JP5520441B2 - バイオマスガス化システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばバイオマス原料を熱分解することによって発生する熱分解ガスを燃料ガスとして利用するバイオマスガス化システムに関する。
近年、木材チップ等のバイオマス原料(被熱分解物)を加熱してガス化し、生成されたガスを燃料ガスとして用いて発電を行うバイオマスガス化発電システムが実用化されるようになってきた(例えば、特許文献1)。このようなバイオマスガス化発電システムでは、ガス化炉(ガス化手段)において、原料のバイオマスを低酸素下で加熱して熱分解すると、主に一酸化炭素、水素及び炭化水素よりなる熱分解ガスが発生する。そして、この熱分解ガスを燃料ガスとしてガスエンジン発電、ガスタービン発電、デュアルフューエルエンジン発電あるいは燃料電池等の種々の発電用設備等に供給して利用している。なお、この場合のガス供給にあたっては、ガス化炉で発生した熱分解ガスをガス冷却器(冷却手段)で冷却し、この冷却後の熱分解ガスを燃料ガスとしてガスエンジン(発電装置)へ配管を介して供給している。
特開2006−87221号公報
ところで、特許文献1のようなバイオマスガス化発電システムでは、ガス冷却器からガスエンジンへ至るまでの配管が長い場合、特に冬場において配管内を流れる熱分解ガスが過度に自然冷却される。このため、配管内を流れる熱分解ガス中のタールが析出して配管の内面に付着してしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、熱分解ガスの流路を形成する配管内において、熱分解ガス中のタールが析出することを抑制することが可能なバイオマスガス化システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、バイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化手段と、該ガス化手段から配管を介して供給された熱分解ガスを冷却する冷却手段と、該冷却手段から配管を介して供給された熱分解ガスを燃料ガスとして発電する発電装置とを備えたバイオマスガス化システムであって、前記冷却手段から前記発電装置に前記熱分解ガスを供給する配管は、該配管における前記発電装置側に設けられる他の部位よりも流路抵抗が小さい流路抵抗急変部を複数有する経路と該配管における前記冷却手段側に設けられる前記流路抵抗急変部を有さない経路とで構成され、前記冷却手段から前記発電装置に前記熱分解ガスを供給するための配管の途中には、該配管内を流れる前記熱分解ガス中に含まれたタールが析出することを抑制するために前記配管を加熱する加熱手段が設けられており、前記配管の前記発電装置側において前記流路抵抗急変部を有する経路の直前を選択してそれぞれ前記加熱手段が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、加熱手段により配管を加熱することで、配管内を流れる熱分解ガス中に含まれたタールの析出が抑制される。このため、配管の内面へのタールの付着が抑制されるので、配管内がタールによって詰まることを抑制することが可能となる。
配管において、流路抵抗急変部は他の部分よりも流路断面積が大きいため、流路抵抗急変部では熱分解ガスの圧力が急激に小さくなる、すなわち流路抵抗急変部では熱分解ガスが急激に断熱膨張する。この結果、流路抵抗急変部では熱分解ガスの温度が低下するため、該熱分解ガス中に含まれたタールが析出し易くなる。この点、この構成によれば、配管の発電装置側において各流路抵抗急変部を有する経路の直前がそれぞれ加熱手段により加熱されることで、その熱が速やかに流路抵抗急変部に伝わるようになるため、流路抵抗急変部に加熱手段を設けることなく該流路抵抗急変部を確実に加熱することが可能となる。したがって、流路抵抗急変部でのタールの析出を効果的に抑制することが可能となる。なお、この構成によれば、特に流路抵抗急変部の形状が複雑で該流路抵抗急変部に直接加熱手段を設けることが困難である場合でも、配管における流路抵抗急変部を有する経路の直前にそれぞれ設けた加熱手段により間接的に流路抵抗急変部を加熱することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記流路抵抗急変部は、前記熱分解ガス中の粉塵を除去するガスフィルタ、前記配管を遮断する遮断弁、前記配管内を流れる熱分解ガスの圧力を一定にするガバナ、前記配管内を流れる熱分解ガスの流量を調節するスロットルバルブ、及び前記熱分解ガスを空気と混合するベンチュリーミキサであることを要旨とする。
