JP5524095B2 - 放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法 - Google Patents

放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法 Download PDF

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本発明は、放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法に関する。
原子力発電所等で管理区域より排出される廃棄物は、放射性廃棄体としてドラム缶等の形で固化される。それらを廃棄体受入・貯蔵施設へ搬出するため、1日当たり数十体もの搬出検査を自動で連続して行っている。搬出検査内容としては、外観検査・表面汚染密度測定・表面線量測定・放射能量測定・重量検査、等の複数の検査を実施している。
その中で、放射線測定を伴う検査(表面汚染密度測定、表面線量測定、放射能量測定)では、廃棄体毎の測定データに個体差が出難いため、その測定データが間違いなく対象廃棄体のものであるという識別判断が極めて困難となる。そのため、放射線測定装置やデータ処理計算機等で何らかの処理エラーが発生した場合、誤測定を検知できないリスクを常に含んでいる。
放射線測定を伴う検査データの識別方法に関する技術の一例としては、例えば、特開2009−25180号公報に記載されるように、検査対象および放射線測定器に取り付けられたRFID(ICタグ)の情報を検査毎に読み込み、データベースより当該放射線測定器に関する情報を取得し、放射線測定器が校正有効期間内であると判定したとき、最終的にそれらの情報と放射線測定データを関係付けてデータベースに蓄積させるという技術がある。
特開2009−25180号公報
しかしながら、特開2009−25180号公報に開示されるような従来の放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法では、表面汚染密度測定や表面線量測定等の各検査ステージにおいて検査が始まると、検査対象および放射線測定器に取り付けられたRFID(ICタグ)の情報を検査毎に読み込み、データベースから当該放射線測定器に関する情報を取得し、放射線測定器が校正有効期間内であると判定したとき、最終的にそれらの情報と放射線測定データを関係付けて検査データ管理サーバー内のデータベースに蓄積しているため、放射線測定手段(放射線測定器)やデータ処理手段(携帯情報端末)で何らかの処理/伝送エラーが発生した場合、そのエラーを検知することは難しく、誤った検査データにて放射性廃棄体が搬出される場合も生じ得る。
仮にエラーを検知できたとしても、廃棄体識別情報と測定データを個別に受信していることと、連続測定で且つ廃棄体毎の放射線測定データに個体差・再現性が出難いことから、当該測定データおよびそれ以前の測定データが間違いなく対象廃棄体のものであるという識別判断が極めて困難になる。このような場合、廃棄体検査自体の信頼性が低下してしまうという課題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、放射線測定手段やデータ処理手段等で何らかの処理/伝送エラーが発生した場合においても、処理/伝送エラー等の異常検知を可能とし、廃棄体検査自体の信頼性向上を図った放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムは、上述した課題を解決するため、検査対象となる廃棄体に貼付された廃棄体識別番号が書き込まれた書込部から当該廃棄体識別番号を読み取り記録する読取手段と、前記検査対象となる廃棄体の放射線量を計数し、各チャンネルに対する放射線量を示す第1のデータを得る放射線検出手段と、前記読取手段が読み取った廃棄体識別番号を変換して各チャンネルに対する放射線量として表した第2のデータを得る識別番号変換手段と、この放射線検出手段から出力される第1のデータに、識別番号変換手段から出力される第2のデータを埋め込んだ第3のデータを得る放射線測定手段と、この放射線測定手段で得られた第3のデータを保存するデータ保存手段と、前記読取手段、放射線検出手段、識別番号変換手段、放射線測定手段、および、データ保存手段を制御する廃棄体検査装置制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