JP5517785B2 - 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法 - Google Patents

蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5517785B2
JP5517785B2 JP2010148624A JP2010148624A JP5517785B2 JP 5517785 B2 JP5517785 B2 JP 5517785B2 JP 2010148624 A JP2010148624 A JP 2010148624A JP 2010148624 A JP2010148624 A JP 2010148624A JP 5517785 B2 JP5517785 B2 JP 5517785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
steam
valve
steam turbine
dummy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010148624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012012970A (ja
Inventor
隆 丸山
朝春 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010148624A priority Critical patent/JP5517785B2/ja
Priority to CN201180025267.0A priority patent/CN102906373B/zh
Priority to KR1020127031324A priority patent/KR101466457B1/ko
Priority to PCT/JP2011/061109 priority patent/WO2012002051A1/ja
Priority to EP11800520.6A priority patent/EP2589747B1/en
Priority to US13/171,563 priority patent/US20120017592A1/en
Publication of JP2012012970A publication Critical patent/JP2012012970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5517785B2 publication Critical patent/JP5517785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D3/00Machines or engines with axial-thrust balancing effected by working-fluid
    • F01D3/04Machines or engines with axial-thrust balancing effected by working-fluid axial thrust being compensated by thrust-balancing dummy piston or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • F01D25/16Arrangement of bearings; Supporting or mounting bearings in casings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Description

本発明は、蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法に関するものであり、特に、少なくとも高圧室翼列、中圧室翼列および複数のダミー部が共通の回転軸に取り付けられた蒸気タービンの回転軸に発生するスラスト力を、バランスさせることが可能な蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法に関するものである。
蒸気タービンには、回転軸に発生するスラスト力を受けるためにスラスト軸受が設置されている。スラスト軸受の負荷能力には限界があるため、いかなる運転状態であっても回転軸に発生するスラスト力は軸受の負荷能力を超えないように、スラストバランスを考慮した設計を行う必要がある。
そのため、翼列と同じ回転軸にダミー部(ダミーピストン)を取り付け、該ダミー部によって反スラスト方向に作用する力を発生させ、回転軸全体として軸方向に作用する力をバランスさせることで、いかなる運転状態であってもスラスト軸受が軸受の負荷能力範囲内に納まるようにしている。
図13は、従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態を示す概略図である。
図13に示した蒸気タービン1は、回転軸10を囲んで車室(不図示)が形成され、該車室には高圧主蒸気22、再熱蒸気24および低圧主蒸気26それぞれの導入部(不図示)を備えている。
また、回転軸10には、高圧主蒸気22が供給される高圧翼列2、再熱蒸気24が供給される中圧翼列4、低圧主蒸気26が供給される低圧翼列6が順に設けられており、中圧翼列4と低圧翼列6は蒸気の入口側が同方向であり、高圧翼列2の蒸気入口側と対向するように配置されている。また、高圧翼列2の蒸気入口側と中圧翼列4の蒸気入口側との間には、高圧ダミー部12が設けられており、高圧翼列2の蒸気出口側には、順に中圧ダミー部14と低圧ダミー部16が設けられている。また、中圧ダミー部14の出口側と、中圧翼列4の後半部とを連通するスラストバランス管30が設けられている。
以上の構成の蒸気タービン1において、図示しないボイラ等からの高圧主蒸気22は、高圧翼列2に入って、回転軸1に回転力を与えながら、次第に温度・圧力を低下させていく。そして、高圧翼列2で仕事を終えた蒸気は、低温再熱蒸気28となって蒸気タービン1外に排出される。蒸気タービン1から排出された低温再熱蒸気は、蒸気タービン外部で再熱ボイラ(不図示)により再加熱されて再熱蒸気24となる。
前記再熱ボイラで加熱された中圧の再熱蒸気24は、中圧翼列4を通って回転軸10に回転力を与えながら、次第に温度・圧力を低下させていく。また、低圧主蒸気26は、低圧翼列6を通って回転軸10に回転力を与えながら、次第に温度・圧力を低下させていく。
また、高圧主蒸気22の一部は高圧ダミー部12を流れ、高圧翼列2で仕事をして温度・圧力の下がった低温再熱蒸気28の一部は中圧ダミー部14及び低圧ダミー部16を流れる。
