JP5519573B2 - 映像処理装置、映像処理方法、および、映像処理プログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法、および、映像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像処理装置、映像処理方法、および、映像処理プログラムの技術に関する。
複数のハードディスクを用いて冗長性を持たせたRAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks)装置に、ユーザデータを記録することで、障害が発生したときでも、記録されたユーザデータを復元することができる。
図7は、RAIDシステムの1つである、RAID5の復元処理を示す説明図である。この図7では、ハードディスクごとの行(HDD1〜HDD4)と、各ハードディスク内のセクタのアドレス(1〜4)ごとの列とから構成される表形式で、各ハードディスク内の格納データを示している。
例えば、3つめのハードディスク(HDD3)の4つめのアドレスには、データ「D2」が格納されている。なお、セクタとは、データを記録するハードディスクのデータ領域の単位であり、1セクタは、例えば、512バイトのデータ領域として構成される。
RAID5では、複数のハードディスクに分散されて記録されたユーザデータ集合(例えば、「A1,A2,A3」)に対して、それらの誤り訂正符号データ(例えば、「Ap」)を作成して記録する。
そして、ユーザデータ集合(A1〜A3)と誤り訂正符号データ(Ap)とのデータのうちのいずれか1つのデータ(例えば、A1)が失われても、他のデータ(A2,A3,Ap)をもとにデータ復元演算(例えば、XOR演算)を行うことで、失われたデータ(A1)を復元することができる。
例えば、図7(a)の正常状態から、RAID5を構成する4つのハードディスクのうちの1つ(HDD1)に障害が発生したときには、図7(b)の縮退状態(RAIDの冗長性がない状態)となる。この状態では、障害発生したHDD1上の各データ(A1,B1,C1,Dp)は失われている。
システム管理者は、障害発生したHDD1のハードディスクを、新しいハードディスクへと交換すると、図7(c)の復元中状態が開始される。この復元中状態では、前記したRAID5のデータ復元処理によって、以下のように各データが復元される。その結果、図7(c)の復元中状態から図7(a)の正常状態へと戻る。
・データ「A2,A3,Ap」から、データ「A1」を復元。
・データ「B2,Bp,B3」から、データ「B1」を復元。
・データ「Cp,C2,C3」から、データ「C1」を復元。
・データ「D1,D2,D3」から、データ「Dp」を復元。
図8は、バッドスポットによる強制エラー化を示す説明図である。まず、図8(a)の復元中状態は、図7(c)の復元中状態と同じ状態である。
図8(b)は、二重障害の検出を示した図である。図8(b)について、交換したHDD1以外のハードディスク(HDD4)からの読み出し処理で、Apが格納されていたアドレス1に障害が発生した場合(二重障害が発生した場合)、そのデータ「Ap」(「×破損」と表記)と、データ「A2,A3,Ap」をもとに復元されるデータ「A1」(「×復元不可」と表記)とは、復元が不可となる。
特許文献1には、二重障害の発生箇所(Apの箇所)でリードエラーが発生した場合、そのアドレスがOSで使用されるアドレスか、アプリケーションで使用されるアドレスかを検索し、エラーデータ部分の要否を確認して、二重障害の発生をユーザに通知する旨が開示されている。
図8(c)は、図8(b)の状態から、HDD4のアドレス1をバッドスポット化したものである(「△バッドスポット」と表記)。特許文献2では、二重障害の発生箇所をバッドスポットとして管理する旨が開示されている。バッドスポットへの読み込み要求に対して、読み込みを行わずにエラーを返し、バッドスポットへの書き込み要求に対して、バッドスポットを解除してデータを書き込む。
特開2004−62376号公報 特開2006−285527号公報
監視カメラで撮影した映像データをハードディスクに記録し続ける監視用レコーダシステムが普及している。映像データを記録するハードディスクは、非常に精密な制御を行っている機器であり、データアクセスを行う頻度が大きくなると、障害が発生する確率も高くなる。そこで、監視カメラの撮影データをRAIDシステムに記録して、撮影データの信頼性を向上させる用途も、考えられる。
しかし、映像データは、以下の特性があるため、汎用的なデータを記録するRAID5をそのまま適用することは、困難である。