別方法は、上述した課題を解決するため、放射性廃棄体の測定データを識別する装置を用いて放射性廃棄体の測定データを識別する方法であって、読取手段が、検査対象となる廃棄体に貼付された廃棄体識別番号が書き込まれた書込部から当該廃棄体識別番号を読み取り記録する読取ステップと、放射線検出手段が、前記検査対象となる廃棄体の放射線量を所定のサンプリング周波数で計数した第1のデータを得る放射線検出ステップと、前記読取ステップで読み取った廃棄体識別番号を変換して各チャンネルに対する放射線量として表した第2のデータを得る識別番号変換ステップと、前記放射線検出ステップで得られた第1のデータに、前記識別番号変換ステップで得られた第2のデータを埋め込んだ第3のデータを得る放射線測定ステップと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、放射線測定手段やデータ処理手段等で何らかの処理/伝送エラーが発生した場合においても、処理/伝送エラー等の異常を検知することができ、廃棄体検査自体の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムのシステム構成を示す概略図。 本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムのデータ処理手段の概略的な構成を示した機能ブロック図。 本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムの機能的な構成を示した機能ブロック図。 放射線測定結果に相当するデータd1に廃棄体識別番号に相当するデータd2を埋め込む第1の埋込方式を説明した説明図。 放射線測定結果に相当するデータd1に廃棄体識別番号に相当するデータd2を埋め込む第2の埋込方式を説明した説明図。 放射線測定結果に相当するデータd1に廃棄体識別番号に相当するデータd2を埋め込む第3の埋込方式を説明した説明図。
以下、本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムおよび測定データ識別方法について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムの一例である放射性廃棄体測定データ識別システム10の構成を示した概略図である。
放射性廃棄体測定データ識別システム10は、回転可能なターンテーブル11の上に載置された放射性廃棄体12に予め貼付され廃棄体識別番号が書き込まれた装置(書込部13)から廃棄体識別番号を読み取り記録する読取書込手段14と、読取書込手段14が読み取った廃棄体識別番号を放射線測定手段17で測定可能な信号形態に変換する識別番号変換手段15と、放射性廃棄体12から放出される放射線を検出し、放射線の強度に応じた信号を出力する放射線検出手段16と、識別番号変換手段15および放射線検出手段16から入力される信号を計数する放射線測定手段17と、放射線測定手段17から出力されるデータd3を受け取りデータ処理するデータ処理手段18と、これらの各手段14,15,16,17,18を制御する廃棄体検査装置制御手段19と、を具備する。
ターンテーブル11は、時計回りおよび反時計回りの両方向に回転可能に形成され、載置された放射性廃棄体12を回転させることができる。ターンテーブル11の駆動制御は、例えば、廃棄体検査装置制御手段19からの指令を受け取って、読取書込手段14が放射性廃棄体12の外面に予め貼付された書込部13に書き込まれた廃棄体識別番号を読取可能な位置までターンテーブル11を時計回り又は反時計回りに回転させる。
書込部13は、例えば、バーコードやICタグ(RFID:Radio Frequency IDentification)等の廃棄体識別番号が書き込まれた装置であり、放射性廃棄体12に予め貼付される。書込部13が貼付される位置は、放射性廃棄体12をターンテーブル11に載置した際に読取書込手段14が読み取り可能な位置であれば良い。また、書込部13をRFIDで構成した場合は、RFIDの記憶領域(空き容量)に対して、ユーザの要求に応じて測定結果等の情報を書き込むこともできる。
読取書込手段14は、書込部13に書き込まれた廃棄体識別番号を読み取る機能と、読み取った情報を送信する機能とを有する読取手段と、書込部13(RFID)の記憶領域に情報を書き込む要求を受信して書き込み要求のあった情報を書込部13(RFID)の記憶領域に書き込む機能を有する書込手段とを備える。尚、読取書込手段14は、書込手段を備えない単なる読取手段であっても良い。
