JP5515683B2 - 制御装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、現像装置が有するトナーが消費されると、その消費した量に応じた量のトナーを補給することで、現像装置内のトナー濃度を保っている。特許文献1には、検出用に形成した画像の画像濃度と、所望の画像濃度との差が大きいほど、現像装置内のトナーの濃度の目標値を大きく変化させることが記載されている。特許文献2には、現像装置内のトナー濃度の目標値を変更する際に、複数回に分けて目標値を変更することが記載されている。
特許第3542085号公報 特許第3050390号公報
本発明の目的は、現像手段又は転写手段の色材を供給する能力が低下することを原因として、形成する画像の濃度が過剰に高くなることを抑制することである。
上述した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る制御装置は、色材を含む現像剤を用いて潜像を現像する現像手段の当該潜像に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る制御装置は、色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、設定値としての転写電流または転写電圧を取得する設定値取得手段と、前記設定値取得手段により取得された前記設定値が基準となる設定値よりも大きいときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る制御装置は、色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、その転写先に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と、前記制御手段によって前記色材の量を少なくする制御が行われるときには、その制御が行われないときに比べて、前記現像手段を有する画像形成手段であって前記現像された像に応じた画像を形成する画像形成手段が従う条件である画像形成条件を、前記現像手段により現像される像の濃度が高くなるよう設定する設定手段を備えることを特徴とする
本発明の請求項に係る画像形成装置は、請求項1ないしのいずれかに記載の制御装置と、画像を形成する画像形成手段であって、像を保持する像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電させられた前記像保持体に露光を行って潜像を形成する潜像形成手段と、前記現像手段であって前記潜像形成手段によって形成された潜像を色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段と、前記現像手段によって現像された像を転写する転写手段と、前記転写手段によって転写された像であって記録媒体に転写された像を定着させる定着手段とを有する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項に係る制御装置は、請求項に記載の構成において、画像データを取得する画像データ取得手段を備え、前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段により取得された画像データに応じた画像を前記記録媒体に形成し、前記制御手段は、前記取得された画像データに基づいて、当該画像データに応じた像が前記現像手段により現像されるときに使用される色材の量を求め、求めた色材の量に応じて前記現像手段に供給する色材の量を決定することを特徴とする。
本発明の請求項に係るプログラムは、コンピュータを、色材を含む現像剤を用いて潜像を現像する現像手段の当該潜像に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段として機能させる。
本発明の請求項に係るプログラムは、コンピュータを、色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、設定値としての転写電流または転写電圧を取得する設定値取得手段と、前記設定値取得手段により取得された前記設定値が基準となる設定値よりも大きいときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段として機能させる。
本発明の請求項8に係るプログラムは、コンピュータを、色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、その転写先に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と、前記制御手段によって前記色材の量を少なくする制御が行われるときには、その制御が行われないときに比べて、前記現像手段を有する画像形成手段であって前記現像された像に応じた画像を形成する画像形成手段が従う条件である画像形成条件を、前記現像手段により現像される像の濃度が高くなるよう設定する設定手段として機能させる。
請求項1、に係る発明によれば、現像手段の色材を供給する能力とは無関係に現像手段への単位時間当たりの色材の供給量を決定する場合に比べて、現像手段の色材を供給する能力が低下することを原因として、形成する画像の濃度が過剰に高くなることを抑制することができる。
請求項2、に係る発明によれば、転写手段の設定値としての転写電流または転写電圧とは無関係に現像手段への単位時間当たりの色材の供給量を決定する場合に比べて、転写手段の転写電流または転写電圧大きくなることを原因として、形成する画像の濃度が過剰に高くなることを抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、単位時間当たりの色材の供給量に応じた画像形成条件の設定を行わない場合に比べて、形成する画像の濃度が低くなり過ぎることを抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、現像手段の色材を供給する能力の変化が低下することをあらかじめ抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、現像手段又は転写手段の色材を供給する能力とは無関係に現像手段への単位時間当たりの色材の供給量を決定する場合に比べて、現像手段又は転写手段の色材を供給する能力が低下することを原因として、形成する画像の濃度が過剰に高くなることを抑制することができる。
