JP5519665B2 - 電池制御装置及び電池制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池を制御する電池制御装置及び電池制御方法に関する。
特許文献1は、複数のNaS電池の充放電の制御に関する。
特許文献1は、電力供給網に設けられた複数のNaS電池を備える電力貯蔵装置を自然エネルギー等の短時間で出力が不規則に変化する電源に追随させると、放電容量の演算値の誤差が発生しやすいため、放電容量の演算値の補正を行わなければならないことに言及している。
また、特許文献1は、NaS電池の放電容量の演算値の補正を1台ずつ順番に行うことに言及している。
特開2008−84677号公報
しかし、特許文献1の放電容量の演算値の補正は、放電容量の演算値の補正が必要なNaS電池の放電容量の演算値の補正が遅れたり、必要以上に短い時間間隔で放電容量の演算値の補正が行われ、不必要な放電容量の演算値の補正が行われたりするという問題を生じる場合がある。このような不適切な補正は、電力貯蔵装置の出力に大きな影響を与えるため、望ましくない。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、放電容量の演算値の補正が必要な二次電池の放電容量の演算値が補正され、不必要な放電容量の演算値の補正が行われない電池制御装置及び電池制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段を以下に示す。
第1の発明は、二次電池を制御する電池制御装置であって、二次電池の充放電電流値を計測する電流計測部と、前記電流計測部により計測された充放電電流値を積算して二次電池の放電容量の演算値を演算し、放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで充放電された二次電池の放電容量の演算値を補正する放電容量演算部と、前記放電容量演算部により演算された放電容量の演算値の推定誤差を演算する推定誤差演算部と、前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が第1の閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする第1の比較部と、第1の閾値を保持する第1の閾値保持部と、二次電池の充放電を制御する双方向変換器と、放電容量の演算値の補正の候補の二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる充放電指令部と、を備える。
第2の発明は、第1の発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前回の放電容量の演算値の補正が行われた時刻から現在の時刻までの積分であらわされる因子を含む推定誤差を演算する。
第3の発明は、第1又は第2の発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前回の放電容量の演算値の補正における補正量が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前記電流計測部により計測された充放電電流値の時間変化が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前記電流計測部により計測された充放電電流値が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第6の発明は、第1ないし第5のいずれかの発明の電池制御装置において、前記放電容量演算部は、前記電流計測部により計測された充放電電流値が基準値より小さくなっている間は充放電電流値の積算を停止し、前記推定誤差演算部は、前記電流計測部により計測された充放電電流値が基準値より小さい場合に充放電電流値が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前記電流計測部により計測された充放電電流値に含まれる真の充放電電流値に対するオフセットが大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第8の発明は、第1ないし第7のいずれかの電池制御装置において、前記電流計測部を収容するハウジングと、前記ハウジングの内部の温度を計測する温度センサと、をさらに備え、前記推定誤差演算部は、前記温度センサにより計測された温度が基準温度から離れるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する。
第9の発明は、第1ないし第8のいずれかの発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部は、前記双方向変換器の運転状態を反映する因子を含む推定誤差を演算する。
第10の発明は、第1ないし第9のいずれかの発明の電池制御装置において、前記第1の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池から前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が大きい順に許容される数の二次電池を放電容量の演算値の補正の対象として選択する第1の選択部、をさらに備え、前記充放電指令部は、前記第1の選択部により選択された二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる。
第11の発明は、第1ないし第10のいずれかの発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部により演算された推定誤差と第1の閾値を超えない第2の閾値とを比較し前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が第2の閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする第2の比較部と、第2の閾値を保持する第2の閾値保持部と、をさらに備え、前記充放電指令部は、前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる。
第12の発明は、第11の発明の電池制御装置において、前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の数が2個以上である場合は前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池から前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が大きい順に許容される数の二次電池を放電容量の演算値の補正の対象として選択し前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の数が1個以下である場合は放電容量の演算値の補正の対象を選択しない第2の選択部、をさらに備え、前記充放電指令部は、前記第2の選択部により選択された二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる。
第13の発明は、第1ないし第12のいずれかの発明の電池制御装置において、現在の時刻が属する時間帯における放電容量の演算値の補正のための充放電を同時に行うことが可能な二次電池の数を決定する充放電可能数決定部と、時間帯ごとの放電容量の演算値の補正のための充放電を同時に行うことが可能な二次電池の数を保持する充放電可能数保持部と、をさらに備え、前記充放電指令部は、前記充放電可能数決定部が決定した二次電池の数を超えない二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる。
第14の発明は、第1ないし第13のいずれかの発明の電池制御装置において、前記電流計測部は、ホール電流検出器、を備える。
第15の発明は、第1ないし第13のいずれかの発明の電池制御装置において、前記充放電指令部は、充放電電力の目標値を設定し、前記双方向変換器は、充放電電力が目標値となるように二次電池の充放電を制御し、前記電流計測部は、二次電池の電圧を計測する電圧計測部と、前記充放電指令部により設定された充放電電力の目標値、前記電圧計測部により計測された電圧及び前記双方向変換器の効率から充放電電流値を演算する充放電電流値演算部と、前記双方向変換器の効率を保持する効率保持部と、を備える。
第16の発明は、第1ないし第13のいずれかの発明の電池制御装置において、前記電流計測部は、二次電池の電圧を計測する電圧計測部と、前記双方向変換器の交流側の入出力電力を計測する電力計測部と、前記電圧計測部により計測された電圧、前記電力計測部により計測された入出力電力及び前記双方向変換器の効率から充放電電流値を演算する充放電電流値演算部と、前記双方向変換器の効率を保持する効率保持部と、を備える。
第17の発明は、第1ないし第9のいずれかの発明の電池制御装置において、前記推定誤差演算部により演算された推定誤差及び前記第1の比較部の比較結果を表示する表示部と、放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで二次電池を充放電させる命令の入力を受け付ける操作部と、を備え、前記充放電指令部は、前記操作部が充放電させる命令の入力を受け付けた放電容量の演算値の補正の対象の二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる。
