JP5519405B2 - カラー作像装置の複数のジェットを監視する方法 - Google Patents

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Description

本開示は、概略的に、カラー作像装置における非機能及び機能不全のジェットを検出するシステム及び方法に関する。
本明細書で用いられる用語「処理方向」は、プリンタなどの描画装置を通る記録媒体の移動方向として定義される。用語「処理−直交方向」は、処理方向に対し垂直な方向として定義される。用語「欠陥ジェット(missing jet)」または「故障ジェット(faulty jet)」は、非機能または機能不全のジェットを含む、適正に動作しないジェットとして定義される。すなわち、欠陥ジェットまたは故障ジェットとは、吐出すべきインク量を適正に吐出しないジェットである。
故障ジェットの検出、及びその後の補正により、カラー描画装置による良質の画像の確実な作成が可能になる。プリンタなどのカラー描画装置における故障ジェットの検出に関しては、様々な既存の方法が存在する。機能不全または非機能のジェットを検出する1つの方法は、印刷出力を視覚的に検査して、機能不全または非機能のジェットの不適正な動作の結果生じる視覚的欠陥を検出することである。例えば、機能不全または非機能のジェットは、カラー印刷出力において、観察者により検出可能な「縞(streaks)」を生じさせることがある。しかし、視覚的検査は、すべての機能不全または非機能のジェットを検出するには不十分である。例えば、視覚的検査では、他のジェットと比較して、ある画像を形成する割合が低い色に対応する故障ジェットが判定されない可能性がある。さらに、故障ジェットの視覚的検査は、印刷処理の停止がない連続的な印刷環境では常に実用的というわけではない。したがって、あるユーザの連続的印刷処理を停止させることなく実行可能な故障ジェットの自動的検出が必要となる。さらに、故障ジェットに対応する色が印刷出力において支配的でない場合でも、故障ジェットを成功のうちに検出可能な、故障ジェットの検出が必要である。
テストパターンの印刷など、進行中の印刷ジョブに対する中断または混乱を除去または最小化しながら印刷実行の間、故障ジェットを連続して識別可能であることは、連続給紙作像処理にとって重要である。
本発明の目的は、カラー作像装置の非機能及び機能不全のジェットを検出する方法を提供することである。
本発明に係る第1の方法は、
作像装置により出力された画像を検知するモノクロセンサを有するカラー作像装置の、異なる色のインクをそれぞれ出力する複数のジェットを監視する方法であって、
ジェットの出力色空間とモノクロセンサの出力グレースケール空間との対応マップを生成するステップと、
作像装置により出力され実際の画像データから生成された画像の複数の位置における実際のグレースケール値を計測するステップと、
対応マップを用いて、ジェットの複数の異なる出現可能な動作構成に関する予測グレースケール値であって、複数の場所の各々に関するモノクロセンサの予測グレースケール値を計算するステップと、を含み、
各ジェットは(1)適正動作または(2)故障の動作状態をとることができ、前記異なる動作構成は予め定められた所定のジェット群に関する適正動作及び故障ジェットの異なる組合せを含んでおり、予め定められた所定群の各ジェットは異なる色のうち異なる1色をそれぞれ出力し、
複数の位置の計測された実際のグレースケール値を複数の位置の各々に関する対応する予測グレースケール値と比較することにより、ジェットが(1)適正に動作しているか、または(2)故障しているかを判定するステップを含み、
対応マップを生成するステップは、
複数のジェット群によって複数のテストパッチを印刷するステップであって、ジェット群のそれぞれは、異なる色のそれぞれについての1つのジェットを含み、テストパッチのそれぞれはテストパッチ色座標のセットから印刷され、テストパッチ色座標のセットのそれぞれは、複数のジェット群によって印刷されるステップと、
計測したグレースケール値を出力するモノクロセンサによって、テストパッチを計測するステップと、
平均化されたグレースケール値を生成するように、異なるジェット群によって、同一のテストパッチ色座標のセットから印刷されるテストパッチについて計測されたグレースケール値を平均化するステップと、
テストパッチの印刷に用いられたテストパッチ色座標のセットのそれぞれを、対応し平均化されたグレースケール値とともに記憶するステップとを含むことを特徴とする方法である。
また、本発明に係る第2の方法は、
作像装置により出力された画像を検知する多色センサを有するカラー作像装置の、異なる色のインクをそれぞれ出力する複数のジェットを監視する方法であって、
ジェットの出力色空間と多色センサの出力色空間との対応マップを生成するステップと、
作像装置により出力され実際の画像データから生成された画像の複数の位置における実際の色値を計測するステップと、
対応マップを用いて、ジェットの複数の異なる出現可能な動作構成に関する予測色値であって、複数の場所の各々に関する多色センサの予測色値を計算するステップと、を含み、
各ジェットは(1)適正動作または(2)故障の動作状態をとることができ、異なる動作構成は予め定められた所定のジェット群に関する適正動作及び故障ジェットの異なる組合せを含んでおり、予め定められた所定群の各ジェットは異なる色のうち異なる1色をそれぞれ出力し、
複数の位置の計測された実際の色値を複数の位置の各々に関する対応する予測色値と比較することにより、ジェットが(1)適正に動作しているか、または(2)故障しているかを判定するステップを含み、
対応マップを生成するステップは、
複数のジェット群によって複数のテストパッチを印刷するステップであって、ジェット群のそれぞれは、異なる色のそれぞれについての1つのジェットを含み、テストパッチのそれぞれはテストパッチ色座標のセットから印刷され、テストパッチ色座標のセットのそれぞれは、複数のジェット群によって印刷されるステップと、
