JP5520070B2 - 片端閉塞型管状火炎バーナ - Google Patents

片端閉塞型管状火炎バーナ Download PDF

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Description

本発明は、一端が閉塞され他端が開口された円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから前記燃焼室内に向けて、前記燃焼室に燃料ガス及び空気を、燃料ガスと空気との混合気を、空気及び燃料ガスと空気との混合気を、又は、燃料ガスと空気と燃料ガス及び空気の混合気を偏芯導入させて旋回燃焼させる片端閉塞型管状火炎バーナに関する。
近年、外形のコンパクト化が可能であり、且つ、工業用、業務用、及び家庭用の燃焼機器に適用可能な、気体、液体、又は微粉状固体等の各種燃料を汎用的に燃焼させることのできる燃焼器として、片端閉塞型管状火炎バーナが利用されている。このような片端閉塞型管状火炎バーナは、一端が閉塞され他端が開口された円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから前記燃焼室内に向けて、前記燃焼室に燃料ガス及び空気を夫々単独で、或いは燃料ガスと空気との混合気を、又は、燃料ガスと空気とを夫々単独に且つ燃料ガス及び空気の混合気を組み合せて偏芯導入させて旋回燃焼させるように構成されている。かかる片端閉塞型管状火炎バーナとして、当該片端閉塞型管状火炎バーナの閉塞端にスペーサーを置き、燃焼量に応じてスペーサーの位置を移動させることで火炎形成位置を調整するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3358527号公報
燃焼室の管軸方向の両端部が開口された両端開放型管状火炎バーナは、その管軸方向の中央部に管軸方向の流れが無い断面(淀み点もどき)が必ず形成される。そのため、その管軸方向の流れが無い断面で形成される火炎は極めて安定で、それが一種の種火の役割を果たすため、一切の付加的な保炎機構が無い場合でも極めて安定な管状火炎が形成される。両端開放型の管状火炎バーナは、燃料ガスの可燃限界(例えば、空気比で0.5から2.0)とほぼ等しい範囲で燃焼が可能である。しかしながら、両端開放型管状火炎バーナは、燃焼室の両端から火炎と燃焼ガスが噴出されるため、実用的には応用範囲が限られる。
一方、片端閉塞型管状火炎バーナは、燃焼室の一端から火炎と燃焼ガスが噴出されるため、両端開放型管状火炎バーナに比較して、実用的には応用範囲が広い。しかしながら、片端閉塞型管状火炎バーナにおいては、閉塞端近傍に管軸方向の流れが無いとみなすことのできる火炎が形成されるが、その位置は閉塞側端部の壁面近傍であるため、壁からの冷却を受けたり、壁面との流体摩擦で十分な流速の旋回速度が得られないことがある。そもそも、管状火炎は、どこにも足を着けず、燃焼室空間に完全に浮いた状態で形成される火炎であるため、外乱を受けると影響されやすい。これらの原因によって、片端閉塞型管状火炎バーナは、両端開放型管状火炎バーナに比較して、安定燃焼範囲が制限される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、片端閉塞型管状火炎バーナの燃焼安定性を向上させ、両端開放型に迫る安定燃焼を確保することにある。
本発明の片端閉塞型管状火炎バーナは、一端が閉塞され他端が開口された円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから前記燃焼室内に向けて、前記燃焼室に燃料ガス及び空気を、燃料ガスと空気との混合気を、空気及び燃料ガスと空気との混合気を、又は、燃料ガスと空気と燃料ガス及び空気の混合気を偏芯導入させて旋回燃焼させるものであって、その特徴構成は、前記燃焼室内部の管軸方向における閉塞端側の位置に保炎機構が設けられ、前記保炎機構として、前記燃焼室内部の管軸方向における閉塞端近傍に高温固体部が設けられ、前記高温固体部が、前記燃焼室の閉塞端である閉塞壁の燃焼室側の面の全体に亘って貼付けられた耐火物である点にある。
片端閉塞型管状火炎バーナは、上述のように、保炎の作用をする管軸方向の流れが無い断面(淀み点もどき)の安定燃焼面が、燃焼室における管軸方向の閉塞側端部(閉塞壁)の壁面で冷却されたり乱されるために、安定燃焼範囲が縮小される。そこで、本特徴構成によれば、燃焼室内部の管軸方向における閉塞端側の位置に保炎機構を設けることで、淀み点もどきに形成される火炎に加えて、保炎機構を付加して、火炎の安定性が増して両端開放型の管状火炎の燃焼性能に近づく。
