JP5527770B2 - 投影装置の天吊りブラケット - Google Patents

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本発明は、投影装置を天井面に取り付けるための天吊りブラケット(天吊り金具、プロジェクター用サスペンションサポート)に関する。投影装置には、例えば、ビデオプロジェクター、映写機、幻灯機等を挙げることができる。
本出願人は投影装置を天井面に取り付けるのに好適な架台或いは天吊り金具を先に提案している(特許文献1、2)。
特許第3669908号公報 特許第3739846号公報
本発明は先の提案のものを更に発展させたものである。本発明の目的は、重量物である投影装置の天井面に対する取り付けを容易に行える天吊りブラケットを提供することにある。他の目的は投影装置のスクリーンに対する投射位置調整を容易に行える天吊りブラケットを提供することにある。更に他の目的は天井面に対する取り付けの際の墨出し(位置決定)が容易に行える天吊りブラケットを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る天吊りブラケットの代表的な構成は、
スクリーンに映像を投影する投影装置を天井面に取り付けるための天吊りブラケットであって、
1)前記天井面に取り付けられる第1のプレートと、前記投影装置に取り付けられ前記第1のプレートに対して結合される第2のプレートと、を有し、
2)前記第1のプレートは、前記天井面に下向きに植設された複数本の吊りボルトがそれぞれ入り込む複数の弧状長穴を有し前記弧状長穴の長穴範囲において前記天井面に対して旋回させることが可能であると共に前記吊りボルトに対するナットの締め込みにより前記天井面に対して定着され、下面には、スクリーン側を前側として互いに前後及び左右に位置をずらして間隔をあけてそれぞれ下向きに植設された3本以上複数本のボルトを有し、前側又は後側又は左側又は右側に蝶番部を介して揺動可能に設けられたリングを有し、
3)前記第2のプレートは、前記3本以上複数本のボルトにそれぞれ対応する張り出し部と前記リングに対応して係合するフック部とを有し、
4)前記張り出し部にはそれぞれに対応する前記ボルトが入り込む穴部が形成されており、前記3本以上複数本のボルトのうち前記リングが設けられている側とは反対側に位置するボルトに対応する前記張り出し部の穴部は開放口を有するスリット穴部にされており、
5)前記3本以上複数本のボルトにはそれぞれ螺合されて対応する前記張り出し部を挟み込むための2個ずつのナットを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、重量物である投影装置の天井面に対する取り付けを容易に行える。投影装置のスクリーンに対する投射位置調整を容易に行える。天井面に対する取り付けの際の墨出しが容易に行える。
本発明に従う天吊りブラケットを用いて投影装置を天井面に取り付けた状態を示す模式図 天井面に対してブラケットを介して取り付けられている状態の投影装置の正面図 同投影装置の右側面図 ブラケットの全体の外観斜視図 ブラケットの全体の分解斜視図 第1のプレートが天井面に対して4点固定される場合の説明図 第1のプレートが天井面に対して3点固定される場合の説明図 第2のプレートの投影装置に対する取り付け要領の説明図 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その1) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その2) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その3) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その4) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その5) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その6) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その7) 第1のプレートに対する第2のプレートの取り付け要領の説明図(その8) 配線処理の説明図 (a)は投影装置の回転調整の説明図、(b)は傾き調整の説明図、(c)は仰角調整の説明図 実施例2の説明図 実施例5の説明図
[実施例1]