計測した色値を出力する多色センサによって、テストパッチを計測するステップと、
平均化された色値を生成するように、異なるジェット群によって、同一のテストパッチ色座標のセットから印刷されるテストパッチについて計測された色値を平均化するステップと、
テストパッチの印刷に用いられたテストパッチ色座標のセットのそれぞれを、対応し平均化された色値とともに記憶するステップとを含むことを特徴とする方法である。
本発明に係る方法によれば、カラー作像装置の非機能及び機能不全のジェットを検出できる。

カラー作像装置の概略図である。 カラー作像装置のブロック図である。 印刷ヘッドの概略図である。 作像装置のジェットを監視する方法のフローチャートである。 対応テーブルを生成する、1の方法のフローチャートである。 対応テーブルを生成する第2の方法のフローチャートである。 第1の適用例に関するデータベース入力を示す表である。 第2の適用例に関する文書の画像である。 (a)から(c)は、図8の文書画像内の異なる領域のクローズアップである。 第2の適用例に関してジェット位置に対し最小MSEをもたらすgの数を示すグラフである。 第2の適用例に関する故障ジェット識別の結果を示すグラフである。 作像装置においてジェットを監視する別の方法のフローチャートである。
開示されるシステム及び方法は、カラー作像システムの非機能及び機能不全のジェットを検出するように、ジェットの監視を可能とする。開示される方式により、通常の印刷動作の間じゅうを含む広範囲のシステム状態及び環境条件の下で、別個の画像にわたり経時的に収集された印刷画像データの解析に基づき非機能及び機能不全のジェットを検出するとともに補正し、他の方法では検出不能な非機能及び機能不全のジェットを検出することが可能になる。開示される方式は、収集されるデータがユーザの現場における通常動作の間じゅうのような作像装置の通常動作の間じゅうに作成される印刷画像から収集可能なので、画像印刷装置の通常動作を中断する必要がなく、広範囲のユーザ画像に適用可能であるという利点を有する。
カラー画像に関しては、各々が色を有する、一般的に、行及び列に編成された、多数の画素(画像要素)により画像の表現が可能である。行または列方向のいずれかにおける単位尺度当たりの画素数は解像度と呼ばれる。すべての実現可能な色のインクを作製する必要を回避するため、適切な比率で組み合わされた少数の色を用いて多数の知覚可能な色を再現可能であることが知られている。色を再現する一般的システムには、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)、及び黒(K)色が用いられるCMYKシステム、及び赤(R)、緑(G)、青(B)、及び黒(K)色が用いられるRGBKシステムが含まれるが、他の適切ないかなるシステムも使用可能である。例えば、シアン、マゼンタ、黄、黒のような、プリンタにより使用される色は、プリンタの色空間を規定する。
図1は、本体102と、印刷ヘッド104と、シートまたは記録媒体106(以下、単に記録媒体106とする。)と、処理方向108と、処理−直交方向110とを有する画像印刷装置(作像装置またはプリンタ)100を示す。処理方向は、媒体106が印刷ヘッド104を通過して画像を受容する際に媒体106が取る方向である。処理−直交方向110は、処理方向108に対し直交する。印刷ヘッド104が移動可能な場合、処理−直交方向110におけるプリンタ100の画像印刷範囲の全幅にわたって印刷可能となるように、印刷ヘッド104は概ね処理−直交方向110の前後に移動可能となる。
図2は、データインタフェース202と、ネットワークインタフェース204と、揮発性記憶部またはメモリ206と、非揮発性記憶部またはメモリ208と、ディスプレイ210と、制御盤、キーボードまたはボタンの組212と、用紙または記録媒体源またはフィーダ214と、出力画像印刷装置216と、センサ218と、バス220と、プロセッサ222とを有するプリンタ100のブロック図を示す。プロセッサ222は、通信インタフェース224と、メモリインタフェース226と、ディスプレイインタフェース228と、制御盤/キーボードインタフェース230と、制御部232と、センサインタフェース部234と、予測部236と、判定部238と、対応テーブル生成部240とを有する。
データインタフェース202は、プリンタ100と外部装置との直接通信を可能にするいかなるインタフェースであってもよく、いかなる適用可能な通信プロトコルも利用が可能である。データインタフェース202により、プリンタ100は外部装置と通信して印刷のための画像データを受信し、かつ/または指令を受信することができる。ネットワークインタフェース204は、プリンタ100の、他の装置とのネットワーク化及びこのネットワークを介したこれら装置との通信を可能にするいかなるインタフェースであってもよく、いかなる適用可能な通信プロトコルも利用が可能である。例えば、ネットワークインタフェース204は、イーサネット(Ethernet)(登録商標)インタフェース、または他のいかなるネットワーク通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース204により、プリンタ100はネットワーク装置と通信して印刷のための画像データを受信し、かつ/または指令を受信することができる。
揮発性記憶部またはメモリ206と、非揮発性記憶部またはメモリ208とは、作像装置100による画像印刷に必要な印刷データ及びプログラム指令を記憶し、さらに、開示される方法及びシステムの実現に必要な指令を記憶する。作像装置100は、携帯型コンピュータ読取り可能記憶媒体を読み取るように構成されたコンピュータ読取り可能記憶媒体読取り装置を備えることが可能である。ディスプレイ210と、制御盤、キーボードまたはボタンの組212とは、ユーザが作像装置100と対話可能になるようにユーザインタフェースを形成する。例えば、制御盤212により、ユーザが開示されるアルゴリズムを開始して故障ジェットを、監視と検出と補正とのいずれか1または2以上の組み合わせをできるようにすることが可能である。用紙または記録媒体源またはフィーダ214は作像装置100に記録媒体106を供給し、出力画像印刷装置216は記録媒体106上にそれぞれ画像を形成する。
