JP5525960B2 - 空調制御装置および方法 - Google Patents

空調制御装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5525960B2
JP5525960B2 JP2010179362A JP2010179362A JP5525960B2 JP 5525960 B2 JP5525960 B2 JP 5525960B2 JP 2010179362 A JP2010179362 A JP 2010179362A JP 2010179362 A JP2010179362 A JP 2010179362A JP 5525960 B2 JP5525960 B2 JP 5525960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
conditioning
target location
feedback control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010179362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012037177A (ja
Inventor
和也 原山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2010179362A priority Critical patent/JP5525960B2/ja
Priority to KR1020110065980A priority patent/KR101231311B1/ko
Priority to CN201110229973.9A priority patent/CN102374618B/zh
Priority to US13/205,854 priority patent/US20120040601A1/en
Publication of JP2012037177A publication Critical patent/JP2012037177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5525960B2 publication Critical patent/JP5525960B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • F24F11/64Electronic processing using pre-stored data
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/50Control or safety arrangements characterised by user interfaces or communication
    • F24F11/52Indication arrangements, e.g. displays
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/72Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure
    • F24F11/74Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure for controlling air flow rate or air velocity
    • F24F11/76Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure for controlling air flow rate or air velocity by means responsive to temperature, e.g. bimetal springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • F24F11/65Electronic processing for selecting an operating mode
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/10Temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2120/00Control inputs relating to users or occupants
    • F24F2120/20Feedback from users

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空調制御技術に関し、特に分布系熱流動解析手法を用いて、空間内の目的場所における空調環境を制御するための空調制御技術に関する。
空間内を所望の空調環境に維持する場合、空気調和すべき空調空間に空調機器を設けるとともに、空調空間の各エリアを代表する位置に温度センサを配置し、温度センサの出力に応じて空調機器から供給される調和空気の風量・風向・温度などの操作量を決定するものとなっている。
一方、オフィスなどの大空間では、通常、熱源となる人・照明・電気機器などの配置や、空気の流れの障害となる机、椅子、間仕切りなどの配置については作業効率が優先されており、このような室内レイアウトが空調制御を優先して設計されることはない。このため、空調設備の吹出口と温度センサの位置関係は、いわゆる温度干渉が強くならざるを得なくなる(例えば、非特許文献1など参照)。
したがって、一般的なシングルループのフィードバック制御系を複数構成する形態では、このような温度干渉により操作量が安定しにくくなり、良好な制御が困難になる。例えば、所望の空調環境に移行させる際に温度変化幅が大きいと、制御状態にばらつきが生じ、全系的な安定状態を各フィードバック制御系が個別に探索するようなちぐはぐな動作になるため、操作量が安定しなくなる。
特許第4016066号公報
広井和男、「ディジタル計装制御システムの基礎と応用」、工業技術社、pp.152-156、1987.10 加藤信介・小林光・村上周三、「不完全混合室内における換気効率・温熱環境形成効率評価指標に関する研究 第2報-CFDに基づく局所領域の温熱環境形成寄与率評価指標の開発」、東大生研:空気調和・衛生工学論文集No.69、pp.39-47、1998.4
このような複雑な温度干渉が発生する空調空間について、安定した操作量を得る方法として、分布系熱流動解析手法を用いる方法が考えられる。この分布系熱流動解析手法を利用すれば、設定された設計目標に基づいて、当該設計目標に対する非線形問題に対する摂動随伴方程式を解くことにより、設計パラメータの変化に対する設計目標の変化割合で定義される感度を解析することにより、所望の熱対流場または物質拡散場を設計することができる(例えば、特許文献1など参照)。
したがって、分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間の空調状況から当該空調空間の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間内の目的場所における目標温度とに基づいて、目標温度を満足するために必要な、空調空間に設けられた各小空間における風速、風向・温度の変化度合いを示す感度を算出し、この感度データに基づいて各吹出口における新たな調和空気の吹出速度および吹出温度と、各吸込口から室内空気を吸い込む吸込速度とを含む操作量を算出することができる。
これにより、所望の環境状態が全系的な安定状態として解析されるため、安定した操作量を得ることができ、効率よく所望の温熱環境状態へ近づけることが可能となる。特に、空調起動時など、設定値の決定が困難な場合でも、分布系熱流動解析手法により操作量を設定することにより、目標とする温熱環境状態へ短時間で到達できる。
しかしながら、このような分布系熱流動解析手法はあくまでもシミュレーションであって、制御対象となる空調空間や外乱などをモデル化する必要がある。したがって、得られた操作量により空調機器を制御しても、例えばシミュレーションによる推定温度分布と、実際の空調空間における温度分布との間に温度誤差を生じることがある、という問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、分布系熱流動解析手法で得られた操作量で空調制御した場合に生じる誤差を補正できる空調制御技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる空調制御装置は、分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間の空調状況から当該空調空間の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間内の目的場所における目標温度とに基づいて空調制御に関する操作量を推定する熱流動解析処理部を備え、この熱流動解析処理部で得られた操作量に基づいて、空調空間に設けられている各吹出口における調和空気の吹出速度と吹出温度を空調システムで調整することにより、空調空間全体の空調環境を制御する空調推定制御を行う空調制御装置であって、空調推定制御を開始した後、予め規定された空調推定制御の効果の終了条件に基づき空調フィードバック制御に切り替える判定を行う空調フィードバック制御判定部と、空調フィードバック制御判定部により空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、推定された温度分布の中で実際に計測温度が得られる対象場所において推定された推定温度を、計測温度が到達するべき設定温度とした、空調フィードバック制御動作の実行開始を空調システムに対して指示する空調指示部とを備えている。
