JP5517422B2 - 自律移動装置 - Google Patents

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本発明は、自律移動装置に関し、特に、障害物等との接触を検知しつつ移動する自律移動装置に関する。
近年、障害物等を検知しつつ、自律して走行する自律走行車の研究・開発が進められており、例えば倉庫又は工場の搬送ロボット等として実用化されている。このような自律走行車として、特許文献1には、車体の全方位について障害物等との接触を検知することのできる自律走行車が開示されている。この自律走行車は、矩形形状の車体台板とこれを覆う箱状の外装カバーとを備えて構成されており、車体台板と外装カバーとが複数の外装カバー連結部材によって連結されるとともに、車体台板の側部と外装カバーの内面との間に、外装カバーの変位を検知するためのマイクロスイッチが8個取り付けられている。外装カバーは障害物等に接触して外力を受けると水平方向に移動し、8個のマイクロスイッチのうち接触部位近傍に配設されているマイクロスイッチがオンされる。それによって、自律走行車と障害物との接触が検知される。
特開平8−263137号公報
上述した技術では、全方位(前後左右)の接触又は衝突を検知するために、車体側面の全周に亘って8個のマイクロスイッチを配設している。そのため、自律走行車の構成が複雑でコストが高くなる一方、生産性及び信頼性が低下するおそれがある。そのため、自律移動する際に、より少ない数の検出器で全方位の接触又は衝突を検知することのできる技術が望まれていた。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、自律移動する際に、より少ない検出器で全方位の接触又は衝突を検知することが可能な自律移動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自律移動装置は、駆動手段が設けられた台車と、台車の側面及び上下面の全て又は一部を覆い、かつ、台車に対して、フローティング状態に保持されるとともに、相対変位可能に該台車に取り付けられるカバーと、台車の上下面の一方の面に設けられ、当該面と、当該面に対向するカバーとの相対変位に応じた検出信号を出力する1つの検出手段と、検出手段から出力される検出信号に応じて駆動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る自律移動装置によれば、駆動手段が設けられた台車の側面及び上下面の全部又は一部を覆うカバーが、台車に対して、フローティング状態に保持されるとともに、相対変位可能に取り付けられている。そのため、例えば自律移動装置が障害物等と接触した場合に、自律移動装置に加えられる外力により、カバーが台車に対して相対変位する。ここで、自律移動装置の前後左右いずれの方向から外力が加えられたとしても、台車の上下面の一方の面と該面に対向するカバーとの間には水平方向の相対変位が生じる。従って、台車の上下面と該上下面に対向するカバーとの相対変位を検出する1つの検出手段によって全方位に対する障害物等との接触を検知することができる。そのため、駆動手段を制御して自律移動する際に、より少ない検出器(検出手段)で全方位の接触又は衝突を検知することが可能となる。
本発明に係る自律移動装置では、上記カバーが、外部から付与される力に応じて該カバーを相対変位可能に支持する支持部材を介して台車に取り付けられることが好ましい。
このようにすれば、例えば自律移動装置が障害物等と接触したときに、自律移動装置のカバーに加わる外力の大きさに応じて、カバーが台車に対して相対変位する。そのため、自律移動装置(カバー)に作用する力の大きさ、すなわち障害物等との接触の強さに応じた検出結果を得ることが可能となる。
また、本発明に係る自律移動装置では、上記支持部材が、外部から付与される力に比例して該カバーを相対変位可能に支持することが好ましい。
このようにすれば、例えば自律移動装置が障害物等と接触したときに、自律移動装置のカバーに加わる外力の大きさに比例して、カバーが台車に対して相対変位する。そのため、自律移動装置(カバー)に作用する力の大きさ、すなわち障害物等との接触の強さに比例した検出結果を得ることが可能となる。
本発明に係る自律移動装置では、上記検出手段が、カバーの回転軸からオフセットした位置に配設されることが好ましい。
このように配設すれば、例えば自律移動装置が障害物等と接触したときに、カバーを回転させる方向に外力が加えられたとしても、カバーの変位すなわち障害物等との接触を検知することが可能となる。
本発明に係る自律移動装置では、駆動手段が、電動モータと、該電動モータにより駆動され、前後左右の全方向に移動可能な車輪を有することが好ましい。このようにすれば、電動モータを駆動することにより、台車(自律移動装置)を前後左右の全方向に移動させることが可能となる。