画像形成装置の構成を説明する図である。 画像形成部の構成を示す図である。 補給制御の時系列的な遷移の様子を示すタイムチャートである。 露光量の制御の内容を模式的に表したグラフである。 制御部が実行する制御の手順を示すフローチャートである。 補給制御の時系列的な遷移の様子を示すタイムチャートである。 目標濃度の変更に係る処理を説明するグラフである。 制御部が実行する制御の手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
[第1実施形態の構成]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である電子写真方式の画像形成装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の画像形成装置10は、制御部100と、画像形成部200と、操作部300と、通信部400と、記憶部500とを備える。
制御部100は、本発明の能力情報取得手段、制御手段及び設定手段の一例であり、CPU(Central Processing Unit)を含む演算装置やメモリを備える。制御部100の演算装置は、メモリに記憶された制御プログラムを実行して、画像形成装置10の各部を制御する。画像形成部200は、本発明の画像形成手段の一例であり、色材としてトナーを用いて記録媒体に画像を形成する。記録媒体は、例えば記録用紙であるが、OHPシートなどのプラスチックや、その他の材質のシートなどであってもよく、表面に画像を記録し得る媒体であればよい。画像形成部200は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを用いて、電子写真プロセスにより画像を形成する。
操作部300は、ボタン等の操作子を備え、ユーザの操作に応じてその操作内容を表す操作情報を制御部100に供給する。通信部400は、外部装置との間でデータを送受信するためのインタフェースを備える。記憶部500は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を備え、例えば、画像を形成するための画像データを記憶する。
図2は、画像形成部200の構成を示す図である。
図2に示す画像形成部200の各符号のうち、その末尾に付されたアルファベットは画像形成装置が扱うトナーの色に対応する。符号の末尾のアルファベットのみが異なる構成は、扱うトナーの色が異なるが、その構成は同一である。以下の説明において、これら各構成を特に区別する必要がない場合には、符号の末尾のアルファベットを省略して説明する。画像形成装置10を搬送される記録用紙は、図2に示す破線の矢印C方向に搬送され、この記録用紙に画像が形成される。
感光体ドラム210は、本発明の像保持体の一例であり、表面に光導電膜を積層した円筒状の部材である。感光体ドラム210は、表面に形成された静電潜像を保持する。感光体ドラム210は、中間転写ベルト250と接触した状態にあるときに、中間転写ベルト250の移動に伴って、円筒の中心を軸(図1において紙面垂直方向)として図中の矢印Aの方向に回転する。帯電装置220は、本発明の帯電手段の一例であり、感光体ドラム210の光導電膜を決められた電位に帯電させる。露光装置230は、本発明の潜像形成手段の一例であり、帯電装置220より帯電させられた感光体ドラム210を露光して、露光光に応じた潜像を形成する。現像装置240は、本発明の現像手段の一例であり、Y,M,C,Kのいずれかの色のトナーと、フェライト粉などの磁性体とを含む現像剤を有している。現像装置240は、現像剤を用いて感光体ドラム210に形成された潜像にトナーを供給して、これを現像する。トナー収容器241は、本発明の色材供給手段の一例であり、必要に応じて現像装置240にトナーを供給する。トナー収容器241は、内部に図示せぬ搬送具やトナーを有する、いわゆるトナーカートリッジである。トナー収容器241内のトナーは、搬送具が駆動させられることにより搬送され、その搬送されたトナーが現像装置240に供給される。
検出部600は、例えばADC(Auto Developability Control)センサであり、感光体ドラム210の表面に検出光を照射し、その反射光を受光すると、受光した反射光の受光量に応じた信号を制御部100に出力する。検出部600は、感光体ドラム210の回転方向(つまり、図2に示す矢印A方向)に対して、現像装置240の位置よりも下流側に設けられている。すなわち、検出部600は、現像装置240により潜像が現像された後であり、この現像により得られるトナー像が転写される前の感光体ドラム210の表面を読み取るものである。検出部600は、画像形成装置10のキャリブレーションに用いられる画像(後述する、濃度制御用画像)の濃度を検出するための読み取りを行う。画像形成装置10のキャリブレーションは、面積階調方式により表現される画像の濃度を、目標とする濃度に近づけさせるように画像形成条件を設定するために実施される。この濃度制御用画像は、理想的には各位置で同じ濃度となるように形成される、例えば正方形の画像である。画像形成条件は、画像形成部200が画像を形成するときに従う各種の条件であり、画像形成部200により形成される画像の濃度に関わるものを含む。また、検出部600の検出結果から得られる濃度は光学濃度であり、単位面積当たりに配置されるトナーの量と相関する物理量である。例えば、濃度Dは、D=−log(I/Io)という関係を満たす。なお、Ioは、検出部600が照射する検出光の光量であり、Iは、検出部600が受光する反射光の光量である。
