JP5517506B2 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一次X線の照射により生じる蛍光X線を検出することによって試料の分析を行なう蛍光X線分析装置に関する。
従来、試料の分析を行なうための装置として、試料に一次X線を照射して組成を分析する蛍光X線分析装置が利用されている。蛍光X線分析装置は、一次X線を試料に照射した際に生じる蛍光X線を検出器にて検出し、検出した蛍光X線のスペクトル分布などから、試料に含まれる元素の特定及びこの元素の濃度の算出等を行なうことができる。
試料が液体又は粉体のような流動試料の場合、試料の収容口を有する容器(以下、試料セルという)に試料を収容し、X線を透過させる膜(X線透過膜)で収容口を閉塞し、X線透過膜を下に向けて試料セルを蛍光X線分析装置の測定部位に載置する。そして、一次X線を試料セルの下方から照射し、このときに生じる蛍光X線を、試料セルの下方に配されたX線検出器によって検出する(特許文献1参照)。なお、試料セルの下方から照射された一次X線は、試料セルの収容口を閉塞するX線透過膜を通して流動試料に照射され、発生した蛍光X線は、X線透過膜を通してX線検出器に検出される。
図10は、従来の蛍光X線分析装置の構成を示す模式図である。図において101は、蛍光X線分析装置の筺体を示し、筺体101の上面の適宜箇所には、試料セル102を載置するための載置台が構成されている。また、筺体101には、載置台に載置された試料セル102に対して下方から一次X線を照射するX線管103、X線管103から照射された一次X線によって試料から発生する蛍光X線を検出するX線検出器104等が取り付けられている。なお、図中の破線で示した矢符は、一次X線及び蛍光X線の経路の一部を示しており、筺体101の内部は、一次X線及び蛍光X線が行き交う空間(分析室)となる。
ところで、試料から発生する蛍光X線のうち、低エネルギーのX線については、空気中のアルゴン(Ar)に吸収されやすい性質を有するので、空気中で蛍光X線分析を行なった場合、軽元素から発生する低エネルギーの蛍光X線の検出精度が低下する。また、空気中に含まれるアルゴンが励起されるので、アルゴンの蛍光X線近傍の元素は干渉影響を受けて検出精度が低下する。従って、空気による蛍光X線の吸収を抑制し、軽元素の検出精度を向上させるために、X線の経路が存在する空間(分析室)の空気を、例えばヘリウムガス又は窒素ガス等の気体(以下、置換ガスという)に置換することが行なわれている。図10に示した蛍光X線分析装置では、筺体101内部の分析室が密閉され、分析室内の空気を外部に排出するために分析室内に噴射される置換ガスの噴射口105が筺体101の適宜箇所に設けられている。
しかし、従来の蛍光X線分析装置では、試料セル102が筺体101の載置台に単に載置されている状態であるので、分析室内を完全に密閉状態にすることは困難であった。従って、載置台に載置された試料セル102を試料室カバー107で被覆し、分析室内だけでなく、試料室カバー107に被覆された空間(試料セル102の載置空間、以下、試料室という)も密閉し、試料室内の空気も置換ガスに置換していた。具体的には、筺体101の上面の適宜箇所に、分析室内に噴射された置換ガスを試料室へ誘導するための噴射口106を設け、噴射口106から注入(導入)されてくる置換ガスによって試料室内の空気も外部へ排出するようにしていた。なお、図中の実線で示した矢符は、置換ガスの経路の一部を示している。これにより、X線の経路上から空気を完全に排除することができ、軽元素から発生する蛍光X線の検出精度が向上する。分析室及び試料室内から排出する空気は、適宜箇所に設けられた排気口から装置外部へ排出される。
特開平9−127028号公報
上述したように、従来では、X線の経路を含む空間を置換ガスで満たす場合、X線の経路を含む空間(分析室)内だけでなく、試料セルが載置してある試料室内も密閉し、試料室内の空気も置換ガスに置換していた。従って、蛍光X線分析装置内の全ての空気を置換するために必要な置換ガスの削減が困難であり、また、蛍光X線分析装置内の全ての空気を置換ガスに置換するために要する処理時間の短縮も困難であるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置内部の空気を置換ガスに効率よく置換することが可能な構成を有する蛍光X線分析装置を提供することにある。