本発明に係る自律移動装置では、検出手段が、台車の上下面の一方の面と対向するカバーの内面に取り付けられる検出体と、台車の上下面の一方の面の検出体と対向する位置に取り付けられ、検出体の有無を非接触で検出するセンサとを有することが好ましい。
このように非接触式の検出手段を用いる場合には、検出手段の抵抗によってカバーの変位が抑制されることがない。また、例えば、支持部材の減衰特性を変更し、外力に対するカバーの変位量を調節する際に、検出手段の抵抗を考慮する必要がないため、検出手段の検出特性と支持部材の減衰特性とを独立して設定することが可能となる。
本発明に係る自律移動装置は、台車の上下面の少なくとも一方の面に設けられる、上記検出手段と検出特性が異なる第2の検出手段をさらに備え、カバーが所定値変位したときに上記検出手段がオン/オフし、カバーが上記所定値よりも大きく変位したときに第2の検出手段がオン/オフし、制御手段が、検出手段から出力されるオン/オフ信号、及び、第2の検出手段から出力されるオン/オフ信号に応じて、駆動手段を制御することが好ましい。
このようにすれば、接触の強さを3段階(すなわち、接触なし、弱い接触、強い接触)に分けて検知することができる。また、検知された接触の程度(強さ)に応じて駆動手段を制御することにより、検知された接触の程度(強さ)に対応した段階的な回避動作を取ることが可能となる。
本発明によれば、台車の側面及び上下面の全部又は一部を覆うカバーを台車に対して相対変位可能に取り付けるとともに、台車の上下面と該上下面に対向するカバーとの相対変位を検出することにより障害物等との接触を検知する構成としたので、自律移動する際に、より少ない検出器で全方位の接触又は衝突を検知することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を併せて用いて、第1実施形態に係る自律移動装置1の構成について説明する。図1は、自律移動装置1の斜視図である。また、図2は、自律移動装置1の構成を示すブロック図である。
自律移動装置1は、例えば障害物等との接触又は衝突を検知するとともに、障害物との接触等が検知された場合に、例えば一時停止等の回避動作をとりつつ、自律して移動する機能を有するものである。そのため、自律移動装置1は、その下部に電動モータ12及び該電動モータ12により駆動されるオムニホイール13が設けられた台車10と、台車10の前後左右の側面及び上面を覆い、かつ、台車10に対して相対変位可能に台車10に取り付けられたカバー11と、台車10の上面と該上面に対向するカバー11との相対変位に応じてオン/オフする第1近接スイッチ21と、第1近接スイッチ21から出力されるオン/オフ信号に応じて電動モータ12を制御する電子制御装置30とを備えている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
台車10は、略直方体の形状をした筐体10Aを有している。なお、筐体10Aの形状は略直方体に限られない。筐体10Aの下部には、4つの電動モータ12が十字状に配置されて取り付けられている。4つの電動モータ12それぞれの駆動軸にはオムニホイール13が装着されている。すなわち、4つのオムニホイール13は、同一円周上に周方向に沿って90°ずつ間隔を空けて取り付けられている。
オムニホイール13は、電動モータ12の駆動軸を中心にして回転する2枚のホイール14と、各ホイール14の外周に電動モータ12の駆動軸と直交する軸を中心として回転可能に設けられた6個のフリーローラ15とを有する車輪であり、全方向に移動可能としたものである。なお、2枚のホイール14は位相を30°ずらして取り付けられている。このような構成を有するため、電動モータ12が駆動されてホイール14が回転すると、6個のフリーローラ15はホイール14と一体となって回転する。一方、接地しているフリーローラ15が回転することにより、オムニホイール13は、そのホイール14の回転軸に並行な方向にも移動することができる。そのため、4つの電動モータ12を独立して制御し、4つのオムニホイール13それぞれの回転方向及び回転速度を個別に調節することより、自律移動装置1を任意の方向(全方向)に移動させることができる。
台車10(筐体10A)の上面の四隅には、カバー11を台車10に対して相対変位可能に支持する支持部材としての4つのインシュレータ20が設けられている。ここで、カバー11は、例えば金属や樹脂等により、台車10の前後左右の側面及び上面を覆うように形成された部材である。また、インシュレータ20は、例えばゴムやバネ等の弾性部材から形成されており、カバー11を筐体10Aに対してフローティング状態に保持するとともに、障害物等との接触時には、障害物等から加えられる外力の大きさに比例してカバー11を変位させつつ、接触による振動を吸収する。すなわち、インシュレータ20は、特許請求の範囲に記載の支持部材として機能する。なお、インシュレータ20は、台車10の上面に代えて又は加えて台車10の側面に取り付けてもよい。なお、インシュレータ20は、その変位量が外力に比例するものに限られず、外力と変位量との相関が把握されているものであればよい。
