JP7355639B2 - 空調制御装置および空調制御方法 - Google Patents

空調制御装置および空調制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、空調制御装置および空調制御方法に関し、特に分布系熱流動解析を用いた空調制御技術に関する。
従来から、分布系熱流動解析を利用して、空間内の目的場所の空調環境を制御する空調制御技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、分布系熱流動解析の一例として、数値流体力学(Computational Fluid Dynamics:CFD)解析が知られている。
例えば、特許文献1は、CFD解析で得られた空調制御に関する操作量を用いて空調制御が実施された際に生じた予測温度と実測温度との差異を、空調システムによる空調フィードバック制御動作により調整する技術を開示している。
より詳細には、特許文献1に記載された空調制御技術では、CFD解析で推定された室内の温度分布に対して、フィードフォワード制御的に空調制御を実施する。その後、想定される予測温度と実測温度との差異として、主としてフィードフォワード制御の実行中に変化してしまう外的要因を、過渡状態の終盤にフィードバック制御に切り替えて事後的に差異を修正する。
CFD解析を用いた風速や室温等の環境情報の推定は、その推定精度の予測自体が難しいとされている。すなわち、特許文献1で想定している外的要因による差異などだけではなく、事実上の推定誤差による差異が生じることも想定しなければならない。推定精度が十分でない推定結果を用いて空調の管理や制御が行われる場合には、事後的な差異の修正を行わざるを得ず、快適性やエネルギーなどの目標達成に支障が生ずる場合がある。
特開2012-037177号公報
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、分布系熱流動解析を用いた場合であっても、環境情報の推定精度の悪化を低減した空調制御を実現することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る空調制御装置は、分布系熱流動解析により、空調空間の環境情報の分布を推定するように構成された推定部と、前記推定部によって推定される前記分布に基づいて、前記空調空間の環境情報の分布を設定された分布とするため、空調制御に関する第1制御値を求めるように構成された第1算出部と、前記空調空間に含まれる任意の位置の空間を示す代表点での、前記推定部によって推定された前記分布の推定精度に関する指標値を算出するように構成された第2算出部と、前記第2算出部によって算出された前記推定精度に関する指標値が、第1の設定条件を満たすか否かを判定するように構成された第1判定部と、前記第1判定部によって、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と異なる値の空調制御に関する第2制御値を算出するように構成された第3算出部とを備える。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記代表点での環境値を算出するように構成された第4算出部と、前記環境値が、第2の設定条件を満たすか否かを判定するように構成された第2判定部と、前記第1判定部によって、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定され、かつ前記第2判定部により、前記環境値が前記第2の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と前記第2制御値との値の範囲に含まれる第3制御値を算出するように構成された第5算出部とをさらに備えていてもよい。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記環境値は、温度、湿度、予想平均温冷感申告、および標準有効温度のうちのいずれかを含んでいてもよい。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記推定部は、CFD解析により前記分布を推定してもよい。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記推定精度に関する指標値は、クーラン数を含んでいてもよい。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記第3算出部は、前記第1判定部により前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値を一定の割合で削減して、前記第2制御値を算出してもよい。
また、本発明に係る空調制御装置において、前記第1判定部は、前記推定精度に関する指標値が、前記第1の設定条件として規定値を満たすか否かを判定し、前記第3算出部は、前記第1判定部により前記推定精度に関する指標値が前記規定値を満たさないと判定された場合に、前記規定値からの逸脱量に応じた段階的な割合で、前記第1制御値を削減した前記第2制御値を算出してもよい。