センサ218は、作像装置100の印刷出力を計測して対応する検知された値を出力する光学センサである。好ましくはセンサ218は、プリンタ100によりカラー画像が出力される際にカラー画像の各検知部分に関するグレースケール値を生成するモノクロセンサ、すなわち単色センサ(例えば、モノクロCCD)である。代替的に、センサ218は、カラー画像を検知してセンサ218の色空間における2以上の色値を出力するカラーセンサとすることもできる。例えば、カラーセンサ218は、RGB色空間、Lab色空間、または400nm〜700nmの反射率空間を有することができる。作像装置100は、単一のセンサ218を備えるか、またはセンサ218が2個以上あってもよい。センサ218は、プリンタ100の本体102に対して固定するか、またはプリンタ100内に移動可能に装着してもよい。プリンタ100に移動可能に装着した場合、センサ218は通常、検知が望まれるすべての画像部分を検知するように移動させることが必要であろう。1または複数のセンサ218は、作像装置100の印刷出力における独立した個別の画素を検知する能力を有する。すなわち、センサ218の解像度は、少なくともプリンタ100の解像度と同じ高さであることが好ましい。
プロセッサ222は、開示される機能を実現するためのコンピュータ処理を実行可能なコンピュータ処理装置である。プロセッサ222は、本明細書で開示される機能を実現可能ないかなるコンピュータ処理装置でもよい。例えば、プロセッサ222は、中央処理部(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または開示される動作を実現可能な他のいかなる電子装置または回路でもよい。代替的に、または付加的に、プロセッサ222は、プリンタ100内に構成要素が分散した分散処理装置であってもよい。代替的に、または付加的に、プロセッサ222は、プリンタ100外部の他の構成要素または処理装置と協働するように、イントラネットまたはインターネットなどのネットワークに接続可能である。代替的に、または付加的に、プリンタ100は複数のプロセッサ222を備えるか、または1以上のマルチコアプロセッサ222を備えてもよい。これにより、プロセッサ222に関して開示される機能性を2以上のプロセッサ222間に分散させ、これらの各々を上記のように実現させることが可能となる。
制御部232は、複数のジェット304(図3を参照)を制御して必要に応じインクを吐出させ画像を形成する。ジェット304が本体102に対して移動可能な場合、制御部232は印刷ヘッド302(図3を参照)の位置を制御してジェット304を位置決めし、画像を印刷する。センサインタフェース部234により、プロセッサはセンサ218と通信することができる。予測部236及び判定部238により、プロセッサは、検知された画像色値を用いて、いずれかのジェット304に故障があるか否かを判定することができる。対応テーブル生成部240は、センサインタフェース部234及び制御部232と相互作用してテストパッチまたはパターンを印刷及び検知し、作像装置100により出力された画像における色と、作像装置100により出力された画像を検知する際にセンサ218により検知される単色値、すなわちモノクロ値との関係を特徴付ける対応テーブルを生成する。制御部232、センサインタフェース部234、予測部236、判定部238、及び対応テーブル生成部240はプロセッサ222の一部として図示されているが、これら各部はそれぞれプリンタ100内の別個のユニットとして実現可能であり、変形として、各々が自身のプロセッサ222を備えるように実現することも可能である。
図3は、印刷ヘッド302を有する出力画像印刷装置216を示す。印刷ヘッド302は、マニホルド306に連結された複数のジェット304を有する。ジェット304はそれぞれインクを吐出して画像のある部分を形成する。カラー印刷において、プリンタ100の各ジェット304はプリンタ100の色空間における1色のインクを吐出する。カラー印刷における各ジェット304は概ねプリンタ100における単一の色専用となっているので、処理−直交方向110における作像装置100の印刷範囲にわたる各画素は、プリンタ100により印刷可能なすべての色を各画素において実現できるように、プリンタ100の色空間における各色のジェット304を有さなければならない。本明細書で定義されるジェットセット(すなわちジェット群)は、ある同じ画素に対応するジェット304の一群である。ジェットセットの各ジェット304は、プリンタ100の色空間における色のうち異なる1色に対応している。一般に、各ジェット304はインクが吐出される関連するノズルを有するが、変形として、ジェットセットの2以上のジェット304の間で1個のノズルを共有することもできる。さらに、ジェット304は各々、ジェット304からの吐出前にインクを加熱するため、関連するヒータを備えてもよい。
ジェット304は、印刷ヘッド302内に配置可能なマニホルド306に装着される。印刷ヘッド302は、プリンタ100の本体102に固定してもよく、あるいは移動可能に取り付けてもよい。一般に、ジェットセットのジェット304は処理方向108に対し平行に一列に配設されるが、他のいかなる適切な配置で設けてもよい。さらに、異なる複数のジェットセットの構成は異なっていてもよい。例えば、互い違いのジェットセットは逆の構成とすることができる。ジェット304により構成されるジェットセットは、マニホルド306内に処理−直交方向110に沿って任意の構成で配置することができる。例えば、ジェットセットはマニホルド306内に一列、曲線状、ジグザグ状、または他の任意の構成で配置することが可能である。制御部232はジェット304の各々を制御して、ある画像の印刷に必要な量のインクを吐出させる。
