JP2014201196A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動パワーステアリング装置において、より簡易にベルトのテンションを適正範囲に設定維持することにある。
【解決手段】コイルばね35の弾性力により、仕切部24及び押圧部26間、ひいては、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離、さらにはベルト33のテンションが定まることになる。よって、例えば、ボルトの緩みやベルト33の延びが生じても、コイルばね35の弾性力によって、ベルト33のテンションが適正範囲に保たれる。また、両ハウジング21,25を組み付けるだけで、コイルばね35の弾性力を通じてベルト33のテンションが発生するため、ベルト33のテンションの初期値への設定が容易となる。
【選択図】図2
【解決手段】コイルばね35の弾性力により、仕切部24及び押圧部26間、ひいては、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離、さらにはベルト33のテンションが定まることになる。よって、例えば、ボルトの緩みやベルト33の延びが生じても、コイルばね35の弾性力によって、ベルト33のテンションが適正範囲に保たれる。また、両ハウジング21,25を組み付けるだけで、コイルばね35の弾性力を通じてベルト33のテンションが発生するため、ベルト33のテンションの初期値への設定が容易となる。
【選択図】図2
Description
この発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
従来、ラックアシスト式電動パワーステアリング装置では、電動モータの回転をプーリ・ベルト機構を介して変速してラック軸を包囲するボールねじ機構を回転させる。このボールねじ機構の回転によりラック軸を軸方向に移動させている。
このプーリ・ベルト機構は、駆動プーリと、従動プーリと、ベルトとを備える。ベルトは、両プーリ間に掛け渡されている。これにより、電動モータの駆動により駆動プーリが回転するとその回転トルクが従動プーリに伝達される。
この構成では、電動モータとラック軸との間の動力伝達経路にベルトが介在することになるので、ラック軸からの衝撃荷重や振動が電動モータに伝達されにくいという利点がある。しかしながら、ベルトに弛みが生じると、回転トルクの伝達率が悪化するため、ひいてはステアリングの回動操作が重たくなる。そこで、例えば、駆動プーリを覆うハウジングと、従動プーリを覆うハウジングとの間にスペーサーを設けることで、両プーリ間の距離、ひいてはベルトのテンションを調整する構成が公知である(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の構成では、ベルトのテンション調整後に、ベルトの延び等によって、ベルトのテンションが低下するおそれがある。また、ハウジングの構成によっては、ハウジング同士を締結するボルトの緩みによってベルトのテンションが低下するおそれもある。さらに、上記特許文献1の構成では、電動パワーステアリング装置の組み立て時のベルトのテンションの調整作業が面倒であった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より簡易にベルトのテンションを適正範囲に設定維持できる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する電動パワーステアリング装置は、自身のモータシャフトを回転させるモータと、前記モータシャフトと一体回転する駆動プーリ、従動プーリ及び前記駆動プーリから前記従動プーリへ回転運動を伝達するベルトからなる変速機構と、前記モータを収納するモータハウジングと、前記変速機構を収納するギヤハウジングと、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングは、前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成され、前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングにそれぞれ形成され、互いに前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に対面する作用部と、前記両作用部に対して、それらを離間させる方向に弾性力を加える弾性部材と、備えている。
上記課題を解決する電動パワーステアリング装置は、自身のモータシャフトを回転させるモータと、前記モータシャフトと一体回転する駆動プーリ、従動プーリ及び前記駆動プーリから前記従動プーリへ回転運動を伝達するベルトからなる変速機構と、前記モータを収納するモータハウジングと、前記変速機構を収納するギヤハウジングと、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングは、前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成され、前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングにそれぞれ形成され、互いに前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に対面する作用部と、前記両作用部に対して、それらを離間させる方向に弾性力を加える弾性部材と、備えている。
