JP5518644B2 - 伝送品質評価方法、送信方法及び送信装置 - Google Patents

伝送品質評価方法、送信方法及び送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信、特に、MIMOを使った無線LANでの通信における伝送品質評価方法、送信方法及び送信装置に関する。
近年、2.4GHz帯又は5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11g規格、IEEE802.11a規格などに基づいたアクセスポイント(基地局装置)が広く普及している。これらの規格に基づいた無線通信システムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbpsの伝送速度を実現している。
なお、ここでの伝送速度とは物理レイヤ上での伝送速度である。ユーザにとって有効なデータのスループットは、MAC(Medium Access Control)レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるために、30Mbps程度が上限値となっている。しかし、IEEE802.11nが2010年に標準化完了予定であり、MIMO(Multiple input multiple output)技術により100Mbps超の高速通信の実現を目指している。
また、有線LANの通信速度もFTTH(Fiber to the home)の普及から、上昇の一途をたどっており、今後無線LANにおいても更なる伝送速度の高速化が求められることが想定される。更なる無線LANにおける伝送速度の高速化の技術として、最も注目されているのがマルチユーザMIMO送信技術である。マルチユーザMIMO送信技術とは、送信局側において複数の送信アンテナから同一周波数同一タイミングで異なる独立な信号を複数のアンテナを備える複数の通信相手に送信する。また、複数の通信相手の受信アンテナ全体を巨大な受信アレーとみなして下りスループットの向上を実現する技術である。
このような高速の無線通信における伝送品質を評価するには、PER(Packet error rate:誤り率)を算出する必要がある。しかし、PERの導出は一般に非常に演算負荷が大きい。例えば、IEEE802.11規格における直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal frequency division multiplexing)システムにおけるPER計算は、まず、送信を行うビット系列を生成する。そして、畳み込みもしくはLDPC(low-density parity-check code)により、符号化を行う。さらに得られた符号化ビット系列にインターリーバによる並び替えを行い、変調を行い送信信号を生成し、送信信号を無線チャネルで伝搬させるか、もしくは実伝搬環境に対応するチャネル情報を作用し受信信号系列を生成する。
または、実際に高周波にアップコンバートして送信し、受信しベースバンド信号にダウンコンバートし、得られた受信信号系列を用いることもできる。生成された受信信号系列に受信方式を用い、送信信号系列を再生し、復号を行い、デインターリーブを行い、得られた受信符号化ビット系列にViterbiアルゴリズムやLDPCの復号処理を行うことで、送信したビット系列を得ることができる。
しかしながら、PERの値の信頼性を高めるためには、サンプルとなる送信信号系列に膨大なビット数が必要となり、さらにMIMO通信やマルチユーザMIMOの伝送品質は複数のチャネルに影響されるため、膨大なビット数の信号系列を用いて、多数のチャネル条件に対しPERを評価する必要がある。さらに、PERは、チャネル情報誤差、パケット長、変調方式、符号化率など多くのパラメータにより変化する。正確に伝送特性を評価するにはそれら全てのパラメータの全ての組み合わせに対してPERの計算を行う必要が生じる。このような計算は膨大な演算負荷がかかるため、MIMO通信やマルチユーザMIMO通信の評価の大きな障壁となる。マルチユーザMIMOの際の伝送容量については、ユーザへの送信ビットの関係や、アンテナ相関、送信アルゴリズムにより伝送特性が大きく変わることが示されている(例えば、非特許文献1参照)。
Q. H. Spencer, "Zero-forcing methods for downlink spatial multiplexing in multiuser MIMO channel," IEEE Trans. on Signal Processing, Vol 52, Issue 2, pp.461-471, 2004
前述のような条件でPERや誤り訂正後のBER(Bit Error Rate)を演算することは非常に大きな演算負荷を要する。このため、PERに基づいてどの変調方式、符号化率を使用するかを定めるような方式をとる場合などに、伝送品質を送信前に推定することは非常に困難になるという問題がある。