この際、それぞれの翼列及びダミー部で回転軸1に発生するスラスト力を○付きの数字1〜6で示すとともに、各翼列(ダミー部)の間の圧力値の一例を図13に示している。○付きの数字1〜6はそれぞれ、低圧ダミー部16、中圧ダミー部14、高圧翼列2、高圧ダミー部12、中圧翼列4、低圧翼列6で発生するスラスト力を示している。翼列に発生するスラスト力は、回転軸に設けられた翼列に作用するガス力に基づいて算出することができる。また、ダミー部に発生するスラスト力はダミー部前後の差圧と断面積より算出することができる。
図13に示したように、各ダミー部12、14、16及びスラストバランス管30を設けることで、蒸気圧力によるスラストのバランスが取ることができる。つまり、高圧室翼列2のスラストは高圧ダミー部12と、中圧室翼列4のスラストは中圧ダミー部14と、低圧室翼列6のスラストは低圧ダミー部16とバランスして、蒸気タービン1全体としてスラストのバランスが取れている。
また、蒸気タービンにおいては、スラスト軸受の損傷を防止するためには、通常運転時に加えて、高圧主蒸気が停止した場合、及び再熱蒸気が停止した場合の何れについてもスラストのバランスをとる必要がある。
まず、図13に示した蒸気タービン1において、トラブルや運転調整等により高圧主蒸気22を停止した場合について考える。図14は、従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの高圧主蒸気停止状態を示す概略図である。
図14において、高圧主蒸気22を停止すると、高圧翼列2に導入される蒸気がなくなり、高圧翼列2における差圧が0となる。そのため、図14に示したように○付き数字3で示したスラスト力も0となる。また高圧ダミー部12における差圧も非常に小さくなり○付き数字4で示したスラスト力も0に近い値となる。そのため、図14に示したように、高圧主蒸気22の停止状態においても、蒸気タービン1全体としてはスラストバランスがとれている。
次に、図13に示した蒸気タービン1において、トラブルや運転調整等により再熱蒸気24及び低圧主蒸気26を停止した場合について考える。図15は、従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態を示す概略図である。
図15において、再熱蒸気24及び低圧蒸気26を停止すると、中圧翼列4及び低圧翼列6に導入される蒸気がなくなり、中圧翼列4及び低圧翼列6の前後の圧力は何れもほぼ真空となる。そして、中圧翼列4の後半部とスラストバランス管30によって連通されている中圧ダミー部14と低圧ダミー部16との間の圧力もほぼ真空となる。
この場合、LP系(低圧部分)については低圧翼列6、低圧ダミー部16ともに前後差圧が略0となるため発生するスラスト力は略0となる。
IP系(中圧部分)については中圧ダミー部14で発生するスラスト力(○付き数字2)は出口部の圧力がほぼ真空となる分だけ増加し、中圧翼列4の前後の差圧が略0となるので中圧翼列4で発生するスラスト力(○付き数字5)は略0となるため、中圧ダミー部側方向(図15における左側方向)へかかるスラスト力が増大する。
また、HP系(高圧部分)については高圧翼列2で発生するスラスト力(○付き数字3)は通常運転時と略同じであるものの、高圧ダミー部12で発生するスラスト力(○付き数字2)は高圧ダミー部12出口部の圧力がほぼ真空となる分だけ増加するため、高圧ダミー部方向(図15における右側方向)へかかるスラスト力が増大する。
ここで、IP系によって増大するスラスト力は、HP系によって増大するスラスト力よりも大きいため、蒸気タービン1全体としては図15における左側方向のスラスト力が増大し、スラスト力のバランスが取れなくなる。
再熱蒸気を停止した場合においてもスラスト力のバランスをとるためには、高圧ダミー部12を大きくして図15における右側方向のスラスト力を増大させてバランスをとることが考えられるが、この場合通常運転時にスラスト力のバランスが取れなくなるため適当ではない。
そこで、図13〜図15において、中圧ダミー部14を小さくするとともに、低圧ダミー部16を大きくすることで、通常時運転時、高圧主蒸気停止時及び再熱蒸気停止時の何れにおいてもスラスト力のバランスを取ることができる。
また、その他の技術として、特許文献1には蒸気タービンに発生するスラスト力を軸受メタル温度等に基づき計測し、その結果に基づいてダミー部に作用するスラスト力を電気制御を用いて調整し、蒸気タービン全体のスラスト力のバランスを取る技術が開示されている。
特開平8−189302号公報
しかしながら、図13〜図15を用いて説明した従来の技術においては、通常運転時、高圧主蒸気停止時に加えて、再熱蒸気停止時においてもスラストのバランスを取るためには、前述の通り、中圧ダミー部14を小さくし、低圧ダミー部16を大きくする必要がある。低圧ダミー部16を大きくした場合、その外周部に位置するケーシングが大きくなるため、必然的に蒸気タービン1全体が大型化してコストアップの原因となることに加え、低圧ダミー部16の径が大きくなるとそこからグランドに漏れ出る蒸気量が増えて、蒸気タービン1の性能が低下する可能性がある。特に近年、低圧室翼列の長大化が進み、それに伴って低圧ダミー部が大きくなる傾向にあり、スラスト力のバランスを取るために低圧ダミー部を大きくすることは適当ではない。
また、特許文献1に開示された技術のように、電気制御を用いてスラスト力のバランスをとる技術では、電気系統の信頼性が問題になる場合も想定される。
従って、本発明は従来技術の問題点に鑑み、低圧ダミー部を大型化することなく、しかも複雑な電気制御を用いることなく、蒸気タービンの運転範囲全域において、タービンの回転軸に作用するスラスト力のバランスを取ることができる蒸気タービン及び蒸気タービンのスラスト調整方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための蒸気タービンの発明として、少なくとも高圧翼列、中圧翼列および複数のダミー部が共通の回転軸に取り付けられた蒸気タービンであって、中圧室への蒸気の流入の有無を検知する検知手段と、前記中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記複数のダミー部のうち、片側が前記中圧室の一部に連通した調圧対象ダミー部の両側の圧力差を減少させる減圧手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記減圧手段を作動させる制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、中圧室への上記の流入が停止した場合に中圧ダミー部が発生するスラスト力をなくすことができるから、従来では中圧ダミー部が発生するスラスト力をバランスさせるために必要であった低圧ダミー部の径の拡大が不要となるため、低圧ダミー部の径を小さくすることができ、しかも複雑な電気制御を用いることなく、蒸気タービンの運転範囲全域において、タービンの回転軸に作用するスラスト力のバランスを取ることができる。