この際、空調フィードバック制御判定部で、一定の判定時間における対象場所の計測温度変化と定常判定温度幅とを比較することにより当該対象場所での温度場の安定有無を確認し、当該対象場所における温度場の安定が確認された場合に、当該対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また 空調フィードバック制御判定部で、空調推定制御を開始した後、計測温度と、対象場所において推定された推定温度からなる基準温度との温度誤差を、当該温度誤差に対して予め設定されている許容範囲と比較することにより、温度誤差を補正するための対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、空調フィードバック制御判定部で、計測温度とこの計測温度から一定の判定時間だけ過去に遡って対象場所で計測した計測温度からなる基準温度とを比較し、得られた対象場所の計測温度変化から当該対象場所における計測温度傾きを算出し、当該対象場所の計測温度が当該対象場所の推定温度以上であり、かつ計測温度傾きが予め設定された温度誤差に対応する計測温度の基準傾き以上の場合、および当該対象場所の計測温度が当該対象場所の推定温度より小さく、かつ計測温度傾きが予め設定された温度誤差に対応する計測温度の基準傾きより小さい場合には、当該対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、空調フィードバック制御判定部で、空調推定制御を開始してから一定の待機時間が経過した時点で、空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、本発明にかかる空調制御方法は、分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間の空調状況から当該空調空間の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間内の目的場所における目標温度とに基づいて空調制御に関する操作量を推定する熱流動解析処理部を備え、この熱流動解析処理部で得られた操作量に基づいて、空調空間に設けられている各吹出口における調和空気の吹出速度と吹出温度を空調システムで調整することにより、空調空間全体の空調環境を制御する空調推定制御を行う空調制御装置で用いられる空調制御方法であって、空調フィードバック制御判定部が、空調推定制御を開始した後、予め規定された空調推定制御の効果の終了条件に基づき空調フィードバック制御に切り替える判定を行う空調フィードバック制御判定ステップと、空調指示部が、空調フィードバック制御判定ステップにより空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、推定された温度分布の中で実際に計測温度が得られる対象場所において推定された推定温度を、計測温度が到達するべき設定温度とした、空調フィードバック制御動作の実行開始を空調システムに対して指示する空調指示ステップとを備えている。
この際、空調フィードバック制御判定ステップは、一定の判定時間における対象場所の計測温度変化と定常判定温度幅とを比較することにより当該対象場所での温度場の安定有無を確認し、当該対象場所における温度場の安定が確認された場合に、当該対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、空調フィードバック制御判定ステップは、空調推定制御を開始した後、計測温度と、対象場所において推定された推定温度からなる基準温度との温度誤差を、当該温度誤差に対して予め設定されている許容範囲と比較することにより、温度誤差を補正するための対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、空調フィードバック制御判定ステップは、計測温度とこの計測温度から一定の判定時間だけ過去に遡って対象場所で計測した計測温度からなる基準温度とを比較し、得られた対象場所の計測温度変化から当該対象場所における計測温度傾きを算出し、当該対象場所の計測温度が当該対象場所の推定温度以上であり、かつ計測温度傾きが予め設定された温度誤差に対応する計測温度の基準傾き以上の場合、および当該対象場所の計測温度が当該対象場所の推定温度より小さく、かつ計測温度傾きが予め設定された温度誤差に対応する計測温度の基準傾きより小さい場合には、当該対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
また、空調フィードバック制御判定ステップは、空調推定制御を開始してから一定の待機時間が経過した時点で、空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしてもよい。
本発明によれば、分布系熱流動解析手法で得られた操作量で空調制御した場合に生じる誤差を、空調システムによる、対象場所に対する個別の空調フィードバック制御動作により、調整することができる。したがって、空調空間内の居住者に対して、居住者が設定した快適な空調環境を提供することができる。
第1の実施の形態にかかる空調制御装置の構成を示すブロック図である。 空調制御装置での空調制御動作を示すフロー図である。 境界条件データの構成例である。 計測温度データの構成例である。 分布データの構成例である。 目的データの構成例である。 第1の実施の形態にかかる空調推定制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。 空気調和の対象となる空調空間の構成例である。 シミュレーション結果を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。 温度誤差と基準傾きとの関係を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す他の説明図である。 第3の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる空調制御装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる空調制御装置の構成を示すブロック図である。
この空調制御装置10は、全体として、パーソナルコンピュータやサーバ装置などの情報処理装置からなり、空調空間30の空気調和を行う空調システム20を制御することにより、空調空間30の目的場所における空調環境を制御する機能を有している。
特に、空調制御装置10には、分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間30の空調状況から当該空調空間30の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間30内の目的場所における目標温度とに基づいて空調制御に関する操作量を推定する熱流動解析処理部が設けられており、この熱流動解析処理部で得られた操作量に基づいて、空調空間30に設けられている各吹出口における調和空気の吹出速度と吹出温度を空調システム20で調整することにより、空調空間30全体の空調環境を制御する空調推定制御を行うものとなっている。
本実施の形態は、このような空調制御装置10において、空調推定制御を開始した後、空調空間30内の対象場所で計測した計測温度と、熱流動解析処理部で得られた対象場所における推定温度との温度誤差を、当該温度誤差に対して予め設定されている許容範囲と比較することにより、温度誤差を補正するための対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、空調フィードバック制御への切り替えを判定された場合、推定温度を設定温度とした、空調フィードバック制御動作の実行開始を空調システム20に対して指示するようにしたものである。
[空調制御装置]
次に、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置10の構成について詳細に説明する。図2は、空調制御装置での空調制御動作を示すフロー図である。
この空調制御装置10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
通信I/F部11は、専用のデータ通信回路からなり、通信回線Lを介して接続された空調システムなどの外部装置との間でデータ通信を行う機能を有している。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの指示に応じて、操作メニューや入出力データなどの各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15で用いる各種処理情報やプログラム14Pを記憶する機能を有している。
プログラム14Pは、演算処理部15に読み出されて実行されるプログラムであり、予め外部装置や記録媒体から通信I/F部11を介して記憶部14へ格納される。