印刷ヘッド302が本体102に固定して取り付けられている場合、処理−直交方向110における印刷範囲全体にわたり、プリンタ100の解像度により必要となる処理−直交方向110のすべての画素を生成するのに十分なジェット304がマニホルド306内に存在する。
印刷ヘッド302が例えば移動可能(キャリッジ式)プリンタの本体102に移動可能に取り付けられている場合、印刷ヘッド302は制御部232の制御の下で処理−直交方向110に移動可能である。印刷ヘッド302が移動可能であり、かつジェットセットの数が処理−直交方向110に沿ってプリンタ100により印刷可能な画素数より少ない場合、印刷ヘッド302は、処理−直交方向110に沿ったすべての画素が印刷可能となるように移動させなければならないことがある。この場合、1以上のジェットセットが、処理−直交方向110に沿った、予め定められた所定の列内の複数の画素を印刷する責任を負うであろう。この場合、制御部232は処理−直交方向110に沿った印刷ヘッド302の移動を制御し、どのジェットセットがどの画素を印刷する責任を負うかを調整する。
[動作]
図4は、作像装置100のジェット304を監視する方法400のフローチャートを示す。ステップ402において、作像装置により作成されたカラー画像と、センサ218により検知されたモノクロ画像、すなわち単色画像との関係を特徴付けて対応テーブルを生成し、この対応テーブルによりプリンタ100の色空間における複数の色座標の組とセンサ218の対応する複数のグレースケールセンサ出力値との対応が与えられる。このステップでは、1組のテストパッチまたはパターンが印刷されるとともに、センサ218により検知され、センサ出力が生成される。対応テーブルを適正に生成するには、使用する画像を故障ジェットを用いて作成すべきでない。テストパターン印刷に用いられる複数の色座標は各々、対応テーブル生成部240により、対応するグレースケールセンサ値とともに記憶される。これにより、対応テーブル内の色座標の各組は、センサ218がモノクロセンサの場合は対応するモノクログレースケールセンサ出力値と1対にされ、センサ218がカラーセンサの場合はカラーセンサ出力値の対応する組と1対にされる。
プリンタ100により印刷可能、またはセンサ218により計測可能なすべての異なる色に対応するテストパッチも印刷可能であるが、この選択は非常に費用と時間がかかるものなので一般には用いられない。その代わりに、一般に、プリンタ100により印刷可能な色を所定の間隔で代表するか、または抽出するテストパッチの組を印刷することが可能である。その他の方策には、より小さいかまたはより大きい間隔を用いること、作像装置100の出力色空間全体のある部分のみに関する色標本を用いること、変化する間隔の長さを用いること、異なる色に関し異なる間隔を用いること、異なる色に関し異なる間隔長さを用いること、ある色に関し他とは異なる標本数を用いること等が含まれる。
対応テーブルは出力カラー画像とモノクロ、すなわち単色(グレースケール)検知画像との関係を特徴付けるものなので、ステップ402は方法400の残りを実行する前に実施しなければならない。しかし対応テーブルが生成されれば、方法400を実行するごとにステップ402を繰り返す必要はない。所定の時間経過後など、カラー画像出力と検知画像との関係が変化すると予期される場合には、ステップ402を繰り返してもよい。さらに、ステップ402は測定手順の一部、保守の標準的一部分などとして実施することが可能である。ステップ402は、いくつかの方法で実施することが可能である。ある実施形態では、例えば、テストパッチの完全なセットの小部分(顧客文書からの予め定められた所定の重要な色を含む)のみが更新される部分的更新が実施される。この更新に基づき、完全更新を予定することも可能である。
図5は、図4のステップ402を実現する方法500のフローチャートである。ステップ502において、テストパッチの印刷に用いるべき印刷ヘッド302のジェットが浄化される。ジェット304が浄化されると、障害物が除去されるので、浄化されたジェット304が適正な動作状態にあることが確保される。ステップ504において、テストパッチまたはパターンが対応テーブル内の各点ごとに印刷される。
ステップ506において、テストパターンがセンサ218により計測される。センサ218がモノクロセンサの場合、各画素の計測値はグレーレベル値になる。センサ218がカラーセンサの場合、各画素の計測値は複数の色成分値の組合せになる。ステップ508において、対応するテストパターン生成に用いられたテストパッチ色座標とともに計測値が記憶される。対応テーブルは、すべての記憶されたテストパターン色座標と、対応する計測グレースケール値または色値の組とを含むものとなる。
通例、ステップ504、506及び508は重なり合いながら実行される。すなわち、通例、テストパッチは印刷直後に、できる限り少なくともいくつかの他のテストパッチが印刷される前に計測されることになる。さらに、テストパッチが計測されると、計測値は、できる限り少なくともいくつかの他のテストパッチが印刷される前に、対応テーブル生成部240により、テストパッチ生成に用いられた対応する色座標とともに記憶される。一般に、方法500は、プリンタ100の印刷実行の前、またはその間に実施可能であるが、通例、印刷実行中に印刷実行を中断することなく実施することは不可能である。
図6は、図4のステップ402を実現する別の方法600のフローチャートである。この方法では、ステップ602において、テストパターンが印刷される。テストパターンは、ステップ504に関連して上記したように選択及び生成が可能である。しかし、方法600では印刷ヘッド302は浄化されないので、いくつかのジェット304が機能不全または非機能となることがありうる。未知のジェット304が機能不全または非機能でありうるという事実を補償するため、各テストパターンは印刷ヘッド302の複数のジェットセットにより印刷される。すなわち、同一のテストパターン色座標から得られるテストパターンが複数のジェットセットにより印刷される。テストパターン印刷のため、どのジェットセットを用いるかは前もって定めるか、または無作為に選択することができる。