本発明に係る蛍光X線分析装置は、試料収容容器の開口部を閉塞するX線透過窓材を介して、前記試料収容容器に収容された試料に対して一次X線を照射するX線照射部と、前記一次X線の照射によって生じる蛍光X線を検出する検出部とを備える蛍光X線分析装置において、前記X線照射部及び前記検出部を含む第1閉所空間が、前記試料への一次X線及び前記試料からの蛍光X線を通す開口部を有しており、該開口部に取り付けられて該開口部を閉塞するX線透過窓材を有し、前記試料収容容器が載置される載置部と、該載置部に前記試料収容容器が載置され、前記載置部に載置された試料収容容器が所定の被覆部材に被覆された後に、前記第1閉所空間、及び、前記載置部に前記試料収容容器が載置された場合に、前記載置部が有するX線透過窓材と前記試料収容容器の開口部を閉塞するX線透過窓材との間に生じる第2閉所空間を所定の気体に置換する置換手段とを備え、前記載置部は、載置された試料収容容器を支持する内枠と、該内枠と共に、前記第1閉所空間の開口部を閉塞するX線透過窓材を挟持する外枠と、前記内枠に設けられ、前記試料収容容器が載置された場合に、前記試料収容容器のX線透過窓材、前記内枠、及び、前記内枠と前記外枠とで挟持されるX線透過窓材にて構成される前記第2閉所空間の内外を連通する貫通孔とを有し、該貫通孔に上側から挿入され、前記第2閉所空間に前記所定の気体を注入するための注入管を更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、試料を収容する試料収容容器(試料セル)を載置する載置部を蛍光X線分析装置が備え、試料セルに収容された試料へ一次X線を照射し、試料からの蛍光X線を検出することで試料の分析を行なう。試料セルは、例えば、容器の開口部がX線透過窓材(X線透過膜)にて閉塞された構成の汎用のものを用いることができる。X線照射部及び検出部を含む第1閉所空間には、試料への一次X線及び試料からの蛍光X線を通す開口部が設けられており、この開口部に載置部を取り付けた場合、載置部が有するX線透過窓材によって第1閉所空間が閉塞される。また、載置部に試料セルが載置された場合、載置部のX線透過窓材と、試料セルの開口部を閉塞するX線透過窓材との間に第2閉所空間が生じる。よって、蛍光X線の分析処理を行なう際に、第1閉所空間内の空気と第2閉所空間内の空気とを所定の置換ガスに置換すればよく、蛍光X線分析装置内の全ての空気を置換する必要がない。また、載置部に試料セルが載置され、載置された試料セルが所定の被覆部材に被覆された後に、第1閉所空間及び第2閉所空間内の空気の置換ガスへの置換を行なう。よって、第1閉所空間の開口部に載置部が取り付けられることによって閉塞される第1閉所空間内の空気と、試料セルが載置部に載置されることによって生じる第2閉所空間内の空気とを確実に置換ガスに置換可能となる。更に、試料セルを載置させる載置部が、載置された試料セルを支持する内枠と、内枠と共に第1閉所空間の開口部を閉塞するX線透過窓材を挟持する外枠とで構成される。これにより、内枠によって支持された試料セルから試料がこぼれ出た場合であっても、載置部が保持するX線透過窓材が、こぼれ出た試料がX線照射部及び検出部等に付着することを防止する。また内枠及び外枠の嵌合を解除することで、載置部が保持するX線透過窓材を容易に交換することができる。また、載置部は、試料セルが載置された場合に、試料セルのX線透過窓材、載置部の内枠、及び、載置部が保持するX線透過窓材にて構成される第2閉所空間の内外を連通する貫通孔を備え、貫通孔に上側から挿入された注入管を通して第2閉所空間内に置換ガスを注入できるので、第2閉所空間内の空気も置換ガスに置換できる。
本発明では、蛍光X線の分析処理を行なう際に、X線照射部及び検出部を含む第1閉所空間内の空気、及び、載置部のX線透過窓材と載置部に載置された試料セルの開口部を閉塞するX線透過窓材との間の第2閉所空間内の空気を置換ガスに置換すればよい。よって、例えば、従来の蛍光X線分析装置のように、試料セルの載置空間である試料室内の空気を含み、装置内の全ての空気を置換する必要がない。これにより、装置内の空気を置換させるために必要な置換ガスの量を削減できると共に、置換処理に要する時間も短縮でき、効率のよい置換処理が可能となる。また、載置部に載置された試料セルから試料がこぼれ出た場合であっても、こぼれ出た試料がX線照射部及び検出部等に付着することを防止できる。また、載置部に試料セルが載置された場合に生じる、載置部のX線透過窓材と試料セルの開口部を閉塞するX線透過窓材との間の第2閉所空間内の空気を置換ガスに置換できるので、X線による分析精度が向上する。更に、注入管を通して第2閉所空間に置換ガスが注入されるので、注入管の取り付け具合に依存せず、第2閉所空間内の空気を効率よく排出できる。
