JP5513665B2 - 救命浮き袋 - Google Patents

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Description

本発明は、海や湖や池や川、それにプールなどで装着する救命具の救命浮き袋に関する。
夏になると毎年水の犠牲者があとを絶たないのが実情であり、最初泳ぎや水遊びを楽しむつもりが、一つ間違えれば水の犠牲者になりかねない危険をはらんでいる。このように水の犠牲者になってしまうケースとしては、様々なケースが考えられるが、大きくは次の二つの場合が考えられる。
一つは全く泳げないにもかかわらず、足がつかない水深の水の中に入ってしまい、泳げずに窒息して溺れてしまうケースであり、もう一つはある程度は泳げても、体力的に力尽きてそれ以上泳げなくなって結局溺れてしまうケースである。余談であるが、本発明者自身も力尽きて溺れかかった経験があり、9死に1生を得た覚えがある。そこで「溺れる者藁をも掴む」ということわざがあるように、溺れてる者にとって少しでも浮力があって体が浮きさえすれば、呼吸できて命を落さないで済むことになる。これについては図13(a)の記事で実際にペットボトルで助かった実例が参考になる。
そこで体に浮力を与える救命具としては、従来浮き袋やライフジャケットがあり、これらの救命具を身に付けてれば、手足を動かさないでも水面に顔を出して浮いていることができるし、前述のような危機的ケースに巻き込まれたとしても、救助されるまで呼吸できる状態で待つことができるし、最後には救助されて命拾いするケースはかなりありうる。このように浮き袋やライフジャケットは自動車で言えばシートベルトであり、高所作業においては命綱のような存在である。そのため水難事故は、この2つの救命具を身に付けてれば、実際多くの命が守られるのである。
そこで浮き袋やライフジャケットの救命具を身に付けてれば、水面上に十分浮くことができ、水難事故を極力防げるのであるが、しかしながら実際には救命具を身に付けていないのが現状である。これについては図13(b)の記事を参照。その理由としては次のようなことが考えられる。
●浮き袋の場合
1)浮き袋は子供が身に付けるもので、大人は恥ずかしくて身に付けられない。
2)浮き袋は十分に浮いていることができるが、反面浮力がありすぎて身につけて泳ぐことができない。また、泳ごうとしても浮き袋が両手の邪魔になってうまくストロークできず、泳ぐことが難しい。
●ライフジャケットの場合
1)一般に大人が身に付けてても恥ずかしくはないが、本来は泳ぐ時に身に付けるものではないため、泳ぐ時には身に付けてない。
2)また身に付けて泳ごうとしても、浮力をもったジャケットは浮き袋と同様体から浮き上がってしまい泳ぎにくい。
このような現状があるにしても、特に泳げない者や泳ぎに自信の無い者は、万−の水難事故を考えれば、救命具を常に身に付けておくのが賢明であるが、上記の理由で実際はライフジャケットについては、業務用でもレジャー用でも装着してない場合が多々あるのが現状である。
また従来の救命用のライフジャケットには、普段は平薄な状態になっており、緊急時には備え付けの空気圧縮ボンベで空気をジャケット内に送り込む構造のものや、化学反応を利用して気体を生成しジャケット内に空気を充填させる構造のものがあるが、いずれも高価であって、また空気を充填させる部品や機構で嵩張るため、やはり一部の人しか装着してないのが現状である。それで公知公報にこの化学反応を利用して気体を生成させる発明として特開閉8−104291号公報があるが、その構成においては実際は浮袋内の空気が水圧によって浮袋の外に流出するだけで、浮袋の外にある水は浮袋内に流入することはない。従って救命具としての役目は果たさない。また公知の技術として実公昭35−17626号公報、実公昭35−22525号公報、実公昭45−13562号公報、実開昭63−85493号公報等があるが、水泳時や作業時に水着や胴衣とは別に、各考案や発明は体から離して装備する救命具や救命装置であり、そのため常に携帯して持ってなければならず、嵩張る上に作業性が悪く実際に使用するには実用的で無かった。また実開昭62−82900号公報にあっては、前記と同じ理由で実際に気のう内に水や海水が浸水することはなく、気のう内で化学変化が起きることはないし、また特開平7−223587号公報にあっては、同様に胴衣内に水や海水が浸水することはなく、逆に気のうや胴衣内の空気が漏れてしまい浮力がさらに無くなってしまう可能性がある。
また発明協会で実施された先行技術調査では、最も近い公知技術として特開平10−329789号公報「浮力付与具」と、公開平3−8094号公報「救命衣」、公開平1−70814号公報「衣服」が挙げられてるが、本発明とその公知技術との相違点を表1及び表2にまとめてある。まず本発明と特開平10−329789号公報「浮力付与具」とを比較すると、その特開平10−329789「浮力付与具」で記載してる技術は発明の効果で記載してるように、浮力付与具をコンパクトに収納・保管するための技術であって、本発明の緊急時に水中で袋体を膨らまし救命させる技術とは全く異なる。そしてその技術は既に公知公用の布団圧縮袋に使われてる技術であって、空気中で袋体を膨らますための技術である。そのためその特開平10−329789「浮力付与具」を水中に入れて吸排気口を開けても袋体は膨らむことはない。その理由として、まず水中に沈めた袋体内にある浮力材が復元して袋体が膨らむ条件は、(袋体に加わる水圧<浮力材の復元力)であるが、手で押し潰したぐらいの力で元に戻るような浮力材の復元力では、水中ではその水圧で押し潰されたままであり元の形状には戻らないのと、戻っても僅かであって体が浮くような浮力は得られない。またその特開平10−329789「浮力付与具」の構成では、図示してる給排気部14を水中で開口すれば、当然空気は入らず水しか入ってこない。そして水中で空気を吸入させるには本発明のように水面上に突出する空気吸入口2aを設けるか、又は適当に長い吸入チューブ2によって水面上に空気吸入口2aを突出させる構成になってなければならない。従って特開平10−329789号公報「浮力付与具」の袋体を膨縮させる技術は、その浮力付与具を空気中でコンパクトに収納・保管することを目的・課題とするものであり、その特開平10−329789号公報「浮力付与具」と、公知の公開平3−8094号公報「救命衣」、公開平1−70814号公報「衣服」を組合せて本発明を構成することは、その目的・課題が異なりできないし、また組合せたとしても本発明のように水中で救命することはできない。
Figure 0005513665
Figure 0005513665
特開2000−318683号公報、特開2003−200887号公報、特許公表2005−502542号公報、特開閉8−104291号公報、実公昭35−17626号公報、実公昭35−22525号公報、実公昭45−13562号公報、実開昭62−82900号公報、実開昭63−85493号公報、特開閉7−223587号公報、特開平10−329789、公開平3−8094号公報、公開平1−70814号公報
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたもので、本発明は非常に安価で簡単な構成でもって、大人や子供でも普段装着してても違和感がなく、また装着したままでもなるべく浮力が働かないようにして普通に泳げるようにすることであり、そして緊急時には人為的な操作で浮力が働くようにして、救助を待つ間ずっと呼吸ができるようにすることである。
