JP5521390B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電槽の蓋部内に排気室が形成された鉛蓄電池に関するものである。
モノブロック式の鉛蓄電池は、全体がほぼ直方体状をなすように形成された電槽本体と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部とを有する電槽を備えている。電槽の内部には、その長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が形成されている。正極板と負極板とをセパレータを介して積層してなる極板群が各セル室内に電解液と共に収容されてセルが構成され、各セル室内のセルが、隣接するセル室内のセルにセル間接続部を通して接続されることにより蓄電池が構成されている。電槽の蓋部には、その長手方向の一端及び他端に位置させて、正極端子及び負極端子が取り付けられている。
この種の鉛蓄電池においては、各セル室内のガス圧の上昇を防ぐために、各セル室内の圧力を解放し得るようにしておく必要がある。そのため、電解液の漏出を防ぎながらガスを排出し得る構造の排気栓を各セル室毎に設けたものが広く用いられていたが、各セル室毎に排気栓を設けると、各セル室内から排気栓を通して外部に排出された電解液のミストがそのまま大気中に散逸してしまうため、定期的に電解液を補給することが必要になり、メンテナンスフリー化を図ることができない。このような問題を解決した鉛蓄電池として、電槽の蓋部内に各セル室に対応する排気室を設けて、各セル室内から出た電解液のミストを排気室内に留め、排気室内で液化した電解液を各セル室内に環流させるようにしたものが知られている。
この種の鉛蓄電池においては、特許文献1に示されているように、電槽の蓋部が、電槽の長手方向の一端と他端との間を延びていて電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部と該中蓋部に設けられた排気室構成部の上に接合された上蓋部とからなっていて、複数のセル室にそれぞれ対応する複数の排気室が中蓋部の排気室構成部と上蓋部との間に形成されている。また各排気室と対応するセル室との間を区画する各排気室の底壁部を貫通して環流孔が設けられ、各排気室の底面には、環流孔が設けられた部分が最も低くなるように傾斜がつけられている。
電槽の長手方向の少なくとも一端寄りの位置に、中蓋部と上蓋部との間に位置させて集中排気室が設けられている。各排気室には個別排気口が設けられていて、該個別排気口が中蓋部と上蓋部との間に設けられた排気流路を通して集中排気室に接続されている。集中排気室は、排気孔を通して外部に開放されていて、集中排気室に達した排気ガスが排気孔を通して外部に排出されるようになっている。
各排気室内には、各セル室内から環流孔を通して排気されたガスの移動を適宜に妨げる障壁部が形成され、各セル室内から環流孔を通して対応する排気室内に排気されたガスが、障壁部に接触しながら個別排気口に向けて移動していく過程で、ガス中に含まれる電解液のミストを液化させるようになっている。液化された電解液は、排気室の傾斜した底面を伝って、環流孔からセル室内に環流させられるため、各セル室内の電解液の減少が抑制される。
中蓋部にはまた、各排気室の底壁部を貫通して各セル室内に連通した電解液注入口が設けられている。中蓋部及び上蓋部には、各セル室内の電解液注入口の周囲を囲む筒状部が設けられ、上蓋部が中蓋部に接合された際に、上蓋部側の筒状部と中蓋部側の筒状部とが相互に接合されることにより、電解液注入口が閉鎖されて排気室内の空間から隔離されるようになっている。
特開2005−166318号公報
上記のように、各セル室に対応する排気室を設けて、各排気室の底壁部に環流孔を設けた鉛蓄電池では、電池を運搬している際等に電槽が倒れると、セル室内から環流孔を通して排気室内に電解液が漏出する。セル室から排気室内に大量の電解液が漏出すると、漏出した電解液がやがて集中排気室に達して集中排気室に設けられた集中排気孔から外部に漏れ出し、周囲を汚損させるおそれがある。
また特許文献1に示された鉛蓄電池では、転倒した際に各セル室から各排気室内に漏出した電解液が個別排気口から他の排気室内に流入する。この場合、他の排気室内に流入した電解液は、電池を転倒状態から正常な状態に復帰させた際に元のセル室に戻るとは限らないため、一度電池を転倒させると、セル室内の電解液の量が不均一になるという問題があった。
特に、電池がその電槽の長手方向の一端を下にして転倒した際には、各セル室から各排気室内に漏出した電解液が、各排気室よりも低い位置にある他の排気室側に移動し、転倒した電池を起こした際には、下方に移動した電解液が、転倒していたときに下方に配置されていたセル室内により多く戻るため、電槽の長手方向の端部寄りに位置するセル室内の電解液の量が多くなり、電槽の長手方向の中央部寄りに配置されたセル室内の電解液の量が極端に少なくなる状態が生じる。一度このような状態が生じると、各セル室内に均一な量の電解液が収容された状態に戻すことはできないため、電池を正常に機能させることができなくなる。
本発明の目的は、倒れた際に大量の電解液が外部に漏れ出するのを防ぐことができるようにした鉛蓄電池を提供することにある。
本発明の他の目的は、倒れた際に大量の電解液が外部に漏れ出するのを防ぐとともに、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができるようにした鉛蓄電池を提供することにある。
本明細書には、上記の目的を達成するため、第1ないし第9の発明が開示されている。本発明の構成についての理解を容易にするため、以下の説明では、後述する発明の実施形態の説明で用いる図面に記載された参照符号を並記することにする。
(第1の発明)
第1の発明は、上記の目的を達成するための発明の基本的な構成を示したものである。本発明が対象とする鉛蓄電池は、全体が直方体状に形成された電槽本体2と該電槽本体2の上端の開口部を閉じる蓋部3とを有して電槽本体の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽1を備えており、電槽本体2の内部には、その長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が形成されている。電槽の蓋部3は、電槽の長手方向の一端と他端との間を延びていて電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部4と該中蓋部に設けられた排気室構成部400の上に接合された上蓋部5とからなっていて、複数のセル室にそれぞれ対応する複数の排気室D1ないしD6が中蓋部の排気室構成部と上蓋部との間に形成されている。
各排気室と対応するセル室との間を隔てる各排気室の底壁部を貫通して環流孔hが設けられ、電槽の長手方向の少なくとも一端寄りの位置に中蓋部4と上蓋部5との間に位置させて集中排気室E1,E2が設けられている。
各排気室には個別排気口e1〜e6が設けられて該個別排気口が中蓋部4と上蓋部5との間に設けられた排気流路を通して集中排気室E1,E2に接続され、各排気室の底面には還流孔hに向って徐々に低くなる傾斜がつけられている。集中排気室は、排気孔35を通して外部に開放されていて、集中排気室に達した排気ガスが排気孔35を通して外部に排出される。
各排気室は、中蓋部4の長手方向に相対する一対の内側面Sa及びSbと、中蓋部の幅方向に相対する一対の内側面Sc及びSdとの4つの内側面を有している。各排気室内には、各排気室のいずれかの内側面から突出して他の内側面側に伸びるように設けられて先端が該他の内側面に隙間を介して対向させられた仕切壁(A1,A2,B1,B2)が少なくとも1つ設けられている。各仕切壁は還流孔側に傾斜した状態で設けられていて、仕切壁により各排気室内が上記の隙間を通して相互に接続された複数の排気分室に仕切られている。
本発明においては、仕切壁の途中から突出して排気室の底面の傾斜の低い方に伸びる少なくとも1つの枝状突出壁(a1,a2,b1,b2)が設けられ、仕切壁と枝状突出壁と排気室の内側面とにより、電槽が転倒した際に環流孔から流出する電解液を溜める蓄液室が各排気室内に少なくとも1つ形成されている。
上記のように仕切壁の途中から排気室の底面の傾斜の低い方に伸びる少なくとも1つの枝状突出壁を設けておくと、電槽が転倒した際に環流孔から流出する電解液を溜める容積が大きい蓄液室を各排気室内に形成することができるため、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制することができる。
(第2の発明)
第2の発明は、第1の発明に適用されるもので、本発明においては、仕切壁の途中から突出した枝状突出壁の先端が、他の仕切壁の側面または排気室の内側面に狭間隙を介して対向させられている。
上記のように構成すると、電槽が転倒した際に環流孔から漏出した電解液の流れを狭間隙の部分で抑制することができるため、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制することができる。
(第3の発明)
第3の発明は第2の発明に適用されるもので、本発明においては、枝状突出壁の先端と前記他の仕切壁の側面または排気室の内側面との間の距離が、還流孔に還流する液を前記狭間隙を通して流すために必要最小限の大きさに設定されている。
