JP5514738B2 - 液晶フィルタ、位相差板及び光学ローパスフィルタ - Google Patents

液晶フィルタ、位相差板及び光学ローパスフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、液晶フィルタ、位相差板及び光学ローパスフィルタに関する。
液晶の光学異方性を利用した光学部品として液晶フィルタがある。液晶の光学異方性は、液晶の長軸(遅相軸)と短軸(進相軸)とで屈折率が異なることによって生じる現象である。この液晶フィルタとしては、光の偏光に作用する位相差板や光の分離に作用する光学ローパスフィルタが知られている。
位相差板としては、例えば1/2波長板や1/4波長板がある。また、位相差板の用途は多岐にわたり、立体画像表示装置にも用いられている。立体画像表示装置では、特定の方向に配列を揃えた液晶領域を交互に帯状に並べた位相差板が用いられている。
一方光学ローパスフィルタは、撮像素子を用いたデジタルカメラやデジタルムービーにおいて、撮像素子の画素ピッチよりも高い空間周波数を有する光学像が入射することによって発生するモアレ縞を防止するために用いられる。現在、光学ローパスフィルタとしては材料の複屈折性を利用した水晶板が主に用いられている。しかしながら、水晶板は高価であり、また、帯電し易いことによる埃の付着が問題となり、液晶フィルタを用いたものが検討されている(特許文献1を参照)。
液晶フィルタを用いた光学ローパスフィルタには、水晶板と同じく複屈折を利用したものと、特定の方向に配列を揃えた液晶領域を市松状に複数設けて、所定の分離角を持って出射する一次回折光を利用したものがある。
国際公開第2008/004570号パンフレット
しかしながら、立体画像表示装置や一次回折光を利用した液晶フィルタは、配列の異なる複数の液晶領域から成るので、液晶領域間の境界部分の影が線状欠陥となって視認され、立体画像表示の品位を低下させたり、撮像素子に映り込んでしまったりする問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の態様における液晶フィルタは、第1方向に沿って配列された液晶を備える第1領域と、第1方向とは異なる第2方向に沿って配列された液晶を備える第2領域と、第1領域と第2領域との間に設けられ、第1方向と第2方向の中間の方向に沿って配列された液晶を備える緩衝領域とを有する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
デジタルカメラ等に用いられる光学ローパスフィルタを構成する液晶フィルタを正面から見た模式図である。 図1AのA−A断面の模式図である。 屈折率楕円体を説明する図である。 液晶の配列方向が異なる2つの領域が接する、実験用液晶フィルタの正面図である。 線状欠陥の視認性がある場合を示す模式図である。 線状欠陥の視認性がない場合を示す模式図である。 実験の様子を説明するための図である。 短冊状の緩衝領域を設けた場合の模式図である。 連続変化する緩衝領域を設けた場合の模式図である。 他の連続変化する緩衝領域を設けた場合の模式図である。 製造する液晶フィルタ600の液晶分子の配列状態を示す図である。 第1領域601の露光を説明するための図である。 第2領域602の露光を説明するための図である。 製造する液晶フィルタ700の液晶分子の配列状態を示す図である。 第1領域701の露光を説明するための図である。 短冊領域703の露光を説明するための図である。 段階状に液晶分子の配列方向を変化させた光学ローパスフィルタの構成図である。 連続的に液晶分子の配列方向を変化させた光学ローパスフィルタの構成図である。 液晶式立体画像表示装置の構成を示す模式図である。 段階状に液晶分子の配列方向を変化させた位相差板の構成図である。 連続的に液晶分子の配列方向を変化させた位相差板の構成図である。
符号の説明