蛍光X線分析装置の概略構成を示す模式図である。 本発明に係る蛍光X線分析装置の構成を示す模式図である。 試料セルの構成を示す分解斜視図である。 セルホルダの構成を示す分解斜視図である。 置換ガスの注入方法を説明するための模式図である。 分析室内及び窓材間空間内の空気を置換ガスに置換するための機構を示す模式図である。 分析室内及び窓材間空間内の空気を置換ガスに置換するための機構を示す模式図である。 セルホルダの構成を示す模式図である。 セルホルダに試料セルを載置させる際の処理を説明するための模式図である。 従来の蛍光X線分析装置の構成を示す模式図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、蛍光X線分析装置の概略構成を示す模式図である。図において1は蛍光X線分析装置の筐体であり、筐体1の上部は平面に構成され、蛍光X線分析装置を使用する作業者が作業台として用いることができる。筐体1の上部平面の中央には開口部が形成されており、この開口部に内嵌させる態様でセルホルダ2が装着される。そして、分析対象の試料が収容された試料セル(試料収容容器)5がセルホルダ(載置部)2上に載置される。またX線による試料の分析を行なう際には、セルホルダ2に載置された試料セル5はカバー(被覆部材)7で覆われる。
筐体1には、セルホルダ2が装着される開口部の直下にX線検出器4が固定され、開口部の斜め下30°程度の位置にX線管(X線照射部)3が固定されている。X線管3は、X線源にて発生した一次X線を所定の照射範囲へ導くものであり、セルホルダ2に載置された試料セル5の下面へ(即ち、試料セル5に収容された試料へ)一次X線を照射する。X線検出器4は、X線管3が試料セル5内の試料へ一次X線を照射することにより発生する蛍光X線を検出するものであり、検出結果を図示しないPC(Personal Computer)などの処理装置へ出力する。
なお、詳細については後述するが、セルホルダ2にはX線透過窓材(好ましくはX線透過膜)23が設けられ、試料セル5の下面はX線透過窓材(好ましくはX線透過膜)54で構成されている。従って、X線管3からの一次X線はX線透過窓材23,54を通して試料セル5内の試料に照射され、試料からの蛍光X線はX線透過窓材54,23を通してX線検出器4へ到達し、検出される(図中の破線の矢印参照)。このように、試料セル5のX線透過窓材54の下側にX線透過窓材23を設けることにより、X線透過窓材54の破損によって試料セル5から試料がこぼれ出た場合であっても、X線透過窓材23が保護膜として機能するので、こぼれ出た試料がX線管3及びX線検出器4等に付着することを防止できる。
筺体1の開口部にセルホルダ2が装着された場合、セルホルダ2によって筐体1の開口部が閉塞され、筐体1内は密閉空間(第1閉所空間、分析室1a)となる。なお、試料の分析を行なう際、噴射口11から筐体1内に、ヘリウムガス又は窒素ガス等の置換ガスが注入(導入)され(図中の実線の矢印参照)、分析室1a内の空気が置換ガスに置換される。X線管3は、分析室1a内の空気と置換された置換ガスに直接触れないように、シール用の金属箔3aを介して筺体1に取り付けられている。分析対象の試料によっては、蛍光X線の各スペクトルのバックグラウンドを低減させるために一次フィルタを用い、X線管3からの一次X線を一次フィルタを通してから照射する場合がある。この場合、シール用の金属箔3aの代わりに一次フィルタを用いてもよい。
また、セルホルダ2に試料セル5が載置された場合、セルホルダ2のX線透過窓材23と試料セル5のX線透過窓材54との間に空間(以下、窓材間空間という)が生じる。この空間についても、試料の分析を行なう際に、注入管15(図5参照)から置換ガスが注入され、空間内の空気が置換ガスに置換される。なお、本発明の蛍光X線分析装置では、分析室1a及び窓材間空間が共に密閉空間となるので、試料セル5が載置される試料室を密閉にする必要がなく、また、試料室内の空気を置換ガスに置換する必要もない。よって、試料室内の空気を置換ガスに置換する構成が不要となると共に、試料室を覆うカバー7を簡易な構造とすることができる。
図2は、本発明に係る蛍光X線分析装置の構成を示す模式図である。また、図3は、試料セル5の構成を示す分解斜視図であり、図4は、セルホルダ2の構成を示す分解斜視図である。試料セル5は、セル内枠51、試料カップ52、セル外枠53及びX線透過窓材54にて構成されている。セル内枠51は、円筒状をなしており、ポリエチレンなどのプラスチック又は金属等にて成形されている。セル内枠51の上端部には、外周面の一周に亘って鍔部51aが設けられている。またセル内枠51の外周面には、軸方向における中央位置に、一周に亘って溝51bが形成されており、セル内枠51の内周面には、一周に亘って環状の突部51cが突設されている。