また、前記減圧手段は、前記調圧対象ダミー部の両側を連結する第1管路と、該第1管路に配設され前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差を調節する第1弁とを含むとよい。
これにより、簡単な機構でタービンの回転軸に作用するスラスト力のバランスを取ることができる。
また、前記減圧手段の前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路と、前記第3管路に配設された第3弁とをさらに備え、前記制御手段は、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第1弁が開いた場合、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように前記第3弁を開くとよい。
これにより、前記第1弁の故障時においても、スラスト力のバランスを取ることができ、蒸気タービンの信頼性が向上する。
また、前記減圧手段は、前記中圧室の前記一部および前記調圧対象ダミー部の前記片側を連結する第2管路と、該第2管路に配設され前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差を調節する第2弁とを含み、前記中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記第2弁が閉じられるとよい。
前記第2管路は、従来の蒸気タービンにも設けられている場合が多い。そのため、既設の従来の蒸気タービンを改造する際に配管を新設することなく、既設の前記第2管路に前記第2弁と取り付けるだけで減圧手段を設けることができ、改造が簡単である。
また、前記第2弁をバイパスするバイパス管路を配設するとともに、該バイパス管路にオリフィスを設けるとよい。
これにより、スラストバランスの簡単に適切に保つことができる。
また、前記減圧手段の前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路と、前記第3管路に配設された第3弁とをさらに備え、前記制御手段は、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第2弁が閉じた場合、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように前記第3弁を開くとよい。
また、課題を解決するための蒸気タービンのスラスト調整方法の発明として、少なくとも高圧翼列、中圧翼列および複数のダミー部が共通の回転軸に取り付けられた蒸気タービンのスラスト調整方法であって、中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記複数のダミー部のうち片側が前記中圧室の一部に連通した調圧対象ダミー部の両側の圧力差を減少させることを特徴とする。
また、前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差は、前記調圧対象ダミー部の両側を連結する第1管路に配設された第1弁により減圧可能であるとよい。
また、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第1弁が開いた場合、前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路に配設された第3弁を、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように開くとよい。
また、前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差は、前記中圧室の前記一部および前記調圧対象ダミー部の前記片側を連結する第2管路に配設された第2弁により減圧可能であるとよい。
また、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第2弁が閉じた場合、前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路に配設された第3弁を、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように開くとよい。
本発明によれば、低圧ダミー部を大型化することなく、しかも複雑な電気制御を用いることなく、蒸気タービンの運転範囲全域において、タービンの回転軸に作用するスラスト力のバランスを取ることができる蒸気タービン及び蒸気タービンのスラスト調整方法を提供することができる。
本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた単車室再熱蒸気タービンの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの高圧主蒸気停止状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁が異常動作した場合の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁が異常動作し対処を実施した後の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、別の弁が異常動作した場合の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、別の弁が異常動作し対処を実施した後の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において、弁が正常に動作しなかった場合の状態を示す概略図である。 本発明の実施形態1におけるスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において、弁が異常動作し対処を実施した後の状態を示す概略図である。 実施形態2における調整用ダミー部を設けた高中圧蒸気タービンを示す概略図である。 実施形態3における調整用ダミー部を設けた高中圧蒸気タービンを示す概略図である。 従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態を示す概略図である。 従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの高圧主蒸気停止状態を示す概略図である。 従来のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