中間転写ベルト250は、無端のベルト状の部材であり、回転ロール251、一次転写ロール260及びバックアップロール271と接触しながら図中の矢印Bの方向に回転する。回転ロール251は、中間転写ベルト250の移動を支持する円筒状の部材であり、円筒の中心を軸として回転する。一次転写ロール260は、本発明の転写手段の一例であり、中間転写ベルト250を挟んで感光体ドラム210と対向する円筒状の部材である。一次転写ロール260は、感光体ドラム210との間に電位差を生じさせて感光体ドラム210表面のトナーを中間転写ベルト250の表面に転写する。二次転写ロール270は、本発明の転写手段の一例であり、現像装置240の現像によって得られたトナー像を記録用紙に転写する。二次転写ロール270は、中間転写ベルト250を挟んでバックアップロール271と対向する円筒状の部材であり、バックアップロール271との間に電位差を生じさせて、中間転写ベルト250表面のトナーを記録用紙の表面に転写する。搬送ロール280は、図示せぬ駆動装置により駆動させられ、図2に示す破線の矢印C方向に記録用紙を搬送する円筒状の部材である。定着装置290は、トナー像が転写された記録用紙に熱と圧力とを加える定着処理を施し、そのトナー像を記録用紙に定着させる。
以上が、画像形成装置10の装置構成についての説明である。
続いて、制御部100の制御に関わる内容について説明する。
制御部100は、画像形成部200によって画像を形成する処理が実行されている期間など現像装置240内のトナーが消費されると、そのトナーの消費量に応じて、現像装置240にトナーを補給するための制御を実行する。この制御のことを、以下では「補給制御」と称する。画像形成装置10は濃度特定方式に従って、トナーの補給量を決定する。濃度特定方式に従う画像形成装置10の制御部100は、現像装置240内に設けられた図示せぬ濃度センサによって透磁率を検出し、その検出結果に基づいて現像装置240内の現像剤におけるトナー濃度Dmを特定する。次に、制御部100は、トナー濃度Dmと、トナー濃度の目標となる濃度(以下、「目標濃度」という。)Daとの偏差ΔD(=Da−Dm)を算出する。そして、制御部100は、予め決められた定数K1を偏差ΔDに乗算して、その乗算結果の値を供給時間Tとして算出する。供給時間Tは、トナー収容器241から現像装置240に供給されるトナーの総量に応じた長さとなり、供給時間Tが長いほどその総量は多い。この補給制御において、制御部100はトナー収容器241にトナーを供給させるよう制御することにより、現像装置240内のトナー濃度が目標濃度Daに保たれるようにする。
次に、制御部100が実行する補給制御の内容について説明する。
図3は、補給制御の時系列的な遷移の様子を示すタイムチャートである。図3において、矢印方向(図中右方向)に時刻が遷移する。
補給制御を実行する期間にあっては、制御部100は、トナー収容器241から現像装置240にトナーを供給する期間(以下、「供給期間」という。)と、トナーの供給を停止する期間(以下、「停止期間」という。)とを交互に繰り返すよう制御する。供給期間において、制御部100はトナー収容器241内の搬送具を駆動させることにより、現像装置240にトナーを供給する。一方、停止期間においては、制御部100は、トナー収容器241内の搬送具を駆動させず、現像装置240にトナーを供給しない。この停止期間は、トナーの供給を断続的にすることによってその供給量が過剰とならないようにするために設けられる。また、制御部100は、供給期間の1回当たりの長さが、図3に示す最大供給時間Tmaxを超えないよう制御する。供給間隔Tdは、制御部100が供給期間を開始する周期を表すものである。図3からも分かるように、供給期間の長さ、及び供給間隔Tdによって、補給制御により現像装置240に供給される単位時間当たりのトナーの量が決定付けられる。例えば、供給間隔Tdを固定したまま供給期間を長くするほど、単位時間当たりのトナーの供給量は多くなる。
ところで、現像装置240が感光体ドラム210に形成された潜像を現像する際に、現像装置240がその潜像にトナーを供給する能力(以下、「現像能力」という。)には、経時変化など理由として変化が生じることがある。現像装置240の現像能力は、1回の現像により潜像へ供給されるトナーの供給量により定義される。例えば、画像形成部200に対して或る画像形成条件が設定されたときに、現像装置240の現像能力が高いほど、1回の現像により潜像へ供給されるトナーの供給量は多い。
現像装置240の現像能力は、具体的には以下のものがある。
例えば、現像装置240が有する現像剤のトナー濃度が高いほど、現像により潜像へ供給されるトナーの量は相対的に多くなるから、現像装置240の現像能力は高い。また、現像装置240内のトナーの帯電性能が低いほど、現像により潜像にトナーが供給されやすくなり、現像装置240の現像能力は高い。反対にトナーの帯電性能が高いほど現像により潜像にトナーが供給され難くなり現像装置の現像能力は低い。
また、制御部100は、キャリブレーションの実施により画像形成部200の画像形成条件を設定するので、画像形成条件の設定内容は現像能力の高低を反映した内容となっている。
