JP5515493B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯式給湯装置に関する。
水道水を沸き上げて貯湯タンク内に保持しつつ必要な時にお湯を用いるタイプの貯湯式給湯装置においては、例えば、特許文献1(特開2007−271119号公報)に示すように、電気料金が比較的安く設定してある深夜電力を利用して貯湯タンク内をお湯で満たす、沸き上げ運転が行われている。
さらに、特許文献2(特開2009−52760号公報)に記載の貯湯式給湯機では、追焚きを行う際に、浴槽における残り湯の湯量とその温度に基づいて、浴槽の湯温が目標温度になるように追加注湯量とその際の追加注湯温度を設定することを提案している。
貯湯タンク内の熱のみを利用して浴槽の保温を行う場合には、例えば、上述した特許文献2(特開2009−52760号公報)に記載された貯湯式給湯機のように、浴槽に直接高温水を供給する注湯管や、貯湯タンク内の水と熱交換させて加熱できるように浴槽の水を循環させる循環回路等を利用することで、浴槽の保温を行うことができる。
ところが、このように、浴槽の水を貯湯タンク内の水で加熱するための循環回路を利用すると、貯湯タンク内の中間温度層の量が増大してしまう。すなわち、貯湯タンク内のお湯を浴槽の水の加熱のための熱交換に利用した場合には、浴槽の水と熱交換した後の中間温度の温水が貯湯タンク内に増加してしまうので、貯湯タンク内の低温度層が減少しつつ中間温度層の量が増大することになる。このように中間温度層の量が増大して低温度層の量が減少しまうと、ヒートポンプユニットで行われる冷凍サイクルにおいてエンタルピの変化量が少なくなる方向にシフトしてしまい、成績係数(COP)を良好な値に保つことが困難になる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、貯湯タンク内の温水の熱を利用して浴槽の熱量を増大させる際に、ヒートポンプユニットにおける成績係数の低下を抑制させることが可能な貯湯式給湯装置を提供することにある。
第1発明の貯湯式給湯装置は、ヒートポンプユニットによって加熱して得られる温水を貯湯タンクに貯留する貯湯式給湯装置であって、温水供給部、追焚き熱交換部、浴槽水量検出部、浴槽水温検出部制御部および浴槽設定水量受付部を備えている。温水供給部は、貯湯タンクの温水を温度調節して浴槽に供給することで浴槽の温水の温度を上昇させる。追焚き熱交換部は、貯湯タンクの温水と浴槽の温水とを熱交換させることで浴槽の温水の温度を上昇させる。浴槽水量検出部は、浴槽の温水の水位もしくは水量の少なくともいずれか一方を検出する。浴槽水温検出部は、浴槽の温水の温度を検出する。制御部は、浴槽の温水の熱量を増大させる熱量増大制御を行う。浴槽設定水量受付部は、浴槽の設定水位もしくは設定水量を受け付ける。熱量増大制御では、浴槽水量検出部が検出する値が、設定水位もしくは設定水量よりも小さい値に設定されている第1判定値以下である場合に、追焚き熱交換部によって浴槽の温水を加熱するよりも先に、貯湯タンクの温水を、温水供給部によって温度調節した高温追加水として、浴槽に供給することで、浴槽の温水の温度を上昇させ、浴槽水量検出部が検出する値が第1判定値より大きい場合に、追焚き熱交換部により浴槽の温水を加熱する。
この貯湯式給湯装置は、浴槽の水位等が第1判定値以下の状態で浴槽の水温を上げようとする場合に、追焚き熱交換部を用いるのではなく、温水供給部から浴槽に高温追加水を供給する。このため、熱交換後の温水により生じる貯湯タンクの中間温度層の増大を抑制させることができる。したがって、貯湯タンクからヒートポンプユニットに供給される水温の上昇を抑えることができる。これにより、貯湯タンクの温水の熱を利用して浴槽の熱量を増大させる際に、ヒートポンプユニットにおける成績係数の低下を抑制させることが可能になる。
また、この貯湯式給湯装置は、貯湯タンクにおいて中間温度層の増大をより効果的に抑制させることができるようになる。
また、この貯湯式給湯装置では、浴槽の水位に応じて追焚き熱交換部と温水供給部とを使い分けることができ、その使い分けによって貯湯タンクの中間温度層の増大を抑制させつつ所望の浴槽の状況を作り出すことが可能になる。
また、この貯湯式給湯装置は、高温追加水を用いる場合が、設定水位等より小さな第1判定値と比べて小さい場合としているため、浴槽の温水の温度を上げる場合に浴槽の湯量がユーザの意図に反して増えてしまう事態が生じにくいようにすることができる。
第2発明の貯湯式給湯装置は、第1発明の貯湯式給湯装置において、浴槽設定温度受付部をさらに備えている。浴槽設定温度受付部は、高温追加水の温度よりも低い温度である浴槽の設定温度を受け付ける。温水供給部による高温追加水の供給では、一度に供給する量として予め所定量が定められている。制御部は、温水供給部による所定量の高温追加水を浴槽へ供給し終える動作を、浴槽の温水の温度が設定温度未満ではないことおよび浴槽水量検出部が検出する値が第1判定値以下では無いことの少なくともいずれかを検知するまで繰り返す、という処理を行わせる。また、制御部は、浴槽の温水の温度が設定温度未満ではないことを検知した場合は、浴槽水量検出部が検出する値が設定水位もしくは設定水量に至るまで、温水供給部によって設定温度に調節された温水を浴槽へ供給する、という処理を行わせる。また、制御部は、浴槽水量検出部が検出する値が第1判定値以下では無いことを検知した場合は、浴槽水温検出部が検出する値が設定温度に至るまで、追焚き熱交換部によって浴槽の温水の温度を上昇させる、という処理を行わせる。