試料カップ52は、軟質のプラスチックフィルムを折り曲げて成形したものである。試料カップ52は、円筒の一端に底を有し、他端に開口部52dを有する試料収容部52aと、この試料収容部52aの開口部52dに連設され、試料収容部52aの外周面から所定間隔を隔てて試料収容部52aの外周面を囲む用に設けられた円筒状の囲い部52bと、囲い部52bの端部に外周面の一周に亘って設けられた鍔部52cとを有している。
試料収容部52aの外径はセル内枠51の内径より小さく、囲い部52bの内径はセル内枠51の外径と略等しい。また、セル内枠51の鍔部51aを除いた高さ(上下方向の長さ)は、試料収容部52a及び囲い部52bの間の空間の高さよりも若干短い。よって、試料収容部52a及び囲い部52bの間の空間には、セル内枠51の鍔部51aが試料カップ52の鍔部52cに当接するまで、セル内枠51を上側から挿入することができる。試料カップ52にセル内枠51を挿入した場合、セル内枠51は試料カップ52の囲い部52bに内嵌し、セル内枠51の内周面と試料カップ52の試料収容部52aの外周面との間には隙間が生じる。
X線透過窓材54は、試料カップ52の外径より十分に大きな直径を有する略円形の薄いシート状をなしており、液体又は粉体等の流動試料は通さないが、X線を透過させる物質で形成されている。X線透過窓材54は、例えば、ポリエチレンテレフタラート等の有機材料により製造される。X線透過窓材54は、試料が収容された試料カップ52の開口部52dを覆うことによって試料カップ52内を密閉し、試料カップ52の(即ち、試料セル5の)底面をなす。
セル外枠53は、円筒状をなし、ポリエチレンなどのプラスチック又は金属等にて成形されている。セル外枠53の内径は、試料カップ52の外径より若干大きく、セル外枠53には、試料収容部52a及び囲い部52bの間にセル内枠51が挿入された状態の試料カップ52を、開口部52d側から挿入して嵌合させることができる。このときに、試料カップ52の開口部52dをX線透過窓材54で覆った状態でセル外枠53内に嵌合させることで、X線透過窓材54の外縁側の部分が試料カップ52の外周面とセル外枠53の内周面との間に挟み込まれる。よって、試料カップ52内の試料が開口部52dからこぼれ出ることがないようにX線透過窓材54が試料セル5の底面として強固に固定される。
セル外枠53の上端部には、外周面の一周に亘って鍔部53aが設けられており、鍔部53aは、嵌合されたセル内枠51及び試料カップ52をそれぞれの鍔部51a及び52cにて支持する。またセル外枠53の内周面には、セル内枠51の外周面に設けられた溝51bに対応する位置に、一周に亘って突部53bが設けられており、この突部53bは、セル外枠53に内嵌されたセル内枠51の溝部51bに、試料カップ52の囲い部52b及びX線透過窓材54を挟んだ状態で係合する。これにより、セル内枠51及びセル外枠53の間に、試料カップ52及びX線透過窓材54が強固に挟持される。
なお、図2、図3及び上記の説明においては、蛍光X線分析装置にて試料の分析を行なう際の配置に基づいて試料セル5の上下方向を定めているが、試料セル5の組み立て及び試料の収容を行なう際には、試料セル5は上下逆に用いられる。即ち、鍔部51aを下側としたセル内枠51に上側から試料カップ52を被せ、試料カップ52の試料収容部52a内に開口部52dから試料を注ぎ込み、試料カップ52の開口部52dをX線透過窓材54にて覆い、その上側からセル外枠53を外嵌させることによって、試料セル5の組み立て及び試料の収容を行なう。その後、試料セル5の上下を反転させ、試料カップ52の開口部52dを覆うX線透過窓材54を底面として、試料セル5がセルホルダ2上に載置される。
セルホルダ2は、セルホルダ内枠21、セルホルダ外枠22及びX線透過窓材23にて構成されている。セルホルダ内枠21は、銅又はアルミニウム等の金属製であり、中央に開口部21cが形成された円板状(即ち、円環状)の底板部21aを有している。なお、セルホルダ内枠21は、一次X線が当たることによる測定精度への影響を防ぐために銅で製造することが好ましい。底板部21aの外縁部分には、円筒状の周壁部21bが略垂直上方へ突設されており、周壁部21bの内径は、試料セル5のセル外枠53の円筒部分の外径より大きく、周壁部21bの高さは、試料セル5の軸方向の高さ(上下方向の長さ)より十分に低い。
またセルホルダ内枠21は、底板部21aの内縁部分(開口部21cの周縁部分)に、開口部21cの一周に亘って環状に設けられ、試料セル5の下面を支持する支持部24を有している。支持部24は、底板部21aの内縁部分から、開口部21cの内側へ向けて斜め上方に延設され、延設端部(上端部)には、円環状の水平で滑らかな支持平面24aが形成されている。支持平面24aの外径は、試料セル5の試料カップ52の開口部52dの直径より小さい。なお、支持部24は、底板部21aの内縁部分から、開口部21cの内側へ向けて斜め上方に延設される構成に限らず、底板部21aの内縁部分から、鉛直上に延設されていてもよい。