したがって、片端閉塞型管状火炎バーナの燃焼安定性を向上させ、両端開放型に迫る安定燃焼を確保することができるものとなった。さらに、保炎機構を付加することによって、火炎形成位置が固定しかつその位置が予測可能になるため、バーナの用途範囲が広がる。
また、片端閉塞型の管状火炎バーナの設計においては、燃料ガスや空気を燃焼室に導入させるスリットよりも管軸方向の閉塞端側に空間を設けることで管状火炎から閉塞側端部(閉塞壁)を遠ざけ、その影響を回避する方法が採られることがあったが、保炎機構を設けることで空間確保の必要が無くなり、コンパクトにバーナを構成できる利点も副生するものとなった。
また、高温固体部を保炎機構として利用すれば、簡便に管状火炎を安定化させることができ、また、火炎形成位置も高温固体部下流に形成されることになり、応用設計が容易になるものとなった。さらに、高温固体部を燃焼室内部の管軸方向における閉塞端近傍に設けるので、閉塞側端部の閉塞壁からの冷却を受けたり、その壁面との流体摩擦で十分な流速の旋回速度が得られなくても、閉塞端近傍に的確に火炎を形成することができ、より一層の安定燃焼を図ることができる
本発明の第1実施形態における管状火炎バーナの斜視図 図1におけるII−II断面図 図2におけるIII−III断面図 本発明の第1実施形態における管状火炎バーナの組立斜視図 本発明の第1実施形態における混合気用スリット形成部材を示す図 本発明の第1実施形態における空気用スリット形成部材を示す
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて本発明に係る片端閉塞型管状火炎バーナの第1実施形態を説明する。
本発明に係る片端閉塞型管状火炎バーナ1は、図1〜図3に示すように、一端がエンドプレート40(閉塞壁)にて閉塞され、他端がフロントフランジ50に設けられた開口部にて開口された円筒状の燃焼室Nと、その円筒状の燃焼室Nの側面に管軸方向(図中Y方向)に沿って開口する空気用スリット22s及びガス用スリット32sとを備えている。そして、空気用スリット22sとガス用スリット32sとから燃焼室Nの側壁の接線方向に向けて、燃料ガスと空気と各別に偏芯導入させて旋回燃焼させるように構成されている。
ここで、燃焼室Nの管軸方向に沿う方向を、単に管軸方向(図中Y方向)と表現し、その管軸方向と直交する方向を管周方向(図中X方向)と表現する。また、形成される管状火炎においては、基端側となる燃焼室Nの閉塞側端部側を管軸方向上流側、火炎噴出側となる燃焼室Nの開放端側を管軸方向下流側と称する。
円筒状の燃焼室Nは、図4に示すように、空気用スリット形成部材22とガス用スリット形成部材32とを組み合せて取り付けることで形成されている。この実施形態では、2つの空気用スリット形成部材22と2つのガス用スリット形成部材32とを組み合わせている。そして、空気用スリット形成部材22とガス用スリット形成部材32とを組み合せることで形成された円筒状の燃焼室Nに対して、管軸方向の一端側にエンドプレート40を取り付け、他端側に開口部50hを備えるフロントフランジ50を取り付けることで、管軸方向の一端が閉塞され他端が開口された燃焼室Nが形成されている。エンドプレート40は円板状に形成されている。尚、フロントフランジ50は、バーナを熱利用機器に取付けるためのフランジを兼ねている。
この実施形態では、図示はしていないが、各部材をネジ止めによって固定するように構成している。しかしながら、取付け方法はそのような方法に限定されるものではなく、各部材に嵌合部と被嵌合部とを設け、嵌合取付けする形態や、嵌合取付けとネジ止めを複合的に用いる形態等、耐熱強度を損なわない限りにおいて各種の取付け方法が適用可能である。
以下、管軸方向において、エンドプレート40が取付けられる端部側を閉塞端側、フロントフランジ50が取付けられる端部側を開放端側と称し、エンドプレート40で閉塞される端部を閉塞側端部と称する。
また、空気用スリット形成部材22の燃焼室Nの径方向外側には、エアオリフィス21が嵌め込まれた状態でエアチャンバー20が取り付けられ、ガス用スリット形成部材32の燃焼室Nの径方向外側には、ガスオリフィス31が嵌め込まれた状態でガスチャンバー30が取り付けられている。図示は省略するが、エアチャンバー20には、空気を供給する供給管が接続されており、その供給管には送風ファン又はブロワ等が取付けられ、酸素含有気体としての外部空気を取り込んで空気供給管に圧送するように構成されている。なお、前記酸素含有気体は、燃料ガスを燃焼させる為の酸化剤として用いるものであり、外部空気以外の酸素含有気体を用いることも可能である。図示は省略するが、ガスチャンバー30には、燃料ガスを供給する供給管が接続されている。