この構成によれば、特に熱分解ガスが断熱膨張することにより該熱分解ガスの温度が低下してタールが析出し易いガスフィルタ、遮断弁、ガバナ、スロットルバルブ、及びベンチュリーミキサがそれぞれ加熱手段によって加熱されるので、熱分解ガス中に含まれたタールの析出をより一層効果的に抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記加熱手段は、電気ヒータであることを要旨とする。
この構成によれば、簡単な構成で確実に配管を加熱することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記加熱手段は、前記配管とともに断熱材によって覆われていることを要旨とする。
この構成によれば、加熱手段による配管の加熱効率及び加熱された配管の保温効率を向上することが可能となる。
本発明によれば、熱分解ガスの流路を形成する配管内において、熱分解ガス中のタールが析出することを抑制することが可能なバイオマスガス化システムを提供することができる。
以下、本発明をバイオマスガス化発電システムに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、バイオマスガス化システムとしてのバイオマスガス化発電システム11は、おが屑等の木質のバイオマス原料を投入するための投入ホッパ12と、投入されたバイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化炉13と、発生した熱分解ガスを一時滞留させて熱分解ガス中に含まれるタール等を分解除去する滞留槽14とを備えている。そして、本実施形態ではガス化炉13と滞留槽14とによりガス化手段が構成されている。
滞留槽14の下流側には熱分解ガスの冷却を行う冷却手段としての冷却装置15が設けられ、該冷却装置15の下流側には熱分解ガスの除塵を行うためのバグフィルタ19が設けられている。
冷却装置15は、熱分解ガス中の煤などの粉塵を幾分除去しながら該熱分解ガスを冷却する水冷式サイクロン16と、熱分解ガスを冷却する一次冷却器17及び二次冷却器18とを備えている。ガス化炉13で発生した熱分解ガスは約800〜900℃の高温で、例えば水冷式サイクロン16で約600℃、一次冷却器17で約400〜500℃、二次冷却器18で約50〜80℃程度に順次冷却される。水冷式サイクロン16、一次冷却器17及び二次冷却器18で使用される冷却水は、クーリングタワー20で気化熱を奪うことでその水温を下げてポンプ21により各部を通る経路で循環される。
バグフィルタ19は冷却装置15によって冷却された後の熱分解ガスの最終的な除塵を行って燃料ガスとするようになっており、バグフィルタ19の下流側には送風機22が設けられている。したがって、送風機22が下流側へ送風することで、送風機22の上流側にはガスを下流側へ引き込もうとする負圧が発生するようになっている。すなわち、送風機22は、下流側へ送風することで、熱分解ガス(燃料ガス)を上流側から下流側に向かって吸引するようになっている。
そして、送風機22は、バグフィルタ19で除塵された燃料ガスを該送風機22の吸引力で引き込んで発電装置23側へ送り込むとともに、例えば発電装置23の運転停止時などには燃料ガスをフレアスタック24へ送り込むようになっている。フレアスタック24へ送り込まれた燃料ガスは、燃焼されてから排気される。もちろん、発電装置23で使用されない余分な燃料ガスをガスタンクに一時貯留する構成も採用できる。
発電装置23は、燃料ガスの燃焼で運転駆動されるエンジン25と、該エンジン25の回転出力を利用して発電する発電機26とを備えている。このバイオマスガス化発電システム11からは、発電機26で発電された電気が得られるとともに、エンジン25の排気ガスの廃熱を利用した温水や水蒸気等が得られる。なお、本実施形態における発電装置23は、デュアルフューエルエンジン発電方式を採用している。