ステップ604において、テストパターンがステップ506と同様に計測される。これにより、センサ218がモノクロセンサの場合は複数のグレースケール値が、センサ218がカラーセンサの場合は複数の色成分値の組が、テストパターン生成に用いられた色座標の組ごとに生成される。ステップ606において、センサ218がモノクロセンサの場合、同一の色座標の組から印刷されたすべてのテストパターンに関するグレースケール値が平均化される。同様に、センサ218がカラーセンサの場合、センサ218により検知される色ごとに、ある値が出力される。この場合、センサ218の各色に関し、テストパターン色座標の同じ組を用いて印刷された、すべての計測されたテストパターンに関する計測された色値が平均化され、1組の平均カラーセンサ値が得られる。ステップ608において、平均化された値が、対応するテストパターン作成に用いられたテストパッチ色座標とともに記憶される。対応テーブルは、すべてのテストパターン色座標と、対応する平均グレーレベル値または平均色値の組とを含むものとなる。
方法600は、印刷ジョブの前またはその間に、もしくは印刷ジョブを中断して実施することが可能である。さらに、ある実施形態では、プリンタ100の通常動作中、すなわちユーザの印刷ジョブが、印刷ジョブ中に対応テーブル内のすべての所望の点に関しテストパッチ色座標を決定することにより印刷されている作成実行中に、対応テーブルを生成することができる。対応テーブル内の有効点生成のため、ある作成実行に関する画像内に、所望のすべてのテストパッチ色座標が十分な数のジェットセットにより印刷されない場合もあるので、システムは、計測すべきある所望の点の予め定めた所定のしきい値(範囲)内のすべての色座標に関する計測値を記録する。さらに、対応テーブル内のある点の異なる色に関して、異なるしきい値を用いることができる。これにより、対応テーブル内の各所望の点に関して、各々が所望の点の所定のしきい値内にある色座標のある候補の組のデータが蓄積される。
予め定めた所定数のジェットセットにわたり、色座標のある候補の組に関してセンサ出力が取得及び蓄積されると、それらセンサ出力が平均化され、対応する色座標とともに記憶される。故障の可能性があるジェットの効果を最小化するため、ジェットセットの所定数の値が選択される。変形として、対応テーブル内の対応する所望の点の候補に関するデータのさらなる蓄積が停止される。他の変形では、対応テーブル内の所望の点により近いそれらの候補色座標に関してデータが蓄積され続ける。使用される近似の計測法は平均2乗誤差(MSE)または他の任意の近似計測法であってもよい。より近い候補に関するデータ点の数が予め定めた所定数に達すると、それらのデータ点を平均し、所望の点に対応する対応テーブルにおける以前に記憶された入力を置き換えるように用いることができる。変形として、古い入力を保持したまま新規の対応テーブル入力を付加し、対応テーブル内に2以上の近接して位置する点を得ることができる。
さらなる変形では、対応テーブル内の十分な数の点に関するデータが蓄積されるまで、センサ出力値の平均化を延期することができる。十分な量のデータが集められたと判定されると、各点に関するデータを上記のように平均化することができる。(テストパッチの代わりに)通常の動作で印刷されたユーザ作成画像を用いると、完全な対応テーブルが生成されない可能性があるが、そのような対応テーブルは、欠陥ジェットを判定するために使用することができる。
図4の方法400に戻ると、対応テーブルが生成及び記憶された後、対応テーブルを用いて、ユーザ供給画像が印刷される標準的作成実行中に故障ジェットが存在するか否かを判定することができる。標準的作成実行中に故障ジェットを検出可能であるということは、(1)(例えば特別なテストパターンを用いた)故障ジェットに関する特別なテストを実行するため、または(2)例えばジェットの詰まりまたは故障を避けるために所定時間にジェット浄化を行なうため、作成実行を定期的に停止する必要がないことを意味する。むしろ、(ユーザが印刷している事実上いかなる画像を用いても)標準的作成実行中に故障ジェットを検出可能であり、浄化などの補正手段は必要な場合のみ(すなわち故障ジェットが検出された場合のみ)に実施することができる。
これにより、ステップ404において、印刷出力がプリンタ100の通常動作の一部分として(すなわち、ユーザ供給画像の印刷中に)ジェットセットごとに複数の位置において計測される。複数の位置は、ユーザ画像内で所定間隔を有するように、かつ/またはユーザ画像内で入力色座標が所定の基準を満たす画素に存在するように選択可能である。
ステップ406において、ユーザ画像の印刷出力内の計測された位置ごとに、計測位置に対応する画像の色座標を用いて、対応テーブルから、予測されるセンサ出力が決定される。計測位置ごとに、対応するジェットセットに関する複数の出現可能な動作状態構成に対して、1組の予測センサ出力が生成される。具体的には、あるジェットセットの各ジェット304は仮説的に、正常動作から動作故障まで複数の異なる動作状態になりうる。例えば、ジェット304がそのジェットに関する入力値に関わらずインクを吐出しない場合、ジェット304は動作故障である。ある実施形態では、プリンタ100のジェット304は、2つの動作状態、すなわち正常動作または動作故障のいずれか一方にあるものとしてモデル化されている。代替的に、正常動作のX%(Xは任意の百分率)が実現される状態など、付加的な、または他の状態を用いることができる。
あるジェットセットに関する出現可能な動作状態構成の完全なセットには、ジェットセットの各ジェット304の動作状態をジェット304に関して出現可能なすべての動作状態に変化させた結果としての、すべての出現可能な構成が含まれる。すなわち、あるジェットセットに関する出現可能な動作状態構成の最大数は、関数(1)により与えられる。