例えば、監視カメラの映像データは、時間の経過とともに絶えず発生し続けるデータ(ストリームデータ)であるため、記録処理を途切れさせないために、通常時や障害復旧時のシステム負荷を軽くさせる必要がある。しかし、RAID5でのデータ復元演算は重い処理であるため、そのまま適用することは、困難である。
また、RAIDシステムの記憶容量には限りがあるが、映像データは時間の経過とともにデータ量が増え続ける。RAIDシステムの記憶容量を超過した分の映像データは、古いデータから順に上書きされて消されていくため、映像データのデータ復元は、RAIDシステムの記憶容量に応じた所定期間分(例えば、監視期間として最近の1ヶ月分)だけ行われればよい。しかし、RAID5では、あくまで複数のデータに冗長性を持たせることで、データ復元を実現することが目的であり、映像データのような使い捨てのデータに対する考慮はなされていない。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、映像データを記録するRAIDシステムにおいて、データの信頼性と効率的なデータアクセス処理とをバランスよく実現することを、主な目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のディスクを組み合わせてRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)システムを構成し、そのRAIDシステム内の前記ディスクへと映像データを記録する映像処理装置であって、
撮影された映像信号から前記映像データとその映像データを管理するための管理データとを作成する映像記録部と、
前記ディスクに記録されている前記映像データとその管理データとを読み出して再生する映像再生部と、
前記ディスクに対して前記映像データのデータアクセス処理を実行するディスク制御部とを備えており、
前記ディスク制御部が、
前記映像記録部から通知された前記映像データとその管理データとを前記ディスクに記録するときに、前記映像データについては前記ディスク内の1つの記憶領域に記録し、前記管理データについては前記ディスク内の複数の記憶領域に同じデータを複製しつつ記録し、
前記RAIDシステム内の前記ディスクのうちの1つの前記ディスク内の第1領域に第1障害が発生したときには、RAIDシステム内の前記ディスクのうちの他の前記ディスク内のデータを元にデータ復元演算を行うことで、前記第1障害の発生により失われたデータを前記第1領域へと復元する復元中状態へ移行し、
前記復元中状態において、データ復元演算に使用される他の前記ディスク内の第2領域に第2障害が発生したときには、前記第2領域に格納されているデータが、前記映像データか前記管理データかを特定し、
前記映像データとして特定されたときには、データ読み込み要求に対してはエラーを返却するとともに、データ書き込み要求が発生すると、その要求に従って新しいデータを上書きするエラー返却領域として前記第2領域を定義し、
前記管理データとして特定されたときには、前記第2領域に格納されているデータと同じデータを、前記複製された他の記憶領域から読み出して前記第2領域にコピーすることを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、映像データを記録するRAIDシステムにおいて、データの信頼性と効率的なデータアクセス処理とをバランスよく実現することができる。
本発明の一実施形態に関する監視用レコーダシステムを示す構成図である。 本発明の一実施形態に関する再生画像を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するディスク装置のデータ復元処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する映像処理装置のデータ復元処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する映像データの二重障害対処処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する管理データの二重障害対処処理を示す説明図である。 RAID5の復元処理を示す説明図である。 バッドスポットによる強制エラー化を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、監視用レコーダシステム(映像データ管理システム)を示す構成図である。監視用レコーダシステムは、映像処理装置1に対して、入力用のカメラ2と、出力用のディスプレイ3とが接続されて構成される。
カメラ2は、映像を記録し続けることで監視を行い、その記録データを映像データとして、映像処理装置1に入力する。なお、カメラ2の映像信号には、カメラ2に付加または接続されたマイクから録音された音声データを含めてもよい。