図1は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた単車室再熱蒸気タービンの構成を示す構成図である。図1に示した蒸気タービン1は、回転軸10を囲んで低圧車室32及び高中圧車室34が形成されている。高中圧車室34には高圧蒸気22を導入する高圧蒸気導入部23と、再熱蒸気24を導入する再熱蒸気導入部25とを備えている。また、低圧車室32には低圧蒸気26を導入する低圧蒸気導入部27を備えている。
また、回転軸10には、高圧蒸気導入部23より高圧蒸気22が供給される高圧翼列2、再熱蒸気導入部25より再熱蒸気24が供給される中圧翼列4、低圧蒸気導入部27より低圧蒸気26が供給される低圧翼列6が順に設けられており、中圧翼列4と低圧翼列6は蒸気の入口側が同方向であり、高圧翼列2の蒸気入口側と対向するように配置されている。また、高圧翼列2の蒸気入口側と中圧翼列4の蒸気入口側との間には、高圧ダミー部12が設けられており、高圧翼列2の蒸気出口側には、順に中圧ダミー部14と低圧ダミー部16が設けられている。また、中圧ダミー部14の出口側と、中圧翼列4の一部とを連通するスラストバランス管30が設けられている。
図2は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態を示す概略図である。図2において、図1及び従来技術の図13〜図15と同一符号は同一物を表しその説明は省略する。ここで、通常状態とは、高圧蒸気22、再熱蒸気24、低圧蒸気26の何れも蒸気タービンに導入されている運転状態をいう。
従来の図13と、本発明の実施形態1の図2との違いは、本発明においては中圧ダミー部14の径を従来よりも大きくするとともに、低圧ダミー部16の径を従来よりも小さくしている。これにより、低圧ダミー部16が大きくなり、蒸気タービン1全体がアンバランスになることを防止している。
また、中圧ダミー部14の入口側と出口側を連通する管路42と、管路42上に弁43が設けられている。また、弁43よりも中圧ダミー部14の出口側で管路42に接続され、中圧室翼列4の出口側とを連通する管路44と、管路44上に弁45が設けられている。また、スラストバランス管30上には弁41が設けられている。
さらに、制御装置52が設けられており、制御装置52は再熱蒸気導入口25に設けられた圧力計54の検知値を読み込むとともに、該検知値に基づいて弁41、42、43の開閉を制御するものである。通常運転時、つまり再熱蒸気24が蒸気タービン1に導入され、圧力計54が再熱蒸気24が通常示す範囲の圧力を検知している場合には、制御装置52により図2に示すように弁41を開とし、弁43及び45を閉とする。なお、以降において弁41、43、45は、開状態を黒塗り、閉状態を白抜きで表すものとする。
なお、図2において単位kで示す数値は、当該部における例示的な圧力であって、単位はkgf/cm2であり、図3〜図10及び図13〜図15についても同様である。
図2に示したように、各ダミー部12、14、16及びスラストバランス管30を設けることで、通常状態においては、蒸気圧力によるスラストのバランスが取れている。
次に、図2に示した蒸気タービン1において、高圧主蒸気22を停止した場合について考える。図3は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの高圧主蒸気停止状態を示す概略図である。なお、図3以降においては、制御装置52の図示を省略する。
図3において、高圧主蒸気22を停止すると、高圧翼列2に導入される蒸気がなくなり、高圧翼列2における差圧が0となる。そのため、図14に示したように○付き数字3で示したスラスト力も0となる。また高圧ダミー部12における差圧も非常に小さくなり○付き数字4で示したスラスト力も0に近い値となる。そのため、図3に示したように、高圧主蒸気22の停止状態においても、蒸気タービン1全体としてはスラストバランスがとれている。
次に、図2に示した蒸気タービン1において、再熱蒸気24及び低圧主蒸気26を停止した場合について考える。図4は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態を示す概略図である。
図4において、再熱蒸気24及び低圧蒸気26を停止すると、中圧室翼列4及び低圧室翼列6に導入される蒸気がなくなり、中圧室翼列4及び低圧室翼列6の前後の圧力は何れもほぼ真空となる。HP系(高圧部分)については高圧翼列2で発生するスラスト力(○付き数字3)は通常運転時と略同じであるものの、高圧ダミー部12で発生するスラスト力(○付き数字2)は高圧ダミー部12出口部の圧力がほぼ真空となる分だけ増加するため、高圧ダミー部方向(図4における右側方向)へかかるスラスト力が増大する。
そして、制御装置52(図4には不図示)は、圧力計54(図4には不図示)の検知値から再熱蒸気24が導入されてないと判断すると、弁43を開ける。これにより、中圧ダミー部14の前後は連通されて差圧が略0となる。すなわち従来技術と比較した場合、従来技術において再熱蒸気24が導入されない場合に図の左向きの過大なスラスト力が発生する原因であった中圧ダミー部14のスラスト力発生を止めることができる。
そして、前記HP系で増大するスラスト力分に略相当する分だけ低圧ダミー部16で低圧ダミー部側方向(図4における左側方向)のスラスト力が生じるように設計した径の低圧ダミー部16で生じるスラスト力によって蒸気タービン1全体としてスラスト力はバランスする。
なお、予め再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において、弁41、43を開とした場合にスラスト力がバランスするような径に低圧ダミー部16の径を設計しておき、通常運転時及び高圧主蒸気停止状態時のスラスト力のバランスが合うように中圧ダミー部14の径を設計しておく。この場合、上記のとおり再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において中圧ダミー部14のスラスト力発生を止めることができるから、蒸気タービン全体がアンバランスになることを防止するために従来のように低圧ダミー部16の径を大きくする必要がない。よって、低圧ダミー部16の径を小さくすることでグランドへの蒸気の漏出を減少させることができ、蒸気タービンの性能を向上させることができる。