X線透過窓材23は、セルホルダ内枠21の外径より大きな直径を有する略円形の薄いシート状をなし、試料セル5のX線透過窓材54と同様のものであり、液体又は粉体等の流動試料は通さないが、X線を透過させる物質で形成されている。セルホルダ外枠22は、円環状の底板部22aを有している。底板部22aの内径は、セルホルダ内枠21の底板部21aの内径より大きく、底板部21aの外径より小さい。底板部22aの外縁部分には、セルホルダ内枠21に外嵌する円筒状の周壁部22bが略垂直上方へ突設されている。周壁部22bの内径は、セルホルダ内枠21の外径に略等しい。
セルホルダ内枠21及びセルホルダ外枠22はX線透過窓材23を挟んで嵌合され、これによりX線透過窓材23はセルホルダ内枠21の開口部21cを閉塞した状態で強固に挟持される。またセルホルダ内枠21及びセルホルダ外枠22が嵌合した状態では、セルホルダ内枠21の周壁部21bは、セルホルダ外枠22の周壁部22bより若干上側に突出する。
X線透過窓材23を挟んでセルホルダ内枠21及びセルホルダ外枠22を嵌合することで組み立てられたセルホルダ2は、蛍光X線分析装置の筐体1の上面の開口部を閉塞するようにして、着脱可能に装着される。セルホルダ内枠21及びセルホルダ外枠22でX線透過窓材23を挟持したセルホルダ2を筺体1の開口部に装着させることによって、蛍光X線分析装置の分析室1aが密閉される。また、装着されたセルホルダ2は、ホルダ固定部13にて筐体1に押さえ付けられて強固に固定され、その後、試料が収容された試料セル5がセルホルダ2上に載置される。
ホルダ固定部13は、円環状をなしており、金属又はプラスチック等で成形されている。ホルダ固定部13の内径は、セルホルダ内枠21の周壁部21bの内径に略等しく、筐体1に装着されたセルホルダ2の上端をなす周壁部21bの上端面に当接して、セルホルダ2を下方へ押さえ付ける。またホルダ固定部13は、セルホルダ2を押さえ付けた状態でネジ14により筐体1に固定される。このようにセルホルダ2を筺体1に固定することにより、筺体1に設けられた開口部にセルホルダ2が強固に固定されるので、分析室1aが確実に密閉される。また、密閉された分析室1a内に置換ガスを導入する際においても、セルホルダ2が筺体1に対して浮き上がることを防止できる。よって、セルホルダ2に載置された試料セル5のX線透過窓材54とX線検出器4との距離を略統一することができる。従って、試料セル5をセルホルダ2に載置させる際に、試料セル5の下面とX線検出器4との距離を考慮する必要がない。
試料セル5はセルホルダ2の支持部24上に載置されるが、本発明に係る蛍光X線分析装置においては、支持部24の支持平面24aの外径は試料セル5の開口部52dの直径より小さい。このため、支持平面24aは、試料セル5の開口部52dの縁部分より内側にて、開口部52dを閉塞するX線透過窓材54に当接して、試料セル5を支持する。
またセルホルダ2の支持部24は、試料セル5のセル外枠53の下端がセルホルダ内枠21の底板部21aの上面に当接することがないように、十分な高さをもって延設されている。よって、セルホルダ2と試料セル5との当接箇所は、支持部24の支持平面24aと開口部52dを閉塞するX線透過窓材54の下面とのみであり、他の箇所でセルホルダ2と試料セル5とが当接することはない。更には、セルホルダ2の支持平面24aが当接する試料セル5のX線透過窓材54の当接部分は、その上面に試料が存在する部分のみであり、その上面に試料カップ52の下端が存在する部分ではX線透過窓材54が支持平面24aに当接しない。
これにより、試料セル5のX線透過窓材54に撓みなどが生じた場合であっても、セルホルダ2の支持部24の位置に対して試料セル5のX線透過窓材54の位置が変動することは少ない。更に、支持部24の位置に対して試料セル5のセル内枠51及びセル外枠53等の他の部分の位置が、試料セル5の組み立て不具合によって変動しても、試料セル5がセルホルダ内枠21に接することがないので、セルホルダ2の支持部24の位置に対して試料セル5のX線透過窓材54の位置が変動することはない。よって、試料セル5のX線透過窓材54に撓みや試料セル5の組み立て不具合が生じた場合であっても、X線透過窓材54の位置(即ち、試料セル5に収容された試料の位置)と、X線検出器4の位置とが変動することはなく、X線検出器4による蛍光X線の検出を精度よく行なうことができる。