この貯湯式給湯装置は、供給される高温追加水の量を所定量として定めておくことで、高温追加水の過供給を抑制させることが可能になる。また、この貯湯式給湯装置は、浴槽の温水、水位もしくは水量の少なくともいずれか1つが所定の値に達した時点で高温追加水の供給を止めることで、高温追加水の過供給を抑制させることが可能になる。また、この貯湯式給湯装置は、高温追加水の温度が設定温度以上の温度であるので、浴槽の水温を設定温度に到達させる際に必要となる追焚き熱交換部の利用程度を少なく抑えることが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第発明の貯湯式給湯装置において、高温追加水の温度は、設定温度よりも少なくとも5℃以上高い予め定められた温度である。
この貯湯式給湯装置は、浴槽の温度をより迅速に上昇させることが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第1発明から第発明のいずれかの貯湯式給湯装置において、浴槽の温水の熱量を増大させる指令を受け付ける熱量増大受付部をさらに備えている。制御部は、熱量増大受付部が指令を受け付けた場合に熱量増大制御を開始する。
この貯湯式給湯装置は、ユーザが望むタイミングで、貯湯タンクの中間温度層の増大を抑えつつ浴槽の温水の熱量を増大させることが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第1発明から第発明のいずれかの貯湯式給湯装置において、制御部は、第1判定値以下の値を浴槽水量検出部が検出した場合に熱量増大制御を開始する。
この貯湯式給湯装置は、浴槽の温度および水量を自動的に望みの状態に維持することが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第1発明から第発明のいずれかの貯湯式給湯装置において、第1判定値の設定を受け付ける第1判定値設定部をさらに備えている。
この貯湯式給湯装置は、ユーザの好みに応じて、温水供給部を利用した高温追加水の浴槽への供給量を調節することが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第1発明から第発明のいずれかの貯湯式給湯装置において、貯湯タンクの横断面積は、1300cm2以下である。貯湯タンクの内容積は、100リットル以上200リットル以下である。
この貯湯式給湯装置は、横断面積が1300cm2以下で、内容積が100リットル以上200リットル以下の貯湯タンクでは、その高さ幅が十分に設けられているため、上層部分の高温層と下層部分の低温層との温度が混ざりにくい。このため、ヒートポンプユニットに供給する水温を低く抑えやすくなり、成績係数を良好に維持することが可能になる。また、従来の貯湯タンクよりも小さな内容積が100リットル以上200リットル以下の貯湯タンクでは、ヒートポンプユニットの作動が従来よりも頻繁に行われがちになるが、このような場合であっても、浴槽の保温動作における貯湯タンクの中間温度層の増大を抑制できているため、成績係数を良好に保つことが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置は、第1発明から第発明のいずれかの貯湯式給湯装置において、ヒートポンプユニットの作動冷媒が二酸化炭素冷媒である。
この貯湯式給湯装置は、二酸化炭素冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて、エンタルピの変動幅を従来よりも大きく取ることができるため、成績係数を良好にすることが可能になる。
第1発明の貯湯式給湯装置では、貯湯タンクの温水の熱を利用して浴槽の熱量を増大させる際に、ヒートポンプユニットにおける成績係数の低下を抑制させることが可能になり、貯湯タンクの中間温度層の増大をより効果的に抑制させつつ所望の浴槽の状況を作り出すことが可能になり、浴槽の湯量がユーザの意図に反して増えてしまう事態が生じにくいようにすることができる。
発明の貯湯式給湯装置では、高温追加水の過供給を抑制させることが可能になり、追焚き熱交換部の利用程度を少なく抑えることが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置では、浴槽の温度をより迅速に上昇させることが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置では、ユーザが望むタイミングで、貯湯タンクの中間温度層の増大を抑えつつ浴槽の温水の熱量を増大させることが可能になる
発明の貯湯式給湯装置では、浴槽の温度および水量を自動的に望みの状態に維持することが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置では、ユーザの好みに応じて、温水供給部を利用した高温追加水の浴槽への供給量を調節することが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置では、浴槽の保温動作における貯湯タンクの中間温度層の増大を抑制できているため、成績係数を良好に保つことが可能になる。