10 液晶フィルタ、20 第1領域、21 A領域、30 第2領域、31 B領域、40 第1領域、41 第2領域、50 緩衝領域、51、52、53、54、55 短冊領域、60 緩衝領域、70 緩衝領域、100 液晶分子、501 実験用液晶フィルタ、502、503 偏光板、510 光源、511 観察者、600 液晶フィルタ、601 第1領域、602 第2領域、611 マスク、612 偏光、613 配向膜、614 ガラス基板、615 マスク、616 偏光、700 液晶フィルタ、701 第1領域、702 第2領域、703、704、705、706、707 短冊領域、716 マスク、717 偏光、718 配向膜、719 ガラス基板、720 マスク、721 偏光、790 緩衝領域、801 第1領域、802、803、804、805、806 小領域、807 第2領域、901 第1領域、902 緩衝領域、903 第2領域、1000 液晶表示パネル、1001 画素、1002 位相差板、1003、1004 帯状領域、1005 眼鏡、1006、1007 偏光板、1100 第1領域、1101、1102 小領域、1103 第2領域、1200 第1領域、1201 緩衝領域、1202 第2領域、1203 緩衝領域
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1Aは、デジタルカメラ等に用いられる光学ローパスフィルタを構成する液晶フィルタを正面から見た模式図である。液晶フィルタの構造は、図1Aに示すように市松模様に領域が分けられ、それぞれ矢印の向きが示すようにx方向、y方向に液晶分子が配列している。図1Bは、図1AのA−A断面の模式図である。液晶分子100は光学的に一軸性屈折率楕円体として機能する。液晶フィルタ10において、第1領域20ではx方向である第1方向に液晶分子100、つまり屈折率楕円体が配列する。同様に、第2領域30では、第1方向とは異なるy方向である第2方向に屈折率楕円体が配列する。液晶フィルタ10はこの液晶分子100を含んだ光重合性液晶組成物を用いて作成される。
液晶フィルタ10は紫外線で硬化されるが、その液晶分子100は図1Bの断面図が示すように配列されて硬化される。図1Bにおいて、液晶分子100はxy平面である基板面に平行な配列になっている。つまり、第1領域20内の液晶分子100はx方向に配列し、基板面に対してほぼ平行である。また、第2領域30内の液晶分子100はy方向に配列し、基板面に対してほぼ平行である。よって、第1領域20内の液晶分子100と第2領域30内の液晶分子100は、基板面と平行な面内で直交している。図1Bにおいて、液晶分子100は基板面に対して平行となるように示したが、これが多少傾いていても良い。ここでの液晶分子100は一軸性屈折率楕円体の光学異方性を有する。したがって、液晶分子100の配列方向と屈折率楕円体の配列方向は、ほぼ一致する。
図2は、液晶フィルタにおける屈折率楕円体を説明する図である。屈折率楕円体の形状はxy断面において長軸方向がX、短軸方向がYの楕円をx軸を中心に回転させた回転楕円体である。また、x方向のn1が異常屈折率を示し、y方向のn2及びz方向のn2は常屈折率である。なお、屈折率の関係は、n1>n2である。図1Bの第1領域20における屈折率楕円体の長軸はx方向となる。また、第2領域30における屈折率楕円体の長軸はy方向となる。
このような液晶フィルタに入射する光の振る舞いについて説明する。図1において、x方向に振動する偏光とy方向に振動する偏光の直行する2偏光が合成された光が、zマイナス方向から入射する場合を考える。x方向に振動する偏光は、第1領域20において屈折率がn1、第2領域30において屈折率がn2となるので回折格子として作用する。同様に、y方向に振動する偏光は、第1領域20において屈折率がn2、第2領域30において屈折率がn1となるので、これも回折格子として作用する。すなわち、この液晶フィルタは入射光の偏光方向に関わりなく回折格子として機能する。ここでの液晶フィルタ10のように、液晶分子の配列方向が異なる領域が隣り合って構成されることにより、所望の光学特性を発現させることができる。
しかしながら、液晶の配列方向の異なる領域が接した境界には、後述する製造工程における露光の回り込み等により、特定の条件下で線状の欠陥が発生する。例えば、上述の回折格子の例では、図1Bの断面図に示すように、第1領域20における液晶分子100の配列方向はx方向であり、第2領域30における液晶分子100の配列方向はy方向であるので、その境界では配列方向に90°もの差がある。90°の差がある場合は、この境界上に線状の欠陥が発生する。