第18の発明は、二次電池を制御する電池制御方法であって、a) 二次電池の充放電電流値を計測する工程と、b) 前記工程a)により計測された充放電電流値を積算して二次電池の放電容量の演算値を演算する工程と、c) 前記工程b)により演算された放電容量の演算値の推定誤差を演算する工程と、d) 前記工程c)により演算された推定誤差が閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする工程と、e) 放電容量の補正の候補の二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで充放電させる工程と、f) 放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで充放電された二次電池の放電容量の演算値を補正する工程と、を備える。
本発明によれば、推定誤差が第1の閾値を超える二次電池が放電容量の演算値の補正の候補になるので、放電容量の演算値の補正が必要な二次電池の放電容量の演算値が補正され、不必要な放電容量の演算値の補正が行われない。
第2の発明によれば、放電容量の演算値に誤差が蓄積した二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第3の発明によれば、放電容量の演算値の誤差が大きくなりやすい二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第4の発明によれば、電流計測部の応答速度、電流計測部の周波数特性、充放電電流値の計測間隔等に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第5の発明によれば、電流計測部の非直線性に起因する誤差、電流計測部の計測値に含まれる電流計測部の計測値に比例する誤差等が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第6の発明によれば、放電容量演算部における充放電電流値の積算の停止に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第7の発明によれば、電流計測部により計測された充放電電流値に含まれる真の充放電電流値に対するオフセットに起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第8の発明によれば、電流計測部の温度特性に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第9の発明によれば、双方向変換器の運転状態に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた二次電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
第10の発明によれば、放電容量の演算値の補正が必要な二次電池の放電容量の演算値が自動的に補正されるので、二次電池の充放電の制御が自動化される。
第11の発明によれば、許容される数より多い二次電池の放電容量の演算値の補正が同時に開始されにくいので、複数の二次電池の全体の出力への影響が抑制される。
第12の発明によれば、推定誤差が大きく放電容量の演算値の補正の必要性が高い二次電池から放電容量の演算値の補正が行われるとともに、多数の二次電池の放電容量の演算値の補正が同時に開始されにくいので、複数の二次電池の全体の出力への影響が抑制される。
第13の発明によれば、許容された数以上の二次電池の放電容量の演算値の補正が同時に開始されないので、複数の二次電池の全体の出力への影響が抑制される。
また、第13の発明によれば、放電容量の演算値の補正が行われる二次電池の数が時間帯ごとに定められた数を超えないので、複数の二次電池の全体の出力への影響が抑制される。
第14の発明によれば、充放電電流値が直接計測されるので、充放電電流値が高い精度で測定される。
第15の発明によれば、計測された充放電電流値に含まれる真の充放電電流値に対するオフセットが減少するので、充放電電流値の計測の精度が向上する。
第16の発明によれば、小さな充放電電流を計測することができる。
第1実施形態の電力貯蔵装置のブロック図である。 NaS電池のモジュールの回路図である。 推定誤差と誤差との関係を示す図である。 第1実施形態の制御部のブロック図である。 NaS電池の放電深度と電圧との関係を示すグラフである。 第2実施形態の電力貯蔵装置のブロック図である。 第2実施形態の制御部のブロック図である。 第2実施形態の補正対象決定部のブロック図である。 第2実施形態の放電容量の演算値の補正の対象を決定する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の補正対象決定部のブロック図である。 第3実施形態の放電容量の演算値の補正の対象を決定する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の放電容量の演算値の補正の対象を決定する処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の電流計測部のブロック図である。 第5実施形態の電流計測部のブロック図である。 マイクログリッドのブロック図である。
この発明の目的、特徴、局面及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
(1 第1実施形態)
第1実施形態は、電力貯蔵装置1002に関する。
(電力貯蔵装置1002の概略)
図1は、第1実施形態の電力貯蔵装置1002のブロック図である。
図1に示すように、電力貯蔵装置1002は、電力を貯蔵するNaS電池(ナトリウム−硫黄電池)1004と、系統1902とNaS電池1004とを接続する接続線1006と、NaS電池1004の充放電電流値Iを計測するホール電流検出器1008と、ホール電流検出器1008を収容するハウジング1009と、ハウジング1009の内部の温度Tを計測する温度センサ1110と、NaS電池1004から系統1902へ供給される電力を直流から交流へ変換し系統1902からNaS電池1004へ供給される電力を交流から直流へ変換する双方向変換器1112と、NaS電池1004から系統1902へ供給される電力を昇圧し系統1902からNaS電池1004へ供給される電力を降圧する変圧器1114と、電力貯蔵装置1002を制御する制御部1116と、情報を表示する表示部1115と操作を受け付ける操作部1117と、を備える。NaS電池に代えて他の種類の二次電池を採用してもよい。
ホール電流検出器1008、双方向変換器1112及び変圧器1114は、接続線1006に挿入される。ホール電流検出器1008は、双方向変換器1112の直流側に接続され、変圧器1114は双方向変換器1112の交流側に接続される。
ホール電流検出器1008、温度センサ1110、双方向変換器1112、変圧器1114、制御部1116、表示部1115及び操作部1117は、NaS電池1004を制御するNaS電池制御装置を構成する。制御部1116は、NaS電池1004の充放電電流値Iを積算してNaS電池1004の放電容量を演算し、放電容量の演算値からSOC(State Of Charge;充電状態)を演算する。制御部1116は、NaS電池1004が放電容量の演算値の補正の候補であるか否かを特定し、放電容量の演算値の補正の候補であると特定したNaS電池1004を放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで充放電させ、充放電させたNaS電池1004の放電容量の演算値を補正する。
(NaS電池1004)
図2は、NaS電池1004のモジュール1120の回路図である。
図2に示すように、モジュール1120は、ブロック1122を直列接続した直列接続体であり、ブロック1122は、ストリング1124を並列接続した並列接続体であり、ストリング1124は、セル1126を直列接続した直列接続体である。ブロック1122の直列接続数、ストリング1124の並列接続数及びセル1126の直列接続数は、モジュール1120の仕様に応じて増減される。
NaS電池1004は、1個以上のモジュール1120を備える。モジュール1120の数は、NaS電池1004の仕様に応じて増減される。
(ホール電流検出器1008)
ホール電流検出器1008は、NaS電池1004の充放電電流値Iを計測する。
ホール電流検出器1008は、充放電電流が発生させた磁界をホール素子で検出し、ホール素子の出力をA/Dコンバータその他の付属回路で処理してから出力する。ホール電流検出器1008に変えて他の原理による電流センサ及び必要な付属回路を電流計測部として採用してもよい。
ホール電流検出器1008を電流計測部として用いることにより、充放電電流値Iが直接測定されるので、充放電電流値Iが高い精度で測定される。
ホール電流検出器1008には、ホール電流検出器1008により計測された充放電電流値Iが真の充放電電流値に対するオフセット(以下では単に「ホール電流検出器1008のオフセット」という)を含むという問題がある。また、ホール電流検出器1008には、ホール電流検出器1008のオフセットが充放電電流値I及びハウジング1009の内部の温度Tによって変動するという問題がある。さらに、ホール電流検出器1008には、ホール電流検出器1008により計測された充放電電流値Iが真の充放電電流値に正確に比例しないという非直線性の問題がある。加えて、ホール電流検出器1008により計測された充放電電流値Iには、充放電電流値Iに比例する誤差が含まれるという問題がある。これらの問題は、充放電電流値Iを積算することによって演算される放電容量の演算値の誤差の原因となる。