上述した課題を解決するために、本発明に係る空調制御方法は、分布系熱流動解析により、空調空間の環境情報の分布を推定する推定ステップと、前記推定ステップで推定される前記分布に基づいて、前記空調空間の環境情報の分布を設定された分布とするため、空調制御に関する第1制御値を求める第1算出ステップと、前記空調空間に含まれる任意の位置の空間を示す代表点での、前記推定ステップで推定された前記分布の推定精度に関する指標値を算出する第2算出ステップと、前記第2算出ステップで算出された前記推定精度に関する指標値が、第1の設定条件を満たすか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップで、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と異なる値の空調制御に関する第2制御値を算出する第3算出ステップとを備える。
本発明によれば、分布系熱流動解析により推定される環境情報の分布の推定精度に関する指標値を算出し、算出された指標値が、第1の設定条件を満たさない場合には、推定部により推定された分布に基づいて算出された空調制御に関する第1制御値の値と異なる第2制御値を算出する。そのため、分布系熱流動解析を利用した場合であっても、環境情報の推定精度の悪化を低減した空調制御を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る空調制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る空調制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施の形態に係る空調制御方法を説明するためのフローチャートである。 図4は、第1の実施の形態に係る空調制御装置のシミュレーション条件を説明するための図である。 図5は、第1の実施の形態に係るシミュレーション結果を説明するための図である。 図6は、第1の実施の形態に係るシミュレーション結果を説明するための図である。 図7は、第1の実施の形態に係るシミュレーション結果を説明するための図である。 図8は、第1の実施の形態に係るシミュレーション結果を説明するための図である。 図9は、第1の実施の形態の適用例1の動作を説明するためのフローチャートである。 図10は、第1の実施の形態の適用例2を説明するための図である。 図11は、第2の実施の形態に係る空調制御装置の構成を示すブロック図である。 図12は、第2の実施の形態に係る空調制御方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図12を参照して詳細に説明する。
[発明の概要]
まず、本発明の実施の形態に係る空調制御装置1の概要について説明する。
本実施の形態に係る空調制御装置1は、分布系熱流動解析による推定精度に関する指標を用いて空調制御を行う。
本実施の形態に係る空調制御装置1では、分布系熱流動解析により算出された空調空間の温度の分布を含む環境情報の分布が推定される。また、空調制御装置1では、推定された分布の代表点における、推定精度に関する指標値を監視対象として、指標値が設定条件を満たした状態を維持できるように、空調設備に対する操作量を制限して空調制御を行う。
本実施の形態において、分布系熱流動解析とは、CFDを基本として、対象空間を網目状の小空間に分割し、隣接する小空間間における熱流を解析する技術をいう。
分布系熱流動解析では、推定精度に関する指標が知られている。推定精度に関する指標の一例としては、例えば、クーラン数が知られている。クーラン数は、CFD解析による推定精度に関する指標値として用いられる。また、クーラン数とは、非定常計算において、1サイクルで流れが要素いくつ分進むかを示した無次元数である。ここで、流速をV、時間間隔をΔT、要素幅をΔLとすると、クーラン数Cは以下の式(1)によって求められる。
C=VΔT/ΔL ・・・(1)
また、現象を精度よく推定する条件として、C<1.0を満たすことが推奨されている。
上式(1)に示すクーラン数Cに基づき、CFD解析を空調制御に応用する場合、トータルの計算時間には制約があるため、時間間隔ΔTを際限なく小さくすることはできない。また、空調制御の目的として必要な分布精度を考慮すれば、要素幅ΔLを際限なく大きくすることもできない。そこで、本実施の形態に係る空調制御装置1では、流速Vについても、クーラン数Cの値を維持するための操作要素とする。
流速Vは、空調制御を実行するコントローラが算出する操作量MVにより調整可能である。操作量MVには、空調制御の制御パラメータである風量を決定するファン回転数やダンパ開度が含まれる。すなわち、操作量MVは実質的に風量に一意的に対応する。本実施の形態に係る空調制御装置1では、CFD解析による推定計算時の、空調空間に含まれる任意の空間を示す代表点におけるクーラン数Cを監視対象とし、クーラン数Cの値が設定条件(第1の設定条件)を満たした状態が維持されるように、操作量MVを制限する。
以下の実施の形態では、分布系熱流動解析の推定精度に関する指標として、クーラン数Cを用いる場合について説明するが、クーラン数Cは、分布系熱流動解析の推定精度に関する指標の代表例であり、例えば、独自に考案し得る指標など、クーラン数C以外の指標を採用することもできる。
[第1の実施の形態]
次に、第1の実施の形態に係る空調制御装置1の構成例について図1のブロック図を参照して説明する。図1に示すように、空調制御装置1は、空調空間3の空気調和を行う空調システム2を制御することにより、空調空間3の目的場所における空調環境を制御する。
[空調制御装置の機能ブロック]
空調制御装置1は、推定部10、第1算出部11、第2算出部12、第1判定部13、第3算出部14、記憶部15、入力部16、および出力部17を備える。
まずはじめに、記憶部15の構成について説明する。