このように、MIMO通信やマルチユーザMIMO通信において、PERや誤り訂正後のBERを計算する演算負荷が非常に膨大であり、また、チャネル条件、チャネル推定誤差、変調方式、符号化率、誤り訂正の方式、パケット長などの多くのパラメータによりPERや誤り訂正後のBERは変化するため、伝送品質評価が困難であるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、OFDMシステムにおいて、伝送品質の計算を簡略化する伝送品質簡易推定方法と、この伝送品質簡易推定方法に基づく送信方法及び送信装置を提供することを目的とする。
本発明は、直交周波数分割多重方式の無線通信システムにおける伝送品質を評価するために伝送品質評価値を求める伝送品質評価方法であって、伝搬路のチャネル情報を出力するチャネル情報出力ステップと、送信方法及び受信方法を決定し、各サブキャリア、各ユーザ及び各データストリームの前記チャネル情報から、誤り訂正前の誤り率を算出するBER算出ステップと、算出した前記誤り訂正前の誤り率の値を用いて、伝送品質評価値を算出するPER算出ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、前記PER算出ステップにおいて、単位をデシベルで表現したパケット誤り率Pを、単位をデシベルで表現した前記誤り訂正前誤り率Bを用いて、P=αB+βとして近似し、係数αと係数βについて、使用する誤り訂正符号化技術と符号化率、パケットのビット長に対して予め計算された値を代入して前記パケット誤り率Pを算出することを特徴とする。
本発明は、前記PER算出ステップにおいて、単位をデシベルで表現した誤り訂正後の誤り率Cを、単位をデシベルで表現した誤り訂正前誤り率Bを用いて、C=αB+βとして近似し、係数αと係数βについて使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め計算された値を代入して前記誤り訂正後の誤り率Cを算出することを特徴とする。
本発明は、前記PER算出ステップにおいて、単位をデシベルで表現したパケット誤り率Pを、単位をデシベルで表現した誤り率Bを用いて、P=α(N)B+β(N)として近似し、α(N)とβ(N)についてパケットのビット長Nの関数を、使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め記憶することで前記パケット誤り率Pを算出することを特徴とする。
本発明は、前記PER算出ステップにおいて、単位をデシベルで表現したパケット誤り率Pを、単位をデシベルで表現した誤り率Bを用いて、P=αlog(−B)+β+10log(N/N)として近似し、αとβについてパケットのビット長Nに対する係数を用意し、実際のパケット長Nで補正する関数を用いることで前記パケット誤り率Pを算出することを特徴とする。
本発明は、前記関数α(N)と前記関数β(N)について、α(N)=μ+ωlog(N)、β(N)=μ+ωlog(N)とし、係数μ,ω,μ,ωを使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め記憶された値を代入することで前記パケット誤り率Pを計算することを特徴とする。
本発明は、請求項1から6のいずれかに記載の伝送品質評価方法を用いて算出した伝送品質評価値に基づきデータ送信を行う無線送信装置における送信方法であって、送信を行うべき通信相手を決定し、対応するチャネル情報を推定する通信相手決定ステップと、変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定ステップと、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数とチャネル情報から、前記伝送品質評価値に基づき伝送品質を推定し、該推定伝送品質と要求品質とを比較して、伝送品質の判定を行う伝送品質判定ステップと、前記要求品質を満たす場合に、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数によりデータ送信を行う送信ステップと前記要求品質を満たさない場合に、新たに変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、請求項1から6のいずれかに記載の伝送品質評価方法を用いて算出した伝送品質評価値に基づきデータ送信を行う無線送信装置であって、送信を行う通信相手を決定し、対応するチャネル情報を推定する通信相手決定部と、変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定部と、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数とチャネル情報から、前記伝送品質評価値に基づき伝送品質を推定し、該推定伝送品質と要求品質とを比較して、伝送品質の判定を行う伝送品質判定部と、前記要求品質を満たす場合に、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数によりデータ送信を行う送信部と前記要求品質を満たさない場合に、新たに変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、OFDMを用いたパケット通信を行う通信システムにおけるPER(Packet error rate)の評価において、送信ビット系列を実際に生成することなく、著しく低い演算負荷でチャネルの情報のみからPERを推定することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明のPERの推定処理の基本動作を示すフローチャートである。 