台車10(筐体10A)の上面と、該上面に対向するカバー11の内面には、台車10の上面と該上面に対向するカバー11との相対変位に応じてオン/オフする第1近接スイッチ21が取り付けられている。第1近接スイッチ21は、検出対象の有無を非接触で検出するセンサである。本実施形態では、第1近接スイッチ21として、検出体(ドグ)とセンサとの間に生じる静電容量の変化から検出対象(検出体)の有無を検出する静電容量形の近接スイッチを用いた。なお、第1近接スイッチ21は、カバー11が回転軸を中心として回転するように外力が加えられた場合であってもカバー11の変位を確実に検出するため、カバー11の鉛直方向の回転中心からオフセットした位置に取り付けられる。
第1近接スイッチ21は、台車10の上面に取り付けられるセンサ21Aと、カバー11の内面のセンサ21Aに対向する位置に取り付けられる円形に形成された金属板からなる検出体21Bとを有して構成される。第1近接スイッチ21は、検出体21Bとセンサ21Aとの間の静電容量に応じ、検出体21Bがセンサ21Aの検出領域内にある場合にオン信号を出力し、検出体21Bがセンサ21Aの検出領域内にないときにオフ信号を出力する。よって、第1近接スイッチ21は、自律移動装置1が障害物等に接触していない場合には、オン信号を出力する。一方、第1近接スイッチ21は、自律移動装置1が障害物等と接触し、カバー11が台車10に対して水平方向に変位することによって検出体21Bがセンサ21Aの検出領域から外れたときにオフ信号を出力する。すなわち、第1近接スイッチ21は、特許請求の範囲に記載の検出手段として機能する。なお、第1近接スイッチ21は、電子制御装置30に接続されており、第1近接スイッチ21による検出結果(オン/オフ信号)は電子制御装置30に出力される。
電子制御装置30は、自律移動装置1の制御を司るものである。電子制御装置30は、演算を行うマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM、及びバッテリによりその記憶内容が保持されるバックアップRAM等から構成されている。また、電子制御装置30は、第1近接スイッチ21とマイクロプロセッサとを電気的に接続するインターフェイス回路、及び電動モータ12を駆動するドライバ回路等も備えている。
電子制御装置30は、障害物等との接触を検知しつつ、例えば、記憶されている環境地図とレーザレンジファインダ等によって認識された自機位置とに基づいて、予め設定されている目標位置まで自律移動装置1が自律して移動するように制御を行う。電子制御装置30は、自律移動を行う際に、第1近接スイッチ21の検出結果に基づいて、障害物等との接触の有無を判定し、その判定結果に基づいて、電動モータ12を制御する。すなわち、電子制御装置30は、障害物等との接触が無い場合には電動モータ12を駆動して自律移動を継続し、接触があったときには電動モータ12の駆動を停止して自律移動装置1停止させる。すなわち、電子制御装置30は、特許請求の範囲に記載の制御手段として機能する。
次に、図3を参照しつつ自律移動装置1の動作について説明する。図3は、自律移動装置1による接触検知処理の処理手順を示すフローチャートである。図3に示される接触検知処理は、主として電子制御装置30によって行われるものであり、自律移動装置1の電源がオンされてからオフされるまでの間、所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、ステップS100において、第1近接スイッチ21の状態(オン状態又はオフ状態)が読み込まれる。続いて、ステップS102において、ステップS100で読み込まれた第1近接スイッチ21の状態がオン状態であるか否かについての判断が行われる。ここで、第1近接スイッチ21の状態がオン状態である場合には、障害物等との接触がないと判断され、自律走行が継続して実行される(ステップS104)。一方、第1近接スイッチ21の状態がオフ状態であるときには、障害物等と接触したと判断され、電動モータ12の駆動を停止して、自律移動装置1を非常停止する(ステップS106)。
本実施形態によれば、台車10の前後左右の側面及び上面を覆うカバー11が、台車10に対して相対変位可能に取り付けられている。そのため、例えば自律移動装置1が障害物等と接触した場合に、自律移動装置1に加えられる外力により、カバー11が台車に対して相対変位する。ここで、自律移動装置1の前後左右いずれの方向から外力が加えられたとしても、台車10の上面と該上面に対向するカバー11との間には水平方向の相対変位が生じる。従って、台車10の上面と該上面に対向するカバー11との相対変位を検出する1つの第1近接スイッチ21によって全方位に対する障害物等との接触を検知することができる。そのため、電動モータ12を制御して自律移動する際に、より少ない検出器(近接スイッチ)で全方位の接触又は衝突を検知することが可能となる。