例えば、現像装置240の現像電位を低くする(つまり、現像装置240に与えられる現像バイアス電位と、感光体ドラム210表面電位との電位差を小さくする)よう画像形成条件が設定されているときには、現像電位をそれよりも高くするよう設定されているときに比べて、現像装置240の現像能力は高い。その理由は、現像電位が低くても、現像工程において、現像装置240から感光体ドラム210に必要な量のトナーが供給されることを意味するからである。反対に、現像電位が高い場合には、現像像の濃度をより高くする設定内容とすることによって、現像装置240から感光体ドラム210に必要な量のトナーを供給させているので、現像装置240の現像能力は低い。換言すれば、帯電装置220により感光体ドラム210が帯電させられるときの電位を一定とした場合、現像装置240の現像バイアス電位が高く設定されている場合ほどトナーの供給量が増えるので、現像装置240の現像能力は低下している。また、現像装置240の現像バイアス電位を一定とした場合、帯電装置220により感光体ドラム210が帯電させられるときの電位が低く設定されている場合ほどトナーの供給量が増えるので、現像装置240の現像能力は低下している。また、露光装置230の露光量が低い場合ほど現像装置240の現像能力は高い。或る画像形成条件の下では、露光装置230の露光量が大きいほど現像工程における感光体ドラム210へのトナーの供給量は多くなり、露光量が小さいほどそのトナーの供給量は少ないからである。なお、露光量は、露光装置230によって照射される露光光の強度、及び露光時間の少なくともいずれかを含む。つまり、制御部100が露光装置230の露光量を大きくする際には、露光光の強度を大きくするか、又は露光時間を長くするかの少なくともいずれかの制御を行う。
以上のとおり、現像装置240の現像能力が低い場合は、現像能力が高い場合に比べて、現像装置240により現像されるトナー像の濃度をより高くするための画像形成条件の設定内容となっている。
また、一次転写ロール260や二次転写ロール270(以下、「転写ロール」と総称することがある。)がトナーを転写する際の、その転写先にトナーを供給する能力(以下、「転写能力」という。)においても、同じ理由により変化が生じることがある。転写ロールの転写能力は、1回の転写により転写先へ供給されるトナーの供給量により定義される。例えば、画像形成部200に対して或る画像形成条件が設定されたときに、転写ロールの転写能力が高いほど、1回の転写により転写先へ供給されるトナーの供給量は多い。なお、画像形成装置10においては、一次転写ロール260のトナーの転写先は中間転写ベルト250であり、二次転写ロール270のトナーの転写先は記録用紙である。
転写能力についても、画像形成条件の設定内容が転写能力の高低を反映した内容となっている。具体的には、転写ロールの転写電位(つまり、感光体ドラム210と転写ロールとの電位差)が低い(又は、転写電流が小さい)ほど転写能力は高い。その理由は、転写ロールの転写電位が低く(又は、転写電流が小さく)ても、転写工程において、必要な量のトナーが転写先に供給されることを意味するからである。
画像形成部200において現像能力や転写能力が低下すると、上述の補給制御を原因として、画像形成部200により形成される画像の濃度が過剰に高くなることがある。現像能力や転写能力が低くなるのは、現像装置240内の現像剤(トナー)の帯電量が過剰に高くなっていることが主な原因のひとつとして挙げられる。この場合に、帯電量が高くない場合と同じ態様でトナーの補給制御が行われると、この過剰なトナーの帯電状態が急激に解消されて、現像工程や転写工程においてトナーの供給が行われやすくなり、トナー像の濃度が急激に高くなってしてしまうからである。すなわち、現像能力や転写能力が低下している場合は、それらの能力が低下していない場合に比べると、補給制御の実行することで現像能力や転写能力が急激に回復し、画像形成部200により形成される画像の濃度が過剰に高くなる。
以上のような、補給制御の実行を原因とした画像の過剰な高濃度化を抑制するために、制御部100は、画像形成部200の現像能力や転写能力に応じた態様で補給制御を行う。より具体的には、制御部100は、現像装置240の現像能力、或いは転写ロールの転写能力が基準となる能力(以下、「基準能力」という。)よりも低下していると判断した場合には、単位時間当たりにトナー収容器241から現像装置240に供給させるトナーの量を少なくするよう、補給制御を実行する。
[第1実施形態の動作]
次に、本実施形態の画像形成装置10の動作について説明する。この実施形態では、画像形成装置10が現像装置240の現像能力に着目して補給制御を行うとともに、画像形成条件として露光装置230の露光量を制御対象とする場合の動作について説明する。
[キャリブレーション]
まず、制御部100が実施するキャリブレーションに関する動作について説明する。
制御部100は、キャリブレーションに際して濃度制御用画像を画像形成部200に形成させる。制御部100は、この濃度制御画像の濃度を検出部600の検出結果に基づいて特定する。そして、制御部100は、濃度制御用画像の濃度が目標とする濃度よりも低い場合には、露光装置230の露光量を大きくして、濃度制御用画像の濃度がその目標とする濃度に近づくよう画像形成条件を設定する。なお、ここでは、制御部100は、露光光の強度のみを制御対象とする。
図4は、キャリブレーションにおける露光量の制御の内容を説明するグラフである。図4において、横軸は時刻を表し、縦軸は露光量の大きさを表す。図4に示すように、露光量をE1からE2に増大させる場合には、制御部100は、時刻T1からT2までの間において、ΔTが経過するたびに露光量ΔEずつ増大させるような画像形成条件の設定を複数回実行する。露光量を一度に大きく変化すると、画像形成部200により形成される画像の濃度が急激に上昇し、画質の変化がユーザに容易に分かってしまうからである。この変化を分かりにくくするために、制御部100は、画像の濃度が次第に目標とする濃度に近づくように画像形成条件を複数回に分けて設定する。
以上が、キャリブレーションの内容の説明である。
[補給制御の態様の決定]
次に、制御部100が補給制御の態様の決定するときの動作について説明する。図5は、このときに制御部100が実行する制御の手順を示すフローチャートである。制御部100は、画像形成条件の設定内容を変更するたびに、以下に説明する制御を行う。