次に弁41、43、45を設けることにより起こる可能性のある異常状態に対する対応について説明する。
まず、弁43の異常時について説明する。
図5は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁43が異常動作した場合の状態を示す概略図である。
図5において、弁43が故障等の原因により異常動作をして開となると、中圧ダミー部14の前後は連通されて中圧ダミー部14出口側の圧力が上昇し、中圧ダミー部14の前後差圧は略0となり、中圧ダミー部14によって生じるスラスト力が略0となってスラスト力のバランスが取れなくなる。
この場合、スラストバランス管30に設けた圧力計56の検知値が上昇する。該検知値が規定以上に上昇すると制御装置52(図5には不図示)により弁43又は弁41が異常動作をしていると判断する。
制御装置52により弁43又は弁41が異常動作をしたと判断すると、制御装置52は弁45を開とする。
図6は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁43が異常動作し対処を実施した後の状態を示す概略図である。
制御装置52により弁45を開とすると、管路44によって中圧ダミー部14の出口側と中圧室翼列4の出口側が連通され、中圧ダミー部14の出口側の蒸気の一部が中圧室翼列4の出口側に流れて中圧ダミー部14の出口側が減圧され、再び中圧ダミー部14の前後差圧ができてスラスト力も発生し、蒸気タービン1全体のスラスト力のバランスがとれるようになる。なお、管路44及び弁45は、弁43の異常開時に、弁45を開けることで弁43を通過する蒸気量と略同量の蒸気が管路44を流れるように予め設計しておく必要がある。
以上のとおり、弁43に異常が発生してもスラスト力のバランスを保ち続けることができ、簡易な設備で蒸気タービンの信頼性を高めることができる。
次に弁41の異常時について説明する。
図7は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁41が異常動作した場合の状態を示す概略図である。
図7において、弁41が故障等の原因により異常動作をして閉となると、中圧ダミー部14出口側の蒸気がスラストバランス管30を介して中圧翼列4に移動することができなくなる。一方で、中圧ダミー部14の前後の差圧によって、中圧ダミー部14外周部に設けられているラビリンスシールから蒸気が中圧ダミー部14出口側へと漏出してくるため、中圧ダミー部14の前後差圧は略0となり、中圧ダミー部14によって生じるスラスト力が略0となってスラスト力のバランスが取れなくなる。
この場合、スラストバランス管30に設けた圧力計56の検知値が上昇する。該検知値が規定以上に上昇すると制御装置52(図5には不図示)により弁43又は弁41が異常動作をしたと判断する。
制御装置52により弁43又は弁41が異常になったと判断すると、制御装置52は弁45を開とする。
図8は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの通常運転状態において、弁41が異常動作し対処を実施した後の状態を示す概略図である。
制御装置52により弁45を開とすると、管路44によって中圧ダミー部14の出口側と中圧室翼列4の出口側が連通され、中圧ダミー部14の出口側の蒸気の一部が中圧翼列4の出口側に流れて中圧ダミー部14の出口側が減圧され、再び中圧ダミー部14の前後差圧ができてスラスト力も発生し、蒸気タービン1全体のスラスト力のバランスがとれるようになる。
以上のとおり、弁41に異常が発生してもスラスト力のバランスを保ち続けることができ、簡易な設備で蒸気タービンの信頼性を高めることができる。
次に、再熱蒸気及び低圧主蒸気停止時における弁41の異常時について説明する。
図9は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において、弁43が異常動作した場合の状態を示す概略図である。
図3を用いて説明したように、蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態では弁43を開ける必要があるが、弁43が作動せず閉まった状態の場合を図9では示している。
図9において、弁43が閉まっていると中圧ダミー部14の前後が連通されなくなるため、中圧ダミー部14の前後に差圧が生じ、スラスト力が発生する。該スラスト力により蒸気タービン1全体のスラスト力にアンバランスが生じる。しかも、該アンバランスは、本発明においては中圧ダミー部径が大きい分だけ従来よりも大きなものとなる。
この場合、スラストバランス管30に設けた圧力計56の検知値が降下する。該検知値が規定以下に加工すると制御装置52(図9には不図示)により弁43が正常に作動していないと判断する。
制御装置52により弁43が正常に作動していないと判断すると、制御装置52は弁41を閉じる。
図10は、本発明のスラスト調整用ダミー部を設けた蒸気タービンの再熱蒸気及び低圧主蒸気停止状態において、弁43が正常に作動せず対処を実施した後の状態を示す概略図である。
弁41を閉じることで、中圧ダミー部14リークによって、中圧ダミー部14前後の差圧が略0となり、中圧ダミー部14でのスラスト力が略0となる。
これにより、図4に示したように弁43に異常が発生していない場合と同様の圧力バランスとなり、スラスト力のバランスも取れるようになる。
つまり、弁43に異常が発生してもスラスト力のバランスを保ち続けることができる。
(実施形態2)
本発明の技術は、高中圧タービンにも同様に適用することができる。
図11は、実施形態2における調整用ダミー部を設けた高中圧蒸気タービンを示す概略図である。
図11に示した高中圧蒸気タービン101は、回転軸(不図示)を囲んで車室(不図示)が形成され、該車室には高圧蒸気、中圧蒸気それぞれの導入部(不図示)を備えている。
また、前記回転軸には、高圧蒸気が供給される高圧室翼列102、中圧蒸気が供給される中圧室翼列104がそれぞれ蒸気の入口が対向するように設けられている。また、高圧室翼列2の蒸気入口側と中圧室翼列104の蒸気入口側との間には、第1のダミー部111及び第2のダミー部112が設けられており、高圧室翼列2の蒸気出口側には、第3のダミー部113が設けられている。また、第1のダミー部111と第2のダミー部112の間、第3のダミー部113の前後のそれぞれを連通するバランス管121と、第3のダミー部113の出口と中圧室翼列の出口を連通するバランス管122が設けられている。バランス管121は第3のダミー部の前後間に弁141、バランス管122には弁142が設けられている。