上記のように構成すると、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
(第4の発明)
第4の発明は第1,2または3の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、蓄液室の容積を最大にするように枝状突出壁の位置が設定されている。
本発明のように構成すると、電槽が転倒した際に排気室内に留めることができる電解液の量を増やすことができるため、電解液が外部に漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
(第5の発明)
第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、各排気分室の出入り口が、出口が入口に対して逆の位置に配置されるように設けられている。
本発明のように構成すると、各排気分室の入口と出口との間の距離を長くすることができるため、電槽が転倒した際に各排気室内に流入した電解液が出口に到達し難くすることができ、各排気室から電解液が漏出するのを抑制する効果を高めることができる。
(第6の発明)
本発明は、第1ないし第5の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、仕切壁が、各排気室の4つの内側面の内、中蓋部の長手方向に相対する一対の内側面のそれぞれに少なくとも1つずつ設けられ、各排気室内に設けられた各仕切壁は、中蓋部の長手方向に対して環流孔側に傾斜した状態で設けられている。また各枝状突出壁は、中蓋部の幅方向に伸びるように設けられている。
(第7の発明)
第7の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、各排気室内に蓄液室が複数形成され、複数の蓄液室は、電槽が転倒して電槽の幅方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の幅方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室とを含む。
上記のように、電槽が転倒して電槽の幅方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の幅方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室とを各排気室内に形成しておくと、電槽がその長手方向の端部を下にして転倒した場合及び幅方向の端部を下にして転倒した場合のいずれの場合にも、各排気室内から外部に電解液が流出するおそれを少なくすることができる。
従って、本発明によれば、誤って電槽を転倒させたとしても、殆どの場合、電槽から外部に電解液が漏れるおそれを少なくすることができ、電槽の周囲が電解液で汚損されるのを防ぐことができる。また倒れた電槽を正常な状態に戻した際には、倒れた際に各セル室から流出した電解液の殆どすべてを元のセル室内に戻すことができるため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができる。
(第8の発明)
本発明は、第1ないし第7の発明のいずれかに適用されるもので、本発明においては、環流孔が単一の孔からなっている。
(第9の発明)
本発明は、第1ないし第7の発明に適用されるもので、本発明においては、環流孔が複数の孔の集合体により構成される。
本発明によれば、排気室内に設けられた仕切壁の途中から排気室の底面の傾斜の低い方に伸びる少なくとも1つの枝状突出壁を設けたので、電槽が転倒した際に環流孔から流出する電解液を溜める蓄液室を各排気室内に形成して、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制することができる。
本願に開示された第2の発明によれば、仕切壁の途中から突出した枝状突出壁の先端を他の仕切壁の側面または排気室の内側面に狭間隙を介して対向させたので、電槽が転倒した際に環流孔から漏出した電解液の流れを狭間隙の部分で抑制することができ、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
本願に開示された第3の発明によれば、枝状突出壁の先端と他の仕切壁の側面または排気室の内側面との間の距離を、狭間隙を通して液体を流すために必要最小限の大きさに設定することができるため、電槽が転倒した際に電解液が外部に漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
本願に開示された第4の発明によれば、蓄液室の容積を最大にするように枝状突出壁の位置が設定されているので、電槽が転倒した際に排気室内に留めることができる電解液の量を増やして、電解液が外部に漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
本願に開示された第5の発明によれば、各排気分室の出入り口の間の距離を長くすることができるため、電槽が転倒した際に各排気室内に流入した電解液が出口に到達し難くすることができ、各排気室から電解液が漏出するのを抑制する効果を高めることができる。
本願に開示された第7の発明によれば、電槽が転倒して電槽の幅方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の幅方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して電槽の長手方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室とを各排気室内に形成したので、誤って電槽を転倒させたとしても、殆どの場合、各排気室から外部に電解液が漏れるおそれを少なくすることができ、電槽の周囲が電解液で汚損されるのを防ぐことができる。また倒れた電槽を正常な状態に戻した際には、倒れた際に各セル室から流出した電解液の殆どすべてを元のセル室内に戻すことができるため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液量が不均一になるのを防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係わる鉛蓄電池の正面図である。 同実施形態に係わる鉛蓄電池の右側面図である。 同実施形態の鉛蓄電池の上蓋を外した状態での平面図である。 同実施形態の鉛蓄電池で用いる蓋の正面図である。 図3のV−V線に沿って断面した中蓋の断面図である。 同実施形態の鉛蓄電池で用いる中蓋の右側面図である。 同実施形態の鉛蓄電池で用いる中蓋の断面図である。 同実施形態の鉛蓄電池で用いる蓋の底面図である。 同実施形態の鉛蓄電池の排気室の構造を詳細に示した要部の拡大平面図である。 (A)は図9のI−I線断面図、(B)は図9のJ−J線断面図である。 同実施形態で用いる上蓋の平面図である。 (A)は同上蓋の正面図、(B)は同上蓋の底面図、(C)は同上蓋の側面図である。 本発明において各排気室内に設ける枝状突出壁の最適位置と長さとを求める方法を説明するための説明図である。 枝状突出壁の位置と蓄液室の容積との関係の一例を示したグラフである。
以下図1ないし図12を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1及び図2において、1は鉛蓄電池の電槽を示している。図示の電槽1は、全体がほぼ直方体状を呈するように形成されて上端が開口した電槽本体2と、電槽本体2の上端の開口部を閉じる蓋部3とからなっている。図示してないが、電槽1の内部は、セル間隔壁により、その長手方向の一端から他端側に順次並ぶ第1ないし第6のセル室に仕切られている。本明細書では、電槽本体2の矩形状の横断面の長辺に沿う方向(図1において左右方向)及び短辺に沿う方向(図2において左右方向)をそれぞれ電槽の長手方向及び幅方向としている。
蓋部3は、電槽1の長手方向の一端と他端との間を延びるほぼ矩形状の中蓋部4と、中蓋部4の一部に形成された排気室構成部400に接合された上蓋部5とからなっている。本明細書では、中蓋部4の4辺に沿う各方向の内、電槽の長手方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ中蓋部4の長手方向及び幅方向としている。
図示の中蓋部4は、その長手方向の一端4a及び他端4bをそれぞれ電槽の長手方向の一端及び他端に一致させ、その幅方向(図3において上下方向)の一端4c及び他端4dをそれぞれ電槽の幅方向の一端及び他端に一致させた状態で設けられている。中蓋部4の排気室構成部400は、その長手方向の一端400a及び他端400bをそれぞれ中蓋部4の長手方向の一端4a及び他端4b寄りに位置させ、幅方向の一端400cを中蓋部4の幅方向の中央部付近に位置させ、かつ幅方向の他端400dを中蓋部4の幅方向(電槽の幅方向)の他端端4d付近に位置させた状態で設けられている。
排気室構成部400の幅方向の他端400d寄りの部分の長手方向の両端には、電槽の長手方向の一端側及び他端側にそれぞれ突出した突出部401及び402が形成されている。
中蓋部の排気室構成部400の上には、上蓋部5(図11及び図12参照)が載せられて、上蓋部5の各部が排気室構成部400に熱溶着により接合される。排気室構成部400の上面には、その外周縁に沿って伸びる周壁部20が形成され、この周壁部20の内側に中蓋部側凹部が形成されている。