第1実施形態の電力貯蔵装置1002では、これらの問題に起因する放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)を演算し、推定誤差Er(t2)が大きい場合にNaS電池1004を放電容量の演算値の補正の候補であると特定する。
図3は、推定誤差Er(t2)と誤差との関係を示す図である。図3に示す誤差は、放電容量の演算値から実際の放電容量を減じた値である。推定誤差Er(t2)は、誤差の大きさそのものの推定値ではなく、誤差範囲の推定値である。したがって、図3に示すように、推定誤差が大きな値になっても複数の誤差の要因が相殺しあうと黒丸のプロット点で示す誤差の値は小さくなる場合がある。
(双方向変換器1112)
双方向変換器1112は、充放電指令に従ってNaS電池1004を充放電させ、充放電電力が目標値となるようにNaS電池1004の充放電を制御する。双方向変換器1112は、制御部1116から伝達された充放電電力指令値と実際の充放電電力とが一致するようにNaS電池1004の充放電を制御するとともに、放電容量の演算値の誤差を解消するためにNaS電池1004を充放電させる。
双方向変換器1112は、「PCS(Power Conversion System)」「交直変換器」等とも呼ばれる。双方向変換器1112における直流と交流との相互変換は、PWM(Pulse Width Modulation)インバータ等により行われる。
(制御部1116の概略)
図4は、制御部1116のブロック図である。図4のブロックの各々は、少なくともCPU及びメモリを備える組み込みコンピュータに制御プログラムを実行させることにより実現されてもよいし、ハードウエアにより実現されてもよい。制御部1116は、入力された充放電電力指令値を双方向変換器1112へ伝達する。充放電電力指令値は、操作部1117から入力される場合もあるし、電力貯蔵装置1002を含むマイクログリッドのマイクログリッド制御システムから通信回線を経由して入力されることもある。
図4に示すように、制御部1116は、NaS電池1004の放電容量の演算値を演算する放電容量演算部1130と、NaS電池1004のSOCを演算するSOC演算部1131と、放電容量演算部1130により演算された放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)を演算する推定誤差演算部1132と、推定誤差Er(t2)と閾値THとを比較する比較部1140と、閾値THを保持する閾値保持部1142と、双方向変換器1112にNaS電池1004の充放電を指令し充放電電力の目標値を設定する充放電指令部1136と、を備える。「演算」には、演算式による演算だけでなく、数値テーブルによる変換、アナログ演算回路による演算等の処理が含まれる。
(放電容量の演算値の演算)
放電容量演算部1130は、ホール電流検出器1008により計測されたNaS電池1004の充放電電流値Iを積算し、NaS電池1004の放電容量の演算値を演算する。ただし、放電容量演算部1130は、充放電電流値Iの大きさが基準値より小さくなっている間は充放電電流値Iの積算を停止する。このようにするのは、ホール電流検出器1008により計測された充放電電流値Iが小さいときには、ホール電流検出器1008のオフセットが充放電電流値Iに大きな影響を与えている可能性が高いからである。
(放電容量の演算値の補正)
放電容量演算部1130は、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池1004が補正が行われる放電深度まで充放電されると、放電容量の演算値を補正する。
図5は、NaS電池1004の放電深度と電圧との関係を示すグラフである。
図5に示すように、ナトリウム硫化物(Na25)及び単体イオウ(S)が正極活物質として存在する二相域の充電末(図5のグラフの左端付近)においては、充電がすすむほどNaS電池1004の電圧は高くなる。充電末以外の二相域においては、電圧は放電深度によらず概ね一定である。ナトリウム硫化物(Na2x)のみが正極活物質として存在する一相域においては、電圧は放電深度が深くなると低下する。
したがって、放電容量の演算値の補正は、放電深度が充電末になるまでNaS電池1004が充電された状態、又は、放電深度が一相域になるまでNaS電池1004が放電された状態で行われる。
(SOCの演算)
SOC演算部1131は、放電容量から決まる残存容量及び定格容量からSOCを演算する。
(電力貯蔵装置1002の運転の形態)
電力貯蔵装置1002の運転の形態は、パターン運転と電力平滑運転とに大別される。
パターン運転とは、1日の電力需要の変動に応じて充放電を行う運転である。例えば、電力需要が少ない夜間に充電を行い、電力需要が多い昼間に放電を行うパターン運転が一般的に行われている。パターン運転が行われる場合、時間ごとの充放電電力があらかじめ設定されることが多い。
電力平滑運転とは、より短い電力需要の変動に応じて充放電を行う運転である。
(電力貯蔵装置1002の運転と放電容量の演算値の補正との関係)
電力貯蔵装置1002がパターン運転を行う場合、補正が行われる放電深度になるまでNaS電池1004が充放電されることが比較的多いので、放電容量の演算値の補正のためにNaS電池1004を充放電しなければならない事態は比較的発生しにくい。
しかし、電力貯蔵装置1002が電力平滑運転を行う場合、補正が行われる放電深度になるまでNaS電池1004が充放電されることが比較的少ないので、放電容量の演算値の補正のためにNaS電池1004を充放電しなければならない事態は比較的発生しやすい。一方、放電容量の演算値の補正のためにNaS電池1004を充放電することは、電力貯蔵装置1002の出力に影響を与えるため、放電容量の演算値の補正が必要な場合のみ放電容量の演算値の補正が行われ、不必要な放電容量の演算値の補正が行われないようにすることが望ましい。そこで、第1実施形態の電力貯蔵装置1002では、電力平滑運転を行うことができるように、放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)を演算し、推定誤差Er(t2)が大きく放電容量の演算値の補正が必要な場合にのみNaS電池1004を放電容量の演算値の補正の候補とする。ただし、このことは、電力貯蔵装置1002がパターン運転を行うことを妨げない。
(推定誤差Er(t2)の演算)
推定誤差演算部1132は、放電容量演算部1130により演算された放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)を演算する。
(推定誤差Er(t2))
推定誤差Er(t2)は、放電容量の演算値の誤差の原因を反映する因子の集まりである。放電容量の演算値の誤差の原因には、例えば、前回の放電容量の演算値の補正から現在までに経過した時間、充放電が行われた時間、充放電電力、充放電電力の変動の大きさ・急峻さ・回数等がある。
例えば、現在の時刻t2における放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)は、式(1)にしたがって、次の第1項及び第2項の和として演算される。
(第1項)時刻tにおける推定誤差Er(t2)の増加をあらわす被積分関数の前回の放電容量の演算値の補正が行われた時刻t1から現在の時刻t2までの時間tについての積分;
(第2項)前回の放電容量の演算値の補正における補正量errorと定数eとの積;
Figure 0005519665
式(1)で演算される推定誤差Er(t2)に代えて、式(2)に示す第1項と第2項との積として演算される推定誤差Er(t2)を用いてもよい。
Figure 0005519665
式(1)の第1項に示すように、推定誤差Er(t2)は、前回の放電容量の演算値の補正が行われた時刻t1から現在の時刻t2までの積分(離散化されている場合の総和も含む)であらわされる因子を含む。これにより、放電容量の演算値に誤差が蓄積した場合にNaS電池1004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
式(1)の第2項に示すように、推定誤差Er(t2)は、前回の放電容量の演算値の補正における補正量errorが大きくなるほど大きくなる因子、例えば、補正量errorに比例する因子を含む。1回の補正の補正量errorに代えて2回以上の補正の補正量の平均値を採用してもよい。これにより、放電容量の演算値の誤差が大きくなりやすい場合にNaS電池1004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
式(1)の第1項の積分の被積分関数は、次の第1項〜第4項の和として演算される。
(第1項)充放電電流値Iの関数である補正係数a(I)と充放電電流値Iの時間変化dI/dtとの積a(I)×dI/dt;
(第2項)充放電電流値Iの関数である補正係数b(I);
(第3項)充放電電流値Iの関数である補正係数f(I)とハウジング1009の内部の温度Tの関数である補正係数c(T)との積;
(第4項)双方向変換器1112の運転状態に応じた値をとる補正係数d;
充放電電流値Iは、ホール電流検出器1008から取得される。温度Tは、温度センサ1110から取得される。双方向変換器1112の運転状態は、充放電指令部1136から取得される。
被積分関数の第1項は、時間変化dI/dtが大きくなるほど大きくなる因子であることが望ましい。これにより、ホール電流検出器1008の応答速度、ホール電流検出器1008の周波数特性、充放電電流Iの計測間隔等に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池1004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