本実施形態によれば、カバー11が、外部から付与される力に比例して該カバー11を相対変位可能に支持するインシュレータ20を介して台車10に取り付けられている。そのため、例えば自律移動装置1が障害物等と接触したときに、自律移動装置1のカバーに加わる外力の大きさに比例して、カバー11が台車10に対して相対変位する。その結果、自律移動装置1(カバー11)に作用する力の大きさ、すなわち接触の強さに応じた検出結果を得ることが可能となる。
本実施形態によれば、第1近接スイッチ21が、カバー11の回転軸からオフセットした位置に配設される。そのため、例えば自律移動装置1が障害物等と接触したときに、カバー11を回転させる方向に外力が加えられたとしても、カバー11の変位すなわち障害物等との接触を検知することが可能となる。
本実施形態によれば、駆動手段として、4つの電動モータ12及び該電動モータ12により駆動される4つのオムニホイール13を有する。そのため、4つの電動モータ12を独立して制御し、4つのオムニホイール13それぞれの回転方向及び回転速度を個別に調節することより、自律移動装置1を任意の方向(全方向)に移動させることができる
本実施形態によれば、カバー11の変位を検出するために非接触式の近接スイッチを用いるため、該近接スイッチの抵抗によってカバー11の変位が抑制されることがない。また、例えば、インシュレータ20の減衰特性を変更し、外力に対するカバー11の変位量を調節する際に、第1近接スイッチ21の抵抗を考慮する必要がないため、近接スイッチの検出特性とインシュレータ20の減衰特性とを独立して設定することが可能となる。
(第2実施形態)
続いて、図4及び図5を併せて用いて、第2実施形態に係る自律移動装置2の構成について説明する。図4は、自律移動装置2の斜視図である。また、図5は、自律移動装置2の構成を示すブロック図である。なお、図4、図5において第1実施形態と同一又は同等の構成及び機能を有する要素については同一の符号が付されている。
自律移動装置2は、上述した第1近接スイッチ21に加え、該第1近接スイッチ21と検出特性が異なる第2近接スイッチ22をさらに備えている点で上述した第1実施形態の自律移動装置1と異なる。また、自律移動装置2は、上述した電子制御装置30に代えて、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22から出力されるオン/オフ信号に応じて電動モータ12を制御する電子制御装置31を備えている点で上述した自律移動装置1と異なる。以下、これらの自律移動装置1と異なる構成要素について詳細に説明する。なお、その他の構成については、自律移動装置1と同一または同等であるので、ここでは説明を省略する。
台車10(筐体10A)の上面と、該上面に対向するカバー11の内面には、上述した第1近接スイッチ21に加えて、台車10の上面と該上面に対向するカバー11との相対変位に応じてオン/オフする第2近接スイッチ22が取り付けられている。第1近接スイッチ21と同様に第2近接スイッチ22も、検出対象の有無を非接触で検出するセンサである。本実施形態では、第2近接スイッチ22として、検出体(ドグ)とセンサとの間に生じる静電容量の変化から検出対象(検出体)の有無を検出する静電容量形の近接スイッチを用いた。なお、第2近接スイッチ22は、カバー11が回転軸を中心として回転するように外力が加えられた場合であってもカバー11の変位を確実に検出するため、カバー11の回転軸からオフセットした位置に取り付けられる。
第2近接スイッチ22は、台車10の上面に取り付けられるセンサ22Aと、カバー11の内面のセンサ22Aに対向する位置に取り付けられる円形に形成された金属板からなる検出体22Bとを有して構成される。第2近接スイッチ22は、第1近接スイッチ21と同様に、検出体22Bとセンサ22Aとの間の静電容量に応じ、検出体22Bがセンサ22Aの検出領域内にある場合にオン信号を出力し、検出体22Bがセンサ22Aの検出領域内にないときにオフ信号を出力する。よって、第2近接スイッチ22は、自律移動装置2が障害物等に接触していない場合には、オン信号を出力する。一方、第2近接スイッチ22は、自律移動装置2が障害物等と接触し、カバー11が台車10に対して水平方向に変位することによって検出体22Bがセンサ22Aの検出領域から外れたときにオフ信号を出力する。