記憶部15は、空調空間3の空調環境に影響を与える構成要素に関する位置および形状を示す空間条件データおよび後述の境界条件データを記憶する。また、記憶部15は、空調空間3に配置された各発熱体に関する配置位置および発熱量、さらには形状を示す発熱体データなど、後述の推定部10が分布系熱流動解析を行う際の設定条件となる各種データを記憶する。
また、記憶部15は、空調システム2の温度センサ22で計測された計測温度データを記憶する。これらの各種データは、予め空調システム2などの外部装置や記憶媒体から入力され、記憶部15に格納されている。
設定条件データについては、後述の入力装置107を用いたオペレータ操作で入力してもよく、あるいは各種システムから得たデータに基づいて空調空間3に関する設定条件データを生成してもよい。
境界条件データは、空間条件データに含まれる構成要素のうち、空調空間3の空調環境に与える影響が変化する構成要素ごとに、その時点における境界条件として、風速、風向、温度で示される影響度を示すデータである。例えば、記憶部15には、空調空間3に配置されている「吹出口」については、その吹出口から吹き出す調和空気の吹出速度u,v,w(3次元成分)および吹き出す調和空気の空気温度Tが登録されている。また、記憶部15において、空調空間3に配置されている「吸込口」については、その吸込口から吸い込まれる室内空気の吸込量が登録されている。
計測温度データは、空調空間3内の任意の位置の空間を示す代表点について、その代表点の位置x,y,z(3次元成分)と代表点の位置に設けられている温度センサ22で計測された空気の温度とを示すデータである。
入力部16は、空調システム2などから入力された、空調空間3に関する設定条件データを記憶部15へ格納する。また、入力部16は、空調空間3に設けられている吹出口から吹き出す調和空気の吹出速度および吹出温度など、空調空間3の空調環境に影響を与える構成要素による、空調環境に対する影響度を示す境界条件データを空調システム2から取得する。
また、入力部16は、空調空間3に設けられた温度センサ22で計測された計測温度を含む計測温度データを、空調システム2から取得する。
入力部16は、一定時間ごとに、あるいは、設定条件データ、境界条件データ、または計測温度データの変化に応じて、空調制御タイミングの到来を判定する。入力部16は、空調制御タイミングの到来に応じて、新たな空調制御のための設定条件データ、境界条件データ、または計測温度データを新たに生成する。
推定部10は、例えばCFDなどの分布系熱流動解析により、空調空間3の温度の分布を含む環境情報の分布を示す分布データを推定する。より詳細には、推定部10は、空調空間3の空調状況を示す境界条件、入力された空調空間3の空調状況を示す境界条件データさらには設定条件データから、空調空間3の温度および気流の分布を推定する。
なお、CFD解析による室内の温度分布などを計算する手法としては、例えば「原山和也他,“分布系シミュレーションを用いた室内任意空間の温熱環境制御技術の開発”,空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,2010年9月1日~3日」、「斎数由香子他,“局所空調制御運用時における省エネ性および快適性に関する研究(第1報)空調設備と空調空間の非定常連成シミュレータの開発”,空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,2011年9月14日~16日」、「斎数由香子他,“セントラル空調を利用した局所空調システムの可能性検証”,空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,2012年9月5日~7日」などに開示されている周知の計算手法を用いることができる。
第1算出部11は、推定部10により推定される温度および気流の分布に基づいて、空調空間3の温度および気流の分布を、設定された分布とするため、空調制御に関する制御パラメータである風量および風向き(第1制御値)を求める。設定された空調空間3の温度および気流の分布とは、例えば、空調空間3が所望の室内温度分布などの室内環境となる風量および風向きなどをいう。そして、第1算出部11は、算出した風量となるファン回転数やダンパ開度などの操作量MV1(第1制御値)を算出する。なお、風量および風向きを第1制御値として扱ってもよいし、操作量MV1を第1制御値として扱ってもよく、両者は一意的に対応する。また、第1算出部11は、風向きなどの風量以外の環境操作要素については、任意に増やしても減らしてもよい。
第2算出部12は、推定部10によって推定された空調空間3の温度および気流の分布を示す分布データの代表点における、推定精度に関する指標値を算出する。例えば、第2算出部12は、分布データの代表点におけるクーラン数Cを、上述した式(1)により算出する。
第1判定部13は、第2算出部12によって算出された推定精度に関する指標値が、設定条件(第1の設定条件)を満たすか否かを判定する。例えば、第1判定部13は、第2算出部12が算出したクーラン数Cの値が1.0より小さいかを判定する。
第3算出部14は、第1判定部13が、設定条件を満たさないと判定した場合に、第1算出部11が求めた風量(第1制御値)とは異なる値の風量(第2制御値)になる操作量MV2(第2制御値)を算出する。より詳細には、第3算出部14は、第1算出部11が求めた風量(第1制御値)よりも少ない風量(第2制御値)に対応する空調設備に対する操作量MV2(第2制御値)を算出する。例えば、第3算出部14は、第1算出部11が求めた風量よりも少ない風量となるファン回転数やダンパ開度などの操作量MV2を算出する。なお、風量および風向きを第2制御値として扱ってもよいし、操作量MV2を第2制御値として扱ってもよく、両者は一意的に対応する。