読取書込手段14は、廃棄体検査装置制御手段19からの指令により、書込部13から廃棄体識別番号を示す情報(d0)を読み取り、読み取った情報d0を記録し、記録した情報d0を識別番号変換手段15へ送信する。
識別番号変換手段15は、読取書込手段14から入力された情報d0を、放射線測定手段17が測定可能な信号形態である信号d2に変換する。
放射線検出手段16は、放射性廃棄体12から放出される放射線を検出する機能と、検出した放射線の強度に応じた信号(d1)を出力する機能とを有する。放射線検出手段16は、放射性廃棄体12から放出される放射線を検出し、検出した放射線の強度に応じた信号(d1)を放射線測定手段17へ出力する。ここで、信号d1は放射線測定手段17が測定可能な信号形態である。
放射線測定手段17は、廃棄体検査装置制御手段19からの測定開始指令により入力された信号d1,d2を計数する機能と、信号を合成する機能とを有する。放射線検出手段16から入力された信号d1、すなわち、測定結果を示す放射線量測定データd1と、放射線測定手段17が測定可能な信号形態に変換された廃棄体識別番号を示す情報としての廃棄体識別番号データd2とを計数し、放射線量測定データd1に廃棄体識別番号データd2を埋め込んだデータd3を生成してデータ処理手段18へ送信する。
データ処理手段18は、測定終了後、廃棄体検査装置制御手段19からの測定終了信号により、放射線測定手段17にデータ送信要求をする。このデータ送信要求を受けた放射線測定手段17は、放射線量測定データd1に廃棄体識別番号データd2を埋め込んで生成されたデータd3を送信し、このデータd3をデータ処理手段18が受信する。放射線測定手段17から受信したデータd3は、埋込データ20として保存される。
廃棄体検査装置制御手段19は、ターンテーブル11、読取書込手段14、識別番号変換手段15、放射線検出手段16、放射線測定手段17およびデータ処理手段18を制御する機能(廃棄体検査装置制御機能)を有する。廃棄体検査装置制御手段19は、読取書込手段14、識別番号変換手段15、放射線検出手段16、放射線測定手段17、および、データ処理手段18を制御することで、ユーザは表面汚染密度測定や表面線量測定等の所望の検査を実行することができる。
図2は、本発明の実施形態に係る放射性廃棄体の測定データ識別システムの一例である放射性廃棄体測定データ識別システム10のデータ処理手段18の概略的な構成を示した機能ブロック図である。
データ処理手段18は、送受信部31と、データ保存部32と、データ分離部33と、エラー検出部34と、入力/表示部35と、制御部36とを備える。データ保存部32には、放射線測定手段17から受信したデータd3を記録し保存する埋込データ20と、埋込データ20から放射線測定結果(d1)に相当するデータを分離した検出データ39が保存される。
送受信部31は、外部の手段と情報を送受信する機能(データ送受信機能)を有し、放射線測定手段17から受信したデータd3を受信すると、受信したデータd3をデータ保存部32へ送る。また、送受信部31は、制御部36からの指令を受けて、読取書込手段14へ読み取った情報の送信要求やデータの書込要求を送信することができる。
データ保存部32は、データを保存するデータ保存機能を有し、情報を他の処理部が読み出し可能な状態で記録し保存する。例えば、データ保存部32には、埋込データ20と検出データ39が保存される。
データ分離部33は、一のデータから放射線測定結果に相当するデータと他のデータとに分離するデータ分離機能を有し、放射線測定手段17から受信したデータd3を放射線測定結果に相当するデータd1と廃棄体識別番号に相当するデータd2とに分離する。分離して得られた放射線測定結果に相当するデータは検出データ39として保存される一方、他方の廃棄体識別番号に相当するデータd2はエラー検出部34へ送られる。
エラー検出部34は、データ分離部33が分離したデータd2を受け取り、受け取ったデータd2が適切な廃棄体識別番号に相当するデータであるか否かを判断するエラー検出機能を有する。エラー検出部34は、放射線測定手段17およびデータ処理手段18において処理または伝送に何らかの異常があった場合、廃棄体識別番号に相当するデータが欠損するため、この欠損の有無で判断することができる。エラー検出部34は、データ分離部33から受け取った情報に基づく廃棄体識別番号を、制御部36を介して入力/表示部35へ送信し、入力/表示部35に表示させることもできる。