以上の高中圧蒸気タービンにおいて、通常運転時、高圧蒸気停止時(HP閉)及び中圧蒸気停止時(IP閉)の状態におけるスラスト力のバランスを図11内の表にまとめた。なお、図7内の表におけるスラスト力の値は設計値を相対的に表したものであり、絶対的な数値ではない。
図7に示したように、通常運転時、HP閉時においてはスラスト力の概ねバランスをとることができる。一方でIP閉には主に第3のダミー部113に発生するスラスト力によって全体として右向きのアンバランスが発生するが、ここで弁41(CV1)を開けることで第3のダミー部113の前後差圧を減少させることで蒸気タービン全体のスラスト力のバランスを取ることができる。なお、IP閉時において弁141を開けることに替えて、弁142を適度に閉じることによっても、第3のダミー部113のリークによって第3のダミー部113の差圧を減少させることができ、同様にスラスト力のバランスをとることができる。
(実施形態3)
図12は、実施形態3における調整用ダミー部を設けた高中圧蒸気タービンを示す概略図である。
図12において図11と同一符号は同一物を表し、その説明は省略する。
図12においては図11に示した第2のダミー部112を第1のダミー部111と同径とし一体化した第1のダミー部111’を設けている。またバランス管121を設けていない。さらに、バランス管122には、弁42をバイパスするバイパス配管123を設け、該バイパス配管123にオリフィス124を設けている。
これにより、IP閉時以外は実施形態2と同様にスラスト力のバランスを取ることができ、IP閉時においては弁142の開度を調整することでスラスト力のバランスを取ることができる。
この場合において、弁142の開度を微開にする必要があるなど、弁開度の調整が難しい場合には弁42を閉じてオリフィスを使用するとよい。この場合、オリフィス123のサイズを弁42が全閉となったときに第3のダミー部113裏側圧が適切となるように決定しておく。
即ち、IP閉の場合には弁142が閉じ、オリフィス124を通って蒸気が流れることで第3ダミー部の裏側圧が適切に保たれ、全体のスラストのバランスが取れることとなる。
低圧ダミー部を大型化することなく、しかも複雑な電気制御を用いることなく、蒸気タービンの運転範囲全域において、タービンの回転軸に作用するスラスト力のバランスを取ることができる蒸気タービン及び蒸気タービンのスラスト調整方法として利用することができる。
1 蒸気タービン
2 高圧翼列
4 中圧翼列
6 低圧翼列
12 高圧ダミー部
14 中圧ダミー部
16 低圧ダミー部
30 スラストバランス管
41、43、45 弁
42、44 管路
52 制御装置
54、56 圧力計

Claims (11)

  1. 少なくとも高圧翼列、中圧翼列および複数のダミー部が共通の回転軸に取り付けられた蒸気タービンであって、
    中圧室への蒸気の流入の有無を検知する検知手段と、
    前記中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記複数のダミー部のうち、片側が前記中圧室の一部に連通した調圧対象ダミー部の両側の圧力差を減少させる減圧手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記減圧手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記減圧手段は、前記調圧対象ダミー部の両側を連結する第1管路と、該第1管路に配設され前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差を調節する第1弁とを含むことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記減圧手段の前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路と、
    前記第3管路に配設された第3弁とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第1弁が開いた場合、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように前記第3弁を開くことを特徴とする請求項2に記載の蒸気タービン。
  4. 前記減圧手段は、前記中圧室の前記一部および前記調圧対象ダミー部の前記片側を連結する第2管路と、該第2管路に配設され前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差を調節する第2弁とを含み、前記中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記第2弁が閉じられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 前記第2弁をバイパスするバイパス管路を配設するとともに、該バイパス管路にオリフィスを設けたことを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービン。
  6. 前記減圧手段の前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路と、
    前記第3管路に配設された第3弁とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第2弁が閉じた場合、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように前記第3弁を開くことを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービン。
  7. 少なくとも高圧翼列、中圧翼列および複数のダミー部が共通の回転軸に取り付けられた蒸気タービンのスラスト調整方法であって、
    中圧室への蒸気の流入が停止したとき、前記複数のダミー部のうち片側が前記中圧室の一部に連通した調圧対象ダミー部の両側の圧力差を減少させることを特徴とする蒸気タービンのスラスト調整方法。
  8. 前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差は、前記調圧対象ダミー部の両側を連結する第1管路に配設された第1弁により減圧可能であることを特徴とする請求項7に記載の蒸気タービンのスラスト調整方法。
  9. 前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第1弁が開いた場合、前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路に配設された第3弁を、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように開くことを特徴とする請求項8に記載の蒸気タービンのスラスト調整方法。