Figure 0005519405
(関数(1)中、mは動作状態の数、nはジェットセット内のジェットの数)
しかし変形においては、以下さらに詳細に論ずるように、ステップ406においてジェットセットごとに出現可能なすべての動作状態の組み合わせを計算する必要はない。
ある計測位置に関する出現可能な動作状態構成の組が決定されると、対応テーブルを用いて、出現可能な動作状態構成ごとに計測センサ値(またはカラーセンサの値)が予測される。
対応テーブル内のある点と一致しないそれらの入力色座標に関しては、対応テーブル内の点を用いて補間により予測センサ値が計算される。例えば、予測センサ値は、入力色座標のn個の最近傍を用いて計算可能である。k個の出力を有するカラーセンサに関しては、k個の出力の各々に対し、補間された予測センサ出力が生成される。
1組の入力色座標に対するn個の最近傍は、例えば式(2)の最小値を与える対応テーブル内のn個の点を求めることにより得ることができる。
Figure 0005519405
(式中、kは対応テーブルの色空間における色の数、xjは最近傍候補のj番目の色座標の値、yjは入力色座標のj番目の色座標)しかし、最近傍を検出する他のいかなる適切な方法を用いることも可能である。
ステップ408において、あるジェットセットに関する出現可能な各動作状態構成に対応する予測センサ値が決定されると、出現可能な動作状態構成からの実際の計測値との最良の一致が決定される。
ある実施形態では、モノクロセンサに関して、使用される最良一致アルゴリズムには、式(3)などにより、平均2乗誤差を最小化することにより最良一致を求めることが含まれる。
Figure 0005519405
(式中、xj(j=1からN)は、あるジェットセットに関し顧客のページを通じて収集されたj番目の位置における計測値、Nは、このジェットセットに関し計測された位置の総数、yij(i=1からm、j=1からN)は、このジェットセットに関する、i番目の出現可能な動作状態構成に関し上記対応する顧客ページのj番目の位置における予測計測値、mは、このジェットセットに関する出現可能な動作状態構成の数)
別の実施形態では、「多数票(majority votes)」最良一致アルゴリズムが用いられ、多数票は式(4)により得られる。
Figure 0005519405
(式中、vijは、
Figure 0005519405
の場合に1であり、その他の場合は0である。)最大のViが最良一致となる。
別の実施形態では、使用される最良一致アルゴリズムはpノルムなど他の距離計測法であってもよい。例えば、関数(1)で定義したMSEと同様に、距離Di
Figure 0005519405
として定義することができ、最小のDiを与えるiが最良一致となる。
[第1の適用例]
図7は、方法400の第1の適用例である表1、すなわちテーブル1を示す。この例では、4色(CMYK)色空間とモノクロセンサ218とを有するプリンタ100を用いた。この例に関する印刷されるカラー画像と、モノクロセンサ出力との関係を特徴付ける対応テーブルは、ステップ402に従って生成した。表1は、1以上の画像の印刷及び計測において生成されたデータ(列1−7)と予測される動作状態構成データ(列8−23)とを含むデータベースを示す。したがって、表1は、空間位置データ(列x及びy)と、それら位置において印刷すべき予定CMYKデータ(列c、m、y及びk)と、計測されたグレーレベル(列g)と、出現可能な動作状態構成に関する予測グレーレベル値(列g0−g15)とを含む。列C、M、Y及びKにおけるCMYKデータ(予定カラーデータ)は、ユーザ画像内の様々な位置における画像のデータに由来している。列g0−g15に関する値は、以前に決定された対応テーブルを予定カラーデータとともに用い、(適正動作と適正動作不能との間の)動作状態構成をジェットごとに変化させることにより決定(予測)され、モノクロセンサの出現可能な異なる予測出力が計算されるようになっている。計測グレーレベル列は、印刷されたユーザ画像の特定のx、y位置における実際のモノクロセンサ出力である。縞は処理方向に生じるので、ノイズの影響を低減するため、データ収集の際は平均ウィンドウをもう一方の方向(y)に沿って用いた。予測動作状態構成データは、このシステムにおけるジェットの出現可能なすべての動作状態に関して生成した。作像装置はCMYK装置であるので、作像装置のジェットセットに関し16の出現可能動作状態が存在する。
1組のCMYKジェットに対応する空間位置ごとに、計測されたグレーレベルが予測グレーレベルとどの程度良好に一致するかに基づいて、ステップ408による(故障か否かの)分類ステップを実施した。すなわち、表1の列gを列g0−g15と比較して、「最近一致(closest match)」を求めた。上記のように、MSE、多数票などの計測を用いて最近一致を選択することが可能である。
表1において、最初の7列は、印刷されたユーザ画像(画像生成に用いられた入力データまたは印刷されたユーザ画像の検知により得られたセンサデータのいずれか)に基づいている。この例では、位置xは、監視されているジェットセットに対応している。ジェットセット2〜9は、この特定のジョブでは「使用されていない」ので、これらに関する情報は得られない。したがって、これらジェットセットの分析のためのデータは存在しないので、ジェットセット2〜9のジェットのいずれかに関する動作状態を識別することは不可能であろう。印刷されたカラー画像とモノクロセンサ出力、CMYKからグレースケールのレベルの予め定められた所定の関係に基づき、ステップ406のように、各位置に関して複数の出現可能な出力状態構成を生成した。それらの結果は列8〜23、g0〜g15に示され、全部で16の出現可能なジェット動作状態構成に関する予測グレースケールレベルに対応しており、各ジェットの動作状態を適正動作か動作故障のいずれかとしてモデル化したものである。すなわち、ジェットセットに関する出現可能な動作状態構成は、g0では故障ジェットなし、g1ではCジェットが故障、g2ではMジェットが故障、g3ではYジェットが故障、g4ではKジェットが故障、g5ではC及びMジェットが故障、g6ではC及びYジェットが故障、g7ではC及びKジェットが故障、g8ではM及びYジェットが故障、g9ではM及びKジェットが故障、g10ではY及びKジェットが故障、g11ではC、M及びYジェットが故障、g12ではC、M及びKジェットが故障、g13ではC、Y及びKジェットが故障、g14ではM、Y及びKジェットが故障、g15ではすべてのジェットが故障である。