入力/表示部35は、入力機能を有する入力インターフェイスと表示機能を有する表示インターフェイスとを有する。入力/表示部35は、ユーザの入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を制御部36へ送る。また、入力/表示部35は、制御部36から受け取った表示要求に基づいて要求のあった情報を表示することができる。例えば、読取書込手段14から送られ送受信部31で受信した廃棄体識別番号の情報を制御部36から受け取って表示させることができる。
制御部36は、送受信部31、データ保存部32、データ分離部33、エラー検出部34および入力/表示部35をそれぞれ制御する機能を有し、送受信部31、データ保存部32、データ分離部33、エラー検出部34および入力/表示部35に対して指令を与えることで、指令を与えた送受信部31、データ保存部32、データ分離部33、エラー検出部34および入力/表示部35を制御することができる。
図3は、本発明の実施形態に係る放射性廃棄体測定データ識別システム10の機能的な構成を示した機能ブロック図である。
放射性廃棄体測定データ識別システム10は、システム全体を制御する機能である廃棄体検査装置制御機能と、放射線量を検出する放射線量検出機能と、廃棄体識別番号を取得する識別番号読取機能と、識別番号読取機能によって取得された廃棄体識別番号のデータを変換する識別番号データ変換機能と、放射線量検出機能によって検出された放射線量のデータに、識別番号データ変換機能によって変換された廃棄体識別番号のデータを埋め込む識別番号データ埋込機能と、データ送受信機能、データ保存機能、データ分離機能、エラー検出機能、入力機能および表示機能を有するデータ処理機能と、RFID(書込部)13へデータを書き込むデータ書込機能と、を具備する。
放射性廃棄体測定データ識別システム10は、ユーザから表面汚染密度測定や表面線量測定等の所望の検査の実行要求を受け取ると、放射性廃棄体12の測定データ識別方法の一例として、放射性廃棄体測定データ識別手順を実行する。
放射性廃棄体測定データ識別手順は、処理手順が開始されると、まず、廃棄体検査装置制御機能によって、放射線量検出機能と識別番号読取機能が働き、放射線量の検出と廃棄体識別番号の読取がなされる。すなわち、表面汚染密度測定や表面線量測定等の各検査ステージにおいて、廃棄体検査装置制御手段19からの指令により、放射性廃棄体12の検査が開始され、放射性廃棄体12を乗せたターンテーブル11が回転を始める。
そして、廃棄体検査装置制御手段19からの指令により、検査(測定)対象である放射性廃棄体12に貼付され廃棄体識別番号が書き込まれた装置(書込部13)から、読取書込手段14にて識別番号を読み取り記録すると、廃棄体検査装置制御手段19からの測定開始/終了指令により、放射線測定手段17は放射線検出手段16の信号を計数する。
また、廃棄体識別番号の読取がなされると、識別番号データ変換機能によって読み取られた廃棄体識別番号の情報が変換される。すなわち、廃棄体検査装置制御手段19からの指令により、読み取った廃棄体識別番号を放射線測定手段17で測定可能な信号形態に変換する手段(識別番号変換手段15)にて廃棄体識別番号をパルス信号等へ変換し、放射線測定手段17へ出力する。
続いて、測定が終了し、廃棄体検査装置制御手段19から測定終了指令が出力されると、データ処理機能(データ送受信機能、データ保存機能、データ分離機能、エラー検出機能、入力機能および表示機能)によって、測定データが処理される。すなわち、データ処理手段18は、放射線測定手段17にデータ送信要求を行い、それを受けて放射線測定手段17からデータ処理手段18へ送信された廃棄体識別番号を埋め込んだ測定データを受け取る。
データ処理手段18内では、識別番号を埋め込んだ測定データを保存管理すると共に、演算処理時には保存した測定データから識別番号データのみを分けて除外したデータを用いて、表面汚染密度や表面線量等を演算結果(検査結果)として算出する。また、必要であれば、RFID13へのデータ書込機能を使って、廃棄体識別番号を埋め込んだ測定データをRFID13の記憶領域に書き込むこともできる。
図4(図4(a)〜図4(c))は、放射線測定結果に相当するデータd1に廃棄体識別番号に相当するデータd2を埋め込む方式についての一例(以下、図4に示される埋込方式を「第1の埋込方式」と称する。)を説明した説明図である。