本発明は、前記課題を解決するために、弾性部材や付勢部材が持つ復元力(圧力を加えると変形して、その圧力を取り去ると元の形状に戻ろうとする力)の作用を利用するもので、袋体内に予め設けた弾性部材や付勢部材に非常に大きな圧力の負荷をかけた状態にしながら、袋体の厚さを平薄状態にしておき、緊急時にはその袋体内の弾性部材や付勢部材に加わる圧力を取り去って無負荷の状態にすることで、その部材が蓄えてた復元力が働いて元の形状に戻ることで、その袋体内へと空気又は水が吸入される構成であり、この袋体内の体積(容積)が弾性部材や付勢部材の復元力で膨張する(元の形状に戻る)ことで、その増加した体積分の空気又は水が流入されることで、体を浮かせる流入した空気又は流入した水と発泡剤との化学反応によって生成した気体分の浮力が増加するため、その増加した浮力分によって体が浮いたまま呼吸できるようになる。また袋体内に液袋を設けておき、袋体の外から引張りや押圧の操作によって、またラッチ状態にある付勢部材3Bを解除する操作でその復元力の動きによって、液袋が切り裂かれる構造にすることで、液袋内に封入されてた反応液と袋体内の発泡剤が化学反応して気体が発生することで、生成した気体分の浮力が増加するため、その増加した浮力分によって体が浮いたまま呼吸できるようになる。
本発明は、弾性部材や付勢部材の圧力を取り去ると元の形状に戻ろうとする復元力の作用を利用して袋体を膨張させるため、従来の空気圧縮ボンベで空気を送る方式と比べても、非常に簡単な構成であり格段に安価に製作でき、また嵩張らず違和感がないため、装着したままでも各作業や水泳や水遊びができる。そして故障や誤操作の可能性が無い。また従来の方式では装備する空気圧縮ボンベで浮力を得る方法では1度しか使用できないが、本発明の救命浮き袋の流入する空気で浮力を得る方法の構成では袋体内の空気を外側から圧力をかけて排出するか、又は袋体内の空気を外から吸入することで、その袋体内の空気を抜いた負圧の状態にしながら空気吸入部を塞ぐことで、その都度袋体内を密封状態にできるため何度でも使用できる。また水に流されて遭難してる間、体力や体温が奪われないことが救助を長く待つ条件であるが、本発明の救命浮き袋では操作後手足を動かす必要が全く無く、また袋体内に設けた復元部材(特に弾性部材)と吸入した空気は、非常に断熱効果と保温効果があるため、救命浮き袋を装着してる間体表面から体温が奪われるのを極力防ぐ役目をする。
また袋体の外からの簡単な引張りや押圧の操作やラッチを解除する操作によって、袋体内に設けた液袋を切り裂くことができ、簡単な構成でもって袋体に浮力が得られるようになり、非常に実用的な救命具を提供できる。
また本発明の救命浮き袋を装着してれば、いざという時でも助かるという安心感があり、また最初の平薄状態で若干浮力があるようにもできるため、その状態の救命浮き袋であれば体が若干浮いて泳ぎ易くなり、水泳を覚え始める人への救命具であると同時に、水泳補助具ともなる一挙両得の効果が得られる。
(a)(b)本発明の1実施例を実施した斜視図(c)本発明の1実施例を実施した斜視図の一部透視図 (a)本発明の1実施例を実施した正面図(b)(c)(d)本発明の1実施例の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(e)(f)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)(b)本発明の1実施例の一部の斜視図(c)(d)本発明の1実施例の一部の横断面図(e)本発明の1実施例の一部の縦断面図 (a)本発明の1実施例を実施した斜視図(b)(c)本発明の1実施例の横断面図 (a)(b)本発明の1実施例の一部の斜視図(c)(d)本発明の1実施例の一部の正面図 (a)(b)(c)本発明を実施した正面図 (a)本発明の1実施例を実施した正面図(b)本発明の1実施例を実施した斜視図(c)(e)本発明の1実施例の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(d)(f)(g)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)本発明の1実施例を実施した正面図(b)本発明の1実施例を実施した斜視図(c)(e)本発明の1実施例の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(d)(f)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)本発明の1実施例を実施した正面図(b)本発明の1実施例を実施した斜視図(c)(e)本発明の1実施例の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(d)(f)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)本発明の1実施例を実施した斜視図(b)(c)本発明の1実施例の横断面図 (a)本発明の原理を示す縦断面図(b)本発明を実施した正面図 本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)(b)本発明に関連した記事の平面図 (a)(b)本発明の1実施例を示す透視した正面図(c)(d)本発明の1実施例の一部の正面図 (a)(b)本発明の1実施例を示す透視した正面図(c)(d)本発明の1実施例の一部の正面図 (a)本発明の1実施例の一部の正面図(b)本発明の1実施例の一部の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(c)(d)本発明の1実施例の一部の正面図(e)本発明の1実施例の一部の縦断面図 (a)本発明の1実施例の一部の正面図(b)本発明の1実施例の一部の(a)図でx−y方向から見た縦断面図(c)(d)本発明の1実施例の一部の正面図(e)本発明の1実施例の一部の縦断面図 (a)本発明の1実施例の一部の正面図(b)本発明の1実施例の一部の縦断面図(c)本発明の1実施例を示す透視した正面図 (a)(b)本発明の1実施例の一部の縦断面図(c)本発明の1実施例の一部の正面図(d)本発明の1実施例の一部の(c)図でx−y方向から見た縦断面図 (a)本発明の1実施例を示す透視した正面図(b)本発明の1実施例の一部の縦断面図(c)(d)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図 (a)(c)本発明の1実施例を示す透視した正面図(b)(d)本発明の1実施例の一部を拡大した縦断面図
本発明の救命浮き袋の実施例の構成を各図面を基に詳細に説明する。図1〜図4は袋体内に流入する空気で浮力を得る構成であり、図1、図2は肩から体周りに装着する救命浮き袋の実施例を示し、図4は胴周りに装着する救命浮き袋の実施例を示す。また図7〜図10は袋体内に流入する水(又は海水)で化学反応を起して気体を生成して浮力を得る構成であり、図7〜図9は肩から体周りに装着する救命浮き袋の実施例を示し、図10は胴周りに装着する救命浮き袋の実施例を示す。
図1、図2に図示する本発明の救命浮き袋は、女性が陸上競技やビーチバレーで装着するウエアの形状であるが、男女共に装着できる。図1(a)はその救命浮き袋の斜視図を示し、図1(b)は実際に体に装着した状態を示す。図2(a)はその救命浮き袋の正面図を示し、図2(b)(c)(d)はそのx−y方向から見た縦断面図である。
図2(b)に図示するように、本発明の救命浮き袋を構成する袋体1内に、外気と密封状態にした中空部1bを形成しており、袋体1の上部にはその中空部1b内へと外気を吸入させる吸入チューブ2を設けている。この外気を吸入する吸入チューブ2は、袋体1の上部に空気流入口1aを形成して固定部2bでしっかり固定されており、容易に外れることがない。そして吸入チューブ2の先端部分には外気を取り入れる空気吸入口2aを設けている。1つの実施例として空気吸入口2aは、図3に示すように外気を取り入れる吸入口に蓋をして、人為的に密封状態や開口状態にできる構造になっている。