このような線状の欠陥は、液晶フィルタを使用する光学機器の画質を低下させる要因となる場合がある。この液晶フィルタは、CCD、CMOSセンサである撮像素子の直前に配置される。直前に配置された液晶フィルタに線状の欠陥が存在する場合、その影が撮像素子上に投影され、被写体像に重畳して画像データに現れることになる。
この線状欠陥の発生に関し、隣り合う領域の液晶分子の配列方向角差に対する、線状の影として現れる境界の視認性について実験を行った。図3は、液晶の配列方向が異なる2つの領域が接する、実験用液晶フィルタの正面図である。実験は、A領域21とB領域31の液晶の配列方向が相対的に所定角ずつ異なる複数の実験用フィルタを製作して、境界に生じる線状の欠陥を目視で観察することにより行った。なお、配列方向は、紙面上方を0°とし、時計回りに正とする。この実験結果を表1に示す。
Figure 0005514738
表1の実験結果から、隣り合う領域の液晶の配列方向角差が45°程度でわずかに線状の欠陥が視認される程度となり、15°以下であればほぼ視認されなくなることがわかった。本実験においては、液晶として光重合性液晶組成物を用いたが、使用する液晶の特性によって観察される結果は変わるので、その都度視認性についての実験を行えば、許容される配列方向角度差を求めることができる。
この実験結果から、液晶フィルタの液晶の配列方向が大きく異なる第1領域と第2領域を隣接させるときには、その境界に、第1領域の配列方向である第1方向から第2領域の配列方向である第2方向に、段階的、あるいは徐々に配列方向を変えた領域を入れることにより、線状欠陥の視認性を克服できるという事実が導かれる。すなわち、配列方向が急激に変化しないように、その境界に緩衝領域を設けることが有効であることがわかった。
図4Aは、線状欠陥の視認性がある場合を示す模式図であり、図4Bは、線状欠陥の視認性がない場合を示す模式図である。これらは、いずれも液晶フィルタの特性を発揮する領域として、−45°の液晶分子の配列方向を有する第1領域40と、45°の液晶分子の配列方向を有する第2領域41が、隣接する場合を表す。図4Aのように、第1領域40と第2領域41が直接に隣接する場合は、配列方向角差が90°となるので、表1の実験結果から、その境界に線状の欠陥が視認されることがわかる。次に、図4Bのように、第1領域40と第2領域41の間に緩衝領域50を設ける場合を考える。具体的には、5つの短冊領域51,52,53,54、55を、第1領域40から第2領域41へ向かってそれぞれ、−30°、−15°、0°、15°、30°の液晶分子の配列方向を有するように設ける。この場合は、第1領域40と第2領域41を含めて7つの領域について、隣接する領域どうしの配列方向角差は15°となるので、表1の実験結果から、それぞれの境界に線状の欠陥が視認されることはない。結果として、第1領域40と第2領域41の間には、線状欠陥が視認されることはない。なお、実験において視認されるか否かの確認は、2枚の偏光板を用いる方法により行った。
図5は、実験の様子を説明するための図である。実験用液晶フィルタ501(ここでは位相差1/2波長)を2枚の偏光板502、503で挟んで、下方に配置された光源510から発せられる光を通過させ、顕微鏡を用いて観察者511が観察する。このとき、偏光板502などの向きについては、図示するように、水平右向きを0°方向、上から見て時計回りにプラスとなるような座標で考える。偏光板502、503は共に振動方向が0°の偏光を透過する向きに配置する。光源510側の偏光板502により、振動方向が0°方向の偏光が実験用液晶フィルタ501に入射する。この図において、実験用液晶フィルタ501の液晶分子の配列方向は45°と−45°の2つの領域がある。45°の領域に0°の偏光が入射すると、位相差が1/2波長であるので振動方向が90°の偏光となって出射する。同様に、−45°の領域に0°の偏光が入射すると、位相差が1/2波長であるので振動方向が−90°の偏光となって出射する。観察者511側に近い偏光板503では、この振動方向が90°、−90°の偏光は遮蔽される。ここまでの説明では観察すると真っ黒になるところであるが、実際の液晶フィルタと同様に、実験用液晶フィルタ501においては、液晶フィルタ自体に波長分散特性を有するために、波長によっては透過する光がある。したがって、45°と−45°の領域自体は何らかの色を帯びて比較的暗く、境界に生じる線状欠陥は白く明るく見える。