記憶部14で記憶される主な処理情報として設定条件データ14Aがある。設定条件データ14Aは、空調空間30に関する位置および形状や、空調システム20で生成された調和空気の吹出口など、空調空間30の空調環境に影響を与える構成要素に関する位置および形状を示す空間条件データ、空調空間30に配置された各発熱体に関する配置位置および発熱量、さらには形状を示す発熱体データなど、熱流動解析処理を行う際の設定条件となる各種データであり、予め空調システム20などの外部装置や記録媒体から通信I/F部11を介して入力されて、記憶部14へ格納される。
演算処理部15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで実行することにより、各種処理部を実現する機能を有している。
演算処理部15で実現される主な処理部として、データ入力部15A、熱流動解析処理部15B、空調フィードバック制御判定部15C、および空調指示部15Dがある。
データ入力部15Aは、空調システム20などの外部装置や記録媒体から通信I/F部11を介して入力された、空調空間30に関する設定条件データ14Aを、記憶部14へ予め格納する機能と、空調空間30に設けられている吹出口から吹き出す調和空気の吹出速度および吹出温度など、空調空間30の空調環境に影響を与える構成要素による、当該空調環境に対する影響度を示す境界条件データ14Bや、空調空間30に設けられた温度センサ22で計測された計測温度を含む計測温度データ14Cを、空調システム20から通信I/F部11を介して取得する機能とを有している。
また、データ入力部15Aは、一定時間ごとに、あるいは、設定条件データ14A、境界条件データ14B、または計測温度データ14Cの変化に応じて、空調制御タイミングの到来を判定し、当該空調制御タイミングの到来に応じて、新たな空調制御のための設定条件データ14A、境界条件データ14B、または計測温度データ14Cを新たに生成する機能とを有している。
設定条件データ14Aについては、操作入力部12を用いたオペレータ操作で入力してもよく、通信I/F部11を介して各種システムから得たデータに基づいて空調空間30に関する設定条件データ14Aを生成してもよい。
図3は、境界条件データの構成例である。ここでは、空間条件データに含まれる構成要素のうち、空調空間30の空調環境に与える影響が変化する構成要素ごとに、当該時点における境界条件として、風速、風向・温度で示される影響度が登録されている。例えば、「吹出口」については、当該吹出口から吹き出す調和空気の吹出速度u,v,w(3次元成分)および吹き出す調和空気の空気温度Tが登録されており、「吸込口」については、当該吸込口から吸い込まれる室内空気の吸込速度u,v,w(3次元成分)が登録されている。
図4は、計測温度データの構成例である。ここでは、空調空間30内の対象場所jについて、当該対象場所の位置x,y,z(3次元成分)と当該対象場所に設けられている温度センサ22で計測された空気の温度Tとが登録されている。なお、対象場所jは、1ヶ所に限られるものではなく、制御可能な範囲(解が得られる範囲)で複数設定できる。
熱流動解析処理部15Bは、分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間30の空調状況を示す境界条件データ14Bさらには設定条件データ14Aから、当該空調空間30の温度および気流の分布を示す分布データ14Dを推定する機能と、操作入力部12を用いたオペレータのデータ入力操作により、空調空間30内の目的場所における目標温度を示す目的データ14Eを取得する機能と、この分布データ14Dと目的データ14Eとに基づいて空調制御に関する操作量を示す操作量データ14Fを推定する機能とを有している。
分布系熱流動解析手法とは、CFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)を基本として、対象空間を網目状の小空間に分割し、隣接する小空間間における熱流を解析する技術である。熱流動解析処理部15Bのうち、分布データ14Dを推定する機能については、例えば分布系熱流動解析手法の順解析を利用した、非特許文献2などの公知技術を用いればよい。また、操作量データ14Fを推定する機能については、例えば分布系熱流動解析手法の逆解析を利用した、特許文献1などの公知技術を用いればよい。
図5は、分布データの構成例である。ここでは、空調空間30を網目状に分割して設定した小空間の位置x,y,z(3次元成分)ごとに、風速分布データとして当該小空間における室内空気の風速uCFD,vCFD,wCFD(3次元成分)が登録されているとともに、温度分布データとして当該小空間における室内空気の空気温度TCFDが登録されている。
図6は、目的データの構成例である。ここでは、目的場所iの空間条件として位置x,y,z(3次元成分)と形状(大きさ)dx,dy,dz(3次元成分)が登録されているとともに、境界条件として当該目的場所iにおける目標温度Tが登録されている。なお、目的場所iは、1ヶ所に限られるものではなく、制御可能な範囲(解が得られる範囲)で複数設定できる。
空調フィードバック制御判定部15Cは、熱流動解析処理部15Bで得られた操作量データ14Fに基づいて、空調空間30全体の空調環境を制御する空調推定制御を開始した後、計測温度データ14Cに含まれる空調空間30内の対象場所jで計測した計測温度TMと、対象場所jに関する基準温度と比較することにより、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定する機能とを有している。
空調指示部15Dは、空調空間30内の目的場所iを目標温度とするために、熱流動解析処理部15Bで得られた操作量データ14Fに基づいて、空調空間30全体の空調環境を制御する空調推定制御を、通信I/F部11を介して空調システム20へ指示する機能と、空調フィードバック制御判定部15Cにより空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を、通信I/F部11を介して空調システムへ指示する機能とを有している。
[空調システム]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる空調システム20の構成について説明する。
空調システム20には、主な機能部として、空調処理部21、温度センサ22、および給気調整部23が設けられている。この空調システム20は、これら機能部のほか、ビルや店舗などの居室に設置される一般的な空調設備と同様の構成を有している。
空調処理部21は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有する演算処理部からなり、通信回線Lを介した空調制御装置10からの空調推定制御指示に応じて、当該指示で通知された操作量に基づき給気調整部23を制御して、空調空間30に設置されている空調機器への給気を調整することにより、空調空間30全体の空気調和を行う機能と、空調制御装置10からの空調フィードバック制御指示に応じて、対象場所jの温度センサ22で計測した計測温度TMが、当該指示で通知された対象場所jに関する設定温度TSPとなるよう給気調整部23を制御して、対象場所jに関連する空調機器への給気を調整することにより、空調フィードバック制御を実行する機能とを有している。空調フィードバック制御については、空調空間30にセントラル空調設備が設置されている場合にはVAVのローカルループ制御を利用すればよく、空調空間30に個別空調機が設置されている場合には当該個別空調機のローカルループ制御を利用すればよい。
温度センサ22は、一般的な温度センサからなり、空調空間30に設けられた対象場所jの温度を計測して、空調処理部21へ出力する機能を有している。
給気調整部23は、バルブなどの空気流量調整機器からなり、空調処理部21からの制御に応じて、空調空間30に設置されている空調機器への給気を調整する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2、図7および図8を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置の動作について説明する。図7は、第1の実施の形態にかかる空調推定制御処理を示すフローチャートである。図8は、第1の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。
[空調推定制御動作]
まず、図2および図7を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置の空調推定制御動作について説明する。
空調制御装置10の演算処理部15は、起動時あるいはオペレータ操作に応じて、図7の空調制御処理を開始する。なお、空調制御処理の実行開始に先立って、設定条件データ14Aが予め記憶部14に格納されているものとする。
まず、データ入力部15Aは、通信I/F部11を介して空調システム20とデータ通信を行い、空調空間30の各吹出口における吹出速度u,v,w(3次元成分)および空気温度Tと、各吸込口における吸込速度u,v,w(3次元成分)などの境界条件データ14Bを取得するとともに、空調空間30内の対象場所jにおける計測温度TMを示す計測温度データ14Cを取得する(ステップ100)。