出力部17は、第1算出部11によって算出された操作量MV1に基づく空調制御指示、または第3算出部14によって算出された操作量MV2に基づく空調制御指示を空調システム2へ送出する。
[空調システムの構成]
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る空調システム2の構成について説明する。
空調システム2は、例えば、空調処理部21、温度センサ22、および給気調整部23を備える。
空調処理部21は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有する演算回路部からなる。空調処理部21は、通信回線Lを介した空調制御装置1からの空調制御指示に応じて、指示で通知された操作量MVに基づき給気調整部23を制御する。空調処理部21は、給気調整部23の制御により空調空間3に設置されている空調機器への給気を調整して、空調空間3全体の空気調和を行う。
温度センサ22は、一般的な温度センサからなり、空調空間3に設けられた任意の代表点を含む空調空間3の温度を計測して、空調処理部21へ出力する。
給気調整部23は、バルブなどの空気流量を調整する機器からなり、空調処理部21からの制御に応じて、空調空間3に設置されている空調機器への給気を調整する。
[空調制御装置のハードウェア構成]
次に、上述した機能を有する空調制御装置1を実現するハードウェア構成の一例について、図2のブロック図を参照して説明する。
図2に示すように、空調制御装置1は、例えば、バス101を介して接続されるプロセッサ102、主記憶装置103、通信I/F104、補助記憶装置105、入出力I/O106、入力装置107、および表示装置108を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。プロセッサ102は、CPUやGPUなどによって構成される。
主記憶装置103には、プロセッサ102が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。プロセッサ102と主記憶装置103とによって、図1に示した推定部10、第1算出部11、第2算出部12、第1判定部13、第3算出部14など、空調制御装置1の各機能が実現される。
通信I/F104は、空調制御装置1と空調システム2などの各種外部電子機器との間をネットワーク接続するためのインターフェース回路である。
補助記憶装置105は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。補助記憶装置105には、記憶媒体としてハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。
補助記憶装置105は、空調制御装置1が空調制御処理を実行するためのプログラムを格納するプログラム格納領域を有する。補助記憶装置105によって、図1で説明した記憶部15が実現される。さらには、例えば、上述したデータやプログラムなどをバックアップするためのバックアップ領域などを有していてもよい。
入出力I/O106は、外部機器からの信号を入力したり、外部機器へ信号を出力したりするI/O端子により構成される。
入力装置107は、物理キーやタッチパネルなどで構成され、外部からの操作入力に応じた信号を出力する。
表示装置108は、液晶ディスプレイなどによって構成される。
[空調制御方法]
次に、上述した構成を有する空調制御装置1の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、推定部10は、例えばCFDなどの分布系熱流動解析により、記憶部15に記憶されている空調空間3の空調状況を示す境界条件データさらには設定条件データから、空調空間3の温度および気流の分布を示す分布データを推定する(ステップS1)。
次に、第1算出部11は、推定部10により推定される温度および気流の分布を示す分布データに基づいて、空調空間3が所望の室内温度分布などの室内環境となる風量および風向きを求め、さらにこれに対応する操作量MV1を求める(ステップS2)。
次に、第2算出部12は、空調空間3内の任意の位置の空間を示す代表点での、ステップS1で推定された分布データにおける推定精度に関する指標値を算出する(ステップS3)。例えば、第2算出部12は、推定精度に関する指標値として、上式(1)から、代表点のクーラン数Cの値を求める。
次に、第1判定部13は、ステップS3で算出された推定精度に関する指標値が、設定条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。より詳細には、第2算出部12が算出した代表点のクーラン数Cの値が1.0未満(C<1.0)でない場合には(ステップS4:NO)、第3算出部14は、ステップS2で第1算出部11が求めた風量とは異なる風量となるように操作量MV2を算出する(ステップS5)。例えば、第3算出部14は、第1算出部11がステップS2で求めた操作量MV1よりも少ない操作量MV2を算出する。あるいは、第1算出部11がステップS2で求めた風量よりも少ない風量を算出し、算出された風量となる操作量MV2を算出するという順序でもよい。