なお、本発明の蛍光X線分析装置は、セルホルダ2の支持平面24aと試料セル5のX線透過窓材54との接触部分が、その上面に試料が存在する部分のみである構成に限らない。即ち、例えば、セルホルダ2の支持平面24aと試料セル5のX線透過窓材54との接触部分が、その上面に試料カップ52の下端が存在する部分を含む構成でもよい。
ところで、セルホルダ2に試料セル5を載置することによって、セルホルダ2の支持部24の支持平面24aは試料セル5のX線透過窓材54に密着し、これにより試料セル5のX線透過窓材54、セルホルダ2の支持部24及びX線透過窓材23にて囲まれた略円錐台形の略密閉空間(第2閉所空間)が形成される。本発明に係る蛍光X線分析装置は、この略密閉空間(窓材間空間)内の空気を分析室1a内の空気と同様に置換ガスに置換した後にX線の照射及び検出を行なうことにより、分析精度の向上を図っている。このため、セルホルダ2のセルホルダ内枠21には、置換ガスを窓材間空間へ注入するための注入孔25が形成されている。
図5は、置換ガスの注入方法を説明するための模式図であり、セルホルダ2の支持部24及びその近傍を拡大した側断面図である。また図5(a)には注入孔25が形成されていない位置における支持部24の側断面を示し、図5(b)には注入孔25が形成されている位置における支持部24の側断面を示してある。
注入孔25は、セルホルダ内枠21の上面視で、セルホルダ内枠21の半径方向に長い長円状の貫通孔であり、セルホルダ内枠21の上下を貫通し且つ支持部24の傾斜部分を一側から他側へ貫通するように形成されている。即ち、注入孔25の一端部分は周壁部21bの中央部分にまで達し、注入孔25の他端部分は支持部24の支持平面24aの外縁部分にまで達している。これにより、試料セル5のX線透過窓材54、セルホルダ2の支持部24及びX線透過窓材23にて囲まれた窓材間空間は、注入孔25を通してのみ内外が連通し、注入孔25を通して置換ガスを注入することができる。なお、注入孔25は、窓材間空間の内外を連通できれば、このような形状に限らない。
蛍光X線分析装置は、注入孔25を通して窓材間空間に置換ガスを注入するための注入管15を備えている。注入管15は、金属又はプラスチック等にて成形された直線状の細い管であり、注入管15の先端部分は略L字形に屈曲している。注入管15の最も先端の直線部分(第1部分15a)は、その長さが注入孔25の上面視における長さより若干短く、セルホルダ2の上側から注入孔25に注入管15の第1部分15aが略水平に挿入され、第1部分15aの先端の吹出口が窓材間空間の内側を向くように設置される。また注入管15の第1部分15aに略垂直に連なる第2部分15bは、第1部分15aが注入孔25内に挿入された場合に、セルホルダ内枠21の周壁部21bに沿って略垂直に配される。
図5(b)に示すように、セルホルダ内枠21に形成された注入孔25に通された注入管15は、試料セル5に押さえ付けられる状態で取り付けられるので、第1部分15aの先端の吹出口が略同じ位置に配置される。よって、注入管15の取り付け具合に依存せず、注入管15から注入されてくる置換ガスによって窓材間空間内の空気を効率よく排出できる。なお、図5(b)に示すように、注入管15の第1部分15aは、先端が窓材間空間に到達する長さに形成されているが、先端の吹出口が窓材間空間の方向を向いていれば、窓材間空間に到達しない長さでもよい。
例えば、注入管15の第1部分15aの先端が、試料セル5のセル外枠53の直下の位置に到達する程度の長さであってもよい。このような構成の注入管15を用いた場合、セル外枠53の直下の位置の吹出口から、窓材間空間の方向に置換ガスが噴射される。また、噴射された置換ガスはセルホルダ内枠21の注入孔25に導かれて窓材間空間に到達できるので、第1部分15aの先端が窓材間空間に到達する長さに形成された注入管15を用いた場合と同様に、窓材間空間内の空気を置換ガスに置換できる。
また、詳細については後述するが、注入管15の反対端は電磁弁などを介してガス供給装置(図6、図7参照)8,9に接続されている。そして、X線による分析を開始する前に、ガス供給装置8,9から供給される置換ガスが注入管15から窓材間空間内に注入され、窓材間空間内の空気が外部へ排出される。なお、図示しないが、注入管15は、ホルダ固定部13に設けられた切欠部又は貫通孔に通されることによって、反対端を窓材間空間の外へ出すことができる。また、ホルダ固定部13がセルホルダ内枠21と共に注入管15も筐体1に押さえ付ける構造であれば、第1部分15aの先端の吹出口を略同じ位置に確実に配置させて注入管15を取り付けることができる。