ディスプレイ3は、映像処理装置1に記録された映像データを映像信号として再生するモニタとして構成される。なお、カメラ2の映像信号に含まれた音声データを再生するためのスピーカを備えてもよい。
映像処理装置1は、CPU11、メモリ12、ディスク13、映像記録部21、ディスク制御部22、および、映像再生部23を含めて構成される。
CPU11は、各処理部を動作させるためのプログラムをメモリ12上に読み込んで実行させることで、映像処理装置1を制御する。
メモリ12には、CPU11で実行される処理部として、映像記録部21、ディスク制御部22、および、映像再生部23が読み込まれている。
ディスク13は、カメラ2からの映像データや、各種管理データを格納する記憶領域を提供する。複数用意されたディスク13の集合は、互いに接続されるRAID(例えば、RAID5)として構成されることで、1つのディスク13に障害が発生したときでも、他のディスク13内のデータを元に失われたデータを復元することができる。
なお、図1では、ディスク13を映像処理装置1の内蔵ハードディスクとして構成したが、USB(Universal Serial Bus)で接続される外付けハードディスクや、ネットワーク接続されるNAS(Network Attached Storage)として構成してもよい。
映像記録部21は、カメラ2からの映像信号の入力を受け付けると、その映像信号をエンコードして記録データ(映像データと、その映像データを管理するための管理データ)を作成し、その記録データをディスク13に記録する旨の書き込み指示を、ディスク制御部22に送信する。
映像再生部23は、ユーザからの再生指示の入力を受け付けると、ディスク制御部22に読み込み指示を送信して取得したディスク13内の記録データを、デコード(フォーマット変換)してディスプレイ3上で再生する。
ディスク制御部22は、他処理部からのデータアクセス指示(読み込み指示、書き込み指示)を受け、接続されている各ディスク13内のデータアクセスを行う。なお、ディスク13への記録データは、映像データだけでなく、その映像データを管理するための管理データも含めて構成される。管理データとは、例えば、映像データの映像日時や、撮影されたカメラのID、および、映像データのファイル名などの映像データの属性情報などである。
図2は、映像再生部23によるディスプレイ3上の再生画像を示す説明図である。
映像再生部23は、ディスク13内の映像データが正しく読み込めたときには、図2(a)のように、途切れたり乱れたりしない、正常な再生映像を再生することができる。
映像再生部23は、ディスク13内の映像データが一部正しく読み込めないときには、図2(b)のように、取得できない部分の再生映像については、ダミーフレーム(全てデータ値「0」であるブラックフレームなど)や、前後のフレームから計算される補間フレーム、映像中のデータ損失部分だけを空白にしたフレームなどを代わりに再生されることで、一部映像乱れを発生させてしまうものの、再生処理そのものは映像データが一部存在しなくても、継続する。
例えば、秒間60フレームで撮影された映像データのうちの数フレームが失われていたとしても、ユーザの目には乱れは一瞬にしか感じられないため、監視システムという用途においては、一部の映像乱れの影響は小さくて済む。
図3は、ディスク装置のデータ復元処理を示す説明図である。図3の各状態(図3(a)〜図3(c))は、図7で説明した各状態に対応する。
4台のディスク13がそれぞれ正常にアクセスできる図3(a)の正常状態から、1台のディスク13に障害が発生した図3(b)の縮退状態になると、その障害が発生したディスク13を新規のディスク13に手作業で交換するとともに、新規のディスク13内に障害が発生したディスク13内に格納されていたデータを復元する図3(c)の復元中状態へと進む。
ディスク制御部22は、残りの3台のディスク13内のデータをもとに、データ復元演算を行うことで、新規のディスク13内に書き込む復元データを作成する。
図4は、図3で示した映像処理装置のデータ復元処理を、具体的なデータとともに詳細に示す説明図である。図3の各状態(図3(a)〜図3(c))は、図4の各状態(図4(a)〜図4(c))に対応する。
図4(a)において、映像処理装置1のディスク制御部22は、ディスク13内にカメラ2の映像データと、その映像データを管理するための管理データとを格納するときに、以下のように、映像データ用の記録処理と、管理データ用の記録処理とを区別して処理する。
まず、映像データは、ディスク13内の記憶領域の大部分を占める大容量のデータであり、ディスク13の容量がいっぱいになると、古いデータから上書きされる。本実施形態では、映像データを示すデータ識別子として、データ識別子の先頭が「M」以外のデータを用いる。例えば、HDD2のアドレス2に格納されている「B2」は、映像データである。図2で説明したように、映像データは、一部のデータ損失を許容するデータである。ディスク制御部22は、映像データを記録するときには、同じデータを複数のアドレスにコピーしたりせずに、そのまま記録する。