図1に示す送信装置の処理動作を示すフローチャートである。 図1に示す送信装置の処理動作を示すフローチャートである。 推定BERとUncoded BERの関係を示す図である。 推定BERを用いたPERの算出結果を示す図である。 推定BERを用いたCBER、PERの算出結果を示す図である。 γとして、変調方式による違いを用いる例を示す図である。 推定BERを用いたCBERの算出結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による伝送品質簡易推定方法に基づく送信方法及び送信装置を説明する。図1は同実施形態における送信装置の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、送信モードを決定する送信モード決定部である。符号2は、誤り訂正前のBER(Bit Error Rate:誤り率)を推定する誤り訂正前BER評価部である。符号3は、PER(Packet error rate)または誤り訂正後BERを算出する誤り訂正後BER・PER算出部である。符号4は、伝送品質の判定を行う伝送品質判定部である。符号5は、無線通信により送信データを送信する送信部である。送信モード決定部1において送信モードが決定されると、誤り訂正前BER評価部2により誤り訂正前のBERが計算された後、誤り訂正後BER・PER算出部3により、誤り訂正後のBERまたはPERが計算される。そして、伝送品質判定部4において規定の品質を満たすか否かを判定し、満たす場合には、送信部5において送信データ、または通信を開始することを示す信号を送信する。
なお、無線通信に用いる送信装置を図1を参照して説明するに際して、無線通信における送信装置が普通に有する公知の機能・構成については、本発明の説明に直接関わりがない限り、その説明及び構成の図示を省略する。
次に、図2を参照して、PERの推定処理の基本動作を説明する。図2は、PERの推定処理動作を示すフローチャートである。まず、実伝搬環境における測定、もしくはチャネルモデルからチャネル情報の出力を行う(ステップS1)。出力したチャネル情報を用いて、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal frequency division multiplexing)の通信システムにおける各サブキャリアでの受信端末におけるSINR(Signal Interference Noise Ratio:信号対干渉雑音電力比)を算出する(ステップS2)。ここでは、送信側において適用するアルゴリズムや、送信・受信側で用いることのできるチャネル情報への条件、受信側での復号アルゴリズムを規定することができる。すなわち、任意の送信・受信アルゴリズムの方式を用いてSINRを算出する。ここで、送信側で用いることのできるチャネル情報への条件とは、送信アルゴリズムが用いる送信を行う伝搬路に関するチャネル情報として使用可能なビット数や、チャネル情報に含まれる誤差の量、チャネルの時変動情報、等を用いることができる。また、受信側で用いることのできるチャネル情報のへの条件とは、受信装置において受信アルゴリズムに用いるチャネル情報の誤差や、伝搬環境の時変動、量子化誤差、クロックずれ、周波数ずれ、アナログ・デジタル変換器の量子化誤差やオーバレンジの影響等を用いることができる。
例えば、送信に4素子、受信に2素子の受信アンテナを持つ2ユーザのマルチユーザMIMO(Multiple input multiple output)において、送信側にゼロフォーシング(ZF:Zero forcing)、受信側にMMSEによる受信ウエイトを用いた場合のSINRの算出を示す。ここで、Hi,jをi番目のサブキャリア(周波数チャネル)におけるj番目のユーザ(j=1or2)に対する2×4の伝搬チャネル行列であるとし、送信側の通信装置は、チャネル情報として、2×4のチャネル情報行列Gi,jを記憶していたとする。ここで、集合チャネル情報行列を
Figure 0005518644
と定義する。
ZFによる送信ウエイトは、Gの逆行列(または疑似逆行列)を演算することで求めることができる。ここで、Gの逆行列をFとする。Gは対角行列となる。Fのk番目の列ベクトルをfi,kとすると、i番目の周波数の1番目のユーザのk番目の送信ウエイトwi,1,kはfi,k/ai,kと表すことができる。fi,kは4×1のベクトル、ai,kは送信電力を決定する係数であり、例えば、|fi,k|とすることができる。また、2番目のユーザのl番目の送信ウエイトwi,2,lは4×1の列ベクトルで、fi,(l+2)/ai,(l+2)とすることができる。また、受信した端末装置における受信ウエイトは、
Figure 0005518644