ホール電流検出器1008の周波数特性はわずかではあるが充放電電流値Iの影響を受けるので、補正係数a(I)は充放電電流値Iの関数であることが望ましい。ただし、推定誤差Er(t2)の精度をわずかに低下させることが許容されるのであれば、補正係数a(I)が充放電電流値Iに依存しない定数であってもよい。この場合、被積分関数の第1項は、時間変化dI/dtに比例する因子となる。
式(3)及び式(4)に示すように、式(1)及び式(2)で演算される推定誤差Er(t2)の被積分関数の第1項の時間変化dI/dtが、時間変化dI/dtの絶対値|dI/dt|に置き換えられることも望ましい。充放電電流値Iが増加する場合及び減少する場合のいずれの場合も充放電電流値Iが変化しない場合よりも放電容量の演算値が影響を受けるので、時間変化dI/dtを時間変化dI/dtの絶対値|dI/dt|に置き換えることにより、充放電電流値Iが増加する場合及び減少する場合のいずれの場合も推定誤差Er(t2)が適切に演算される。
Figure 0005519665
Figure 0005519665
被積分関数の第2項の補正係数b(I)は、充放電電流値Iが大きくなるほど大きくなる因子、例えば、充放電電流値Iに比例する因子を含むことが望ましい。これにより、ホール電流検出器1008の非直線性に起因する誤差、ホール電流検出器1008により計測された充放電電流値Iに含まれる充放電電流値Iに比例する誤差等が充電状態に大きな影響を与えた場合にNaS電池1004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
また、補正係数b(I)は、充放電電流値Iが基準値より小さい場合に充放電電流値Iが大きくなるほど大きくなる因子、例えば、充放電電流値Iに比例する因子を含むことが望ましい。これにより、放電容量演算部1130における充放電電流値Iの積算の停止に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池1004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
さらに、補正係数b(I)は、ホール電流検出器1008のオフセットが大きくなるほど大きくなる因子、例えば、ホール電流検出器1008のオフセットに比例する因子を含むことが望ましい。これにより、ホール電流検出器1008のオフセットに起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池1004が放電用容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
ホール電流検出器1008のオフセットは、大きな充放電電流が流れた後に大きくなる傾向がある。一般的には、ホール電流検出器1008のオフセットは、充放電電流値Iの履歴から演算される。
被積分関数の第3項の補正係数c(T)は、温度Tが基準温度から離れるほど大きくなる因子であることが望ましい。基準温度は、例えば、25℃に定められる。これにより、温度センサ1110の温度特性に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池1004が放電電流の演算値の補正の対象になるのが早くなるので放電容量の演算値が適時に補正される。
ホール電流検出器1008のオフセットは、正の温度係数を有する場合もあるし、負の温度係数を有する場合もあし、温度Tが変化したときに不規則に変化する場合もある。このため、補正係数c(T)は、ホール電流検出器1008の温度特性を実測して設定することが望ましい。
温度Tの影響は、充放電電流値Iが小さいときには強くあらわれないので、補正係数c(T)には、充放電電流値Iが小さくなると小さくなる補正係数f(I)がかけられる。ただし、推定誤差Er(t2)の精度をわずかに低下させることが許容されるのであれば、補正係数f(I)が充放電電流値Iに依存しない定数であってもよい。
被積分関数の第4項の補正係数dは、双方向変換器1112の運転状態を反映する因子、例えば、双方向変換器1112が停止されており充放電電流が流れないときは0となり、双方向変換器1112が運転されており充放電電流が流れるときは定数d1となり、双方向変換器1112が運転待機中であり微弱な充放電電流が流れる可能性があるときは定数d2となる因子であることが望ましい。定数d1は定数d2よりも大きい(d1>d2)。これにより、双方向変換器1112の運転状態に起因する誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
ホール電流検出器1008がA/Dコンバータを含む場合には、A/D変換に伴う量子化誤差が生じる。補正係数dにより、当該量子化誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正される。
式(1)を変形することも許容される。例えば、推定誤差Er(t2)の精度をわずかに低下させることが許容され、推定誤差Er(t2)の演算に使用する資源を減らすことが要求されるのであれば、上述の因子のうち寄与が小さい因子を省略してもよい。また、推定誤差Er(t2)の演算に使用する資源を増やすことが許容されるのであれば、上述の因子以外の因子を推定誤差Er(t2)に含めてもよい。
(推定誤差Er(t2)の演算の意義)
放電容量の演算値の誤差の原因に応じて充放電電流値Iを補正し、補正された充放電電流値Iを積算して放電容量を計算することも考えられる。しかし、そのような補正には、経時変化や不確定性を考慮することが困難である、多くの演算資源を必要とする、等の問題がある。
これに対して、推定誤差Er(t2)を演算して放電容量の演算値を適時に補正するようにすれば、必要な演算資源は比較的少なくてすむ。
(推定誤差Er(t2)と閾値THとの比較)
比較部1140は、推定誤差Er(t2)を推定誤差演算部1132から取得し、推定誤差Er(t2)と閾値THとを比較し、推定誤差Er(t2)が閾値THを超える場合にNaS電池1004を放電容量の演算値の補正の候補とする。これにより、推定誤差Er(t2)が閾値THを超えるNaS電池2004が放電容量の演算値の補正の候補になるので、放電容量の演算値の補正が必要な場合にNaS電池2004の放電容量の演算値が補正され、不必要な放電容量の演算値の補正が行われない。
(充放電の指令及び充放電電力の目標値)
充放電指令部1136は、双方向変換器1112に充放電指令信号を出力する。これにより、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池1004は、補正が行われる放電深度まで充放電される。充放電指令部1136は、充放電指令信号の出力にあたって、充放電電力の目標値を設定し双方向変換器1112に出力する。比較部1140により放電容量の演算値の補正の候補となったNaS電池1004は、そのまま、放電容量の補正の対象となる。ただし、現在の時刻が放電容量の補正を許可する時間帯である場合にのみ、放電容量の補正のための充放電を許可するようにしてもよい。
(放電容量の演算値の補正の手動実行)
放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池1004を自動で放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで放電させる放電容量の演算値の補正の自動実行を停止し、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池1004を手動で放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで放電させるようにしてもよい。
そのような放電容量の演算値の補正の手動実行を可能にするため、電力貯蔵装置1002は、NaS電池1004の放電容量の演算値の推定誤差Er(t2)及び推定誤差Er(t2)が閾値THを超えているか否かを表示部1115に表示し、放電容量の演算値の補正の命令を操作部1117で受け付ける。放電容量の演算値の補正の命令に加えて、放電容量の演算値の補正のための充放電を開始する時間の入力を操作部1117が受け付けてもよい。操作部1117が入力を受け付けた放電容量の演算値の補正の命令は、充放電指令部1136へ送られる。充放電指令部1136は、放電容量の演算値の補正の命令が与えられると、NaS電池1004を補正が行われる放電深度になるまで双方向変換器1112に充放電させる。
放電容量の演算値の補正を手動実行する場合、電力貯蔵装置1002の操作者は、表示部1115に表示された情報を参照し、電力貯蔵装置1002を含むマイクログリッドの現在及び将来の状況を考慮し、放電容量の演算値の補正の命令を操作部1117から入力する。操作者が考慮する事項には、保守点検中又は保守点検の予定がある分散型電源、気温から導かれる負荷の電力需要予測、マイクログリッドの外部のマクロ系統との間の売買電計画等がある。
(2 第2実施形態)
第2実施形態は、電力貯蔵装置2002に関する。
(電力貯蔵装置2002の概略)
図6は、第2実施形態の電力貯蔵装置2002のブロック図である。