上蓋部5は、排気室構成部400と同様の輪郭形状を有していて、その長手方向の一端側及び他端側にはそれぞれ排気室構成部400の両端の突出部401及び402と同様に長手方向に突出した突出部501及び502が形成されている。上蓋部5の下面にも、その外周縁に沿って伸びる周壁部20′が形成され、周壁部20′の内側に上蓋部側凹部が形成されている。中蓋部4の排気室構成部400と上蓋部5とは、それぞれの周壁部20、20′を合わせた状態で接合され、上記中蓋部側凹部及び上蓋部側凹部により、中蓋部4の排気室構成部400と上蓋部5との間に排気室を形成するための空間が形成される。
図11及び図12に示された上蓋部5を中蓋部4の上に配置する際には、上蓋部5の長手方向の一端5a及び5bをそれぞれ中蓋部4の長手方向の一端4a及び4bに一致させ、上蓋部5の幅方向の一端5c及び他端5dをそれぞれ中蓋部4の排気室構成部の幅方向の一端400c及び他端400dに一致させた状態で配置する。
中蓋部4の幅方向の一端4c付近には、中蓋部4の長手方向の一端4a寄りに位置させてインジケータ取り付け孔7(図3参照)が形成されている。インジケータ取り付け孔7は、電槽内の電解液の液面レベルを表示するインジケータ(図示せず。)を取り付けるために用いられる。図示の例では、電槽本体2に設けられている第1ないし第6のセル室の内、第2のセル室の上方にインジケータ取り付け孔7が設けられていて、第2のセル室内の電解液の液面レベルを表示するインジケータがインジケータ取り付け孔7に取り付けられるようになっている。本実施形態では、第2のセル室内の電解液の液面レベルを代表してインジケータに表示させることにより、他のセル室内の電解液の液面レベルを推測する。
中蓋部4の長手方向の一端4a及び他端4b寄りで、かつ中蓋部4の幅方向の一端4c側に寄った位置にそれぞれ鉛合金からなるボス8及び9が埋め込まれ、電槽本体内の第1のセル室内に収容された極板群の正極板の耳部同士を接続しているストラップから立ち上げられた正極柱11及び第6のセル室内に収容された極板群の負極板の耳部同士を接続しているストラップから立ち上げられた負極柱12がそれぞれボス8及び9を貫通して上方に導出されている。
図3に示したように、中蓋部4の排気室構成部400と上蓋部5との間の空間には、第1乃至第6のセル室の上にそれぞれ位置させて、第1ないし第6の排気室D1ないしD6が形成されている。これらの排気室は、中蓋部4の排気室構成部400及び上蓋部5の周壁部20の内側に所定の板厚を持って形成された所定パターンの隔壁部22及び22′が相互に接合されることにより形成されている。
本実施形態では、両端の排気室D1及びD6の一部を、中蓋部及び上蓋部に設けられた隔壁部22及び22′の一部に形成された集中排気室形成用壁部22a,22a′で仕切ることにより、中蓋部の長手方向の一端側及び他端側にそれぞれ集中排気室E1及びE2が形成されている。
各排気室は、中蓋部4の長手方向に向いた状態で相対する一対の長手方向内側面Sa,Sbと、中蓋部4の幅方向に向いた状態で相対する一対の幅方向内側面Sc,Sdとを有していて、各排気室内に4つのコーナ部C1ないしC4が形成されている。本明細書においては、説明の便宜上、各排気室の4つの内側面SaないしSdの内、中蓋部の長手方向に相対する内側面Sa及びSbを長手方向内側面と呼び、中蓋部の幅方向に相対する内側面Sc及びSdを幅方向内側面と呼ぶ。
中蓋部4の長手方向の一端4a寄りに配置された3個の排気室D1ないしD3においては、中蓋部の一対の長手方向内側面の内、中蓋部4の長手方向の一端4a側に位置する長手方向内側面を一方の長手方向内側面Saとし、中蓋部4の長手方向の他端4b側に位置する長手方向内側面を他方の長手方向内側面Sbとしている。また中蓋部4の長手方向の他端4b寄りに配置された他の3個の排気室D4ないしD6においては、一対の長手方向内側面の内、中蓋部4の長手方向の他端4b側に位置する長手方向内側面を一方の長手方向内側面Saとし、中蓋部4の長手方向の一端4a側に位置する長手方向内側面を他方の長手方向内側面Sbとしている。
排気室D1及びD6のそれぞれの一方の長手方向内側面Sa寄りの位置には、各排気室の他方の幅方向内側面Sd寄りに位置させて、各排気室と対応するセル室との間を隔てる各排気室の底壁部を貫通した電解液注入孔H1及びH6が形成され、排気室D2ないしD5のそれぞれの他方の長手方向内側面Sb寄りの位置にはそれぞれ、各排気室の他方の幅方向内側面Sd寄りに位置させて、各排気室の底壁部を貫通した電解液注入孔H2ないしH5が形成されている。
電解液注入孔H1ないしH6を囲むように円筒壁23が形成されている。上蓋部5側にも、中蓋部4の各円筒状壁部23に対応する円筒壁23′が形成され、上蓋部5を中蓋4の排気室構成部400に接合する際に、上蓋部5側の各円筒壁23′が排気室構成部400の対応する円筒壁23に突き合わされて熱溶着されることにより、電解液注入H1ないしH6が液密に閉鎖される。
排気室D1ないしD6は、ほぼ長方形状を呈するように形成されているが、中蓋部の長手方向の両端に配置された排気室D1及びD6は、それぞれの一部に集中排気室E1及びE2が形成され、注液孔H1及びH6の一部が一方の長手方向内側面Sa側に偏って設けられていることにより、長手方向内側面Saの一部が変形された形状を呈している。
上記のように、中蓋部4と上蓋部5との間には、排気室D1ないしD6と集中排気室E1及びE2とが形成される他、更に後述するように、排気室D1ないしD6を集中排気室E1及びE2に接続するための各種の流体通路が形成される。これらは、中蓋部4及び上蓋部5にそれぞれ設けられて互いに接合される壁部22及び22′により構成される。以下の説明では、主として中蓋部4を示す図を用いて、中蓋部と上蓋部との間に設けられる構造体の構成を説明する。排気室や流体通路を形成するために中蓋部及び上蓋部にそれぞれ設けられる壁部のパターンはほぼ鏡像の関係にある。
排気室D1ないしD6内の一方の幅方向内側面Sc寄りの位置にはそれぞれ電解液還流部F1ないしF6が、それぞれの排気室の一方の長手方向内側面Sa寄りに位置させて形成されている。
図9及び図10(A),(B)に示されているように、各電解液還流部は、各排気室の底壁部からセル室側に窪んだ状態で設けられた截頭円錐状の傾斜壁部25と、傾斜壁部25の下端の内周部から上方に立ち上がったほぼ截頭円錐状の排気筒部26と、傾斜壁部25の外周部から立ち上がって排気筒部26を同心的に取り囲む周壁部27とを中蓋側に有していて、傾斜壁部25を貫通して2つの円弧状の孔h1及びh2が形成されている。これらの孔h1及びh2の集合体により還流孔hが構成されている。また周壁部27の一部が切り欠かれて、周壁部27の内側の空間を各排気室の一方の内側面Sa側に開口させるスリット状の開口部28が形成されている。排気筒部26の上端が斜めにカットされることにより、通気孔26aが構成され、各排気室の下方のセル室内のガス圧が上昇したときに、各セル室内のガスが、対応する排気室の排気筒部26の上端の通気孔26aから各排気室内に排気されるようになっている。
図12に示されているように、上蓋部5側には、中蓋部側に設けられた周壁部27に対応する位置に周壁部27と同径の切り欠きを有しない周壁部27′が形成され、上蓋部5が中蓋部4の排気室構成部400の上に配置されて上蓋部5の各部が排気室構成部400に熱溶着される際に、上蓋部の周壁部27′が中蓋部の排気室構成部400の周壁部27に突き合わせ接合されて、周壁部27の上端の開口部が閉じられる。
本実施形態では、周壁部27,27′の内側に形成された部屋が1つの排気分室G0を構成しており、還流孔h及び開口部28がこの排気分室G0の出入り口を構成している。セル室から排気分室G0内にガスが排出される際には、還流孔hが排気分室G0の入口となり、開口部28が排気分室G0の出口となる。排気室内に流出した電解液が対応するセル室内に戻る際には、開口部28が排気分室G0の入口となり、還流孔hが排気分室G0の出口となる。排気分室G0の出入り口(h,28)は、入口が出口に対して逆の位置に配置されるように、互いに180°離れた位置に設けられている。
排気室D1ないしD6にはまた、個別排気口e1ないしe6が設けられている。本実施形態では、個別排気口と環流孔とが各排気室の対角位置付近に配置されている。図示の例では、排気室D1ないしD6の個別排気口e1ないしe6が、排気室D1ないしD6のそれぞれの他方の幅方向内側面Sd寄りの位置で他方の長手方向内側面Sbに開口するように設けられている。
即ち、本実施形態では、排気室D1ないしD6の一方の幅方向内側面Sc寄りの位置で且つ一方の長手方向内側面Sa寄りの位置に還流孔hが設けられ、排気室D1ないしD6の他方の幅方向内側面Sd寄りの位置で他方の長手方向対向面Sbに開口させた状態で個別排気口e1ないしe6がそれぞれ設けられている。
中蓋部4の排気室構成部400と上蓋部5との間にはまた、第1ないし第3の長手方向流体通路L1ないしL3と、第1の幅方向流体通路W1及びW2とが設けられている。
第1の長手方向流体通路L1は、中蓋部4の排気室構成部400の幅方向の他端400d側で排気室D1ないしD6の外側を中蓋部の長手方向に沿って直線的に伸びていてその一端及び他端がそれぞれ集中排気室E1及びE2に接続されている。