燃焼室Nに噴出する空気については、図3に示すように、エアチャンバー20に導入された空気が、エアオリフィス21に設けられた貫通孔21hより空間22vに導かれ、空気用スリット22sを通して、円筒状の燃焼室Nの接線方向に噴出される。燃焼室Nに噴出する燃料ガスについては、ガスチャンバー30に導入された燃料ガスが、ガスオリフィス31に設けられた貫通孔31hより空間32vに導かれ、ガス用スリット32sを通して、円筒状の燃焼室Nの接線方向に噴出される。このようにして、燃焼室Nに燃料ガスと空気とを各別に偏芯導入させて旋回燃焼させるように構成されている。
空気用スリット形成部材22及びガス用スリット形成部材32について説明する。
空気用スリット形成部材22は、図6に示すように、円筒状の燃焼室Nにおける周壁の1/4に対応する部分である周壁形成部分22aとそれ以外の直線状部分22bとを備えて構成されている。また、ガス用スリット形成部材32は、図5に示すように、円筒状の燃焼室Nにおける周壁の1/4に対応する部分である周壁形成部分32aとそれ以外の直線状部分32bとを備えて構成されている。そして、図3及び図4に示すように、対を成す各部材22、32が対向する状態で4つが組み合わされることによって、円筒状の燃焼室Nが形成されている。以下、空気用スリット形成部材22とガス用スリット形成部材32とを組み合せて燃焼室Nを形成した部材を、燃焼室形成部Mと称することがある。
図5に示すように、ガス用スリット形成部材32における周壁形成部分32aの周壁外方側の面にはガス導入路となる凹部が設けられ、ガス用スリット形成部材32における周壁形成部分32aの端部にはスリット形成凹部32cが設けられている。
また、図6に示すように、空気用スリット形成部材22における周壁形成部分22aの周壁外方側の面には、空気導入路となる凹部が設けられ、空気用スリット形成部材22における周壁形成部分22aの端部にはスリット形成凹部22cが設けられている。
スリット形成凹部22c及び32cは、図4に示すように空気用スリット形成部材22とガス用スリット形成部材32とを組み合せて燃焼室形成部Mを構成した際に、燃焼室Nとなる周壁面にその管軸方向に沿って開口する。すなわち、スリット形成凹部22cによって形成される開口が空気用スリット22sとなり、スリット形成凹部32cによって形成される開口がガス用スリット32sとなる。
尚、上記空気用スリット形成部材22、及びガス用スリット形成部材32の夫々は、例えば鋳造等によって一体形成して構成されている。そして、夫々のスリット形成凹部22c、及び32cは、その一体形成された空気用スリット形成部材22、ガス用スリット形成部材32の周壁形成部分22a、及び32aの端部を切削することで形成されると共に、未切削部分が管軸方向に離間する状態で複数形成されている。この未切削部分は、空気用スリット形成部材22とガス用スリット形成部材32とを組み合せた状態において、空気用スリット22s及びガス用スリット32sの流体流路を複数の流路に分割する隔壁22k、32kとなる。
説明を加えると、図5に示すように、ガス用スリット形成部材32の周壁形成部分32aの周壁外方側の面から周壁内方側の面に連続する状態で、周壁形成部分32aの端部にスリット形成凹部32cを切削加工にて形成する。このとき、切削部分の幅をガス用スリット32sのスリット形成凹部32c切削深さの約10倍又はそれ以内とし、隣接する切削部分との間隔を約2mm又はそれ以下として、管軸方向と略直交する方向、つまり管周方向に流路が形成され、管軸方向に複数の隔壁32kが離間して並設される状態に形成する。また、この隔壁32kの周壁外方側及び周壁内方側の両端部は、その平面視において、図5(c)に示すように角部分が曲線状に形成されると共に、周壁内方側の端部は気体通流方向の上流側に引退した状態となっている。