と表すことができる。ここで、Hiは集合チャネル行列[Hi,1 ,Hi,2 であり、集合送信ウエイト行列W=[wi,1,1,wi,1,2,wi,2,1,wi,2,2]である。また、SINRi,j,k
Figure 0005518644
と表すことができる。
このようにして得られたSINRを用い、誤差関数(Error Function)を用いて、対応するBERを計算する(ステップS3)。SINRからBERを求める方法については公知の方法を用いることができ、例えば下式により求める。
Figure 0005518644
ここで、受信ウエイトとして線形ウエイトを用いず、Maximum likelihood detection(MLD)など非線形の復号方法を用いる場合には、信号品質を表す尤度などをパラメータとして、BERを推定することもできる。このように、i番目のサブキャリアのj番目の通信相手におけるk番目のデータストリームのBERが導出することができる。(4)式で示した以外にもBPSKや8PSKなど他の変調方式に対しても、SINRに対する近似式を作成することで、BERを一意に計算することができる。また、(4)式は近似式の一例であり、より簡易な近似式を用いてもよいし、クロック位相誤差や搬送波位相誤差などのより複雑なパラメータを用いたBER算出の近似式を用いるようにしてもよい。ここで、i番目のサブキャリアの、j番目のユーザの、k番目のデータストリームに用いる変調方式をMODi,j,kと定義すると、j番目のユーザに対して得られる平均BERは、
Figure 0005518644
と表すことができ、この(5)式によって全サブキャリアの平均BERを算出する(ステップS4)。
はj番目のユーザに対するデータストリーム数であり、Mはデータに用いるサブキャリア数、Ti,j,kはi番目のサブキャリアの、j番目のユーザの、k番目のデータストリームに用いた送信ビット数である。ここで、各ユーザごとのBERを平均化しているのは、各ユーザでデータストリームおよびサブキャリアでインターリーバを用いていることを仮定しているからである。データストリームに対してインターリーバを用いない場合には、サブキャリアのみを平均化するようにしてもよいし、複数のユーザのデータにまとめてインターリーバを用いる場合には、該当する全ユーザに対して平均化を行うようにしてもよい。また、計算を簡易化するために、送信に用いたビット数Ti,j,kを、iやjやkによらず1としてもよい。このようにして得られたBERは誤り訂正を行う前のビット系列のBER(Uncoded BER)とよく一致する。
図5に、(5)式から得られた推定BERと、2.1×10ビットの送信ビット系列を生成し、IEEE802.11nで提案されているChannel model Cを用いて40MHz分のチャネル情報を生成し、128ポイントのFFTによるOFDMサブキャリアのうち、108のサブキャリアをデータ通信に用いた場合に、(5)式によりBERを推定した値を縦軸にとり、2.1×10ビットの送信ビット系列に生成し、IEEE802.11nのChannel model Cを伝搬させる計算を行い、得られた受信系列から計算したBERを横軸にとり、その関係を示す。変調方式は16QAM、誤り訂正には符号化率3/4のBCC(Binary Convolutional Code)を用いた。図5に示すように、ほぼ一致する特性が確認できる。以下、推定したBERと誤り訂正後のBER、またはPERとの関係をIEEE802.11nで提案されているChannel model Cを用いて評価する。
このようにして得られた推定BERを用いて、誤り訂正後のBER、もしくはPERを関数を用いて算出する(ステップS5)。以下に具体的な誤り訂正後のBER、もしくはPERの算出法について示す。
始めに、第1のPER推定法について説明する。ここで、BERをdB表記したものをBとして以下のように定義する。
=10log10BER ・・・(6)
第1のPER推定法では、j番目のユーザに対応するPERを以下の式で推定する。
=min(0,αB+β) ・・・(7)
ここで、PはPERのdB表記であり、
=10log10PER ・・・(8)
である。また、min(A,B)はAとBのうち小さい方を出力する関数である。(7)式においてαとβを符号化率や誤り訂正符号に応じて決定することで、実際に送信ビット系列を生成することなく、PERを評価することができる。αとβの値の例を表1に示す。
Figure 0005518644
表1では、4000ビットのパケットを用いた場合を想定した一例であり、αとβの値は計算機シミュレーションを詳細に行い、実際の計算結果から最小自乗法に基づくフィッティングなどから得られる値で表1の値を変更することもできる。また、上記は4000ビットのみに適用できる値となる。そこで、4000ビットのパケットを用いた場合のPERをPER(4000)と表記し、dB表記をP(4000)とすると、Nビットのパケットに対して拡張する場合には、
Figure 0005518644
として近似し、パケット長毎に表1のようなαとβのセットを用意することを省くことができる。または、逆に使いうるパケット長毎に表1のようなαとβのセットを用意したり、変調方式による違いも考慮し、QPSKや16QAMなどの変調方式毎に表1を用意するようにしてもよい。または、(7)式において、