第2の長手方向流体通路L2は、中蓋部4の排気室構成部400の幅方向の一端400c側で排気室D2及びD3の外側を電槽の長手方向に沿って伸びるように設けられ、第3の長手方向流体通路L3は、中蓋部4の排気室構成部400の幅方向の一端400c側で排気室D4及びD5の外側を電槽の長手方向に沿って伸びるように設けられている。
第1及び第2の幅方向流体通路W1及びW2はそれぞれ、排気室D2,D3間及びD4,D5間を中蓋部の排気室構成部400の幅方向に伸びて、第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2との間及び第1の長手方向流体通路L1と第3の長手方向流体通路L3との間をそれぞれ接続するように設けられている。
第2の長手方向流体通路L2と第3の長手方向流体通路L3との間は、第3の排気室D3と第4の排気室D4との間に位置させて中蓋部4側及び上蓋部5側にそれぞれ設けられて互いに接合された隔壁部22b及び22b′により仕切られている。
図3に示されているように、中蓋部4側に設けられた隔壁部22には、第1の幅方向流体通路W1及びW2の第1の長手方向流体通路L1側の端部を塞ぐ障壁部22cが設けられている。これに対し、図12に示されているように、上蓋部5側の隔壁部22′の該当部分には障壁部22cに対応する障壁部が設けられていないため、第1の幅方向流体通路W1及びW2は、上蓋部5側で第1の長手方向流体通路L1に連通させられている。
また中蓋部4側の隔壁部22には、第2の長手方向流体通路L2の途中に介在する障壁部22dが設けられているが、上蓋部5側の隔壁部22′には、障壁部22dに対応する障壁部が設けられていないため、第2の長手方向流体通路L2は、途中で分断されることなく排気室D2及びD3の側方を中蓋部4の長手方向に伸びる一つの流体通路を構成している。
同様に、中蓋部4側の隔壁部22には、第3の長手方向流体通路L3の途中に介在する障壁部22eが設けられているが、上蓋部5側の隔壁部22′には、障壁部22eに対応する障壁部が設けられていないため、第3の長手方向流体通路L3は、途中で分断されることなく、排気室D4及びD5の側方を中蓋部4の長手方向に伸びる一つの流体通路を構成している。
また第1の排気室D1と第2の排気室D2との間及び第2の排気室D2と第1の幅方向流体通路W1との間にそれぞれ中蓋部4の幅方向に伸びる第1及び第2の幅方向排気通路P1及びP2が形成され、第3の排気室D3と隔壁部22b,22b′(22b′は上蓋部5側に設けられている隔壁部)との間に中蓋部4の幅方向に伸びる第3の幅方向排気通路P3が形成されている。これらの幅方向排気通路P1ないしP3は、第1の長手方向流体通路L1には連通しないが、第2の長手方向流体通路L2には連通するように設けられていて、第1ないし第3の幅方向排気通路P1ないしP3に排気室D1ないしD3の個別排気口e1ないしe3が開口している。従って排気室D1ないしD3はそれぞれ、個別排気口e1ないしe3と排気通路P1ないしP3とを通して第2の長手方向流体通路L2に接続されている。
また第4の排気室D4と隔壁部22b,22b′との間に中蓋部の幅方向に伸びる第4の幅方向排気通路P4が形成され、第5の排気室D5と第4の排気室D4との間及び第6の排気室D6と第5の排気室D5との間にそれぞれ中蓋部4の幅方向に伸びる第5及び第6の幅方向排気通路P5及びP6が形成されている。これらの幅方向排気通路P4ないしP6は、第1の長手方向流体通路L1には連通しないが、第3の長手方向流体通路L3には連通するように設けられていて、第4ないし第6の幅方向排気通路P4ないしP6に排気室D4ないしD6の個別排気口e4ないしe6が開口している。従って排気室D4ないしD6は、個別排気口e4ないしe6と排気通路P4ないしP6とを通して第3の長手方向流体通路L3に接続されている。
本実施形態では、各排気室内に、一方の長手方向内側面Saから他方の長手方向内側面Sb側に突出して先端が該他方の長手方向内側面Sbに隙間を介して対向させられた少なくとも1つの第1の仕切壁と、他方の長手方向内側面Sbから一方の長手方向内側面Sa側に突出して先端が該一方の長手方向内側面Saに狭隙間を介して対向させられた少なくとも1つの第2の仕切壁と、第1の仕切壁の側面から一方の幅方向内側面Sc側に(排気室の底面の傾斜の低い方に)突出して隣接する第2の仕切壁の側面または一方の幅方向内側面Scに先端が狭間隙を介して対向させられた第1の枝状突出壁と、第2の仕切壁の側面から一方の幅方向内側面Sc側に(排気室の底面の傾斜の低い方に)突出して隣接する第1の仕切壁の側面または一方の幅方向内側面に先端が狭間隙を介して対向させられた第2の枝状突出壁とが設けられる。
各排気室内で液化した電解液のミストが還流孔に戻るのを妨げないようにするため、各仕切壁は還流孔側に傾斜した状態で設けられ、第1の仕切壁と第2の仕切壁とにより各排気室内が中蓋部4の幅方向に並ぶ複数の排気分室に仕切られている。また第1の仕切壁に接する排気分室及び第2の仕切壁に接する排気分室がそれぞれ第1の枝状突出壁及び第2の枝状突出壁により中蓋の長手方向に仕切られ、第1及び第2の仕切壁と第1及び第2の枝状突出壁とにより、各排気室内に、環流孔と個別排気口との間を伸びる屈曲した流体流路と複数の蓄液室とが形成されている。
図面においては、第1の仕切壁として機能する部分及び第2の仕切壁として機能する部分をそれぞれ所定の添え字を付した符号A及びBで示し、第1の枝状突出壁及び第2の枝状突出壁として機能する部分をそれぞれ所定の添え字を付した符号a及びbで示している。
図9に示されているように、排気室D1内には、一方の長手方向内側面Saから他方の長手方向内側面Sb側に突出して該他方の長手方向内側面Sbの手前の位置で先端が終端した板状の第1の仕切壁A1,A2と、他方の長手方向内側面Sbから一方の長手方向内側面Sa側に突出して該一方の長手方向内側面Saの手前の位置で先端が終端した板状の第2の仕切壁B1,B2と、第1の仕切壁A1の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出して隣接する第2の仕切壁B2の側面に先端が狭間隙gを介して対向させられた板状の第1の枝状突出壁a1と、第2の仕切壁B2の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出して隣接する第1の仕切壁A2の側面に先端が狭間隙gを介して対向させられた板状の第2の枝状突出壁b2とが設けられている。第1の仕切壁A1,A2及び第2の仕切壁B1,B2は中蓋部の長手方向に対して排気室の一方の幅方向内側面Sc側に(還流孔h側に)傾斜した状態で設けられている。
またこの例では、注液孔H1を囲む円筒壁23,23′が、排気室D1の一方の内側面Saから他方の内側面Sb側に突出した仕切壁Aoとして用いられ、電解液環流部F1の周壁部27,27′(27′は上蓋部5側に設けられている周壁部)が、仕切壁A2の側面から一方の内側面Sc側に突出した枝状突出壁a2として用いられている。
また図示の例では、排気室D1の一方の幅方向内側面Scから一方の長手方向内側面Sa側に斜めに突出した仕切壁部Qが設けられ、この仕切壁部Qの先端が電解液還流部F1の周壁部27、27′の外周面に狭間隙gを介して対向させられている。
仕切壁A1,A2,B1,B2、枝状突出壁a1,b2及び仕切壁部Qは、中蓋部4の排気室構成部400側及び上蓋部5側にそれぞれ設けられた所定パターンの壁部が接合されることにより構成されている。そして、第1の仕切壁A1,A2と第2の仕切壁B1,B2とにより各排気室内が中蓋部4の幅方向に並ぶ複数の排気分室G1ないしG5(図9参照)に仕切られるとともに、第1の仕切壁A1に接する排気分室G3及び第2の仕切壁B2に接する排気分室G2がそれぞれ第1の枝状突出壁a1及び第2の枝状突出壁b2によって中蓋部4の長手方向に仕切られることにより、各排気室内に、還流孔hから個別排気口e1に至る屈曲した流体流路と、電槽が転倒した際に還流孔h及び通気孔26aを通して排気室D1内に漏出した電解液を溜めるための複数の蓄液室とが構成されている。また狭間隙gが形成された部分により屈曲した流体流路の狭窄部が構成されている。
各排気分室G1ないしG5は、出口または入口として機能する出入り口を隣接する他の排気分室との境界部に有しているが、各排気分室の出入り口は、排気分室G0と同様に、出口が入口に対して逆側に配置されるように設けられている。
図示の例では、還流孔h及び通気孔26a−周壁部27,27′内の排気分室G0−周壁部27,27′の開口部28−排気室D1のコーナ部C1−仕切壁部Qの先端と周壁部27,27′との間の狭間隙g−周壁部27,27′(枝状突出壁a2)と他方の長手方向内側面Sbとの間の隙間−仕切壁A2,B2間の隙間−仕切壁B2,A1間の隙間−仕切壁A1,B1間の隙間−仕切壁B1と円筒壁23,23′(仕切壁Ao)との間の隙間−個別排気口e1の経路で還流孔hと個別排気口e1との間を接続するように、排気室D1内に屈曲した流体流路が形成されている。