より詳細に説明すれば、図4(a)〜図4(c)は、横軸にチャンネル、縦軸に放射線量のカウント値をとって第1の埋込方式を説明する説明図であり、図4(a)は放射線測定結果に相当するデータd1を説明した説明図、図4(b)は放射線測定結果に相当するデータd1(放射線量のカウント値)に対して、十分に高い(異常カウントとしても有り得ない)値で且つ廃棄体識別番号に相当するデータd2を説明した説明図、図4(c)はデータd1にデータd2を埋め込んで(かさ上げして)得られたデータd3を説明した説明図である。
第1の埋込方式では、放射線測定手段17が、放射線検出手段16が信号を計数して得る放射線測定結果に相当するデータd1と、識別番号変換手段15が廃棄体識別番号をパルス信号等へ変換して得られる廃棄体識別番号に相当するデータd2とを受信し、受信したデータd1に対して、十分に高い(異常カウントとしても有り得ない)値で且つ廃棄体識別番号に対応させた一定周波数のパルス信号等に変換したデータd2をかさ上げしたデータd3を得る。このデータd3が放射線測定手段17からデータ処理手段18に送信される。
廃棄体識別番号を示すデータd2を既知の一定周波数カウント値としておくことで、データ処理装置18では、当該既知の一定周波数カウント値を分けて除くことができ、演算処理時には保存した測定データd3から廃棄体識別番号を示すデータd2のみを容易に分離することができる。すなわち、純粋な放射線測定結果に相当するデータd1を容易に抽出して使用することができる。
尚、放射性廃棄体測定データの埋込方式は、第1の埋込方式に限定されない。他の例としては、後述する図5および図6に示される埋込方式(以下、図5に示される埋込方式を「第2の埋込方式」と、図6に示される埋込方式を「第3の埋込方式」と、称する。)や、他の公知の手法等を適宜採用することもできる。
図5および図6は、図4に示される第1の埋込方式とは異なるデータ埋込方式について例示した説明図である。
図5(a)および図5(b)は、横軸にチャンネル、縦軸に放射線量のカウント値をとって第2の埋込方式を説明する説明図であり、図5(a)は測定開始前に廃棄体識別番号に相当するデータd2を予め付加しておき、その後のチャンネルに放射線測定結果に相当するデータd1を重畳して得られるデータd3を示した説明図であり、図5(b)は放射線測定結果に相当するデータd1に、測定後、データd1の後のチャンネルに廃棄体識別番号に相当するデータd2を付加して得られるデータd3を示した説明図である。
また、図6(a)〜図6(c)は、横軸にチャンネル、縦軸に放射線量のカウント値をとって第3の埋込方式を説明する説明図であり、図6(a)は放射線測定結果に相当するデータd1を説明した説明図、図6(b)は測定対象核種に対して十分高いエネルギー(波高値)で、放射線測定結果に相当するデータd1と干渉せず、且つ、廃棄体識別番号に対応させた一定周波数のパルス信号等に変換したデータ、すなわち、廃棄体識別番号に相当するデータd2を説明した説明図、図6(c)はデータd1にデータd2を埋め込んで得られたデータd3を説明した説明図である。
このように、廃棄体識別番号に対応させた一定周波数のパルス信号等に変換したデータ(廃棄体識別番号に相当するデータ)d2を当該廃棄体識別番号の放射線測定開始前または測定終了後に放射線測定結果に相当するデータd1に埋め込んだり、測定対象核種に対して十分高いエネルギー(波高値)で廃棄体識別番号に対応させた一定周波数のパルス信号等に変換したデータ(廃棄体識別番号に相当するデータ)d2を埋め込んだりすることで、データ処理装置18では、当該既知の一定周波数カウント値を分けて除くことができ、演算処理時には保存した測定データd3から廃棄体識別番号を示すデータd2のみを容易に分離することができる。すなわち、純粋な放射線測定結果に相当するデータd1を容易に抽出して使用することができる。
以上、放射性廃棄体測定データ識別システム10および当該放射性廃棄体測定データ識別システム10を用いた放射性廃棄体測定データ識別方法によれば、測定対象となる放射性廃棄体12とその測定データを関係付ける方法として、測定データ自体に測定対象である放射性廃棄体12の廃棄体識別番号を示すデータを埋め込むことで、放射線測定手段17やデータ処理手段18等で何らかの処理/伝送エラーが発生した場合の異常を検知することができる。