図1に示すように、送風機22から発電装置23まで燃料ガスを搬送するための配管27は比較的長く(本実施形態では150m程度)なっている。そして、この配管27におけるエンジン25よりも少し(本実施形態では10m程度)上流側の位置には、送風機22から送られる燃料ガス中に含まれる水分を凝縮除去するためのドレンポット28が設けられている。
配管27におけるドレンポット28の下流側には発電装置23などの各種機器のメンテナンス等を行う場合に閉弁して下流側への燃料ガスの供給を絶つことが可能なボールバルブ29が設けられており、バイオマスガス化発電システム11の稼働時には開弁されている。また、配管27において、ボールバルブ29の下流側には燃料ガス中の粉塵(ゴミなどの不純物)を除去するためのガスフィルタ30が設けられ、該ガスフィルタ30の下流側には緊急時等に閉弁して下流側への燃料ガスの供給を絶つ電磁弁よりなる遮断弁31が設けられている。この遮断弁31は、バイオマスガス化発電システム11が異常なく稼働している場合には開弁されている。
また、配管27において、遮断弁31の下流側には配管27内を流れる燃料ガスの圧力を一定にするガバナ32が設けられ、該ガバナ32の下流側には配管27内を流れる燃料ガスの流量を調節するスロットルバルブ33が設けられている。配管27におけるスロットルバルブ33の下流側には、該スロットルバルブ33側から流入する燃料ガスとエアフィルタ34を介して流入する空気(大気)とを混合してエンジン25に供給するベンチュリーミキサ35が設けられている。
なお、本実施形態では、ガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35は、配管27における他の一般部位よりも流路抵抗が小さい流路抵抗急変部を構成している。そして、配管27において、流路抵抗急変部は他の一般部位よりも流路断面積が大きくなっているため、流路抵抗急変部では燃料ガスの圧力が急激に低下する、すなわち流路抵抗急変部では熱分解ガスが急激に断熱膨張する。この結果、配管27において、流路抵抗急変部では、他の一般部位よりも熱分解ガスの温度が低くなるため、燃料ガス中のタールが析出しやすくなっている。
図1及び図2に示すように、配管27の外周面におけるガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35の上流側の直前部位(図1においてAで示した部位)には、加熱手段としての電気ヒータであるシーズヒータ36が配管27の長手方向に沿って所定ピッチで巻着されている。そして、シーズヒータ36は、図示しない電源によって通電されることにより、例えば60〜80℃程度に発熱して配管27を加熱するようになっている。なお、図2に示すように、配管27における各シーズヒータ36が巻着された部位(図1においてAで示した部位)は、各シーズヒータ36とともに断熱材37によって覆われている。
次に、バグフィルタ19で除塵された燃料ガスを送風機22により配管27を介して発電装置23へ供給する際の作用について説明する。
さて、送風機22から配管27に送り込まれた燃料ガスは、ドレンポット28で水分が凝縮除去され、開弁状態のボールバルブ29を通過してガスフィルタ30へ流れる。引き続き、ガスフィルタ30へ流れた燃料ガスは、該ガスフィルタ30を透過することで粉塵(ゴミなどの不純物)が除去され、開弁状態の遮断弁31を通過してガバナ32へ流れる。引き続き、ガバナ32へ流れた燃料ガスは、該ガバナ32によりその圧力が一定にされた状態でスロットルバルブ33へ流れ、該スロットルバルブ33により、流量が適切な値に調節される。
引き続き、スロットルバルブ33により流量が調節された燃料ガスは、ベンチュリーミキサ35に流れ込む。このとき、ベンチュリーミキサ35にはエアフィルタ34を透過してゴミなどが除去されたクリーンな空気が適量流れ込む。したがって、ベンチュリーミキサ35に流れ込んだ燃料ガスは、該ベンチュリーミキサ35において空気と混合されてエンジン25に供給される。