また図示の例では、排気室D1の長手方向内側面Sa,Sbと一方の幅方向内側面Scとにより囲まれた排気室D1内の空間(個別排気口e1よりも一方の幅方向内側面Sc側の排気室内空間)により、電槽が転倒して、排気室D1の一方の内側面Scが他方の内側面Sdよりも下方に位置する状態になったときに還流孔h及び通気孔26aから漏出した電解液を溜める蓄液室が構成されている。この蓄液室の容積は、電槽を倒して排気室D1の一方の内側面Scを他方の内側面Sdよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び排気孔26aから漏出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定されていることが好ましい。
また電解液還流部F1の周壁部27,27′(枝状突出壁a2)と仕切壁A2と排気室D1の一方の長手方向内側面Saとにより囲まれた排気室D1内の空間、仕切壁B2と枝状突出壁b2と排気室D1の他方の長手方向内側面Sbとにより囲まれた排気室D1内の空間、及び仕切壁A1と枝状突出壁a1と排気室D1の一方の長手方向内側面Saとにより囲まれた排気室D1内の空間により、電槽が転倒して排気室D1の他方の幅方向内側面Sdが一方の幅方向内側面Scよりも下方に位置する状態になったとき(個別排気口e1が還流孔hよりも下方に位置する状態になったとき)に排気室D1の還流孔h及び排気孔26aから漏出した電解液を溜める複数の蓄液室が、還流孔hと個別排気口e1との間に構成される。
電槽が倒れて排気室D1の一方の幅方向内側面Scが他方の幅方向内側面Sdよりも下方に位置した状態になったときには、還流孔h及び通気孔26aから漏出した電解液が先ず還流孔hに近い方の蓄液室内に溜り、この蓄液室から電解液が溢れたときには、溢れた電解液が隣接する他の蓄液室内に流れ込むようになっている。上記複数の蓄液室の容積の総計は、電槽を倒して排気室D1の他方の幅方向内側面Sdを一方の幅方向内側面Scよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び排気孔26aから漏出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定されることが好ましい。
更に、排気室D1の一方の長手方向内側面Saと一方及び他方の幅方向内側面Sc及びSdとにより囲まれた排気室D1内の空間により、電槽が転倒して排気室D1の一方の長手方向内側面Saが他方の長手方向対向満Sbよりも下方に位置した状態になったときに排気室D1の還流孔h及び通気孔26aから排気室D1内に漏出した電解液を溜める蓄液室が構成される。この蓄液室の容積は、電槽を倒して排気室D1の一方の長手方向内側面Saを他方の長手方向内側面Sbよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aとを通して排気室D1内に漏出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定されることが好ましい。
また排気室D1の他方の長手方向内側面Sbと排気室D1の一方の幅方向内側面Scと仕切壁B2とにより囲まれた排気室D1内の空間及び排気室D1の他方の長手方向内側面Sbと仕切壁B1及びB2とにより囲まれた排気室D1内の空間により、電槽が転倒して排気室D1の他方の長手方向内側面Sbが一方の長手方向内側面Saよりも下方に位置する状態になったときに還流孔及び通気孔から漏出する電解液を溜める複数の蓄液室が、還流孔h及び通気孔26aと個別排気口e1との間に構成される。
電槽が転倒して排気室D1の他方の長手方向内側面Sbが一方の長手方向内側面Saよりも下方に位置する状態になったときには、排気室D1の還流孔h及び通気孔26aから漏出した電解液が先ず還流孔に最も近い位置にある蓄液室内に流入し、この蓄液室から電解液が溢れた場合には、溢れた電解液が隣接する他の蓄液室内に流入する。この場合、複数の蓄液室の容積の総計は、電槽を倒して排気室D1の他方の長手方向内側面Sbを一方の長手方向内側面Saよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aから排気室内に流出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定されることが好ましい。
電槽の長手方向の他端側に設けられた排気室D6内にも、排気室D1内に設けられた仕切壁及び枝状突出壁と同様の仕切壁及び枝状突出壁が設けられて、排気室D6内に、還流孔hから個別排気口e6に至る屈曲した流体流路と、電槽が転倒した際に排気室D6内の還流孔hから漏出した電解液を溜めるための複数の蓄液室とが形成されている。排気室D6内の仕切壁及び枝状突出壁と、排気室D1内の仕切壁及び枝状突出壁とは左右対称に配置されている。
図9に示されているように、排気室D2内には、その一方の長手方向内側面Saから他方の長手方向内側面Sb側に突出して該他方の長手方向内側面Sbの手前の位置で先端が終端した2つの板状の第1の仕切壁A1,A2と、他方の長手方向内側面Sbから第1の仕切壁A1,A2間のスペースに向けて一方の長手方向内側面Sa側に突出して該一方の長手方向内側面Saの手前の位置で先端が終端した1つの第2の仕切壁B2と、1つ目の第1の仕切壁A1の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出して隣接する第2の仕切壁B2の側面に先端が狭間隙gを介して対向させられた1つ目の第1の枝状突出壁a1と、2つ目の第1の仕切壁A2の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出して先端が一方の幅方向内側面Scに狭間隙を介して対向させられた2つ目の第1の枝状突出壁a2と、第2の仕切壁B2の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出して隣接する第1の仕切壁A2の側面に先端が狭間隙gを介して対向させられた第2の枝状突出壁b2とが設けられている。第1の仕切壁A1,A2及び第2の仕切壁B2は中蓋部の長手方向に対して排気室の一方の内側面Sc側(還流孔側)に傾斜した状態で設けられている。また排気室D2の一方の幅方向内側面Scから一方の長手方向内側面Sa側に斜めに突出した仕切壁部Qが設けられて、この仕切壁部Qの先端が電解液還流部F2の周壁部27、27′の外周面に狭間隙を介して対向させられている。この例では,注液孔H2を囲む円筒壁23,23′が他方の長手方向内側面Sbから一方の長手方向内側面Sa側に突出した第1の仕切壁B0を構成している。
仕切壁A1,A2,B2、枝状突出壁a1,a2,b2及び仕切壁部Qは中蓋部4側及び上蓋部5側にそれぞれ設けられた所定パターンの壁部が接合されることにより構成され、第1の仕切壁A1,A2と第2の仕切壁B2とにより各排気室内が中蓋部4の幅方向に並ぶ複数の排気分室G1ないしG4に仕切られている。また第1の仕切壁A1に接する排気分室G3及び第2の仕切壁B2に接する排気分室G2がそれぞれ第1の枝状突出壁a1及び第2の枝状突出壁b2により中蓋部の長手方向に仕切られ、第1の仕切壁A2に接する排気分室G1が枝状突出壁a2により中蓋部の長手方向に仕切られている。これにより、排気室D2内に還流孔h及び通気孔26aから個別排気口e2に至る屈曲した流体流路が形成されるとともに、電槽が転倒した際に還流孔hを通して排気室D2内に漏出した電解液を溜めるための複数の蓄液室が構成されている。また狭間隙gが形成された部分により、屈曲した流体流路の狭窄部が構成されている。
図示の例では、還流孔h及び通気孔26a−周壁部27,27′内の空間−周壁部27,27′の開口部28−排気室D2のコーナ部C1−仕切壁部Qの先端と周壁部27,27′との間の狭間隙−周壁部27,27′と他方の長手方向内側面Sbとの間の隙間−仕切壁A2,B2間の隙間−仕切壁B2,A1間の隙間−仕切壁A1と円筒壁23,23′(仕切壁B0)との間の隙間−円筒壁23,23′と一方の長手方向内側面Saとの間の隙間−個別排気口e2の経路で、還流孔hと個別排気口e2との間を接続するように排気室D2内に屈曲した流体流路が形成されている。
また図示の例では、排気室D2の長手方向内側面Sa,Sbと一方の幅方向内側面Scとにより囲まれた排気室D2内の空間により、電槽が転倒して排気室D2の一方の幅方向内側面Scが他方の幅方向内側面Sdよりも下方に位置する状態になったときに還流孔h及び通気孔26aから漏出した電解液を溜める蓄液室が構成されている。この蓄液室の容積は、電槽を倒して排気室D2の一方の幅方向内側面Scを他方の幅方向内側面Sdよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aから流出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定するのが好ましい。
更に、排気室D2の一方の長手方向内側面Saと枝状突出壁a2と第1の仕切壁A2とにより囲まれた排気室D2内の空間、仕切壁B2と枝状突出壁b2と排気室D2の他方の長手方向内側面Sbとにより囲まれた排気室D2内の空間、及び仕切壁A1と枝状突出壁a1と排気室D2の一方の長手方向内側面Saとにより囲まれた排気室D2内の空間により、電槽本体が転倒して排気室D2の他方の幅方向内側面Sdが一方の幅方向内側面Scよりも下方に位置する状態になったときに還流孔h及び通気孔26aから漏出する電解液を溜める複数の蓄液室が、還流孔h及び通気孔26aと個別排気口e2との間に構成される。