また、図6に示すように、空気用スリット形成部材22の周壁形成部分22aの周壁外方側の面から周壁内方側の面に連続する状態で、周壁形成部分22aの端部にスリット形成凹部22cを切削加工にて形成する。このとき、ガス用スリット形成部材32と同様に、切削部分の幅を空気用スリット22sのスリット形成凹部22c切削深さの約10倍又はそれ以内とし、隣接する切削部分との間隔を約2mm又はそれ以下として、管軸方向と略直交する方向、つまり管周方向に流路が形成され、管軸方向に複数の隔壁22kが離間して並設される状態に形成する。また、この隔壁22kの周壁外方側及び周壁内方側の両端部は、その平面視において角部分が曲線状に形成されると共に、周壁内方側の端部は気体通流方向の上流側に引退した状態となっている。
尚、本実施形態では、上述のスリット形成凹部32cの切削深さは、隣接する切削部分との間隔、つまり隣接する隔壁32kの間隔の1/3程度とし、また、スリット形成凹部22cの切削深さは、隣接する切削部分との間隔、つまり隣接する隔壁22kの間隔の1/3程度としている。
尚、この隔壁22k又は32kは、空気用スリット22s又はガス用スリット32sから噴出する空気又は混合気を整流すると共に、後述するように、燃料ガス通路の一部を閉塞端及び開放端の冷却用の空気通路に利用する際に、燃料ガスと空気が混じり合うことを抑制するものである。
ガスオリフィス31は、図4に示すように板状に形成されている。そして、このガスオリフィス31におけるガス用スリット形成部材32の周壁形成部分32a側に、管軸方向に並ぶ状態で、且つガスオリフィス31の管軸方向における両端部からは離間してその中央部分寄りとなるように3つの貫通孔31hが等間隔に穿設されている。
ガスチャンバー30には、ガス導入空間が設けられ、そのガス導入空間には、管軸方向に離間して2つのガス供給用孔が設けられている。そして、ガスチャンバー30はガスオリフィス31が嵌合する状態でガス用スリット形成部材32に取付け可能に構成されている。
従って、ガスチャンバー30のガス導入空間に導入された燃料ガスは、ガスオリフィス31の3つの貫通孔31hを介して、ガス用スリット形成部材32の周壁形成部分32a、ガスオリフィス31、及び、空気用スリット形成部材22の直線状部分22bに囲まれる空間32vに導入されることとなる。なお、上述のように、貫通孔31hはガスオリフィス31の管軸方向における中央部寄りに設けられるものであり、燃料ガスの分布は燃焼室Nの中央部が高濃度になるような分布を意図している。
エアオリフィス21は、図4に示すように板状に形成されている。そして、このエアオリフィス21における空気用スリット形成部材22の周壁形成部分22a側に、管軸方向に並ぶ状態で4つの貫通孔21hが等間隔に離間して穿設されている。
エアチャンバー20には、空気導入空間が設けられ、その空気導入空間の側面側に空気供給用開口20aが備えられている。そして、エアチャンバー20はエアオリフィス21が嵌合する状態で空気用スリット形成部材22に取付け可能に構成されている。
従って、エアチャンバー20のガス導入空間に導入された空気は、エアオリフィス21に設けられた4つの貫通孔21hを介して、空気用スリット形成部材22の周壁形成部分22a、エアオリフィス21、及び、ガス用スリット形成部材32の直線状部分32bに囲まれる空間22vに導入されることとなる。なお、上述のように、貫通孔21hはエアオリフィス21の管軸方向において均等に配置するように設けられるものであり、空気用スリット22sから噴出する空気の量の分布は燃焼室Nの管軸方向に亘って均等となる。
このようにして、本発明に係る片端閉塞型管状火炎バーナ1では、図2中A1にて示すように、エアチャンバー20の空気導入空間に導入された空気の一部を、ガス側貫通小孔21b、貫通孔22h、空間32v、ガス用スリット32sを通して燃焼室Nの管軸方向の閉塞側端部に導入することで、燃焼室Nにおける管軸方向の閉塞側端部に空気を導入している。また、図2中A2に示すように、エアチャンバー20の空気導入空間に導入された空気の一部を、ガス側貫通大孔21a、貫通孔22h、空間32v、ガス用スリット32sを通して燃焼室Nの管軸方向の開放側端部に導入している。
以下、本発明の第1実施形態に係る片端閉塞型管状火炎バーナの特徴構成について説明する。
上述の燃焼室形成部Mは、図2に示すように燃焼室Nの両開口の一方側にエンドプレート40が取り付けられて閉塞端とされ、他方側にフロントフランジ50が取り付けられて
開放端とするように構成されている。エンドプレート40は、円板状に形成され、その燃焼室側の面に、例えばセラミックファイバー等の耐火物41が貼付けられている。