例えば、第3算出部14は、ステップS2で求められた風量を一定の割合で削減した風量、すなわち、ステップS2で求められた風量に対応する操作量MV1を、例えば、20%など一律に削減した操作量MV2を算出することができる。あるいは、第3算出部14は、クーラン数Cに対して設定された規定値(1.0)からの逸脱量に応じて、段階的に操作量MV1を削減し、例えば、15%削減、20%削減、さらに25%削減とした操作量MV2を求めることもできる。
なお、ステップS4において、判定基準とするクーラン数Cの規定値として1.0を用いる場合について説明した。しかし、CFD解析による環境推定に対して要求される精度は、具体的な空調システム2ごとに異なる場合もある。したがって、前述した推奨される条件(C<1.0)に限らず、規定値は適宜設定することができる。
一方において、設定条件を満たす場合には(ステップS4:YES)、処理はステップS6に移行する。
また、ステップS5において、第3算出部14が操作量MV2を算出した後、出力部17は、操作量MV2に基づく空調制御指示を空調システム2へ送出する(ステップS6)。なお、ステップS4において設定条件を満たすと判定された場合においては(ステップS4:YES)、ステップS2で第1算出部11が求めた操作量MV1に基づく空調制御指示が送出される(ステップS6)。
その後、空調システム2は、空調制御指示によって通知された操作量MVに基づいて、空調空間3に設置されている空調機器への給気を調整して、空調空間3全体の空気調和を行う。
[シミュレーション結果]
図4は、空気調和の対象となる空調空間3の構成例である。図4に示すように、空調空間3は、8m×6m×2.5mの部屋である。部屋の天井の中心に吹出口Eが配置されている。また、部屋の壁から0.5m離れた位置の天井には、吸込口Iが2つ配置されている。本シミュレーションでは、空調制御として冷房を実施した。
図4に示す抽出空間Sは、空調制御装置1が推定精度の指標としてクーラン数Cを計算するために抽出された代表点に該当する領域である。代表点は、任意に抽出される空調空間3内の領域である。また、本シミュレーションでは、クーラン数Cにおける設定条件として規定値を10.0とした(C<10.0)。
図5から図8は、本実施の形態に係る空調制御装置1による空調制御の例を示す図である。図5から図8の各図は、図4の空調空間3の吹出口Eを含む縦断面での温度分布を示している。
図5および図6は、高風量(250[CMH])となる操作量MVで空調が実施された際の温度分布を示している。図5は、規定値10.0に対して良好なクーラン数C(4.83)でCFD解析による環境推定を行い、実測との一致度が比較的高いと評価できた例、つまり、事実上の真値に相当する例である。
図6は、規定値10.0に対して不十分とされるクーラン数C(15.38)で、空調制御に適用するために必要な制約時間のもと、CFD解析による環境推定を行った例である。
図7および図8は、高風量(250[CMH])になる操作量MVから20%削減された風量(200[CMH])で空調制御を行った際の温度分布を示している。図7は、規定値10.0に対して良好とされるクーラン数C(4.09)でCFD解析による環境推定を行い、実測との一致度が比較的高いと評価でき、事実上の真値に相当する例である。
図8は、規定値10.0に対して不十分ながらも図6よりは良好なクーラン数C(12.84)で、空調制御に適用するために必要な制約時間のもと、CFD解析による環境推定を行った例を示している。
図5から図8の各々に示す一点鎖線は、第1の温度線t1(23[℃])を示し、破線は第2の温度線t2(22[℃])を示している。図5および図6に示すように、結果的に高風量(250[CMH])となる操作量MVで空調が実施された時の温度分布では、事実上の真値(図5)と本実施の形態に係る空調制御装置1による空調制御を適用した場合(図6)の温度分布との差異が比較的大きい。特に、図5および図6に示す空調制御のターゲットに近い側の第2の温度線t2の位置は、互いに大きく異なっていることがわかる。
一方、図7および図8に示すように、高風量(250[CMH])になる操作量MVから20%削減した風量(200[CMH])で空調が実施された際には、事実上の真値(図7)と本実施の形態に係る空調制御装置1による空調制御を適用した場合(図8)との温度分布の差異は比較的小さい。図7および図8に示す空調制御のターゲットに近い側の第2の温度線t2の位置は、互いに差異が小さいことがわかる。また、図8に示す第2の温度線t2の位置は、図5に示す高風量(250[CMH])の真値における第2の温度線t2の位置と比較しても、その差異は比較的小さいことがわかる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、分布系熱流動解析によって推定された空調空間3の任意の代表点での推定精度に関する指標値を算出し、算出された指標値が設定条件を満たすか否かを判定する。例えば、代表点におけるクーラン数Cが設定条件を満たさない場合には、操作量MVを調整する。そのため、分布系熱流動解析を用いた場合であっても、環境情報の推定精度の悪化を低減した空調制御を実現することができる。
[適用例1]
次に、上述した第1の実施の形態の適用例1について図9のフローチャートを参照して説明する。
本適用例1では、第1の実施の形態に係る空調制御装置1が、例えば、特許文献1に記載された空調制御装置に係る空調制御のフィードフォワード制御からフィードバック制御に切り替える機能をさらに備える。