  10. 前記調圧対象ダミー部の両側の圧力差は、前記中圧室の前記一部および前記調圧対象ダミー部の前記片側を連結する第2管路に配設された第2弁により減圧可能であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の蒸気タービンのスラスト調整方法。
  11. 前記中圧室への蒸気の流入が停止していないにもかかわらず前記第2弁が閉じた場合、前記片側および前記中圧室の出口とを連結する第3管路に配設された第3弁を、前記調圧対象ダミー部の両側に圧力差が生じるように開くことを特徴とする請求項10に記載の蒸気タービンのスラスト調整方法。
JP2010148624A 2010-06-30 2010-06-30 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法 Active JP5517785B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148624A JP5517785B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法
CN201180025267.0A CN102906373B (zh) 2010-06-30 2011-05-13 蒸气轮机及蒸气轮机的推力调整方法
KR1020127031324A KR101466457B1 (ko) 2010-06-30 2011-05-13 증기 터빈 및 증기 터빈의 스러스트 조정 방법
PCT/JP2011/061109 WO2012002051A1 (ja) 2010-06-30 2011-05-13 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法
EP11800520.6A EP2589747B1 (en) 2010-06-30 2011-05-13 Vapour turbine and vapour turbine thrust adjustment method
US13/171,563 US20120017592A1 (en) 2010-06-30 2011-06-29 Steam turbine and method for adjusting thrust forces thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010148624A JP5517785B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012012970A JP2012012970A (ja) 2012-01-19
JP5517785B2 true JP5517785B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=45401786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010148624A Active JP5517785B2 (ja) 2010-06-30 2010-06-30 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20120017592A1 (ja)
EP (1) EP2589747B1 (ja)
JP (1) JP5517785B2 (ja)
KR (1) KR101466457B1 (ja)
CN (1) CN102906373B (ja)
WO (1) WO2012002051A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014222057A1 (de) * 2014-10-29 2016-05-04 Siemens Aktiengesellschaft Turbine mit Axialdruckausgleich
US10247029B2 (en) * 2016-02-04 2019-04-02 United Technologies Corporation Method for clearance control in a gas turbine engine
JP6853875B2 (ja) 2017-03-16 2021-03-31 三菱重工コンプレッサ株式会社 蒸気タービン
US10871072B2 (en) * 2017-05-01 2020-12-22 General Electric Company Systems and methods for dynamic balancing of steam turbine rotor thrust
CN112412548B (zh) * 2020-11-23 2021-12-31 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种汽轮机变工况下轴向推力的调整系统及其使用方法
KR102525617B1 (ko) * 2021-02-04 2023-04-24 한국수력원자력 주식회사 발전소의 밸런스 피스톤 축추력 조정 장치
CN113047911B (zh) * 2021-03-10 2022-01-14 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种推力平衡结构

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3424138A1 (de) * 1984-06-30 1986-01-09 BBC Aktiengesellschaft Brown, Boveri & Cie., Baden, Aargau Luftspeichergasturbine
JPH01113101U (ja) * 1988-01-27 1989-07-31
US4917570A (en) 1988-05-13 1990-04-17 Westinghouse Electric Corp. Turbine shaft axial load protection system
US5167484A (en) * 1990-10-01 1992-12-01 General Electric Company Method for thrust balancing and frame heating
JP3143986B2 (ja) * 1991-10-14 2001-03-07 株式会社日立製作所 一軸多段遠心圧縮機
