JP5522634B2 - 跳ね出し部材およびこれを用いた抜き型 - Google Patents
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Description
帯状刃931は、基板932に、上端縁(刃の部分)が基板表面Sから突出するように取り付けられており、基板932の上面には、帯状刃931の突出高さよりも高い厚みの跳ね出しゴム933が配置されている。
跳ね出しゴム933を設けない場合には、打ち抜き製品941や打ち抜きカス942が取り残されるが、この打ち抜き製品941や打ち抜きカス942を帯状刃931から取り外すことは容易ではない。したがって、従来、この種の抜き型には、跳ね出しゴム933は必須である。
(1)
打ち抜き対象を打ち抜いた際に、打ち抜き結果物(打ち抜き製品および/または打ち抜きカス)を刃から離脱させるための跳ね出し部材であって、
自由状態で伸張しており、負荷が加わると圧縮される、1つまたは複数の金属バネと、
前記1つの金属バネまたは複数の金属バネの上端に取り付けた上板と、
からなり、
前記金属バネは、圧縮した際に、バネ有効部が伸縮方向に重なり合わない(平面視したときに重なり合わない)構成であり、
前記金属バネが渦巻き状の圧縮コイルバネであり、
前記上板に、線材からなる片持ち梁構造の跳ね出し部材、複数を支点とする線材からなる梁構造の跳ね出し部材、複数を支点とする線材からなる張架構造の跳ね出し部材が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする跳ね出し部材。
(1)に記載の跳ね出し部材が搭載された抜き型。
(A)は跳ね出し部材11の平面図、(B)は打ち抜き対象5を抜き型2により打抜く前の状態を示す側面図、(C)は打ち抜き対象5を抜き型2により打抜いたときの状態を示す側面図である。
金属バネ111は、自由状態で伸張しており、上定盤62による負荷が加わると圧縮されて復帰付勢力を持つ、いわゆる圧縮バネである。
図1(C)に示すように、上定盤62が下降することで、打ち抜き対象5が基板21から突出した刃22により切断される。図(C)では、打ち抜き対象5は、打ち抜き製品51、打ち抜きカス52に分離される。
図1(C)に示されるように、金属バネ111は、圧縮した際に、バネ有効部が伸縮方向に重なり合わない(平面視したときに重なり合わない)。これにより、金属バネ111は、刃22の高さ内に収まる。
図2(A)に跳ね出し部材11の圧縮前の状態を示し、図2(B)に跳ね出し部材11の圧縮時の状態を示す。図2(A),(B)では、コイルの線材太さdを0.5mmとし、コイル最大中心径DMAXを8mmとし、コイル最小中心径DMINを4mmとしてある。また、バネ有効部の巻き数は「2」である。
上板112および下板113としてアルミニウム板のような導電性材料を使用することで、打ち抜き対象5に帯電した静電気、あるいは打ち抜き時に生じる静電気を除去することができる(後述する図13参照)。
図1および図2の実施形態では金属バネ111として円形のスパイラルコイルバネを使用したが、図3(A),(B)では、矩形のスパイラルコイルバネを使用している。図3の金属バネ111も、圧縮した際に、バネ有効部が伸縮方向に重なり合わない(平面視したときに重なり合わない)。これにより、金属バネ111は、刃22の高さ内に収まる。
図4の金属バネ111も、圧縮した際に、バネ有効部が伸縮方向に重なり合わない(平面視したときに重なり合わない)。これにより、金属バネ111は、刃22の高さ内に収まる。
図10では、跳ね出し部材11の上板112には図示はされていないが複数の金属バネ111が設けられている。
上板112の複数箇所(図10では2箇所が表示されている)にはピン41が形成され、基板21にはピンガイド42が形成され、ピン41はピンガイド42内を摺動することができる。これにより、上板112の傾斜や位置ずれが防止される。
上板112の金属バネ111にはピン41が形成され、ピン41はピンガイド42内を摺動することができる。これにより、上板112の傾斜や位置ずれが防止される。
図13は、除電機能・帯電防止機能を持つ跳ね出し部材11を示している。この跳ね出し部材11は、上板112がアルミニウム等の導電性であり、基板21は金属板の削り出しにより形成されている。
図13(B)の例では、上板112と基板21とは、静電気放電用の電線DCCにより抵抗Rを介して接続されている。この抵抗により急激な電流が流れることを防止できる。
以上のように図13(A),(B)の跳ね出し部材11を用いることで、打ち抜き製品51,打ち抜きカス52から静電気が除去されたり、帯電が防止されたりする等の種々の障害が解消される。
5 抜き対象
11 跳ね出し部材
21 基板
22 刃
31,32,33,34,35 線材
41 ピン
42 ピンガイド
44 U字形ピン
45 空間
51 抜き製品
52 抜きカス
61 下定盤
62 上定盤
111 金属バネ
112 上板
113 下板
d 線材太さ
DMAX コイル最大中心径
DMIN コイル最小中心径
R 抵抗
S 基板表面
t1 上板の厚み
t2 下板の厚み
Claims (2)
- 打ち抜き対象を打ち抜いた際に、打ち抜き結果物(打ち抜き製品および/または打ち抜きカス)を刃から離脱させるための跳ね出し部材であって、
自由状態で伸張しており、負荷が加わると圧縮される、1つまたは複数の金属バネと、
前記1つの金属バネまたは複数の金属バネの上端に取り付けた上板と、
からなり、
前記金属バネは、圧縮した際に、バネ有効部が伸縮方向に重なり合わない(平面視したときに重なり合わない)構成であり、
前記金属バネが渦巻き状の圧縮コイルバネであり、
前記上板に、線材からなる片持ち梁構造の跳ね出し部材、複数を支点とする線材からなる梁構造の跳ね出し部材、複数を支点とする線材からなる張架構造の跳ね出し部材が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする跳ね出し部材。 - 請求項1に記載の跳ね出し部材が搭載された抜き型。
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JP2010185689A JP5522634B2 (ja) | 2010-08-22 | 2010-08-22 | 跳ね出し部材およびこれを用いた抜き型 |
PCT/JP2011/066391 WO2012011478A2 (ja) | 2010-07-19 | 2011-07-19 | 抜き型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010185689A JP5522634B2 (ja) | 2010-08-22 | 2010-08-22 | 跳ね出し部材およびこれを用いた抜き型 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012040663A JP2012040663A (ja) | 2012-03-01 |
JP5522634B2 true JP5522634B2 (ja) | 2014-06-18 |
Family
ID=45897529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010185689A Expired - Fee Related JP5522634B2 (ja) | 2010-07-19 | 2010-08-22 | 跳ね出し部材およびこれを用いた抜き型 |
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2010
- 2010-08-22 JP JP2010185689A patent/JP5522634B2/ja not_active Expired - Fee Related
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