次に、上述した構成の蛍光X線分析装置において、分析室1a内及び窓材間空間内の空気を外部へ排出し、排出された空気の代わりに置換ガスを満たすための構成(置換手段)について説明する。図6及び図7は分析室1a内及び窓材間空間内の空気を置換ガスに置換するための機構を示す模式図である。なお、図6には、2つのガス供給装置8,9を用いる構成を示し、図7には1つのガス供給装置8を用いる構成を示す。ガス供給装置8,9は、ヘリウムガス又は窒素ガス等の置換ガスが充填されているガスボンベ及びガスボンベから噴射される置換ガスの噴射量を調整するためのレギュレータ等を備える。
図6に示した構成では、ガス供給装置8が、蛍光X線分析装置の筺体1に設けられた噴射口11に、注入管8aを介して接続されている。また、ガス供給装置9は、図5(b)に示した注入管15の反対端に接続されている。なお、図6に示すように、カバー7の開口端の適宜箇所には、注入管15をカバー7の外へ通すための切欠部が設けられている。
ガス供給装置8,9は、蛍光X線分析装置が置換ガスへの置換処理を開始してから5秒程度の間は1リットル/分程度の置換ガスを噴射し、置換処理の開始から5秒が経過してから蛍光X線分析装置が分析処理を終了するまでの間は0.1〜0.3リットル/分程度の置換ガスを噴射する。このように、置換ガスへの置換処理の開始直後から一定時間は大流量の置換ガスで置換処理を行ない、その後は流量を減らすことにより、置換処理に必要な置換ガスの量を削減できる。なお、蛍光X線分析装置は、例えばセルホルダ2に試料セル5が載置されたことを検知するセンサを備えており、センサによって試料セル5の載置を検知した場合、置換処理を開始する。
ガス供給装置8が噴射した置換ガスは、注入管8a及び噴射口11を介して分析室1a内へ噴射され、ガス供給装置9が噴射した置換ガスは、注入管15を介して窓材間空間内へ噴射される。なお、筺体1には、噴射口11から噴射された置換ガスによって分析室1aから排出される空気が効率よく外部へ排出できる適宜箇所に排気口が設けられている。また、排気口には、外気が分析室1a内へ逆流しないように、ある程度の長さを有する配管又はリザーブタンク等が設けられる。
なお、セルホルダ2と試料セル5との接触箇所は完全には密着していないので、注入管15によって注入された置換ガスによって窓材間空間から排出される空気は、セルホルダ2と試料セル5との接触箇所から漏れ出す。よって、窓材間空間については、空気を外部へ排出させるための排気口を設ける必要はない。図6に示したように、2つのガス供給装置8,9を用いることにより、分析室1a内及び窓材間空間内の空気を効率よく置換ガスに置換できる。
一方、図7に示した構成では、筺体1の上面のカバー7で覆われた領域の適宜箇所に、分析室1aと試料室とを連絡する連絡口8bが設けられている。なお、連絡口8bは、噴射口11から噴射された置換ガスによって排出される分析室1a内の空気が効率よく排出できる位置に設けられている。また、連絡口8bの試料室側の開口部は、セルホルダ2に取り付けられた注入管15に接続されている。なお、図7に示した構成でも、ガス供給装置8は、蛍光X線分析装置の筺体1に設けられた噴射口11に注入管8aを介して接続されている。
ガス供給装置8が噴射した置換ガスは、注入管8a及び噴射口11を介して分析室1a内へ噴射され、分析室1aから排出する気体(空気及び置換ガス)は、連絡口8b及び注入管15を介して窓材間空間内へ注入される。なお、図7に示した構成では、分析室1aから排出する気体は連絡口8bから排出されるので、分析室1a内の空気を外部へ排出させるための排気口を設ける必要はない。このような構成により、1つのガス供給装置8を用いた場合であっても、分析室1a内及び窓材間空間内の空気を効率よく置換ガスに置換できる。
なお、分析室1aは密閉されているので、ガス供給装置8が噴射した置換ガスの量と同程度の量の気体が連絡口8b及び注入管15から窓材間空間へ噴射される。従って、2つのガス供給装置8,9を用いる場合と同様に、分析室1a及び窓材間空間に対する置換ガスへの置換処理が可能である。なお、1つのガス供給装置8を用いる場合は、分析室1a内の空気がまず窓材間空間へ移動し、更に窓材間空間から排出されるので、2つのガス供給装置8,9を用いる場合と比較すると、十分な置換処理が完了するまでに要する時間は長くなる。
上述した構成の蛍光X線分析装置では、分析室1a内及び窓材間空間内の空気を効率よく置換ガスに置換できるので、軽元素から発生する蛍光X線も精度よく検出できる。また、図10に示した従来の蛍光X線分析装置では、分析室及び試料室内の全ての空気を置換ガスに置換する必要があったが、上述した蛍光X線分析装置では、分析室1a及び窓材間空間内の空気のみを置換すればよい。従って、置換処理に必要な置換ガスの量を削減できると共に、置換処理に要する時間も短縮でき、効率のよい置換処理が可能となる。