発明の貯湯式給湯装置では、成績係数を良好にすることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る貯湯式給湯装置の概略外観図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式給湯装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る追焚き制御のフローチャートである。 変形例(F)に係る貯湯式給湯装置の概略構成図である。
本発明の一実施形態に係る貯湯式給湯装置100について、図面を用いて説明する。
<貯湯式給湯装置100の構成>
図1に、本発明の一実施形態に係る貯湯式給湯装置100の外観概略図を示す。図2に貯湯式給湯装置100の概略構成図を示す。
貯湯式給湯装置100は、使用される前に予めお湯を溜めておいたり浴槽70の温水を加熱したりするための給湯装置であって、ヒートポンプユニット1と貯湯ユニット3と、これらの管理や制御を行うコントローラ10等を備えている。
<ヒートポンプユニット1>
ヒートポンプユニット1は、お湯を作り出すための熱源装置として電力を得て機能することができ、二酸化炭素冷媒が循環する冷媒回路20と、水熱交換器22と、空気熱交ファン24Fと、各種センサ等を備えている。なお、このヒートポンプユニット1は、瞬間最大加熱能力は、4.5kW以上のものであって、本実施形態では瞬間最大加熱能力が10kWとなっている。
この冷媒回路20は、圧縮機21、内部熱交換器26、膨張弁23、空気熱交換器24、水熱交換器22内の冷媒管22rおよび、冷媒配管25を有している。
内部熱交換器26は、高圧側管26hと、低圧側管26lとを有している。内部熱交換器26は、高圧側管26hを流れる冷媒と、低圧側管26lを流れる冷媒と、の間で熱交換を行わせる。内部熱交換器26においては、高圧側管26hを流れる冷媒流れ方向と、低圧側管26lを流れる冷媒流れ方向とが、互いに対向流の関係となるように設けられている。
冷媒配管25は、圧縮機21の吐出側、水熱交換器22内の冷媒管22r、内部熱交換器26内の高圧側管26h、膨張弁23、空気熱交換器24、内部熱交換器26内の低圧側管26l、圧縮機21の吸入側、の順に各機器を接続しており、内部に冷媒を循環させている。
水熱交換器22は、冷媒管22rと、水管32wとを有している。水熱交換器22は、ヒートポンプユニット1の圧縮機21によって吐出された後に冷媒管22rを流れる高温の冷媒と、後述する貯湯ユニット3を循環する際に水管32wを流れる水と、の間で熱交換を行わせる。この水熱交換器22における熱交換によって、冷媒管22rを通過する冷媒が冷却されると同時に、水管32wを通過する水が加熱され、お湯を作り出すことができる。
空気熱交ファン24Fは、コントローラ10によって、空気熱交換器24に供給される空気の風量が調節される。これにより、空気熱交換器24における冷媒の蒸発能力が調節される。
各種センサとしては、冷媒に関する温度や圧力を検知するセンサ等があり、例えば、吸入圧力センサ20P、吸入温度センサ20T、吐出圧力センサ21P、吐出温度センサ21T、水熱交後冷媒温度センサ22T、外気温度センサ23Tおよび空気熱交後冷媒温度センサ24T等が、コントローラ10が検知値を把握可能なように設けられている。吸入圧力センサ20Pは、圧縮機21の吸入側を通過する冷媒圧力を検知する。吸入温度センサ20Tは、圧縮機21の吸入側を通過する冷媒温度を検知する。吐出圧力センサ21Pは、圧縮機21の吐出側を通過する冷媒圧力を検知する。吐出温度センサ21Tは、圧縮機21の吐出側を通過する冷媒温度を検知する。水熱交後冷媒温度センサ22Tは、水熱交換器22を通過することで冷却された冷媒の温度を検知する。空気熱交後冷媒温度センサ24Tは、空気熱交換器24において加熱された後の冷媒の温度を検知する。
<貯湯ユニット3>
貯湯ユニット3は、市水等の外部からの外部給水路81およびタンク用給水路82を介して供給される水をヒートポンプユニット1から得られる熱によって加熱し、蓄えつつ、混合用給水路83を介して混合された温水を浴槽70等に供給するための装置である。この貯湯ユニット3は、貯湯タンク35、貯湯回路30、追焚き熱交換器5、追焚き回路40、風呂回路60および給水給湯回路50等を備えている。ここでは、図示していないが、貯湯タンク35は、発泡スチロールもしくは発泡ポリエチレン等によって形成された断熱材によって周囲が覆われており、貯湯タンク35内の熱が逃げ出しにくいように構成されている。なお、貯湯ユニット3でつくられたお湯は、浴槽70以外において用いられるようにしても良いが、ここでは説明を簡潔にするために他の用途のための回路を省略している。
(貯湯タンク35)
貯湯タンク35は、ヒートポンプユニット1から得られる熱によって得られるお湯を予め蓄えておくタンクである。この貯湯タンク35は、内容積は約180リットルであり、横断面積が1100cm2程度であり、鉛直方向の長さが165cm程度である。
貯湯タンク35内は水および/またはお湯によって常に満たされており、お湯の量をコントローラ10に把握させるための、湯量温度検知センサ36が設けられている。この湯量温度検知センサ36は、第1湯量検知温度センサT1〜第6湯量検知温度センサT6を有している。これらの第1湯量検知温度センサT1〜第6湯量検知温度センサT6は、貯湯タンク35の下方から上方に向けて順に所定間隔で配置されている。
(貯湯回路30)
貯湯回路30は、貯湯タンク35内の水もしくはお湯に対してヒートポンプユニット1で得られる熱を伝えるための回路であり、沸き上げ往き管31、水熱交換器22内の水管32w、沸き上げ戻り管33、および、沸き上げポンプ34を有している。