この場合も、電槽が転倒して還流孔及び通気孔から電解液が漏出した時に、漏出した電解液が先ず還流孔に最も近い蓄液室に流れ込み、この蓄液室から電解液が溢れた場合に、溢れた電解液が隣接する他の蓄液室内に流れ込むように複数の蓄液室が設けられている。これらの蓄積室の容積の総計は、電槽を転倒させて排気室D2の他方の幅方向内側面Sdを一方の幅方向内側面Scよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aから流出する電解液のすべてを蓄積することができる大きさに設定されることが好ましい。
また排気室D2の一方の長手方向内側面Saと一方の幅方向内側面Scと仕切壁A2とにより囲まれた排気室D2内の空間と、排気室D2内の仕切壁A2及びA1と一方の長手方向内側面Saとにより囲まれた空間と、排気室D2内の仕切壁A1と他方の幅方向内側面Sdと一方の長手方向内側面Saとにより囲まれた空間とにより、電槽本体3が転倒して排気室D2の一方の長手方向対向満Saが他方の長手方向内側面Sbよりも下方に位置する状態になったときに還流孔h及び通気孔26aから漏出する電解液を溜める複数の蓄液室が構成されている。これらの蓄液室の容積の総計は、電槽を転倒させて排気室D2の一方の長手方向内側面Saを他方の長手方向内側面Sbよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aから流出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定することがこのましい。
更に、排気室D2の他方の長手方向内側面Sbと排気室D2の一方の幅方向内側面Scと仕切壁B2とにより囲まれた排気室D2内の空間及び排気室D2の他方の長手方向内側面Sbと仕切壁B2と円筒壁23,23′(仕切壁B0)とにより囲まれた排気室D2内の空間により、電槽が転倒して排気室D2の他方の長手方向内側面Sbが一方の長手方向内側面Saよりも下方に位置する状態になったときに還流孔h及び通気孔26aから流出する電解液を溜めるための複数の蓄液室が、還流孔h及び通気孔26aと個別排気口e2との間に構成される。これらの蓄液室の容積の総計は、電槽を転倒させて排気室D2の他方の長手内側面Sbを一方の長手方向内側面Saよりも下方に位置させた状態で静止させたときに還流孔h及び通気孔26aから流出する電解液のすべてを溜めることができる大きさに設定するのが好ましい。
排気室D3内にも排気室D2内に設けられた仕切壁及び枝状突出壁と同様の仕切壁及び枝状突出壁が設けられて、排気室D3内に環流孔hから個別排気口e3に至る屈曲した流体流路が形成されると共に、電槽が転倒して各排気室内の一方の長手方向内側面が他方の長手方向内側面よりも下方に位置する状態になったときに還流孔及び通気孔から漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して各排気室の他方の長手内側面が一方の長手方向内側面よりも下方に位置する状態になったときに還流孔及び通気孔から漏出した電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して各排気室の一方の幅方向内側面が他方の幅方向内側面よりも下方に位置する状態になったときに還流孔及び通気孔から漏出する電解液を溜める蓄液室と、電槽が転倒して各排気室の他方の幅方向内側面が一方の幅方向内側面よりも下方に位置する状態になったときに還流孔及び通気孔から漏出する電解液を溜める蓄液室とを含む複数の蓄液室が構成されている。
排気室D4及びD5内には、排気室D2及びD3内に設けられた仕切壁及び枝状突出壁と同様の仕切壁及び枝状突出壁が設けられている。排気室D4及びD5内の仕切壁及び枝状突出壁と、排気室D2及びD3内の仕切壁及び枝状突出壁とは左右対称に配置されていて、排気室D4内及びD5内に、還流孔hから個別排気口e4及びe5に至る屈曲した流体流路と、電槽が転倒した際に還流孔hから漏出した電解液を溜めるための複数の蓄液室とが形成されている。
図7に示されているように、各排気室の底面には、個別排気口から環流孔に向かって徐々に低くなっていくように傾斜がつけられていて、各排気室内の還流孔hから各排気室内に排出された後仕切壁や枝状突出壁に触れて液化した電解液のミストが、各排気室内の底面を伝って各排気室の環流孔hに戻るようになっている。
図2及び図12(C)に示したように、上蓋部5の長手方向の一端及び他端には、集中排気室E1及びE2を外部に開放するための排気孔35が形成されている。集中排気室E1及びE2内には防爆フィルタ36及び37(図12B参照)が収容され、排気室D1ないしD6の個別排気口e1ないしe6から幅方向排気通路P1ないしP6と、第2または第3の長手方向流体通路L2またはL3と、第1または第2の幅方向流体通路W1またはW2と、第1の長手方向流体通路L1とを通して集中排気室E1及びE2内に流入した排気ガスが、フィルタ36及び37と排気孔35とを通して外部に排出されるようになっている。
本実施形態では、中蓋部4の排気室D2及びD5を構成する部分のコーナ部C4付近に排気室D2,D5の底壁を貫通した位置決め孔40,41が形成され、上蓋部5には、中蓋部4の位置決め孔40,41にそれぞれ圧入されて位置決め孔40,41を塞ぐ位置決め突起42,43が形成されている。上蓋部5の位置決め突起42及び43をそれぞれ中蓋部4の位置決め孔40,41に圧入することにより、上蓋部5が中蓋部4に対して位置決めされる。
図8において、符号45で示した部分は、蓋部3を電槽本体2に取り付ける際に電槽本体でセル室間を区画している隔壁の上端に溶着されて、電槽本体側の隔壁と共に、セル室間隔壁を形成する隔壁部である。また図5ないし図8において、符号46で示した部分は、隔壁部45を電槽本体2のセル室間の隔壁の上端に溶着する際に、電槽本体側のセル室間の隔壁の上端の側面に係合して、隔壁部45を電槽本体側の隔壁に対して位置決めする位置決め用リブである。
本実施形態の鉛蓄電池を組み立てる際には、電槽本体2の各セル室内に極板群を収容して、隣り合うセル室内の極板群の正極ストラップと負極ストラップとをセル室間を隔てている隔壁を貫通したセル間接続部により接続した後、蓋部3を電槽本体2の上端に取り付ける。次いで、中蓋部4に設けられている注液孔H1ないしH6から各セル室内に電解液を注入する。各セル室内に電解液を注入した後、中蓋部4の上に上蓋部5を配置して、中蓋部4の各部に上蓋部5の各部を溶着する。中蓋部4に上蓋部5を溶着する際に、上蓋部5の円筒壁23′を中蓋部4の円筒壁23に溶着して、注液孔H1ないしH6を閉じる。
上記の鉛蓄電池においては、第1ないし第6のセル室内のガス圧が上昇したときに、これらのセル室から環流孔hを通して第1ないし第6の排気室D1ないしD6内に流出したガスが、それぞれの排気室内の屈曲した流体流路を通して個別排気口e1ないしe6に達し、これらの排気孔から幅方向排気通路P1ないしP6に流入する。第1ないし第3の排気室D1ないしD3から幅方向排気通路P1ないしP3を通して流出した排気ガスは、第2の長手方向流体通路L2内に流入した後、第1の幅方向流体通路W1を通し第1の長手方向流体通路L1に流入する。また第4ないし第6の排気室D4ないしD6から幅方向排気通路P4ないしP6を通して流出した排気ガスは、第3の長手方向流体通路L3内に流入した後、第2の幅方向流体通路W2を通して第1の長手方向流体通路L1に流入する。第1の長手方向流体流路L1内に流入したガスは集中排気室E1またはE2に達して、それぞれの排気孔35から外部に排出される。
電槽1が倒れた場合には、セル室から環流孔h及び通気孔26aを通して対応する排気室内に電解液が流出する。電槽の通常の倒れ方としては、電槽本体3がその幅方向のいずれかの端部を下にして倒れる倒れ方と、電槽本体3がその長手方向のいずれかの端部を下にして倒れる倒れ方とが考えられる。
先ず電槽本体3がその幅方向の一端3cを下にして倒れて、排気室D1ないしD6内の環流孔hが個別排気口e1ないしe6よりも下方に位置した状態になったとする。このとき、各セル室内から環流孔h及び通気孔26aを通して対応する排気室内に電解液が流出するが、セル室内の空気の置換は行われないため、電解液の流出に伴ってセル室内の電解液面の上方の空間が負圧になり、この負圧がセル室内の電解液の水頭圧とバランスした時点で、電解液の流出が止まる。各排気室内の排気孔hから流出した電解液は、各排気室の内側面Sa,Sbと一方の内側面Scとにより囲まれた排気室内空間により構成された蓄液室内に溜まる。このとき、蓄液室内の電解液の液面レベルがセル室内の電解液の液面レベルを越えることはないから、電槽を倒した状態でわざと揺らしたり、傾けたりしたりしない限り、環流孔hと反対側の位置にある個別排気口に電解液が達することはなく、各排気室内から外部に電解液が流出することはない。電槽を倒した後正常な姿勢に戻すと、各排気室内の電解液は環流孔hを通して元のセル室内に戻るため、電槽内に設けられている一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
