JP5520799B2 - オービタルサンダ - Google Patents
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Description
また、このオービタルサンダにおいては、偏心軸の下端に、偏心側と反対側に突出するバランサが設けられている。このバランサは、ベースのオービタル運動と同時に回転して遠心力を発生させることで、本体の振動を低減するものである。
ここで「2つの軸受の間」とは、各軸受の中心間を言う。また「回転軸」とは、ギヤによる減速がある製品の場合は最終軸の回転軸となるスピンドルを、ギヤによる減速がない(いわゆる「モータ直結」)製品の場合はモータ軸を言う。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、バランサを下側の軸受の上方に設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、バランサの外側部分を下向きに折曲形成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、バランサを上下2つの軸受の間で偏心軸にキー結合すると共に、キーの上下端と上下2つの軸受との間にクリアランスを設定したことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成において、キーを、偏心軸の軸方向から見て偏心方向の直線上に位置するように配置したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、偏心軸の下端に、下側の軸受を保持するリテーナをネジ止めすると共に、ネジを回転軸の回転中心に設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、下側の軸受をベースの下端近くに位置させることができる。よって、上下2つの軸受間の距離を確保して偏心軸の好適な両持ち支持が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、バランサの重心位置をベースの重心位置に合わせることができ、より安定したオービタル運動が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、キーの組み付け時に軸受と干渉して軸受を傾かせることがなく、バランスの悪化が生じない。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、キーによるバランスの悪化を防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、リテーナによるバランスの悪化を防止することができる。
図1は、オービタルサンダの一例を示す縦断面図で、オービタルサンダ1は、モータ3を下向きに収容する本体2の下方に、平面視矩形状のベース5を備えてなる。本体2を形成するハウジング6の下部には、モータ3の出力軸4と平行に回転軸としてのスピンドル7がボールベアリング8に軸支されて下方へ突出して、スピンドル7の上端に設けたギヤ9が、出力軸4のピニオンと噛合している。10はハウジング6の側面に突設されてスイッチ11及びトリガー12を備えたハンドル、13は粉塵の排出ノズルである。
一方、ハウジング6の下端開口とベアリングリテーナ16を含むベース5の上面との間は、蛇腹筒状のラバースリーブ22が架設されて、ラバースリーブ22によってベース5の偏心軸7A回りでの回転を規制している。
まず内側部材24は、比重が比較的小さいアルミニウム(比重2.7)製で、偏心軸7Aに外装されてキー26によって偏心軸7Aと一体に結合される筒部27と、その筒部27から互いに異なる半径方向へ突設される一対のアーム28,28とを備えている。ここでは両アーム28,28間の角度は略90°となっている。
また、外側部材25におけるアーム28,28の間は、両端よりも上方に突出する肉厚部31となっている。この外側部材25は、バランサ23の偏心軸7Aへの組み付け状態で、偏心軸7Aの偏心側と反対側に突出してベアリングリテーナ16の内側に位置するものとなる。
また、下側のボールベアリング14の上方にバランサ23が位置することで、ボールベアリング14をベース5の下端近くに位置させることが可能となっている。
特にここでは、下側のボールベアリング14の上方にバランサ23を設けているので、ボールベアリング14をベース5の下端近くに位置させることができる。よって、ボールベアリング14,15の間の距離を確保して偏心軸7Aの好適な両持ち支持が可能となる。
また、バランサ23の外側部分を下向きに折曲形成しているので、バランサ23の重心位置をベース5の重心位置Pに合わせることができ、より安定したオービタル運動が可能となる。
加えて、キー26を偏心軸7Aの軸方向から見て偏心方向の直線上に位置させたり、リテーナ18を取り付けるネジ17を出力軸4の回転中心に設けたりしているので、キー26やリテーナ18によるバランスの悪化を防止できるようになっている。
また、バランサの形態も、上述のように内側部材と外側部材との2部材を組み合わせる他、これより多い数の部材を組み合わせたり、逆に複数の部材に分割しない一体型のものであったりしても差し支えない。さらに、キー結合やリテーナの採用は任意で、これ以外の構造を採用してバランサや軸受を支持させてもよい。
Claims (6)
- モータを備えた本体に、前記モータの駆動により回転する回転軸と、その回転軸の回転中心からの偏心位置にあって前記回転軸の回転に伴って円軌跡運動する偏心軸とを設けて、前記本体から下向きに突出させた前記偏心軸に、上下2つの軸受を介してベースを連結すると共に、偏心側と反対側へ突出するバランサを設けたオービタルサンダであって、
前記ベースの重心位置を前記上下2つの軸受の間に設定したことを特徴とするオービタルサンダ。 - 前記バランサを下側の前記軸受の上方に設けたことを特徴とする請求項1に記載のオービタルサンダ。
- 前記バランサの外側部分を下向きに折曲形成したことを特徴とする請求項2に記載のオービタルサンダ。
- 前記バランサを前記上下2つの軸受の間で前記偏心軸にキー結合すると共に、前記キーの上下端と前記上下2つの軸受との間にクリアランスを設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のオービタルサンダ。
- 前記キーを、前記偏心軸の軸方向から見て偏心方向の直線上に位置するように配置したことを特徴とする請求項4に記載のオービタルサンダ。
- 前記偏心軸の下端に、下側の前記軸受を保持するリテーナをネジ止めすると共に、前記ネジを前記回転軸の回転中心に設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のオービタルサンダ。
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