まず、制御部100は、現像能力に関する情報を能力情報として取得する(ステップS1)。ここでは、制御部100は、現像装置240の現像能力の高低を示す能力情報として、露光量の設定内容を取得する。次に、制御部100は、ステップS1で取得した能力情報が示す現像能力が基準能力以上であるか否かを判断する(ステップS2)。ここでの基準能力は、露光量に関して現像能力の高低を示すものであり、具体的には、現像能力が基準能力であるとみなす場合の露光量の大きさ(つまり、閾値)を表す。
制御部100は、露光装置230の露光量が閾値を下回っており、現像装置240の現像能力が基準能力以上であると判断すると(ステップS2;YES)、通常時の補給制御を行うよう、補給制御の態様を決定する(ステップS3)。この場合、上述した手順で、制御部100は濃度特定方式に従って供給期間Tを算出するよう、補給制御の態様を決定する。制御部100は、決定した態様を表す情報をメモリに記憶させる。
一方、制御部100は、露光装置230の露光量が閾値以上であり、現像装置240の現像能力が基準能力よりも低下していると判断すると(ステップS2;NO)、通常時の補給制御よりも、現像装置240への単位時間あたりのトナーの供給量を少なくして補給制御を行うよう、補給制御の態様を決定する(ステップS4)。そして、制御部100は、決定した態様を表す情報をメモリに記憶させる。
制御部100は、メモリに記憶された情報が表す態様に従って、補給制御を実行する。
ところで、ステップS4の処理には、具体的には、以下の(動作例1)から(動作例6)で説明するものがある。
(動作例1)トナーの供給量の総量の上限値を下げる。
動作例1では、制御部100はトナーの供給量の総量の上限値を下げる。つまり、制御部100は、現像装置240の現像能力が基準能力よりも低下している場合には、現像能力が基準能力以上である場合に比べて、トナーの供給量の総量を減じる。例えば、制御部100が供給時間としてTを算出した場合に、現像能力が基準能力を下回るときには、例えば0.8×T(8割の供給量)とする。これにより、制御部100が実行する補給制御によって、現像装置240に単位時間当たりに供給されるトナーの量が少なくなる。これにより、現像能力が低下している場合に補給制御を原因とした現像能力の回復が抑制され、画像形成部200により形成される画像の濃度が過剰に高くなることを抑制し得る。
(動作例2)供給期間の回数を多くする。
図3に示すように、制御部100は、供給期間と停止期間を交互に繰り返して補給制御を行うが、動作例2では、制御部100はそのうちの供給期間の回数を多くする。
図6(a)に示すように、通常時の補給制御にあっては、制御部100は1回当たりの供給期間の長さをTs1として補給制御の態様を決定する。これに対し、現像能力が基準能力を下回る場合には、制御部100は、図6(b)に示すように1回当たりの供給期間の長さをTs2とし、Ts1よりも短くなるよう補給制御の態様を決定する。これにより、補給制御において、トナーの供給量の総量を維持したまま供給期間の回数が多くなる。この場合、制御部100が或る総量のトナーを供給するまでに要する時間が長くなるので、現像装置240に単位時間当たりに供給されるトナーの量が少なくなる。これにより、動作例1と同等の効果を奏する。また、制御部100は、最大供給時間Tmaxを短くすることによって、1回当たりの供給期間の長さを短くし、供給期間の回数を多くしてもよい。
(動作例3)供給期間が到来する周期を長くする。
動作例3では、制御部100は、トナーの供給量の総量を維持したまま供給期間が到来する周期を長くする。この場合、制御部100は、供給期間の長さを維持したまま停止期間を長くすることにより、供給間隔Tdを長くする。これにより、制御部100が或る総量のトナーを供給するまでに要する時間が長くなるので、動作例2の場合と同等の効果を奏する。
(動作例4)現像装置240の目標濃度の変更量を小さくする。
制御部100は、画像形成条件のひとつである現像装置240のトナー濃度の目標濃度を変更することがあるが、動作例4では、目標濃度を上昇させるときの変更量を通常時に比べて小さくする。図7(a)は、現像能力が基準能力以上である場合と、基準能力を下回る場合の目標濃度の変更に係る処理を説明するグラフである。図7(a)において横軸は時刻を表し、縦軸は現像装置240のトナー濃度の目標濃度を表す。図7(a)に実線で示すように、通常時には、制御部100は、ΔTA毎に目標濃度をΔDaずつ上昇させて、目標濃度をDa1からDa2に変更する。一方、現像能力が基準能力を下回っているとすると、図7(a)に点線で示すように、制御部100は、目標濃度をDa2よりも低いDa3(例えば、Da2の8割の目標濃度)となるよう、時間ΔTAが経過するたびに目標濃度をΔDaずつ上昇させる。目標濃度を低くすれば、現像装置240への単位時間当たりのトナーの供給量も少なくなるので、上記各動作例と同等の効果を奏する。
(動作例5)複数回に分けて現像装置240の目標濃度を変更する際に、1回当たりの変更量を小さくする。
制御部100は、現像装置240のトナー濃度の目標濃度を上昇させる際に、現像能力が基準能力を下回る場合には、基準能力以上の場合に比べて、1回当たりの目標濃度の変更量を小さくする。図7(b)は、現像能力が基準能力以上である場合と、基準能力を下回る場合の目標濃度の変更に係る処理を説明するグラフである。図7(b)において横軸は時刻を表し、縦軸は現像装置240のトナー濃度の目標濃度を表す。現像能力が基準能力を下回る場合、図7(b)に点線で示すように、制御部100は、時間ΔTAが経過するたびに、目標濃度をΔDaよりも小さいΔDamずつ上昇させる。これにより、最終的な目標濃度はDa2になるものの、それまでの期間においては単位時間当たりの現像装置240へのトナー供給量が少なくなるので、上記各動作例と同等の効果を奏する。
(動作例6)複数回に分けて現像装置240の目標濃度を変更する際に、その変更の周期を長くする。