次に、電槽本体がその幅方向の他端3dを下にして倒れて、排気室D1ないしd6内の環流孔hよりも個別排気口e1ないしe6が下方に位置した状態になった場合を考える。このとき各セル室内の電解液が環流孔hを通して対応する排気室内に流出する。排気室D1及びD6内に流出した電解液は、各排気室の一方の長手方向内側面Saと第1の仕切壁A2と周壁部27,27′とにより囲まれた空間により構成された蓄液室内に溜り、排気室D2ないしD5内に流入した電解液は、各排気室の一方の長手方向内側面Saと第1の仕切壁A2と枝状突出壁a2とにより囲まれた空間により構成された蓄液室内に溜まる。各セル室の蓄液室内の電解液の液面レベルが環流孔hの下端のレベルに達すると、セル室内から排気室内への電解液の流出は止まる。
電槽本体がその幅方向の他端3dを下にして転倒したとき、即ち、各排気室の個別排気口が還流孔よりも下方に位置する状態になったときには、各セル室の還流孔と個別排気口との間に複数の蓄液室が多段に構成されるため、上方に配置された蓄液室から電解液が溢れた場合には、溢れた電解液を下方に配置された蓄液室内に溜めることができる。従って、倒れた状態にある電槽を揺らしたような場合でも、漏出した電解液が個別排気口に達するのを防ぐことができ、各排気室から個別排気口を通して電解液が外に出るのを防ぐことができる。
従って、この場合も、各排気室から長手方向流体通路L2,L3内に電解液が流出することはなく、電槽を倒した後正常な状態に戻すと、各排気室内の電解液はすべて環流孔を通して対応するセル室内に戻るため、一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
また本実施形態では、排気室D1ないしD6の個別排気口e1ないしe6を幅方向排気通路P1ないしP6を通して長手方向流体通路L2,L3に接続する構造としたため、個別排気口e1ないしe6が還流孔hよりも下方に位置する状態になった際に万一個別排気口に電解液が達したとしても、長手方向流体通路L2,L3内にまで電解液が達することはなく、外部に電解液が漏出するおそれはない。
次に、電槽本体2がその長手方向のいずれかの端部を下にして転倒した場合、例えば長手方向の一端(図3において右端)を下にして転倒した考える。この場合、排気室D1ないしD3内では、環流孔h及び通気孔26aが個別排気口e1ないしe3より下方に位置した状態になり、排気室D4ないしD6内では、個別排気口e4ないしe6が還流孔h及び通気孔26aよりも下方に位置した状態になる。
排気室D1ないしD3内では、環流孔h及び通気孔26aを通して電解液が漏出するが、セル室内の空気の置換は行われないため、電解液の流出に伴ってセル室内の電解液面より上方の空間が負圧になり、この負圧がセル室内の電解液の水頭圧とバランスした時点で、電解液の流出が止まる。排気室内に流出した電解液は、蓄液室内に溜まる。このとき排気室内の電解液の液面レベルは、セル室内の電解液の液面レベルを越えることはないため、環流孔hの対角位置にある個別排気口に電解液が達することはなく、各排気室内から外部に電解液が出ることはない。電槽を倒した後正常な状態に戻すと、各排気室内の電解液はすべて環流孔を通して対応するセル室内に戻るため、一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
排気室D4ないしD6内でも、電解液が環流孔を通して対応する排気室内の電解液収容空間に流出するが、セル室内の電解液の液面レベルが環流孔hの下端のレベルに達すると、セル室内から排気室内への電解液の流出は止まる。セル室から排気室D4ないしD6内に流出した電解液は、先ず排気室の一方の内側面Scと仕切壁B2との間の蓄液室に溜り、この蓄液室内の電解液が溢れた場合には、溢れた電解液が、排気室D6内では仕切壁B2と仕切壁B1との間の蓄液室に、また排気室D4及びD5内では仕切壁B2と円筒壁23,23′(仕切壁B0)との間の蓄液室に流入する。従ってこの場合も、各排気室の個別排気口から電解液が漏れることはなく、電槽を倒した後正常な状態に戻すと、各排気室内の電解液はすべて環流孔を通して対応するセル室内に戻るため、一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になることはない。
また本実施形態では、各排気室内に形成された屈曲した流体流路の途中に、狭間隙gにより狭窄部が構成されているが、この狭間隙gの大きさは、電槽が転倒して還流孔hから流出した相当量の電解液が該狭間隙を通して流れようとしたときに空気の置換を許容しない閉塞状態になって(エアロック状態になって)電解液の通過を阻止するが、電槽が正常な姿勢に戻された際には、速やかに閉塞状態から液の通過を許容する状態に復帰するような大きさに設定しておく。狭間隙部をエアロック状態にするためには、該狭間隙の大きさをできるだけ小さくすればよいが、狭間隙の大きさを極端に小さくすると、該狭間隙が液で詰まって閉塞した状態のままになって電解液の還流を妨げるので好ましくない。従って狭間隙の大きさは、還流孔hに還流する電解液を流すために必要最小限の大きさで、かつ小さすぎない大きさに設定する。狭間隙hの大きさは、実験的に決定するが、発明者の実験によれば、例えば狭間隙の大きさ(隙間の大きさ)を2〜3mmに設定すると好結果が得られることが分かっている。
各排気室内に形成された屈曲した流体流路の途中に、狭間隙gにより狭窄部を構成しておくと、電槽が倒れて還流孔から電解液が流出したときに各狭間隙の部分でエアロックを生じさせて電解液の流れを止めることができるため、蓄液室の容積が不足したり、電槽が倒れた状態で揺らされたり、電槽がその上面を下に向けて倒されたりして、還流孔から流出した電解液が流体流路内を流れようとしたときでも、排気室から外部に電解液が漏れ出るおそれを少なくすることができる。
上記のように、本発明によれば、電槽が倒れたときに、各セル室から流出した電解液を各排気室内に構成される蓄液室内に溜めることができるため、電槽を倒した状態で電槽をわざと揺らしたり、電槽の上面を下にして倒したりしない限り、電槽から外部に電解液が漏れ出ることはない。また各排気室内に構成される流体流路を屈曲させて、その途中に狭窄部を設けたので、蓄液室の容積が不足していたり、電槽を倒した状態で電槽をわざと揺らしたり、電槽の上面を下にして倒したりした場合でも、各排気室内から外部に漏出する電解液の量を僅かとすることができ、電槽を正常な姿勢に戻した際に一連のセル室内の電解液のレベルが不均一になるのを防ぐことができる。
上記の実施形態のように、仕切壁A1,A2,B1,B2を還流孔側に傾斜させた状態で設ける場合には、仕切壁だけでも蓄液室を構成できるが、傾斜させた仕切壁だけでは、十分な容量を有する蓄液室を形成することが困難である。上記実施形態のように、仕切壁から排気室の一方の内側面側に突出した枝状突出壁a1,a2,b2を設けておくと、十分な容積を有する蓄液室を容易に構成することができる。
前述のように、排気室内の屈曲した流体流路の狭窄部を構成する狭間隙gの大きさは、還流孔に還流する電解液を流すために必要最小限の大きさに設定する。即ち、各枝状突出壁の先端と他の仕切壁の側面または排気室の内側面との間の距離が、還流孔hに還流する液を狭間隙gを通して流すために必要最小限の大きさに設定される。狭間隙gを所定量以上の液の流れが通過しようとしたときには狭間隙が閉塞状態になって電解液の流れを阻止する効果を生じさせるように、狭間隙gの隙間を十分に小さく設定しておく。狭間隙gの適正な大きさは、例えば2ないし3mmである。
また仕切壁の側面から一方の幅方向内側面Sc側に突出させて設ける板状の枝状突出壁の位置は、該枝状突出壁の側方に構成される蓄液室の容積を最大にするように選定するのが好ましい。従って、枝状突出壁の長さ及び枝状突出壁を設ける位置は、狭間隙gを所望の大きさとし、かつ該枝状突出壁の側方に構成される蓄液室の容積を最大にするように、仕切壁の傾斜角に応じて計算により決定する。
例えば、図13に示すように、第1の仕切壁Aと、第2の仕切壁Bとが設けられていて、先端が狭間隙gを介して仕切壁Aに対向する枝状突出壁bを、仕切壁Bの側面に設ける場合を考える。この場合、電槽の上面と平行な一平面上で、仕切壁Bと他方の長手方向内側面Sbとの交点をf1、仕切壁Bの先端をf2、点f2と枝状突出壁bの先端とを結ぶ直線が長手方向内側面Sbと交わる点をf3とし、枝状突出壁bの長さをy、長手方向内側面Sbから枝状突出壁部bまでの距離をx、仕切壁Bの長さをu,点f1,f3間の距離をv、仕切壁Bと枝状突出壁bとの交点から長手方向内側面Sb上に下ろした垂線と内側面Sbとの交点と点f1との間の距離をw、仕切壁Bが内側面Sbに対してなす角をθとし、狭間隙gの大きさを一定(2〜3mm)すると、下記の式が成立する。
u・sinθ : v =(u・sinθ−x):y (1)
これより、
y=v{1−x/(u・sinθ)} (2)
蓄液室の容積は図16の斜線部分の面積(蓄液室の断面積)Sと蓄液室の深さとの積で与えられる。蓄液室の断面積Sは、
S=(w・x/2)+x・y (3)
w=x/tanθであるから、(2)式と(3)式とから、
S={(1/2tanθ)−(v/usinθ)}・x + v・x (4)
蓄液室の容積を最大にするには、断面積Sを最大にするようにxを決めればよい。一例として、u=28.2mm、v=23mm、θ=75°として(4)式を図示すると、図14のようになる。これより、x=15mm とすれば、蓄液室の容積を最大にすることができることが分かる。図14のSoは、枝状突出壁bを設けずに仕切壁Bのみにより蓄液室を構成した場合の蓄液室の断面積であり、So=99.4 mm である。図示の例では、枝状突出壁bを設けると、仕切壁Bのみにより蓄液室を構成する場合に比べて、ほぼ2倍の容積の蓄液室を得ることができる。