ここで、第2近接スイッチ22は、検出体22Bの直径を検出体21Bの直径と異ならせることにより、カバー11の変位(すなわち接触の強さ)に対する検出特性が第1近接スイッチ21と異なるように設定されている。より具体的には、検出体22Bの直径は、検出体21Bの直径(例えば8mm)よりも大きく設定(例えば10mm)されている。そのため、第2近接スイッチ22は、第1近接スイッチ21がオン状態からオフ状態に切り替わる変位量よりもより大きくカバー11が変位した場合、すなわち、より大きな外力が加わったとき(より強く接触したとき)にオン状態からオフ状態に切り替わる。このように、第2近接スイッチ22は、特許請求の範囲に記載の第2の検出手段として機能する。
本実施形態では、検出体21B,22Bの直径を異ならせることによって変位検出特性を異ならせた2つの近接スイッチを用いることにより、障害物等との接触の強さを3段階(接触なし、弱い接触、強い接触)に分けて検知する構成とした。なお、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22それぞれは、電子制御装置31に接続されており、第1近接スイッチ21、第2近接スイッチ22による検出結果(オン/オフ信号)は電子制御装置31に出力される。
電子制御装置31は、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22とマイクロプロセッサとを電気的に接続するインターフェイス回路を備えている。電子制御装置31は、自律移動を行う際に、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22の検出結果に基づいて、障害物等との接触の有無、及び接触の強さを判定し、それらの判定結果に基づいて、電動モータ12を制御する。より具体的には、電子制御装置31は、障害物等との接触が無い場合には自律移動を継続し、弱い接触があった場合には電動モータ12を一時的に停止し、より強い接触があったときには電動モータ12を非常停止させる。すなわち、電子制御装置31も、特許請求の範囲に記載の制御手段として機能する。
次に、図6を参照しつつ自律移動装置2の動作について説明する。図6は、自律移動装置2による接触検知処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示される接触検知処理は、主として電子制御装置31によって行われるものであり、自律移動装置2の電源がオンされてからオフされるまでの間、所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、ステップS200において、第1近接スイッチ21の状態(オン状態又はオフ状態)、及び第2近接スイッチ22の状態が読み込まれる。続いて、ステップS202において、ステップS200で読み込まれた第1近接スイッチ21の状態がオン状態であるか否かについての判断が行われる。ここで、第1近接スイッチ21の状態がオン状態である場合には、障害物等との接触がないと判断され、自律走行が継続して実行される(ステップS204)。一方、第1近接スイッチ21の状態がオフ状態であるときには、障害物等と接触したと判断され、ステップS206に処理が移行する。
ステップS206では、ステップS200で読み込まれた第2近接スイッチ22の状態がオン状態であるか否かについての判断が行われる。ここで、第2近接スイッチ22の状態がオン状態である場合には、障害物等との接触レベルが比較的弱いと判断し、電動モータ12の駆動を一時的に停止して、自律移動装置2を一時停止する(ステップS208)。一方、第2近接スイッチ22の状態がオフ状態である場合には、障害物等との接触レベルが比較的強いと判断し、電動モータ12の駆動を非常停止して、自律移動装置2を非常停止する(ステップS210)。
本実施形態によれば、検出特性が異なる2つの近接スイッチ(第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22)を備えているため、障害物等との接触の強さを3段階(すなわち、接触なし、弱い接触、強い接触)に分けて検知することができる。また、検知された接触の強さ(程度)に応じて電動モータ12を制御することにより、例えば一時停止や非常停止等、検知された接触の強さに対応した段階的な回避動作を取ることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22として、静電容量形のものを用いたが、静電容量形のものに代えて、誘導形、超音波形、光電形、磁気形の近接スイッチを用いてもよい。なお、台車10とカバー11との相対変位を検出する検出器としては非接触式のものが好ましいことは上述した通りであるが、接触式の検出器を用いることを排除するものではない。
また、上記実施形態では、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22を台車10(筐体10A)の上面側に取り付けたが、オムニホイール13と干渉しない範囲で筐体10Aの下面側を覆うようにカバーを取り付けるとともに、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22を筐体10Aの下面側に取り付ける構成としてもよい。