この構成によれば、弾性部材の弾性力により、両作用部間、ひいては、従動プーリ及び駆動プーリ間の距離、さらには当該距離に応じてベルトのテンションが定まることになる。よって、例えば、ボルトの緩みやベルトの延びが生じても、弾性部材の弾性力によって、ベルトのテンションが適正範囲に保たれる。また、両ハウジングを組み付けるだけで、弾性部材の弾性力を通じてベルトにテンションが発生するため、ベルトのテンションの初期値への設定が容易となる。よって、より簡易にベルトのテンションを適正範囲に設定維持することができる。
上記電動パワーステアリング装置について、前記ギヤハウジングの作用部における、前記モータハウジングの作用部に対面する部位には収納穴が形成され、前記収納穴には、前記弾性部材の先端が突出した状態で、前記弾性部材が収納され、前記モータシャフトの延出方向から前記モータハウジングが前記ギヤハウジングに組みつけられる際に、前記弾性部材の先端に接触する前記モータハウジングの作用部における部分には、前記弾性部材を前記収納穴内に圧縮していく傾斜面が形成されることが好ましい。
この構成によれば、ギヤハウジングにモータハウジングを組みつける際に、モータハウジングの作用部に形成される傾斜面を通じて、弾性部材が収納穴内に圧縮されていく。よって、スムーズにギヤハウジングにモータハウジングを組みつけることができる。
上記電動パワーステアリング装置について、前記両作用部及び前記弾性部材は、前記ベルトが囲む領域内であって、かつ前記両プーリ間に設置されることが好ましい。
この構成によれば、従来、利用されていなかったスペースに両作用部及び弾性部材を配置することで、電動パワーステアリング装置をコンパクトに構成することができる。
この構成によれば、従来、利用されていなかったスペースに両作用部及び弾性部材を配置することで、電動パワーステアリング装置をコンパクトに構成することができる。
上記電動パワーステアリング装置について、前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングは互いに締結された状態で、前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成されることが好ましい。
この構成によれば、モータハウジング及びギヤハウジングは互いに締結された状態で、従動プーリ及び駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成される。よって、モータハウジング及びギヤハウジング間の締結状態が緩まない状態であっても、ベルトのテンションが低下した場合には、弾性部材の弾性力によって、両プーリ間の距離が遠くなることで、ベルトのテンションが適正範囲に保たれる。
本発明によれば、電動パワーステアリング装置において、より簡易にベルトのテンションを適正範囲に設定維持することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図3に沿って説明する。ラックパラレルタイプとは、操舵補助用のモータの軸線がラック軸に対して平行をなすタイプをいう。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置10は、図示しない車体に固定されるハウジング20を有している。ハウジング20には、ラック軸13が挿通されている。ラック軸13の両端にはそれぞれ図示しないボールジョイントを介して図示しない車輪が連結される。ラック軸13は、ステアリング操作に伴い回転するピニオンによって、自身の軸線方向に沿って直線運動を行う。ラック軸13が自身の軸方向へ移動することによって車輪の向きが変えられる。
ハウジング20は、ギヤハウジング21と、モータハウジング25とを有する。
図2に示すように、モータハウジング25内には、モータ本体30が収納されている。モータ本体30から円柱状のモータシャフト31が延出している。このモータシャフト31は、モータハウジング25の外側であって、ラック軸13の軸方向と平行に延出する。モータシャフト31は、円板状の駆動プーリ41の中心に圧入される。
図2に示すように、モータハウジング25内には、モータ本体30が収納されている。モータ本体30から円柱状のモータシャフト31が延出している。このモータシャフト31は、モータハウジング25の外側であって、ラック軸13の軸方向と平行に延出する。モータシャフト31は、円板状の駆動プーリ41の中心に圧入される。
ギヤハウジング21は、ハウジング本体部22及びハウジング連結部23から構成されている。
さらに、ハウジング本体部22は略円筒状に形成されるとともに、その内部には、ラック軸13の一部、ボールねじナット34及び従動プーリ42が収納される。
さらに、ハウジング本体部22は略円筒状に形成されるとともに、その内部には、ラック軸13の一部、ボールねじナット34及び従動プーリ42が収納される。
詳しくは、ハウジング本体部22は、ラック軸13の延出方向の途中で2つのハウジング片22L,22Rに分割されている。2つのハウジング片22L,22Rはボルト等の締結部材(図示略)を通じて嵌合された状態で固定されている。
ハウジング本体部22には、ラック軸13が挿通されている。そのラック軸13の外周には、ボールねじナット34がボール(図示略)を介して螺合されている。従動プーリ42は、ボールねじナット34と一体回転可能に、ボールねじナット34に嵌合されている。