次に、管理データは、ディスク13内の記憶領域のごく一部に格納される小容量のデータである。管理データは再生に必要なデータであり、データ損失の発生を許容しない。本実施形態では、管理データを示すデータ識別子として、データ識別子の先頭が「M」であるデータを用いる。例えば、HDD3のアドレス3に格納されている「M3」は、管理データである。ディスク制御部22は、管理データを記録するときには、同じデータを複数のアドレス(アドレス1,アドレス5)にコピーすることで、データの冗長性を持たせる。
そして、二重障害が発生しない状況においては、図4(b)の縮退状態、および、図4(c)の復元中状態は、それぞれ図7で示した従来の処理と同じ処理である。一方、図8(b)で示したような二重障害が発生したときには、従来技術とは異なり、映像データの二重障害対処(図5で後記)と、管理データの二重障害対処(図6で後記)とを区別して行う。
図5は、映像データの二重障害対処処理を示す説明図である。図4(c)の復元中状態と同じ状態の、図5(a)の復元中状態から、説明を開始する。
図5(b)でHDD4のアドレス2に二重障害が発生し、映像データ「B3」が失われるとする。ディスク制御部22は、アドレス2のデータ集合(B1,B2,B3,Bp)のうちの2つのデータ(B1,B3)が失われたので、これら2つのデータを復元することはできない。
そこで、ディスク制御部22は、二重障害の第1障害発生箇所(「B1」が記録されていたHDD1のアドレス2)と、二重障害の第2障害発生箇所(「B3」が記録されていたHDD4のアドレス2)とのうちの少なくとも1つの箇所について、エラー返却領域とする(エラー返却領域化)。図5(c)では、2箇所について、エラー返却領域としている。
なお、エラー返却領域とは、データ読み込み要求に対してはエラーを返却するとともに、データ書き込み要求が発生すると、その要求に従って新しいデータをエラー返却領域に上書きするとともに、上書きした領域をエラー返却領域から通常の領域に戻すように制御する領域である。
以下の、処理A〜Cのうちのいずれかの処理を行うことで、エラー返却領域化を実現する。
(処理A)特許文献2に記載されている技術を採用し、図8(c)のようにエラー発生箇所をバッドスポット化する。なお、セクタごとにそのセクタがエラー返却領域か否かを示す情報は、データを格納する各データ領域とは別の管理領域に分けて格納されている。
(処理B)エラー発生箇所の領域に、ATA(Advanced Technology Attachment)規格のWUE(Write Uncorrectable Ext)コマンドを適用する。WUEコマンドが実行された領域では、バッドスポット化と同様に、読み出し時にエラーが発生するが、上書きを行うと以降では正常にアクセスが可能となる。これにより、セクタごとにそのセクタがエラー返却領域か否かを示す情報は、データを格納する各データ領域と同じ管理領域に格納されている。
(処理C)エラー発生箇所の領域に、エラー発生用データを書き込む。エラー発生用データとは、例えば、同じセクタ内に書き込まれるデータが、ユーザデータとそのユーザデータへのエラー検出用信号であるCRC(Cyclic Redundancy Check)との組で構成される場合、ダミーのユーザデータ(例えば、全て値「0」のデータ)と、ダミーのユーザデータに対する誤ったエラー検出用信号(ダミーのユーザデータに対するCRC演算値とは異なるデータ)との組を、エラー発生用データとする。つまり、セクタごとにそのセクタがエラー返却領域か否かを示す情報は、データを格納する各データ領域と同じ管理領域に格納されている。
図6は、管理データの二重障害対処処理を示す説明図である。図4(c)の復元中状態と同じ状態の、図6(a)の復元中状態から、説明を開始する。
図6(b)でHDD4のアドレス1に二重障害が発生し、管理データ「Mp」が失われるとする。ディスク制御部22は、アドレス1のデータ集合(M2,M3)だけでは失われたデータ(M1,Mp)を復元することはできない。そこで、ディスク制御部22は、アドレス1とともにアドレス5へと冗長化されたデータをアドレス1へとコピーすることで、アドレス1の各データ(M1,Mp)を復元することができる。
なお、データ復元処理や、データコピー処理には処理負荷がかかるが、管理データのデータサイズは充分に小さいので、これらの処理負荷が映像処理装置1の映像監視処理を妨げることはほとんどない。
なお、図5(b)や図6(b)において、HDD4のアドレス2に発生した破損には、以下のように2種類の破損に分類できる。