沸き上げ往き管31は、貯湯タンク35の下端部近傍と水熱交換器22内の水管32wの上流側端部とを接続している。この沸き上げ往き管31には、通過する水もしくはお湯の温度を検知するための貯湯往き温度センサ31Tが設けられている。
沸き上げ戻り管33は、水熱交換器22内の水管32wの下流側端部と貯湯タンク35の上端近傍とを接続している。この沸き上げ戻り管33には、通過する水もしくはお湯の温度を検知するための貯湯戻り温度センサ33Tが設けられている。
沸き上げポンプ34は、沸き上げ往き管31の途中に設けられている。貯湯回路30では、沸き上げポンプ34がコントローラ10からの指令を受けて駆動することにより、貯湯タンク35内の水もしくはお湯のうち下方に存在している温度の低い水を、沸き上げ往き管31に流出させ、水熱交換器22内の水管32wを通過させることで温度上昇させ、沸き上げ戻り管33を介して貯湯タンク35の上端近傍に戻している。
これにより、貯湯タンク35内のお湯と水との境界が上から下に向けて移動していくことになり、貯湯タンク35内のお湯の量が増えていく。
(追焚き熱交換器5)
追焚き熱交換器5は、貯湯タンク35内のお湯が循環する被冷却管42wと、浴槽70の温水が循環する被加熱管63wと、を有している。
追焚き熱交換器5では、被冷却管42wを流れるお湯と、被加熱管63wを流れる温水と、の間で熱交換を行わせることで、被加熱管63wを流れるお湯の温度を上げることができる。
(追焚き回路40)
追焚き回路40は、貯湯タンク35に蓄えられているお湯が有している熱を利用して、浴槽70の温水の温度をさらに上げるための熱供給側の回路であって、追焚き往き管41、追焚き熱交換器5内の被冷却管42w、追焚き戻り管43、および、追焚き循環ポンプ44を有している。
追焚き往き管41は、貯湯タンク35の上端部近傍と追焚き熱交換器5内の被冷却管42wの上流側端部とを接続している。
追焚き戻り管43は、追焚き熱交換器5内の被冷却管42wの下流側端部と貯湯タンク35の下端近傍とを接続している。
追焚き循環ポンプ44は、追焚き戻り管43の途中に設けられている。
追焚き回路40では、追焚き循環ポンプ44がコントローラ10からの指令を受けて駆動することにより、貯湯タンク35内の水もしくはお湯のうち上方に存在している温度の高いお湯を、追焚き往き管41に流出させ、追焚き熱交換器5内の被冷却管42wを通過させることで温度低下させつつ、追焚き戻り管43を介して貯湯タンク35の下端近傍に戻している。
(風呂回路60)
風呂回路60は、追焚き回路40を介して貯湯タンク35に蓄えられているお湯の熱を得るための回路であって、風呂往き管61、追焚き熱交換器5内の被加熱管63w、風呂戻り管64、給水給湯回路50においても用いられている風呂接続管56、および、風呂循環ポンプ62を有している。
風呂往き管61は、浴槽70のアダプタ71と、追焚き熱交換器5内の被加熱管63wの上流側端部と、を接続している。この風呂往き管61には、通過する水もしくはお湯の温度を浴槽70の湯温として検知する風呂温度センサ61T、および、通過する水圧を検出することで浴槽70の水位を把握する風呂水位センサ61Pが設けられている。
風呂循環ポンプ62は、風呂往き管61の途中に設けられている。なお、風呂水位センサ61Pは常時検出可能であるが、風呂温度センサ61Tによる検出は風呂循環ポンプ62が駆動して浴槽70の温水を風呂温度センサ61Tの近傍に通過させることで検出が行われる。
風呂戻り管64は、追焚き熱交換器5内の被加熱管63wの下流側端部と、風呂接続管56の浴槽70側とは反対側の端部と、を接続している。
風呂接続管56は、風呂戻り管64の下流側端部と、浴槽70のアダプタ71と、を接続している。
風呂回路60では、風呂循環ポンプ62がコントローラ10からの指令を受けて駆動することにより、浴槽70のお湯を、風呂往き管61に流出させ、追焚き熱交換器5内の被加熱管63wを通過させることで温度上昇させつつ、風呂戻り管64および風呂接続管56を介して浴槽70に戻している。
これにより、外部の浴槽70のお湯の温度を上げることができ、追焚きを実行することができている。
(給水給湯回路50)
給水給湯回路50は、外部から供給される水と、貯湯タンク35内のお湯と、を混合して得られる適度な温度の温水を、浴槽70に供給するための回路である。この給水給湯回路50は、外部給水路81、タンク用給水路82、出湯管51、風呂給湯管52、風呂回路60においても用いられている風呂接続管56、混合用給水路83および給湯混合弁84を有している。
外部給水路81およびタンク用給水路82は、外部の市水等から供給される常温の水を貯湯タンク35の下端近傍から貯湯タンク35内に導く。このタンク用給水路82は、市水によって供給される水の温度を検知するための給水温度センサ82Tが設けられている。
出湯管51は、貯湯タンク35に蓄えられている水もしくはお湯のうち、上端近傍に存在している比較的温度の高いお湯を、給湯混合弁84まで導く管である。この出湯管51には、通過する水もしくはお湯の温度を検知するための出湯温度センサ51Tが設けられている。
混合用給水路83は、貯湯タンク35の上端近傍から出湯管51を通じて流れるより高温のお湯に、常温の市水を混合させることにより、浴槽70に供給する温水の温度を調節するための管である。この混合用給水路83は、外部給水路81とタンク用給水路82との接続部分と、給湯混合弁84と、を接続している。