次に、熱流動解析処理部15Bは、記憶部14から設定条件データ14Aを取得し(ステップ101)、この設定条件データ14Aとデータ入力部15Aで生成された境界条件データ14Bとに基づいて、空調空間30の状況を分布系熱流動解析手法により順解析することにより、空調空間30の温度および気流の分布を示す分布データ14Dを算出する(ステップ102)。
この後、熱流動解析処理部15Bは、操作入力部12を用いたオペレータのデータ入力操作により、空調空間30内の目的場所における目標温度を示す目的データ14Eを取得し(ステップ103)、この目的データ14Eと分布データ14Dとを比較することにより、空調空間30の目的場所に関する乖離の有無を確認する(ステップ104)。
ここで、分布データ14Dから得られた目的場所における空気温度と、目的データ14Eで指定された目標温度との差が、予め設定されているしきい値温度差以下の温度差である場合、空調環境の乖離なしと判定し(ステップ105:NO)、後述するステップ108へ移行する。
一方、分布データ14Dから得られた目的場所における空気温度と、目的データ14Eで指定された目標温度との差が、予め設定されているしきい値温度差を越える温度差がある場合、熱流動解析処理部15Bは、空調環境の乖離ありと判定し(ステップ105:YES)、分布データ14Dと目的データ14Eとに基づいて、空調空間30の温度および気流の分布を分布系熱流動解析手法により逆解析することにより、目的データを満足するために必要な、各小空間における風速、風向・温度の変化度合いを示す感度データを算出し、この感度データに基づいて各吹出口における新たな調和空気の吹出速度および吹出温度と、各吸込口から室内空気を吸い込む吸込速度とを含む操作量データ14Fを逆算する(ステップ106)。
これに応じて、空調指示部15Dは、熱流動解析処理部15Bで算出された操作量データ14Fに基づいて、空調空間30全体の空調環境を制御する空調推定制御を、通信I/F部11を介して空調システム20へ指示する(ステップ107)。
この後、データ入力部15Aは、一定期間ごと、あるいは、新たに得られた境界条件データや発熱体データの変化に応じて、空調推定制御タイミングの到来を判定し(ステップ108)、空調制御タイミングの到来に応じて(ステップ108:YES)、ステップ100へ戻って、新たな空調推定制御を開始する。
[空調フィードバック制御動作]
次に、図2および図8を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置の空調フィードバック制御動作について説明する。
空調制御装置10の演算処理部15は、前述した図7の空調推定制御処理が実行された後、図8の空調フィードバック制御処理を開始する。
空調フィードバック制御判定部15Cは、まず、データ入力部15Aで取得した計測温度データ14Cから、対象場所jの計測温度TMを抽出し(ステップ110)、現在時刻tから過去に遡った判定時間Δt分における計測温度TMの変化を示す計測温度変化ΔTMM(絶対値)を計算する(ステップ111)。
ここで、計測温度変化ΔTMMと、記憶部14に予め設定されている定常判定温度幅TDとを比較し(ステップ112)、計測温度変化ΔTMMが定常判定温度幅TDよりも大きい場合(ステップ112:NO)、空調フィードバック制御判定部15Cは、ステップ110へ戻って、対象場所jにおける温度場が安定するまで繰り返し確認する。
一方、計測温度変化ΔTMMが定常判定温度幅TD以内である場合(ステップ112:YES)、対象場所jにおける温度場が安定したことが確認できたことから、空調フィードバック制御判定部15Cは、熱流動解析処理部15Bで得られた分布データ14Dから、対象場所jの基準温度として推定温度TSを抽出し(ステップ113)、現在時刻tにおける、対象場所jの推定温度TSと実際の計測温度TMとの温度誤差ΔTSM(絶対値)を計算する(ステップ114)。
ここで、温度誤差ΔTSMと、記憶部14に予め設定されている許容範囲TLとを比較し(ステップ115)、温度誤差ΔTSMが許容範囲TLより大きい場合(ステップ115:YES)、空調フィードバック制御判定部15Cは、温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、対象場所jの推定温度TSを対象場所jにおける新たな設定温度TSPとして設定した設定温度データ14Gを空調指示部15Dへ通知する(ステップ116)。
空調指示部15Dは、この設定温度データ14Gに基づいて、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を、通信I/F部11を介して空調システムへ指示し(ステップ117)、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
一方、温度誤差ΔTSMが許容範囲TL内である場合(ステップ115:NO)、空調フィードバック制御判定部15Cは、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
図9は、第1の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。ここでは、時刻t0に空調推定制御が開始されており、対象場所jの計測温度TMが温度Tt0 Mから徐々に低下し、時刻t1には温度Tt1 Mとなり、その後の現在時刻tにおいて温度Tt Mまで単調に低下している。
ここで、時刻t1は現在時刻tから過去に判定時間Δt分だけ遡った時刻に相当しており、計測温度変化ΔTMMは、ΔTMM=abs(Tt1 M−Tt M)で求められる。関数abs()は絶対値を求める関数である。
この計測温度変化ΔTMMが、定常判定温度幅TD以内であれば、対象場所jにおける温度場が安定しており、計測温度変化ΔTMMが一過性のものではなく、対象場所jに対する空調フィードバック制御で補正すべきものであると判定される。
また、温度誤差ΔTSMは、ΔTSM=abs(TS−Tt M)で求められる。この温度誤差ΔTSMが、許容範囲TLより大きい場合、対象場所jにおける推定温度TSと実際の計測温度TMとの乖離が大きいことから、この温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えが判定される。そして、空調システム20により、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作が開始される。
[シミュレーション結果]
図10は、空気調和の対象となる空調空間の構成例である。ここでは、空調空間30の天井に4個の吹出口A,B,C,Dと、9個の吸込口が配置されており、空調空間30の床にパソコンなどからなる3つの発熱体が存在している。また、空調空間30には、空調推定制御の目的となる目的場所iと、空調フィードバック制御の対象となる対象場所jがそれぞれ設定されている。
図11は、シミュレーション結果を示す説明図である。ここでは、空調推定制御が開始された時刻t0と、空調フィードバック制御を開始した時刻tと、空調フィードバック制御開始してから一定時間が経過した時刻t2とについて、空調空間30内の各所における温度や風量の変化が示されている。
まず、目的場所iについては、空調推定制御の実行前である時刻t0において、推定温度が27.9[゜C]で目的温度が25.0[゜C]であったものが、空調推定制御を実行したことにより、時刻tにおいて、推定温度が25.0[゜C]に変化しており、当初の目的温度と一致していることがわかる。
また、吹出口A〜Dについては、空調推定制御の実行前である時刻t0において、吹出空気の風速がそれぞれ1.00[m/s]であり、温度がそれぞれ26.0[゜C]であったものが、空調推定制御を実行したことにより、時刻tにおいて、吹出空気の風速がそれぞれ1.33[m/s]、1.11[m/s]、1.13[m/s]、1.05[m/s]に変化し、温度がそれぞれ23.4[゜C]、23.6[゜C]、25.2[゜C]、25.5[゜C]に変化しており、空調推定制御が行われたことがわかる。
さらに、吹出口Aについては、空調フィードバック制御実行後の時刻t2において、吹出空気の風速が0.85[m/s]に変化し、温度が23.9[゜C]に変化しており、吹出口Aについて空調フィードバック制御が行われたことがわかる。
これにより、対象場所jについては、空調推定制御実行後の時刻tにおいて、推定温度TSが24.9[゜C]であり、計測温度TMが24.5[゜C]であり、温度誤差ΔTSMが0.4[゜C]あったものが、設定温度TSPとして推定温度TSと等しい24.9[゜C]を用いた空調フィードバック制御が実行され、その後の時刻t2において、計測温度が24.5[゜C]に変化しており、空調フィードバック制御が行われたことにより、計測温度TMが推定温度TSと等しくなっていることがわかる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、空調推定制御を開始した後、空調フィードバック制御判定部15Cにより、空調空間30内の対象場所jで計測した計測温度TMと、対象場所jに関する基準温度と比較することにより、温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、空調フィードバック制御への切り替え判定された場合、空調指示部15Dにより、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を空調システム20に対して指示するようにしたものである。
