JP5516100B2 - 列車 - Google Patents
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Description
軌道方式では、労働安全衛生規則で千分の五十以上の急勾配箇所に、例えば、ラック・ピニオン等の補助機構を設置することが義務づけられている。
しかしながら、補助機構の設置は手間がかかるため、軌道方式の採用を止めて無軌道方式を採用することがある。
前記動力車と前記貨車との連結部位から幅方向にずれた位置に設けられて一端が前記貨車に、他端が前記動力車に接続されて伸縮可能な第一の伸縮装置と、
前記貨車同士の連結部位から幅方向にずれた位置に設けられて一端が一方の前記貨車に、他端が他方の前記貨車に接続されて伸縮可能な第二の伸縮装置と、
前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置の伸縮動作を制御するための制御装置と、
前記動力車の位置を検出する位置検出器と、
前記動力車の速度を検出する速度検出器と、
を備え、
前記制御装置には、前記シールドトンネル内のカーブの位置及びその曲率半径を示す情報が予め記憶されており、前記位置検出器及び前記速度検出器により検出された前記動力車の位置及び速度と、前記記憶された情報とに基づいて、前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置の伸縮動作を制御することを特徴とする。
連結手段4はピン結合からなり、ピン4aを中心に動力車10、貨車20A〜20Cがそれぞれ水平方向へ回動することができる。
なお、本実施形態では、ディーゼル機関車11を用いたが、これに限定されるものではなく、バッテリーカーでもよい。要は、トンネル工事で一般的に使用されている自走可能なものであればよい。
なお、本実施形態では、セグメント台車21を用いたが、これに限定されるものではなく、ずり用台車でもよい。要は、トンネル工事で一般的に使用されている台車であればよい。
本図に示すように、油圧ジャッキ35Aは、動力車10と貨車20Aとの間に介在し、連結手段4よりも動力車10の幅方向にずれた位置で、一端が動力車10に、他端が貨車20Aに接続されている。
本図に示すように、油圧ジャッキ35Bは、貨車20Aと貨車20Bとの間に介在し、連結手段4よりも貨車20Aの幅方向にずれた位置で、一端が貨車20Aに、他端が貨車20Bに接続されている。
また、油圧ジャッキ35Cは、貨車20Bと貨車20Cとの間に介在し、連結手段4よりも貨車20Bの幅方向にずれた位置で、一端が貨車20Bに、他端が貨車20Cに接続されている(図1参照)。
例えば、レバー52Aを図中矢印Sの向きに倒すとそのレバー52Aに対応した油圧ジャッキ35Aが収縮する。一方、図中矢印Lの向きに倒すと伸張する。
列車1を走行させながら、先頭の貨車20Cがカーブ区間の入口付近に到達したら、油圧ジャッキ35Cを伸張する。油圧ジャッキ35Cを伸張すると、図9に示すように、貨車20Bに対して貨車20Cの向きが変わる。かかる際に、貨車20Cの向きがカーブの曲率に沿うように油圧ジャッキ35Cの伸縮量を調整する。
列車1を走行させながら、先頭の貨車20Cがカーブ区間の出口付近に到達したら、油圧ジャッキ35Cを収縮する。油圧ジャッキ35Cを収縮すると、貨車20Bに対して貨車20Cの向きが変わる。かかる際に、貨車20Cの向きがトンネルに沿うように油圧ジャッキ35Cの伸縮量を調整する。
本図に示すように、制御装置60は、操作盤51と、位置検出器61と、CPU等の制御器63と、表示器62と、を備えている。
制御器63には、シールドトンネル3内のカーブの位置及びその曲率半径等が予め記憶されており、位置検出器61からの出力が制御器63に記憶された位置に一致したら、スピードメーターから出力された動力車10の走行速度に基づいて各電磁バルブ43A〜43Cを切り替える時間遅れを算出し、この算出された時間間隔で各電磁バルブ43A〜43Cを切り替えるための制御信号を出力する。
列車1を走行させながら、先頭の貨車20Cがカーブ区間の入口付近に到達したら、制御器63が、動力車10の走行位置及び走行速度に基づいて各電磁バルブ43A〜43Cを切り替える時間遅れを算出するとともに、算出された時間間隔で各電磁バルブ43A〜43Cを切り替えるための制御信号を出力する。これにより、列車1の走行にあわせて各油圧ジャッキ35A〜35Cが進行方向前側から後側へ順番に伸張し、各貨車20A〜20Cの向きが適宜、カーブの曲率に沿った状態となり、列車1は直線区間からカーブ区間に進入する。
なお、底盤5の凹凸等によって貨車20A〜20Cや動力車10が所望の向きに変わらない場合は、運転手が操作盤51のレバー52A〜52Cを操作して調整する。