=min(0,αB+β+γ) ・・・(10)
として、γにBPSK,QPSK,16QAMといった変調方式や、送信素子、受信素子、ユーザ数に対して固定の値を予め決めておき、変調方式の違いやチャネル構成による特性の変化に対応するようにしてもよい。
図6に、前述した第1のPER推定法の精度を表したグラフを示す。図6(a)は送信アンテナ2、受信アンテナ1、ユーザ数2、変調方式は64QAMで符号化率3/4のBCCを用いた場合、図6(b)は送信アンテナ4、受信アンテナ2、ユーザ数2、変調方式は16QAMで符号化率3/4のBCCを用いた場合の、PERと推定されたBERの関係を表す。プロットがシミュレーションを行って得たPERと、(5)式により得られたBERの関係を示し、ラインが表1における3/4BCCにおけるαとβの値を代入して得られた近似線である。図6(b)のケースで若干近似式が低いPERを出力するようになっていることが分かる。このずれを補正するために(10)式を用いて補正項γにより、いずれの場合でもPERと推定されたBERの関係にフィットした近似式とするようにできる。
次に、第2のPER推定法について説明する。ここで、j番目のユーザの誤り訂正後のBERをCBERと定義し、dB表記をCと以下のように定義する。
=10log10CBER ・・・(11)
第2のPER推定法は、推定されたBを用いてCを算出する。
=min(0,αB+β) ・・・(12)
ここでのαやβとしては、例えば表2に示す値を用いることができる。
Figure 0005518644
をまず推定してからPERを推定する方法では、PERが1に近いような際に精度がやや高くなるメリットがある。Nビットからなるパケットに対するPER(N)は
Figure 0005518644
として算出することができる。
ここで、(13)式の括弧内の第2項が1より無視できるほど小さい場合には、
Figure 0005518644
と表せ、これは第1のPER推定方法と同じ形態となる。
図7に、前述した第2のPER推定方法によるPERの推定結果を示す。図7(a)、(b)ともに送信アンテナ1、受信アンテナ1、ユーザ数1、QPSKと符号化率1/2のBCCによる誤り訂正時を用いて、CBERおよびPERの推定BERに対する値の分布をそれぞれ示している。PERは4000ビットを1パケットとする場合のPERであり、図7では、表2におけるBCCの符号化率1/2の値を用いた推定法をラインで示しており、図7(a)、(b)ともに高い精度を有することが分かる。第2のPER推定方法においても、変調方式やチャネル構成によるCBERの分布の変化に対応するため、
=min(0,αB+β+γ) ・・・(15)
のように定義を行い、γの値を変調方式やチャネル構成により規定の値を決めることで、PERの推定精度を高めることができる。
γとして、変調方式による違いを用いる例を図8に示す。図8(a)は符号化率1/2のBCCを用いた場合の、送信1アンテナ、受信1アンテナ(SISO:Single input single output)構成と送信2アンテナ、受信1アンテナの2×1MISO(Multiple input single output)構成において、変調方式QPSKと16QAMを用いた結果得られたCBERとBERの関係をプロットしたものである。図7に比べてばらつきが小さいのは、20プロットずつ平均しているためである。(a)の例で、まずSISOと2×1MISOを比較すると、平均で1.3dB、2×1MISO構成の方がCBERが高く、推定されたBERに対する特性が悪い。このため、SISO構成を基準にして、2×1MISO構成の場合には、γとして1.3dBを与えることができる。または、QPSKと16QAMの違いによるCBERの特性差をみると、16QAMの方がQPSKの場合より、平均で5.1dB低いことが確認できる。これは、16QAMの方がQPSKより、推定したBERに対する特性が良いことを示す。この結果から、QPSKを使った場合に対して、16QAMを用いた場合のγとして、−5.1dBを与えることができる。また、γとして、SISO、MISO、MIMO、マルチユーザMIMOなどのチャネル構成と、変調方式に対してそれぞれ値を設定し、γとしてはその総和を用いることもできる。この場合、SISO構成のQPSK送信に対して、2×1MISOの16QAM構成は、1.3−5.1dB=−3.8dBをγとして与えることができる。または、チャネル構成と変調方式の表を作成し、γの値をそれぞれ設定することもできる。表3にチャネル構成と変調方式に対するγを表した例を示す。
Figure 0005518644
図8(b)は符号化率3/4のBCCを用いた場合のSISO構成と2×1MISO構成のQPSKと16QAMに対するCBERと推定したBERの関係を示している。(a)と同じチャネル構成、変調方式に対するプロットであるが、その関係性が異なることが分かる。よって、誤り訂正符号の種類や符号化率に対してそれぞれ個別に表3のようなγの対応を作ったり、変調方式やチャネル構成に応じたγの与え方を指定することができる。