図6に示すように、電力貯蔵装置2002は、電力を貯蔵するNaS電池2004と、系統2902とNaS電池2004とを接続する接続線2006と、NaS電池2004の充放電電流値Im(m=1,2,3,4)を計測するホール電流検出器2008と、ホール電流検出器2008を収容するハウジング2009と、ハウジング2009の内部の温度Tm(m=1,2,3,4)を計測する温度センサ2110と、NaS電池2004から系統2902へ供給される電力を直流から交流へ変換し系統2902からNaS電池2004へ供給される電力を交流から直流へ変換する双方向変換器2112と、NaS電池2004から系統2902へ供給される電力を昇圧し系統2902からNaS電池2004へ供給される電力を降圧する変圧器2114と、電力貯蔵装置2002を制御する制御部2116と、情報を表示する表示部2115と、操作を受け付ける操作部2117と、を備える。
接続線2006、ホール電流検出器2008、双方向変換器2112及び変圧器2114は、複数のNaS電池2004の各々に対応して1個ずつ設けられ、ホール電流検出器2008、双方向変換器2112及び変圧器2114は、接続線2006に挿入される。ホール電流検出器2008は、双方向変換器2112の直流側に接続され、変圧器2114は、双方向変換器2112の交流側に接続される。複数のホール電流検出器2008の各々は、別々のハウジング2009に収容される。なお、複数のホール電流検出器2008のうちの2個以上のホール電流検出器2008を1個のハウジングに収容してもよいし、複数のホール電流検出器2008の全部を1個のハウジングに収容してもよい。温度センサ2110は、複数のハウジング2009の各々に対応して1個ずつ設けられる。1個のハウジングに2個以上のホール電流検出器2008が収容される場合は、ハウジングごとに温度センサ2110が設けられ、2個以上のホール電流検出器2008で1個の温度センサ2110が共用される。
図6には、4個のNaS電池2004が示されているが、NaS電池の数は電力貯蔵装置2002の仕様に応じて増減される。NaS電池に代えて他の種類の二次電池を採用してもよい。
ホール電流検出器2008、温度センサ2110、双方向変換器2112、変圧器2114、制御部2116、表示部2115及び操作部2117は、複数のNaS電池2004を制御するNaS電池制御装置を構成する。制御部2116は、m番目(m=1,2,3,4)のNaS電池2004の充放電電流値Imを積算してm番目(m=1,2,3,4)のNaS電池2004の放電容量を演算し、放電容量の演算値からSOCを演算する。制御部2116は、放電容量の演算値の補正が必要なNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の候補として特定し、補正が行われる放電容量まで特定したNaS電池2004の全部又は一部を充放電させ、充放電させたNaS電池2004の放電容量の演算値を補正する。
第2実施形態のNaS電池2004、ホール電流検出器2008、温度センサ2110、双方向変換器2112及び変圧器2114としては、それぞれ、第1実施形態のNaS電池1004、ホール電流検出器1008、温度センサ1110、双方向変換器1112及び変圧器1114と同様のものが採用される。
(制御部2116の概略)
図7は、制御部2116のブロック図である。図7のブロックの各々は、少なくともCPU及びメモリを備える組み込みコンピュータに制御プログラムを実行させることにより実現されてもよいし、ハードウエアにより実現されてもよい。制御部2116は、入力された充放電電力指令値と複数のNaS電池2004の充放電電力の合計とが一致するように複数のNaS電池2004の各々の充放電指令値を複数の双方向変換器2112の各々へ伝達する。充放電電力指令値は、操作部2117から入力される場合もあるし、電力貯蔵装置2002を含むマイクログリッドのマイクログリッド制御システムから通信回線を経由して入力されることもある。
図7に示すように、制御部2116は、NaS電池2004の放電容量の演算値を演算する放電容量演算部2130と、NaS電池2004のSOCを演算するSOC演算部2131と、放電容量演算部2130により演算された放電容量の演算値の推定誤差Erm(t2)(m=1,2,3,4)を演算する推定誤差演算部2132と、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を決定する補正対象決定部2134と、双方向変換器2112にNaS電池2004の充放電を指令し充放電電力の目標値を設定する充放電指令部2136と、を備える。放電容量演算部2130、推定誤差演算部2132及びSOC演算部2131は、複数のNaS電池2004の各々に対応して1個ずつ設けられてもよいし、複数のNaS電池2004の全部について共用であってもよい。
(放電容量の演算値の演算)
放電容量演算部2130は、ホール電流検出器2008により計測された複数のNaS電池2004の各々の充放電電流値Imを積算し、複数のNaS電池2004の各々の放電容量の演算値を演算する。ただし、放電容量演算部2130は、充放電電流値Imの大きさが基準値より小さくなっている間は充放電電流値Imの積算を停止する。
(放電容量の演算値の補正)
放電容量演算部2130は、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が補正が行われる放電深度まで充放電されると、放電容量の演算値を補正する。
(SOCの演算)
SOC演算部2131は、複数のNaS電池の各々について放電容量から決まる残存容量及び定格容量からSOCを演算する。
(放電容量の演算値の補正が電力貯蔵装置2002の出力に与える影響)
放電容量の演算値の補正のために充放電を行うことは、電力貯蔵装置2002の出力に影響を与える場合がある。ただし、第1実施形態の電力貯蔵装置1002と異なり、第2実施形態の電力貯蔵装置2002は、複数のNaS電池2004を備える。このため、放電容量の補正のために充放電しているNaS電池2004の充放電電力の合計P1、放電容量の補正のために充放電しているNaS電池2004以外のNaS電池2004の充放電電力の合計P2及び入力された充放電電力指令値PINとの間に、P2=PIN−P1という関係が成立する場合は、電力貯蔵装置2002の出力を変更する必要はない。この関係が成立しない場合は、電力貯蔵装置2002の出力を変更するか、放電容量の補正のための充放電を中止する必要が生じる。
推定誤差Erm(t2)の演算)
推定誤差演算部2132は、複数のNaS電池2004の各々について放電容量演算部2130により演算された放電容量の演算値の推定誤差Erm(t2)を演算する。
(推定誤差Erm(t2))
推定誤差Erm(t2)は、放電容量の演算値の誤差の原因を反映する因子の集まりである。放電容量の演算値の誤差の原因には、例えば、前回の放電容量の演算値の補正から現在までに経過した時間、充放電が行われた時間、充放電電力、充放電電力の変動の大きさ・急峻さ・回数等がある。
例えば、m番目のNaS電池2004の現在の時刻t2における放電容量の演算値の推定誤差Erm(t2)は、式(5)にしたがって、次の第1項及び第2項の和として演算される。
(第1項)時刻tにおける推定誤差Erm(t2)の増加をあらわす被積分関数の前回の放電容量の演算値の補正が行われた時刻t1から現在の時刻t2までの時間tについての積分;
(第2項)前回の放電容量の演算値の補正における補正量errormと定数eとの積;
Figure 0005519665
式(5)は、充放電電流値「I」が「Im」へ、補正量「error」が「errorm」へ、推定誤差「Er(t2)」が「Erm(t2)」へ置き換えられた点を除いては、式(1)と同様の演算式である。
式(6)に示すように、式(5)で演算される推定誤差Er(t2)の被積分関数の第1項の時間変化dIm/dtが、時間変化dIm/dtの絶対値|dIm/dt|に置き換えられることも望ましい。
Figure 0005519665
この演算式により、誤差が放電容量の演算値に大きな影響を与えた場合にNaS電池2004が放電容量の演算値の補正の対象になるのが早くなるので、放電容量の演算値が適時に補正され、放電容量の演算値の補正の対象が適切に選択される。
(放電容量の演算値の補正の対象の決定)
図8は、補正対象決定部2134のブロック図である。
図8に示すように、補正対象決定部2134は、推定誤差Erm(t2)と閾値THとを比較する比較部2140と、閾値THを保持する閾値保持部2142と、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を選択する選択部2144と、現在の時刻が属する時間帯における放電容量の演算値の補正のための充放電を行うことが可能なNaS電池2004の数(以下では、「充放電可能数」という)を決定する充放電可能数決定部2144と、時間帯ごとの充放電可能数を保持する充放電可能数保持部2148と、を備える。
比較部2140は、複数のNaS電池2004の各々の推定誤差Erm(t2)を推定誤差演算部2132から取得し、複数のNaS電池2004の各々について推定誤差Erm(t2)と閾値THとを比較し、推定誤差Erm(t2)が閾値THを超えるNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の候補とする。これにより、推定誤差Er(t2)が閾値THを超えるNaS電池2004が放電容量の演算値の補正の候補になるので、放電容量の演算値の補正が必要なNaS電池2004の放電容量の演算値が補正され、不必要な放電容量の演算値の補正が行われない。
選択部2144は、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004から推定誤差Erm(t2)が最も大きい1個のNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の対象として選択する。これにより、2個以上のNaS電池2004の放電容量の演算値の補正が同時に開始されないので、電力貯蔵装置2002の出力への影響が抑制される。