ここで、送風機22から配管27を介してエンジン25に供給される燃料ガス中にはタールが含まれている。そして、配管27における流路断面積が他の一般部位よりも大きい部位、すなわち流路抵抗急変部では燃料ガスが急激に断熱膨張するため、燃料ガスの温度が低下して該燃料ガス中に含まれたタールが析出し易くなる。このため、特に外気温が低くなる冬場には、配管27における他の一般部位よりも流路抵抗が小さい流路抵抗急変部(ガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35)において燃料ガスからタールが析出し易くなる。この結果、析出したタールが配管27の内面に付着して配管27内が詰まったり、あるいは析出したタールが流路抵抗急変部に溜まることにより流路抵抗急変部を構成するガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35の動作不良を招いたりしてしまうおそれがある。
この点、本実施形態では、流路抵抗急変部の直前部位が各シーズヒータ36によって加熱されるため、該配管27内を流れる燃料ガスからタールが析出し難くなり、配管27の内面へのタールの付着が抑制される。このとき、配管27は各シーズヒータ36とともに断熱材37によって覆われているので、該断熱材37の作用により、各シーズヒータ36による配管27の加熱及び各シーズヒータ36によって加熱された配管27の保温が効率よく行われる。また、流路抵抗急変部へも各シーズヒータ36からの熱が配管27を介してそれぞれ伝わるため、流路抵抗急変部においても燃料ガスからのタールの析出が抑制される。このため、タールの析出による、流路抵抗急変部を構成するガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35の動作不良が低減される。
そして、エンジン25は、ベンチュリーミキサ35から供給された燃料ガスと、軽油などの補助燃料との双方を燃料として運転駆動される。このエンジン25の回転出力を利用して発電機26により発電がなされる。したがって、このバイオマスガス化発電システム11からは、発電機26で発電された電気が得られるとともに、エンジン25の排気ガスの廃熱を利用して温水や水蒸気等が得られる。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)配管27における特に燃料ガスからタールが析出し易い流路抵抗急変部(ガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35)の直前部位が各シーズヒータ36によってそれぞれ加熱されるので、配管27内を流れる燃料ガス中に含まれたタールの析出を効果的に抑制することができる。このため、配管27の内面へのタールの付着が抑制され、配管27内がタールによって詰まることを抑制することができる。
また、配管27における流路抵抗急変部の直前部位が各シーズヒータ36によってそれぞれ加熱されることで、その熱が速やかに流路抵抗急変部に伝わるため、流路抵抗急変部に直接シーズヒータ36を巻着することなく該流路抵抗急変部を確実に加熱することができる。すなわち、本実施形態では、特に流路抵抗急変部の形状が複雑で該流路抵抗急変部に直接シーズヒータ36を巻着することが困難である場合でも、配管27における流路抵抗急変部の直前部位に巻着したシーズヒータ36により間接的に流路抵抗急変部を加熱することができる。この結果、流路抵抗急変部でのタールの析出を抑制することができるので、タールの析出による、流路抵抗急変部を構成するガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35の動作不良を低減することができる。
(2)加熱手段が電気ヒータの一種であるシーズヒータ36によって構成されているため、簡単な構成で確実に配管27を加熱することができる。
(3)各シーズヒータ36は、配管27とともに断熱材37によって覆われているため、該各シーズヒータ36による配管27の加熱効率及び加熱された配管27の保温効率を向上することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図3に示すように、配管27よりも大径の配管40を該配管27の外側を覆うように設けた所謂二重管構造とし、配管27の外面と配管40の内面との間に形成された空間41にエンジン25の排気ガスの廃熱を利用して得られた温水や水蒸気を循環させることで、該温水や水蒸気の熱により配管27を加熱するようにしてもよい。このようにすれば、配管27を低コストで加熱することができる。
さらに、この場合、配管40の外面を断熱材37で覆うようにしてもよい。このようにすれば、上記温水や水蒸気が冷め難くなるので、配管27内を適切な温度に維持することができる。