この構成で中空部1b内に復元部材3として、外側から圧力(負荷)を加えると変形し、圧力(負荷)を取り去ると無負荷の元の形状に戻る部材を設けて充填する。この復元部材3としては弾性を有する発泡材等の弾性部材3Aや、圧力を加えると変形してその圧力を取り去ると元の形状に戻る付勢部材3B等で実施できる。そして弾性部材3Aとしては、実施例として発泡プラスチックで実施でき、この発泡プラスチックに連続型と不連続型とあり、発泡プラスチックとしては発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン(スポンジ)、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等で実施できます。いずれも弾性があり、その部材に圧力を加えるとその圧力に比例して体積が小さくなる変形をしますし、その圧力を取り去るとその弾性力で元の形状の体積に戻ります。この変形において、その変形する過程で発泡プラスチック内へと空気の吸入や排出がなされるため、発泡プラスチックを中空部1b内に入れて密封し、その中空部1b内の空気を抜き去るか、又はその中空部1bに外から圧力を加えると、内包した発泡プラスチックの外形が小さくなる変形をするため、その袋体1全体は体積が小さくなる変形をします。次に中空部1bに空気が入る状態にすると、その中空部1bは発泡プラスチックの持つ弾性の復元力でもって元の容積に戻ると同時に、その袋体1全体も元の外形(体積)に戻ります。また付勢部材3Bでの実施例として、中空部1b内に予め図5(c)(d)に示すような板バネや押しバネ等の付勢部材3Bを設けておき、中空部1b内の空気を抜き去るか、又はその付勢部材3Bに対して袋体1の外側から圧力を加えることで、その袋体1全体の体積が小さくなる変形をするため、弾性部材3Aと同様に本発明を実施できます。ここで付勢部材3Bとしては鉄材等の金属以外に例えば可撓性があるプラスチック材やゴム材等でも実施できます。また弾性部材3Aもプラスチック材以外に弾性のある部材、例えばゴム材等で実施できます。
このように本発明は密封した中空部1b内に設けた弾性部材3Aや付勢部材3Bが、圧力を取り去り無負荷の状態にすると元の形状に戻る復元する性質を利用するものであり、いずれの部材も外側から圧力を加えて負荷をかけると体積が小さくなる又は屈曲する変形をし、圧力を取り去ると元の体積の大きさや形状に戻ります。そしてこの弾性部材3A又は付勢部材3Bの変形でもって密封した中空部1b内には空気の流入がなされるため、本発明はこの復元部材3への圧力の増減によって復元する性質を利用し、中空部1b内に空気が吸排出する作用を利用するもので、まさに自然法則を利用した発明です。
次に本発明の救命浮き袋の製作方法についての1例を示します。まず図2(d)に示すように、予め袋体1内の中空部1b内に弾性部材3Aとして、発泡プラスチックであるメラミンフォーム(Melamine Form)を内包しておき、次に中空部1b内の空気を抜き去るために、吸入チューブ2から空気を例えば真空ポンプ装置で吸引して中の空気を抜き去ってもよいし、又は袋体1全体を例えばプレス機でプレスすることで、中空部1b内の空気を排出させることもできます。この中空部1b内から空気を抜き去った後に、図3(a)に示すように空気吸入口2aの開口を密封状態に蓋するか、又は開口部分を熱圧着等で融着(ラミネート)して完全に密閉状態に塞ぐことで、袋体1全体を図2(c)に示すような平薄状態に形成できる。実際に本発明者が厚さ32mmのメラミンフォーム(Melamine Form)にかなり大きな圧力を加えてプレスしたところ、その厚さ32mmのメラミンフォームが僅か厚さ1mmまで圧縮することができた。このように実際に厚さ1mmに圧縮したメラミンフォーム(Melamine Form)で袋体1を形成すれば、ほとんど浮力が出ない一般の水着やトライアスロン等の競技でのスポーツ用ウエアとほとんど変らなくなる。
次に本発明の救命浮き袋を装着して操作する方法を説明します。図1(b)は救命浮き袋を装着した状態を示したもので、平薄状にした袋体1は嵩張らず体にフィットして装着できます。ここで袋体1内の中空部1b内に空気を送り込む吸入チューブ2は、適当に曲げて図示しない袋体1の裏面に設けたポケット内に、1例として渦巻状に収納しておくことができます。また図1(c)に示すように、吸入チューブ2を袋体1内の中空部1b内にそのまま挿入して収納することもできます。吸入チューブ2の形状は図3(c)(d)に示すように、断面が丸い形状でもよいし、断面が楕円の形状でもよく、楕円形状であれば平薄状態にして収納でき、その図3(d)に示す楕円の形状では袋体1が非常に負圧状態になると、その吸入チューブ2内は隙間が無い板状になるため、嵩張らず収納することができます。また実施例として図1(b)に示すように、吸入チューブ2がその弾力(可撓性)によって自立し立つように構成して実施することもできます。
本実施例の救命浮き袋によって図6(a)に示すように、救命浮き袋を装着したまま泳ぐことができ、この救命浮き袋は平薄状であるため、袋体1全体の浮力が働かず極力泳ぎの妨げにならないです。また若干袋体1全体に浮力があるように中空部1b内への空気の封入具合を調整でき、その場合体の前方が若干浮くようになるため泳ぎ易くなり、水泳を覚え始める人へ救命具として安心感を与えると同時に、水泳補助具にもなります。この袋体1の浮力具合は使用者が適当に設定することも可能です。
次に図6(b)に示すように、泳ぐ体力が尽きてしまった場合や、又は泳げない人が深みにはまったり沖に流されて足が着かない状態になった時は、袋体1に収納してる吸入チューブ2を取り出し、その吸入チューブ2の先端にある空気吸入口2aを図3(b)に示すように、開口(この実施例の場合は蓋を開ける)させることができます。すると袋体1内の中空部1b内で圧縮して充填されてた(負荷がかかった状態にある)発泡材の弾性部材3Aが、無負荷になってその復元(弾性)力によって元の形状に戻ろうと膨張すると共に、その弾性部材3Aの形状が元に戻ろうとする膨張によって中空部1b内の容積が増えることで、その増えた容積分の空気が開口させた空気吸入口2aから中空部1b内へと吸入されます。そしてその吸入した空気分の浮力が袋体1全体に働くため、図6(b)に示すように装着した人は顔を水面に出したまま呼吸できますし、その状態で救助を待つことができます。図2(e)は、空気吸入口2aの固定部2bに空気弁2cを設けた構成であるが、この構成にすることで一旦中空部1b内に吸入した空気は、この空気弁2cの働きで蓋されて、一旦中空部1b内に吸入された空気が空気チューブ2へ逆流することを防いでくれます。この空気弁2cは既製の浮き袋に付いてる弁と同様の構造で実施でき、例えば中空部1b内にある空気を抜きたい場合は、固定部2bを指で摘んで空気弁2cを開くようにすると空気を抜くことができます。実際には本発明の救命浮き袋を装着して実際に袋体1全体が浮力で浮いた状態であると、空気吸入口2aが開口したままでも水が空気吸入口2aから中空部1b内へと入ってくることはないです。
ここで袋体1に加わる水圧F1と、弾性部材3Aの復元力F2との関係を図2(f)で説明すると、袋体1を水の中に沈めるとその水深に比例して袋体1表面には水圧F1が垂直に働きます。この袋体1の表面に働く水圧F1は、袋体1内の中空部1b内でもパスカルの原理で均一に内部全体に圧力が働くため、中空部1b内に設けた弾性部材3Aにはどの部分にも水圧F1が加わります。そこで予め弾性部材3Aに力を加えて変形させた弾性部材3Aが、元の形状に戻ろうとする復元力をF2とすると、復元力F2>水圧F1の関係であれば、袋体1は自ずと空気吸入口2aから空気を吸入しながら膨らみます。そこで本発明者は実際に弾性部材3Aとして、発泡プラスチックのメラミンフォーム(Melamine Form)でなる弾性部材3Aを袋体1内に充填し、非常に大きな圧力をかけて平薄状態に圧縮した後、袋体1を水深50cmまで沈めたところ、袋体1はそのメラミンフォームの復元力で元の形状に戻りながら、空気吸入口2aから空気を吸入して膨らんだことから、この発泡材であるメラミンフォームの復元力F2は、水深50cmでの水圧F1よりも大きいことを実際の試験で確認できました。従って例えば発泡プラスチックとしてメラミンフォームでなる弾性部材3Aを予め袋体1内の中空部1b内に圧縮充填しておけば、図6(b)の状態で頭が水の中に沈んだ状態でも、吸入チューブ2の先端にある空気吸入口2aを握って水面上に出し、その水面上に出した状態で空気吸入口2aを開口させれば、その空気吸入口2aから吸入した空気が水中にある袋体1内へと吸入され、その吸入した空気分の浮力によって、頭を水面上に出して呼吸できる状態にできます。この時に実際溺れかけてる人にとっては、呼吸できる状態になるか否かは助かるかどうかの非常に大きな分岐点になります。また力尽きて泳げなくなった人にとっても、手足を動かさずに浮いたまま呼吸できる状態になれば、助かる上で非常に大きな支えになり、本発明の救命浮き袋によって実際救助される人が少なくないはずです。実際に水の事故は一瞬であり、泳げない人が足が着かない状態になれば、自力ではもはや身を守ることができなくなります。そのほんの一瞬によって毎年夏に水の犠牲者が出てしまう現実があり、そのため水に近づく際に本発明の救命浮き袋を装着しておくことで、水の犠牲者を一人でも少なくできれば本望なことです。