図9に示すように、本適用例1では、ステップS4において、推定された分布データの代表点におけるクーラン数Cの値が、設定条件を満たさない場合には(ステップS4:NO)、第3算出部14は、ステップS2で第1算出部11が求めた風量とは異なる風量となるように操作量MV2を算出する(ステップS5)。例えば、ステップS2で求められた風量よりも少ない風量となる、操作量MV1が削減された操作量MV2が算出される。
その後、空調システム2に対して、ステップS5で算出された、削減された操作量MV2に基づく空調制御指示(ステップS6)と、削減された操作量MV2での推定部10による環境推定の再実行とを並行して実行する(ステップS6A)。
一方において、ステップS4で設定条件を満たすと判定された場合には(ステップS4:YES)、推定時の操作量MV1に基づく空調制御指示を空調システム2に送出する(ステップS6)。
その後、空調制御装置1は、例えば、特許文献1に記載されているフィードバック制御への切り替え制御を行う(ステップS7)。より具体的には、空調制御装置1のプロセッサ102は、操作量MVに基づいて空調空間3の制御が開始された後、計測温度データに含まれる空調空間3内の空調制御の対象場所で計測された計測温度と、対象場所に関する基準温度とを比較することにより、対象場所に対する空調フィードバック制御の切り替えを判定する。
第1の実施の形態では、クーラン数Cの値が規定値を維持できないと判定された場合に、CFD解析による環境推定を実施した後に、操作量MV1を削減した操作量MV2の指示値で風量制御を実行する場合について説明した。そのため、削減された操作量MV2に基づいて風量制御が実行される時点では、ステップS1での環境推定の結果と、実際の風量制御とは一致していないことがある。
しかし、適用例1に係る空調制御装置1では、削減された操作量MV2でフィードフォワード制御を実施するのと並行して、削減された操作量MV2で再び環境推定を実行し、その推定結果を上記ステップS7で説明したフィードバック制御に適用する(特許文献1参照)。
そのため、推定部10においてCFD解析による計算処理が、空調制御の実行を遅滞させることを抑制しつつ、より信頼性の高いCFD解析による推定結果に基づく空調制御のフィードバック制御に切り替えることができる。
例えば、空調制御に適用するために必要な制約時間の事情などから、比較的大きい時間間隔ΔT(式(1))を用いた場合、結果的に図6で示したように不十分なクーラン数Cで推定された温度分布で高風量(250[CMH])になる操作量MVが算出されたとする。このような場合、例えば、操作量MVを20%削減した操作量MV(200[CMH]に相当)で、フィードフォワード制御を開始する。これと並行して図8に相当する環境推定をCFD解析により実施する(図9のステップS6A)。
そして、フィードバック制御に切り替える段階では(図9のステップS7)、図8に示す推定結果である温度分布を採用して、温度センサ22の位置の設定値を決定すればよい。このような構成とすることで、真値との差異が比較的大きい推定結果(図6の温度分布)を採用する場合よりも、真値との差異がより小さい推定結果に基づくフィードバック制御に移行できる。
[適用例2]
次に、第1の実施の形態に係る空調制御装置1の適用例2について説明する。本例では、操作量MVの更新周期(図3のステップS5)である空調制御装置1の制御周期と、推定部10によるCFD解析による環境推定の更新周期(図3のステップS1)とを同期的にして空調制御を実行する。
図10は、本適用例2に係る空調制御装置1が、よく知られたモデル予測制御(MPC:Model Predictive Control)の概念で空調制御を実行する例を示す図である。なお、図10の各ステップは、図3の各ステップに相当する。また、本例では、各制御周期での操作量MVの更新幅は、推定部10によるCFD解析で推定された結果でのクーラン数Cの値を大きく変動させるほどの更新幅ではないことを前提とする。すなわち、空調制御装置1による空調制御における操作量MVの不必要な上下動などの不安定化の要因とならない範囲であるものとする。
前述したように、第1の実施の形態に係る空調制御装置1は、クーラン数Cの値が規定値を維持できないと判定された場合(図3のステップS4:NO)、推定部10による環境推定に基づいて算出された操作量MV1を削減した操作量MV2を出力する。そのため、推定部10が推定を行った際の操作量MV1(風量)と、実際の操作量MVの風量とは一致していない場合もあり得る。
この場合、推定部10によるCFD解析による計算自体は、各制御周期の前の制御周期において実際に出力した操作量MVを採用することができる。このような構成とすることで、操作量MVの更新周期(図3のステップS5)である空調制御装置1の制御周期と、推定部10によるCFD解析による環境推定の更新周期(図3のステップS1)とを同周期として空調制御を実行することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では、推定部10によるCFD解析による環境推定でのクーラン数Cに対して設定された条件を満たすために、操作量MVに制限を加える場合について説明した。これに対して、第2の実施の形態では、温度などの環境指標(環境値)をさらに監視対象として用い、環境指標値が設定条件(第2の設定条件)を満たせない場合に、操作量MVの制限を緩和する。
[空調制御装置の機能ブロック]
空調制御装置1Aは、図11に示すように、推定部10、第1算出部11、第2算出部12、第1判定部13、第3算出部14、記憶部15、入力部16、出力部17、第4算出部18、および第2判定部19を備える。空調制御装置1Aは、第4算出部18および第2判定部19を備える点で第1の実施の形態と異なる。