片端閉塞型管状火炎バーナ1の閉塞端である閉塞壁(エンドプレート40)近傍は、上述のようにセラミックファイバー等の耐火物41が内張され、管状火炎の管軸方向上流側端部(最上流部)が、耐火物41に接触するように燃焼する。その結果、耐火物41の内面は赤熱し(例えば900℃程度)、その高温により管状火炎から奪う熱を減じると共に、固体輻射によって低温部に熱を供給し、管状火炎を安定燃焼させる。つまり、この第1実施形態においては、耐火物41が保炎機構Hとして燃焼室内部の管軸方向における閉塞端近傍に設けられる高温固体部となり、その保炎機構Hが燃焼室N内部の管軸方向における閉塞端側の位置に設けられていることとなる。ちなみに、エンドプレート40が金属のままでは、金属の高い熱伝導率によって、内壁を高温に保つことはできず、また、活性化学種を火炎から奪うため、かえって燃焼を不安定にする。
なお、本実施形態では、耐火物41の固体輻射を受けるため、エンドプレート40の内面全体が昇温する。従って、本実施形態を適用するにおいては、燃焼室Nは、ある程度の耐熱性のある材料、例えばステンレス系の耐熱鋼やセラミックス等で製作することが望ましい。
〔別実施形態〕
次に、本発明の管状火炎バーナの別実施形態を説明する
)上記第1実施形態においては点火プラグとフレームロッドとについては特に図示していないが、初期点火及び火炎検出のために、燃焼室N内に点火プラグ及びフレームロッド又はそれに相当する構成を備えていることは当然である
)上記第1実施形態に加えて、別途保炎のための種火を形成する保炎用火炎形成部としてのパイロットバーナを備える構成としてもよい。例えば、閉塞端の壁面を貫通させて、パイロットバーナを設置することが簡便である。このとき、パイロットバーナの設置形態は、管状火炎の旋回方向と同一の接線方向にパイロット火炎が向くようにパイロットバーナを取り付けることが好適である。さらに、燃料ガスと空気との混合気を燃焼室に供給する予混合燃焼の管状火炎バーナでは、混合気を燃焼室に供給するスリットの一部を加工して、付着燃焼を行うパイロットバーナを形成することも可能である。
)上記第1実施形態においては、空気用スリット22sから空気を、ガス用スリット32sから燃料ガスと空気との混合気を各別に燃焼室Nに偏芯導入させて旋回燃焼させるように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば混合気のみを燃焼室Nに偏芯導入させて旋回燃焼させるようにしてもよい。
さらに、上記構成に限定されるものではなく、空気、燃料ガス、及びそれらの混合気を各別に燃焼室Nに偏芯導入させて旋回燃焼させるように構成してもよい。
すなわち、円筒状の燃焼室の側面に管軸方向に沿って開口されたスリットから、前記燃焼室の接線方向に向けて、燃料ガス及び空気、燃料ガスと空気との混合気、又は、燃料ガスと空気と燃料ガス及び空気の混合気のいずれかを対向して噴出させて旋回燃焼させるものとなる
本発明を実施することで、片端閉塞型管状火炎バーナにおける燃焼の不安定性を解消して、格段の燃焼安定性を得ることができ、併せて、管状火炎の火炎形成位置(上流端)を保炎機構背後に保つことが可能となって、設計を容易化できる。さらには、従来設けられていたスリットの管軸方向における閉塞端側から閉塞側端部の閉塞壁(エンドプレート)までの間の空間を排除することができ、バーナをコンパクトに構成可能である。これらのことより、業務用や家庭用の燃焼機器への適用に利用価値の高いものである。
22 空気用スリット形成部材
22s 空気用スリット
32 混合気用スリット形成部材
40 エンドプレート
41 耐火物
100(H) 丸棒
H 保炎機構

Claims (1)

  1. 一端が閉塞され他端が開口された円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから前記燃焼室内に向けて、前記燃焼室に燃料ガス及び空気を、燃料ガスと空気との混合気を、空気及び燃料ガスと空気との混合気を、又は、燃料ガスと空気と燃料ガス及び空気の混合気を偏芯導入させて旋回燃焼させる片端閉塞型管状火炎バーナであって、
    前記燃焼室内部の管軸方向における閉塞端側の位置に保炎機構が設けられ
    前記保炎機構として、前記燃焼室内部の管軸方向における閉塞端近傍に高温固体部が設けられ、
    前記高温固体部が、前記燃焼室の閉塞端である閉塞壁の燃焼室側の面の全体に亘って貼付けられた耐火物である片端閉塞型管状火炎バーナ。
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