放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004の数が1個であることは必須ではない。すなわち、一般的には、選択部2144は、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004から推定誤差Er(t2)が大きい順に許容される数のNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の対象として選択する。これにより、許容される数より多いNaS電池2004の放電容量の演算値の補正が同時に開始されないので、電力貯蔵装置2002の出力への影響が抑制される。
「許容される数」とは、充放電可能数から放電容量の演算値の補正のための充放電を実際に行っているNaS電池2004の数を減じた数である。
充放電可能数決定部2146は、充放電可能数保持部2148に保持された情報を参照し、その時間帯における充放電可能数を決定する。
充放電可能数に制約がない場合は、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004の一部のみを放電容量の演算値の補正の対象としなければならない制約がなくなるので、選択部2144、充放電可能数決定部2146、充放電可能数保持部2148は省略され、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004の全部が放電容量の演算値の補正の対象になる。
(放電容量の演算値の補正の対象を決定する処理)
図9は、放電容量の演算値の補正の対象を決定するために繰り返し行われる処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、放電容量の演算値の補正の対象の決定にあたっては、複数のNaS電池2004の各々の推定誤差Erm(t2)が推定誤差演算部2132から取得される(ステップS201)。
推定誤差Erm(t2)が取得された後に、比較部2140により推定誤差Erm(t2)と閾値THとが比較され、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004が特定される(ステップS202)。
閾値THとの比較の結果、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004がない場合(ステップS203で"NO")は、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択されないまま、処理が終了する。
一方、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004がある場合(ステップS203で"YES")は、充放電可能数決定部2146により、現在の時刻が属する時間帯における充放電可能数が決定される(ステップS204)。
その結果、放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数が1個以上であれば(ステップS205で"YES")、選択部2144により放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択され(ステップS206)、0個であれば、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択されないまま処理が終了する。
(充放電の指令及び充放電電力の目標値)
充放電指令部2136は、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004と系統2902とを接続する接続線2006に挿入された双方向変換器2112に充放電指令信号を出力する。これにより、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004は、補正が行われる放電深度まで充放電される。充放電指令部2136は、充放電指令信号の出力にあたって、充放電電力の目標値を設定し双方向変換器2112に出力する。
(放電容量の演算値の補正の手動実行)
第2実施形態の電力貯蔵装置2022においても、第1実施形態の電力貯蔵装置1022と同様に、放電容量の演算値の補正の手動実行を可能にするため、複数のNaS電池2004の放電容量の各々の演算値の推定誤差Erm(t2)及び推定誤差Erm(t2)が閾値THを超えているか否かを表示部2115に表示させ、複数のNaS電池2004の各々について放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで放電させる命令の入力を操作部2117で受けつける。
(3 第3実施形態)
第3実施形態は、第2実施形態の補正対象決定部2134に代えて採用される補正対象決定部3134に関する。
図10は、第3実施形態の補正対象決定部3134のブロック図である。
図10に示すように、補正対象決定部3134は、推定誤差Erm(t2)と第1の閾値TH1とを比較する第1の比較部3140と、第1の閾値TH1を保持する第1の閾値保持部3142と、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を選択する第1の選択部3144と、推定誤差Erm(t2)と第2の閾値TH2とを比較する第2の比較部3150と、第2の閾値TH2を保持する第2の閾値保持部3152と、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を選択する第2の選択部3154と、現在の時刻が属する時間帯における充放電可能数を決定する充放電可能数決定部3146と、時間帯ごとの充放電可能数を保持する充放電可能数保持部3148と、備える。第2の閾値TH2は、第1の閾値TH1を超えない(TH2<TH1)。
第1の比較部3140は、第2実施形態の比較部2140と同様に、複数のNaS電池2004の各々の放電容量の演算値の推定誤差Erm(t2)を推定誤差演算部2132から取得し、複数のNaS電池2004の各々について推定誤差Erm(t2)と第1の閾値TH1とを比較し、推定誤差Erm(t2)が第1の閾値TH1を超えるNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の候補とする。
第1の選択部3144は、第2実施形態の選択部2144と同様に、第1の比較部3140により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004から推定誤差Erm(t2)が最も大きい1個のNaS電池を選択する。第1の比較部3140により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004から推定誤差Er(t2)が大きい順に許容される数のNaS電池2004を選択してもよい。第1の選択部3144を省略し、第1の比較部3140により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004の全部を放電容量の演算値の補正の対象としてもよい。
第2の比較部3150は、複数のNaS電池2004の各々について推定誤差Erm(t2)と第2の閾値TH2とを比較し、推定誤差Erm(t2)が第2の閾値TH2を超えるNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の候補とする。
第2の選択部3154は、第2の比較部3150により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004の数が2個以上である場合は、第2の比較部3150により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004から推定誤差Erm(t2)が最も大きい1個のNaS電池2004を放電容量の演算値の補正の対象として選択する。第2の比較部3150により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004から推定誤差Erm(t2)が大きい順に許容される数のNaS電池2004を選択してもよい。また、第2の選択部3154は、第2の比較部3150により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004の数が1個以下である場合は、放電容量の演算値の補正の対象を選択しない。第2の選択部3154を省略し、第2の比較部3150により放電容量の演算値の補正の候補とされたNaS電池2004の全部を放電容量の演算値の補正の対象としてもよい。
(放電容量の演算値の補正の対象を決定する処理)
図11及び図12は、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を決定するために繰り返し行われる処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004の決定にあたっては、複数のNaS電池2004の各々の推定誤差Erm(t2)が推定誤差演算部2132から取得される(ステップS301)。
推定誤差Erm(t2)が取得された後に、第1の比較部3140により推定誤差Erm(t2)と第1の閾値TH1とが比較され、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004が特定される(ステップS302)。