また、測定データ内の廃棄体識別番号を示すデータの有無を測定データ毎に確認して判定することで、容易にエラー検知ができるようになる。さらに、廃棄体識別番号を示すデータの有無の確認については、測定データの受信直後にすることもできるし、過去の測定結果についてもできるので、過去に遡っての判断も容易に行うことができる。
放射性廃棄体測定データ識別システム10および当該放射性廃棄体測定データ識別システム10を用いた放射性廃棄体測定データ識別方法によれば、従来よりも、誤測定のリスクを低減することができ、廃棄体検査自体の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、測定データ自体に廃棄体識別番号を埋め込み、これを保存しているので、保存された測定データを確認することで、演算結果が間違いなく対象廃棄体のものであるという識別判断が可能となる。
さらに、廃棄体識別番号を示すデータは、既知の一定周波数カウント値としておくことで、当該既知の一定周波数カウント値を分けて除くことができ、演算処理時には保存したデータd3から廃棄体識別番号に対応するデータd2のみを容易に分離することができる。すなわち、純粋な放射線測定結果に相当するデータd1を容易に抽出して使用することができる。
さらにまた、廃棄体識別番号の書込部/読取部として、それぞれ、放射性廃棄体12に貼付されたRFID(ICタグ)と同じ読取装置を適用することによって、バーコード方式よりも、廃棄体識別番号の読取精度を高めることができる。また、放射線測定データや演算処理後の検査結果等の情報をRFID(ICタグ)の記憶領域(空き領域)に書き込むことができる。従って、廃棄体識別番号を埋め込んだ放射線測定データも含めて、検査対象となる放射性廃棄体12に関する情報をRFIDにて一元管理することができる。
尚、本発明は上記の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化しても良い。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
例えば、読取書込手段14について、書込部(RFID)13への書込機能を有する書き込み手段を削除した読取手段として構成したり、データ処理手段18について、データエラー検出部34を備えない構成としたりする等、実施形態に示される全構成要素から幾つかの任意の構成要素を削除しても良い。
10 放射性廃棄体測定データ識別システム
11 ターンテーブル
12 放射性廃棄体
13 書込部
14 読取書込手段
15 識別番号変換手段
16 放射線検出手段
17 放射線測定手段
18 データ処理手段
19 廃棄体検査装置制御手段
20 埋込データ
31 送受信部
32 データ保存部
33 データ分離部
34 エラー検出部
35 入力/表示部
36 制御部
39 検出データ
d0 廃棄体識別番号データ(変換前)
d1 放射線量測定データ
d2 廃棄体識別番号データ(変換後)
d3 廃棄体識別番号データを埋め込んだ放射線量測定データ

Claims (14)

  1. 検査対象となる廃棄体に貼付された廃棄体識別番号が書き込まれた書込部から当該廃棄体識別番号を読み取り記録する読取手段と、
    前記検査対象となる廃棄体の放射線量を計数し、各チャンネルに対する放射線量を示す第1のデータを得る放射線検出手段と、
    前記読取手段が読み取った廃棄体識別番号を変換して各チャンネルに対する放射線量として表した第2のデータを得る識別番号変換手段と、
    この放射線検出手段から出力される第1のデータに、識別番号変換手段から出力される第2のデータを埋め込んだ第3のデータを得る放射線測定手段と、
    この放射線測定手段で得られた第3のデータを保存するデータ保存手段と、
    前記読取手段、放射線検出手段、識別番号変換手段、放射線測定手段、および、データ保存手段を制御する廃棄体検査装置制御手段と、を具備することを特徴とする放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  2. 前記放射線測定手段から送信される第3のデータを前記データ保存手段に保存する際に、前記第3のデータから、前記第1のデータと前記第2のデータに分離するデータ分離手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  3. 