・論理的な破損:一時的な強磁場の影響などにより、エラー発生箇所のデータが失われているものの、エラー発生箇所のディスクそのものは今後も使用可能である。つまり、エラー発生箇所への新たなデータの読み書きは正常に行うことができる。
・物理的な破損:ディスク13を構成する円盤への傷などにより、エラー発生箇所のデータが破損しているだけでなく、そのエラー発生箇所へのディスクアクセスが今後不可能である。
そして、二重障害を検出し、かつ、そのエラー発生箇所が物理的な破損であるときには、ディスク制御部22は、代替セクタを活用することにより、物理的な破損箇所へのアクセスを回避しつつ、そのディスク13を今後も使用することができる。代替セクタとは、破損箇所のセクタが発生したときに、そのセクタとは異なるセクタを、あたかも破損箇所のセクタとしてデータアクセスを行わせるための仕組みである。
以上説明した本実施形態の監視用レコーダシステムは、ディスク13の集合で構成されるRAIDシステム内に格納される映像データとその管理データとについて、二重障害対処処理を映像データ用の低負荷低信頼の処理(図5)と、管理データ用の高負荷高信頼の処理(図6)とに区別して、それぞれ行う。
これにより、映像データを記録するRAIDシステムにおいて、データの信頼性と効率的なデータアクセス処理とをバランスよく実現することができる。
比較例として、RAID15(RAID1構成に対して、RAID5を行う)またはRAID51(RAID5構成に対して、RAID1を行う)と呼ばれる二重の冗長化により、二重障害へ対処するシステムと比較すると、管理データ用の高信頼性を実現できる点では、本実施形態の監視用レコーダシステムと比較例とで共通するものの、比較例では映像データの高信頼性も保証してしまうため、データアクセス負荷が高くなってしまう。
つまり、ディスク制御部22は、二重障害(第1障害,第2障害)について、それぞれ以下の障害対策処理を行う。
まず、障害前の前準備として、ディスク制御部22は、映像記録部21から通知された映像データとその管理データとをディスクに記録するときに、映像データについてはディスク内の1つの記憶領域に記録し(図4(a)のアドレス2内のB1〜B3,Bpなど)、管理データについてはディスク内の複数の記憶領域に同じデータを複製しつつ記録する(図4(a)のアドレス1とアドレス5とに複製されたM1〜M3,Mpなど)。
次に、ディスク制御部22は、RAIDシステム内のディスクのうちの1つのディスク内の第1領域に第1障害が発生したときには(図4(b)のHDD1内のアドレス1〜5)、RAIDシステム内のディスクのうちの他のディスク内のデータ(図4(c)のHDD2〜4内のアドレス1〜5)を元にデータ復元演算を行うことで、第1障害の発生により失われたデータを第1領域へと復元する復元中状態へ移行する。
さらに、ディスク制御部22は、第2障害が発生した第2領域(図5(b)のHDD4内のアドレス2)内の映像データ(B3)について、エラー返却領域として第2領域を定義する(図5(c)のHDD4内のアドレス2)。
一方、ディスク制御部22は、第2障害が発生した第2領域(図6(b)のHDD4内のアドレス1)内の管理データ(Mp)について、複製された他の記憶領域(図6(c)のHDD4内のアドレス5)から読み出して第2領域にコピーする。
1 映像処理装置
2 カメラ
3 ディスプレイ
11 CPU
12 メモリ
13 ディスク
21 映像記録部
22 ディスク制御部
23 映像再生部

Claims (6)

  1. 複数のディスクを組み合わせてRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)システムを構成し、そのRAIDシステム内の前記ディスクへと映像データを記録する映像処理装置であって、
    撮影された映像信号から前記映像データとその映像データを管理するための管理データとを作成する映像記録部と、
    前記ディスクに記録されている前記映像データとその管理データとを読み出して再生する映像再生部と、
    前記ディスクに対して前記映像データのデータアクセス処理を実行するディスク制御部とを備えており、
    前記ディスク制御部は、
    前記映像記録部から通知された前記映像データとその管理データとを前記ディスクに記録するときに、前記映像データについては前記ディスク内の1つの記憶領域に記録し、前記管理データについては前記ディスク内の複数の記憶領域に同じデータを複製しつつ記録し、
    前記RAIDシステム内の前記ディスクのうちの1つの前記ディスク内の第1領域に第1障害が発生したときには、RAIDシステム内の前記ディスクのうちの他の前記ディスク内のデータを元にデータ復元演算を行うことで、前記第1障害の発生により失われたデータを前記第1領域へと復元する復元中状態へ移行し、