図1は本発明に従う天吊りブラケットAを用いて投影装置PJを天井面(天井下面)Bに取り付けた状態を示す模式図である。Sは壁面Cに設置された投影スクリーンである。投影装置PJはスクリーンSに対する映像投射位置が適切となるように天井面Bに墨出し(位置決定)されて配設されたブラケットAを介して取り付けられる。そして、ブラケットAにより投影装置PJのスクリーンSに対する投射位置の微調整がなされる。調整項目は投影装置PJの回転(Yaw)調整、傾き(Roll)調整、仰角(Pitch)調整である。ブラケットAはこの3つの調整ができるように構成されている。
図2は天井面Bに対してブラケットAを介して取り付けられている状態の投影装置PJの正面図、図3は同投影装置PJの右側面図である。
ここで、投影装置PJに関して、正面とは投影レンズ1が配設されている側の面である。背面とはそれとは反対側の面である。左側又は右側とは投影装置PJを正面から見て左側又は右側である。上面と下面は重力方向において上側の面と下側の面である。また、ブラケットA又はその構成部材に関して、前側とはスクリーン側である。後側とはスクリーン側(前側)とは反対側である。左側又は右側とは前側から見て左側又は右側である。上面と下面は重力方向において上側の面と下側の面である。
図4はブラケットAの全体の外観斜視図、図5は分解斜視図である。ブラケットAは、天井面Bに取り付けられる第1のプレート(天井マウントプレート、シーリングプレート)10を有する。また、投影装置PJの上面(装置ハウジング2の上面)に取り付けられ第1のプレート10に対して結合される第2のプレート(PJマウントプレート、PJプレート)20と、を有する。
(1)第1のプレート10
本実施例においてプレート10は鉄板(鈑金)の打ち抜き加工品である。なお、プレート10の材質は適宜であり、強化プラスチックを用いた樹脂成形品などにすることも可能である。プレート10の下面側には図6のようにプレート補強のために鉄板を曲げ加工して構成した枠部材11が溶接されて取り付けられている。
プレート10の中央部には中央穴12が設けられている。プレート10は、天井面Bに下向きに植設された複数本の吊りボルト51がそれぞれ入り込む複数の弧状長穴13・14を有する。そして、プレート10は弧状長穴13・14の長穴範囲において天井面Bに対して旋回させることが可能であると共にボルト51に対するナット54の締め込みにより天井面Bに対して定着される。
本実施例においては、プレート10の前側左右部及び後側左右部の4箇所に上記の中央穴12を中心とする4つの同心弧状長穴13が開けられている。また、前側左部の弧状長穴13と前側右部の弧状長穴13の外側には上記中央穴12を中心とする2つの同心弧状長穴14が開けられている。
プレート10の下面には後側左右部の2箇所に蝶番部16を介して2つの角型リング15が揺動可能に配設されている。また、プレート10の下面には前側左右部及び後側左右部の4箇所に4本のボルト17が下向きに植設されている。
プレート10の天井面Bに対する取り付けは次のようになされる。本実施例においては、「4点固定」の場合と「3点固定」の場合の2つの場合を選択することができる。
1)4点固定の場合
図6は4点固定の場合の説明図である。天井面Bに対して、プレート10側の4つの弧状長穴13に対応する4本の吊りボルト(アンカーボルト)51を配設する。ボルト51の天井面Bに対する配設位置は予めの墨出し作業で決定される。例えば、スクリーンSに対する投影装置PJの天井面Bにおける適切な配設位置が墨出し器(レーザーポインタ:不図示)を用いて割り出され、プレート10を取り付けるための天井面Bにおけるボルト51の配設位置が決定される。その決定された天井面位置に上記4本のボルト51が植設される。
プレート10を、前側をスクリーンS側にし、上面を上向きにして、天井面Bの上記4本のボルト51に対してそれぞれ対応する弧状長穴13を通して、天井面Bにあてがう。そして、各ボルト51に対して、平ワッシャ52、スプリングワッシャ53をこの順で通し、次にナット54を螺合して抜けない程度に緩く取り付ける。プレート10の下面には中央穴12の中心を通るプレート前後方向のセンターラインLが予め設けられている。
センターラインLは本実施例においては図6の部分的拡大図のように鈑金にスリット(ライン)加工して付与している。なお、センターラインLの形成方法はこれに限られず、塗料により描画して付与したり、ラインLを描いたテープを貼着して付与したりすることもできる。
そこで、墨出し器により天井面Bに赤色レーザにて描かれた墨出しセンターラインに対してラインLが一致するようにプレート10を弧状長穴13の長穴範囲で旋回する操作をする。これにより、ラインLを目安にプレート10の天井面Bに対する回転位置に関する墨出しがなされる。この状態において4つの各ナット54を締め込む。これにより、プレート10が天井面Bに対して回転位置に関して墨出しされた状態で4点固定されて取り付けられる。即ち、プレート10にセンターラインLが設けられているのでこのラインLを目安にしてブラケットAを天井面Bに対する取り付けの際の墨出しが容易に行える。