ハウジング本体部22の内周面及びボールねじナット34の外周面間には軸受27が設置されている。この軸受27によりボールねじナット34がハウジング本体部22に対して軸回転可能となる。
また、ハウジング連結部23は、ハウジング本体部22の上部に位置するとともに、図中の左側に開口した凹状に形成されている。そして、ハウジング連結部23の内部には駆動プーリ41が収納されている。
ハウジング連結部23及びハウジング本体部22間には板状の仕切部24が形成されている。この仕切部24はギヤハウジング21に一体形成されるものである。仕切部24の上面(ハウジング連結部23の内部を形成する面)には、円柱状の収納穴24aが形成されている。この収納穴24aには、弾性部材としてコイルばね35が設置されている。このコイルばね35は、外力が加わっていない状態で、自身の上部が収納穴24aから露出する大きさに形成されている。
図2に示すように、モータハウジング25は、ギヤハウジング21のハウジング連結部23に図中の左側からラック軸13の軸方向に沿って嵌合可能に構成されている。
また、ギヤハウジング21及びモータハウジング25のそれぞれの上部には上方に延出する板状の被締結部21a,25aが形成されている。ギヤハウジング21及びモータハウジング25が嵌合した状態で両被締結部21a,25aが面接触する。
また、ギヤハウジング21及びモータハウジング25のそれぞれの上部には上方に延出する板状の被締結部21a,25aが形成されている。ギヤハウジング21及びモータハウジング25が嵌合した状態で両被締結部21a,25aが面接触する。
両被締結部21a,25aには、その厚さ方向に貫通孔21b,25bが形成されている。ギヤハウジング21の貫通孔21bは、ボルト19aの軸径に対応して形成されている。一方、モータハウジング25の貫通孔25bは、ボルト19aの軸径より図中の上下方向(ラック軸方向に直交する方向)に長く形成されている。ボルト19aの軸が両貫通孔21b,25bに挿通された状態で、ボルト19aの軸端部側からナット19bが螺合されている。これにより、ギヤハウジング21及びモータハウジング25が左右方向から締結される。
ここで、この締結された状態であっても、ボルト19a(正確にはその軸)が貫通孔25b内を相対移動することで、ギヤハウジング21及びモータハウジング25間の上下方向の相対移動が可能となる。また、ギヤハウジング21及びモータハウジング25間の上下方向の相対移動を可能とするべく、ギヤハウジング21及びモータハウジング25が上下方向に面接する箇所には隙間L1,L2が形成されている。
モータハウジング25には、モータシャフト31と同方向に沿って、その下側において延出する押圧部26が形成されている。モータハウジング25がギヤハウジング21に嵌合された状態において、上側から順に駆動プーリ41、押圧部26及び仕切部24が順に配置された状態となる。このとき、押圧部26及び仕切部24は、図中の上下方向(両プーリ41,42の配列方向)の隙間を有し対面している。
押圧部26における先端側の下面には傾斜面26aが形成されている。この傾斜面26aは、先端側に向かうにつれてモータシャフト31側(上側)に向かう態様で傾斜している。押圧部26は、仕切部24の収納穴24aを上側から覆うように位置する。よって、コイルばね35は押圧部26によって圧縮されている。このときコイルばね35は、仕切部24及び押圧部26に対して、それらを離間させる方向に自身の弾性力を加える。
図3に示すように、駆動プーリ41及び従動プーリ42間には円環状のベルト33が掛け渡されている。そして、ベルト33が囲む領域内であって、かつ従動プーリ42及び駆動プーリ41間には押圧部26、コイルばね35及び仕切部24が位置する。両プーリ41,42及びベルト33が変速機構の一例である。
つぎに、電動パワーステアリング装置10の作用について説明する。
モータ本体30が駆動すると、モータシャフト31が駆動プーリ41と一体で回転する。この駆動プーリ41の回転は、ベルト33を通じて従動プーリ42に伝達される。従動プーリ42は、ボールねじナット34と一体で回転する。このボールねじナット34の回転によりラック軸13が軸方向に移動する。
モータ本体30が駆動すると、モータシャフト31が駆動プーリ41と一体で回転する。この駆動プーリ41の回転は、ベルト33を通じて従動プーリ42に伝達される。従動プーリ42は、ボールねじナット34と一体で回転する。このボールねじナット34の回転によりラック軸13が軸方向に移動する。
つぎに、ハウジング20を組み立てる際の作用について説明する。
モータシャフト31には予め駆動プーリ41を圧入する。これにより、モータシャフト31が駆動プーリ41と一体となる。そして、ギヤハウジング21内にベルト33を配置する。このベルト33は、工具(図示略)によって駆動プーリ41が挿入可能な状態に保持される。その状態で、モータハウジング25をギヤハウジング21に挿入していく。これにより、ベルト33の内上部に駆動プーリ41が進入していく。
モータシャフト31には予め駆動プーリ41を圧入する。これにより、モータシャフト31が駆動プーリ41と一体となる。そして、ギヤハウジング21内にベルト33を配置する。このベルト33は、工具(図示略)によって駆動プーリ41が挿入可能な状態に保持される。その状態で、モータハウジング25をギヤハウジング21に挿入していく。これにより、ベルト33の内上部に駆動プーリ41が進入していく。