次に、第3のPER推定法について示す。ここで、j番目のユーザの誤り訂正後のBERをCBERと定義し、dB表記をCと以下のように定義する。
=min(0,α(N)log10(−B)+β(N)) ・・・(16)
この方式は、Viterbiアルゴリズムが考慮するメモリ長に対し、十分な余剰ビットがデータビットの前後に付加されていない場合に、パケットの前後で誤りが発生しやすくなる状況が発生している通信環境を想定している。この場合、CBERの結果も、パケット長に依存することになる。
(16)式は、第1、第2のPER推定法とは異なり、パケットを構成するビット数Nの関数になっている。これは、パケット長が短いと、誤り訂正符号により符号利得が小さくなり、誤り率の低減する効果が小さくなることを考慮したものである。α(N)とβ(N)は例えば以下のように与えることができる。
α(N)=μ+ωlog10(N) ・・・(17)
β(N)=μ+ωlog10(N) ・・・(18)
よって、符号化率に対する各値は例えば表4に示すように定義される。
Figure 0005518644
このように定義することで、CBERはパケット長Nの関数として算出でき、誤り訂正符号がかかるビットの長さが短くなるとBERが低下することも含めたPERを出力することが可能となる。
また、第3のPER推定方法においても
=min(0,α(N)log10(−B)+β(N)+γ) ・・・(19)
のように補正値γで変調方式、チャネル構成により補正を行ったり、または、表4に示す値を変調方式やチャネル方式に対してもそれぞれ有することでずれを補償することができる。
図9に、前述した第3のPER推定方法によるPERの推定結果を示す。図9(a)、(b)、(c)ともに送信アンテナ1、受信アンテナ1、ユーザ数1、パケット毎のビット数は(a)960ビット、(b)4096ビット、(c)12000ビットである。図9からパケット長により推定BERに対するCBERの分布が変わっていくことが分かり、曲線で示す(16)式によるPER推定によりPERの分布を表現できることが分かる。ここで、(16)式および表4の符号化率1/2のBCCを用いている。
次に、前述したPER推定方法によりどれほどPERの演算負荷を軽減するかを検討した結果について説明する。汎用のオペレーティングシステムとCPUを搭載したパソコンを用いて、PERを計算するために要した時間を比較した。直接計算方式では、2.16×10ビットの送信ビットを生成し、符号化率3/4のBCCと変調方式QPSKを用いて、インターリーブなどの処理を行い、PERの計算を行い、比較として前述した第1のPER推定方法により推定した方式で、要した時間を比較した結果、直接計算には、556秒、簡易化方式では3.6秒の時間がかかり、100分の1以下に演算負荷を軽減することができることを確認した。
また、前述した説明では、サブキャリアに対してインターリーバと誤り訂正符号を用いるOFDM方式を例にとり、PERまたは誤り訂正後のBERを簡易に推定する方法を説明したが、複数のチャネルを用い、複数のチャネルでインタリーバによるビットの割り当てを行って送信し、受信側で誤り訂正を行うシステムに対しても前述したPER推定方法を用いることができる。例えば、リレー通信により、複数の経路を伝搬させる通信方法において、送信に用いた各チャネルにおける誤り訂正前のBERを(4)式などから算出し、全てのチャネルで(5)式のようにBERを平均化し、得られた誤り訂正前のBERに対し、前述した第1〜第3のPER推定方法によりPERを計算することができる。
次に、図3を参照して、図1に示す送信装置において第1〜3のPER推定方法を用いた第1の送信処理動作を説明する。まず、送信するべき通信相手と送信するデータのビット長の決定とチャネル推定が行われると(ステップS11)、送信モード決定部1は、変調方式、符号化率、データストリーム数、通信相手の組み合わせなどからなる送信モードを決定する(ステップS12)。次に、誤り訂正前BER評価部2は、算出されたSINR等を用いて通信相手に対する誤り訂正前のBERを推定して出力する(ステップS13)。これを受けて、誤り訂正後BER・PER算出部3は、PERまたは誤り訂正後のPERを算出して出力する(ステップS14)。伝送品質判定部4は、予め定められている要求するPERもしくは誤り訂正後のBERを満たすか否かを判定し(ステップS15)、満たす場合には、送信部5が送信を行う(ステップS16)。一方、満たさない場合には、伝送品質判定部4は、送信モード決定部1に対して再度送信モードを決定するように指示を出し、要求するPERもしくは誤り訂正後のBERを満たすまで処理動作を繰り返す。
この際、送信ビット数の高い送信モードから、順次送信ビット数の低い送信モードを選択していき、所定の品質を満たす送信モードを決定することができる。例えば、前述したステップS15において、PERもしくは誤り訂正後のBERが基準を満たさない場合において、ステップS12において次に考慮する送信モードを適切に設定できるように、考慮するべき送信モードの順番を予め決めておくようにしてもよい。例えば2ストリームを用い、16QAMをそれぞれ用い、符号化率を3/4とする送信モードがPERや誤り訂正後のBERの品質を満たさない場合には、2ストリーム、16QAM、符号化率を2/3とし、これも満たさない場合には、1ストリーム、64QAM、符号化率3/4とするように、ストリーム数、変調方式、符号化率の順番を決定しておく。
なお、変調方式やデータストリーム数や通信相手の組み合わせの変更に対しては、誤り訂正前のBERを再度計算しなおす必要があるが、符号化率を変更するだけであれば、表1〜3に示す読み出しパラメータを変化させるだけで、(7)式、(10)〜(16)式、(19)式のうち少なくとも一つから誤り訂正後のBERまたはPERを計算することができる。この場合には、再度誤り訂正前のBERやSINRについて推定する必要はないため、ステップS15において、同じ送信モードで複数の符号化率について評価し、最も符号化率が高く、伝送品質の規定を満たすものを符号化率として採用し、送信モードとするようにしてもよい。例えば、2ストリームを用い、16QAMをそれぞれ用い、符号化率を3/4とする送信モードについて、符号化率を3/4、2/3、1/2の場合をステップS14で計算し、それぞれに対するPERや誤り訂正後のBERの品質をステップS15で評価し、既定の品質を満たす内で、最も大きい符号化率が2/3であれば、2ストリーム送信でそれぞれ16QAMを用い、符号化率2/3で送信することを決定し、ステップS16で送信を行う。
また、ステップS15において、各通信相手に対して品質を満たすか検討を行うことができ、品質を満たさないと判定された通信相手のみ、送信モードを変更してステップS12〜S15を行うこともできるし、品質を満たす通信相手が存在する場合に、全ての通信相手に対してステップS12〜S15を再度行うこともできる。
次に、図4を参照して、図1に示す送信装置において第1〜3のPER推定方法を用いた第2の送信処理動作を説明する。第2の送信処理動作では、送信するべき通信相手と送信するデータのビット長の決定とチャネル推定が行われると(ステップS21)、送信モード決定部1は、考慮する送信モードを適切に設定できるように、考慮するべき送信モードの優先順位を予め決めておき(ステップS22)、優先順位の高いものから品質を評価する。そして、誤り訂正前BER評価部2は、まず1番目の送信モードで誤り訂正前のBERを計算し(ステップS23)、誤り訂正後BER・PER算出部3は、PERまたは誤り訂正後のPERを算出する(ステップS24)。伝送品質判定部4は、予め定めたPERもしくは誤り訂正後のBERを満たすか否かを判定し、送信モード決定部1において決定された複数の送信モードに対するPERまたは誤り訂正後のBERについて評価し、予め定めた品質を満たし、かつ優先順位の高い送信モードを決定する(ステップS25)。そして、伝送品質判定部4において決定された送信モードを用いて送信部5によって送信を行う(ステップS26)。
以上説明したように、SINRを用いて、誤り訂正前のBERを算出し、これに所定の近似演算を行うことによって、誤り訂正後のBER、PER、データサイズによる補正を施すようにしたため、演算量を著しく少なくすることができるとともに、高い精度でPERを推定することが可能となる。この構成により、従来技術においては、PERを測定するために、実際の伝搬環境を通った信号を用いて評価する、又は、シミュレーションにより評価するといった方法が用いられていたため、安定したPER特性を取得するためには、膨大な量のビットについて評価を行う必要があり、多大な演算量を要していたという問題を解決することができる。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりPER推定処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
無線通信、特に、MIMOを使った無線LANでの通信における伝送品質評価を行うことが不可欠な用途に適用できる。
1・・・送信モード決定部、2・・・誤り訂正前BER評価部、3・・・誤り訂正後BER・PER算出部、4・・・伝送品質判定部、5・・・送信部

Claims (7)

  1. 直交周波数分割多重方式の無線通信システムにおける伝送品質を評価するために伝送品質評価値を求める伝送品質評価方法であって、
    伝搬路のチャネル情報を出力するチャネル情報出力ステップと、
    送信方法及び受信方法を決定し、各サブキャリア、各ユーザ及び各データストリームの前記チャネル情報から、誤り訂正前の誤り率を算出するBER算出ステップと、
    算出した前記誤り訂正前の誤り率の値を用いて、伝送品質評価値を送信前に算出する伝送品質評価値算出ステップとを有し、
    前記伝送品質評価値算出ステップでは、単位をデシベルで表現したパケット誤り率Pを、単位をデシベルで表現した前記誤り訂正前誤り率Bを用いて、
    P=αB+β
    として近似し、係数αと係数βについて、使用する誤り訂正符号化技術と符号化率、パケットのビット長に対して予め計算された値を代入して算出した前記パケット誤り率Pを前記伝送品質評価値として算出する
    ことを特徴とする伝送品質評価方法。
  2. 直交周波数分割多重方式の無線通信システムにおける伝送品質を評価するために伝送品質評価値を求める伝送品質評価方法であって、
    伝搬路のチャネル情報を出力するチャネル情報出力ステップと、
    送信方法及び受信方法を決定し、各サブキャリア、各ユーザ及び各データストリームの前記チャネル情報から、誤り訂正前の誤り率を算出するBER算出ステップと、
    算出した前記誤り訂正前の誤り率の値を用いて、伝送品質評価値を送信前に算出する伝送品質評価値算出ステップとを有し、
    前記伝送品質評価値算出ステップでは、単位をデシベルで表現した誤り訂正後の誤り率Cを、単位をデシベルで表現した誤り訂正前誤り率Bを用いて、
    C=αB+β
    として近似し、係数αと係数βについて使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め計算された値を代入して算出した前記誤り訂正後の誤り率Cを前記伝送品質評価値として算出する
    ことを特徴とする伝送品質評価方法。
  3. 直交周波数分割多重方式の無線通信システムにおける伝送品質を評価するために伝送品質評価値を求める伝送品質評価方法であって、
    伝搬路のチャネル情報を出力するチャネル情報出力ステップと、
    送信方法及び受信方法を決定し、各サブキャリア、各ユーザ及び各データストリームの前記チャネル情報から、誤り訂正前の誤り率を算出するBER算出ステップと、
    算出した前記誤り訂正前の誤り率の値を用いて、伝送品質評価値を送信前に算出する伝送品質評価値算出ステップとを有し、
    前記伝送品質評価値算出ステップでは、単位をデシベルで表現した誤り訂正後の誤り率Cを、単位をデシベルで表現した誤り訂正前誤り率Bを用いて、
    =α(N)log(−B)+β(N)
    として近似し、パケットのビット長Nの関数α(N)と関数β(N)を、使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め記憶しておき、前記関数α(N)と関数β(N)を使用して算出した前記誤り訂正後の誤り率Cを前記伝送品質評価値として算出する
    ことを特徴とする伝送品質評価方法。
  4. 前記伝送品質評価値に対して、変調方式及びチャネル構成により予め定められた補正値γを加算して補正を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の伝送品質評価方法。
  5. 前記関数α(N)と前記関数β(N)について、
    α(N)=μ+ωlog(N)、β(N)=μ+ωlog(N)とし、
    係数μ,ωμ ω を使用する誤り訂正符号化技術とその符号化率に対して予め記憶された値を代入することで前記パケット誤り率Pを計算する
    ことを特徴とする請求項記載の伝送品質評価方法。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の伝送品質評価方法を用いて算出した伝送品質評価値に基づきデータ送信を行う無線送信装置における送信方法であって、
    送信を行うべき通信相手を決定し、対応するチャネル情報を推定する通信相手決定ステップと、
    変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定ステップと、
    決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数とチャネル情報から、前記伝送品質評価値に基づき伝送品質を推定し、該推定伝送品質と要求品質とを比較して、伝送品質の判定を行う伝送品質判定ステップと、
    前記要求品質を満たす場合に、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数によりデータ送信を行う送信ステップと
    前記要求品質を満たさない場合に、新たに変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定ステップと
    を有することを特徴とする送信方法。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の伝送品質評価方法を用いて算出した伝送品質評価値に基づきデータ送信を行う無線送信装置であって、
    送信を行う通信相手を決定し、対応するチャネル情報を推定する通信相手決定部と、
    変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定部と、
    決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数とチャネル情報から、前記伝送品質評価値に基づき伝送品質を推定し、該推定伝送品質と要求品質とを比較して、伝送品質の判定を行う伝送品質判定部と、
    前記要求品質を満たす場合に、決定された前記変調方式、前記符号化率及び前記データストリーム数によりデータ送信を行う送信部と
    前記要求品質を満たさない場合に、新たに変調方式、符号化率及びデータストリーム数を決定する送信モード決定部と
    を具備することを特徴とする送信装置。
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