上記の実施形態では、中蓋部4の長手方向の一端寄りに配置される3個の排気室D1ないしD3を、それぞれの一方の内側面Scを中蓋部の長手方向の一端側に位置させた状態で設け、中蓋部4の長手方向の他端寄りに配置される他の3個の排気室D4ないしD6は、それぞれの一方の内側面Scを中蓋部4の長手方向の他端側に位置させた状態で設けている。このように構成しておくと、中蓋部4の長手方向の中央部に対して3個の排気室が左右対称に配置されるため、中蓋部4の長手方向の両端にそれぞれ配置された集中排気室と各排気室との間をつなぐガス流路の構成を、中蓋部4の長手方向の中央部に対して左右対称な構成とすることができ、各排気室と集中排気室との間をつなぐガス流路内の圧力をバランスさせて、各排気室からのガスの排気を均等に行わせることができる。
上記の実施形態では、上蓋部5に注液孔を設けていないが、上蓋部に注液孔を設けて、該注液孔を栓で閉じる構造としてもよい。
上記の実施形態では、各排気室の一対の幅方向内側面Sc及びSdのうち、Scを一方の幅方向内側面とし、Sdを他方の幅方向内側面としたが、Sd及びScをそれぞれ一方の幅方向内側面及び他方の幅方向内側面としてもよい。同様にSbを一方の長手方向内側面とし、Saを他方の長手方向内側面としてもよい。
上記の実施形態では、環流孔hを複数の孔の集合体により構成しているが、環流孔hは、単一の孔により構成してもよい。
また還流孔hを大きめに構成するか、または還流孔hを構成する孔の数を増やす等して、還流孔hに通気孔としての機能をも持たせることにより、通気孔26aを省略することもできる。
上記の実施形態のように、排気室の個別排気室を集中排気室に接続するために中蓋部と上蓋部との間に設ける流体通路を、中蓋部の幅方向の他端側を中蓋部の長手方向に伸びて端部が集中排気室に接続された第1の長手方向流体通路L1と、中蓋部の幅方向の一端側を長手方向に伸びる第2及び第3の長手方向流体通路L2及びL3と、第1の長手方向流体通路L1と第2の長手方向流体通路L2との間及び第1の長手方向流体通路L1と第3の長手方向流体通路L3との間をそれぞれ接続する第1及び第2の幅方向流体通路W1及びW2とを設けて、各排気室の個別排気口を第2の長手方向流体通路L2または第3の長手方向流体通路L3と第1または第2の幅方向流体通路W1またはW2とを通して第1の長手方向流体通路L1に接続する構造にすると、各排気室の個別排気口から集中排気室までの距離を稼ぐことができるため、各排気室の個別排気口から外部に電解液が漏出した場合に、当該電解液が集中排気に到達するまでの時間を長くすることができる。従って、上記の各実施形態のように構成すると、電槽を倒した際に電解液が外部に漏れるおそれをより少なくすることができるが、上記の実施形態においては、電槽を倒した際に排気室内に漏出する電解液を排気室内に設けた蓄液室に溜めるようにして、排気室から外部に電解液が流出するおそれを少なくするように配慮されているので、排気室の個別排気室を集中排気室に接続するために中蓋部と上蓋部との間に設ける流体通路の構成は上記実施形態で用いたものに限定されない。
本発明においては、電槽の中蓋部と上蓋部との間に形成された各排気室内に、各排気室のいずれかの内側面から他の内側面側に突出して伸びて先端が該他の内側面に隙間を介して対向させられた仕切壁が少なくとも1つ設けられて、該仕切壁により各排気室内が前記隙間を通して相互に接続された複数の排気分室に仕切られている鉛蓄電池に、仕切壁の途中から突出して排気室の底面の傾斜の低い方に伸びる少なくとも1つの枝状突出壁が設けられて、仕切壁と枝状突出壁と排気室の内側面とにより、電槽が転倒した際に環流孔から流出する電解液を溜める蓄液室が各排気室内に少なくとも1つ形成されればよく、各排気室内の構成は上記実施形態に示したものに限定されない。
1 電槽
2 電槽本体
3 蓋
4 中蓋部
400 排気室構成部
5 上蓋部
35 排気孔
D1〜D6 排気室
E1,E2 集中排気室
H1〜H6 電解液注入孔
F1〜F6 電解液還流部
h 還流孔
e1〜e6 個別排気口
P1〜P6 幅方向排気通路
L1 第1の長手方向排気流路
L2 第2の長手方向排気流路
L3 第3の長手方向排気流路
W1 第1の幅方向排気流路
W2 第2の幅方向排気流路
A0,A1,A2 第1の仕切壁
B0,B1,B2 第2の仕切壁
a01,a02 ,a1,a2 第1の枝状突出壁
b2,b21,b22 第2の枝状突出壁
G0〜G5 排気分室

Claims (9)

  1. 全体が直方体状を呈する電槽本体と該電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋部とを有して前記電槽本体の横断面の長辺に沿う方向及び短辺に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした電槽を備えて、前記電槽の長手方向に沿って並ぶ複数のセル室が前記電槽本体の内部に形成され、前記蓋部は前記電槽の長手方向の一端と他端との間を延びていて前記電槽の長手方向に沿う方向及び幅方向に沿う方向をそれぞれ長手方向及び幅方向とした中蓋部と該中蓋部に設けられた排気室構成部の上に接合された上蓋部とからなっていて、前記複数のセル室にそれぞれ対応する複数の排気室が前記中蓋部の排気室構成部と上蓋部との間に形成され、各排気室と対応するセル室との間を隔てる各排気室の底壁部を貫通して還流孔が設けられ、前記電槽の長手方向の少なくとも一端寄りの位置に前記中蓋部と上蓋部との間に位置させて集中排気室が設けられ、各排気室には個別排気口が設けられて該個別排気口が前記中蓋部と上蓋部との間に設けられた排気流路を通して前記集中排気室に接続され、各排気室の底面には前記還流孔に向って徐々に低くなる傾斜がつけられ、各排気室は前記中蓋部の長手方向に相対する一対の内側面と前記中蓋部の幅方向に相対する一対の内側面との4つの内側面を有し、各排気室内には、各排気室のいずれかの内側面から突出して他の内側面側に伸びるように設けられて先端が該他の内側面に隙間を介して対向させられた仕切壁が少なくとも1つ設けられ、前記仕切壁は前記還流孔側に傾斜した状態で設けられて該仕切壁により前記排気室内が前記隙間を通して相互に接続された複数の排気分室に仕切られている鉛蓄電池において、
    前記仕切壁の途中から突出して前記排気室の底面の傾斜の低い方に伸びる少なくとも1つの枝状突出壁が設けられ、
    前記仕切壁と前記枝状突出壁と前記排気室の内側面とにより、前記電槽が転倒した際に前記環流孔から流出する電解液を溜める蓄液室が各排気室内に少なくとも1つ形成されていること、
    を特徴とする鉛蓄電池。
  2. 前記仕切壁の途中から突出した枝状突出壁の先端は、他の仕切壁の側面または排気室の内側面に狭間隙を介して対向させられていることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記枝状突出壁の先端と前記他の仕切壁の側面または排気室の内側面との間の距離は、前記還流孔に還流する液を前記狭間隙を通して流すために必要最小限の大きさに設定されていることを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記枝状突出壁の側方に形成される前記蓄液室の容積を最大にするように前記枝状突出壁の位置が設定されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の鉛蓄電池。
  5. 各排気分室の出入り口は、出口が入口に対して逆の位置に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の鉛蓄電池。
  6. 前記仕切壁は、各排気室の4つの内側面の内、前記中蓋部の長手方向に相対する一対の内側面のそれぞれに少なくとも1つずつ設けられ、
    各排気室内に設けられた各仕切壁は、前記中蓋部の長手方向に対して前記環流孔側に傾斜した状態で設けられ、
    各枝状突出壁は前記中蓋部の幅方向に伸びるように設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の鉛蓄電池。
  7. 各排気室内には前記蓄液室が複数形成され、
    前記複数の蓄液室は、前記電槽が転倒して前記電槽の幅方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、前記電槽が転倒して前記電槽の幅方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、前記電槽が転倒して前記電槽の長手方向の一端が他端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室と、前記電槽が転倒して前記電槽の長手方向の他端が一端よりも下方に位置した状態になったときに漏出した電解液を溜める蓄液室とを含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の鉛蓄電池。
  8. 前記環流孔は単一の孔からなっている請求項1ないし7のいずれか一つに記載の鉛蓄電池。
  9. 前記環流孔は複数の孔の集合体からなっている請求項1ないし7のいずれか一つに記載の鉛蓄電池。
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