US6310414B1 (en) * 1994-06-21 2001-10-30 Rotoflow Corporation Shaft bearing system
JPH08189302A (ja) 1995-01-06 1996-07-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スラスト自動調整装置
US6443690B1 (en) * 1999-05-05 2002-09-03 Siemens Westinghouse Power Corporation Steam cooling system for balance piston of a steam turbine and associated methods
US6957945B2 (en) * 2002-11-27 2005-10-25 General Electric Company System to control axial thrust loads for steam turbines
US6705086B1 (en) * 2002-12-06 2004-03-16 General Electric Company Active thrust control system for combined cycle steam turbines with large steam extraction
US7195443B2 (en) * 2004-12-27 2007-03-27 General Electric Company Variable pressure-controlled cooling scheme and thrust control arrangements for a steam turbine
US7632059B2 (en) * 2006-06-29 2009-12-15 General Electric Company Systems and methods for detecting undesirable operation of a turbine
US7937928B2 (en) * 2008-02-29 2011-05-10 General Electric Company Systems and methods for channeling steam into turbines
US8147185B2 (en) * 2009-01-22 2012-04-03 General Electric Company Systems, methods, and apparatus for controlling gas leakage in a turbine

Also Published As

Publication number Publication date
EP2589747B1 (en) 2018-08-15
EP2589747A4 (en) 2014-08-27
CN102906373A (zh) 2013-01-30
JP2012012970A (ja) 2012-01-19
KR101466457B1 (ko) 2014-11-28
KR20130004403A (ko) 2013-01-09
EP2589747A1 (en) 2013-05-08
US20120017592A1 (en) 2012-01-26
CN102906373B (zh) 2015-02-18
WO2012002051A1 (ja) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5517785B2 (ja) 蒸気タービンおよび蒸気タービンのスラスト調整方法
EP2365189B1 (en) Steam turbine system including valve for leak off line for controlling seal steam flow
EP2426318B1 (en) System for controlling thrust in steam turbine
JP6853875B2 (ja) 蒸気タービン
WO2018109810A1 (ja) タービン及びタービンシステム
GB2393766A (en) A sealing arrangement for a turbine
US8545166B2 (en) System and method for controlling leak steam to steam seal header for improving steam turbine performance
EP2400113B1 (en) System for controlling thrust in steam turbine
EP2941538B1 (en) Method for balancing thrust, turbine and turbine engine
US11933183B2 (en) Steam turbine valve abnormality monitoring system, steam turbine valve drive device, steam turbine valve device, and steam turbine plant
EP3619404B1 (en) Systems and methods for dynamic balancing of steam turbine rotor thrust
EP3848554B1 (en) Turbine and thrust load adjusting method
EP3803054B1 (en) Axial load management system
KR101557450B1 (ko) 셀프 실링 터빈시스템 및 그 제어방법
KR102525617B1 (ko) 발전소의 밸런스 피스톤 축추력 조정 장치
US11353036B2 (en) Balancing system and method for turbomachine
JPS6033965B2 (ja) 蒸気タ−ビンにおけるシ−ル蒸気の温度制御方法および装置
JPH0615809B2 (ja) タ−ビンのスラスト力調整装置
JPH0791201A (ja) 再熱蒸気タービン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140401

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5517785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350