第4算出部18は、空調空間3内の任意の代表点での環境指標値を算出する。第4算出部18は、環境指標値として、例えば、温度を算出することができる。なお、代表点は、第2算出部12が、推定精度に関する指標を算出した際と同じ代表点である。なお、第4算出部18は、温度以外にも、予想平均温冷感申告(Predicted Mean Vote:PMV)や標準有効温度(SET)、湿度や独自に考案し得る指標値などを算出することができる。
第2判定部19は、第4算出部18が算出した環境指標値が、設定条件を満たすか否かを判定する。より詳細には、第2判定部19は、例えば、環境指標値として算出された代表点の温度が、しきい値(例えば、26[℃])を超えるか否かを判定することができる。
第1判定部13は、第1の実施の形態と同様に、第2算出部12が算出した任意の代表点での推定精度に関する指標値が、設定条件を満たすか否かを判定する。
第3算出部14は、第1判定部13において、推定精度に関する指標値が、設定条件を満たさないと判定された場合、第1算出部11が求めた風量とは異なる風量、例えば、少ない風量になる操作量MV2を算出する。
また、第3算出部(第5算出部)14は、第2判定部19において、環境指標値が設定条件を満たさないと判定された場合に、第1算出部11で求められた風量(第1制御値)と、第1算出部11で求められた風量とは異なる値の風量(第2制御値)との値の範囲に含まれる風量(第3制御値)となるように操作量MV3(第3制御値)を算出する。すなわち、第3算出部14は、操作量MV2に対して加えられた制限を緩和するように操作量MV3を算出する。なお、風量および風向きを第3制御値として扱ってもよいし、操作量MV3を第3制御値として扱ってもよく、両者は一意的に対応する。
[空調制御方法]
次に、上述した構成を有する空調制御装置1Aの動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、推定部10は、例えばCFDなどの分布系熱流動解析により、記憶部15に記憶されている空調空間3の空調状況を示す境界条件データさらには設定条件データから、空調空間3の温度および気流の分布を推定する(ステップS1)。
次に第1算出部11は、推定部10により推定された温度および気流の分布に基づいて、空調空間3が所望の室内温度分布などの室内環境となる風量および風向きを求め、さらにこれに対応する操作量MV1を求める(ステップS2)。
次に、第2算出部12は、空調空間3の任意の代表点での推定精度に関する指標値を算出する(ステップS3)。例えば、第2算出部12は、推定された分布における、代表点のクーラン数Cを式(1)により求める。
次に、第1判定部13は、ステップS3で算出された推定精度に関する指標値が、設定条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。より詳細には、第2算出部12が算出した代表点のクーラン数Cの値が1.0未満(C<1.0)とならない場合には(ステップS4:NO)、第3算出部14は、ステップS2で第1算出部11が求めた風量とは異なる風量、例えば、より少ない風量となるように操作量MV2を算出する(ステップS5)。例えば、第3算出部14は、操作量MV1を一律に20%削減した操作量MV2を算出することができる。
一方、ステップS4において、推定精度に関する指標値が設定条件を満たす場合(ステップS4:YES)、ステップS2で求められた風量に対応する操作量MV1に基づく空調制御指示を空調システム2へ送出する(ステップS6)。
次に、第4算出部18は、空調空間3内における代表点での環境指標値を算出する(ステップS100)。例えば、第4算出部18は、代表点の温度を算出することができる。
次に、第2判定部19は、ステップS100で算出された環境指標値が設定条件を満たすか否かを判定する(ステップS101)。例えば、第2判定部19は、ステップS100で算出された代表点での温度が、例えば、冷房におけるしきい値として設定された温度26[℃]を上回る場合に(ステップS101:NO)、設定条件を満たさないと判定する。
次に、第3算出部14は、ステップS5で算出された、削減された操作量MV2に対して、削減量を緩和した操作量MV3を算出する(ステップS102)。第3算出部14は、例えば、ステップS5において、操作量MV1を一律に20%削減した操作量MV2を算出したところを、削減量を例えば、20%から10%に緩和した操作量MV3を算出する。ステップS102での操作量MVの削減量の緩和については、削減量を一律に削減する場合に限らず、ステップS5で実行された操作量MVの削減という制限自体を停止することもできる。
一方において、ステップS101で、環境指標値が設定条件を満たす場合には(ステップS101:YES)、ステップS5で算出された削減された操作量MV2に基づく空調制御指示を空調システム2へ送出する(ステップS6)。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る空調制御装置1Aによれば、空調空間3内の代表点での環境指標値を算出し、算出された環境指標値が設定条件を満たすか否かを判定する。環境指標値が設定条件を満たさない場合には、推定精度に関する指標値が設定条件を満たさない場合に制限された操作量MV2の制限を緩和した操作量MV3を算出する。