制御部100は、目標濃度を上昇させる際に、現像能力が基準能力を下回る場合には、基準能力以上の場合に比べて、目標濃度の変更の周期を長くする。図7(c)は、現像能力が基準能力以上である場合と、基準能力を下回る場合の目標濃度の変更に係る処理を説明するグラフである。図7(c)において横軸は時刻を表し、縦軸は現像装置240のトナー濃度の目標濃度を表す。現像能力が基準能力を下回る場合、図7(c)に点線で示すように、制御部100は、時間がΔTAよりも長いΔTAmが経過するたびに、目標濃度をΔDaずつ上昇させる。このような制御であっても、最終的な目標濃度をDa2に達するまでは単位時間当たりのトナー供給量が減じられるので、上記各動作例と同等の効果を奏する。
以上説明した第1実施形態によれば、現像装置240の現像能力が低下している場合には、制御部100は、単位時間当たりのトナー供給量を少なくする補給制御を行う。これにより、補給制御を原因として画像の濃度が過剰に高くなることを抑制し得る。また、画像形成装置10は、動作例1〜6の各制御を複数組み合わせて、単位時間当たりのトナーの供給量を少なくするようにしてもよい。
また、画像形成条件として、露光量以外のものに着目した場合も、上記手順で補給制御の態様を決定するとよい。この場合、制御部100は、帯電装置220の帯電電位や、現像装置240の現像バイアス電位などの画像形成条件の設定内容を能力情報として取得し、能力情報が示す現像能力に応じて補給制御の態様を決定する。具体的には、制御部100は、或る画像形成条件下での現像電位が閾値以上である場合や、露光量が閾値以上である場合には、現像能力が転写能力よりも低下していると判断する。また、複数の画像形成条件の設定内容に基づいて、制御部100は現像装置240の現像能力の高低に応じた補給制御を行ってもよい。また、制御部100は、閾値に代えて、或る標準値からの画像形成条件の変更の大きさに基づいて、現像能力の高低を判断してもよい。
また、画像形成条件として一次転写ロール260や二次転写ロール270の転写電位(転写電流)に着目した場合も、制御部100は、上記手順で補給制御の態様を決定すればよい。この場合、制御部100は、ステップS1において転写能力に関わる情報を能力情報として取得する。ここでの能力情報は、転写能力の高低に関する画像形成条件である転写電位(転写電流)の設定内容である。そして、制御部100は、その能力情報に基づいて、転写能力が基準能力よりも低いと判断した場合には、単位時間当たりの現像装置240へのトナーの供給量を少なくするよう、上記動作例1〜6の動作を実行して補給制御の態様を決定する。この場合も、現像能力に着目して補給制御の態様を決定する場合と同等の効果を奏する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
この第2実施形態の画像形成装置の装置構成は、第1実施形態の画像形成装置10と同じであるから、その説明を省略する。第2実施形態の画像形成装置10は、補給制御を原因として、画像形成部200により形成される画像の濃度が低くなりすぎないようにするための制御を行う。
図8は、制御部100の補給制御に関わる動作手順を示すフローチャートである。図5と同じステップは同じ処理ステップであるので、その説明を省略することがある。
ステップS2において、制御部100は、現像能力が基準能力よりも低いと判断すると(ステップS2;NO)、単位時間当たりのトナー供給量を少なくするよう、補給制御の態様を決定する(ステップS4)。そして、制御部100は、画像形成部200により形成される画像の濃度を高めるよう、画像形成条件の設定を行う(ステップS5)。この画像形成条件の設定においては、制御部100は、補給制御を原因として画像の濃度が低くなりすぎないようにするための設定を行う。このステップS5では、例えば、制御部100は、帯電装置220の帯電電位、露光装置230の露光量、及び現像装置240の現像バイアス電位の少なくともいずれかについて、その上限値を上昇させる(例えば、10%)よう制御する。
これにより、制御部100がキャリブレーションにおいてトナー像を高めるような画像形成条件の設定が必要と判断した場合には、その上限値が高まっているが故に、第1実施形態の構成よりもさらに画像の濃度を高め得る。
ステップS5の処理において、制御部100は、画像の濃度が低くなり過ぎることを抑制するために、画像形成条件を複数回に分けて設定する場合に、1回当たりの画像形成条件の変更量を大きくしてもよい。制御部100が画像形成条件として露光量を上昇する場合には、例えば、図4に示すΔEよりも大きい変更量で露光量を上昇させる。また、制御部100は、画像形成条件の変更の周期を短くしてもよい。例えば、制御部100は、図4に示すΔTよりも短い周期で露光量を上昇させる。また、制御部100は、画像の濃度を高めるために、複数の画像形成条件の設定内容を変更してもよい。
以上説明した第2実施形態の構成によれば、補給制御を原因として画像の濃度が低くなり過ぎることを抑制し得る。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を組み合わせてもよい。
[変形例1]
上述した各実施形態では、現像能力或いは転写能力を別々に概念していたが、制御部100は、これらを合わせた能力に関する情報に応じた補給制御を行ってもよい。例えば、中間転写ベルト250、又は記録用紙の表面の濃度制御用画像の濃度を検出するセンサを装置内に設けておく。そして、制御部100は、センサによる検出結果を能力情報として取得し、濃度制御用画像における各位置で濃度にばらつきがあると判断した場合には、転写能力及び現像能力の少なくともいずれかが低下しているとして、現像能力或いは転写能力が基準能力よりも低いときの補給制御を行う。濃度制御用画像の各位置で濃度のばらつきがあるということは、トナーの粒子状が悪化していることを意味しており、これが現像能力及び転写能力の低下の原因となるからである。例えば、制御部100は、濃度制御用画像の領域内での濃度の最大値と最小値との差分が閾値を超えた場合に、現像能力或いは転写能力が基準能力を下回ったと判断するとよい。