図5の例では、実験用液晶フィルタ501の液晶分子の配列方向が45°、−45°であったために、偏光板502、503の向きは両方とも振動方向0°の偏光を透過するように設定した。45°と−45°の組み合わせでない実験用液晶フィルタを観察する場合は、一方の液晶分子の配列方向に合せて偏光板の向きを設定すると良い。このように設定すると、配列方向を合せた領域自体は何らかの色を帯びて比較的暗く観察されるので、境界に生じる線状欠陥近傍がコントラストの高い状態で視認性を確認できる。
第1領域40と第2領域41の境界に挿入する緩衝領域50の幅は、できる限り小さい方が良い場合がある。すなわち、液晶フィルタとしての特性を発揮する第1領域40と第2領域41は設計要求によって決定され、これらの領域は広いほど効率が良くなる場合が多いためである。以下に、緩衝領域50の幅を狭くするための方策を具体的に説明する。
図6Aは、短冊状の緩衝領域を設けた場合の模式図、図6Bは、連続変化する緩衝領域を設けた場合の模式図、図6Cは、他の連続変化する緩衝領域を設けた場合の模式図である。図6Aないし図6Cは、それぞれ上図に液晶フィルタの正面図を、下図に上図の位置に対応する液晶分子の配列方向を縦軸に角度として表す図を配置している。
図6Aに示す液晶フィルタは、図4Bを用いて説明した液晶フィルタと同様の構成であり、第1領域40と第2領域41の間に、緩衝領域50として5つの短冊領域を設け、液晶分子の配列方向を−45°から45°まで15°刻みに段階状に変化させている。
図6Bに示す液晶フィルタは、短冊状に領域を分割するのではなく、一つの緩衝領域60の領域内部で、液晶分子の配列方向を連続的に変化させる。つまり、第1領域40との境界から第2領域41との境界に向かって、−45°から45°に連続的に変化する方向に沿って液晶分子を配列させている。このとき、図6B下図に示すように、変化率としては一定であるリニア状に配列方向を変化させている。配列方向が連続的に変化するので、境界部における線状欠陥が視認されにくいことがより一層期待できる。換言すると、図6Aに示す液晶フィルタと同様の視認性が確保できるのであれば、その分、緩衝領域60の幅を狭くすることができる。つまり、図6Bでは図6Aの緩衝領域50と同じ幅の緩衝領域60を図示しているが、この幅を狭くしても良いことを意味する。
図6Cに示す液晶フィルタは、図6Bに示す液晶フィルタと同様に第1領域40との境界から第2領域41との境界に向かって、−45°から45°に連続的に変化する方向に沿って液晶分子を配列させるが、その変化率をさらに変化させている。図示するように例えば、緩衝領域70の領域内部において、−30°及び30°近傍の領域は0°近傍の領域に対して相対的に広い幅を持つようにしている。つまり、図6C下図に示すように、液晶分子の配列方向が、境界から離れるほど変化率が大きくなるように曲線を描いて変化するように構成している。このように構成すると、第1領域40及び第2領域41との境界においても滑らかに接続しており、また、視認特性に合わせて幅を定めることができるので、線状欠陥が視認されにくいことと同時に、緩衝領域70の幅を狭くすることが期待できる。つまり、図6Cでは図6Aの緩衝領域50と同じ幅の緩衝領域70を図示しているが、この幅を狭くしても良いことを意味する。図6Aに示す液晶フィルタの場合も、5つの短冊領域の幅を、境界から離れた短冊領域ほど幅を狭くするように構成しても良い。なお、液晶分子の配列方向がリニアあるいは連続的に変化する領域については、例えば短冊状の領域を細かく設定し、その領域の配列方向を徐々に変化させることにより実質的に製造することができるが、具体的な製造方法については以下に説明する。
まず、配列方向の異なる領域が隣り合う場合の液晶フィルタの製造方法を説明する。図7は、製造する液晶フィルタ600の液晶分子の配列状態を示す図である。左側の第1領域601の配列方向が−45°であり、右側の第2領域602の配列方向が45°である液晶フィルタである。なお、配列方向は、紙面上方を0°とし、時計回りに正とする。
図8Aは、第1領域601の露光を説明するための図であり、図8Bは、第2領域602の露光を説明するための図である。露光前の工程として、配向剤をスピンコーターでガラス基板614の上に塗布し、適度に乾燥させて配向膜613を形成する。配向膜は、偏光で露光するとその偏光方向と平行あるいは直交方向に、後に塗布する液晶分子の配列方向に対して規制力を持つ。ここでの配向膜613は、後に塗布する液晶が偏光方向と平行な方向に並ぶような規制力を持つものとする。一般に配向膜は紫外線に感光するので、露光は紫外線を用いる。ここでも露光は紫外線として説明する。
適度に乾燥させた配向膜613を、紫外線偏光露光機でマスクを使ってプロキシミティ方式で露光する。まず、図8Aに図示するように、左半面が開口したマスク611を用いて振動方向が−45°の偏光612で露光する。次に、図8Bに図示するように、マスクを右半面が開口したマスク615に替えて振動方向が45°の偏光616で露光する。こうすることにより、配向膜613のうち、第1領域601に対応する左半面が液晶分子に対して−45°方向に規制力を持った配向膜となり、第2領域602に対応する右半面が45°方向に規制力を持った配向膜となる。
この配向膜613が形成されたガラス基板614に、スピンコーターで光重合性液晶組成物を塗布する。この光重合性液晶組成物に含まれる液晶分子は、配向膜の規制力に従い所定の方向に配列する。つまり第1領域601に対応する左半面では−45°方向に配列し、第2領域602に対応する右半面では45°方向に配列する。最後にこの液晶膜を紫外線で硬化させる。その結果、ガラス基板614上に領域ごとに液晶分子の配列方向が異なる液晶フィルタを形成することができる。なお、この例では、配列方向が−45°の領域とと45°の領域が隣り合うので、境界には線状の欠陥が視認される。
次に、線状欠陥が視認されない、境界に短冊状の緩衝領域を設けた液晶フィルタの製造方法を説明する。図9は、製造する液晶フィルタ700の液晶分子の配列状態を示す図である。左側の第1領域701の配列方向が−45°であり、右側の第2領域702の配列方向が45°であって、その境界に緩衝領域790を有する液晶フィルタである。緩衝領域790は、短冊領域703、704、705、706、707に分割され、それぞれの液晶分子の配列が順に−30°、−15°、0°、15°、30°となるように製造する。なお、配列方向は、紙面上方を0°とし、時計回りに正とする。
図10Aは、第1領域701の露光を説明するための図であり、図10Bは、第1領域701に隣接する短冊領域703の露光を説明するための図である。露光前の工程として、配向材をスピンコーターでガラス基板719の上に塗布し、適度に乾燥させて配向膜718を形成する。そして、適度に乾燥させた配向膜718を、紫外線偏光露光機でマスクを使ってプロキシミティ方式で露光する。
まず、図10Aに図示するように、第1領域701に対応する左側が開口したマスク716を用いて振動方向が−45°の偏光717で露光する。次に、図10Bに図示するように、マスク716を右隣の短冊領域703に対応する領域が開口したマスク720に替えて振動方向が−30°の偏光721で露光する。さらにその右隣の短冊領域704に対応する領域が開口したマスクに替えて振動方向が−15°の偏光で露光する。同様に、その右隣の短冊領域705に対応する領域が開口したマスクに替えて振動方向が0°の偏光で露光する。同様に、その右隣の短冊領域706に対応する領域が開口したマスクに替えて振動方向が15°の偏光で露光する。同様に、その右隣の短冊領域707に対応する領域が開口したマスクに替えて振動方向が30°の偏光で露光する。そして最後に、第2領域702に対応する右側が開口したマスクを用いて振動方向が45°の偏光で露光する。こうすることにより、配向膜718のうち、第1領域701に対応する領域が液晶分子に対して−45°方向に規制力を持った配向膜となり、第2領域602に対応する領域が45°方向に規制力を持った配向膜となる。同時に、その間に挟まれた緩衝領域790のそれぞれの短冊領域703から707に対応する5つの領域が、15°刻みに変化した方向に規制力を持った配向膜となる。
この配向膜718が形成されたガラス基板719に、スピンコーターで光重合性液晶組成物を塗布する。この光重合性液晶組成物に含まれる液晶分子は、配向膜の規制力に従い所定の方向に配列する。つまり、第1領域701から緩衝領域790を挟んで第2領域702へ向かって、−45°、−30°、−15°、0°、15°、30°、45°に配列する。最後にこの液晶膜を紫外線で硬化させる。その結果、ガラス基板719上に領域ごとに液晶分子の配列方向が異なる液晶フィルタを形成することができる。この例では、第1領域701と第2領域702を含めて7つの領域について、隣接する領域どうしの配列方向角差は15°となるので、表1の実験結果から、それぞれの境界に線状の欠陥が視認されることがない。
次に、具体的な光学ローパスフィルタに応用した場合の構成について説明する。図11は、段階状に液晶分子の配列方向を変化させた光学ローパスフィルタの構成図である。光学ローパスフィルタが、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる場合、その撮像素子の画素配列にしたがって、液晶分子の配列方向が異なる2種類の矩形領域が2次元的に交互に繰り返し配置される格子模様となる。特に、撮像素子の画素が正方画素である場合には、矩形領域が正方領域である市松模様となる。また、撮像素子の正方画素が水平方向と鉛直方向に沿って配列されている場合には、液晶フィルタの市松模様は、図示するように45°回転した方向に配設される。このとき、それぞれの液晶分子の配列方向は、−45°と45°である。撮像素子の画素ピッチ及び光学ローパスフィルタの仕様によっても変わるが、この正方領域の1辺の長さはおおよそ1mm以下である。
このような市松模様の光学ローパスフィルタを実現する場合、上述の説明において短冊状と説明した緩衝領域を2次元的に展開する。具体的には、複数のロの字状の小領域を入れ子に設けて緩衝領域とし、それぞれの小領域において隣接する領域どうしの配列方向角差が15°以下となるように構成する。例えば、図11に示すように、−45°の第1領域801の境界部から順に−30°の小領域802、−15°の小領域803を設け、45°の第2領域807の境界部から順に30°の小領域806、15°の小領域805を設ける。そして小領域803と小領域805のそれぞれに接するように0°の小領域804を設ける。このように緩衝領域を構成することにより、−45°の第1領域801と45°の第2領域807の境界に、線状の欠陥は視認されなくなる。
図12は、連続的に液晶分子の配列方向を変化させた光学ローパスフィルタの構成図である。−45°の第1領域901と45°の第2領域903は、図11の−45°の第1領域801と45°の第2領域807と同様の配置である。第1領域901と第2領域903の間に緩衝領域902が設けられ、この領域内で、液晶分子の配列が−45°から45°まで連続的に変化するように構成されている。このように構成しても、−45°の第1領域901と45°の第2領域903の境界に、線状の欠陥は視認されなくなる。
上述した光学ローパスフィルタ以外の他の例としては、液晶式の立体画像表示装置の位相差板へ適用することができる。以下に、位相差板への適用例について説明する。図13は、液晶式立体画像表示装置の構成を示す模式図である。
液晶表示パネル1000の前面に横方向の帯状領域を持つ位相差板1002があり、観察者は偏光板のついた眼鏡1005を装着して3次元映像を観察することが出来る。液晶表示パネル1000から右目用映像と左目用の映像が出力され、位相差板1002と眼鏡1005によって右眼には右目用映像、左眼には左眼用映像が伝達される。
位相差板1002は、上述の液晶フィルタで構成される。位相差板1002は、横方向に伸びる帯状領域を持ち、その幅は画素1001の縦方向の長さと同一である。さらに各帯状領域について、上から奇数番目の帯状領域1003の液晶分子の配列方向は−22.5°である。また、上から偶数番目の帯状領域1004の液晶分子の配列方向は22.5°である。ここでの配列方向は、画面水平方向右向きを0°とし、時計回りを正の方向とする。
位相差板1002は、液晶表示パネル1000に密着あるいは近接させる。このとき、位相差板1002の帯状領域1003、1004と液晶表示パネル1000の画素1001の横並び1行は、重なるように位置合わせする。
眼鏡1005は、偏光板によって構成される。右眼側には−45°方向に振動する偏光を透過する偏光板1006が装着される。また、左眼側には45°方向に振動する偏光を透過する偏光板1007が装着される。
液晶表示パネル1000は、両眼用の二つの映像を表示するために画素は2つのグループに分けられる。それぞれ、右目用映像を表示する画素のグループと、左眼用映像を表示する画素のグループである。具体的には、画素1001は格子状に配列されており、横に並ぶ1行を最小単位として、上から奇数番目の行と偶数番目の行で2つのグループを作る。奇数番目の行のグループは右眼用映像を表示し、偶数番目の行のグループは左眼用映像を表示する。図11において、画素1001が6行である液晶表示パネル1000において、上から1、3、5番目の各行は右眼用映像を表示し、上から2、4、6番目の各行は左眼用映像を表示する。
液晶表示パネル1000において、画素1001の奇数番目の行が右眼用映像を表示し、偶数番目の行が左眼用の映像を表示する。ここで、液晶表示パネル1000からは、振動方向が水平方向右向きである0°方向の偏光が映像光として出射される。液晶表示パネル1000の画素の行と位相差板1002の横方向に伸びる帯状領域は位置あわせされているので、奇数番目の画素の行から出射した映像光は対応する奇数番目の帯状領域1003に入射する。同様に偶数番目の画素の行から出射した映像光は対応する偶数番目の帯状領域1004に入射する。
ここで、液晶表示パネル1000から出射した偏光の振動方向は0°の方向とする。位相差板1002の各領域の配列方向により、その振動方向はそれぞれの方向に回転する。奇数番目の画素の行を出射した振動方向0°の右眼用映像光は、位相差板1002の配列方向が−22.5°の奇数番目の帯状領域1003を通って、その振動方向を−45°に回転させて観察者に向かう。この振動方向−45°の右眼用映像光は、右眼側の偏光板1006は透過するが、左眼側の偏光板1007は透過しない。同様に、偶数番目の画素の行を出射した振動方向0°の左眼用映像光は、位相差板1002の配列方向が22.5°の偶数番目の帯状領域1004を通って、その振動方向を45°に回転させて観察者に向かう。この振動方向45°の左眼用映像光は左眼側の偏光板1007は透過するが、右眼側の偏光板1006は透過しない。したがって、右眼には右眼用の映像光が、左眼には左眼用の映像光が伝達されるので、観察者は立体的に映像を観察することができる。
ここで、この位相差板1002において、隣り合う領域の液晶の配列方向が−22.5°と22.5°なので、配列方向格差が45°となり、表1の実験結果から、その境界にわずかに視認される線状欠陥が発生することがわかる。これは、表示品質の上で好ましくない。
そこで、隣り合う領域どうしの液晶の配列方向の角度差が、所定角以下となるように位相差板を構成する。図14は、段階状に液晶分子の配列方向を変化させた位相差板の構成図である。−22.5°の配列方向を有する第1領域1100と、22.5°の配列方向を有する第2領域1103の間に、−7.5°の配列方向を有する小領域1101と7.5°の配列方向を有する小領域1102を並べて配置する。このように配置することにより、隣り合う領域の液晶分子の配列方向が15°以下となるので、小領域1101、1102は緩衝領域として機能し、−22.5°の第1領域1100と22.5°の第2領域1103の境界に、線状の欠陥は視認されなくなる。
図15は、連続的に液晶分子の配列方向を変化させた位相差板の構成図である。−22.5°の配列方向を有する第1領域1200と、22.5°の配列方向を有する第2領域1202の間に、緩衝領域1201、1203が設けられ、この領域内で、液晶分子の配列が−22.5°から22.5°まで、または22.5°から−22.5まで連続的に変化するように構成されている。このように構成しても、−22.5°の第1領域1200と22.5°の第2領域1202の境界に、線状の欠陥は視認されなくなる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (20)

  1. 第1方向に沿って配列された液晶を備える第1領域と、
    前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配列された液晶を備える第2領域と
    を有し、
    前記第1領域と前記第2領域とが少なくとも一方向に繰り返し配され、
    前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記第1方向と前記第2方向の中間の方向に沿って配列された液晶を備える緩衝領域をさらに有する光学ローパスフィルタ。
  2. 前記緩衝領域の液晶は、前記第1領域との境界から前記第2領域との境界に向かって、前記第1方向から前記第2方向に連続的に変化する方向に沿って配列される請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
  3. 前記変化の変化率は、一定ではない請求項2に記載の光学ローパスフィルタ。
  4. 前記緩衝領域は、前記第1領域と前記第2領域との間に複数の小領域に分割して設けられ、前記緩衝領域の液晶は、前記第1領域から前記第2領域に向かって、それぞれの小領域ごとに前記第1方向から前記第2方向に徐々に変化させて定められる方向に沿って配列される請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
  5. 前記小領域の隣り合う小領域間における液晶の配列方向の差は、15°以下である請求項4に記載の光学ローパスフィルタ。
  6. 前記複数の小領域のそれぞれの、前記第1領域から前記第2領域に向かう方向である幅は、一定ではない請求項4または請求項5に記載の光学ローパスフィルタ。
  7. 前記第1領域と前記第2領域は、前記光学ローパスフィルタ上に短冊状に複数設けられる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタ。
  8. 前記第1領域と前記第2領域は、前記光学ローパスフィルタ上に格子状に複数設けられる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタ。
  9. 前記第1方向と前記第2方向は、互いに直交する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタ。
  10. 繰り返しの方向について、前記緩衝領域のは前記第1領域のおよび前記第2領域ののそれぞれよりも小さい請求項1から9のいずれか1項に記載の光学ローパスフィルタ。
  11. 第1方向に沿って配列された液晶を備える第1領域と、
    前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配列された液晶を備える第2領域と
    を有し、
    前記第1領域と前記第2領域とが少なくとも一方向に繰り返し配され、
    前記第1領域と前記第2領域との間に設けられ、前記第1方向と前記第2方向の中間の方向に沿って配列された液晶を備え、繰り返しの方向について、前記第1領域のおよび前記第2領域ののそれぞれよりも小さいを有する緩衝領域をさらに有する液晶フィルタ。
  12. 前記緩衝領域の液晶は、前記第1領域との境界から前記第2領域との境界に向かって、前記第1方向から前記第2方向に連続的に変化する方向に沿って配列される請求項11に記載の液晶フィルタ。
  13. 前記変化の変化率は、一定ではない請求項12に記載の液晶フィルタ。
  14. 前記緩衝領域は、前記第1領域と前記第2領域との間に複数の小領域に分割して設けられ、前記緩衝領域の液晶は、前記第1領域から前記第2領域に向かって、それぞれの小領域ごとに前記第1方向から前記第2方向に徐々に変化させて定められる方向に沿って配列される請求項11に記載の液晶フィルタ。
  15. 前記小領域の隣り合う小領域間における液晶の配列方向の差は、15°以下である請求項14に記載の液晶フィルタ。
  16. 前記複数の小領域のそれぞれの、前記第1領域から前記第2領域に向かう方向である幅は、一定ではない請求項14または請求項15に記載の液晶フィルタ。
  17. 前記第1領域と前記第2領域は、前記液晶フィルタ上に短冊状に複数設けられる請求項11ないし16のいずれか1項に記載の液晶フィルタ。
  18. 前記第1領域と前記第2領域は、前記液晶フィルタ上に格子状に複数設けられる請求項11ないし16のいずれか1項に記載の液晶フィルタ。
  19. 前記第1方向と前記第2方向は、互いに直交する請求項11ないし18のいずれか1項に記載の液晶フィルタ。
  20. 請求項11ないし請求項19のいずれか1項に記載の液晶フィルタである位相差板。
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