そのため、第2の実施の形態に係る空調制御装置1Aによれば、クーラン数Cなどの推定精度に関する指標値を維持するために操作量MVに制限を加えた場合であっても、推定された温度と実測温度との差異を事後的に修正する必要性が低減される。また、空調制御装置1Aでは、特に過渡状態における快適性の低下などの環境悪化を抑制することができる。
以上、本発明の空調制御装置および空調制御方法における実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
1…空調制御装置、2…空調システム、3…空調空間、10…推定部、11…第1算出部、12…第2算出部、13…第1判定部、14…第3算出部、15…記憶部、16…入力部、17…出力部、21…空調処理部、22…温度センサ、23…給気調整部、101…バス、102…プロセッサ、103…主記憶装置、104…通信I/F、105…補助記憶装置、106…入出力I/O、107…入力装置、108…表示装置、I…吸込口、E…吹出口、S…抽出空間。

Claims (8)

  1. 分布系熱流動解析により、空調空間の環境情報の分布を推定するように構成された推定部と、
    前記推定部によって推定される前記分布に基づいて、前記空調空間の環境情報の分布を設定された分布とするため、空調制御に関する第1制御値を求めるように構成された第1算出部と、
    前記空調空間に含まれる任意の位置の空間を示す代表点での、前記推定部によって推定された前記分布の推定精度に関する指標値を算出するように構成された第2算出部と、
    前記第2算出部によって算出された前記推定精度に関する指標値が、第1の設定条件を満たすか否かを判定するように構成された第1判定部と、
    前記第1判定部によって、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と異なる値の空調制御に関する第2制御値を算出するように構成された第3算出部と
    を備える空調制御装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記代表点での環境値を算出するように構成された第4算出部と、
    前記環境値が、第2の設定条件を満たすか否かを判定するように構成された第2判定部と、
    前記第1判定部によって、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定され、かつ前記第2判定部により、前記環境値が前記第2の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と前記第2制御値との値の範囲に含まれる第3制御値を算出するように構成された第5算出部と
    をさらに備えることを特徴とする空調制御装置。
  3. 請求項2に記載の空調制御装置において、
    前記環境値は、温度、湿度、予想平均温冷感申告、および標準有効温度のうちのいずれかを含む
    ことを特徴とする空調制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の空調制御装置において、
    前記推定部は、CFD解析により前記分布を推定する
    ことを特徴とする空調制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の空調制御装置において、
    前記推定精度に関する指標値は、クーラン数を含む
    ことを特徴とする空調制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の空調制御装置において、
    前記第3算出部は、前記第1判定部により前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値を一定の割合で削減して、前記第2制御値を算出する
    ことを特徴とする空調制御装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の空調制御装置において、
    前記第1判定部は、前記推定精度に関する指標値が、前記第1の設定条件として規定値を満たすか否かを判定し、
    前記第3算出部は、前記第1判定部により前記推定精度に関する指標値が前記規定値を満たさないと判定された場合に、前記規定値からの逸脱量に応じた段階的な割合で、前記第1制御値を削減した前記第2制御値を算出する
    ことを特徴とする空調制御装置。
  8. 分布系熱流動解析により、空調空間の環境情報の分布を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップで推定される前記分布に基づいて、前記空調空間の環境情報の分布を設定された分布とするため、空調制御に関する第1制御値を求める第1算出ステップと、
    前記空調空間に含まれる任意の位置の空間を示す代表点での、前記推定ステップで推定された前記分布の推定精度に関する指標値を算出する第2算出ステップと、
    前記第2算出ステップで算出された前記推定精度に関する指標値が、第1の設定条件を満たすか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで、前記推定精度に関する指標値が前記第1の設定条件を満たさないと判定された場合に、前記第1制御値と異なる値の空調制御に関する第2制御値を算出する第3算出ステップと
    を備える空調制御方法。
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