列車1を走行させながら、先頭の貨車20Cがカーブ区間の出口付近に到達したら、制御器63が、カーブ区間に進入する際と同様に、動力車10の走行位置及び走行速度に基づいて各電磁バルブ43A〜43Cを切り替える時間遅れを算出するとともに、算出された時間間隔で各電磁バルブ43A〜43Cを切り替えるための制御信号を出力する。これにより、列車1の走行にあわせて各油圧ジャッキ35A〜35Cが進行方向前側から後側へ順番に収縮し、各貨車20A〜20Cの向きが適宜、トンネルに沿った状態となり、列車1はカーブ区間から抜け出す。
2 セグメント
3 シールドトンネル
4 連結手段
4a ピン
5 底盤
10 動力車
11 ディーゼル機関車
12 車軸
13 車輪
14 動力車用タイヤ
17 車輪踏面ブレーキ
20A 貨車
20B 貨車
20C 貨車
21 セグメント台車
22 車軸
23 車輪
24 貨車用タイヤ
25 カップリング
30 操舵手段
35A 油圧ジャッキ
35B 油圧ジャッキ
35C 油圧ジャッキ
40 駆動装置
41 油圧ポンプ
42 モータ
43A 電磁バルブ
43B 電磁バルブ
43C 電磁バルブ
50 制御装置
51 操作盤
52A レバー
52B レバー
52C レバー
53 制御器
60 制御装置
61 位置検出器
62 表示器
63 制御器
Claims (2)
- タイヤで自走可能な動力車と、前記動力車に連結されて、タイヤで走行可能な互いに連結された複数の貨車と、からなる、シールドトンネル内を走行する列車であって、
前記動力車と前記貨車との連結部位から幅方向にずれた位置に設けられて一端が前記貨車に、他端が前記動力車に接続されて伸縮可能な第一の伸縮装置と、
前記貨車同士の連結部位から幅方向にずれた位置に設けられて一端が一方の前記貨車に、他端が他方の前記貨車に接続されて伸縮可能な第二の伸縮装置と、
前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置の伸縮動作を制御するための制御装置と、
前記動力車の位置を検出する位置検出器と、
前記動力車の速度を検出する速度検出器と、
を備え、
前記制御装置には、前記シールドトンネル内のカーブの位置及びその曲率半径を示す情報が予め記憶されており、前記位置検出器及び前記速度検出器により検出された前記動力車の位置及び速度と、前記記憶された情報とに基づいて、前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置の伸縮動作を制御することを特徴とする列車。 - 前記制御装置は、前記動力車の位置が前記カーブの位置に一致したら、前記動力車の速度に基づいて、前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置を伸縮させる時間遅れを算出し、この算出された時間間隔で前記第一の伸縮装置及び前記第二の伸縮装置を伸縮させることを特徴とする請求項1に記載の列車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010132318A JP5516100B2 (ja) | 2010-06-09 | 2010-06-09 | 列車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010132318A JP5516100B2 (ja) | 2010-06-09 | 2010-06-09 | 列車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011255798A JP2011255798A (ja) | 2011-12-22 |
JP5516100B2 true JP5516100B2 (ja) | 2014-06-11 |
Family
ID=45472475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010132318A Active JP5516100B2 (ja) | 2010-06-09 | 2010-06-09 | 列車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5516100B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
2010
- 2010-06-09 JP JP2010132318A patent/JP5516100B2/ja active Active
Also Published As
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