このとき、図4に拡大して示すように、押圧部26が仕切部24の上面に対して右側に移動していく。そして、押圧部26の傾斜面26aがコイルばね35の左端部に当接する。さらに、押圧部26が右側に移動すると、コイルばね35が傾斜面26aに沿って相対移動することで、コイルばね35が収納穴24a内に圧縮されていく。
このとき、コイルばね35の弾性力が仕切部24及び押圧部26間を離間させる方向に作用する。このため、コイルばね35の弾性力によって、両ハウジング21,25間の隙間L1,L2、ひいては両プーリ41,42間の距離が決まる。この両プーリ41,42間の距離に応じてベルト33のテンションが決まる。つまり、このときのベルト33のテンションを考慮して、コイルばね35のばね定数を設定する。よって、ユーザがベルト33のテンションを初期値に設定する際に、コイルばね35の弾性力を通じて自動でベルト33のテンションを一定値まで上げることができる。このため、ベルト33のテンションを初期値とするために、モータ本体30を内包する重いモータハウジング25を持ち上げる力が軽減される。
電動パワーステアリング装置10が長期間に亘って動作すると、例えばモータ本体30の振動等によって、ボルト19a及びナット19bの緩みが生じる場合がある。この場合、両ハウジング21,25間の相対移動により、両プーリ41,42間の距離が小さくなって、ベルト33のテンションが大きく低下するおそれがある。この場合でも、コイルばね35が押圧部26及び仕切部24に対して、それらを離間させる方向に弾性力を加えるため、上記ハウジング21,25間の相対移動を抑制し、ベルト33のテンションをある程度維持することができる。
また、経年変化等によってベルト33が延びた場合にも、コイルばね35が押圧部26及び仕切部24、ひいては両プーリ41,42を離間させることで、ベルト33のテンションをある程度維持することができる。
本実施形態では、仕切部24及び押圧部26が作用部に相当する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)コイルばね35の弾性力により、仕切部24及び押圧部26間、ひいては、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離が決まる。ここで、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離が遠いほど、ベルト33のテンションが高くなる。従って、コイルばね35の弾性力によりベルト33のテンションが定まることになる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)コイルばね35の弾性力により、仕切部24及び押圧部26間、ひいては、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離が決まる。ここで、従動プーリ42及び駆動プーリ41間の距離が遠いほど、ベルト33のテンションが高くなる。従って、コイルばね35の弾性力によりベルト33のテンションが定まることになる。
よって、例えば、ボルトの緩みやベルト33の延びが生じても、コイルばね35の弾性力によって、ベルト33のテンションが適正範囲に保たれる。
また、両ハウジング21,25を組み付けるだけで、コイルばね35の弾性力を通じてベルト33にテンションが発生するため、ベルト33のテンションの初期値への設定が容易となる。よって、より簡易にベルト33のテンションを適正範囲に設定維持することができる。
また、両ハウジング21,25を組み付けるだけで、コイルばね35の弾性力を通じてベルト33にテンションが発生するため、ベルト33のテンションの初期値への設定が容易となる。よって、より簡易にベルト33のテンションを適正範囲に設定維持することができる。
(2)ギヤハウジング21にモータハウジング25を組みつける際に、押圧部26に形成される傾斜面26aを通じて、コイルばね35が収納穴24a内に圧縮されていく。よって、スムーズにギヤハウジング21にモータハウジング25を組みつけることができる。
(3)従来、利用されていなかったスペースである、ベルト33が囲む領域内であってかつ従動プーリ42及び駆動プーリ41間に、仕切部24、押圧部26及びコイルばね35を配置することで、電動パワーステアリング装置10をコンパクトに構成することができる。
(4)モータハウジング25及びギヤハウジング21は、ボルト19a及びナット19bによって図2の左右方向から締結された状態で、従動プーリ42及び駆動プーリ41が配列される方向に相対移動可能に構成される。よって、モータハウジング25及びギヤハウジング21間の締結状態が緩まない状態であっても、ベルト33のテンションが低下した場合には、コイルばね35の弾性力によって、両プーリ41,42間が離間することで、ベルト33のテンションが適正範囲に保たれる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、仕切部24には、収納穴24aが形成されていたが、この収納穴24aを省略してもよい。この場合、例えば、仕切部24の上面に円柱状の芯部を形成し、その芯部の外側にコイルばね35を設置する。また、仕切部24の上面にコイルばね35の下面を接着剤等で接着してもよい。
・上記実施形態においては、仕切部24には、収納穴24aが形成されていたが、この収納穴24aを省略してもよい。この場合、例えば、仕切部24の上面に円柱状の芯部を形成し、その芯部の外側にコイルばね35を設置する。また、仕切部24の上面にコイルばね35の下面を接着剤等で接着してもよい。