前記データ分離手段が取得した第2のデータが前記廃棄体識別番号を示す情報であるか否かを検出するエラー検出手段をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  4. 前記書込部はICタグであり、当該ICタグと通信して前記第1のデータおよび第3のデータの何れかを当該ICタグの空き容量に書き込む書込手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  5. 前記第3のデータは、前記放射線測定手段が、前記第1のデータと干渉しない信号である前記第2のデータをかさ上げして埋め込んで生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  6. 前記第3のデータは、前記放射線測定手段が、前記第1のデータと干渉しない信号である前記第2のデータを前記第1のデータのチャンネルとは異なるチャンネルに埋め込んで生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  7. 前記第3のデータは、前記放射線測定手段が、前記第1のデータと干渉しない信号であって第1のデータの各チャンネルの値に対して十分高い値となる前記第2のデータを前記第1のデータの最大チャンネル側に位置する所定チャンネルに埋め込んで生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別システム。
  8. 放射性廃棄体の測定データを識別する装置を用いて放射性廃棄体の測定データを識別する方法であって、
    読取手段が、検査対象となる廃棄体に貼付された廃棄体識別番号が書き込まれた書込部から当該廃棄体識別番号を読み取り記録する読取ステップと、
    放射線検出手段が、前記検査対象となる廃棄体の放射線量を所定のサンプリング周波数で計数した第1のデータを得る放射線検出ステップと、
    前記読取ステップで読み取った廃棄体識別番号を変換して各チャンネルに対する放射線量として表した第2のデータを得る識別番号変換ステップと、
    前記放射線検出ステップで得られた第1のデータに、前記識別番号変換ステップで得られた第2のデータを埋め込んだ第3のデータを得る放射線測定ステップと、を具備することを特徴とする放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  9. 前記第3のデータから、前記第1のデータと前記第2のデータに分離するデータ分離ステップと、をさらに具備することを特徴とする請求項8記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  10. 前記データ分離ステップで分離された前記第2のデータが、前記廃棄体識別番号を示す情報であるか否かを検出するエラー検出ステップをさらに具備することを特徴とする請求項9記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  11. 前記書込部はICタグであり、当該ICタグと通信して前記第1のデータおよび第3のデータの何れかを当該ICタグの空き容量に書き込む書込ステップをさらに具備することを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  12. 前記放射線測定ステップは、前記第1のデータと干渉しない信号である前記第2のデータをかさ上げして埋め込んで前記第3のデータを生成することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  13. 前記放射線測定ステップは、前記第1のデータと干渉しない信号である前記第2のデータを前記第1のデータのチャンネルとは異なるチャンネルに埋め込んで前記第3のデータを生成することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
  14. 前記放射線測定ステップは、前記第1のデータと干渉しない信号であって第1のデータの各チャンネルの値に対して十分高い値となる前記第2のデータを前記第1のデータの最大チャンネル側に位置する所定チャンネルに埋め込んで前記第3のデータを生成することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の放射性廃棄体の測定データ識別方法。
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