第1の閾値TH1との比較の結果、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004がある場合(ステップS303で"YES")は、放電容量の演算値の補正のための充放電可能数決定部3146により、現在の時刻が属する時間帯における放電容量の演算値の補正のための充放電可能数が決定される(ステップ304)。
その結果、放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数が1個以上であれば(ステップS305で"YES")、第1の選択部3144により放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択され(ステップS306)、0個であれば(ステップS305で"NO")、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択されないまま処理が終了する。
放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択された結果、放電容量の演算値の補正の対象として選択されたNaS電池2004の数が放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数に達した場合(ステップS312で"NO")は、新たに放電容量の演算値の補正のための充放電を開始することはできないので、処理が終了する。
一方、第1の閾値TH1との比較の結果、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004がない場合は、続いて、図12に示すように、第2の閾値TH2との比較が行われる。放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数よりも放電容量の演算値の補正の対象として選択されたNaS電池2004の数が少ない場合(ステップS312で"YES")も、続いて、図12に示すように、第2の閾値TH2との比較が行われる。
すなわち、第2の比較部3150により推定誤差Erm(t2)と第2の閾値TH2とが比較され、放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004が特定される(ステップS307)。
第2の閾値TH2との比較の結果、2個以上の放電容量の演算値の補正の候補のNaS電池2004がある場合は(ステップS308で"YES")、充放電可能数決定部3146により、現在の時刻が属する時間帯における充放電可能数が決定される(ステップS309)。
その結果、放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数が1個以上であれば(ステップS310で"YES")、第2の選択部3154により放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択され(ステップS311)、放電容量の演算値の補正が許容されるNaS電池2004の数が0個であれば、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004が選択されないまま処理が終了する。
第3実施形態の補正対象決定部3134によれば、推定誤差Erm(t2)が大きく放電容量の演算値の補正の必要性が高いNaS電池2004から放電容量の演算値の補正が行われるとともに、多数のNaS電池2004の放電容量の演算値の補正が同時に開始されないので、電力貯蔵装置2002の出力への影響が抑制される。
(4 第4実施形態)
第4実施形態は、第1実施形態のホール電流検出器1008に代えて採用される電流計測部4008に関する。
図13は、第4実施形態の電流計測部4008のブロック図である。
図13に示すように、電流計測部4008は、NaS電池1004の電圧を計測する電圧計測部4502と、双方向変換器1112の効率を保持する効率保持部4504と、充放電電流値Iを演算する充放電電流値演算部4506と、を備える。
充放電電流演算部4506は、充放電指令部1136により設定された充放電電力の目標値、電圧計測部4502により計測された電圧及び双方向変換器1112の効率からNaS電池1004の充放電電流値Iを演算する。
第4実施形態の電流計測部4008によれば、小さな充放電電流を計測することができる。なお、第1実施形態のホール電流検出器1008と第4実施形態の電流計測部4008とを組み合わせてもよい。例えば、充放電電流が小さいときは第4実施形態の電流計測部4008が充放電電流値Iを計測し、充放電電流が大きいときはホール電流検出器1008が充放電電流値Iを計測するようにしてもよい。また、第2実施形態のホール電流検出器2008に代えて第4実施形態の電流計測部4008を採用してもよい。
(5 第5実施形態)
第5実施形態は、第1実施形態のホール電流検出器1008に代えて採用される電流計測部5008に関する。
図14は、第5実施形態の電流計測部5008のブロック図である。
図14に示すように、電流計測部5008は、NaS電池1004の電圧を計測する電圧計測部5502と、双方向変換器1112の効率を保持する効率保持部5504と、双方向変換器1112の交流側の入出力電力を計測する電力計測部5506と、充放電電流値Iを演算する充放電電流値演算部5508と、を備える。
充放電電流値演算部5508は、電圧計測部5502により計測された電圧、電力計測部5506により計測された入出力電力及び前記双方向変換器1112の効率から充放電電流値を演算する。
第5実施形態の電流計測部5008によれば、計測された充放電電流値に含まれる真の充放電電流値に対するオフセットが減少するので、充放電電流値が高い精度で測定される。これは、双方向変換器1112の交流側における電流測定は、第1実施形態のようなホール電流検出器ではなく、オフセットがなく大電流から小電流まで高い精度で測定が可能な巻線式のカレントトランスを備える電流検出器により行うこともできるからである。
なお、巻線式のカレントトランスを備える電流検出器に代えて、シャント抵抗を備える電流検出器を採用することもできる。ただし、巻線式のカレントトランスを備える電流検出器やホール素子を備える電流検出器には、シャント抵抗を備える電流検出器と比較して、高電圧や大電流に耐えうる部品が不要になり絶縁も容易になるという利点がある。
(6 第6実施形態)
第6実施形態は、第1実施形態の電力貯蔵装置1002を含むマイクログリッド6000に関する。第1実施形態の電力貯蔵装置1002に代えて、第2実施形態の電力貯蔵装置2002をマイクログリッド6000において採用してもよい。
図15は、第6実施形態のマイクログリッド6000のブロック図である。「マイクログリッド」とは、電力の需要地に分散型電源を設置した小規模の電力供給網であり、「分散型エネルギーシステム」等とも呼ばれる。
図15に示すように、マイクログリッド6000においては、分散型電源6002、負荷6004及び第1実施形態の電力貯蔵装置1002が系統6006に接続される。分散型電源6002、負荷6004及び電力貯蔵装置1002の運転は、マイクログリッド制御システム6008により制御される。
分散型電源6002としては、特に制限されないが、太陽光その他の自然エネルギーを利用した発電機、例えば、太陽光発電装置が用いられる。生ごみ・廃木・廃プラスチック等を原料として製造されたガスを燃料に用いる燃料電池等を分散型電源6002として用いてもよい。
分散型電源6002により発電された電力の全部又は一部は、系統6006を経由して電力貯蔵装置1002へ送電され、電力貯蔵装置1002に蓄積される。
マイクログリッド6000を構成する電力貯蔵装置1002においてNaS電池1004の放電容量の演算値の補正が行われる場合、電力貯蔵装置1002からマイクログリッド制御システム6008へ出力の変更の要求が送られる。続いて、電力貯蔵装置1002は、充放電電力の目標値の変更の許可を受け、電力平滑運転を停止するか又は負荷追従目標値を変更することにより、NaS電池1004を充放電する。
マイクログリッド6000では、充電末と放電末との中間付近にSOCが概ね維持される電力平滑運転が行われることが多いため、第1実施形態の電力貯蔵装置1002が好適に用いられる。ただし、第1実施形態の電力貯蔵装置1002は、パターン運転を行う場合にも用いられる。電力貯蔵装置1002があらかじめ設定された運転パターンに応じてパターン運転を行う場合、設定された運転パターンにしたがった充放電により放電容量の演算値の補正が可能であれば、設定された運転パターンにしたがって充放電を行う。設定された運転パターンにしたがった充放電では放電容量の演算値の補正が可能な放電深度に至らない場合や放電容量の演算値の補正が可能な放電深度に至るまでに多数回の充放電が設定されている場合等は、電力貯蔵装置1002は、マイクログリッド制御システム6008に出力の変更を要求し、出力の目標値の変更の許可を受けたあとに充放電電力の目標値を変更する。
第1実施形態の電力貯蔵装置1002に代えて第2実施形態の電力貯蔵装置2002を採用した場合、放電容量の演算値の補正の対象のNaS電池2004を補正が行われる放電深度になるまで充放電しながら電力貯蔵装置2002の出力が充放電電力指令値と一致するように他のNaS電池2004の充放電を制御することが可能な場合もある。
(7 その他)
この発明は詳細に説明されたが、上述の説明は全ての局面において例示であって、この発明は上述の説明に限定されない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定されうる。特に、第1実施形態〜第6実施形態で説明した事項を組み合わせることは当然に予定されている。