上述した実施の形態では、セルホルダ2は、セルホルダ内枠21とセルホルダ外枠22との間でX線透過窓材23を挟持する構成であったので、窓材間空間が生じていた。このような構成のほかに、図8に示すような構成としてもよい。図8は、セルホルダ2の構成を示す模式図である。
図8には、図2に示したセルホルダ2の変形例を示す。図8に示すセルホルダ2は、セルホルダ外枠22を備えず、セルホルダ内枠21と、セルホルダ内枠21の周壁部21bの内周面の直径と同程度の外径を有する環状の固定部26とを備える。そして、セルホルダ内枠21の上面にX線透過窓材23を被せ、その上から固定部26をセルホルダ内枠21に嵌合させることにより、セルホルダ内枠21と固定部26とによってX線透過窓材23が挟持される。また、固定部26の内径は、試料セル5の外径より若干大きいので、セルホルダ内枠21に固定部26が嵌合されて構成されるセルホルダ2上に試料セル5を載置できる。
なお、図8に示した構成のセルホルダ2を用いた場合、セルホルダ2のX線透過窓材23と、試料セル5のX線透過窓材54との間に外気が残らないように、セルホルダ2上に試料セル5を載置させる必要がある。図9は、セルホルダ2に試料セル5を載置させる際の処理を説明するための模式図である。図9に示すように、セルホルダ2に試料セル5を載置させる場合、セルホルダ2の下側の分析室1a内を加圧することにより、X線透過窓材23の中央部分が浮き上がるようにX線透過窓材23を膨らませる。そして、その状態で、X線透過窓材23の上方から試料セル5を載置させる。これにより、セルホルダ2のX線透過窓材23と、試料セル5のX線透過窓材54との間の外気を効率よく排出させることができ、X線透過窓材23,54の間に外気が残らず、外気の流入による分析精度の劣化を防止できる。
上述したように、本実施の形態の蛍光X線分析装置では、図10に示した従来の蛍光X線分析装置と比較して、空気を置換ガスに置換すべき空間を狭くできる。よって、置換ガスの必要量を削減できるので、蛍光X線を用いた分析処理に要するコストも削減できる。また、置換ガスに置換すべき空気の量が減るので、置換ガスへの置換処理に要する時間を短縮でき、その結果、分析処理に要する時間を短縮できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明したが、各構成及び動作等は適宜変更可能であって、上述の実施の形態に限定されることはない。例えば、筐体1内におけるX線管3及びX線検出器4等の配置は図示のものに限らない。また、分析室1a内及び窓材間空間内の空気を置換する際に用いるガス(気体)は、ヘリウムガス及び窒素ガスに限らず、分析対象の試料に応じた気体を用いることができる。
1 筺体
2 セルホルダ(載置部)
3 X線管(X線照射部)
4 X線検出器(検出部)
5 試料セル(試料収容容器)
7 カバー(被覆部材)
15 注入管
21 セルホルダ内枠(内枠)
21c 開口部
22 セルホルダ外枠(外枠)
23 X線透過窓材
24 支持部
25 注入孔(貫通孔)
54 X線透過窓材

Claims (1)

  1. 試料収容容器の開口部を閉塞するX線透過窓材を介して、前記試料収容容器に収容された試料に対して一次X線を照射するX線照射部と、前記一次X線の照射によって生じる蛍光X線を検出する検出部とを備える蛍光X線分析装置において、
    前記X線照射部及び前記検出部を含む第1閉所空間が、前記試料への一次X線及び前記試料からの蛍光X線を通す開口部を有しており、
    該開口部に取り付けられて該開口部を閉塞するX線透過窓材を有し、前記試料収容容器が載置される載置部と、
    該載置部に前記試料収容容器が載置され、前記載置部に載置された試料収容容器が所定の被覆部材に被覆された後に、前記第1閉所空間、及び、前記載置部に前記試料収容容器が載置された場合に、前記載置部が有するX線透過窓材と前記試料収容容器の開口部を閉塞するX線透過窓材との間に生じる第2閉所空間を所定の気体に置換する置換手段とを備え
    前記載置部は、
    載置された試料収容容器を支持する内枠と、
    該内枠と共に、前記第1閉所空間の開口部を閉塞するX線透過窓材を挟持する外枠と、
    前記内枠に設けられ、前記試料収容容器が載置された場合に、前記試料収容容器のX線透過窓材、前記内枠、及び、前記内枠と前記外枠とで挟持されるX線透過窓材にて構成される前記第2閉所空間の内外を連通する貫通孔とを有し、
    該貫通孔に上側から挿入され、前記第2閉所空間に前記所定の気体を注入するための注入管を更に備える
    ことを特徴とする蛍光X線分析装置。
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