給湯混合弁84は、出湯管51と混合用給水路83との混合部分に設けられている。この給湯混合弁84は、コントローラ10からの指令を受けて貯湯タンク35の上端近傍から浴槽70まで導こうとするお湯の量、および、混合用給水路83を通過させる水の量との混合比率を調節することができる。
風呂給湯管52は、貯湯タンク35内のお湯と混合用給水路83とが給湯混合弁84によって混合されつつ温度調節された温水を、風呂接続管56を介して浴槽70に供給するための管である。
風呂接続管56は、その上流側端部が風呂給湯管52の下流側端部および風呂戻り管64の下流側端部と接続されており、その下流側端部が浴槽70のアダプタ71に接続されている。
(コントローラ10)
コントローラ10は、設定温度受付部10T、設定水位受付部10P、メモリ11、タイマ12、高温追加指示受付部13、高温足し湯水位設定受付部14、風呂自動運転受付部15、および、追焚き指示受付部16を備えている。
設定温度受付部10Tは、ユーザからの浴槽70の設定温度の入力を受け付ける。
設定水位受付部10Pは、ユーザからの浴槽70の設定水位の入力を受け付ける。
メモリ11には、予め、浴槽70が溢れ始める水位のデータ、一日のうちの時間帯毎の電力料金設定に関する情報が格納されている。また、メモリ11には、貯湯式給湯装置100の運転が行われるに伴い、各種運転履歴データ、状態データの格納が行われる。
タイマ12は、所定の運転が行われている時間や、所定の運転を続ける時間のカウントを行う。
高温追加指示受付部13は、ユーザによって押されることで所定の指示を受け付けるためのボタンであり、ユーザによって一度押されると、給湯混合弁84で調節された設定温度よりも高温のお湯(ここでは60℃に設定されている)を所定量(ここでは20リットル)だけ、給水給湯回路50によって浴槽70に供給する制御が行われる。
高温足し湯水位設定受付部14は、浴槽70への給水給湯回路50による自動的な温水の供給を開始する浴槽70の水位である高温足し湯設定水位を、予めユーザによる入力で設定することができる。
風呂自動運転受付部15は、ユーザによって押されることで所定の指示を受け付けるためのボタンであり、浴槽70が設定温度で設定水位となるようにお湯をはり、設定された時間の間だけ自動的に所定温度および所定水位が維持されるような保温制御を続ける。なお、この保温制御中には、後述する追焚き制御が優先的に行われる。
追焚き指示受付部16は、ユーザによって押されることで所定の指示を受け付けるためのボタンであり、後述する追焚き制御を開始する。
コントローラ10は、第1湯量検知温度センサT1〜第6湯量検知温度センサT6が検知する値から貯湯タンク35内のお湯の量を把握しており、貯湯タンク35内のお湯の量が所定量よりも少なくなった時点で、ヒートポンプユニット1と沸き上げポンプ34を駆動させることで貯湯タンク35内の水の熱量を増大させる制御を行う。
なお、コントローラ10は、風呂自動運転受付部15が押されて浴槽70に設定温度および設定水位のお湯がはられた後に浴槽70の温水の量が少なくなってきた場合や浴槽70の温水の温度が低下してきた場合に行われる保温制御時に所定時間間隔で、および、追焚き指示受付部16が押された時であるユーザが望むタイミングで、追焚き制御を開始する。
<追焚き制御>
追焚き制御は、図3のフローチャートに示すように、追焚き熱交換器5の使用をできるだけ抑制しつつ、貯湯タンク35内の上層に位置しているお湯を利用した浴槽70への足し湯が優先的に行われるように貯湯式給湯装置100のコントローラ10が実行する制御である。
なお、コントローラ10は、高温足し湯水位設定受付部14を介して予めユーザから高温足し湯設定水位を受け付け、メモリ11等に格納させている。
ステップS11では、コントローラ10は、風呂水位センサ61Pの検知する値を把握して、ステップS12に移行する。
ステップS12では、コントローラ10は、ステップS11で把握した風呂水位センサ61Pの検知値が、高温足し湯設定水位以下であるか否か判断する。高温足し湯設定水位以下である場合には、ステップS13に移行する。高温足し湯設定水位より浴槽70の水位が高い場合には、ステップS18に移行する。
ステップS13では、コントローラ10は、高温足し湯制御を行う。ここでは、この高温足し湯制御では、設定温度受付部10Tがユーザから受け付けている設定温度よりも5℃以上高温の温水を、給湯混合弁84と給水給湯回路50を用いて、浴槽70に供給する。具体的には、本実施形態では、一回の高温足し湯制御によって、60℃のお湯を20リットルだけ浴槽70に供給する。その後、ステップS14に移行する。
ステップS14では、コントローラ10は、風呂循環ポンプ62を駆動状態にさせ、ステップS15に移行する。
ステップS15では、コントローラ10は、風呂往き管61の風呂温度センサ61Tの近傍を流れる温水の温度を検出し、ステップS16に移行する。
ステップS16では、コントローラ10は、ステップS15において風呂温度センサ61Tが検出した値が、設定温度受付部10Tを介して受け付けている設定温度未満か否かを判断する。設定温度未満である場合には、ステップS17に移行する。設定温度より高温になっている場合には、ステップS22に移行する。
ステップS17では、コントローラ10は、風呂温度センサ61Tにより正確な浴槽70の温度を検知するために駆動させていた風呂循環ポンプ62を停止させて、ステップS11に戻り、上記処理を繰り返す。