上記実施形態では、1つ又は2つの近接スイッチを用いたが、3つ以上の近接スイッチを用いる構成としてもよい。この場合、各近接スイッチの検出特性を異ならせることにより、障害物等との接触の強さ(程度)をさらに多段階に分けて検出することができる。
また、上記実施形態では、検出体21B,22Bとして円形に形成されたものを用いたが、例えば楕円形や長方形等のもの用いることもできる。このようにすれば、変位の検出方向に指向性を持たせることができる。
上記実施形態では、カバー11を台車10に対して相対変位可能に支持するためにインシュレータ20を用いたが、インシュレータに代えてダンパ等を用いてもよい。また、車輪として全方位に移動可能なオムニホイールを採用したが、通常の車輪(操舵輪及び駆動輪)を用いてもよい。
上記実施形態では、第1近接スイッチ21及び第2近接スイッチ22は、共に検出領域内に検出体があるときに出力がオンになるタイプのものを用いたが、検出領域内に検出体が無いときに出力がオンになるタイプのものを用いることもできる。
上記実施形態では、障害物等との接触が検知されたときに、停止(一時停止又は非常停止)したが、このような停止動作に代えて、例えば接触した障害物等から離れるような回避動作を行うようにしてもよい。
第1実施形態に係る自律移動装置の斜視図である。 第1実施形態に係る自律移動装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る自律移動装置による接触検知処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る自律移動装置の斜視図である。 第2実施形態に係る自律移動装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る自律移動装置による接触検知処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2 自律移動装置
10 台車
10A 筐体
11 カバー
12 電動モータ
13 オムニホイール
20 インシュレータ
21 第1近接スイッチ
22 第2近接スイッチ
21A,22A センサ
21B,22B 検出体
30,31 電子制御装置

Claims (6)

  1. 駆動手段が設けられた台車と、
    前記台車の前後左右の側面及び上面を覆い、かつ、前記台車に対して、フローティング状態に保持されるとともに、相対変位可能に該台車に取り付けられるカバーと、
    前記台車の上面と、当該面に対向する前記カバーとの相対変位に応じた検出信号を出力する1つの第1の検出手段と、
    前記台車の上面に設けられる、前記第1の検出手段と検出特性が異なる第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段および前記第2の検出手段から出力される検出信号に応じて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1の検出手段は、前記カバーが所定値変位したときにオン/オフし、
    前記第2の検出手段は、前記カバーが前記所定値よりも大きく変位したときにオン/オフし、
    前記制御手段は、前記第1の検出手段から出力されるオン/オフ信号、及び、前記第2の検出手段から出力されるオン/オフ信号に応じて、前記駆動手段を制御することを特徴とする自律移動装置。
  2. 前記カバーは、外部から付与される力に応じて該カバーを相対変位可能に支持する支持部材を介して前記台車に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。
  3. 前記支持部材は、外部から付与される力に比例して該カバーを相対変位可能に支持することを特徴とする請求項2に記載の自律移動装置。
  4. 前記第1の検出手段および前記第2の検出手段それぞれは、前記カバーの回転軸からオフセットした位置に配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自律移動装置。
  5. 前記駆動手段は、電動モータと、該電動モータにより駆動され、前後左右の全方向に移動可能な車輪とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自律移動装置。
  6. 前記第1の検出手段および前記第2の検出手段それぞれは、前記台車の上面と対向する前記カバーの内面に取り付けられる検出体と、前記台車の上面の前記検出体と対向する位置に取り付けられ、前記検出体の有無を非接触で検出するセンサと、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自律移動装置。
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