Claims (18)

  1. 二次電池を制御する電池制御装置であって、
    二次電池の充放電電流値を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値を積算して二次電池の放電容量の演算値を演算し、放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで充放電された二次電池の放電容量の演算値を補正する放電容量演算部と、
    前記放電容量演算部により演算された放電容量の演算値の推定誤差を演算する推定誤差演算部と、
    前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が第1の閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする第1の比較部と、
    第1の閾値を保持する第1の閾値保持部と、
    二次電池の充放電を制御する双方向変換器と、
    放電容量の演算値の補正の候補の二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる充放電指令部と、
    を備える電池制御装置。
  2. 請求項1の電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前回の放電容量の演算値の補正が行われた時刻から現在の時刻までの積分であらわされる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2の電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前回の放電容量の演算値の補正における補正量が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値の時間変化が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかの電池制御装置において、
    前記放電容量演算部は、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値が基準値より小さくなっている間は充放電電流値の積算を停止し、
    前記推定誤差演算部は、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値が基準値より小さい場合に充放電電流値が大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前記電流計測部により計測された充放電電流値に含まれる真の充放電電流値に対するオフセットが大きくなるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかの電池制御装置において、
    前記電流計測部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内部の温度を計測する温度センサと、
    をさらに備え、
    前記推定誤差演算部は、
    前記温度センサにより計測された温度が基準温度から離れるほど大きくなる因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部は、
    前記双方向変換器の運転状態を反映する因子を含む推定誤差を演算する、
    電池制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかの電池制御装置において、
    前記第1の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池から前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が大きい順に許容される数の二次電池を放電容量の演算値の補正の対象として選択する第1の選択部、
    をさらに備え、
    前記充放電指令部は、
    前記第1の選択部により選択された二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる、
    電池制御装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部により演算された推定誤差と第1の閾値を超えない第2の閾値とを比較し前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が第2の閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする第2の比較部と、
    第2の閾値を保持する第2の閾値保持部と、
    をさらに備え、
    前記充放電指令部は、
    前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる、
    電池制御装置。
  12. 請求項11の電池制御装置において、
    前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の数が2個以上である場合は前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池から前記推定誤差演算部により演算された推定誤差が大きい順に許容される数の二次電池を放電容量の演算値の補正の対象として選択し前記第2の比較部により放電容量の演算値の補正の候補とされた二次電池の数が1個以下である場合は放電容量の演算値の補正の対象を選択しない第2の選択部、
    をさらに備え、
    前記充放電指令部は、
    前記第2の選択部により選択された二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる、
    電池制御装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかの電池制御装置において、
    現在の時刻が属する時間帯における放電容量の演算値の補正のための充放電を同時に行うことが可能な二次電池の数を決定する充放電可能数決定部と、
    時間帯ごとの放電容量の演算値の補正のための充放電を同時に行うことが可能な二次電池の数を保持する充放電可能数保持部と、
    をさらに備え、
    前記充放電指令部は、
    前記充放電可能数決定部が決定した二次電池の数を超えない二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる、
    電池制御装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかの電池制御装置において、
    前記電流計測部は、
    ホール電流検出器、
    を備える電池制御装置。
  15. 請求項1ないし請求項13のいずれかの電池制御装置において、
    前記充放電指令部は、
    充放電電力の目標値を設定し、
    前記双方向変換器は、
    充放電電力が目標値となるように二次電池の充放電を制御し、
    前記電流計測部は、
    二次電池の電圧を計測する電圧計測部と、
    前記充放電指令部により設定された充放電電力の目標値、前記電圧計測部により計測された電圧及び前記双方向変換器の効率から充放電電流値を演算する充放電電流値演算部と、
    前記双方向変換器の効率を保持する効率保持部と、
    を備える電池制御装置。
  16. 請求項1ないし請求項13のいずれかの電池制御装置において、
    前記電流計測部は、
    二次電池の電圧を計測する電圧計測部と、
    前記双方向変換器の交流側の入出力電力を計測する電力計測部と、
    前記電圧計測部により計測された電圧、前記電力計測部により計測された入出力電力
    及び前記双方向変換器の効率から充放電電流値を演算する充放電電流値演算部と、
    前記双方向変換器の効率を保持する効率保持部と、
    を備える電池制御装置。
  17. 請求項1ないし請求項9のいずれかの電池制御装置において、
    前記推定誤差演算部により演算された推定誤差及び前記第1の比較部の比較結果を表示する表示部と、
    放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで二次電池を充放電させる命令の入力を受け付ける操作部と、
    を備え、
    前記充放電指令部は、
    前記操作部が充放電させる命令の入力を受け付けた放電容量の演算値の補正の対象の二次電池を補正が行われる放電深度になるまで前記双方向変換器に充放電させる、
    電池制御装置。
  18. 二次電池を制御する電池制御方法であって、
    a) 二次電池の充放電電流値を計測する工程と、
    b) 前記工程a)により計測された充放電電流値を積算して二次電池の放電容量の演算値を演算する工程と、
    c) 前記工程b)により演算された放電容量の演算値の推定誤差を演算する工程と、
    d) 前記工程c)により演算された推定誤差が閾値を超える二次電池を放電容量の演算値の補正の候補とする工程と、
    e) 放電容量の補正の候補の二次電池の全部又は一部を補正が行われる放電深度になるまで充放電させる工程と、
    f) 放電容量の演算値の補正が行われる放電深度まで充放電された二次電池の放電容量の演算値を補正する工程と、
    を備える電池制御方法。
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