また、検出部600を、転写工程後の濃度制御用画像の濃度を読み取る位置に設けてもよい。例えば、検出部600により中間転写ベルト250上の濃度制御用画像の濃度を検出すれば、制御部100は一次転写ロール260の転写能力の高低を判断し得るし、記録用紙上の濃度制御用画像の濃度を検出すれば、制御部100は二次転写ロール270の転写能力の高低を判断し得る。この場合であっても、制御部100は、能力情報として検出部600の検出結果を取得して、転写能力に基づいて補給制御を行うことにより、上記各実施形態と同等の効果を奏する。
また、この変形例の構成において、制御部100は、検出部600により検出した濃度制御用画像の濃度が閾値以下となる回数が、決められた回数以上となったときに現像能力や転写能力が基準能力よりも低下していると判断してもよい。
[変形例2]
また、制御部100は、画像形成用に画像形成部200に与える画像データを取得し、その画像データに基づいて現像能力や転写能力の高低に応じた補給制御を行ってもよい。例えば、制御部100が低密度の画像を画像形成部200に或る枚数だけ連続して形成させたり、或る時間だけ連続して形成させたりすると、現像装置240内のトナーが過剰に帯電してしまい、その結果、現像能力や転写能力が低下することがある。そこで、制御部100は、閾値以下の画像密度の画像を、閾値以上の枚数だけ連続して形成させたり、閾値以上の時間だけ連続して形成させたことを示す情報を能力情報として取得し、その場合には、現像能力或いは転写能力が基準能力を下回った場合の補給制御を行う。
制御部100は、画像形成用の画像データに基づいて、トナー収容器241から現像装置240に供給するトナーの量を決定してもよい。ここでは、制御部100は、画像データの画素数を計数し、その計数値に応じた量のトナーを現像装置240へ供給する方式である「画素計数方式」を採用する。
この画素計数方式に従う供給時間Tを算出するために、制御部100は、画像形成部200によって画像を形成させるときに、その基となる画像データを取得し、その画像データに含まれる有色画素に基づいて画素数NUMを計数する。例えば、制御部100は、露光装置230が感光体ドラム210の表面に潜像を形成するときの露光ドット数をドットカウンタの機能により計数し、この計数値を画素数NUMとする。次に、制御部100は、計数した画素数NUMに、予め決められた定数K2を乗算して供給時間Tを算出する。
この場合、制御部100は、「濃度特定方式」に従って算出した供給時間を用いた補給制御と、「画素計数方式」に従って算出した供給時間を用いた補給制御とに基づいて、現像装置240にトナーを供給する。これらの併用の態様の一例として、制御部100は、決められた周期で濃度特定方式を採用し、その間については画素計数方式を採用するというものがある。濃度特定方式のみを採用すると、制御部100は現像装置240内のトナー濃度が減少したことを特定してからでないとトナーを供給しない。よって、現像装置240内のトナーの消費と補給とに時間差が生じ、例えば高い濃度の画像を続けて形成する場合に、現像装置240内のトナー濃度が変動して画像濃度が不安定になることがある。これに対し、画素計数方式を併用すると、制御部100が画像データの画素数を事前に計数することで、現像装置240によって使用されるトナーの量を求めて、計数値に応じた量のトナーを画像形成処理と同時、或いはそれよりも前に供給する。これにより、現像装置240におけるトナー濃度の変動が少なくなりトナー像の濃度が安定する。その結果、制御部100は現像装置240を原因とした現像能力を予め抑制し、単位時間当たりのトナーの供給量を少なくして補給制御を行う頻度を少なくすることに寄与させ得る。
また、制御部100が画素計数方式のみで、補給制御により供給するトナーの量を決定してもよい。例えば、制御部100は、画素計数方式に従って、画像データに含まれる有色画素に基づいて画素数NUMを計数する。そして、制御部100は、画素数NUMが閾値よりも低いときには、露光量や現像バイアス電位、帯電電位などその他の画像形成条件を変更しないで、現像装置240のトナー濃度の目標濃度を増加させる。そして、制御部100は、この目標濃度が決められた濃度まで達した場合に、その他の画像形成条件を変更する設定を行うようにする。この構成により、現像能力や転写能力の低下を予め抑制することになる。
以上説明したように、現像能力や転写能力の高低の指標となる各種の情報を、制御部100が取得する能力情報として採用し得る。
[変形例3]
上述した各実施形態において、現像装置240内に濃度センサが設けられていたが、この構成がなくてもよい。この場合、制御部100は、上記の第1実施形態で説明した動作例4〜6の制御が行えないものの、動作例1〜3で説明した制御により、第1実施形態と同等の効果を奏する。
[変形例4]
上述した各実施形態では、制御部100は、画像形成装置10に内蔵されたものであったが、制御部100は、画像形成装置10の外部にあって、画像形成装置10の動作を制御するパーソナルコンピュータ等の制御装置で実現されてもよい。
また、制御部100の演算装置によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、このような制御を行う主体としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
[変形例5]
上述した各実施形態では、制御部100は、現像能力或いは転写能力が基準能力以上であるか否かに応じて、補給制御の態様を異ならせていた。この構成に限らず、制御部100は、さらに多くの段階に分けて現像能力や転写能力の高低を区別し、それら各段階に応じた態様で補給制御を行ってもよい。この場合においても、制御部100は、現像能力或いは転写能力が低いほど、単位時間当たりの現像装置240へのトナーの供給量を少なくするよう補給制御を行う。この場合、現像能力や転写能力のそれら各段階の境界に相当する能力が、本発明の基準となる能力に対応する。