計測グレーレベル列には小さなノイズが現れることに留意すべきである。この例では、ジェットセット10に関するg1及びg2がこの例のデータセットにおいて非常に近接しているため、ジェットセット10に関し故障のシアン(C)ジェットでなく故障のマゼンタ(M)ジェットを含むとする誤分類が生じうる。これは、(1)さらなるデータスクリーニングにより分類精度が向上し、(2)より高い能力のセンサによっても、そのような混同の解決につながることを示している。予定された1組の入力座標CMYKの値がゼロの場合、この特定のデータは、ジェットが故障しているか否かについて何の情報も提供しない(ある色が画像サンプルの一部でない場合、その色を生成するジェットが故障しているか否かを検出することは不可能である)。ユーザ画像のそのような無益な部分を利用する可能性を排除するため、故障ジェット検出に関し何の情報も提供しないデータを前もって選別する(かつ使用しない)よう、しきい値ηを設定することができる。
[第2の適用例]
図8は、第2の例における開示された方法の有効性を示す、文書802のあるページを示している。3つのジェット故障を文書802でシミュレーションした。文書802はノイズを含むようにシミュレーションした。
図9(a)から図9(c)は、故障が明瞭な文書802の領域のクローズアップを示している。視覚的に、この例において、既知の予定された色と観察された色との比較により欠陥/故障ジェットを識別することは非常に容易である。開示された方法の利点のさらなる確認として、他の方法において必要とされるように、作像装置色空間のいずれかの色が支配的でない画像領域を用いて本例の故障ジェットを識別した。
この実験では、フェイザー(Phaser)8560ソリッドインクジェットプリンタの出力空間とモノクロセンサのグレースケールレベルセンサ出力との間のCMYK−グレースケール出力関係を、ステップ504のように、CMYKの組合せがIT8 7/4標準の規定と同じである無作為化された1組の1617パッチターゲットを印刷し、ステップ506のようにモノクロセンサによりスキャンすることにより決定した。
画像を生成し、ステップ404のように、モノクロセンサにより計測した。処理方向における平均化の目的は、欠陥ジェットによる欠点に関連しない検知及び印刷ノイズを低減することにあり、これは選択的である。ステップ406のように、計測位置ごとに予測センサ値を生成した。すべてのジェットに関する出現可能な動作状態を、適正動作及び動作故障として選択した。ステップ408のように、出現可能な動作状態構成の予測センサ値を、複数の位置の各々に関する計測センサ出力と比較し、最良一致を決定した。この例では近似の計測法としてMSEアルゴリズムを用いた。
図10−11は、それらの結果を示す。図10は、5100個の位置の各々に関する最小MSEをもたらす予測グレーレベルの数を示す。複数の予測グレーレベルが最小MSEを有する場合、不確定性は画像から収集されたデータの不十分さによる。したがってCジェットが適正に動作しているかまたは故障しているかを知る方法はない。顧客画像から集めたデータの不十分さにより、最小MSEをもたらす予測グレーレベルが複数の場合、このシミュレーションよりも多くの顧客ページを検知することにより問題を解決できる。
図11に示すように、左端及び右端の1.27cm(0.5インチ)において、開示されたアルゴリズムは、g0(1110、故障ジェットなし)、g1(1106、Cジェットが故障)、g4(1104、Kジェットが故障)、g7(1102、C及びKジェットが故障)の間で混同を生じた。これは画像がそれらの領域において余白を有するからである。これら余白においてC及びKに関し画像から収集されるデータの不十分さにより、このアルゴリズムでは、それら4つの可能性に絞られるだけである。残りの位置に関しては、アルゴリズムにより、ジェットセットの動作状態が正しく判定される。
図11は、最小MSEをもたらすgを示すグラフである。
[多層アルゴリズム]
図12は、一度に1つのジェットの色について、1以上のジェットが故障しているか否かを判定するために使用可能な多層アルゴリズム1200のフローチャートを示す。ステップ1202において、本明細書で開示された方法のいずれかに従って対応テーブルを生成する。ステップ1204において、プロセッサ222は制御部232及びセンサインタフェース部234と相互作用し、プリンタ色空間内の複数の色の各々に関し1個のジェット304を有する少なくとも1つのジェットセットの複数の位置において、プリンタ100により出力された画像データを計測する。ステップ1206において、プロセッサ222は、少なくとも1つのジェットセットの各ジェット304に関し予測動作状態を適正動作に設定する。ステップ1208において、プロセッサ222は、複数の色のうちまだ目標色として設定されたことがない色を選択し、目標色として設定する。方法1200の最初の実行においては、プリンタ色空間のすべての色が目標色として設定されたことがないので、いずれの色を選択してもよい。目標色として用いられる色の順序を選択する1つの方法は、それらの色を無作為に選択することである。