・シーズヒータ36の代わりにシリコンラバーヒータを加熱手段として用いてもよい。
・シーズヒータ36は、配管27に埋設してもよい。
・配管27は、熱風、あるいは高温のヒータなどの熱源からの輻射熱によって加熱してもよい。
・断熱材37は省略してもよい。
・流路抵抗急変部(ガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35)にそれぞれシーズヒータ36を直接巻着するようにしてもよい。
・流路抵抗急変部を構成するガスフィルタ30、遮断弁31、ガバナ32、スロットルバルブ33、及びベンチュリーミキサ35の全てをシーズヒータ36によって加熱する必要はなく、これらのうち少なくとも1つをシーズヒータ36によって加熱すればよい。
・配管27の全体をシーズヒータ36によって加熱するようにしてもよい。
・配管27内を流れる燃料ガスの流量を計測するガス流量計を流路抵抗急変部として配管27の途中位置に設けてもよい。この場合、配管27におけるガス流量計の上流側の直前部位にはシーズヒータ36が巻着される。
・バイオマス原料は、木質のバイオマス原料に限定されない。ガス化炉13での加熱により熱分解ガスを生成するバイオマス原料であればよい。
・バイオマスガス化発電システム11の発電装置23は、デュアルフューエルエンジン発電方式に限定されず、例えばガスエンジン発電方式、タービン発電方式、あるいは燃料電池発電方式であってもよい。
実施形態のバイオマスガス化発電システムの概略構成を示すブロック図。 図1の要部拡大図。 変更例の配管を示す断面図。
符号の説明
11…バイオマスガス化システムとしてのバイオマスガス化発電システム、13…ガス化手段としてのガス化炉、14…ガス化手段としての滞留槽、15…冷却手段としての冷却装置、23…発電装置、27…配管、30…流路抵抗急変部を構成するガスフィルタ、31…流路抵抗急変部を構成する遮断弁、32…流路抵抗急変部を構成するガバナ、33…流路抵抗急変部を構成するスロットルバルブ、35…流路抵抗急変部を構成するベンチュリーミキサ、36…加熱手段としての電気ヒータであるシーズヒータ、37…断熱材。

Claims (4)

  1. バイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化手段と、該ガス化手段から配管を介して供給された熱分解ガスを冷却する冷却手段と、該冷却手段から配管を介して供給された熱分解ガスを燃料ガスとして発電する発電装置とを備えたバイオマスガス化システムであって、
    前記冷却手段から前記発電装置に前記熱分解ガスを供給する配管は、該配管における前記発電装置側に設けられる他の部位よりも流路抵抗が小さい流路抵抗急変部を複数有する経路と該配管における前記冷却手段側に設けられる前記流路抵抗急変部を有さない経路とで構成され、
    前記冷却手段から前記発電装置に前記熱分解ガスを供給するための配管の途中には、該配管内を流れる前記熱分解ガス中に含まれたタールが析出することを抑制するために前記配管を加熱する加熱手段が設けられており、
    前記配管の前記発電装置側において前記流路抵抗急変部を有する経路の直前を選択してそれぞれ前記加熱手段が設けられていることを特徴とするバイオマスガス化システム。
  2. 前記流路抵抗急変部は、前記熱分解ガス中の粉塵を除去するガスフィルタ、前記配管を遮断する遮断弁、前記配管内を流れる熱分解ガスの圧力を一定にするガバナ、前記配管内を流れる熱分解ガスの流量を調節するスロットルバルブ、及び前記熱分解ガスを空気と混合するベンチュリーミキサであることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスガス化システム。
  3. 前記加熱手段は、電気ヒータであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバイオマスガス化システム。
  4. 前記加熱手段は、前記配管とともに断熱材によって覆われていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のバイオマスガス化システム。
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