尚、吸入チューブ2の先端の空気吸入口2aの構造については、図3(a)(b)で示した以外の構造で、吸入口を開ける構造であればどんな構造の空気吸入口2aで構成して実施してもよい。例えば図3(e)に示すように、吸入チューブ2の横に切り込みを入れておき、その上方に形成した輪部分に指を入れて上方に引張り、前記の切込みから空気吸入口2aを開口する構造にすることもできる。そしてどの空気吸入口2aの構造も片手で開口できる構造が望ましい。
図4は、本発明の救命浮き袋の第2の実施例を示すものである。図に示すように複数設けた袋体1内に中空部1bを各形成し、中空部1bどうしを互いに連通孔1cで連結させた構成である。この構成で各袋体1内の中空部1b内に復元部材3を充填しておき、各中空部1bどうしを連通孔1cによって空気が自由に移動できる状態にできる。図4(b)は中空部1b内の弾性部材3Aを圧縮して充填した状態であり、図4(c)は空気吸入口2aが開口されて、弾性部材3Aの復元力で空気が空気吸入口2aから吸入されて袋体1が元の形状に戻った状態を示す。パスカルの原理で密封した袋内ではどこも均一な圧力が働くため、各袋体1はどの袋体1内も同じ圧力で圧縮され、そして空気吸入口2aから空気が吸入されると、各袋体1はどれも同じ圧力で膨張します。本実施例の構成では救命浮き袋を胴回りに捲いて装着でき、図6(c)に示すようにその状態で泳いだり水遊びができます。そして緊急時には救命浮き袋を胴上部にずらすことで、図6(b)に示すように頭を水面上に出しながら浮いたまま呼吸ができる状態になり、そのまま手足を動かさずにいつまでも浮いたままでいられます。本実施例の構成では、救命浮き袋を胴回りに捲いて装着する係止バンド4を設けてあり、留め金で留めることで胴周りにしっかり固定できます。係止バンド4としてはしっかり固定できる構造が望ましく、例えば面ファスナー(マジックテープ(登録商標))では外れてしまう不安があるため、係止バンド4は係止がロック状態になる構造であることが望ましい。
本発明の救命浮き袋の構成において、空気吸入口2aの構造は吸入口を開口できる構造であればどんな構造でもよく、できれば片手で開口操作できる構造が望ましい。また吸入チューブ2の太さや長さも適宜設定してよく、吸入チューブ2の長さについては、溺れてる人でも確実に水面上に出して操作できるように、手を目いっぱい伸ばした長さまで設定することができる。また袋体1内に圧縮充填する弾性部材3Aの構造も、図5(a)(b)に示すように弾性部材3Aに複数の凹凸部3aを形成した構造にしてもよい。この構造であれば強い復元力を持つ弾性部材3Aで実施でき、充填する弾性部材3Aの量も少なくて済み、弾性部材3Aが元の形状に戻る時間も速くなります。
本発明の救命浮き袋では、袋体1内に設けた復元部材3(特に弾性部材3A)と袋体1内に吸入した空気は、比熱が非常に高いため断熱効果と保温効果があり、本発明の救命浮き袋を装着してれば、装着する体表面から体温が奪われるのを極力防いでくれ、体温がその分奪われ難くなるため救助を待つ時間を長くできます。そして本発明の救命浮き袋は嵩張らないため、普段防寒着として着用することも可能です。
また従来の救命具の方式では、装備する空気圧縮ボンベは1度しか使用できなかったのに対して、本実施例の救命浮き袋では袋体1内の空気を外側から圧力をかけて排出するか、又は袋体1内の空気を外から吸引することで、その袋体1内の空気を抜いた状態で空気吸入口2aを蓋することによって、その都度袋体1内を密封状態にでき何度でも使用できます。
図7〜図9は、本発明の救命浮き袋の第3実施例を示したものである。前実施例の構成では水面上の空気を吸入して、その空気で袋体1に浮力が得られるようにした構成であるが、本実施例の構成ではプールや川や池の水や海の海水を吸入しても、袋体1に浮力が得られるようにした構成である。その課題を解決実施するための構成として、水と化学反応して気体を発生する発泡剤を利用する。発泡剤としては例えば入浴時に入れる入浴剤で実施でき、実際に本発明者は市販されてる入浴剤として、成分に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、フマル酸、ポリエチレングリコール6000、デキストリン、パラフェノールスルホン酸亜鉛、酸化マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル等を含有した入浴剤で図11(a)に示す試験をしてみた。まず200ccのビンに図のように水を8分目まで注ぎ、砕いて粉状にした前記の入浴剤18gを水の中に入れて、図のように開口がある蓋をして急いで逆さまにしてみた。するともの凄い勢いで気体(炭酸ガス)が発生し、下向きの開口から勢いよく水が噴出し、ビンの中の水は生成した気体(炭酸ガス)によって押し出され、僅か数秒で無くなってしまった。このためこの勢いよく生成する気体(炭酸ガス)を袋体1内で生成して充填できれば、前実施例と同様に袋体1に浮力が得られて水面に浮くことができます。
そこで本実施例の構成も前実施例と同様に、復元部材である弾性部材3Aや付勢部材3Bが持つ復元力(圧力を加えると変形して、その圧力を取り去ると元の形状に戻ろうとする力)の作用を利用するもので、その構成を図面を基に詳細に説明する。
図7において、袋体1の上部に水吸入口2dを設け、その水吸入口2dから吸入した水を袋体1内の中空部1b内の下方へと送る吸入チューブ2を、図のように中空部1b内に設ける。そしてその吸入チューブ2の排出口の下方には、弾性部材3Aと発泡剤を充填した発泡部1Aを併設させて設けた構成である。この構成で図7(c)(d)に示すように、予め袋体1内の中空部1b内の空気を真空ポンプ等で吸引して真空状態にするか、或いは袋体1全体を強い圧力をかけてプレスし、平薄状にして内部の空気を十分抜いた状態で水吸入口2dを塞いで袋体1内を密封状態にしておく。その状態では中空部1b内で下方に設けてある弾性部材3Aには、常に圧縮する圧力(負荷)が加わっており、その状態ではその弾性部材3Aは元の形状に戻ろうとする復元力が蓄えられた状態にある。その状態で図7(g)に示すように、水吸入口2dの蓋を開口させると、中空部1b内には水が吸入されると同時に、弾性部材3Aには圧力が加わらなくなる無負荷の状態になるため、その弾性部材3Aの復元力によって圧縮された密の状態から元の粗の状態に戻ろうとし、その弾性部材3Aの変形による体積の増加で中空部1b内は負圧状態になり、その中空部1b内で負圧になった分水吸入口2dの吸入口から矢印方向へと水が吸入される。そしてその吸入された水は、中空部1b内の下方に設けてある発泡部1A上に注がれ、発泡部1Aの発泡剤と注がれた水が化学反応を起して気体を生成始める。その生成した気体(炭酸ガス)は中空部1b内で増えていきながら充満し、図7(e)の状態ではその生成して充満した気体(炭酸ガス)によって、袋体1全体の浮力が発生するため、本実施例の救命浮き袋を装着してれば、その発生した浮力でもって水面に浮かぶことができる。尚、中空部1b内に設ける発泡剤の量は、吸入される水と反応して生成する気体量が中空部1b内でいっぱいになる量であればよく、その分量が生成された後は水吸入口2dを再び蓋することで、中の生成した気体が外へ漏れることがない。また本実施例の構成で水吸入口2dに通じる吸入チューブ2内に図2(e)で示した弁を水を吸入する方向のみ開くように設けることで、袋体1内で生成した気体が外に出ることがない。尚、発泡剤を予め弾性部材3A内に含浸させておいてもよく、それにより弾性部材3Aが膨張する際に水を吸収しながら発泡剤と反応して気体を生成することになる。
図8は、袋体1内の中空部1b内へと空気を吸入しても、又は水を吸入しても、中空部1b内が膨張して袋体1が浮力が得られる構成にしたものである。まず水面上の空気を吸入する場合は、前実施例の図1、図2で示したように、図8(c)の状態にして空気吸入口2aを水面上に出して開口させる。すると予め中空部1b内全体に圧縮充填していた弾性部材3Aの復元力が働き、開口した空気吸入口2aから空気が中空部1b内へと吸入され、袋体1全体が膨張して図8(e)の状態になる。そして前実施例と同様に袋体1全体に浮力が得られるため、水面上に浮くことができる。次にその空気吸入口2aは水吸入口2dとしても兼用でき、その水吸入口2dとして水の中で開口させると、中空部1b内に設けた弾性部材3Aの復元力が働いて膨張し、同時に中空部1b内が負圧状態になるため、水吸入口2dから水が吸入され、その吸入した水は予め中空部1b内の下方に設けておいた発泡部1Aの発泡剤上に注がれる。そのため発泡剤とその吸入した水が化学反応を起して前実施例と同様に気体(炭酸ガス)を発生する。その気体(炭酸ガス)は弾性部材3Aが同時に膨張するため、弾性部材3A内へと吸引されながら膨張する。そして図8(e)の状態になり、袋体1全体の浮力が得られて水面上に浮くことができる。この実施例の構成では中空部1b内に設けた弾性部材3Aの復元力が常に働いてるため、その復元力によって中空部1bがしぼむことがなく、そのため発泡剤の気体生成反応が終了しても水吸入口2dから水が流入してくることがなく、前実施例のように弁を設ける必要はない。溺れてる際は冷静さを欠いて図6(b)のように空気吸入口2aを水面上に出して開口させることができなくても、本実施例の構成では空気吸入口2aが水吸入口2dも兼用しており、その水吸入口2dを水中に入れたままで開口しても水が中空部1b内へと流入され、その水が発泡剤と気体生成反応を起こすため、水の中で水吸入口2dを開口しても同様に図8(e)の状態になり、袋体1全体に浮力が得られて水面上に浮くことができる。
図9は、水吸入口2dを袋体1の下部に設けた構成である。溺れてる際は冷静さを欠いており、図11(b)の状態で体が水中に沈んでる時は、前実施例のように空気吸入口2aや水吸入口2dが袋体1の上部に設けてあると操作し難い。そこで本実施例のように水吸入口2dを袋体1の下部に設け、水中で水吸入口2dを操作(開口)することによっても、袋体1を膨らまして水面へと浮上することができます。本実施例の構成において図9(c)の平薄の状態にしておき、予め中空部1b内の下部に圧縮充填させた弾性部材3Aを設けておく。その弾性部材3Aと併設させ発泡剤の発泡部1Aを設ける。そして図9(e)(f)に示すように水吸入口2dを水の中で開口させると、弾性部材3Aは復元力が働いて膨張するため、中空部1b内が負圧状態になり、その状態で水吸入口2dから水が吸入される。そしてその吸入された水が発泡剤に浸水して化学反応を起すことで気体(炭酸ガス)を生成し、その生成した気体(炭酸ガス)によって中空部1b内が充満して広がるため、袋体1全体が膨張して前実施例と同様に袋体1が浮力を得られるようになって水面上に浮くことができます。尚、本事例の構成では水吸入口2dの開口部分にフィルタ5を設けてあり、そのフィルタ5を介して水が浸透して発泡剤に浸水するようになっており、このフィルタ5によって発泡剤が水吸入口2dの開口から漏れ出ることを防いでいる。
図10は、本発明の第4実施例を示したもので、救命浮き袋を図4で示した構成から、ひとつの袋体1内に弾性部材3Aと併設させて発泡剤の発泡部1Aを設けたものである。この構成でその袋体1に設けた水吸入口2dを開口させることで、前実施例と同様に水吸入口2dから流入する水と発泡剤とが化学反応を起し、その化学反応で生成する気体(炭酸ガス)によって中空部1b内が充満して広がるため、その生成した気体(炭酸ガス)によって各連通孔1cで連通する各袋体1が膨張させ、前実施例と同様に各袋体1が浮力を得られるようになります。
本実施例の図7、図9、図10の構成で、弾性部材3Aを充填してない中空部1bを構成してるが、各実施例の構成とも弾性部材3Aを中空部1b内全体に充填して構成してもよいし、中空部1b内の適当な部分のみに充填して構成してもよい。また水と反応して発熱する化学部材(アルミニウム粉末と生石灰の粉末等)を中空部1b内に適量包含して構成してもよい。各実施例の袋体1や吸入チューブ2や空気吸入口2aや水吸入口2dは、塩化ビニール等の樹脂で形成して実施できる。本発明の救命浮き袋は断熱性と保温性があるため、救命具のみならず普段着る防寒着として着用することも可能である。またその形状もベストの形にして、例えば前をチャックで開閉して留めるようにも構成できる。また空気吸入口2aや水吸入口2dも図3(a)(b)で示した蓋で開閉する構成以外に、例えば空気吸入口2aや水吸入口2dの先端部を強制的に破って開口させる構成にしてもよい。また水や海水と化学反応を起して気体(炭酸ガス)を生成させる発泡剤としては、炭酸水素ナトリウムと酒石酸を主材料にて設けてもよく、またクエン酸と重曹を分離しておき、流入した水によって混ざり合って化学反応を起し気体を生成するようにしてもよい。尚、前記した各実施例の構成において、特に吸入チューブ2を設けないでもよく、中空部1b内に直接空気を吸入させる空気吸入口2aや中空部1b内に直接水や海水を吸入させる水吸入口2dのみ設けて構成し実施してもよい。その構成でも復元部材3に復元力が働くように、発泡部1Aの発泡剤には吸入した水や海水が注がれるように適当な位置に設けることで実施可能である。
図12は、空気吸入口2aが水中に沈まないで空気を吸い込むように構成したものである。溺れかかると冷静さを欠くため、空気吸入口2aを確実に水面上に出し難い。そのためこの構成は例え水中で空気吸入口2aを開口しても、必ず水面上に出るようにしたもので、図のように吸入チューブ2の周りに適当な大きさで水を吸い込まない弾性部材3Aを設ける。そして予め筒体6内に圧縮した状態で納めておき、緊急時はこの筒体6を上方に持ち上げることで、この弾性部材3Aが筒体6内から開放され、その復元力で元の球状の大きさに戻る。するとその弾性部材3Aには浮力が働くため水面上に浮き、空気吸入口2aは常に水面上に出た状態になり空気を吸入することができる。尚、筒体6を上方に引張る操作で同時に空気吸入口2aが開口する構造にしてもよい。
図14〜図18に示す実施例の構成において、図14〜図15は本発明の第5実施例、図16〜図17は本発明の第6実施例、図18は本発明の第7実施例を示すもので、いずれの構成も前実施例と同様に袋体1の外側からの操作で袋体1を膨らまして浮力が得られるようにした実施例の構成である。
図14において、図(b)に示すように袋体1内に前実施例と同様に密封状態にした中空部1bを形成する。そして袋体1内の下側に図のように液体と反応して気体を発生する発泡剤の発泡部1Aを設ける。この発泡部1Aは発泡剤を剥き出しのまま設けてもよいが、発泡剤を布やガーゼや液体で溶ける紙等で包んで設けてもよい。また発泡剤を後述する水溶材11で内包して設けてもよい。次に袋体1の下側中央に図のように凹状になったポケット部1Bを形成する。このポケット部1Bの形状は袋体1の下側中央を凹形状に形成してもよいが、凸形状の舌ベらのような形にして袋体1内に突出するように形成して設けてもよい。次に図(c)(d)でこの袋体1内に設ける液袋7について説明する。液袋7はポリエチレン等で形成し、図(c)に示すように前記の発泡剤と反応して気体を発生する反応液9を密封状態に封入してあり、この液袋7はその周端部を熱圧着で接合した接合部7dを形成している。その状態での反応液9は液袋7内で密封されてるため漏れ出ることはない。次に液袋7の周端部分の接合部7dを図のように両端部には楔形に切り欠いた切り込み7a、7aと、三角形状に開口した開口部7bと、円形状に開口した引張り孔7cを形成する。次にその液袋7を図(a)に示すように袋体1内に貼り付けて固定し、液袋7の下端部に形成した引張り孔7cをポケット部1B内で突出させ、袋体1を密封状態にして設ける。袋体1内での液袋7の固定方法として、図(d)に示すように切り込み7a、7aより上側の部分の裏全面に貼付け部7eを形成して、袋体1の内面にその貼付け部7eの面を貼り付けて固定する。その状態で図(a)の状態からポケット部1B内に突出した引張り孔7cを人差指を掛けて下方に力を入れて引張ると、その指で引張り孔7cを下方に引く力は、図(d)に矢印で示すように液袋7の端部分に形成した左右の接合部7d部分に集中的に加わるため、そして切り込み7a、7aの上側の裏全面が袋体1の内面に貼り付けて固定してあるため、その下方に引く力は切り込み7a、7a部分にもろに加わり、それによって楔状に切り欠いた切り込み7a、7aから液袋7が切り裂かれ、そして液袋7内の反応液9が漏れ出し、その漏れ出した反応液9は重力によって下方に流れながら、発泡部1Aの発泡剤と混じり合うことで化学反応を起して気体を発生し始める。そしてその発生した気体は袋体1内の中空部1b内で充満するため、その結果袋体1は水の中ではその発生した気体によって浮力が得られる。
尚、本発明者は実際に厚さ0.08mmのポリエチレンでなる袋で試験したが、樹脂でなる袋は引張り方向に対しては強度がかなり強く、かなり大きな力で引張っても切れたり破れたりすることがない。それに対して切り裂く方向に対する強度はかなり弱く、わずかな力で引張れば切り裂くことができ、図14(a)に示した状態で引張り孔7cを下方に引けば、液袋7を容易に切り裂くことができる。そのためその液袋7内に封入してた反応液9は、すぐに漏れ出して発泡剤と化学反応が起き、発生する気体によって数秒後には袋体1には浮力が得られる。尚、操作する引張り孔7cはポケット部1B内に隠れた状態で設けてあるため、その状態では意図してポケット部1B内に指を入れて引張り孔7cを引張らない限り、袋体1が膨らんでしまうことがない。また図(a)の構成でポケット部1B部分を特に密封させなくても発生した気体は上方に上昇して溜まるため、浮力が得られて実施できるが、中の気体が袋体1から漏れないようにするためにも、完全に密封させることが望ましい。
図15は、袋体1の上端部で操作できるようにした実施例の構成である。図(b)に示すように袋体1内の下側に発泡部1Aを形成し、袋体1の上端部に前実施例と同様にポケット部1Bを形成する。次に図(c)に示すように液袋7内に反応液9を封入して周端部を接合して接合部7dを形成し、その液袋7の下側の両端部分に切り込み7a、7aと、上側に三角形状に開口した開口部7bと、円形状に開口した引張り孔7cを形成する。そして図(d)に示すように、切り込み7a、7aの下側の裏全面に貼付け部7eを形成し、その液袋7を図(a)に示すように袋体1の内面に貼り付けて固定する。その状態で引張り孔7cに人差指を入れて上方に引張ると、袋体1には図(d)に示す矢印の向きの力が加わるため、切り込み7a、7aから切り裂かれ、前実施例と同様に漏れ出た反応液9と発泡剤とが化学反応して気体を発生し、袋体1は浮力が得られるになる。
図14、図15の構成も袋体1の外側から引張る力が、袋体1内に設けた液袋7の特定の部分に加わり、その部分で液袋7が切り裂かれる構造になっている。尚、実施例で示した切り込み7a、7a以外に、例えばミシン目等を液袋7の特定部分に形成してその部分で切り裂かれるようにしてもよい。このように液袋7に切り込みやミシン目等の切り裂かれ易い特定部分を形成することで、袋体1の外から引張る力はその特定部分に集中して加わって切り裂くように作用するため、袋体1の外から引張る力によって液袋7を容易に切り裂くことができる。
図16、図17は、液袋7の切り欠き操作を袋体1の外側から押圧操作によって実施するようにした実施例の構成を示す。
図16において、図(c)に示すように液袋7内の下側に適当な厚さで対向する弧状の介在板7fを、手前の液袋7の内面に(又は液袋7の一方の外面に)貼り付けて固定し設ける。その状態では介在板7f間の液袋7の袋面は張った状態に保てる。また液袋7内に封入した反応液9は、その介在板7f間内を自由に流出入できる。次に図(d)(e)に示すように、密封状態にした液袋7の外側に前記の介在板7fと重なる位置で操作する操作部8を設け、その操作部8は中央に円状の操作孔8eと両側面が開口した筐体8cで形成する。その筐体8c内には図のように弾性のある復元部8dと、その復元部8d上に剣山のように円盤上に1乃至複数の針で各先端が鋭角状に形成した針部8aを設ける。次にその操作部8を設けた液袋7を図18(c)に示すように袋体1内に貼り付けて固定し設ける。その状態で実際に液袋7を切り裂く操作を図(e)で説明すると、まず筐体8cの中央の操作孔8eがある位置に袋体1の外側から人差指を当て、その位置で人差指を強く押し込むと、その力で袋体1の当接する面が凹み、同時に針状部8aが内側へと押し込まれる。次に針部8aに形成した針で袋体1に当接した部分が切り裂かれて穴が空く。そして人差指を離すと針状部8aは復元部8dの弾性力で元の位置に戻り、切り裂かれて穴が空いた袋体1から反応液9が漏れ出し、発泡部1Aの発泡剤と化学反応を起して気体を発生し始めるため、袋体1内はその発生した気体によって充満し、前実施例と同様に袋体1は浮力が得られるようになる。
図17は、図16で示した操作部8内に設けた針部8aの替わりに、円盤状の上に環状の凹凸した刃の先端が鋭角状に形成したカッター部8bを設けたものである。この構成で前実施例と同様に操作孔8e部分を人差指で強く押し込むと、カッター部8bが内側に押し込まれ、液袋7は環状の凹凸した刃によって切り裂かれる。そしてこの場合には液袋7は円状の開口ができ、そこから反応液9が漏れ出して発泡部1Aの発泡剤と化学反応を起して気体を発生するため、同様に袋体1は浮力が得られるようになる。
この図16、図17の構成において、先端が鋭角状に形成した針や刃で液袋7の張られた袋面に力を垂直に加えて押圧することで、その押圧する方向の力はくさび作用によって袋面の開口を横方向に広げるように働くため、液袋7を切るのに針や刃を袋面に刺して横に引いて動かさなくても、袋面に対して押圧する垂直方向の力を加えるだけで、液袋7に大きな開口を空けることができる。またこの操作は、操作孔8eの部分に指を入れて力を入れながら押し込む意図する操作がない限り、液袋7が切り裂かれることはない。
図18は、操作部8にラッチ構造を設けたもので、予めラッチ状態にある付勢部材3Bを袋体1の外から操作してそのラッチ状態を解除することで、付勢部材3Bの復元力で元の形状に戻る動きによって液袋7を切り裂くようにした実施例の構成を示す。筐体8c内に図のように板ばねでなる付勢部材3Bを強い力で折り曲げた状態で設け、その付勢部材3Bの端部に外側に折り曲げた操作爪8fを形成する。そしてその操作爪8fを操作孔8eから突出させ、その折り曲げた端部を図のように引っ掛けてラッチした状態にしておく。この状態では付勢部材3Bに設けた針部8aは液袋7に当接することがない。次に緊急時や必要時に袋体1の上から指で操作爪8fを下方に押下げると、その操作爪8fが引っ掛かってたラッチ状態が解除され、付勢部材3Bは負荷がかかった状態から無負荷の状態になるため、操作爪8fはその付勢部材3Bの復元力で操作孔8e内へと引き込まれ、同時に付勢部材3Bに設けた針部8aが液袋7を突き刺して切り裂くことになる。そして切り裂かれた液袋7に入ってた反応液9はどんどん漏れ出てくる。そして筐体8cの開口してる側面から、その反応液9が袋体1内の下方へとどんどん流れ、発泡部1Aの発泡剤と化学反応を起して気体を発生するようになる。緊急時は冷静さを欠いてるため、なるべく単純な操作で液袋7を切り裂くことが望ましいが、本実施例の構成では簡単に操作することができる。尚、本実施例では板ばねによるラッチ構造の1例を示したが、板ばね等以外に付勢部材の性質(圧力を加えると変形して、その圧力を取り去ると元の形状に戻ろうとする力)を利用して、予めラッチした状態から緊急時や必要時にそのラッチ状態を解除させる構造にして、液袋7を切り裂くようにする構成であればよい。また液袋7を切り裂くのに針部8a以外にカッター部8bを設けて構成して実施してもよい。また操作爪8fが誤って作動しないように、操作爪8fの周りに図示しない適当な大きさの囲いを設けて構成してもよい。
図19は、液袋7の実際に実施する上での実施例の構成を示したものである。液袋7内に予め8〜10分目まで反応液9を封入しておくと、例えば図(a)に示すように液袋7上を踏んでしまった場合に、液袋7が破裂してしまう恐れがある。そのため液袋7内には液袋7が平薄状になるように予め4〜6分目まで反応液9を封入しておくことで、たとえ液袋7上を踏んでしまった場合でも、液袋7内の反応液9はその周りに流れ込み、液袋7内の内側に圧力が加わらなくなることで、液袋7が破裂することがない。その場合反応液9の液量は液袋7を大きく形成しておくことで、浮力が十分得られる液量分を封入しておける。また液袋7内に封入した反応液9が重力で下方に偏らないように、図(c)に示すように液袋7内の内面を互いに接合した接合部7dを適当な箇所に形成することで、反応液9が下方に偏らないように構成できる。
本発明の液袋7はポリエチレン以外に適当な樹脂で形成してよく、引張りに強く切り裂きに弱い素材であれば液袋7を形成できる。また図14〜図19に示す実施例の構成で、前実施例と同様に弾性部材3Aを袋体1内に予め圧縮した状態で設けておき、袋体1内で発生する気体で弾性部材3Aが膨張し復元するように構成してもよい。また特に弾性部材3Aを圧縮させず、圧力が加わってない状態の弾性部材3Aを袋体1内に設けて構成してもよい。また各実施例とも反応液9と発泡部1Aの発泡剤とが化学反応を起して気体を発生する構成であればよく、例えば反応液9を無菌水にして前実施例で示した水や海水と化学反応して気体を発生する発泡剤や、また反応液9を過酸化水素水と発泡剤を触媒となる二酸化マンガンで構成すれば、発生する気体は酸素であるため、溺れかかって酸欠状態で救助された時などは、この袋体1内に発生した酸素を吸引することで、すぐに酸欠状態から回復することができる。また図14、図15に示した構成において、予め液袋7に紐等を接続しておき、その紐を引張ることで液袋7を破るように構成してもよく、また引張った時に液袋7を切り裂く針や刃を予め具備しておき、その針や刃を液袋7に当接させて液袋7を切り裂くように構成してもよい。またポケット部1Bを袋体1の横側に設け、袋体1内に横向きに設けた液袋7を横方向から引張って切り裂くように構成してもよい。
図20、図21に示す実施例の構成は、袋体1の中空部1b内に設けた発泡部1Aの発泡剤と袋体1の中空部1b内へと吸入する水とが十分に反応し、袋体1全体を十分に膨らませるようにした構成である。前述した図7〜図10の実施例の構成は、水吸入口2dを開口すると復元部材3(弾性部材3A又は付勢部材3B)の復元力によって袋体1の中空部1b内に水が吸入してくるが、その吸入した水は発泡部1Aの発泡剤とすぐ反応を始めて気体を発生し始める。そのため袋体1の中空部1b内はその袋体1内へと吸入する水のみだけでなく、その発生した気体によっても負圧状態が無くなっていくことになる。そのため袋体1の中空部1b内へと一気に多くの水を吸入させる必要があり、その場合復元部材3(弾性部材3A又は付勢部材3B)の復元速度との関係があり、その設定は難しい。そこで図20、図21に示す実施例の構成は、予め袋体1の中空部1b内に袋体1全体を膨らますのに十分な量の発泡剤を設けておき、その袋体1の中空部1b内へと適当量の水が吸入した後で、その吸入した水と前記の発泡剤とが反応を始めるようにした構成である。その各実施例の構成を次に詳述する。
図20において、袋体1の中空部1b内にスポンジやウレタンフォーム等の弾性部材3Aを予め充填しておき、袋体1全体をプレス機等でプレスして、弾性部材3Aを十分圧縮して袋体1の中空部1b内の空気を抜いた後、水吸入口2dを密閉状態に塞ぐ。その状態では袋体1全体をプレスした圧力を取り去っても、袋体1は中の空気が抜けた圧縮された平薄状態を維持する。そして袋体1内の底面に予め袋体1全体を十分膨らます量の発泡剤を設けておき、その発泡剤の上側全体を水に溶ける水溶材11で覆って発泡部1Aを形成する。この状態で図のようにベスト状にした袋体1を装着した装着者が、実際に溺れかけた時にその装着者が引張り孔7cに指を入れて力強く引張ると、その力で水吸入口2dは開口して同時に袋体1内に設けた弾性部材3Aの復元力が働いて、その元の形状に戻る間水吸入口2dから水が吸入され、その水は吸入チューブ2内を流れていき発泡部1A上へと注がれる。そしてその吸入した水がどんどん溜まっていく。その溜まってる間発泡剤は水溶材11で覆われてるため、吸入した水はすぐには発泡剤と反応することがなく、水溶材11が吸入した水で溶かされた後にその水との反応を始める。そのため水溶材11が溶けるまで袋体1の中空部1b内はずっと負圧状態を維持し続け、その間反応に必要な適当量の水を袋体1の中空部1b内へと吸入させることができる。そのため予め袋体1の中空部1b内に袋体1全体を膨らますのに十分な発泡剤を設けておき、その後適当量の水を吸入してその発泡剤と反応させることで、袋体1全体を十分膨らまし十分な浮力を得られるようになる。実際に発泡剤と吸入した水とが反応を始めるのに、どの程度時間を遅らして反応させるかの設定は、水溶材11の厚みや材質で適当に設定することができる。発泡剤は予め粉状に形成しておくことで、その粉状の発泡剤と吸入した水とが反応を始めると一気に気体を発生するため、袋体1全体を素早く膨らますことができる。水に溶ける水溶材11の材料としては、水と反応して溶ける材料で形成でき、例えばオブラートのようなじゃがいもやさつまいもの澱粉から造られる植物性の多糖質水溶性フィルムや、PVA(ポリビニールアルコール)を主成分とする水溶性プラスチックフィルムやポバール樹脂でなる水溶性プラスチックフィルム等で実施できる。尚、図20(a)の構成においては、袋体1の中空部1b内に充填した弾性部材3Aと発泡部1Aとの間に十分な水が溜まるように、適当な間隙を予め設けておく。また吸入した水が弾性部材3Aに吸収されないように、弾性部材3Aの下面を水が浸透しない素材で予め覆っておいてもよい。図20(b)は発泡部1Aの実際に実施する実施例の構成を示すものである。予めソーセージのように水溶性フィルムの水溶材11の中に発泡剤を充填して内包状態にしておき、その発泡剤を内包した発泡部1Aをそのまま袋体1の中空部1b内に設けることで、本発明を簡単に実施できる。その構成では製作が非常に簡単であると同時に、安定して確実に実施できる。袋体1は湿気を通さない素材で形成するか、または袋体1内に予め乾燥剤を一緒に入れておいてもよい。図20(c)は、さらに安定して確実に実施できるようにした構成である。袋体1の中空部1b内の底に図のように分室の貯水部10を設けておき、その貯水部10内に図20(b)で示した発泡部1Aを設けた構成である。その構成で予め圧縮してあった弾性部材3Aが復元すると、貯水部10内の空気は通気口10aから袋体1の中空部1b内へと吸引され、同時に水吸入口2dから水を吸入し始め、その水は吸入チューブ2内を流れて貯水部10内へとどんどん流入する。そしてその流入した水によってやがて水溶材11が溶かされると、その流入した水と内包した発泡剤とが反応を始めて気体をどんどん発生し、その発生した気体は通気口10aを通って袋体1の中空部1b内へと流入しながら充満していき、袋体1全体をその発生した気体によって膨らますことができる。この図20(c)の構成では、吸入した水が貯水部10内で確実に溜まっていき、発泡剤と確実に反応する構成であるため、本発明を安定して確実に実施でき品質を定常化できる構成である。
図21は、図20と同様の効果が得られる実施例の構成を示したものである。その構成は袋体1の中空部1b内に吸入した適当量の水を一旦貯水する貯水部10を設けておき、袋体1の中空部1b内へと吸入したその適当量の水が貯水すると、その貯水した水は袋体1の中空部1b内で流入し始め、その水が袋体1の中空部1b内の底面に設けた発泡部1Aの発泡剤上に注がれ反応するようにした構成である。図21(a)において、その状態では袋体1内の弾性部材3Aは圧縮されたままで袋体1全体は平薄状態になっている。その状態で水吸入口2dは密閉状態に塞がれており、その状態では水が袋体1の中空部1b内に吸入されることはない。次に装着者が溺れかけた緊急時に、水中で引張り孔7cに指を掛けて力強く引張ると、図21(c)(d)に示すように水吸入口2dが開口し、同時に弾性部材3Aの復元力でその元の形状に戻る間、水吸入口2dから水を吸入し始める。そしてその吸入した水は吸入チューブ2内を流れた後、貯水容器10A内へとどんどん貯水していき、それと同時に貯水容器10A内の空気は通気口10aから吸引されて流出していく。そして貯水容器10A内に貯水した水が、その貯水容器10A内に設けた逆U字形チューブ10bの頂上hの高さ以上に貯水すると、サイホンの原理で貯水容器10A内に貯水した水はその逆U字形チューブ10b内へと流入し始め、袋体1の中空部1b内の発泡部1Aの発泡剤上へと注がれ始める。そしてこの時点で初めて袋体1内に吸入した水が発泡剤と反応し気体を発生し始める。この気体が発生してる間その発生した気体で袋体1の中空部1b内の負圧状態が変わっても、その負圧状態の変化に全く影響されることなく、貯水容器10A内の水は流れ続け、そして逆U字形チューブ10bの流入口の高さまでずっと流れ続ける。そのため袋体1の中空部1b内に予め袋体1全体を十分に膨らます発泡剤と、その発泡剤と反応する適当量の水を一旦貯水容器10A内に貯水する構成にすることで、緊急時に袋体1内を十分膨らまして浮力が得られるよう確実にできる。例えば水吸入口2dを開口して吸入した水を一旦適当量貯水しておき、その水が10秒から20秒後に発泡剤上に注がれて袋体1が膨らむ構成にした場合、その10秒から20秒の間たとえ装着者が溺れててもすぐ浮くようになって助かることができる。この貯水容器10A内に一旦貯水する適当量の水量は、その容器の大きさで適当に設定してよく、その貯水する水量によって約何秒後に発泡剤と反応させるかを設定することができる。前述した図7〜図10の実施例の構成では、確実に袋体1全体を十分膨らますのに設定が難しかったが、図20、図21に示した構成では袋体1全体を確実に十分膨らますことができ、その構成では何万回実施しても確実に袋体1全体を膨らますことができる。前記の貯水容器10Aは例えば適当に厚みのあるポリエチレンや塩化ビニル等で形成でき、また図21で示す袋体1の中空部1b内の底面に、前記図20(b)で示した発泡剤を水溶材11で内包した発泡部1Aを設けて実施することもでき、その場合はその水溶材11が数秒で溶けるように設定して実施できる。尚、図20、図21の構成で袋体1内に発生した気体が外に漏れないように、水吸入口2dに逆流を防止する逆止弁を設けてもよい。また図20で示した構成で、水吸入口2dを設ける位置は、肩の部分より胴回りに設けた方が確実に水や海水を吸い込むことができる。
図20、図21に示した手段の構成以外で、他の手段での実施例の構成としては、例えば図20(d)で示すように、貯水容器10Aの底を水に溶ける水溶材11で形成するか、又は貯水容器10A全体を水溶材11で形成しておき、適当量の水が貯水容器10A内に溜まるとその水溶材11が溶け、その時点で中に溜まった水が自動的に落下するように構成しても良い。また貯水容器10A内に適当量溜まった水の自重によって自動的にその水が落下するような構成にしても良い。いずれの手段も袋体1内に適当量の水が吸入すると、適当な時間後にその吸入した水が自動的に発泡剤と反応する構成であれば良い。
本発明の救命浮き袋は、水泳時や作業時に胴衣として体に平薄状態で装着できるもので、どの実施例の構成も袋体1の外からの操作によって袋体1内を膨らまして浮力を得るようにした構成であり同じ共通の技術的特徴を持つ発明である。
1 : 袋体
1A : 発泡部(気体発生部)
1B : ポケット部
1a : 空気流入口
1b : 中空部
1c : 連通孔
2 : 吸入チューブ
2a : 空気吸入口
2b : 固定部
2c : 空気弁
2d : 水吸入口
3 : 復元部材
3A : 弾性部材
3B : 付勢部材
3a : 凹凸部
4 : 係止バンド
5 : フィルタ
6 : 筒体
7 : 液袋
7a : 切り込み
7b : 開口部
7c : 引張り孔
7d : 接合部
7e : 貼付け部
7f : 介在板
8 : 操作部
8a : 針部
8b : カッター部
8c : 筐体
8d : 復元部
8e : 操作孔
8f : 操作爪
9 : 反応液
10 : 貯水部
10A : 貯水容器
10a : 通気口
10b : 逆U字形チューブ
11 : 水溶材

Claims (4)

  1. 体に装着する救命具であって、該救命具は普段は防寒着として着用でき、該救命具に袋体(1)と該袋体(1)内に密封状態にした中空部(1b)を設け、該中空部(1b)内に反応液(9)を内封する液袋(7)を設け、該液袋(7)は適当な大きさで内面に互いに接合する接合部(7d)を適当な箇所に形成し、必要時や緊急時に袋体(1)が水中にある状態で、該液袋(7)の部分を袋体(1)の外側から直接引張る操作によって、該液袋(7)の特定部分の切れ易くなった部位に集中的に引張力が加わることで、該液袋(7)のその集中的に引張力が加わった部分で開口して内封する反応液(9)が漏れ出し、その漏れ出した反応液(9)と袋体(1)内に設けた発泡部(1A)の発泡剤とが反応を起して気体を発生して袋体(1)内全体の容積が増えることで、該袋体(1)全体の浮力が増して袋体(1)を装着した体が浮くようにした救命浮き袋。
  2. 体に装着する救命具であって、該救命具は普段は防寒着として着用でき、該救命具に袋体(1)と該袋体(1)内に密封状態にした中空部(1b)を設け、該中空部(1b)内に反応液(9)を内封する液袋(7)を設け、該液袋(7)は適当な大きさで内面に互いに接合する接合部(7d)を適当な箇所に形成し、該液袋(7)の外側に針部又はカッター部を具備する筐体を設け、必要時や緊急時に袋体(1)が水中にある状態で、該袋体(1)の外側から指で該筐体の操作孔(8e)から筐体内にある針部又はカッター部を指で押す押圧操作によって、該液袋(7)が切り裂かれて内封する反応液(9)が漏れ出し、その漏れ出した反応液(9)と袋体(1)内に設けた発泡部(1A)の発泡剤とが反応を起して気体を発生して袋体(1)内全体の容積が増えることで、該袋体(1)全体の浮力が増して袋体(1)を装着した体が浮くようにした救命浮き袋。
  3. 体に装着する救命具であって、該救命具は普段は防寒着として着用でき、該救命具に袋体(1)と該袋体(1)内に密封状態にした中空部(1b)を設け、該中空部(1b)内に反応液(9)を内封する液袋(7)を設け、該液袋(7)は適当な大きさで内面に互いに接合する接合部(7d)を適当な箇所に形成し、該液袋(7)の外側に付勢部材(3B)を設けた針部又はカッター部を具備する筐体を設け、該付勢部材(3B)を予めラッチ状態にして設けておき、必要時や緊急時に袋体(1)が水中にある状態で、該袋体(1)の外側からラッチ状態の操作爪(8f)を操作することで前記付勢部材(3B)のラッチ状態が解除されて負荷がかかった状態から無負荷の状態になることで、筐体内にある該付勢部材(3B)が元の形状に戻る動きに追従して針部又はカッター部が液袋(7)を切り裂いて内封する反応液(9)が漏れ出し、その漏れ出した反応液(9)と袋体(1)内に設けた発泡部(1A)の発泡剤とが反応を起して気体を発生して袋体(1)内全体の容積が増えることで、該袋体(1)全体の浮力が増して袋体(1)を装着した体が浮くようにした救命浮き袋。
  4. 前記袋体(1)内に設ける発泡部(1A)の発泡剤が、反応して気体を発生する液によって溶ける水溶材(11)で内包して設けてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の救命浮き袋。
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