別の方法として、監視されるジェットセットごとに少なくとも1つの位置に関する計測センサ値を、計測された画像部分の作成に用いられた色座標値及び、より故障の可能性が高い部分に関して行なわれた推定と比較してもよい。次に、最良一致で始めて、動作状態の組み合わせを、最良一致の組み合わせで始まる順序で照査することが可能である。故障ジェットを予測するため第1の組合せにおいて故障と識別されたジェット304は、その他の色のいずれかの前に目標色として設定されるであろう。組合せの順序を回転させる際に同一の組合せにおいて2以上のジェット304が最初に故障と予測される場合、2個のジェット304のうち、組合せの順序を回転させる際に次の組合せにおいて再び最初に故障と予測されるジェット304が、2つのうち他方の色の前に目標色に設定される。
ステップ1210において、予測部236は、ジェット群の複数の位置に関して、目標色でない色を有するすべてのジェットの予測動作状態を用いて、目標色ジェットに関し、(1)適正動作及び(2)故障の予測動作状態を交互に用いて予測センサ値を計算する。ステップ1212において、判定部238は、複数の位置に関し予測センサ値を実際のセンサ値と比較することにより、目標色のジェット304が適正に動作しているか故障しているかを判定する。
ステップ1214において、プロセッサ222は、判定部238の結果に従って目標色ジェットの動作状態を設定する。ステップ1216において、プリンタ100の色セットのうち少なくとも1色が目標色として設定されたことがなければ、プロセッサ222がシステムを制御してステップ1204−1214を繰り返させる。
100 画像印刷装置(作像装置またはプリンタ)、102 本体、104 印刷ヘッド、106 記録媒体、108 処理方向、110 処理−直交方向、216 出力画像印刷装置、220 バス、222 プロセッサ、302 印刷ヘッド、304 ジェット、306 マニホルド。

Claims (2)

  1. 作像装置により出力された画像を検知するモノクロセンサを有するカラー作像装置の、異なる色のインクをそれぞれ出力する複数のジェットを監視する方法であって、
    ジェットの出力色空間とモノクロセンサの出力グレースケール空間との対応マップを生成するステップと、
    作像装置により出力され実際の画像データから生成された画像の複数の位置における実際のグレースケール値を計測するステップと、
    対応マップを用いて、ジェットの複数の異なる出現可能な動作構成に関する予測グレースケール値であって、複数の場所の各々に関するモノクロセンサの予測グレースケール値を計算するステップと、を含み、
    各ジェットは(1)適正動作または(2)故障の動作状態をとることができ、前記異なる動作構成は予め定められた所定のジェット群に関する適正動作及び故障ジェットの異なる組合せを含んでおり、予め定められた所定群の各ジェットは異なる色のうち異なる1色をそれぞれ出力し、
    複数の位置の計測された実際のグレースケール値を複数の位置の各々に関する対応する予測グレースケール値と比較することにより、ジェットが(1)適正に動作しているか、または(2)故障しているかを判定するステップを含み、
    対応マップを生成するステップは、
    複数のジェット群によって複数のテストパッチを印刷するステップであって、ジェット群のそれぞれは、異なる色のそれぞれについての1つのジェットを含み、テストパッチのそれぞれはテストパッチ色座標のセットから印刷され、テストパッチ色座標のセットのそれぞれは、複数のジェット群によって印刷されるステップと、
    計測したグレースケール値を出力するモノクロセンサによって、テストパッチを計測するステップと、
    平均化されたグレースケール値を生成するように、異なるジェット群によって、同一のテストパッチ色座標のセットから印刷されるテストパッチについて計測されたグレースケール値を平均化するステップと、
    テストパッチの印刷に用いられたテストパッチ色座標のセットのそれぞれを、対応し平均化されたグレースケール値とともに記憶するステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 作像装置により出力された画像を検知する多色センサを有するカラー作像装置の、異なる色のインクをそれぞれ出力する複数のジェットを監視する方法であって、
    ジェットの出力色空間と多色センサの出力色空間との対応マップを生成するステップと、
    作像装置により出力され実際の画像データから生成された画像の複数の位置における実際の色値を計測するステップと、
    対応マップを用いて、ジェットの複数の異なる出現可能な動作構成に関する予測色値であって、複数の場所の各々に関する多色センサの予測色値を計算するステップと、を含み、
    各ジェットは(1)適正動作または(2)故障の動作状態をとることができ、異なる動作構成は予め定められた所定のジェット群に関する適正動作及び故障ジェットの異なる組合せを含んでおり、予め定められた所定群の各ジェットは異なる色のうち異なる1色をそれぞれ出力し、
    複数の位置の計測された実際の色値を複数の位置の各々に関する対応する予測色値と比較することにより、ジェットが(1)適正に動作しているか、または(2)故障しているかを判定するステップを含み、
    対応マップを生成するステップは、
    複数のジェット群によって複数のテストパッチを印刷するステップであって、ジェット群のそれぞれは、異なる色のそれぞれについての1つのジェットを含み、テストパッチのそれぞれはテストパッチ色座標のセットから印刷され、テストパッチ色座標のセットのそれぞれは、複数のジェット群によって印刷されるステップと、
    計測した色値を出力する多色センサによって、テストパッチを計測するステップと、
    平均化された色値を生成するように、異なるジェット群によって、同一のテストパッチ色座標のセットから印刷されるテストパッチについて計測された色値を平均化するステップと、
    テストパッチの印刷に用いられたテストパッチ色座標のセットのそれぞれを、対応し平均化された色値とともに記憶するステップとを含むことを特徴とする方法。
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