これにより、分布系熱流動解析手法で得られた操作量で空調制御した場合に生じる誤差を、空調システム20による空調フィードバック制御動作により、調整することができる。
したがって、空調空間30内の居住者に対して、居住者が設定した快適な空調環境を提供することができる。
また、本実施の形態では、空調フィードバック制御判定部15Cにおいて、一定の判定時間Δtにおける対象場所jの計測温度変化ΔTMMと定常判定温度幅TDとを比較することにより当該対象場所jでの温度場の安定有無を確認し、当該対象場所jにおける温度場の安定が確認された後、温度誤差ΔTSMに基づいて当該対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしたので、計測温度変化ΔTMMが一過性のものではなく、対象場所jに対する空調フィードバック制御で補正すべきものであることを確認した後、空調フィードバック制御への切り替えを判定することができる。
これにより、計測温度変化ΔTMMが一過性のものである場合には、空調フィードバック制御への切り替えが判定されなくなり、不適切な空調フィードバック制御の実行を回避することができる。
また、本実施の形態では、空調推定制御を開始した後、対象場所jにおける計測温度TMと、熱流動解析処理部15Bで得られた対象場所jにおける基準温度である推定温度ΔTSMを、当該温度誤差ΔTSMに対して予め設定されている許容範囲TLと比較することにより、温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、空調指示部15Dにより、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を空調システム20に対して指示するようにしたので、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを正確に判定することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる空調制御装置10について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。
第1の実施の形態では、空調フィードバック制御への切り替えを判定する際、当該時点における、対象場所jの温度場の安定性を確認する場合を例として説明した。本実施の形態では、対象場所jの計測温度TMの傾きaに基づいて、将来において計測温度TMが許容範囲TL内に収束するか否かを推定することにより、空調フィードバック制御への切り替えを判定する場合について説明する。
本実施の形態において、空調フィードバック制御判定部15Cは、対象場所jの計測温度TMとこの計測温度TMから一定の判定時間Δtだけ過去に遡って対象場所jで計測した計測温度からなる基準温度とを比較し、得られた対象場所jの計測温度変化ΔTMMから対象場所jにおける計測温度傾きaを算出する機能と、予め設定された温度誤差ΔTSMに対応する計測温度TMの基準傾きA(ΔTSM)と計測温度傾きaとを比較し、対象場所jの計測温度TMが対象場所jの推定温度TS以上であり、かつ計測温度傾きaが基準傾きA(ΔTSM)以上の場合、および、対象場所jの計測温度TMが対象場所jの推定温度TSより小さく、かつ計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)を下回る場合には、当該対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定する機能とを有している。
なお、本実施の形態にかかる空調制御装置10におけるこの他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明については省略する。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図12を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置10の動作として、空調フィードバック制御動作について説明する。
空調制御装置10の演算処理部15は、前述した図7の空調推定制御処理が実行された後、図12の空調フィードバック制御処理を開始する。
空調フィードバック制御判定部15Cは、まず、データ入力部15Aで取得した計測温度データ14Cから、対象場所jの計測温度TMを抽出するとともに(ステップ200)、熱流動解析処理部15Bで得られた分布データ14Dから、対象場所jの推定温度TSを抽出し(ステップ201)、現在時刻tにおける、対象場所jの推定温度TSと実際の計測温度TMとの温度誤差ΔTSM(絶対値)を計算する(ステップ202)。
次に、空調フィードバック制御判定部15Cは、現在時刻tから過去に遡った判定時間Δt分における計測温度TMの変化を示す計測温度変化ΔTMMから、判定時間Δt分での計測温度TMの傾きa=ΔTMM/Δtを計算し(ステップ203)、記憶部14に予め設定されている変換テーブルや関数式に基づいて、温度誤差ΔTSMにおける基準傾きA(ΔTSM)を取得する(ステップ204)。
図13は、温度誤差と基準傾きとの関係を示す説明図である。ここでは、温度誤差ΔTSMが正および負の領域のそれぞれにおいて、温度誤差ΔTSMの増加に応じて基準傾きA(ΔTSM)が単調減少する関係が示されている。この関係は、空調空間30の広さと空調システム20の空調機器の能力とから決定される、温度変化の時定数に左右されるものであり、予め実験などにより取得しておけばよい。この関係については、変換テーブルで表現してもよく、関数式を用いてもよい。
続いて、計測温度TMと推定温度TSとを比較し(ステップ205)、計測温度TMが推定温度TS以上の場合(ステップ205:YES)、空調フィードバック制御判定部15Cは、計測温度傾きaと基準傾きA(ΔTSM)を比較する(ステップ206)。
ここで、計測温度傾きaが基準傾きA(ΔTSM)以上の場合(ステップ206:YES)、将来、対象場所jの計測温度TMが許容範囲TL内に収束しないことが予測されることから、空調フィードバック制御判定部15Cは、温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、対象場所jの推定温度TSを対象場所jにおける新たな設定温度TSPとして設定した設定温度データ14Gを空調指示部15Dへ通知する(ステップ207)。
空調指示部15Dは、この設定温度データ14Gに基づいて、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を、通信I/F部11を介して空調システムへ指示し(ステップ208)、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
一方、ステップ206において、計測温度傾きaが基準傾きA(ΔTSM)より小さい場合(ステップ206:NO)、空調フィードバック制御判定部15Cは、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
また、ステップ205において、計測温度TMが推定温度TSより小さい場合(ステップ205:NO)、空調フィードバック制御判定部15Cは、計測温度傾きaと基準傾き−A(ΔTSM)を比較する(ステップ209)。
ここで、計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)より小さい場合(ステップ209:YES)、将来、対象場所jの計測温度TMが許容範囲TLから逸脱することが予測されることから、空調フィードバック制御判定部15Cは、温度誤差ΔTSMを補正するための対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、対象場所jの推定温度TSを対象場所jにおける新たな設定温度TSPとして設定した設定温度データ14Gを空調指示部15Dへ通知する(ステップ207)。
空調指示部15Dは、この設定温度データ14Gに基づいて、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした、空調フィードバック制御動作の実行開始を、通信I/F部11を介して空調システムへ指示し(ステップ208)、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
一方、ステップ209において、計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)以上の場合(ステップ209:NO)、空調フィードバック制御判定部15Cは、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
図14は、第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。ここでは、時刻t0に空調推定制御が開始されており、対象場所jの計測温度TMが温度Tt0 Mから徐々に低下し、その後の現在時刻tにおいて温度Tt Mまで単調に低下し、この計測温度の傾きがaとなっている。
この場合、時刻tにおける計測温度TMが推定温度TS以上であるものの、計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)より小さく、計測温度TMが緩やかに変化(ここでは減少)していることから、将来、計測温度TMが許容範囲TL内に収束すると予測できる。