ステップS18では、コントローラ10は、風呂循環ポンプ62を駆動状態にさせ、ステップS19に移行する。
ステップS19では、コントローラ10は、風呂往き管61の風呂温度センサ61Tの近傍を流れる温水の温度を検出し、ステップS20に移行する。
ステップS20では、コントローラ10は、コントローラ10は、ステップS19において風呂温度センサ61Tが検出した値が、設定温度受付部10Tを介して受け付けている設定温度未満か否かを判断する。設定温度未満である場合には、ステップS21に移行する。設定温度より高温になっている場合には、追焚き制御を終了する。
ステップS21では、コントローラ10は、追焚き循環ポンプ44および風呂循環ポンプ62の両方を同時に駆動させた状態にして、追焚き熱交換器5における熱交換を行わせ、浴槽70に戻る温水の温度を上昇させる追焚き熱交換制御を行う。そして、ステップS18に戻り、浴槽70の温度が設定温度に達するまでこの追焚き熱交換制御を続ける。
ステップS22では、コントローラ10は、風呂循環ポンプ62を停止させて、ステップS23に移行する。
ステップS23では、コントローラ10は、風呂水位センサ61Pの検知する値を把握して、ステップS24に移行する。
ステップS24では、コントローラ10は、ステップS23で把握した風呂水位センサ61Pの検知値が、設定水位以下であるか否か判断する。設定水位以下である場合には、ステップS25に移行する。設定水位より浴槽70の水位が高い場合には、追焚き制御を終了する。
ステップS25では、コントローラ10は、設定温度受付部10Tを介して受け付けている設定温度となるように給湯混合弁84および給水給湯回路50を用いて、一度に設定温度のお湯を20リットルだけ浴槽70に供給する足し湯制御を行い、ステップS23に戻って繰り返す。
<本実施形態の特徴>
(1)
貯湯タンク35のお湯の熱を用いて、追焚き熱交換器5によって浴槽70の温水の温度を上昇させる場合には、追焚き熱交換器5の被冷却管42wを通過した温水は、温度が低下した状態で追焚き戻り管43を通過して、貯湯タンク35の下方から貯湯タンク35に戻される。この際、追焚き熱交換器5の被冷却管42wを通過することで冷却される温水は、熱交換の原理に従うため、浴槽70の温水の温度(浴槽70から風呂往き管61を介して追焚き熱交換器5に流入する温水の温度)よりも低い温度に冷やされることはない。このため、追焚き戻り管43を介して貯湯タンク35の下方へ戻される温水の温度は、貯湯タンク35の上端近傍に存在する高温の温水と、貯湯タンク35の下端近傍に供給される市水の温度と、の間である中間温度となっている。このようにして、追焚き熱交換器5を用いた追焚き熱交換制御を行った場合には、貯湯タンク35の中間温度層が増大してしまう。ここで、一般に、ヒートポンプユニット1の成績係数は、沸き上げ往き管31を介して水熱交換器22に供給される水の温度が低いほど良好な値になる。しかし、上述の追焚き熱交換制御を行った場合には、貯湯タンク35に中間温度層が増大するため、沸き上げ往き管31を介して水熱交換器22に供給される水の温度を低く維持することができなくなり、ヒートポンプユニット1の成績係数の低下を引き起こしてしまう。
これに対して、高温足し湯制御では、出湯管51を介して給湯混合弁84まで供給される貯湯タンク35の上層に存在していた高温のお湯と、混合用給水路83を介して給湯混合弁84まで供給される低温の市水と、の混合比率を給湯混合弁84において調節して、給水給湯回路50の風呂給湯管52および風呂接続管56を用いて浴槽70に高温のお湯(上記実施形態では60℃)が供給される。この高温足し湯制御では、貯湯タンク35の下端近傍に、タンク用給水路82を介して低温の市水が供給されるだけであるため、上記追焚き熱交換制御とは異なり貯湯タンク35の中間温度層の増大が抑制されている。
以上において、本実施形態の貯湯式給湯装置100が行う追焚き制御では、浴槽70の水位が低下した状態におけるステップS12での判断に応じて、追焚き加熱制御を行うか、もしくは、追焚き熱交換制御を行うか、を区別している。ここで、浴槽70の水位が高温足し湯水位設定受付部14を介して予めユーザから受け付けている高温足し湯設定水位より下であれば、追焚き熱交換器5を用いた追焚き熱交換制御を行うのではなく、高温足し湯制御を優先的に行わせている。これにより、浴槽70の保温等の動作において貯湯タンク35の中間温度層が増大してしまう事態を抑制させることができている。
(2)
また、高温足し湯制御は、ステップS12における判断およびステップS16による繰り返しのフローによって、浴槽70の水位が高温足し湯設定水位を大きく超えることがない程度まで、続けることができている。これにより、浴槽70を設定温度および設定水量に近い状態にさせる場合に、追焚き熱交換器5を使用することをできるだけ抑えて、高温足し湯制御によって実現することができている。
(3)
また、高温足し湯制御は、ステップS16における判断によって、浴槽70の温度が設定温度を大きく超えることがない程度まで、続けることができている。これにより、浴槽70の温水の温度が異常上昇することを抑制しつつ、貯湯タンク35の中間温度層の増大を抑制させることができている。
(4)
