現式の正確な解を見出すことは困難である。
したがって目的は、式(2)および(3)をプロットすることによって適切な感光度プロファイルを決定することである。図6は、W(r)=1、Λ=0.55nm、およびθ=3.75°に設定し、かつ、コアの半径が4ミクロン、コア/クラッド屈折率ステップが4.4×10−3のファイバをモデル化することによって、rを関数としたこれらの式に対応する曲線をプロットしたものである。
W(r)に割り当てるべき、これらの2つの関数の積分をゼロにする半径方向の分布を決定しなければならない。積分は、N個のセグメントに分解することができ、また、個々のセグメントにおけるW(r)の重みを決定することができる。そのためには、感光度プロファイルが、連続する値αを有するステップ関数であると仮定することができる。
この場合、次の2つの式を解かなければならない。
Figure 0005529077
ステップの数すなわちNを設定し、次に、α=1における0と1の間のαの値、およびR=20μmにおける対応する値Rを決定することができる。
この半径を超えると、基本モードの電界がゼロになるため、Rは20μmに設定される。したがってこの半径を超えて感光度領域を広げる必要はない。
基本モードの電界がクラッド内でゼロに向かう傾向があると仮定すると、クラッド内における結合は、常に最大でなければならないため、αは1に設定される。
図7aおよび図7bは、屈折率プロファイルが2つのステップ(N=2)からなるアプリケーションの場合の、本発明の第1の実施形態によるファイバの屈折率プロファイルおよび感光度プロファイルを示したものである。したがって2つの式(5)は、
Figure 0005529077
で与えられる。
屈折率プロファイルおよびブラッグ回折格子特徴の上記設定値により、α=0.19およびR=4.87μmが与えられる。屈折率プロファイルと感光度プロファイルが全く相関していないこと、および感光度のステップとファイバの屈折率のステップが一致していないことは明らかであろう。
この場合、図8に示す、信号の基本モードの逆伝搬を示す曲線が得られる。設定書込み角度が3.75°の場合、30dBにおける幅は0.4°であり、従来技術の後方反射曲線と比較すると、この書込み角度より小さい書込み角度に対して、実質的により広い反射ポケットを構成している。
2つのステップからなる感光度プロファイルに対する他の数値例についても同じ方法で計算されている。SBG書込み角度が2.5°の場合、α=0.05とR=6.3μmの対が得られ、SBG書込み角度が4.35°の場合、α=0.3とR=4.32μmの対が得られる。
図9aおよび図9bは、感光度プロファイルが3つのステップ(N=3)からなるアプリケーションの場合の、本発明の第2の実施形態によるファイバの屈折率プロファイルおよび感光度プロファイルを示したものである。2つの式(5)は、
Figure 0005529077
で与えられる。
たとえば、2つのセグメントRおよびRの半径が、ベッセル関数JおよびJの根に対応するように設定することも可能である。この場合、αおよびαを決定するべく、面積k、k、k、k’、k’、およびk’を計算し、二次方程式を解くことができる。
Figure 0005529077
屈折率プロファイルおよびブラッグ回折格子特徴の上記設定値により、R=3.24μmおよびR=5.13μmの場合に、α=0.176およびα=0.26が与えられる。当然のことではあるが他の値のRおよびRを設定することも可能である。
この場合、図10に示す、基本モードの基本モード自身への結合に対応する結合曲線が得られる。設定書込み角度が3.75°の場合、−30dBにおける幅は0.7°である。
したがって本発明により、選択された角度での傾斜ブラッグ回折格子の書込みに適した、この書込み角度に対する公差の広い光導波路を製造することができる。したがって所望するアプリケーションのためのSBG角度を決定することができ、また、前記回折格子を書き込むことができ、かつフィルタの工業製造中におけるスクラップ率の小さい、適切な導波路を製造することができる。
たとえば、本発明によるファイバは、プリフォーム製造中におけるドーパント濃度、詳細にはゲルマニウム(Ge)濃度、リン(P)濃度、およびフッ素(F)濃度が正確に制御された製造が可能である。
図11は、本発明によるファイバ中で1.7°から2.3°まで変化するインファイバ角度傾斜を使用して書き込むことができるブラッグ回折格子を示したものである。図11は、理論後方反射および実験によって得られた後方反射を示したものである。このようなファイバの後方反射の最小「反射ポケット」は約1°であり、より良好な製造公差を許容し、かつ十分に小さい実験レベルの反射(理論予測値と全く同じ反射)を持たせることができる。

Claims (11)

  1. 感光性光導波路であって、
    コアと、
    クラッドと、
    コアおよびクラッドを画定する屈折率と、
    光導波路に書き込まれた、所与の傾斜角度θを有する傾斜ブラッグ回折格子SBGと、
    Figure 0005529077
    であり、
    ここで、rがファイバの半径であり、θが傾斜ブラッグ回折格子の傾斜角度であり、Ecoreが基本モードの電界であり、W(r)が感光度プロファイルであり、Λがブラッグ格子の周期であり、Jが一次ベッセル関数であるような感光度プロファイルW(r)とを含み、
    所定のSBG傾斜角度θに対して、k(θ)が0または実質的に0に等しく、かつk’(θ)が0または実質的に0に等しく、W(r)が少なくとも1つの感光度ステップを有し、感光度ステップの半径方向の位置が、光導波路のコアとクラッドの間の屈折率ステップの半径方向の位置には無関係である、感光性光導波路。
  2. 感光度プロファイルW(r)が、光導波路のクラッド内に配置された少なくとも1つのステップを有する、請求項1に記載の光導波路。
  3. 感光度プロファイルW(r)が、光導波路のコア内に配置された少なくとも1つのステップを有する、請求項1に記載の光導波路。
  4. 感光度プロファイルW(r)が、1°と4.5°の間の傾斜角度(θ)での傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の書込みに適した、請求項1に記載の光導波路。
  5. 感光度プロファイルW(r)が、光導波路中の逆伝搬としての基本モードの基本モード自身への結合(K(θ))が最小になる、傾斜ブラッグ回折格子(SBG)を書き込む所与の角度(θ)を中心とした角度幅(Δθ)が、0.3°と0.6°の間になるプロファイルである、請求項1に記載の光導波路。
  6. 請求項1に記載の光導波路の一部に書き込まれた少なくとも1つの傾斜ブラッグ回折格子(SBG)を備えた光フィルタ。
  7. 傾斜ブラッグ回折格子(SBG)の傾斜角度が1°と4.5°の間である、請求項6に記載の光フィルタ。
  8. 傾斜ブラッグ回折格子(SBG)が可変の周期(Λ)を有する、請求項6に記載の光フィルタ。
  9. 請求項6に記載の光フィルタの縦続からなる利得平滑化フィルタを備えた光伝送システム。
  10. 屈折率プロファイルが感光度プロファイルに相関せず、また感光度プロファイルのステップが、屈折率のステップを有する導波路の半径方向の位置にない、請求項1に記載の感光性光導波路。
  11. 感光度プロファイルが、コアとクラッドとの間の屈折率の変化に無関係である、請求項10に記載の感光性光導波路。
JP2011128123A 2003-12-02 2011-06-08 感光性光導波路 Expired - Fee Related JP5529077B2 (ja)

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