図15は、第2の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す他の説明図である。この場合、時刻tにおける計測温度TMが、推定温度TSより小さいものの、計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)より大きく、計測温度TMが比較的大きく変化(ここでは減少)していることから、将来、計測温度TMが許容範囲TLから逸脱すると予測できる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、空調フィードバック制御判定部15Cにおいて、一定の判定時間における対象場所jの計測温度変化ΔTMMから対象場所jにおける計測温度傾きaを算出して、予め設定された温度誤差ΔTSMに対応する計測温度TMの基準傾きA(ΔTSM)と比較し、計測温度TMが推定温度TS以上で、かつ計測温度傾きaが基準傾きA(ΔTSM)以上の場合、および、計測温度TMが推定温度TSより小さく、かつ計測温度傾きaが基準傾き−A(ΔTSM)より小さい場合には、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしたものである。
これにより、空調推定制御を開始した後、対象場所jの温度場が安定して、計測温度TMが許容範囲TL内に収束しているか逸脱しているかを確認できる時点まで待つことなく、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを早期に判定することができる。したがって、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えと判定された場合には、空調推定制御を開始してから短い時間で空調フィードバック制御を開始することができ、結果として対象場所jにおける温度誤差を早期に補正することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図16を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる空調制御装置10について説明する。図16は、第3の実施の形態にかかる空調フィードバック制御処理を示すフローチャートである。
第1の実施の形態では、空調フィードバック制御への切り替えを判定する際、当該時点における、対象場所jの温度場の安定性を確認する場合を例として説明した。本実施の形態では、空調推定制御を開始した後、一定の待機時間tWが経過した時点で、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定する場合について説明する。
本実施の形態において、空調フィードバック制御判定部15Cは、空調推定制御の開始からの経過時間Δtを計時する機能と、経過時間Δtと記憶部14に設定されている待機時間tWとを比較して、経過時間Δtが待機時間tW以上となった時点で、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定する機能を有している。
なお、本実施の形態にかかる空調制御装置10におけるこの他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明については省略する。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図16を参照して、本実施の形態にかかる空調制御装置10の動作として、空調フィードバック制御動作について説明する。
空調制御装置10の演算処理部15は、前述した図7の空調推定制御処理が実行された後、図16の空調フィードバック制御処理を開始する。
空調フィードバック制御判定部15Cは、まず、熱流動解析処理部15Bによる空調推定制御の開始から現在時刻までの経過時間Δtを計時し(ステップ300)、経過時間Δtと記憶部14に設定されている待機時間tWとを比較する(ステップ301)。
ここで、経過時間Δtが待機時間tWより小さい場合(ステップ301:NO)、ステップ300に戻る。
一方、経過時間Δtが待機時間tW以上の場合(ステップ301:YES)、空調フィードバック制御判定部15Cは、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えを判定し、対象場所jの推定温度TSを対象場所jにおける新たな設定温度TSPとして設定した設定温度データ14Gを空調指示部15Dへ通知する(ステップ302)。
空調指示部15Dは、この設定温度データ14Gに基づいて、対象場所jにおける推定温度TSを設定温度TSPとした空調フィードバック制御動作の実行開始を、通信I/F部11を介して空調システムへ指示し(ステップ303)、一連の空調フィードバック制御処理を終了する。
図17は、第3の実施の形態にかかる空調フィードバック制御動作を示す説明図である。ここでは、時刻t0に空調推定制御が開始されており、対象場所jの計測温度TMが温度Tt0 Mから徐々に低下し、その後の現在時刻tにおいて温度Tt Mまで単調に低下している。
この場合、計測温度TMにかかわらず、時刻t0から待機時間tWだけ経過した時刻t2に、対象場所jに対する空調フィードバック制御への切り替えが判定される。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、空調フィードバック制御判定部15Cにおいて、空調推定制御を開始してから一定の待機時間tWが経過した時点で、対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定するようにしたので、空調フィードバック制御判定部15Cにおける判定処理を極めて簡略化することができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
また、各実施の形態では、分布系熱流動解析手法を用いた空調推定制御により、目的場所iにおける目標温度を目的データとして、空調空間30全体の空調環境を制御し、この際に発生する対象場所jにおける温度誤差を空調フィードバック制御で補正する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、空調推定制御において、目標温度に代えて目的場所iにおける風速や湿度を目的データとして入力することにより、これら風速や湿度を目標の状態量としてもよい。また、空調フィードバック制御において、温度誤差に代えて対象場所jにおける風速や湿度の誤差を空調フィードバック制御で補正するようにしてもよい。
10…空調制御装置、11…通信I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、14A…設定条件データ、14B…境界条件データ、14C…計測温度データ、14D…分布データ、14E…目的データ、14F…操作量データ、14G…設定温度データ、15…演算処理部、15A…データ入力部、15B…熱流動解析処理部、15C…空調フィードバック制御判定部、15D…空調指示部、20…空調システム、21…空調処理部、22…温度センサ、23…給気調整部、30…空調空間、TM…計測温度、Δt…判定時間、ΔTMM…計測温度変化、TD…定常判定温度幅、TS…推定温度、ΔTSM…温度誤差、TL…許容範囲、TSP…設定温度、a…計測温度傾き、A…基準傾き、tW…待機時間、tE…終了待機時間。

Claims (10)

  1. 分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間の空調状況から当該空調空間の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間内の目的場所における目標温度とに基づいて空調制御に関する操作量を推定する熱流動解析処理部を備え、この熱流動解析処理部で得られた前記操作量に基づいて、前記空調空間に設けられている各吹出口における調和空気の吹出速度と吹出温度を空調システムで調整することにより、前記空調空間全体の空調環境を制御する空調推定制御を行う空調制御装置であって、
    前記空調推定制御を開始した後、予め規定された空調推定制御の効果の終了条件に基づき空調フィードバック制御に切り替える判定を行う空調フィードバック制御判定部と、
    前記空調フィードバック制御判定部により空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、前記推定された温度分布の中で実際に計測温度が得られる対象場所において推定された推定温度を、前記計測温度が到達するべき設定温度とした、空調フィードバック制御動作の実行開始を前記空調システムに対して指示する空調指示部と
    を備えることを特徴とする空調制御装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記空調フィードバック制御判定部は、一定の判定時間における前記対象場所の計測温度変化と定常判定温度幅とを比較することにより当該対象場所での温度場の安定有無を確認し、当該対象場所における温度場の安定が確認された場合に、当該対象場所に対する前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御装置。