上述した各実施形態では、制御部100は供給期間の長さを制御することによって、単位時間当たりの現像装置240へのトナーの供給量を変化させていた。これに代えて、制御部100は、トナー収容器241の搬送具の駆動の態様を変えて、単位時間当たりのトナーの供給量を変化させてもよい。例えば、制御部100は、搬送具の駆動の速度(単位時間当たりの駆動回数)を高めることで、単位時間当たりのトナーの供給量を増大させる。
10…画像形成装置、100…制御部、200…画像形成部、210…感光体ドラム、220…帯電装置、230…露光装置、240…現像装置、250…中間転写ベルト、251…回転ロール、260…一次転写ロール、270…二次転写ロール、271…バックアップロール、280…搬送ロール、290…定着装置、30…露光装置、300…操作部、400…通信部、500…記憶部。

Claims (8)

  1. 色材を含む現像剤を用いて潜像を現像する現像手段の当該潜像に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、
    前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、設定値としての転写電流または転写電圧を取得する設定値取得手段と、
    前記設定値取得手段により取得された前記設定値が基準となる設定値よりも大きいときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする制御装置。
  3. 色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、その転写先に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、
    前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段によって前記色材の量を少なくする制御が行われるときには、その制御が行われないときに比べて、前記現像手段を有する画像形成手段であって前記現像された像に応じた画像を形成する画像形成手段が従う条件である画像形成条件を、前記現像手段により現像される像の濃度が高くなるよう設定する設定手段
    を備えることを特徴とする制御装置。
  4. 求項1ないしのいずれかに記載の制御装置と、
    画像を形成する画像形成手段であって、
    像を保持する像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段により帯電させられた前記像保持体に露光を行って潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記現像手段であって前記潜像形成手段によって形成された潜像を色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段と、
    前記現像手段によって現像された像を転写する転写手段と、
    前記転写手段によって転写された像であって記録媒体に転写された像を定着させる定着手段と
    を有する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 像データを取得する画像データ取得手段を備え、
    前記画像形成手段は、前記画像データ取得手段により取得された画像データに応じた画像を前記記録媒体に形成し、
    前記制御手段は、前記取得された画像データに基づいて、当該画像データに応じた像が前記現像手段により現像されるときに使用される色材の量を求め、求めた色材の量に応じて前記現像手段に供給する色材の量を決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. ンピュータを、
    色材を含む現像剤を用いて潜像を現像する現像手段の当該潜像に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、
    前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
  7. ンピュータを、
    色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、設定値としての転写電流または転写電圧を取得する設定値取得手段と、
    前記設定値取得手段により取得された前記設定値が基準となる設定値よりも大きいときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、
    色材を含む現像剤を用いて現像する現像手段により現像された像を転写する転写手段の、その転写先に色材を供給する能力に関する情報を取得する能力情報取得手段と、
    前記能力情報取得手段により取得された情報が示す前記能力が基準となる能力よりも低いときには、単位時間当たりに前記現像手段に供給させる色材の量を少なくするよう、前記現像手段に色材を供給する色材供給手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段によって前記色材の量を少なくする制御が行われるときには、その制御が行われないときに比べて、前記現像手段を有する画像形成手段であって前記現像された像に応じた画像を形成する画像形成手段が従う条件である画像形成条件を、前記現像手段により現像される像の濃度が高くなるよう設定する設定手段
    として機能させるためのプログラム。
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