・上記実施形態においては、仕切部24に収納穴24aが形成されていたが、押圧部26に収納穴を形成してもよい。この場合、この収納穴の内頂面にコイルばね35の上端が接着剤等で接着される。そして、仕切部24におけるコイルばね35と接触する角部に、上記傾斜面26aと同様に機能する傾斜面を形成してもよい。
・上記実施形態における押圧部26の傾斜面26aを省略してもよい。この場合、コイルばね35の上面を傾斜させてもよい。
・上記実施形態においては、図2に示すように、貫通孔25bは上下方向に長く形成されていたが、ボルト19aの軸径に対応した形状であってもよい。この場合、ナット19bを省略して、貫通孔25bの内周面にねじが形成されてもよい。これにより、ボルト19aの緩みに伴うベルト33のテンションの低下を抑制することができる。
・上記実施形態においては、図2に示すように、貫通孔25bは上下方向に長く形成されていたが、ボルト19aの軸径に対応した形状であってもよい。この場合、ナット19bを省略して、貫通孔25bの内周面にねじが形成されてもよい。これにより、ボルト19aの緩みに伴うベルト33のテンションの低下を抑制することができる。
・上記実施形態においては、弾性部材としてコイルばね35が利用されていたが、弾性部材であればこれに限らず、例えばOリング等であってもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)前記弾性部材はコイルばねであることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
(ロ)前記傾斜面は、前記モータハウジングの作用部の先端に向かうにつれて、当該作用部の肉厚が薄くなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
(ロ)前記傾斜面は、前記モータハウジングの作用部の先端に向かうにつれて、当該作用部の肉厚が薄くなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
10…電動パワーステアリング装置、13…ラック軸、19a…ボルト、19b…ナット、20…ハウジング、21…ギヤハウジング、21…ハウジング、21a…被締結部、21b…貫通孔、22…ハウジング本体部、23…ハウジング連結部、24…仕切部、24a…収納穴、25…モータハウジング、25a…被締結部、25b…貫通孔、26…押圧部(作用部)、26a…傾斜面、30…モータ本体、31…モータシャフト、33…ベルト、34…ボールねじナット、35…コイルばね(弾性部材)、41…駆動プーリ、42…従動プーリ。
Claims (4)
- 自身のモータシャフトを回転させるモータと、
前記モータシャフトと一体回転する駆動プーリ、従動プーリ及び前記駆動プーリから前記従動プーリへ回転運動を伝達するベルトからなる変速機構と、
前記モータを収納するモータハウジングと、
前記変速機構を収納するギヤハウジングと、を備えた電動パワーステアリング装置において、
前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングは、前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成され、
前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングにそれぞれ形成され、互いに前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に対面する作用部と、
前記両作用部に対して、それらを離間させる方向に弾性力を加える弾性部材と、備えた
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ギヤハウジングの作用部における、前記モータハウジングの作用部に対面する部位には収納穴が形成され、前記収納穴には、前記弾性部材の先端が突出した状態で、前記弾性部材が収納され、
前記モータシャフトの延出方向から前記モータハウジングが前記ギヤハウジングに組みつけられる際に、前記弾性部材の先端に接触する前記モータハウジングの作用部における部分には、前記弾性部材を前記収納穴内に圧縮していく傾斜面が形成される
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記両作用部及び前記弾性部材は、前記ベルトが囲む領域内であって、かつ前記両プーリ間に設置される
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記モータハウジング及び前記ギヤハウジングは互いに締結された状態で、前記従動プーリ及び前記駆動プーリが配列される方向に相対移動可能に構成される
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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2013
- 2013-04-04 JP JP2013078761A patent/JP2014201196A/ja active Pending
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