なお、本実施形態の貯湯タンク35は、内容積は約180リットル、横断面積が1100cm2程度、鉛直方向の長さが165cm程度であり、その高さが十分に設けられているため、上層部分の高温層と下層部分の低温層との温度が混ざりにくい。このため、ヒートポンプユニット1に供給する水温を低く抑えやすくなるため、ヒートポンプユニット1の成績係数を良好に維持することができる。また、内容積が370リットル程度の従来の貯湯タンクよりも内容積が180リットル程度で小さな貯湯タンク35では、ヒートポンプユニット1の作動が従来よりも頻繁に行われがちになるが、このような場合であっても、浴槽70の保温動作において、貯湯タンク35の中間温度層が増大しにくいために、成績係数を良好に保つことができる。
<上記実施形態の変形例>
(A)
上記実施形態では、高温足し湯制御の際に浴槽70には、60℃のお湯を20リットル供給する場合を例に挙げて説明した。
しかし、例えば、高温足し湯制御の際に浴槽70に供給されるお湯の温度および量は、これに限られず、他の温度や量であってもよい。
また、設定温度受付部10Tにおいて受け付けた設定温度および設定水位受付部10Pにおいて受け付けた設定水位から把握される浴槽70に必要な合計熱量から、風呂温度センサ61Tから把握される浴槽70の温度および風呂水位センサ61Pから把握される浴槽70の水位から把握される浴槽70内の現在の熱量を減じて得られる熱量を、設定水位と現在の水位との差分の水量増加によって浴槽70に供給できるように、供給する温水の温度および量を定めるようにしてもよい。この場合には、迅速に、浴槽70を設定温度で設定水位の状態にすることができるようになる。
(B)
上記実施形態では、追焚き制御を開始させるためのボタンである追焚き指示受付部16が設けられた場合を挙げて説明した。
しかし、例えば、このような追焚き指示受付部16が設けられることなく、ユーザの指示に応じた追焚き制御は行わずに、風呂自動運転受付部15が押された後の保温制御時において所定時間間隔においてのみ追焚き制御が開始されるようにしてもよい。
もしくは、風呂水位センサ61Pが定期的に浴槽70の水位を検出しており、高温足し湯設定水位を下回った状態を検出した場合にのみ、追焚き制御を行うようにしてもよい。
(C)
上記実施形態では、高温足し湯設定水位が高温足し湯水位設定受付部14を介してユーザによって入力される場合を挙げて説明した。
しかし、例えば、高温足し湯設定水位は、上記実施形態の追焚き指示受付部16が押された際の浴槽70の水位をメモリ11に履歴として残しておき、このメモリ11に格納された履歴データから学習して(平均化したり、曜日によって変更したりする等して)高温足し湯設定水位がコントローラ10によって自動的に定められるようにしてもよい。
(D)
上記実施形態では、高温足し湯設定水位が高温足し湯水位設定受付部14を介してユーザによって入力される場合を挙げて説明した。
ここでの高温足し湯設定水位は、例えば、浴槽70について予め定められた複数段階の水位の中から、ユーザいずれかの水位を選択するようにして定まる水位であってもよい。
この際には、浴槽70のアダプタ71の高さ位置を基準として複数の水位を予め定めるようにすることがより好ましい。
(E)
上記実施形態では、追焚き制御のステップS12およびステップS24における判断基準が、いずれも高温足し湯設定水位である場合を挙げて説明した。
しかし、例えば、ステップS23における判断基準は、高温足し湯設定水位ではなく、設定水位受付部10Pが受け付けている設定水位であってもよい。
(F)
上記実施形態では、追焚き熱交換器5が設けられた貯湯式給湯装置100を挙げて説明した。
しかし、例えば、図4に示すように、追焚き熱交換器5や追焚き回路40が設けられておらず、風呂往き管261と風呂戻り管264とタンク内加熱部263とを有する風呂回路260を備えた貯湯式給湯装置200であってもよい。このタンク内加熱部263は、上記追焚き熱交換器5と概ね同様の機能を有する。この場合であっても、タンク内加熱部264を用いた追焚きでは、貯湯タンク35の中間温度層が増大してしまうという問題は同様であるため、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(G)
上記実施形態では、高温足し湯制御が追焚き熱交換制御よりも優先して行われる追焚き制御が採用された湯式給湯装置100を挙げて説明した。
しかし、例えば、風呂自動運転受付部15がユーザによって押された場合においてお湯はり後に行われる保温制御(設定された時間の間だけ自動的に所定温度および所定水位を維持させる制御)において、所定水位に維持するために浴槽70への温水供給を開始するための引き金となる保温制御の水位を、上記実施形態における高温足し湯設定水位よりも低い値に設定するようにしてもよい。
この場合には、風呂自動運転受付部15が押された場合に行われる保温制御が続行されている途中であっても、高温足し湯設定水位の検知を引き金として高温足し湯制御が行われるため、保温制御による温水の浴槽70への供給よりも、高温足し湯制御による高温(例えば60℃)の温水の浴槽70への供給の方が優先されることになる。これにより、浴槽70を設定温度等の所望の温度となるようにする場合において、追い焚き熱交換器5を用いる頻度を少なく抑えることができ、ヒートポンプユニット1の成績係数を良好にすることが可能になる。
本発明は、貯湯タンクの温水の熱を利用して浴槽の熱量を増大させる際に、ヒートポンプユニットにおける成績係数の低下を抑制させることが可能なため、特に、貯湯式給湯装置として用いた場合に有用である。
1 ヒートポンプユニット
3 貯湯ユニット
5 追焚き熱交換器(追焚き熱交換部)
10 コントローラ(制御部)
10P 設定水位受付部(浴槽設定水量受付部)
10T 設定温度受付部(浴槽設定温度受付部)
13 高温追加指示受付部(熱量増大受付部)
14 高温足し湯水位設定受付部(第1判定値設定部)
35 貯湯タンク
50 給水給湯回路(温水供給部)
61P 風呂温度センサ(浴槽水量検出部)
61T 風呂水位センサ(浴槽水温検出部)
70 浴槽
100 貯湯式給湯装置
特開2007−271119号公報 特開2009−52760号公報

Claims (8)

  1. ヒートポンプユニット(1)によって加熱して得られる温水を貯湯タンク(35)に貯留する貯湯式給湯装置(100)であって、
    前記貯湯タンク(35)の温水を温度調節して浴槽(70)に供給することで前記浴槽(70)の温水の温度を上昇させる温水供給部(50)と、
    前記貯湯タンク(35)の温水と前記浴槽(70)の温水とを熱交換させることで前記浴槽(70)の温水の温度を上昇させる追焚き熱交換部(5)と、
    前記浴槽(70)の温水の水位もしくは水量の少なくともいずれか一方を検出する浴槽水量検出部(61P)と、
    前記浴槽(70)の温水の温度を検出する浴槽水温検出部(61T)と、
    前記浴槽(70)の温水の熱量を増大させる熱量増大制御を行う制御部(10)と、
    前記浴槽(70)の設定水位もしくは設定水量を受け付ける浴槽設定水量受付部(10P)と、
    を備え、
    前記熱量増大制御では、
    前記浴槽水量検出部(61P)が検出する値が、前記設定水位もしくは前記設定水量よりも小さい値に設定されている第1判定値以下である場合に、
    前記追焚き熱交換部(5)によって前記浴槽(70)の温水を加熱するよりも先に、
    前記貯湯タンク(35)の温水を、前記温水供給部(50)によって温度調節した高温追加水として、前記浴槽(70)に供給することで、
    前記浴槽(70)の温水の温度を上昇させ
    前記浴槽水量検出部(61P)が検出する値が前記第1判定値より大きい場合に、前記追焚き熱交換部(5)により前記浴槽(70)の温水を加熱する、
    貯湯式給湯装置(100)。
  2. 前記高温追加水の温度よりも低い温度である前記浴槽(70)の設定温度を受け付ける浴槽設定温度受付部(10T)をさらに備え、
    前記温水供給部(50)による前記高温追加水の供給では、一度に供給する量として予め所定量が定められており、
    前記制御部(10)は、前記温水供給部(50)による前記所定量の前記高温追加水を前記浴槽(70)へ供給し終える動作を、前記浴槽(70)の温水の温度が設定温度未満ではないことおよび前記浴槽水量検出部(61P)が検出する値が前記第1判定値以下では無いことの少なくともいずれかを検知するまで繰り返す、という処理を行わせ、
    前記浴槽(70)の温水の温度が設定温度未満ではないことを検知した場合は、前記浴槽水量検出部(61P)が検出する値が前記設定水位もしくは前記設定水量に至るまで、前記温水供給部(50)によって前記設定温度に調節された温水を前記浴槽(70)へ供給する、という処理を行わせ、
    前記浴槽水量検出部(61P)が検出する値が前記第1判定値以下では無いことを検知した場合は、前記浴槽水温検出部(61T)が検出する値が前記設定温度に至るまで、前記追焚き熱交換部(5)によって前記浴槽(70)の温水の温度を上昇させる、という処理を行わせる、
    請求項1に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  3. 前記高温追加水の温度は、前記設定温度よりも少なくとも5℃以上高い予め定められた温度である、
    請求項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  4. 前記浴槽(70)の温水の熱量を増大させる指令を受け付ける熱量増大受付部(13)をさらに備え、
    前記制御部(10)は、前記熱量増大受付部(13)が前記指令を受け付けた場合に前記熱量増大制御を開始する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  5. 前記制御部(10)は、前記第1判定値以下の値を前記浴槽水量検出部(61P)が検出した場合に前記熱量増大制御を開始する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  6. 前記第1判定値の設定を受け付ける第1判定値設定部(14)をさらに備えた、
    請求項1からのいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  7. 前記貯湯タンク(35)の横断面積は、1300cm2以下であって、
    前記貯湯タンク(35)の内容積は、100リットル以上200リットル以下である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
  8. 前記ヒートポンプユニット(1)の作動冷媒が二酸化炭素冷媒である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置(100)。
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