    前記復元中状態において、データ復元演算に使用される他の前記ディスク内の第2領域に第2障害が発生したときには、前記第2領域に格納されているデータが、前記映像データか前記管理データかを特定し、
    前記映像データとして特定されたときには、データ読み込み要求に対してはエラーを返却するとともに、データ書き込み要求が発生すると、その要求に従って新しいデータを上書きするエラー返却領域として前記第2領域を定義し、
    前記管理データとして特定されたときには、前記第2領域に格納されているデータと同じデータを、前記複製された他の記憶領域から読み出して前記第2領域にコピーすることを特徴とする
    映像処理装置。
  2. 前記ディスク制御部は、
    前記第2領域を前記エラー返却領域として定義する処理として、前記第2領域とは別の領域内に格納されるバッドスポット情報に対して、前記第2領域がバッドスポットである旨を登録し、
    前記バッドスポット情報においてバッドスポットである前記第2領域に対して前記映像再生部からデータ読み込み要求を受けたときには、データ読み込み要求で指定された領域へのデータアクセス処理を省略して、エラーを返却することを特徴とする
    請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記ディスク制御部は、
    前記第2領域を前記エラー返却領域として定義する処理として、前記第2領域に、ATA(Advanced Technology Attachment)規格のWUE(Write Uncorrectable Ext)コマンドを適用し、
    前記WUEコマンドが適用された前記第2領域に対して前記映像再生部からデータ読み込み要求を受けたときには、データ読み込み要求で指定された領域へのデータアクセス処理を省略して、エラーを返却することを特徴とする
    請求項1に記載の映像処理装置。
  4. 前記ディスク制御部は、
    前記第2領域を前記エラー返却領域として定義する処理として、前記第2領域に、誤ったエラー検出用信号を含むエラー発生用データを書き込み、
    前記エラー検出用信号に対するエラー検出処理においてエラー検出された前記第2領域に対して前記映像再生部からデータ読み込み要求を受けたときには、データ読み込み要求で指定された領域へのデータアクセス処理を省略して、エラーを返却することを特徴とする
    請求項1に記載の映像処理装置。
  5. 複数のディスクを組み合わせてRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)システムを構成し、そのRAIDシステム内の前記ディスクへと映像データを記録する映像処理装置の映像処理方法であって、
    前記映像処理装置は、
    撮影された映像信号から前記映像データとその映像データを管理するための管理データとを作成する映像記録部と、
    前記ディスクに記録されている前記映像データとその管理データとを読み出して再生する映像再生部と、
    前記ディスクに対して前記映像データのデータアクセス処理を実行するディスク制御部とを備えており、
    前記ディスク制御部は、
    前記映像記録部から通知された前記映像データとその管理データとを前記ディスクに記録するときに、前記映像データについては前記ディスク内の1つの記憶領域に記録し、前記管理データについては前記ディスク内の複数の記憶領域に同じデータを複製しつつ記録し、
    前記RAIDシステム内の前記ディスクのうちの1つの前記ディスク内の第1領域に第1障害が発生したときには、RAIDシステム内の前記ディスクのうちの他の前記ディスク内のデータを元にデータ復元演算を行うことで、前記第1障害の発生により失われたデータを前記第1領域へと復元する復元中状態へ移行し、
    前記復元中状態において、データ復元演算に使用される他の前記ディスク内の第2領域に第2障害が発生したときには、前記第2領域に格納されているデータが、前記映像データか前記管理データかを特定し、
    前記映像データとして特定されたときには、データ読み込み要求に対してはエラーを返却するとともに、データ書き込み要求が発生すると、その要求に従って新しいデータを上書きするエラー返却領域として前記第2領域を定義し、
    前記管理データとして特定されたときには、前記第2領域に格納されているデータと同じデータを、前記複製された他の記憶領域から読み出して前記第2領域にコピーすることを特徴とする
    映像処理方法。
  6. 請求項5に記載の映像処理方法を、コンピュータである前記映像処理装置に実行させるための映像処理プログラム。
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