  3. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記空調フィードバック制御判定部は、前記空調推定制御を開始した後、前記計測温度と、前記対象場所において推定された推定温度からなる基準温度との温度誤差を、当該温度誤差に対して予め設定されている許容範囲と比較することにより、前記温度誤差を補正するための前記対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御装置。
  4. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記空調フィードバック制御判定部は、前記計測温度とこの計測温度から一定の判定時間だけ過去に遡って前記対象場所で計測した計測温度からなる基準温度とを比較し、得られた前記対象場所の計測温度変化から当該対象場所における計測温度傾きを算出し、当該対象場所の前記計測温度が当該対象場所の前記推定温度以上であり、かつ前記計測温度傾きが予め設定された前記温度誤差に対応する前記計測温度の基準傾き以上の場合、および当該対象場所の前記計測温度が当該対象場所の前記推定温度より小さく、かつ前記計測温度傾きが予め設定された前記温度誤差に対応する前記計測温度の基準傾きより小さい場合には、当該対象場所に対する前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御装置。
  5. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記空調フィードバック制御判定部は、前記空調推定制御を開始してから一定の待機時間が経過した時点で、前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御装置。
  6. 分布系熱流動解析手法を用いて、入力された空調空間の空調状況から当該空調空間の温度および気流の分布を推定するとともに、この分布と当該空調空間内の目的場所における目標温度とに基づいて空調制御に関する操作量を推定する熱流動解析処理部を備え、この熱流動解析処理部で得られた前記操作量に基づいて、前記空調空間に設けられている各吹出口における調和空気の吹出速度と吹出温度を空調システムで調整することにより、前記空調空間全体の空調環境を制御する空調推定制御を行う空調制御装置で用いられる空調制御方法であって、
    空調フィードバック制御判定部が、前記空調推定制御を開始した後、予め規定された空調推定制御の効果の終了条件に基づき空調フィードバック制御に切り替える判定を行う空調フィードバック制御判定ステップと、
    空調指示部が、前記空調フィードバック制御判定ステップにより空調フィードバック制御への切り替えが判定された場合、前記推定された温度分布の中で実際に計測温度が得られる対象場所において推定された推定温度を、前記計測温度が到達するべき設定温度とした、空調フィードバック制御動作の実行開始を前記空調システムに対して指示する空調指示ステップと
    を備えることを特徴とする空調制御方法。
  7. 請求項6に記載の空調制御方法において、
    前記空調フィードバック制御判定ステップは、一定の判定時間における前記対象場所の計測温度変化と定常判定温度幅とを比較することにより当該対象場所での温度場の安定有無を確認し、当該対象場所における温度場の安定が確認された場合に、当該対象場所に対する前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御方法。
  8. 請求項6に記載の空調制御方法において、
    前記空調フィードバック制御判定ステップは、前記空調推定制御を開始した後、前記計測温度と、前記対象場所において推定された推定温度からなる基準温度との温度誤差を、当該温度誤差に対して予め設定されている許容範囲と比較することにより、前記温度誤差を補正するための前記対象場所に対する空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御方法。
  9. 請求項6に記載の空調制御方法において、
    前記空調フィードバック制御判定ステップは、前記計測温度とこの計測温度から一定の判定時間だけ過去に遡って前記対象場所で計測した計測温度からなる基準温度とを比較し、得られた前記対象場所の計測温度変化から当該対象場所における計測温度傾きを算出し、当該対象場所の前記計測温度が当該対象場所の前記推定温度以上であり、かつ前記計測温度傾きが予め設定された前記温度誤差に対応する前記計測温度の基準傾き以上の場合、および当該対象場所の前記計測温度が当該対象場所の前記推定温度より小さく、かつ前記計測温度傾きが予め設定された前記温度誤差に対応する前記計測温度の基準傾きより小さい場合には、当該対象場所に対する前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御方法。
  10. 請求項6に記載の空調制御方法において、
    前記空調フィードバック制御判定ステップは、前記空調推定制御を開始してから一定の待機時間が経過した時点で、前記空調フィードバック制御への切り替えを判定することを特徴とする空調制御方法。
JP2010179362A 2010-08-10 2010-08-10 空調制御装置および方法 Expired - Fee Related JP5525960B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179362A JP5525960B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 空調制御装置および方法
KR1020110065980A KR101231311B1 (ko) 2010-08-10 2011-07-04 공조 제어 장치 및 방법
CN201110229973.9A CN102374618B (zh) 2010-08-10 2011-08-08 空调控制装置以及方法
US13/205,854 US20120040601A1 (en) 2010-08-10 2011-08-09 Air conditioning controlling device and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179362A JP5525960B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 空調制御装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012037177A JP2012037177A (ja) 2012-02-23
JP5525960B2 true JP5525960B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45565167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010179362A Expired - Fee Related JP5525960B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 空調制御装置および方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20120040601A1 (ja)
JP (1) JP5525960B2 (ja)
KR (1) KR101231311B1 (ja)
CN (1) CN102374618B (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5973829B2 (ja) * 2012-08-01 2016-08-23 アズビル株式会社 空調制御装置および方法
JP6235827B2 (ja) * 2013-08-12 2017-11-22 アズビル株式会社 空調制御装置および方法
JP2015148410A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 株式会社東芝 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法及びプログラム
CN104896685B (zh) * 2014-03-03 2019-06-28 松下电器(美国)知识产权公司 传感方法、传感系统及包含它们的空调设备
EP2919078A1 (en) * 2014-03-10 2015-09-16 Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Navier-Stokes based indoor climate control
JP6207773B2 (ja) * 2015-01-22 2017-10-04 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法
JP2017072333A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 アズビル株式会社 空調運転計画生成装置および方法
EP3394696B1 (en) * 2015-12-21 2022-10-19 Dwyer Instruments, Inc. System, method, and apparatus for balancing an hvac system