プレート10の前側左右部の2本のボルト17には、それぞれ、フランジナット61を螺合してねじ込む。そして、平ワッシャ62、スプリングワッシャ63をこの順で通し、次にナット64を螺合して抜けない程度に緩く取り付ける。後側左右部の2本のボルト17には、それぞれ、フランジナット61を螺合してねじ込む。
ここで、前側左右部の2本のボルト17に対しては、前もって、フランジナット61を螺合してねじ込み、更に、平ワッシャ62、スプリングワッシャ63をこの順で通し、次にナット64を螺合して抜けない程度に緩く取り付けておくこともできる。また、後側左右部の2本のボルト17に対しては、前もって、フランジナット61のみを取り付けておくこともできる。
2)3点固定の場合
図7は3点固定の場合の説明図である。天井面Bに対して、プレート10の中央穴12と、プレート10の前側左右部の弧状長穴14と、の3つの穴に対応する3本の吊りボルト51を配設する。なお、中央穴12に対応のボルト51は図には省略されている。各ボルト51の配設位置は上記1)の場合と同様に墨出し作業で決定され、決定した天井面位置にボルト51を植設する。
プレート10を、前側をスクリーンS側にし、上面を上向きにして、上記3本のボルト51に対してそれぞれ対応する穴12、14を通して、天井面Bにあてがう。そして、各ボルト51に対して、平ワッシャ52、スプリングワッシャ53をこの順で通し、次にナット54を螺合して抜けない程度に緩く取り付ける。そして、1)の場合と同様に墨出し器を用い、センターラインLを目安にプレート10の天井面Bに対する回転位置に関する墨出しを行なって3つの各ナット54を締め込む。これにより、プレート10が天井面Bに対して回転位置に関して墨出しされた状態で3点固定されて取り付けられる。
4本のボルト17に対する、フランジナット61や、平ワッシャ62、スプリングワッシャ63、ナット64の取り付けは1)の場合と同様である。
(2)第2のプレート20
本実施例においてプレート20も鉄板の打ち抜き加工品である。なお、プレート20の材質も適宜であり、強化プラスチックを用いた樹脂成形品などにすることも可能である。そして、プレート20の上面側にはプレート補強のために鉄板を曲げ加工して構成した枠部材21が溶接されて取り付けられている。プレート20の前側左右部及び後側左右部の4箇所に4つのネジ穴22が開けられている。
プレート20の前側左右部には、それぞれ、前側を開放口23a(図5、図8)として開放したスリット穴部23を具備させた張り出し部(差し込みタグ部(舌片部))24が配設されている。後側左右部には、それぞれ、前後方向の長穴部26を具備させた張り出し部24が配設されている。また、後側左右部には、それぞれ、プレート10側の前記2つの角型リング15に対応するフック部25が配設されている。
プレート20は、図8のように、前側を投影装置PJの前側に対応する側にし、下面を投影装置PJの上面の所定の位置にあてがい、各ネジ穴22にネジ66を差し込み投影装置上面に設けられている雌ネジ穴3に十分にねじ込む。これにより、プレート20が投影装置PJの上面に対して固定して配設される。
(3)第1のプレート10に対する第2のプレートの20の取り付け(結合)
投影装置PJの上面に取り付けられているプレート20は天井面Bに取り付けられているプレート10に対して取り付けられる。これにより、投影装置PJがプレート20とプレート10即ちブラケットAを介して天井面Bに対して取り付けられた状態となる。プレート10に対するプレート20の取り付け要領は次のとおりである。
1)上面にプレート20が取り付けられている投影装置PJを天井面Bに取り付けられているプレート10に向かって人力により或いは持ち上げ装置を用いて持ち上げて、プレート10の前側と後側に対してプレート20の前側と後側を対応させる。
2)そして、図9・図10のように、プレート20の前側左右部の張り出し部24を、それぞれ、プレート10の前側左右部の2本のボルト17のフランジナット61と平ワッシャ62の間に差し込む。そして、前側を開放口23aとして開放したスリット穴部23をボルト17に係合させる。これにより、プレート20の前側左右部の張り出し部24がプレート10の前側左右部のボルト17に螺合したナット64の上にスプリングワッシャ63、平ワッシャ62を介して載って支持される。即ち、プレート20の前側がプレート10の前側に仮支持された状態になる。
3)図9・図10の状態において、プレート20の後側はプレート10の後側から下方に離間していて非結合状態であり、プレート10の角型リング15は自重により垂下している。なお、図9において、プレート10が取り付けられている天井面Bは便宜上省略してある。また、図10においてはプレート10が取り付けられている天井面Bとプレート20が取り付けられている投影装置PJは便宜上省略してある。
作業者は、図9・図10の状態において、投影装置PJの後側を押し上げ、プレート20側の後側左右部の張り出し部24の長穴部26をそれぞれプレート10側の対応するボルト17の下端部に対応させて係合させる。穴部26は前後方向に少しだけ長くした穴であり、前側左右部の張り出し部24のスリット穴部23の長さよりも短いものとしてある。
そして、引き続き投影装置PJの後側を押し上げる。そうすると、プレート20の後側左右部のフック部25の上面がプレート10の後側左右部の角型リング15の下端部に当接する。そして、投影装置PJの後側が更に押し上げられることで、フック部25の上面の内側傾斜面が案内カム面の作用をしてリング15が図11のように蝶番部16を中心に自重に抗してプレート10の内側方向に回動していく。
そして、投影装置PJの後側が十分に押し上げられると、フック部25の引っ掛け部がリング15の内側に位置して蝶番部16を中心にフック部25の内側に入るように自重で回動する(図12)。作業者は、リング15がフック部25の内側に回動して位置したことを確認する。
この状態において、作業者が投影装置PJから手を離すと、投影装置PJの後側が少し下降してプレート20のフック部25がプレート10側のリング15に引っ掛かる。即ち、プレート20の後側もプレート10の後側にフック部25とリング15を介して仮支持された状態になる。
この状態において、プレート10の後側左右部のボルト17はプレート20の後側左右部に配設の張り出し部24の長穴部26を挿通して張り出し部24の下面側に突き出た状態にとなる。このボルト17と長穴部26とが係合していることにより、プレート10に対するプレート20の前後左右方向へのずれ動きが規制されて、プレート10の前側に対するプレート20の前側の仮支持状態が安定に保持される。
即ち、プレート20の前側左右部の張り出し部24のスリット穴部23がプレート10の前側左右部の対応するボルト17に係合していてボルト17に螺合したナット64の上にスプリングワッシャ63、平ワッシャ62を介して載って仮支持されている状態が安定に保持される。
4)かくして、プレート20は、図13・図14のように、前側については前側左右部の張り出し部24がプレート10の前側左右部のボルト17に螺合したナット64の上にスプリングワッシャ63、平ワッシャ62を介して載って安定に仮支持される。後側については後側左右部のフック部25がプレート10の後側左右部のリング15に引っ掛かって安定に仮支持される。
これにより、プレート20はプレート10に対して安定に仮支持状態になり、投影装置PJは脱落が防止された状態に保持される。従って、この状態においては、作業者が投影装置PJから手を離しても何ら支障はなく、作業者は投影装置PJの重量負担から開放される。なお、図11乃至図13において、プレート10が取り付けられている天井面Bとプレート20が取り付けられている投影装置PJは便宜上省略してある。
ここで、フック部25をリング15に引っ掛けた際に、作業者が投影装置PJから手を離しても支障がないように、フック部25とリング15に投影装置脱落防止の位置関係、フック形状を持たせている。即ち、作業者が意図的にプレート10側のリング15をプレート20のフック部25から外すような操作をしない限りは、フック部25とリング15が分離しない関係構成にしている。これにより投影装置脱落防止機能を十分に具備させている。
5)図13・図14のように、プレート20がプレート10に仮支持されている状態において、プレート10の後側左右部のボルト17はプレート20の後側左右部に配設の張り出し部24の長穴26を挿通して張り出し部24の下面側に突き出ている。このボルト17に対して、平ワッシャ62、スプリングワッシャ63をこの順で通し、次にナット64を螺合して取り付ける。そして、プレート10の4本の各ボルト17に対するナット64の締め込みを行なう。
これにより、プレート20の前側左右部及び後側左右部の4つの張り出し部24がそれぞれのボルト17のフランジナット61と平ワッシャ62との間に図16の(a)ように挟み込まれて不動に保持される。即ち、上記4本のボルト17にはそれぞれ螺合されて対応する張り出し部24を挟み込んで保持するための2個ずつのナット61・64を有する。そして、ナット64の締め込みによりプレート20がプレート10に対して不動に結合されて投影装置PJがブラケットAを介して安定に支持される。
6)上記の4つのナット64の締め込み作業は、投影装置PJが前記のように天井面Bに対してプレート10、20を介して仮支持されているので、作業者が投影装置PJを支えることなく行える。即ち、作業者は重量負担から開放された状態で上記の作業が可能であり、重量物である投影装置の天井面に対する取り付けを容易に行える。そして、ナット64の締結作業を終えたら、各ボルト17の下端部の横穴に図15・図16のようにRピン65を取り付けてナット64の脱落を防止する。
(4)配線処理
上記(3)のように投影装置PJを、ブラケットAを介して天井面Bに取り付け後に、投影装置PJに対する電源ケーブルや各種の信号伝送用ケーブルの配線処理(接続処理)がなされる。
本実施例の投影装置PJは図2のように前面側にコンソールパネル4が配設されており、各種のコネクタ、各種の調整用ボタン類などが配設されている。そして、各種のコネクタに対する各種ケーブルを天井面Bに配設した配線口D(図15)から引き出して各種ケーブルのプラグを対応するコネクタに差し込むことで投影装置PJに対する必要な配線処理をするようにしている。
本実施例においては、天井面Bに対して取り付けられるプレート10の前側中央部に配線用切欠き凹部18が設けられている。そして、プレート10が天井面Bに対して墨出しされて取り付けられた状態において凹部18が対応して位置する天井面部分に対して配線口Dを形成している(図15)。配線口Dはボルト51の配設位置の墨出し作業のときに一緒に墨出しされてその墨出し位置に形成される。
そして、その配線口Dから各種配線ケーブルEを引き出してケーブルプラグを投影装置前面のコンソールパネル4に設けられている対応するコネクタに差し込むことで必要な配線処理をするようにしている。図17の(a)はこの配線処理をした状態を示している。ただし、図17の(a)〜(d)は、煩雑をさけるために便宜上、配線ケーブルEを1本だけ示している。実際には配線口Dからは所要の複数本のケーブルEが引き出されてそれぞれの各ケーブルプラグが対応するコネクタに差し込まれる。
配線口Dから引き出され複数本のケーブルEは結束バンド等の結束具Fを用いて束ねられる。結束具Fは、プレート10の下面側で凹部18の近傍部(横、脇)に設けられている締結部(締結スリット)19に対して係留する。その結束バンド等を配線口Dから天井内に押し込むことで、投影装置前面のケーブル余剰分をしまい込む。
そして、図17の(b)、(c)のように、凹部18に対して樹脂製の配線カバー(化粧カバー)30を装着して配線口Dを隠蔽した状態にする。これにより、配線口D部分の体裁が整えられる。凹部18にする配線カバー30の装着は、配線カバー30の左右両辺30aをそれぞれ凹部18の左右に具備させた前後方向の差込込み溝18aに挿入することでなされる。配線カバー30は配線口Dから引き出されているケーブル数(ケーブルの量)に応じて挿入方向の幅が適正となるように適宜カットして使用することができる。
なお、図17の(d)のように配線口にコンセントプレートGを使用する場合は、配線カバー30は取り付けない。
(5)投影装置PJの投射位置調整要領
上記(4)の配線処理後に、投影装置PJでスクリーンSに対して実際に映像を投影した状態において、投影状態を観察しながら必要に応じて投影装置PJのスクリーンSに対する投射位置の調整を下記の要領で行う。図18の(a)は回転調整の説明図、(b)は傾き調整の説明図、(c)は仰角調整の説明図である。
(a)回転調整
プレート10を天井面Bに締結している各ボルト51のナット54を緩める。この緩め操作はプレート10とプレート20の間にスパナ或いはレンチを差し入れることでなされる。これにより、ブラケットAを含む投影装置PJを、4点固定の場合(図6)は、4つの弧状長穴13による長穴範囲、又は3点固定の場合(図7)は2つの弧状長穴14による長穴範囲において、天井面Bに対して旋回させて投影装置PJの回転調整ができる。
本実施例では、図18の(a)ように、最大で±5°の調整代が有る。回転調整したら、各ボルト51のナット54をタイトに締結してプレート10を天井面Bに対して固定する。
(b)傾き調整
プレート10の前側左部及び後側左部のボルト17に対するフランジナット61とナット64の固定位置を図16の(a)〜(c)のように上方又は下方に変更する操作をする。また、前側右部及び後側右部のボルト17に対するフランジナット61とナット64のボルト51に対する固定位置を図16の(a)〜(c)のように上方又は下方に変更する操作をする。これにより、プレート10に対するプレート20の左右に関する傾きが変わり、投影装置PJの傾き調整がなされる。本実施例では、図18の(b)ように、最大で±1.5°の調整代が有る。
(c)仰角調整
プレート10の前側左右部のボルト17に対するフランジナット61とナット64の固定位置を図16の(a)〜(c)のように上方又は下方に変更する操作をする。また、後側左右部のボルト17に対するフランジナット61とナット64の固定位置を図16の(a)〜(c)のように上方又は下方に変更する操作をする。これにより、プレート10に対するプレート20の前後に関する傾きが変わり、投影装置PJの仰角調整がなされる。本実施例では、図18の(c)ように、最大で±1.5°の調整代が有る。
このようにして、投影装置PJのスクリーンSに対する投射位置調整、即ち回転調整、傾き調整、仰角調整の微調整を容易に行うことが可能である。
[実施例2]
天井面Bに対するブラケットAの墨出しのための目安となるセンターラインLは、実施例1のように第1のプレート10の下面に具備させる場合に限れない。センターラインLは第2のプレート20の下面に具備させることもできる。本実施例はこの例である。図19においてLは第2のプレート20の下面に形成したセンターラインである。このブラケットAの天井面Bに対する墨出しは次の1)や2)のような要領でなされる。
1)第1のプレート10に対して投影装置PJを取り付けていない第2のプレート20を仮支持状態にして取り付ける。このプレート10+20のブラケットAのプレート10を天井面Bに対して前述した図6又は図7と同様の要領で取り付ける。但し、ナット54の締め付け緩めにしてプレート10を天井面Bに対して旋回操作することができる状態にしておく。
プレート20の下面にはセンターラインLが露呈している。そこで、墨出し器により天井面Bに赤色レーザにて描かれた墨出しセンターラインに対してラインLが一致するようにプレート10を旋回する操作をする。これにより、ラインLを目安にプレート10の天井面Bに対する回転位置に関する墨出しがなされる。この状態において、各ナット54を締め込む。これにより、プレート10が天井面Bに対して回転位置に関して墨出しされた状態で固定されて取り付けられる。なお、図19はプレート10が3点固定である場合を示している。
次に、プレート10に仮支持されているプレート20をプレート10から外す。外したプレート20を前述した図8と同様に投影装置PJの上面に取り付ける。後は実施例1と同様に、天井面Bのプレート10に対して投影装置PJが取り付けられたプレート20を結合させることにより、投影装置PJが天井面Bに対してブラケットAを介して取り付けられる。
2)第1のプレート10だけを天井面Bに対して前述した図6又は図7と同様の要領で取り付ける。但し、ナット54の締め付け緩めにして天井面Bに対してプレート10を旋回操作することができる状態にしておく。このプレート10に対して第2のプレートを仮支持させた状態で取り付ける。プレート20の下面にはセンターラインLが露呈している。後は1)と同様にして、プレート10の墨出しと、投影装置PJの天井面Bに対する取り付けがなされる。
[実施例3]
上記の実施例1と2のブラケットAにおいては、プレート10側のリング15とそのリング15に対応して係合するプレート20側のフック部25を左右に2組配設しているけれども、リング15とフック部25は1組だけとした構成にすることもできる。また3組以上配設した構成にすることもできる。
[実施例4]
第1のプレート10のリング15とそのリング15に対応して係合するプレート20のフック部25は、それぞれプレート10・20のスクリーン側(前側)又は左側又は右側に配設した構成にすることもできる。この場合も、4本のボルト17のうちリング15が設けられている側とは反対側に位置する2本のボルト17に対応する2つの張り出し部24の穴部23は開放口23aを有するスリット穴部にされる。
スリット穴部23を具備させた張り出し部24の開放口23aの位置は、張り出し部24を対応するボルト17のフランジナット61と平ワッシャ62との間に差し込んでスリット穴部23をボルト17に係合させることができれば、張り出し部24の前後左右の全方位の任意の位置に設定することができる。
[実施例5]
第2のプレートを支持するために第1のプレート10の下面に配設されるボルト17の数は実施例1や2のように4本に限られない。図20のように3本、或いは5本以上とすることもできる。即ち、第2のプレートを支持するために第1のプレート10の下面に配設されるボルト17は、スクリーン側を前側として前後及び左右に位置をずらして間隔をあけてそれぞれ下向きに植設された3本以上複数本のボルトにすることができる。また、リング15は第1のプレート10の下面の前側又は後側又は左側又は右側に蝶番部16を介して揺動可能に設けることができる。
図20の(a)は、プレート10の下面の前側左右部にボルト17を2本、後側の左右方向中央部にボルト17を1本及びリング15を1つ配設した形態の模式図である。
(b)はプレート10の下面の前側の左右方向中央部にボルト17を1本及びリング15を1つ後側左右部にボルト17を2本配設した形態の模式図である。
(c)はプレート10の下面の左側の前後部にボルト17を2本、右側の前後方向中央部にボルト17を1本及びリング15を1つ配設した形態の模式図である。
(d)はプレート10の下面の右側の前後部にボルト17を2本、左側の前後方向中央部にボルト17を1本及びリング15を1つ配設した形態の模式図である。
上記(a)乃至(d)の各場合とも、第2のプレート20側には、上記3本のボルト17及びリング15に対応して、ボルト17が入り込む穴部23・26を具備している張り出し部24及びリング15と係合するフック部25を有する。そして、上記3本のボルト17のうちリング15が設けられている側とは反対側に位置するボルト17に対応する張り出し部24の穴部23は実施例1の場合と同様に開放口23aを有するスリット穴部にされる。
本実施例の3本ボルトの場合も、図18のボルト17が4本の場合と同様に、各ボルト17に対するフランジナット61とナット64のボルト51に対する固定位置を図16の(a)〜(c)のように上方又は下方に変更する操作をする。これにより、プレート10に対するプレート20の左右に関する傾きを変えて、投影装置PJの傾き調整を行うことができるし、プレート10に対するプレート20の前後に関する傾ききを変えて投影装置PJの仰角調整を行うことができる。
S・・スクリーン、PJ・・投影装置、B・・天井面、A・・天吊りブラケット、10・・第1のプレート、20・・第2のプレート、51・・吊りボルト、13・14・・弧状長穴、54・・ナット、17・・ボルト、24・・張り出し部、15・・角型リング、23・26・・穴部、61・64・・ナット

Claims (6)

  1. スクリーンに映像を投影する投影装置を天井面に取り付けるための天吊りブラケットであって、
    1)前記天井面に取り付けられる第1のプレートと、前記投影装置に取り付けられ前記第1のプレートに対して結合される第2のプレートと、を有し、
    2)前記第1のプレートは、前記天井面に下向きに植設された複数本の吊りボルトがそれぞれ入り込む複数の弧状長穴を有し前記弧状長穴の長穴範囲において前記天井面に対して旋回させることが可能であると共に前記吊りボルトに対するナットの締め込みにより前記天井面に対して定着され、下面には、スクリーン側を前側として前後及び左右に位置をずらして間隔をあけてそれぞれ下向きに植設された3本以上複数本のボルトを有し、前側又は後側又は左側又は右側に蝶番部を介して揺動可能に設けられたリングを有し、
    3)前記第2のプレートは、前記3本以上複数本のボルトにそれぞれ対応する張り出し部と前記リングに対応して係合するフック部とを有し、
    4)前記張り出し部にはそれぞれに対応する前記ボルトが入り込む穴部が形成されており、前記3本以上複数本のボルトのうち前記リングが設けられている側とは反対側に位置するボルトに対応する前記張り出し部の穴部は開放口を有するスリット穴部にされており、
    5)前記3本以上複数本のボルトにはそれぞれ螺合されて対応する前記張り出し部を挟み込むための2個ずつのナットを有する
    ことを特徴とする天吊りブラケット。
  2. 前記第1のプレートの下面には、前後方向のセンターラインが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の天吊りブラケット。
  3. 前記第2のプレートの下面には、前後方向のセンターラインが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の天吊りブラケット。
  4. 前記第1のプレートの前記前側には、前記天井面に設けられた配線口に対応する切欠き凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の天吊りブラケット。
  5. 前記切欠き凹部に取り付けられて前記配線口を隠蔽するための配線カバーを有することを特徴とする請求項4に記載の天吊りブラケット。
  6. 前記切欠き凹部の近傍部には配線ケーブルを束ねる結束具を係留するための締結部が設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の天吊りブラケット。
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