CN110300874B (zh) * 2017-03-28 2021-12-24 松下知识产权经营株式会社 环境控制系统和环境控制方法
WO2018179731A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 環境推定装置、及び、環境推定方法
JP7079955B2 (ja) * 2017-12-29 2022-06-03 ナガノサイエンス株式会社 温度特性評価方法
CN109031939A (zh) * 2018-05-03 2018-12-18 珠海格力电器股份有限公司 主、备用设备切换方法及装置
JP7055218B2 (ja) * 2018-10-10 2022-04-15 三菱電機株式会社 空気調和機、空気調和機制御方法及びプログラム
JP7313158B2 (ja) * 2019-02-21 2023-07-24 三菱電機株式会社 空気調和機制御装置、空気調和機制御方法およびプログラム
JP7355639B2 (ja) * 2019-12-23 2023-10-03 アズビル株式会社 空調制御装置および空調制御方法
JP7446116B2 (ja) * 2020-01-21 2024-03-08 三菱電機株式会社 コントローラ、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
WO2021176589A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 理化工業株式会社 温度調節計及び温度調節方法
CN112229040A (zh) * 2020-10-12 2021-01-15 珠海格力电器股份有限公司 空调温度调节方法、系统、电子设备和存储介质
JP2022175774A (ja) * 2021-05-14 2022-11-25 アズビル株式会社 Vav空調システムおよび空調制御方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5058388A (en) * 1989-08-30 1991-10-22 Allan Shaw Method and means of air conditioning
US6574104B2 (en) * 2001-10-05 2003-06-03 Hewlett-Packard Development Company L.P. Smart cooling of data centers
JP4072887B2 (ja) * 2002-01-18 2008-04-09 財団法人生産技術研究奨励会 室内温熱環境設計システム及びその方法
JP4001523B2 (ja) * 2002-08-09 2007-10-31 大成建設株式会社 建築物の空調における室内温度予測方法及び建築物の空調条件最適化方法
US6775997B2 (en) * 2002-10-03 2004-08-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cooling of data centers
US20050023363A1 (en) * 2003-05-29 2005-02-03 Sharma Ratnesh K. CRAC unit control based on re-circulation index
US7194337B2 (en) * 2003-10-31 2007-03-20 Hewlett-Packard Development Company, Lp Agent-based operation of a robotic device
US7031870B2 (en) * 2004-05-28 2006-04-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Data center evaluation using an air re-circulation index
WO2007122677A1 (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Osaka University 熱対流場・物質拡散場の設計支援方法、設計支援システム、および設計支援用プログラム
PL1956460T3 (pl) * 2007-02-08 2009-04-30 Nordiq Goeteborg Ab Sterowanie systemem ogrzewania opartym na wymaganej mocy cieplnej
CN101755495B (zh) * 2007-05-15 2013-10-16 美国能量变换公司 用来管理设施供电和冷却的方法和系统
FI121097B (fi) * 2007-11-23 2010-06-30 Halton Oy Menetelmä ja laitteisto huonetilan virtauskentän analysointiin
JP5040725B2 (ja) * 2008-02-27 2012-10-03 株式会社デンソー 文字入力受付装置および文字入力受付装置用のプログラム
EP2175484A1 (en) * 2008-10-07 2010-04-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Power semiconductor device adaptive cooling assembly
JP2010139119A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nec Fielding Ltd 空調制御システム及び空調制御方法
JP5240132B2 (ja) * 2009-09-04 2013-07-17 富士通株式会社 熱流体シミュレーション解析装置
JP5492522B2 (ja) * 2009-10-21 2014-05-14 アズビル株式会社 空調制御装置および方法
US8639651B2 (en) * 2009-10-30 2014-01-28 Hewlett-Packard Development Company, L. P. Manipulating environmental conditions in an infrastructure
US8352085B2 (en) * 2010-04-29 2013-01-08 Hewlett-Packard Development Company L.P. Distribution of cooling resources using hierarchically identified cooling microgrids
JP5793350B2 (ja) * 2011-06-14 2015-10-14 アズビル株式会社 空調制御装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20120025386A (ko) 2012-03-15
JP2012037177A (ja) 2012-02-23
CN102374618A (zh) 2012-03-14
CN102374618B (zh) 2014-06-18
US20120040601A1 (en) 2012-02-16
KR101231311B1 (ko) 2013-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5525960B2 (ja) 空調制御装置および方法
JP5793350B2 (ja) 空調制御装置および方法
JP5492522B2 (ja) 空調制御装置および方法
JP6235827B2 (ja) 空調制御装置および方法
KR101490609B1 (ko) 공조 제어 장치 및 방법
JP5695492B2 (ja) 空調制御装置および方法
CN102472515B (zh) 传感器的调试
CN112772008A (zh) 天花板引导遏制系统中的平衡气流的方法
KR20140119111A (ko) 컴퓨터의 유체 역학 시스템들 및 그것의 사용 방법들
JP2013002672A (ja) 空調制御装置および方法
JP7224494B2 (ja) 空調制御装置
JP2021103019A (ja) 空調システム、及び、その制御方法とプログラム
JP6652339B2 (ja) 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP5973830B2 (ja) 空調制御解表示装置および方法
JP6188662B2 (ja) 制御装置、制御方法及びプログラム
JP7355639B2 (ja) 空調制御装置および空調制御方法
JP7235471B2 (ja) 空調制御装置および方法
JP6934874B2 (ja) Hvacシステムのバランス調整をするためのシステム、方法、装置
JP2016109379A (ja) 空調システム、空調制御方法、および空調制御プログラム
JP2020056546A (ja) 空調制御装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5525960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees